※この作品はR-18です。

そじ君とデート   作:にょたす

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尾間えいらはそじ君とのデートの場所としてレンタルスペースを選んだ。

そこで2人で楽しく過ごす時間……の全年齢編。

半分テスト運用です。


レンタルスペースデート:全年齢編

 某月某日。

 社会人になって3年目にして私――尾間えいら――は私が務めていた田舎にある支部からとある地方都市にある本部への転勤命令が出た。元々実家暮らしで色々と心配もあったが、会社の方が社宅を貸してくれるし、ある程度の荷物なら会社費用で送ってくれるというので転勤してみたのだが……元々、実家暮らしで家に帰れば誰かしらいるという人とのふれあいが当たり前のようにあった空間で過ごしていたこともあり、あっという間に人とのふれあいに飢えて今までしてこなかった夜遊びという物に手を出してしまった。

 

 田舎で身も心もすくすくと育った私は都会の人から見れば『真面目で騙しやすそうで、たわわに実った美味しそうな果実をぶら下げている女』でしかなく、知らない間に危険な目に合っていたらしい。らしいというのは、危ない目に合っているところを助けてくれたとある男性(?)にそう聞かされたからだ。

 

「ねぇ、これお家デートでも良かったんじゃない?」

「さ、流石に私のお家にそじ君を入れるのも、そじ君の家に私が遊びに行くのもハードルが高いかなぁ?」

 

 縁があったというべきか、馬が合ったというべきか、その時助けていただいた名取そじという男性とお付き合いすることになった。しかし、このそじ君にはほんのすこーしだけ問題があった。

 

 さらさらの金髪、健康そうな褐色の肌、真剣な表情をしているときは美人とも言えるような顔立ちなのに、笑うとあどけなさを感じるほどにかわいさも兼ね備えている。体は少し華奢に見えるが細マッチョというのかソフトマッチョというのかしなやかな筋肉が付いているように見える。半ズボンから伸びる太ももからお膝にかけては下手をすると女性の私よりも綺麗な気がする。身長が女性にしては少し大きな167cmの私の横に並ぶとそじ君は150cmほどしかないのに色んな事になれていて頼りがいもあるいい人だ。

 ただ、お耳が少しとんがっている。そじ君はいわゆるエルフという種族で御年1世紀を超えるご長寿ながら……エルフではまだ未熟らしい。

 

 日本の法律がどうなっているのかはわからないが……年齢的には成人しているのでそじ君は法律の名の下にお酒やシーシャなどを嗜んでいるし、私ともしっかりと大人のお付き合いをしてくれている。私もそんなそじ君が好きでお付き合いをさせてもらっているのだが、デートの時は未だに緊張する。そじ君に緊張しているわけではなく、そじ君という美形ショタと私が一緒にいるところを世間一般の人が見たらどう思うのだろうという緊張感だ。

 

 そこで私が今回そじ君に提案したのがレンタルスペースでのデートである。今日はボードゲームや大画面を作り出せるプロジェクターが置いてあるマンションの一室を借りてのデートである。お家デートならレンタル料もかからないのはそうなのだが……制限時間がないと私が絶対に暴走する。その自信がある。

 

「そう? まぁ、そう言うならまた今度ね? ってすごっ。これ使って映画みていいの?」

「うん、そうだよ。私、そういう機械のつなぎ方とかわからないから……そじくんにお任せしても良いかな? 私はごはんの準備をしてるから」

「わかった。すぐに終わらせるから……僕にも手伝わせてね?」

 

 そじ君は大きなプロジェクターを見て目を輝かせながら近づくが、私と料理が一緒にしたいとも言ってくれる。最高に可愛くてかっこいい。私は手早く料理の準備を済ませるとそじくんの真剣な表情を見て待っていることにした。

 料理の準備と言っても今日ここで食べるのはクラッカーに味の濃いおつまみやジャムなどを乗せて作りながら食べるタイプのごはんであとはお皿に盛り付けたり、ディップソースを作る程度なのでやることは少ない。

 

 

 しばらくそじ君を眺めていると設定が終わったのか顔を上げてこちらを見てくれる。ばちっと目が合うと嬉しそうな笑顔を向けて立ち上がりこちらに駆け寄ってくる。付き合って1ヶ月ほどだが、そじ君の事はなんとなくわかってきている。

 そじ君はかっこいいと思われたいように見える。否、基本的にずっと可愛くてかっこいいのだが、事実はどうあれそじ君はかっこよくありたいようだ。なので駆け寄って来る間は無邪気な男の子なのだが、私のそばに来るのとほぼ同時にかっこよくあろうとふっと笑顔がなくなってしまう。なので私がとるべき行動はただひとつ!

 

 こちらも満面の笑顔で両手を拡げてハグ待ちの状態を作ることである。

 

 ばすっ。

 

 とそじ君が私の胸の中に飛び込んでくれる。その度に私のハートはそじ君に射貫かれて、目一杯抱きしめたくなり……本能の赴くままにぎゅぅぅぅぅっと強く抱きしめる。私の大きな胸がクッションになってくれる事を信じて頭と体をがっちりとホールドするのだ。そじ君も私の力強さに合わせてしばらくはぎゅっとしてくれるが、我に返ると腕の力が少し弱まり、首を動かし、顔をよじらせてから私を上目遣いに見上げてくる。その顔は赤面して、ちょっぴり拗ねているように見える。

 

「あの、僕だって男なんですけど?」

「そじ君いがいにはやらないから大丈夫」

 

 一通りそじ君の体温を味わうと私とそじ君はディップソースを作ったり、クラッカーをお皿に並べたりと楽しく準備を始めて行く。

 

「あれ、たこ焼き器がある」

「あ、ごめんね。そじ君。それ使うのには使用許可がいるんだ。今回はもらってないから」

「大丈夫、大丈夫。材料もないし……でも、今度一緒にタコパしようね」

 

 準備の途中でそじ君がたこ焼き器を見つける。レンタルスペースの備品はそこに合っても事前に許可が必要な場合がある。許可をもらうには有料になることも少なくなく、このたこ焼き器も事前にお金を支払わなければならない。そじ君にはちょっぴり残念な思いをさせてしまったが、次のデートの楽しみが出来たので私としては嬉しかった。

 

 料理の準備が終われば、映画鑑賞である。映画館では出来ないようなことをしようということで、考察のしがいがあるモキュメンタリーホラーをおしゃべりしながら見たり、映画が後半になりどんどん色々な事が明らかになっていく直前で映画を止めてお互いの考察を話し合ったりして映画を楽しむことになっている。

 

 しかし、人間の習慣とは怖い物で暗い中、映画を見ていると自然と声が小さくなってしまう。お互いの声が小さいのでそんなことをする必要も無いのに耳打ちをするような近さでおしゃべりをして、最初は少しだけ離れていたのがいつの間にかそじ君がお膝の上に乗って、私がそじ君を落ちないように後ろからシートベルトをするように抱きしめるという状態になっていた。

 

「ふぅ……面白かった。ねぇ、あのシーン見返しても良い?」

「もちろん、私もみたいし……本当に写ってたら悔しいけど」

 

 映画が終わればもちろん、レビュー会である。これも今更距離を開けるのもおかしな感じなのでくっついたまま行われる。映画があまりにも面白かったので……ホラーだから寒気を覚えるよりも熱くなってしまい……結果的にそじ君と私は汗だくになっていた。

 

「ここってお風呂あったよね」

「えぇ。タオルも持ってきてるから入れるよ」

 

 そじ君にはとても悪いと思っているけれど……こういった所のお風呂はたこ焼き器と同じように別料金をとられる。しかし、私は事前に払っているので問題は無い。そう、払っているのだ……ワンチャンあるかななんて期待してお風呂の料金を払っていた。そんなワンチャンを狙っていたなんてそじ君に知られたらどう思われるのだろう。

 

「それじゃ、その……」

「うん、私が怖いから……一緒に入ってくれると嬉しいな」

 

 私の言葉を合図にそじ君と私は一緒にお風呂へと向かうのだった。




妄想はあくまで妄想ですが……よろしければ読んでいただけると幸いです。

そじ君はこういったものをファンアートとして受け取ってくれる方なので……大丈夫じゃないかなぁと思います。

たぶん、おそらく。きっと……

匿名機能を試す意味でもちょっと書いてみました。
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