※この作品はR-18です。

白銀騎士団の黒一点【改訂版】   作:バズートル

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第四話『エルドラゴの姫』

アスティーマ公国とアースワルド帝国との国境線にある森林『ヘキセルの森』。

 

ダッ、ダッ、ダッ、ダッ!

 

???「ふぅ、ふぅ、ふぅ」

 

その中央にある国境線付近の森の中を竜の角と尻尾が生えた一人の少女が走っていた。だがその少女は何故か上半身を厳重に縛られ、口には捩れたタオルの猿轡を噛まされていた。

 

少女は何かから逃げている様であった。その証拠に少女から少し離れた後方から数人の人物が少女を追いかけていた。その人物達とはアースワルド帝国の騎士『アンデルス騎士団』であった。二番隊副隊長のキルリス、目元を仮面で隠した女騎士数名が少女を追っていた

 

女騎士「マズイですよ副隊長!この先は我が国とアスティーマ公国との国境線です!」

 

キルリス「チッ!それまでに何としてでも捕まえるんだ!」

 

女騎士達「「「はっ!」」」

 

キルリス達は少女を追いかける。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

その頃、アスティーマ公国側の方の森では、ユーマ達二番隊が森に現れた昆虫型モンスターの討伐を終えたところであった。

 

ユーマ「ふぅ〜。これで全部か?」

 

紗夜「はい。周辺にモンスターの気配はありません」

 

レイア「全く、次から次へと現れてクタクタだよ・・・」

 

フリーダ「システリア!もう終わったわよ!」

 

フリーダがシステリアを呼ぶと、木の裏からシステリアが出てくる。

 

システリア「も、もういませんか?」ビクビク

 

サキ「ええ、全部倒しましたわ」

 

システリア「は、良かった」

 

システリアは虫が大の苦手で、討伐の時は昆虫モンスターの姿を見て戦意喪失してしまい物陰に隠れていた。

 

レイア「お前、昆虫ぐらいでビビり散らかすなよ。だらしない」

 

システリア「苦手なものは苦手なんですわ!」

 

ユーマ「まぁまぁ二人とも・・・ッ!」

 

するとユーマは何かを感じ取る。

 

紗夜「ユーマ様、どうされました?」

 

ユーマ「・・・・・何かいる」

 

ユーマは自身の特殊スキルの一つ『見つめる者』を発動させる。『見つめる者』は言わば千里眼で遠く離れた場所を見透かすことが出来る。

 

ユーマは鳥の目を借りる様に視線を飛ばす。そして先ほどアンデルス騎士団に追われていた少女、そしてそれを追うアンデルス騎士団を見つける。

 

ユーマ(アンデルス騎士団!? なんで両国の国境付近に? それにあの少女・・・まさか!?)

 

それ瞬間、ユーマは走り出す。

 

レイア「ユーマ様!?」

 

フリーダ「ちょっと!どこへ行くんですか!?」

 

紗夜達はユーマの後を追いかける。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

その頃、アンデルス騎士団から逃げていた少女は段々と走る速度が落ち始め、キルリス達との距離が縮まりつつあった。

 

キルリス「速度が落ちてきたな。もう少しで捕まえられる」

 

少女とキルリス達との距離は徐々に縮まり始める。

 

ゴッ

 

少女「うっ!?」

 

すると少女は石に躓いて倒れる。

 

少女「うう・・・」

 

キルリス「ようやく追い詰めた。手間取らせてくれたね」

 

少女「ッ!」

 

少女が振り返るとキルリスが間近にいた。

 

キルリス「これ以上逃げられない様、足一本折らせてもらうよ」

 

そう言って少女に近づいたその時!

 

ズバーーーン!

 

キルリス「!?」

 

突如、何処からか斬撃が飛んできて、キルリスは後ろに下がって回避する。そしてキルリスと少女の間に一本の線が出来ていた。

 

???「その線は内とお前の国との国境線だ」

 

すると転倒した少女の元にユーマが来る。

 

キルリス「なっ、お前は!?」

 

???「失礼だぞキルリス。その方は王族よ」

 

キルリスの元にエクセラと数名のアンデルス騎士団の団員達が来る。

 

エクセラ「お久しぶりです、ユーマ王子」

 

ユーマ「エクセラさん・・・。隊長である貴女もご存知でしょう? ここを越えればどうなるか」

 

エクセラ「十分というほど理解しております。国境を超えた以上、我々はその者を捕らえることはできない。ですが、貴方様がその者を我々に渡してくれるのであれば別ですが・・・」

 

そう聞かれたユーマは刀に手を置く。

 

ユーマ「お断りさせてもらいます。この少女の素性はうちの国でも知ってますから」

 

エクセラ「・・・ですよね。なら仕方ありません、その者は貴方に譲りましょう」

 

キルリス「なっ、いいのか!?」

 

エクセラ「本来はダメだけど、これ以上問題を起こしたくない」

 

キルリス「・・・わかった」

 

キルリスは渋々承知する。

 

エクセラ「ではこれにて」

 

エクセラ達はその場から去っていった。それと入れ替わるように紗夜達が来る。

 

フリーダ「ユーマ様!どうなされて・・・ん?」

 

レイア「あれ!?どうしたんですかこの子!?」

 

ユーマ「アンデルス騎士団に追われていた子だ」

 

サキ「何ですって?」

 

システリア「今解きますわ」

 

システリアは少女の拘束を解く。

 

少女「・・・ぷはっ!あ、ありがとうございます」

 

紗夜(この角・・・もしかしてこの子!)

 

紗夜は角を見て何かを察した。

 

ユーマ「聞くまでもないが一応聞いておく。君・・・エルドラゴの姫だよね?」

 

少女「は、はい・・・竜人国エルドラゴの姫『アステマ』です」

 

ユーマ達が出会った少女『アステマ』(イメージCV:上田麗奈)。この出会いにより、ユーマ達はある事件に巻き込まれるのだが・・・それはまだ、先の話。

 

続く




ー次回ー

第五話『竜姫との会談』

お楽しみに。
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