※この作品はR-18です。

白銀騎士団の黒一点【改訂版】   作:バズートル

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第七話『ケルミーとの訓練』

夕食を終えたアステマは二番隊の一人ケルミーの部屋を訪れる。

 

アステマ「ここですね」

 

コンコン

 

アステマはドアをノックする。

 

アステマ「すみません!ケルミーさん、訓練を受けに来ました!」

 

アステマが呼ぶが、部屋からは何の反応もない。

 

アステマ「あれ、お留守かな?」

 

アステマはドアノブに手を掛け捻る。すると扉が開く。

 

アステマ「開いてる。失礼しま・・・ッ!」

 

ドアを開けて部屋に入ったアステマは、部屋の中を見て唖然とする。壁には大量の縄の束が架けられ、机の上には布や革製の猿轡、ボールギャグ、バイトギャグといった口枷、手錠、足枷などが置かれ、天井からは大量の縄が垂れていた。

 

アステマ「な、何なんですかこの部屋・・・・・っ?」

 

異様な光景に恐る恐る入るアステマ。すると視界の端に異様なものを捕らえる。

 

アステマ「え、なに?」

 

アステマは恐る恐る近づくと息をのんだ。そこには赤いロープで縛られ、瘤付きの猿轡を噛まされた、腰まで伸びた黒いロングヘアの女性がいた。

 

???「うう!うう!」

 

アステマ「だだ、大丈夫ですか!?」

 

アステマは驚きつつも、縛られた女性の猿轡を外す。

 

???「ぷはっ!」

 

アステマ「大丈夫ですか!?何があったんですか!?ま、まさか侵入者が!?」

 

???「ち、違います!これは訓練なんです!」

 

アステマ「・・・・・へ?」

 

女性が言った言葉にアステマはポカーンとなる。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

その後、アステマは女性の拘束を解き、話し始める。

 

???「はぁ、驚かせてすみません。縄抜けの練習の最中だったんです」

 

アステマ「そうだったんですね。ビックリした・・・。あっ、そういえば、貴女がケルミーさんですか?」

 

ケルミー「はい。ルミエール騎士団二番隊の団員にして捕縛員の『ケルミー・アナスタシア』です」

 

この縛られていた女性こそ、ユーマ率いる二番隊のメンバー『ケルミー・アナスタシア』(イメージCV:早見沙織)である。

 

アステマ「捕縛員?」

 

ケルミー「捕縛員とは、犯罪者や投降した敵兵を縄などで縛る団員の事です。戦闘にはあまり参加せず、団員達が倒した敵を捕縛するのが主な仕事です。各隊に一人ずつ配属されています」

 

アステマ「なるほど・・・。という事は、訓練は相手を縛る訓練ですか?」

 

ケルミー「その他に、縄抜けの訓練もします。これは騎士団において必須科目です。万が一敵に捕まった際、自力で抜け出せる訓練もしとかなくては」

 

アステマ「なるほど・・・」

 

ケルミー「では話はこれぐらいにして、これより訓練を始めます。まずは相手を縛る『捕縛術』を教えます。実際に私を縛って練習しましょう」

 

アステマ「い、良いんですか!?」

 

ケルミー「構いませんよ」

 

アステマ「わ、分かりました・・・」

 

ケルミーはアステマに縄の束を渡す。そして両手を背中に回す。

 

ケルミー「では工程手順を教えるので、その通りに縛ってください」

 

アステマ「はい、わかりました」

 

縄を受け取ったアステマはケルミーの教え通りに縛り始める。

 

ケルミー「まずは両手首を縛って下さい」

 

アステマはケルミーの両手を縛る。

 

アステマ「出来ました」

 

ケルミー「次に胸の上下、肩、腰を縛って下さい。順番はどちらでも構いませんから」

 

アステマは言われた通りの胸の上下、肩、腰を縛っていく。

 

アステマ「で、出来ました」

 

ケルミー「ん、んん・・・」

 

縛られたケルミーは体をくねらせる。

 

ケルミー「なかなか良い感じです。ただ縛り具合が少し足りませんね。相手を縛るにあたって一切の自由を残さないのが基本です。これではすぐに解けて逃げられるか、逆に縛られてしまう可能性があります」

 

アステマ「そうですか・・・」

 

ケルミー「次は縄抜けの訓練をしましょう」

 

そう言うとケルミーは体を少し体をひねると縛っていた縄が緩んでほどけ落ちた。

 

アステマ「えっ!一瞬で!」

 

ケルミー「これぐらいの拘束であれば簡単に抜け出せます。では今から貴女を縛ります。初心者なので少し緩めに縛りますね」

 

アステマ「あ、あの・・・」

 

ケルミー「何ですか?」

 

アステマ「緩めではなく、少しキツめで・・・」

 

ケルミー「それで良いですか?」

 

アステマ「はい・・・その方が練習しやすいと思うで」

 

ケルミー「分かりました。ではその様に」

 

アステマに言われてケルミーは少しキツく縛り始める。そんな中、アステマはケルミーにある事を聞く。

 

アステマ「そういえば、ケルミーさんはどうして捕縛員になったんですか?」

 

ケルミー「・・・誰にも言わないでくださいね」

 

アステマ「えっ?はい・・・」

 

ケルミー「実は私・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

相手が縛られてる姿が好きなんです!!」

 

アステマ「・・・・・え?」

 

アステマはまたもポカーンとした顔になる。

 

アステマ「ど、どう言う事ですか?」

 

ケルミー「昔、幼少期に騎士団が犯罪者を捕らえる場面に遭遇した際、その犯罪者が縛られている姿を見た時に、心の中が妙に興奮していたんです。それからと言うもの、相手が縛られている姿を見て興奮してしまうようになったんです!世に言う“性欲”です!」

 

アステマ「は、はぁ・・・」

 

ケルミー「そん性欲もあって私に宿った特殊スキルは、蜘蛛の糸を生成して相手を拘束する『蜘蛛縛《スパイダーネット》』なんです」

 

アステマ「そうなんですか・・・。もしかして騎士団に入団したのも、相手が縛られている姿を見れるからですか?」

 

ケルミー「そ、そうなんです。お恥ずかしながら・・・。それから捕縛員として活動して、犯罪者や捕虜を縛ってはその姿を見ては心が躍る、そんな日が続きました。私にとってこの捕縛員という役職は、私に最も似合っていると思いませんか!?」

 

アステマ「は、はい。思います・・・」

 

熱烈に語るケルミー。それを聞いたアステマは若干引いていた。

 

アステマ(まさか性欲でこの団に入団してたなんて・・・)

 

ケルミー「今でも忘れもしません、ユーマ様を縛った時の事は!!」

 

アステマ「そうですか・・・って、え!?」

 

ケルミーから出たとんでもない一言にアステマは驚く。

 

アステマ「いいい今なんて言いました!?」

 

ケルミー「え?ユーマ様を縛った時の事は・・・」

 

アステマ「ちょちょちょっと!何でこの国の王子様を縛ってるんですか!?」

 

ケルミー「・・・じ、実は少し前にマネキンを使って縛り方の練習をしてたんですが、生の人ではないのか心がトキめかなくて・・・それで無理を承知でユーマ様に「練習台になって欲しい」っと頼んだんです。そしたらユーマ様は「良いぞ」と言ってくれて・・・」

 

アステマ「そ、それで縛ったんですか・・・?」

 

ケルミー「最初は抵抗がありました、ですかやっていくうちにどんどんエスカレートしていき、気づいた時にはユーマ様の全身を縛り上げていたんです/// それで一切の自由を失いモゾモゾとしているユーマ様はを見て、今までにない性欲の鼓動を感じてしまいまして・・・それが今でも忘れられない思い出になったんです」

 

アステマ「えぇ・・・」

 

まさかの衝撃発言にアステマは驚愕しながら引いていた。そんなこともありつつ、ケルミーはアステマを縛り終える。

 

ケルミー「さっ出来ましたよ。それでは縄抜けの訓練開始です」

 

アステマ「は、はい」

 

それから一時間後、アステマは苦戦しながらも縄抜けに成功する。

 

アステマ「な、なんとか縄抜けできた・・・」

 

ケルミー「よく出来ました。これで訓練は終わりです。お疲れ様でした」

 

アステマ「お疲れ様でした・・・」

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

ケルミーとの訓練を終えたアステマは廊下を歩いていた。すると支柱の裏からユーマが現れる。

 

ユーマ「無事に終えたみたいだな」

 

アステマ「ユーマ様!?」

 

ユーマ「その感じ見るに、苦戦したようだな」

 

アステマ「は、はい・・・。ところでユーマ様、ケルミーさんに縛られたそうですね?」

 

ユーマ「ぐっ、聞いたなアイツから・・・」

 

アステマ「縛られてどんな感じでしたか?」

 

アステマはニヤリと笑いながらそう聞く。ユーマは赤面しながらこう言う。

 

ユーマ「・・・悪くなかった///」

 

アステマ「!!」

 

ユーマ「誰にも言うなよ!?」

 

そう言うとユーマはそそくさと去っていった。

 

アステマ「ユーマ様も、そう言う年頃ですか・・・」

 

アステマは頬を赤くしながらユーマを見つめるのであった。

 

続く




ー次回ー

第八話『鬼蛙を討伐せよ!』

お楽しみに。
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