【R18版】貞操逆転世界のメンズエステで働くことになった 作:カラスあげます
「く、、はあ、、っ……!」
重苦しく甘い喘ぎ声が、静まり返った室内へと激しく吐き出された。
荒い息が喉の奥を駆け抜け、熱を孕んだ湿った吐息となって唇の隙間からこぼれ落ちる。額から浮き出た汗の粒がこめかみを伝い、首筋のくぼみを滑り落ちて、首元が大きく開いたTシャツの生地にじんわりと濃い輪郭を描いて染み込んでいった。
それはまるで、あの防音シートで固められた密室で、高慢なお嬢様であるコトネさんと激しく肌を重ね合わさった末の狂おしい絶頂の余韻のようであり、あるいは過剰な快楽に身をよじらせた末の苦悶のようでもあった。
あの日、メンズエステ『GOD SELENE SPA』の施術室で一線を越えてから、すでに数日が経過していた――。
カチャン……と、硬質な鉄と鉄が触れ合う冷ややかな音と衝撃が、静寂の中に重く響く。
そこは、アロマの濃厚なラベンダーやイランイランの香りが漂うあの甘美な施術室ではない。
無機質なコンクリート打ちっぱなしの壁、壁一面に設置された巨大な鏡、そしてズラリと整然に並んだ重厚な鉄のトレーニング器具。冷調な蛍光灯の光が室内をくっきりと照らし出す、24時間営業のフィットネスジムの中だった。
俺は今、ベンチプレスのシートに背中を深く預け、50キロの重量がかけられたバーベルを胸の上で必死に押し上げていたのだ。
「んっ……ふぅーっ……!」
腕を伸ばし切り、バーベルをラックにカチリと戻すと、俺は深くシートに身を沈めて天井の白い蛍光灯を仰ぎ見た。白々しい光が視界を鋭く刺し、激しい運動によって跳ね上がった心臓が、ドクドクと肋骨の裏側を打っている。呼吸を整えるたびに、膨らむ胸元がTシャツを内側から大きく押し上げた。
そもそも、俺がこのようなジムに通い始めたのには明確な理由があった。
『GOD SELENE SPA』でセラピストとして勤務し始めてからというもの、俺の仕事は「お客様に裸や肉体のラインを直に見られること」が基本となったからだ。
この世界は、男女の貞操観念が前世とは完全に逆転している。
男性は本来、慎ましやかで奥ゆかしく、自分の身体のラインや肌を隠すようなゆったりとした服装をするのが一般的とされていた。だが、俺はそんな周囲の常識や世間の目など特に気にすることなく、身体のラインにぴったりとフィットする薄手のTシャツと、ベンチに寝転がると下半身の骨盤のラインや股間の膨らみがはっきりと浮かび上がるようなトレーニングパンツを好んで履いていた。
連日連夜、女性たちの欲望の視線に全身を晒される職業だ。だらしない体つきでは客がつかないどころか、失笑を買ってしまう。そう痛感した俺は、自宅から徒歩圏内にあるこの24時間営業のジムに入会したのだった。
週に2回程度の頻度ではあるが、数ヶ月ほどストイックに継続して通ってきた成果は、確実に俺の肉体に現れ始めていた。
シートからゆっくりと上半身を起こし、自分自身の身体を見下ろす。
両腕を前にぐっと寄せ、胸筋にしっかりと力を込めてみる。
「ん……うん、ついてきたな」
薄手のTシャツの上からでも、はっきりと分かるほど胸板が厚くなっていた。
以前のような線の細い華奢で頼りない身体ではなく、適度に引き締まり、男性特有の力強さと色気を感じさせる隆起が胸元に出来上がっている。指先で胸筋の上部と下部を突いてみると、パンと張った弾力が指を押し返してきた。
鏡に映る自分の姿を確認し、胸を張って少しばかりの満足感に浸る。
その、まさに次の瞬間だった。
(……あ、また見てる)
正面の巨大な壁面鏡の隅に映る光景に、俺は心の中で小さく口端を上げた。
鏡越しに、チラチラと熱い視線がこちらに向けられている。
その視線の主は、この深夜のジムでよく顔を合わせる常連の女性会員だった。
彼女は数メートル離れたアジャスタブルベンチに腰掛け、手に持ったスマートフォンに目を落としている……フリをしていた。
スマートフォンの画面を注視しているフリをしながら、その瞳は画面の端を通り越し、俺の厚みを増した胸元や、Tシャツの裾から覗く引き締まったお腹周り、そしてトレーニングパンツ越しに浮き出る股間の膨らみを、舐め回すような視線で貪っていたのだ。
彼女のスペックは、一度見たら忘れられないほど強烈で華やかだった。
肩あたりで切りそろえられた短めの金髪ショートカット。小麦色に綺麗に日焼けした褐色肌は、健康的でありながらどこか蠱惑的な色気を放っている。
身長は175センチ近くありそうで、168センチの俺よりも明らかに背が高く、立ち姿だけで抜群の存在感を放っていた。
そして何より、彼女の顔立ちの美しさとストイックな肉体美が目を引いた。
彼女の顔立ちは、遠目からでも一目で分かるほど鋭く洗練されていた。
キリッと引き締まった眉根と、やや釣りがちな大きな切れ長の瞳。小麦色の肌に映えるように施された薄めのアイラインと長く伸びた睫毛が、彼女の目元に野性的な色気と意志の強さを与えている。すっと一筋通った高い鼻筋と、健康的な血色をしたキュッと引き締まった唇。金髪のショートカットの隙間からは、引き締まった綺麗な顎のラインと、汗ばんで光る健康的な首筋が覗いていた。
一見すると派手で近寄り難いギャル風のイケメン美女なのだが、その首から下の肉体は圧巻だった。
Dカップくらいはありそうな豊満な胸は、運動によってパンと張り詰めており、引き締まったウエストとの対比で凄まじいハイレグ曲線を描いている。日常的に激しいトレーニングを積んでいるらしく、丸く盛り上がった肩の三角筋や、タイツの上からでもカチカチに硬く張り出しているのが分かる美尻のラインは、男性側の立場から見ても惚れ惚れするほど美しくストイックだった。
そして、彼女が着ているトレーニングウェアがまた煽情的だった。
肩にかける生地の部分がゆるゆるに伸びきったタンクトップを着ており、彼女が大きく胸を張ったり腕を動かしたりした瞬間など、薄い生地越しにツンと突き出た乳首の突起がはっきりと浮き出ているのが見えるほどだった。
この世界においては、女性がジムで胸元や乳首のラインをチラつかせていても、周囲がそれを咎めることはない。だから彼女も気にせずそのゆるゆるタンクトップを着ているのだろうが……前世の常識が残っている俺からすれば、どうしても視線が引っ張られてしまう。
(大学生活とエステの仕事のせいで昼夜逆転してるから、この遅い時間帯に来ると必ず会うんだよな)
現在、時刻は深夜の2時を過ぎたところだ。
スタッフも不在の時間帯で、広いジム内には俺と彼女の二人しかいない。
静まり返ったジムの中に、EDMの重低音が虚しく響いているだけの完全な密室空間。
これまで一度も直接会話を交わしたことはなかった。
だが、俺が視線に気づいて鏡越しに目が合っても嫌がる素草を見せなかったからだろう。ここ数回ほど、彼女の視線は隠そうともせず露骨で、じろじろと欲望を隠さずに見つめてくるようになっていた。
『GOD SELENE SPA』で働くにあたり、貞操観念が逆転したこの世界で、美しい女性客たちが理性を振り切って自分から本番行為を求めてくる――。その甘美な優越感と快感を知ってしまった俺は、女性をからかい、翻弄することの愉悦が日ごとに増すように感じるようになっていたのだ。
いま目の前にいる、ストイックで高飛車そうな褐色金髪ギャル。
彼女がスマホを弄るフリをしながら、俺の身体にむっつりとした熱い視線を送ってきている。
(普段はあんなにストイックに追い込んでる美人が、俺の体にムラムラして視線を切れないなんて……)
俺はちょっと意地悪な笑みを浮かべると、彼女を誘惑してさらに弄んでやることにした。
俺はわざとらしく自分の胸元に手をやり、Tシャツの生地を指先でぐっと引っ張り上げた。胸筋の下部に力を込め、鏡に向かって身体を少しのけぞらせるようにポーズをとってみせる。
「あー……胸の下の方も、ちょっとついてきたかな〜?」
独り言にしては少し大きめの声をわざと漏らし、胸を張った。
のけぞるように背筋を伸びやかに反らせたことで、薄手のTシャツの生地が俺の胸元にぴたりと張り付く。
汗でわずかに湿った生地越しに、鍛えられた胸筋の丸い輪郭と――その頂点でツンとピン立ちした俺の乳首の突起が、くっきりと透けるように浮き上がった。
(……さあ、どうだ?)
鏡越しに彼女の反応を観察する。
「っ……!!」
彼女は思わずといった様子で、小さな声を漏らしていた。
チラチラとスマホの隙間から見ていた彼女の大きな切れ長の瞳が、うおっという表情とともに、一瞬で見開かれる。
スマホを保持していた彼女の小麦色の腕がピクッと強張った。彼女は口元を少し引きつらせ、呼吸を忘れたように固まると、Tシャツ越しに浮かび上がる俺の乳首の突起と胸筋のラインに完全に目を奪われ、動けなくなっていた。
あまりにも分かりやすすぎる反応だった。
(くっ……わかりやすすぎだろ、この人……笑。注意された時のこととか考えてないのか? 欲望に素直すぎるだろ)
呆れると同時に、ゾクゾクとするような優越感が背筋を駆け上がる。
普段なら話しかけることも躊躇うような高身長の褐色イケギャルが、俺の一挙一動に、俺の浮き出た乳首一つにここまで動揺し、むっつりとした視線を送ってきているのだ。
これまではお互いに認知しつつも、無言の視線のやり取りだけで終わっていた。
だが……今日の俺は、タガが外れている。
(ちょっと今日は、ここから一歩踏み込んで進んでみようか)
俺は胸を寄せるポーズをやめ、何事もなかったかのようにベンチプレスの台へと歩み寄った。
俺が動き出すと、焦った彼女は慌てて視線をスマホの画面へと戻し、画面を必死に見つめるフリをし始めた。動揺を隠そうと、褐色の長くてしなやかな指先が画面の上で彷徨っているのが丸わかりだ。
彼女の意識が100%こちらに集中していることを確認しながら、俺は再びベンチプレスのシートに背中を預けた。
バーベルを見上げ、両手でしっかりとシャフトを握り込む。
(よし……仕掛けるか)
カシャン、とラックからバーベルを外す。
50キロの重量。今の俺にとっては、十分にコントロールして挙上できる重さだ。
だが――俺はいつもと違う演出を加えることにした。
ぐっと胸元までバーベルを下ろし、押し上げると同時に、意図的に色っぽい息を漏らす。
「んん……っ! くぁ……っ……!」
二発目。
「んああ……っ……! はぁっ……っ!」
まるで施術室で女性客に愛撫されて耐えかねた時に漏らすような、甘く切ない喘ぎ声。それをジムの静寂の中に響かせながら、さも苦しそうにバーベルを上下させた。
スタッフが常駐していない深夜の24時間ジムには、暗黙のマナーが存在する。
万が一、トレーニング中の会員が重りにつぶされそうになった場合、近くにいる会員同士でサポートし合うというマナーだ。
こういった形で危なそうな雰囲気を出していると、すぐ助けにいけるようにという名目でジロジロ見ても違和感がない感じになるのだ。
案の定、強力な視線を感じる。
チラチラどころではない。彼女はすでにスマホを置き、身を乗り出すようにして俺の姿を凝視していた。
特に、ベンチに横たわって股関節が開き、トレーニングパンツ越しに強調されている俺の股間周りと、息を吐くたびに上下する胸元に、彼女の視線が集中している。
(ククッ……かかったな。じゃあ、仕上げだ)
数回押し上げたところで、俺はあえて腕の力をスッと抜いた。
「くぅ……っ!? あ、あっ……!?」
悲鳴のような声を上げ、バーベルを胸の上にストンと落とす。
見た目には完全に「重量に負けて胸の上に重りがのしかかり、身動きが取れなくなった哀れな男」そのものだった。
その瞬間――。
「大丈夫ですか……!? 今、あげますね!!」
待ってましたと言わんばかりの勢いで、彼女がベンチから飛び出してきた。
タッ、タッ、と足音が近づき、あっという間に俺の頭の後ろ側へと滑り込んでくる。
「くっ……あ、上がらなくて……っ!」
俺はもがくフリをしながら、上から覆いかぶさってくる彼女の姿を見上げた。
下からのアングルで見上げる彼女の姿は、圧巻の一言だった。
175センチ近くある長身と、発達した胸筋、そしてゆるゆるのタンクトップの隙間から、Dカップくらいはありそうな豊満な乳房が垂れ下がりそうになっている。
「せーので上げるので、その瞬間に息を吐いて力を入れてください!」
彼女は俺の頭越しに手を伸ばし、バーベルのシャフトをガシッと掴んだ。
普段ストイックにトレーニングを行っている彼女の筋力は伊達ではない。「せーの!」の声とともに俺が息を吐き出すと、胸にのしかかっていた50キロのバーベルが、彼女の力によって軽々と持ち上げられ、ラックへと戻された。
カシャン!
「ふぅ……良かった、怪我はないですか!?」
「はぁ……はぁ……た、たすかりました……! ありがとうございます……!」
俺は胸を押さえながら、演技がかった荒い息を吐き出した。立ち上がってお礼を言う。
だが――俺は見逃さなかった。
彼女がバーベルをラックに戻し、俺の胸元から手を離すその一瞬の隙。
彼女のしなやかな指先が、サポートの動きを装いながら、俺のTシャツ越しに胸筋の頂点――先ほどピンと立っていた乳首の周辺を、ちらっと触っていたのを。
本当に限界がきて潰れていた場合なら気づけないような、絶妙なレベルの触れ込み。
(……ククッ、やったなこの人)
俺は心の中で、ニヤリとした笑みを浮かべた。
先に向向からセクハラをしてきたことを確認した俺は、心の中で勝ちを確信した。つまりこちらから何かしてもOKという免罪符を得たようなものだからだ。
「いえいえ、お互い様ですから……!」
彼女はにこにこしながら答えるが、その目線は隠しきれず、ちらちらとこちらの体に向けられている。嬉しそうでありつつも、ソワソワとした態度や恥ずかしそうな表情を隠せていない。
(見られる側の立場だと意外とわかりやすいな……)
俺は心の中でくすりと笑いながら、話しかけた。
「あの……普段よく一緒になりますよね。なのにご挨拶もなかなかできず、いつかお話ししたいと思ってました!」
「あ……い、いえ! こちらこそ……っ!」
彼女は少し目を丸くし、嬉しさを隠しきれないように素早く頷いた。金髪の髪が揺れ、綺麗な鼻筋が汗で少しキラリと光る。
「こうしてご挨拶できて、よかったです……!」
その後、簡単な自己紹介を交わしながら軽くどういう人か聞いてみた。
アカネさんという名前で、近場のバーでスタッフとして勤務しているらしい。
仕事的に夜の時間帯に合わせて生活することが多く、夜遅くの時間帯でジムに通っているとのことだった。
簡単な雑談を終えてアカネさんの敬語がとけてきたころ、俺は早速本題に切り込むことにした。
「ベンチプレスを数か月ほどやっているのですが……50キロくらいで停滞しちゃってて……。アカネさんは何キロくらいあがるんですか?」
するとアカネさんは、少し得意げに胸を張りながら答えた。
「私の場合、70キロ8回くらいでセットを組んでるかな。でもコウくんも、始めて数か月で50キロなら悪くないと思うよ!」
「70キロを8回……! 凄いですね! ちょっと、筋肉さわってもいいですか……!?」
前の世界線でいう、女性が男性の筋肉を触るあのおねだりだ。
「う、うん! いいよ」
アカネさんは断る理由もなく、誇らしげに胸を突き出してきた。
「ありがとうございます♪」
と言い、俺はアカネさんの後ろに回る。
不思議そうに首をかしげているアカネさんの両脇の下にスッと手を入れ、彼女のタンクトップの上から、胸を後ろから救い上げるように揉み上げた。
「んん……っ!? け、結構がっつりいくね……っ!?」
びっくりしているアカネさんに気づかないふりをして、俺は堂々と手を動かした。
「わー凄い筋肉ですねー!」
と言いながら、タンクトップ越しに伝わる張りのあるおっぱいの感触をたっぷりと楽しむ。運動で引き締まりつつも、女性特有の柔らかさと弾力を持った豊かな肉の重みが手に伝わってくる。
10秒ほどタンクトップの上から揉み揉みした後、俺は彼女の前に回り込んだ。
急な出来事に目を白黒させ、少し気まずそうに、そしてソワソワと息を整えようとしているアカネさん。
俺はその手を取ると、自分の胸元へとあてがった。
ペタリ。
「僕もちょっと大きくなってきたんですけど……どうでしょうか??」
「っ……!??!?」
アカネさんは目を見開き、完全にフリーズした。
手から伝わる男性の胸筋の感触、Tシャツ越しにダイレクトに伝わる熱に、完全に気を取られて上の空になっている。視線は俺の胸元を凝視したままで、凝視したまま動けないでいる様子だ。照れと嬉しさと戸惑いが混ざり合った感情を隠しきれず、胸元から目を離せないでいる。
その反応を見ながら、俺はアカネさんの手を胸元にぐりぐりと押し付けた。
「でも……アカネさんくらい、もうちょっと大きくしたいんですよね……。良ければ少し教えていただけませんか……?」
「う……うん……!」
手から伝わる感触に完全に心を奪われ、生返事を返すのが精一杯のアカネさん。
その完全に毒気を抜かれ、こちらの誘導に流されている姿を見ながら、俺の胸の奥で悪戯心が芽生えていた。
ここからこのストイックな褐色美女にどんな悪戯を仕掛けてやろうかと、俺はワクワクした気持ちを抑えきれずにいた。
※ジムでのセクハラ行為は男女かかわらずマナー違反です^^;
あくまでフィクションですので、ご理解のうえお楽しみ頂けますと幸いです。
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