エリスとのんと
あれから、数日が過ぎていた。
コパンドンCITYの宿。
その中でイサミはここ数日ずっと引きこもっていた。
薄暗い部屋のミニ工房と化している机。
散乱する歯車、魔導鉱石の破片、複雑な回路図が描かれた羊皮紙、そして使い古された工具類。
その中央に置かれた無垢材の作業机に、イサミはひとり突っ伏していた。
「…………はぁ」
漏れ出た溜め息は、誰もいない部屋の冷えた空気に虚しく消えていく。
手元には、ここ数日で描き殴った無数の設計図が広げられていた。
『対・鎧用 高密度ガス展開装置(試作三号)』
『重鎧関節部侵入型 神経麻痺ガス弾』
『使い捨て魔導結晶触媒』
どれもこれも、あの薄暗い隠し研究所で見た「ぶっ壊れ装飾剣」と「重鎧の剣士」を破砕するために考案した、命削りのガジェット案だった。
だが、ペンを握るイサミの指先には、いつものような冴えも熱もなかった。
いくら理論を捏ねくり回し、完璧な計算シートを作り上げたところで、胸の奥底にこびりついた重苦しい吐き気のような「モヤモヤ」が消えてくれないのだ。
ーーー何をしても、気分が晴れない。
ガジェットの試作で爆発を起こしても、大好きな高額取引の計算帳簿を眺めても、喉を通る冷めた紅茶の味すら感じられなかった。
イサミがクランのホームに顔を出さなくなってから、今日でまるまる四日が経過していた。
「……ハッ。何が『僕の計算に全滅の二文字はありません』ですかね……」
自嘲の笑みが、乾いた唇から零れる。
あの日、あの場から脱出できたのは、決して自分の手腕が冴え渡っていたからではない。
ムラサキの差し出した毒薬という偶然の産物と、ココの命がけの氷結魔法、そして仲間たちが死力を尽くして稼いだコンマ数秒の猶予があったからだ。
イサミ自身がやったことと言えば、せいぜい時間稼ぎの煙幕を撒き、みっともなく背中を見せて逃げ出したことだけだった。
脱出成功――そう言えば聞こえはいい。
だが実態は、手も足も出ずに叩きのめされ、命からがら這い出してきただけの「惨敗」だった。
(……それに)
イサミはそっと両手で顔を覆った。
彼がホームに行けない理由は、敗北の恥ずかしさだけではなかった。
むしろ、それ以上にイサミの心を苛んでいたのは、――『のん』の存在だった。
のんは、あの恐ろしい組織の男たちに襲われ、恐怖のどん底に突き落とされたばかりだ。思い出の剣を奪われ、身も心も傷ついている。
(男に襲われかけた女の子だ。……男である僕が今、不用意に顔を出したらどうなる?)
自分の背丈、男の声、そして漂わせる空気。
それらすべてが、彼女にとってあの夜のトラウマを呼び起こす引き金になってしまうのではないか。
「……僕みたいな男がへらへらと傍に寄り添って、『大丈夫ですか〜?』なんて……」
イサミは眉間を強くなぞった。
のんを傷つけたくないという配慮。
……そして何より、その配慮という美しい言葉の裏に隠された、自分自身の「浅ましさ」。
『やり返しに行って、返り討ちに遭いました』
そんな情けない顔をして、どの面下げて彼女の前に立てというのだ。
のんの大事な剣を取り戻すと威勢よく飛び出しておきながら、敵の威光の前に何もできず、仲間を傷つけられ、泥をすするような思いで逃げ帰ってきた。
自分自身の不甲斐なさと、情けなさ。
のんのトラウマになるかもしれないという「正当防衛の言い訳」を免罪符にして、イサミはホームから逃げていた。
カチタク、カチタク……。
壁に掛けられた古い魔導時計が、規則正しい音を刻み続けている。
イサミはその音を聞きながら、ぼんやりと天井の木目を眺めていた。
思考は自然と、己のこれまでの半生へと遡っていく。
(……僕は、ずっとそうやって生きてきたんです)
イサミ・クロサキという男の生き方は、いつだって「スマート」だった。
いや、悪く言えば「いい加減」で、「適当」だった。
温室育ちとは言えない環境で育ち、世の中の不条理や大人の汚い部分を嫌というほど見てきた。
だからこそ、イサミは早い段階で悟り、教わり、手段を身につけてきたたのだ。
正面からぶつかるのはバカのすることだと。
持ち前の頭の回転の速さと、口の上手さ。
そして、ちょっとした手先の器用さとガジェットの知識。
それさえあれば、人生の大概のトラブルは「どうとでもなる」ようにできていた。
危険な魔物が出現すれば、正面から戦わずに罠にかけて回避した。
面倒な人間関係や利権の絡み合いは、相手の欲しいものを与えてうまく立ち回った。
損をしそうな取引からは、利益が出る前にサッと手を引いた。
自分より強い相手には、愛想笑いを浮かべて頭を下げ、影でちゃっかり儲けを出した。
本当にどうにもならなかった時のために母から『初見限定』で状況を打破する方法も教わった。
『勝つ必要なんてない。損をしなければ、それでいい』
『本気になって泥をすするなんて格好悪い。うまく立ち回って、適当に生きていけばいい』
それがイサミの美学であり、処世術だった。
「どうとでもなる」と思っていれば、心に深い傷を負うこともない。期待しなければ、裏切られることもない。
いつでも撤退できる安全圏に身を置き、飄々と笑っていれば、人生はいつだって快適だった。
実際、クランメンバーと出会うまでも、そうやって生きてきた。
ゲスト道具屋として彼らの依頼に協力するのも、彼らと一緒にいると面白いからで、適度な距離感で美味しい思いができるからだ……そう思っていた。
――だが。
「……違いましたねぇ」
イサミは作業机を強く拳で叩いた。
痛みが手に走る。
だが、胸の内のモヤモヤに比べれば、そんな痛みなど蚊に刺されたようなものだった。
あの隠し研究所の戦い。
重鎧の人物が放った、完璧な手練れの構えからの黄金の一閃。
目の前で血を流したクロエ。
涙目になりながら氷の壁を作り続けたココ。
足をもつれさせながらも、気高く立ち向かおうとしたメルティ。
恐怖に震えながら毒薬を渡してくれたムラサキ。
あの一瞬、イサミの「どうとでもなる」という甘い世界観は、黄金の破砕波によって完全に粉々に砕き散らされたのだ。
「……僕には、なかったんだ」
イサミは掠れた声で呟いた。
「今まで生きてきて……『負けちゃいけない戦い』なんてものが、一度も……」
ーーーそう、痛感していた。
これまでの人生、イサミにとってすべての戦いや交渉は「引き分け」か「撤退」で十分だった。
負けそうになれば逃げればいい。
損をしそうになれば諦めればいい。
人生にはいくらでも選択肢があり、どこへでも逃げ道は伸びていた。
だから、本気で誰かのために傷つくことも、己の存在すべてを賭けて泥をすするような真似をしたこともなかった。
だが、今回は違った。
奪われたのは、幼い少女の思い出と笑顔だ。
傷つけられたのは、自分を信じて背中を預けてくれた仲間たちだ。
ここで逃げたら、どうなる?
「いやあ、相手が強すぎたから諦めましょう」と笑って言えるか?
「どうとでもなる」と適当にごまかして、またいつものように飄々と生きられるか?
(無理……ですね……)
イサミは吐き気がするほどの拒絶反応を胸に覚えた。
そんな生き方をしたら、自分は二度と自分を許せない。
自分を信頼してくれた仲間たちの前に、二度と胸を張って立てなくなる。
逃げ道を用意し、損得勘定で計算し、スマートに生きようとしていた自分が、今猛烈に惨めで、情けなく、反吐が出るほど嫌いだった。
「……勝ちたい……」
ぽつりと、柄にもない言葉が口から突いて出た。
誰かを騙して儲けるためでもない。
スマートに難局を乗り切るためでもない。
泥にまみれても、格好悪くても、プライドを全て投げ捨ててでも――あのぶっ壊れ性能の装飾剣を掲げる重鎧の化け物に、勝ちたい。
のんの笑顔を取り戻したい。
仲間たちの血と涙の代いを、あいつらに支払わせたい。
人生で初めてぶつかった、絶対に『負けちゃいけない戦い』。
その重圧と恐怖が、イサミの細い身体を押し潰そうとしていた。
♢
コン、コン。
静まり返っていた店内に、不意に控えめなノックの音が響いた。
イサミはハッと息を呑み、作業机から顔を上げた。
時計の針は午後の四時を過ぎていた。
だが、ノックは止まらなかった。
コン、コン、コン。
少しだけ粘り強く、しかしどこか優しさを含んだその音。
イサミの心臓がドキンと跳ね上がった。
(……まさか、クランの誰か……?)
一瞬、居留守を使おうかという考えが頭をよぎった。
今の情けない顔を見られたくなかった。
何より、どう言葉を交わしていいのか分からない。
だが、ノックの後に続いて聞こえてきた小さな声を聞いた瞬間、イサミの身体は思考よりも先に動き出していた。
「……あの……イサミさん……? のんです……っ」
控えめで、守ってあげたくなるような愛らしい少女の声だった。
イサミは弾かれたように作業椅子から立ち上がり、足をもつれさせながら表の店舗スペースへと駆け出していた。
鍵を外し、重い木製の扉を勢いよく引き開ける。
そこに立っていたのは――
ゆるいウェーブのかかった柔らかな髪を揺らし、ドナドナされていく子牛のように潤んだ瞳で不安そうに立ち尽くしていた少女、のんだった。
そしてその少し後ろには、彼女を優しく見守るように立っているエリスの姿があった。
「……のん……さん……? それに、エリスお姉さん……?」
イサミは呆然と声を漏らした。
のんは、イサミの顔を見るとパッと表情を明るくさせたが、次の瞬間にはイサミの身体中に巻かれた包帯や擦り傷に気づき、キュッと小さな唇を結んだ。
「……あの……イサミさん……お怪我、大丈夫でしょうか……? すごく痛そうなのです……っ」
「あ……いや、これは……その、大したことないですよ。ちょっとガジェットの試作で爆発を起こしちゃいまして〜……はは」
イサミは咄嗟にいつものチャラついた笑みを張り付け、傷を隠すように腕を背中に回そうとした。
しかし、のんはそんなイサミの言い訳を聞き流すように、一歩前へ踏み出した。
そして――ちいさな手で、イサミの煤に汚れた服の裾を、ギュッと握りしめたのだ。
「っ……!?」
イサミの身体がガチガチに硬直した。
(トラウマ……は……? のんさん…………男の人が……怖いんじゃ……ないんですか……?)
怯えるどころか、のんはパチパチと大きな目を瞬かせながら、まっすぐな瞳でイサミを見上げていた。
その瞳には、恐怖の影など欠片もなかった。
あるのは、純粋な心配と、あたたかな信頼だけだった。
「……エリスさんから聞いたのです。イサミさんたちが、わたしのお供え物の剣を探しに行って……すごく酷い人たちに遭って、お怪我をされたって……っ」
「……のんさん……」
「わたし、すごく心配だったのです……っ! イサミさん、ずっとホームに来てくださらないから……わたし、何か悪いことをして、また段ボール箱に捨てられちゃうのかなって……すごく怖かったのですけれど……っ」
のんの声が微かに震え、大きな瞳からぽろぽろと綺麗な涙がこぼれ落ちる。
「違う! 違いますよ!のんさん! 捨てるわけないじゃないですか!」
イサミは思わず膝をつき、のんと同じ目線まで姿勢を落とした。
いつもの計算高い思考は完全に吹き飛び、本音の声が口から溢れ出る。
「捨てるわけないですよ……! 僕が……僕が……! 君の大切な剣を取り戻すって言っておきながら、返り討ちに遭って……どうにもならなくて、逃げてきたんです! 男の僕が会ったら君が恐がるんじゃないかとか、そんな言い訳をして……本当は、逃げてただけなんですよ……!」
イサミは握りしめた拳を床に叩きつけた。目頭が熱くなり、視野が歪む。
「ごめんね、のんさん……。本当にごめん……っ」
大の大人が、少女の前で涙を溢れさせ、ボロボロと情けなく謝罪する。
スマートさも、余裕も、これまでの人生で守り続けてきた格好良さも、すべてが崩れ去っていた。
だが、のんは嫌がる素振りすら見せなかった。
それどころか、小さな手を伸ばし、イサミの傷ついた頬をそっと撫でたのだ。
「のん…さん……」
イサミの掠れた声に、のんは顔を上げた。大きな瞳は涙で濡れてキラキラと輝き、幼い顔立ちに似合わぬ決意の色を宿している。
彼女は震える小さな手でイサミの傷ついた頬に触れたまま、ぎこちなくも精一杯の笑みを浮かべた。
「わたし…剣を取りに行ってくださったこと、すっごく嬉しかったです…っ! イサミさんが、わたしのために一生懸命になってくださったの、ちゃんと分かっていますっ!」
「でも…僕は…」
「お怪我をされたのはすごく悲しいですけれど…イサミさんが生きて帰ってきてくださっただけで、わたし、本当に…本当によかったです…っ。だから…そんなに自分を責めないでください…っ」
その言葉に、イサミの目頭が再び熱くなった。
今まで感じたことのない感情が堰を切って溢れ出す。
普段なら計算高く、常に優位に立つことだけを考えている自分が、こんなにも無防備に感情を晒している。
それすらも、今はどうでもよかった。
少し後ろで静かに見守っていたエリスが、柔らかい笑みを浮かべながら一歩前へ出た。
長い銀髪が月光を反射して、幻想的な光のヴェールのように揺れる。彼女の深紅の瞳には、慈しみとそれとは別の熱を帯びた光が宿っていた。
「のんちゃん、すごく心配してたんですよ。毎晩寝る前にイサミくんは今日は来てくれるかなって、入口の方をじっと見つめてて」
「エ、エリスさん…っ!」
のんが耳まで真っ赤にして振り返るが、エリスは優しくも有無を言わさぬ口調で続けた。
「それにね、のんちゃん、自分の体のことずっと気にしてたんです。初めては…あの怖い男の人たちに奪われなかったって、ほっとしてるけど…それと同時に、自分から捧げたい人がいるんだって私にそっと打ち明けてくれたんですよ」
「い…言わないで…ください…っ!」
のんの声が裏返り小さな肩が震える。
イサミの心臓がドクリと大きく脈打った。エリスはそんなのんの頭をそっと撫でながら、真っ直ぐにイサミを見つめた。
「イサミくん。のんちゃんの想い、受け取ってあげてくれませんか? …そして、あの忌まわしい記憶をあなたの手で上書きしてあげてほしいんです」
その瞬間、廃墟を吹き抜ける風の音さえも遠のいた気がした。
イサミは息を呑み、のんを見つめる。
少女は羞恥に顔を真っ赤に染めながらも、否定の言葉を口にすることはなかった。
それどころか、期待と不安の入り混じった上目遣いでじっとイサミの反応を待っている。
「のんさん…本当に、いいの? 僕なんかで…」
「イサミさんじゃなきゃ…嫌……です…」
消え入りそうな声だったが、そこには揺るぎない意志が込められていた。
「わたし、小さいし、何も知らないし…多分、ちゃんとできなくてイサミさんに迷惑かけちゃうかもしれないのですけれど…それでも、イサミさんにだったら…全部、あげたいのです…」
小さな手がイサミの大きな手をぎゅっと握る。
華奢な指先は冷たかったが、その握り返す力は驚くほど強かった。
イサミはゆっくりと頷いた。
そして壊れ物を扱うかのような慎重さでのんの体を抱き寄せる。
細い肩、華奢な背中、そして微かに震える小さな体躯。腕の中にすっぽりと収まってしまうその存在の、なんと愛おしいことか。
「ありがとう、のんさんの想い、ちゃんと受け取るよ」
「あ…ありがとうございます…ぁ…」
のんの瞳から再び涙が溢れた。
だがそれは、先ほどまでの悲しみの涙ではなく歓びと安堵の涙だった。
エリスはそんな二人を優しく見守りながら、そっとイサミの肩に手を置いた。
「のんちゃん。……ここ、床が冷たいから…ベッドにおいで」
エリスの声には、ほんの少しだけ妬心めいた響きが混ざっているようにイサミは感じた。
だが、それは不快なものではなくむしろ親密さの証のように思えた。
彼女はイサミとも既に幾度も肌を重ねている。
その上で、今はのんを受け入れようとしている。
その寛容さにイサミは心の底から感謝した。
3人は宿のベッドへと移動した。
。
窓から差し込む月明かりだけが頼りの薄暗い空間だったが、それがかえって互いの体温や気配を際立たせた。
イサミはのんをそっとベッドに座らせた。
少女の体は華奢で、まるで壊れそうなガラス細工のようだ。エリスはその隣に膝をつき、長い指でのんの頬をそっと撫でた。
「ねぇのんちゃん。怖くなったら、いつでも言っていいからね。無理しちゃだめだからね」
「は、はい…でも、わたし…」
のんは一旦言葉を切りイサミをまっすぐに見上げた。その大きな瞳には、不思議な決意の炎が揺らめいている。
「わたし…痛くても、怖くても…イサミさんに、ちゃんと見ていてほしいのです。わたしの…初めての全部」
その言葉に、イサミの喉がゴクリと鳴った。
下半身に熱が集まっていくのを感じる。
それと同時に、のんが先日受けたという男たちからの襲撃のことを思い出した。
イサミは慎重に言葉を選ぶ。
「のんさん…あの時、すごく怖かったよね? 男の人のこともしかしたらまだ怖いんじゃ…」
「…怖かったです」
のんは正直に認めた。
小さな手が微かに震えている。
「でも…イサミさんは違います。イサミさんは…わたしを捨てずに、剣を取りに行ってくれて…お怪我までして…わたしのために…だから、絶対に怖くないです。それに…」
のんは一旦言葉を切り、消え入りそうな声で付け加えた。
「イサミさんに避けられるほうが…捨てられるほうが…ずっと、ずっと怖いのです…」
イサミの胸に熱いものが込み上げてきた。この小さな体のどこに、こんなにも強い想いが秘められていたのか。
彼はそっとのんを抱きしめながら、耳元で囁いた。
「捨てませんよ。絶対に。」
「イサミさん…ぅ…ん…」
のんの小さな唇から、安堵の吐息が漏れた。
その瞬間から空気が変わり始める。
エリスがゆっくりと身を寄せ、イサミの背中に自分の豊かな胸を押し当てた。
薄い布越しに、彼女の体温と柔らかさがじんわりと伝わってくる。
「イサミくん…まずは、のんちゃんがリラックスできるようにゆっくりと進めてあげてください」
エリスの囁きが耳をくすぐる。
彼女の手がイサミの胸元に伸び、ボタンを外し始めた。
熟れた肢体の感触を背中に受けながら、イサミは正面でのんの小さな体に手を伸ばす。
「のんさん…まずは服を脱がせますね。ゆっくりでいいから…」
「は、はい…イサミさんも…一緒に脱いでくれると、嬉しいです…ちょっとだけ、恥ずかしくなくなる気がするのです…」
のんの可愛らしいお願いにイサミは深く頷いた。
エリスが背後からイサミのシャツを完全に脱がせる。傷だらけの上半身が露わになった。
肋の痣、肩の擦過傷そして何よりも生々しい縫合痕が残る腕の傷。のんはその傷跡をじっと見つめ、そっと指先で触れた。
「痛かったのですね…」
「もう大丈夫ですよ」
イサミは微笑みながら、今度は自分の手でのんの小さなワンピースの裾に触れた。
のんは緊張した面持ちで、自らその手を取って服の上へと導く。
「ん…ぁ…」
「ゆっくり…怖くないですか?」
「はい…イサミさんの手だから…あたたかいです…」
ゆっくりと布が持ち上げられ、のんの白い肌が月明かりの下に晒されていく。
まだ幼さの残る滑らかな肢体、小さな鎖骨のくぼみ慎ましい胸のふくらみ。
恥ずかしさに身を縮めるのんの肩を、イサミは優しく包み込んだ。
「綺麗ですよ、のんさん…」
「ほ、ほんと…? わたし、ちっちゃいし…エリスさんみたいに、綺麗じゃないのに…」
「そんなことないですよ。のんさんにはのんさんの、誰にも真似できない美しさがあります」
イサミがそう言うと背後からエリスの手が伸びてきて、のんの細い肩にもそっと触れた。
三人の体温が溶け合って、廃墟の冷たい空気が少しずつ官能の熱を帯び始める。
「のんちゃんはすごく可愛いよ…私も、のんちゃんの初めての相手になりたいくらい」
エリスの囁きに、のんは耳まで真っ赤に染まった。
「え、エリスさん…っ!」
「ふふ…でも、今日は私はサポート役。イサミくんのんちゃんが痛くないように、時間をかけて愛撫してあげてくださいね」
エリスの言葉に導かれるように、イサミはのんの額に次いで瞼に、そして頬にとキスを落としていく。
唇が触れるたびに、のんの小さな体がビクッと震え「ん…ぁ…」という甘い吐息が漏れた。
イサミはその反応を確かめながら、ゆっくりと首筋へと唇を移動させる。
「あ…っ…! イサミさん…そこ、なんだか変な感じが…ひゃぅ…っ!」
のんの華奢な首筋に舌を這わせると、少女は今まで感じたことのないくすぐったさと快感の波に、思わず身をよじらせた。
その反応の初々しさが、イサミの劣情をかき立てる。しかし同時に決して急いてはならないという自制心も強く働いた。
「ここ、感じるんですね…」
「わ、わかんないのです…でも、ぞわぞわして…お腹の奥が、きゅんって…」
のんは自分の感覚を拙い言葉で伝えようとしながら、イサミの胸にしがみついた。
その動作で小さいながらも確かにふくらみのある胸がイサミの肌に押し付けられる。
柔らかい感触に、イサミの下肢がさらに熱を増した。
背後からエリスの手がイサミのベルトに伸びた。
金属のバックルが外れる音が、静寂の中でやけに大きく響く。
「イサミくんも、我慢しなくていいですからね…のんちゃんのペースで進めながらも、あなたも感じていいんですよ」
エリスの手が巧みにイサミのズボンと下着を下ろしていく。
既に硬さを増した陰茎が外気に触れ、微かに震えた。のんは目の前で露わになった男性器を初めてまじまじと見て、大きな瞳をさらに見開いた。
「これが…男の人の…」
「怖いですか?」
イサミが尋ねると、のんはこくんと小さく頷いた後すぐにふるふると首を横に振った。
「ちょっと怖いけど…イサミさんのだから…触ってみたいのです…」
小さな手が恐る恐るイサミの陰茎に伸びる。
細く短い指先が、血管の浮き出た幹にそっと触れた瞬間イサミは思わず低く呻いた。
「う…っ…」
「あ…あったかいのです…そして、すごく硬い…これが、わたしの中に入るの…?」
のんの問いかけに、エリスが背後から優しく答えた。
「そうだよ、のんちゃん。これがあなたの大切な場所に入って、あなたを女の子から女性にするの。痛いかもしれないけど…ちゃんと優しくしてもらえるからね」
エリスはそう言いながらイサミの肩に顎を乗せて、正面から彼の陰茎にも手を伸ばした。
長くしなやかな指がのんの小さな手を包み込むように重なり、二人の手で同時にイサミを撫であげる。
「あ…エリス…のんちゃん…それ…すごく…いい…」
「イサミくん、声を我慢しなくていいんだよ。ここには私とのんちゃんしかいないんだから」
エリスの囁きが耳朶をくすぐり、同時に二人の女性の手がペニスを這う感覚に、イサミは背筋を震わせた。
先端から透明な我慢汁が滲み出し、それがのんの小さな指を濡らす。
「あ…濡れてる…」
「イサミくんが気持ちいい証拠だよ。のんちゃんの手で、イサミくんは感じてるんだ」
のんはその言葉に、驚きと歓びの入り混じった表情を見せた。
そして、もっとイサミを気持ちよくさせたいと願うかのように、自分から指を動かし始める。拙いながらも懸命な愛撫に、イサミの呼吸が乱れていく。
「のんさん…もう…すごく気持ちいいですよ…ありがとう…」
「ほんと…? わたし、役に立ててる…? ん…嬉しいのです…」
のんは無邪気に喜びながらも、自分の下半身にも変化が起きているのを感じていた。
内腿の間がじんわりと熱くなり、未知の液体が染み出しているような気がする。
それは恐怖の時の濡れとは全く違う、もっと甘く疼くような感覚だった。
エリスがその変化に気づき、そっとのんの下着に指を這わせた。
「のんちゃん、ここ…ちょっと濡れてきてるね。いい兆候だよ。ちゃんと感じられてる証拠」
「ひゃっ…! エリスさん、そこ…!」
エリスの長い指が布越しにのんの割れ目をそっとなぞると、少女は驚いたように腰を跳ねさせた。
まだ誰にも触れられたことのない場所への初めての刺激に、感覚が追いつかないのだろう。
しかし嫌がる様子はなく、むしろもっと触れてほしそうに腰が微かに揺れている。
「イサミくん、のんちゃんの中……最初はあなたの指で……ね?」
エリスはそう言うと、今度はイサミの手を取ってのんの秘部へと導いた。
イサミは緊張しながらも、そっと下着を取り去り初めて目の当たりにするのんの無毛の割れ目に息を呑んだ。
まだ色素の薄い小さな花弁は、ほんのりと桜色に染まりその中心からは透明な蜜がほんの少し滲み出ている。
「綺麗ですね…のんさんのここ…」
「あぅ…恥ずかしいのです…そんなにじっと見られたら…」
のんは両手で顔を覆ったがそれでも脚を閉じようとはしなかった。
イサミに見られているという状況が、羞恥と同時に奇妙な昂奮を彼女にもたらしていたのだ。
イサミはゆっくりと指先をその小さな入り口に近づける。
「最初はちょっと触るだけにしますね。痛かったらすぐに言ってください」
「はい…ぁ…っ!」
人差し指の腹がそっと外側の花びらをなぞった瞬間、のんは小さく悲鳴を上げて身を震わせた。
未知の感覚に神経が過敏になり、たったそれだけの刺激でも大きな衝撃として受け止められているようだ。
「痛いですか?」
「ち、違うのです…痛くない…でも、びっくりして…それに、なんだか変な感じで…」
のんは混乱した様子で自分の下腹部に広がるむず痒いような疼きを表現しようと試みる。
その様子を背後から見守るエリスが、そっと彼女の肩を抱いた。
「大丈夫だよ、のんちゃん。その変な感じはね気持ちいいの入り口なんだよ。少しずつ慣れていくからね」
エリスの胸に寄りかかる形になったのんは少しだけリラックスした表情を見せた。
エリスの豊かな乳房が背中に当たる柔らかな感触が、彼女に安心感を与えているのだろう。
イサミはさらに慎重に指を進める。
まだ挿入はせず、入り口の周囲を円を描くように撫で続けた。やがて、蜜の量が少しずつ増え始めのんの吐息にも熱がこもり始める。
「あ…ふ…ん…イサミさん…なんか、熱くなってきました…」
イサミの指が今度はほんの少しだけ入り口に沈み込んだ。まだ第一関節にも満たないほどの浅さだが、のんの体はビクンと大きく跳ねた。
「ひゃぅ…っ! な、なにか…入って…」
イサミの指先が、狭い腟口のすぐ内側をそっと探る。
そこは想像を絶するほど狭く、そして熱くさらに奥へ誘うようにひくひくと蠢いていた。
イサミは無理に進まず、ただ入り口の内側の粘膜を優しく撫でるだけに留めた。
だが、そのわずかな刺激だけでものんは未知の快感に戸惑い始めていた。
「ふ…ぅ…んん…」という鼻にかかった甘い声が、徐々に彼女の唇から零れ落ちるようになる。
「あ…イサミさん…なんだか…お腹の奥が…きゅうきゅうして…」
「感じ始めてるですよ。すごく可愛いです、のんさん」
「か、可愛い…? わたし、変な声出てるのに…?」
「その声がすごく可愛いんです。もっと聞かせてください」
イサミがそう言うと、のんは耳まで真っ赤にしながらも「ん…ぁ…」と先ほどより少し大きな声を上げた。
それは明らかに、イサミに聞かせることを意識した声だった。彼を喜ばせたいという健気な想いが、羞恥心を乗り越えさせているのだ。
エリスがイサミの耳元でそっと囁いた。
「そろそろ指を増やしても大丈夫そうですよ。のんちゃん…………すごく頑張ってる」
「うん…」
イサミは一度指を引き抜き、今度は人差し指と中指の二本を揃えて蜜で濡れた入り口にそっと当てがった。
のんは緊張した面持ちでその瞬間を見つめている。
「二本、試してみますね。痛かったらすぐに言ってください」
「わ、わかりました…ぁ…」
二本の指がゆっくりと腟口に沈み込む。
まだ第一関節を超えたあたりで、のんの小さな体が硬直した。
「いた…っ! ちょっと痛いです…!」
「ごめんね、少し戻しますね……」
イサミは即座に指を浅く引き戻した。
のんの腟はまだあまりにも狭く、二本の指を受け入れるにはもう少し時間が必要だったのだ。
しかし彼女は首を振った。
「だ、大丈夫なのです…ゆっくりなら…多分…。イサミさん、わたしちゃんと頑張るから…」
「無理しなくていいんですよ、のんさん」
「無理じゃないです…! わたし…イサミさんを気持ちよくさせたいから…そのためには、ちゃんと慣れないと…」
のんの強い意志に、イサミもエリスも胸を打たれた。
エリスがそっとのんの額にキスを落としながら言う。
「偉いね、のんちゃん。じゃあもっとリラックスできるように、私がお手伝いする」
そう言ってエリスは、のんの小さな胸の先端——慎ましくもピンと立ち始めた乳首——にそっと指を触れた。
「ひゃんっ…! エリスさん…そこ…!」
「ここも気持ちいいでしょ? こっちに気を向けてると、下の痛みが少し和らぐかもしれないよ」
エリスの指が、まだ小さな蕾のような乳首の周囲をくるくると円を描く。のんは初めての乳房への愛撫に、驚きと快感の入り混じった声を上げた。
「あ…あ…っ! なんか…じんじんして…胸が…」
「可愛い…のんちゃんの乳首、ちっちゃくてすごく綺麗」
エリスの指がさらに直接乳首を摘み優しくこね始めると、のんの口からは抑えきれない嬌声が漏れ始めた。
「んあぁ…っ! エリスさん…それ…へんになっちゃう…っ!」
エリスが乳房を愛撫している間にイサミは慎重に指を再び進めていた。
今度はのんの注意が胸の快感にも分散されているためか、先ほどよりも抵抗なく第二関節まで受け入れられている。
「のんちゃん、今度はどう? さっきより痛くない?」
「あ…えっと…さっきより…だいじょうぶかも…です…ん…でも、まだちょっと…お腹の奥が張る感じで…」
「少しずつ慣れてきてるよ。偉いね、のんちゃん」
イサミの指がゆっくりと腟内を前後に動き始める。まだ深くは侵入せず、浅い部分を優しく擦る程度だがそれだけでも処女の腟壁は未知の異物にぎゅうぎゅうと締め付けるように反応した。
この感触に、もし実際に挿入したらどれほどの快感が得られるだろうかと、イサミは想像して下半身を疼かせた。
その変化を見逃さなかったエリスが、片手でイサミの陰茎を再び握り込む。
「イサミくん、凄く硬くなってる…のんちゃんの中、そんなに良かったですか?」
「…すごく狭くて…熱くて…指だけでこんなに気持ちいいなんて…」
「のんちゃんをちょっと休ませてあげましょ……。その間に私が…」
エリスは意味深に微笑みながらイサミの顔の位置まで這うように移動してきた。
彼女の長い銀髪が月明かりに煌めき、汗ばんだ肌の上をさらさらと滑っていく。
そしてのんにも優しく声をかける。その声色は、まるで子守唄のように柔らかかった。
「のんちゃん、少し交代しよっか。イサミくんを仰向けのまま休ませて、私がちょっとお口で気持ちよくしてあげるから、その間にのんちゃんはイサミくんに見せてあげてほしいものがあるんだ」
「見せてあげてほしいもの…?」
「うん… あなたの一番大切なところ。初めての証。……でも、もう少しよく見せてあげてほしいの」
エリスの言葉にのんは最初きょとんとしていたが、すぐに意味を理解して頬を真っ赤に染めた。
その熱は耳の先まで広がり、首筋にまで朱が差していく。
「わ、わたしの…初めての証…ですか…」
「うん。……のんちゃん、あんなに毎日不安がってたんだもん。あなたが本当に初めてってことを、もっとよく見せてあげて…?」
「イサミさん……、わたし、本当になにもされてないです。しょ…処女なんです……」
のんが上目遣いで宣言すると、イサミは深く頷いた。
彼女のすべてを知りつくしたい、その純潔の証をこの目に焼き付けたい。そう願うのは、男としての本能なのかもしれない。
「見たいよ、のんちゃんの大切なもの。ちゃんとこの目で確かめたい」
「わかった…です…じゃあ…見て…ください………私の初めての…………」
のんはゆっくりとイサミの腰から身体を持ち上げ、「ん…」と小さく声を漏らした。
結合部が離れる時、ぬかるんだ水音が微かに響きとろりと溢れる体液がイサミの下腹部に糸を引いた。
のんはそれを恥ずかしそうに指で拭おうとしたが、思い直してそのままにしイサミの胸の上まで這い上がっていく。
彼女の小さな膝が彼の肋骨の上を這う感触。
その体重は羽のように軽く、皮膚を滑る太腿の内側は汗と愛液でしっとりと濡れていた。
イサミは胸の上にのしかかる彼女の温もりを感じながら、彼女が今から自分に見せようとしているものへの期待に、喉を鳴らした。
一方でエリスはイサミの脚の間へと移動し、まだ硬く濡れそぼった陰茎をそっと手に取った。
彼女の細い指が、敏感な裏筋をなぞるように包み込む。その指先は驚くほど冷たく、それでいて触れられた箇所は熱く脈打った。
「イサミくん、まずは私がしてあげますね」
エリスはそう言うと長い舌で丁寧に舐め取り始めた。
ぬるりとした舌が亀頭から根元までを這いずり、時折尿道口をチロチロと舐める刺激にイサミは低く呻いた。
「う…エリスお姉さん…それ…いい…」
「ん…イサミくんの味。…ふふ…これだけでもイけそう?」
「ま、まだ…大丈夫…」
エリスの舌技は巧みでイサミが最も敏感な部分を集中的に攻めながらも、決して射精には至らせない絶妙な加減を知っていた。
彼女は亀頭全体を口に含み、頬を窄めて吸引しながら舌で裏筋を舐め上げる。
ジュポジュポという水音が静かな廃墟に響き始めた。
音は石壁に反響し、淫らな合唱のように三人の耳をくすぐる。
エリスは口の動きを更に複雑にした。
吸引の圧力を強めたり弱めたりしながら、舌先で亀頭の縁をなぞり時折歯を軽く立てて刺激を与える。
その度にイサミの腰が小さく跳ね、陰茎は更に硬度を増した。
彼女の口内は驚くほど暖かく、ぬめる粘膜が陰茎全体を包み込みまるでもう一つの腟内に入っているかのような錯覚を与えた。
「ん…ふ…じゅる…イサミくん…気持ちいい…?」
「うん…すごく…でも、ちょっと待って…のんさんが…」
イサミは快感に浸りながらも自分の顔の上に移動してくるのんの動きをちゃんと見ていた。
のんは恥ずかしそうにしながらも、イサミの顔の真上に跨り両手で自分の小さな割れ目を精一杯に開いて見せようとしている。
その仕草は、まるで大切な宝物を差し出すような神聖さを持っていた。
「イサミさん…ここ…見て…ください…」
「うん…ちゃんと見てます…」
月明かりの下でのんの小さな外陰部がくっきりと浮かび上がっていた。
色素の薄い大陰唇を両手で左右に引っ張り、中の小陰唇はひらひらと花びらのように開かれている。
それはまるで月下美人の開花を見るような、はかない美しさだった。
そしてその中心にある腟口——小さな小さな入り口だ。
その腟口は、まだ幼さを残す淡い桜色をしていた。
ひだ状の粘膜が幾重にも折り重なり、その中心は緊張でひくひくと微かに震えている。
そしてその周囲からは、先ほど溢れた愛液がほんの少し滲み出ていた。
その透明の滴は、月明かりを受けて真珠のように光っている。
「もっと…よく見えるように…開くね…ん…」
のんはさらに指に力を込めて腟口が最大限に開くように努めた。
まだ幼い形状の腟口の縁には、処女膜がはっきりと残っていた。
それは薄い膜状の組織で、中心にぽっかりと小さな穴が開きその周囲に沿って複数の小さな襞が花弁のように配置されている。
ひくひくと微かに震え、のんの心臓の鼓動に合わせて脈打っていた。
「見えますよ…のんさんの初めて…ちゃんと…」
「ほんと…? ちゃんと…見えてる…? わたし…ちゃんとイサミさんに捧げる証…見えてる…?」
「うん…すごくよく見える…こんなに小さいのに…こんなに綺麗なのに…」
イサミは感動に声を詰まらせながら真上で開かれた小さな割れ目をじっと見つめた。
同時に下半身ではエリスの口淫が続いており、視覚と触覚の二重の刺激が彼を極限まで昂らせていく。
エリスはそのタイミングを見計らい、陰茎の根元を片手で優しく揉みながらもう片方の手で彼の睾丸をそっと包み込んだ。
指の腹で袋全体を優しく転がすように刺激し、時折軽く引っ張るような動作を加える。
「ん…イサミくんのここ…すごく熱い…とっても張ってる…のんちゃんのを見て興奮してるんですね」
エリスは口を一瞬離してそう囁き、すぐにまた陰茎を咥え込んだ。
彼女の唇は陰茎の根元ぎりぎりまで這い降り、恥骨に軽く触れるほど深く受け入れている。
その口内で、舌は複雑な動きを続けていた。亀頭を包み込むように舐め、裏筋をなぞり尿道口をチロチロと突く。
のんはイサミが食い入るように自分の秘部を見つめているのを感じて、羞恥と同時に強い充足感を覚えていた。見られている。
自分の証を、こんなにも真剣に見てもらえている。それが彼女の心の奥底までを満たしていく。
「もっと…もっとよく見て…ください…イサミさん…信じて…ほしいの…わたし…本当に…初めてで…」
「信じてますよ…こんなにはっきりと証を見せてくれて……」
「まだ…もっと近くで…見てほしい…です…息がかかるくらい…近くで…」
のんはさらに腰を落とし自分の腟口をイサミの顔すれすれにまで近づけた。
彼の吐く息が直接秘部にかかり、その温かさにのんは「ひゃぁ…」と小さく震える。
吐息は腟口の粘膜をくすぐり、ひくひくと収縮を促した。
それでも彼女は手を緩めず、腟口を開き続けた。指先が疲労で震えていたが、イサミに見せるために必死に耐える。
イサミは間近で見るのんの処女膜に、言葉を失った。
こんなに小さな身体のこんなに小さな入口で。
その薄紅色の粘膜組織は、呼吸によってわずかに揺れイサミの吐息がかかる度にひくっと痙攣する。
その感動と感謝が、彼の射精感を一気に高めた。
「…もう…ダメだ…イきそう…」
「イサミくん…イっていいんだよ…のんちゃんのを見ながら…私の口の中で…」
エリスが一瞬だけ口を離してそう囁き、すぐにまた陰茎を深く咥え込んだ。
今度は喉奥まで受け入れ、嚥下反射で亀頭を締め付けるディープスロートの技を使い始める。
彼女は喉をリラックスさせ、陰茎全体を食道の入り口まで導いた。ジュボジュボという水音がさらに激しくなり、彼女の喉が蠕動するたびにイサミの背筋に走る快感が強まった。
喉の粘膜は腟とは違う締め付け方をし、嘔吐反射を抑えながら行われるその行為は深く激しい快楽を生み出す。
「う…あ…! …もう…出る…っ!」
「ん…ふ…じゅるる……全部受け止めるから…」
エリスが口を離さずに促すと同時にのんもさらに腟口を開いて見せつけながら言った。
彼女の声は震え、羞恥と献身が入り混じった響きを持っていた。
「イサミさん…わたしの処女膜…ちゃんと見てて…ください…っ! これが…わたしが…あなただけにあげるもの…です…!」
その瞬間、視界いっぱいに広がるのんの小さな割れ目——処女膜——を凝視しながら、イサミの射精感は一気に頂点を越えた。
彼の網膜に焼き付けられるのは、薄紅色の粘膜の襞ひくひくと震える腟口の縁、そして愛液。
「——っっ!!」
腹の底から迸るような強烈な射精。
陰茎がエリスの口腔内で脈打ち、熱い精液が勢いよく彼女の喉奥へと放出されていく。
ビュルッ、ビュルルッという勢いのある射精音が静かな廃墟に響き、エリスはそれを一滴も零さずに受け止めようと喉を鳴らして嚥下した。
彼女の喉が嚥下する度に新たな蠕動が生まれ、それがまた陰茎への刺激となって次の射精を促す。
まるで彼女の食道が搾乳機のように陰茎から精を搾り取っていた。
「んぐ…っ…ふ…じゅる…」
エリスは射精が終わるまで陰茎を咥え続け最後の一滴まで吸い出すように舌で尿道をなぞった。
尿道に残った精液まで舌先で掬い取り、亀頭の先端に口を窄めて吸引する。口の中に広がる精液の味を楽しむように、
ゆっくりと唇を離すと糸を引く唾液と精液の混ざったものが月明かりに光った。それは銀色の光の下で宝石のように輝いた。
「イサミくん、すごい量…こんなに濃いの…」
「…ごめんなさい…つい…」
「いいんです。のんちゃんのおかげでこんなに昂奮できたんですから」
エリスは口元を拭いながら満足げに微笑んだ。
彼女の唇の端からはまだわずかに白濁が垂れており、それを舌で舐め取る仕草はひどく官能的だった。
一方、のんはイサミの射精の瞬間を自分の目の前で見届けて、感動に打ち震えていた。
「イサミさん…イったんですね…わたしの…を見ながら…こんなにたくさん…」
のんは嬉しさのあまり、ぽろぽろと涙をこぼした。それは痛みの涙ではなく、純粋な達成感と安堵の涙だった。
彼女の目の端から零れる滴は、月光を浴びてきらきらと煌めきながらイサミの胸の上に落ちた。
イサミはすぐに上半身を起こし、のんの小さな身体を抱きしめた。
彼女の背中は汗でしっとりと濡れ、肩はまだ興奮で小さく震えている。
「のんさん…本当にありがとう…君がこんなに勇気を出してくれて…」
「イサミさん…わたし…嬉しい…です…」
のんはイサミの胸に顔を埋め、子どものようにしがみついた。
彼の心臓の鼓動が耳に響き、力強く生命を主張している。彼女の華奢な腕が彼の背中に回され、小さな指が縋るように彼の肌を掴んだ。
エリスはそんな二人を少し離れて見守りながら、そっと自分の指についた精液を舐め取っていた。
彼女はそれを味わうように口に含み、ゆっくりと嚥下する。喉が動く微かな音さえも、この静寂の中でははっきりと聞こえた。
「……のんちゃん、本当に頑張ったね」
「エリスさん…ありがとうございます…エリスさんがいてくれたから…わたし…」
「ううん…私はただ手伝っただけ。全部、のんちゃん自身の勇気だよ」
エリスは優しくのんの頭を撫でながら、イサミにも視線を送った。
彼女の目は月明かりを受けて金色に光り、その瞳の奥には深い慈愛と共にまだ燃え尽きていない官能の炎が揺らめいている。
「イサミくん、今日はこれで終わりにする? それとも…」
「いや…まだ…」
イサミはゆっくりと頭を振った。
一度射精したとはいえ、まだ下半身には熱がくすぶっている。
陰茎は射精後も完全には萎えておらず、半ば勃起した状態を保っていた。
何よりも彼にはやり残したことがあった。それは彼の心の奥底でずっと燻っていた欲望だった。
「のんちゃんの中ではまだイってない…」
「イサミさん…」
「だから…今度はちゃんとのんちゃんの中でイきたい。…のんちゃんの身体が少し慣れてきた今なら…」
イサミの言葉を聞いてのんの胸の奥が再び熱くなるのを感じた。
彼が自分の中で射精したいと言っている。
それは彼女にとって最高の褒め言葉であり、同時にさらなる一体感への期待でもあった。
彼の精を自分の体内で受け止める。それは彼女がまだ経験したことのない、最も深い繋がりの形だった。
「わたし…いいです…イサミさん…今度はわたしの中で…思い切り…」
「…うん」
「…さっき見た私の処女……破ってください…全部…イサミさんで埋めてください…」
のんは痛みを押してでも彼を受け入れたいと願った。
「のんさん…痛いかもしれないよ…」
「それでも…いい…です……。イサミさんになら…全部あげたい…痛くても…全部…」
のんの決意に満ちた瞳を見てイサミは静かに決心した。
彼はのんの身体をそっと横たえ、彼女の小さな身体を廃墟の床に敷いた衣類の上に寝かせる。
「エリスお姉さん…手伝ってくれますか」
「もちろんですよ」
エリスはすぐに動いた。
彼女は自分の服を更に一枚脱ぎ、それを丸めてのんの腰の下に敷いた。
腰を高くする体位は、挿入を深くし且つのんの負担を少しでも軽減するための工夫だった。
「のんちゃん、力を抜いて。イサミくんに全部預けるんだよ」
「うん…力を抜く…イサミさんに…預ける…」
のんはゆっくりと息を吐き全身の力を抜いた。
太腿の内側が緊張で震えていたが、それでも彼女は脚を開きイサミを受け入れる準備をした。
彼女の腟口はまだ濡れそぼっており、ひくひくと小さく待っている。
イサミはのんの脚の間に膝をつき、再び硬さを取り戻した陰茎を彼女の入り口にあてがった。
亀頭が小さな腟口に触れると、のんの全身がビクッと震えた。
「のんさん…いきますよ…」
「はい…来て…ください…イサミさん…」
イサミはゆっくりと腰を進めた。
亀頭が再びのんの狭い腟口を押し広げていく。先ほどよりも幾分か受け入れやすくなっていたが、それでもまだ信じられないほど狭い。
愛液と残っていた精液が潤滑油の役割を果たし、亀頭はぬめる感触と共に彼女の中へと沈み込んでいった。
「あ…ああ…イサミさん…また…入って…くる…」
「痛い…ですよね……」
「少し…でも…さっきより…いい…かも…」
のんは痛みに顔を歪めながらも必死に笑顔を作った。
彼女の腟壁は侵入者を異物として締め出そうとしながらも、同時に包み込もうとする矛盾した動きを見せる。
イサミは慎重に、ミリ単位で腰を進めていった。
「中…すごく熱い…狭くて…気持ちいいです…」
「イサミさんが…わたしの中に…いる…これ…すごい…」
イサミが半分ほどまで挿入したところで、亀頭が処女膜に触れた。
その薄い抵抗感が陰茎に伝わり、のんも「ひっ…」と小さく息を詰めた。
「のんさん…これが……これを越えたら…君は完全に俺のものになりますよ…」
「うん…お願いします…ください…イサミさん…それで…わたし…全部…イサミさん…」
その言葉を合図にイサミはゆっくりと、しかし確実に腰を押し進めた。
亀頭が処女膜に接触し、抵抗を感じる。そして力を加えた瞬間——ブチリ、という微かな感触とともに膜が破れた。
「——っっ!!!」
のんの小さな体が弓なりに反り返り口からは悲鳴とも嬌声ともつかない叫びが迸った。
目尻から涙が溢れ、爪がシーツに食い込む。
腟壁がイサミの陰茎をかつてない強さで締め付け、その圧力にイサミも思わず呻いた。
「う…あ…! のんさん…大丈夫…ですか?」
イサミが動きを完全に止めて尋ねると、のんは荒い息の合間に途切れ途切れに答えた。
「いた…い…です…すごく…痛い…です…でも…」
結合部からは予想以上の量の鮮血が溢れ出し、白いシーツに赤い染みを作り始めていた。
小さな体からは想像できないほどの出血量に、イサミは一瞬慌てたがエリスが冷静に状況を確認して頷いた。
「大丈夫だよ、のんちゃん。」
エリスはそう言いながら持っていた清潔な布でそっと結合部の周囲を拭った。
のんは「ん…っ」と小さく声を漏らしたが、痛みのピークは少しずつ過ぎ去りつつあるようだった。
「のんさん…よく頑張りましたね…」
「イサミ…さん…わたし…ちゃんと…なれましたか…? イサミさんの…ものに…」
まだ涙に濡れた瞳でそう尋ねるのんに、イサミは何度も頷きながら優しくキスを落とした。
「……ありがとう…こんなに痛いのに…僕のために…」
「よかった…です…イサミさんに…そう言ってもらえて…わたし…」
のんは痛みの中でさえほっとしたように微笑んだ。
その笑顔の愛おしさに、イサミは涙腺が再び緩むのを感じた。
エリスも感動した様子で、そっとのんの髪を撫でている。
「のんちゃんは本当に強い子だね…こんなに小さいのに、一番大事なことをちゃんと分かってる」
エリスはそう褒めながら、今度はイサミに囁いた。
「イサミくん……、のんちゃんの腟があなたの形に慣れるのを待ってあげてください。」
イサミは陰茎を根元までのんの腟に収めたまま、じっと静止した。
まだ完全には挿入しきれていないが、それでも狭い腟壁が異物を締め出すようにぎゅうぎゅうと収縮を繰り返す感覚は強烈だった。
このまま射精してしまいそうな衝動を、イサミは必死に堪える。
一方のんは、じっとしている間にも少しずつ痛みが和らいでいくのを感じていた。
それと同時に、今まで感じたことのない種類の充満感が下腹部に広がっている。イサミと一体になっているという事実が、彼女の心をじんわりと満たしていく。
「イサミさん…あったかいのです…イサミさんの…わたしの中で…」
「うん…のんさんの中も…すごくあったかいよ…」
その言葉を交わした後、エリスが改めてイサミにそっと耳打ちした。
「ふふっ……、ゆっくり腰が進んでますよ?」
イサミは陰茎を彼女の最も深い部分まで埋め込み、そのまま動きを止めた。
腟口には完全に亀頭が収まり、陰茎の根元は彼女の外陰部に密着している。
彼は彼女の小さな身体の上に覆いかぶさるようにして、彼女の震えが収まるのを待った。
エリスはそんな二人の結合部をじっと見つめながら、そっとのんの額に手を置いた。
「のんちゃん、すごいよ。全部受け入れたんだね。もうイサミくんと一体だよ」
「はい…一体…です…イサミさんと…わたし…繋がってる…」
のんは涙を流しながらも、笑顔を見せた。
痛みはまだあったがそれ以上に満足感が彼女を包んでいた。
彼女の腟内は異物感に必死に適応しようと蠕動し、その動きがイサミの陰茎に直接伝わってくる。
「イサミさん…動いて…も…大丈夫…です…」
「本当に…?」
「うん…ゆっくりなら…わたし…大丈夫…イサミさんに…気持ちよくなってほしい…」
のんの願いを聞いてイサミはゆっくりと腰を引き始めた。
陰茎が少し抜ける感覚に、のんの腟壁が名残惜しそうに締め付ける。
そして再びゆっくりと押し込むと、今度は迎え入れるように広がった。
「あ…ああ…これ……気持ちいい…かも…」
「僕もも…すごく気持ちいいよ…」
イサミはリズムを作り始めた。
ゆっくりとしたピストン運動。
引き抜いては押し込み、彼女の狭い腟内を自分の形に馴染ませていく。
その度に結合部からくちゅくちゅという水音が聞こえ、愛液と血が混ざった液体が太腿を伝って衣類を濡らしていった。
エリスはそんな二人の側で自分の役割を心得ていた。
彼女はのんの上半身に手を伸ばし、まだほとんど膨らみかけの小さな胸を優しく撫でた。
「のんちゃん…ここも気持ちよくしてあげるね」
「あ…エリスさん…そこ…敏感で…」
エリスはのんの小さな乳首を指の腹でくるくると円を描くように刺激した。
まだ幼いその突起は、触れられる度に硬くなり淡い桜色からさらに濃い紅色へと変わっていく。
彼女は時折それを摘まみ、軽く引っ張るような動作を加えた。
「ん…っ…エリスさん…それ…変な感じ…でも…気持ちいい…」
「ふふ…のんちゃんのここ、すごく可愛い。イサミくんにも触ってほしい?」
エリスの言葉にイサミはピストン運動を続けながら、片手を伸ばしてのんのもう片方の胸に触れた。彼の大きな手のひらが、彼女の小さな膨らみを包み込む。
「すごく柔らかい…」
「イサミさん…あ…そんな風に触られると…わたし…おかしくなりそう…です…」
のんは腟内への刺激と胸への刺激の二重の快感に、息を乱した。
痛みは徐々に薄れ代わりに熱く痺れるような感覚が下腹部から広がっていく。それは彼女がまだ名前を知らない快楽の予感だった。
イサミは腰の動きを徐々に速めていった。のんの腟内が少しずつ彼の形に馴染み、最初の痛みはもうほとんど感じられなくなっているようだった。
代わりに彼女の中は熱く、ぬめる壁が陰茎を包み込んで離さない。
「…もう大丈夫そうですね…少し激しくしても…?」
「はい…もっと…して…ください…もっと…イサミさんを感じたい…」
のんの許しを得て、イサミはピストン運動の速度と強さを増した。
腰を打ち付ける度にパンパンという肌と肌がぶつかる音が廃墟に響く。
彼女の小さな身体がその衝撃で揺れ、胸の小さな膨らみも微かに震えた。
「あ…あ…! イサミさん…すごい…これ…すごい…!」
「気持ちいいですか…?」
「うん…! 気持ちいい…です…! さっきまでの痛いのとは…違う…!」
のんは初めて本当の性交の快感に目覚めつつあった。
腟内を満たす陰茎の圧迫感、引き抜かれる時の空虚感そして再び満たされる充実感。
その繰り返しが彼女の中で今まで感じたことのない波を作り出していた。
エリスはそんなのんの変化を見逃さなかった。
彼女は自分の指をのんの口元に持っていき、そっと唇をなぞった。
「のんちゃん、口開けて」
「ん…」
のんが素直に口を開くとエリスは自分の人差し指と中指を彼女の口内に差し入れた。指は唾液で濡れ、彼女の小さな舌の上を這う。
「私の指、舐めて。こうするともっと気持ちよくなれるんだよ」
「んむ…ちゅ…」
のんは言われるままにエリスの指を舐めた。
彼女の舌は小さく、指の腹を這う動きは拙いがそれが逆に初々しい官能を醸し出していた。
口内に広がるエリスの指の味は、微かに自分の愛液とイサミの精液が混じったような複雑な味がした。
しかしそれを不快とは思わず、むしろそれがこの行為の一部なのだと彼女は受け入れていた。
「そう…上手だよ、のんちゃん…。さあ、これを今度はあなたのここに…」
エリスは唾液で濡れた指をのんの口から引き抜くと、それを今度は彼女の秘部へと這わせていった。
イサミの陰茎が出入りする腟口のすぐ上にある、小さな真珠のような突起——クリトリス——に、その濡れた指先をあてがった。
「ひゃっ…!? なに…そこ…!」
「ここはね、女の子が一番気持ちよくなれる場所なんだよ」
「や…そこ…触っちゃ…あ…ああ…!」
エリスの指がクリトリスを優しく円を描くように刺激し始めると、のんの身体が大きく跳ねた。
それは腟内への刺激とは全く異なる、鋭く、直接的に脳髄に響くような快感だった。
「あ…ああ…! なに…これ…変…変なの…!」
「変じゃないよ。気持ちいいんだよ、のんちゃん」
「あ…あ…! イサミさん…エリスさん…わたし…なにか…変になりそう…!」
のんは腟内からの律動的な刺激と、クリトリスへの集中的な刺激の二重奏に意識が遠のきそうになった。
彼女の腟壁は今までにない強さで収縮し、イサミの陰茎を締め付ける。
その強い締め付けにイサミもまた、射精感が急速に高まるのを感じていた。
「くっ…締め付けがすごい…僕も…もうイきそうです…」
「イサミさん…わたしも…わたしも…なにか…来そう…です…!」
「その『なにか』はね、イくって言うんだよのんちゃん。女の子もイけるんだ」
「イく…わたし…イく…?」
エリスは指の動きを速めながら優しくのんに教えた。
クリトリスへの刺激は執拗に続けられ、時折包皮を優しく剥いて直接真珠に触れる。
その度にのんの身体は痙攣し、腟内はさらに強く収縮した。
「じゃあ…一緒にイこうか。イサミくん、のんちゃんと一緒にイってあげて」
「うん……」
イサミは最後の力を振り絞ってピストンを加速させた。
陰茎が彼女の最も深い部分を突く度に、のんの身体が仰け反る。
結合部からは泡立った愛液が溢れ出し、激しい水音が廃墟に響き渡った。
「のんちゃん…出すよ…君の中で…!」
「イサミさん…ください…! わたしの中に…全部…!」
「いくよ…! 一緒に…!」
「イサミさん…エリスさん…わたし…わたし…——っっ!!」
その瞬間、のんの中で何かが弾けた。
下腹部の奥から今まで感じたことのない強烈な痙攣が全身に広がっていく。
腟壁が規則的に激しく収縮し、それが波のように彼女の全身を駆け巡った。彼女は初めての絶頂——オーガズム——を経験したのだ。
「——ああああっっ!!」
のんの叫び声と同時にイサミもまた最奥で精を放った。
彼女の収縮する腟内にビュルビュルと熱い精液が勢いよく叩きつけられる。
それは最初の口内射精とは比べ物にならないほど深く、直接的に彼女の子宮口へと吹き付けられた。
「うあ…! すごっ…! まだ…!」
「あ…ああ…熱い…イサミさんの…わたしの中に…来てる…!」
のんは半分意識を飛ばしながらも自分の腟内に満ちていく熱い精液の感覚をしっかりと感じ取っていた。
それはまるで溶けた命そのものが流れ込んでくるような、圧倒的な感覚だった。
イサミは最後の一滴まで絞り出すように腰を押し付け、そしてゆっくりと彼女の上に倒れ込んだ。
彼の体重を支えながら、のんは荒い息を繰り返す。腟内はまだひくひくと小さく痙攣し、二人の体液が混ざり合って温かいぬかるみを作っていた。
エリスはクリトリスからそっと指を離し今度は二人の結合部に手を伸ばした。
溢れ出す精液と愛液の混ざったものを指ですくい、そっと自分の口に運ぶ。
「ん…二人の味が混ざってる…これが一番おいしい」
彼女は恍惚とした表情でそう呟いた。
月明かりの下、三人の影は廃墟の石畳の上で一つに溶け合っていた。
部屋を吹き抜ける風が、汗ばんだ肌を冷やしていく。
遠くで梟が鳴き、夜はまだ深く三人の時間はゆっくりと流れ続けた。
♢
しばらく三人は動けずにいた。
イサミはのんの小さな身体の上に覆いかぶさったまま、荒い息を繰り返している。
のんも初めての絶頂の余韻に全身を震わせ、腟内はまだ不規則に痙攣を続けていた。
結合部からは白濁した体液がとろとろと溢れ出し、腰の下に敷いた衣類をじっとりと濡らしている。
エリスだけが静かに二人を見守りながら、濡れた指を舐め次の瞬間を待っていた。
やがてイサミがゆっくりと上体を起こした。
まだ半ば硬さを保った陰茎が、のんの中からぬるりと抜け出る。
その感触にのんは「ん…」と小さく声を漏らし、名残惜しそうに腰を揺らした。
彼女の腟口はぽっかりと小さく開いたまま、中から白濁がたらたらと溢れてくる。
その様子を見て、イサミの中に再び熱が灯るのを感じた。
「のんさん、大丈夫ですか?」
「はい…少し…ぼーっとするけど…すごく…幸せです…」
「よかった。少し休んでてください」
「うん…」
のんはぐったりと横になり、荒い息を整えようと胸を上下させている。
彼女の小さな胸はエリスの愛撫で乳首が赤く充血したまま、月明かりの下でつやつやと光っていた。
太腿の内側は体液でぐっしょりと濡れ、時折足が小さく痙攣している。
イサミはそんなのんを布でそっと覆い、それからエリスに視線を向けた。
エリスはその視線の意味をすぐに理解し、ゆっくりと立ち上がった。
彼女の銀色の長髪が背中を流れ、月明かりに透けて神秘的な輝きを放っている。
彼女の裸体はのんとは対照的に成熟しきった女の曲線を描き、腰のくびれ豊かな乳房の膨らみ、そして下腹部に茂る銀色の陰毛がすべて官能の完成形のように美しかった。
「イサミくん、まだ終わりじゃないよね」
「はい…エリスお姉さん……」
「はいっ。待ってました」
エリスの声は落ち着いていたが、その瞳の奥には隠しきれない欲情が燃えていた。
彼女もまた、これまでの行為で昂奮していたのだ。のんを導きながら、のんが処女を捧げるのを助けながら自分の身体もずっと疼いていた。
イサミの口内射精を飲み込みながら、もっと深くもっと直接的に彼を受け入れたいと願っていた。
「でもイサミくん、一回休みましょ。連続じゃ疲れますよね……」
「…そう……ですね…」
「その間に、私も準備します……ね…」
エリスはイサミを座らせると自分の身体を横たえた。
ベッドの床に敷かれた布の上、のんのすぐ隣に彼女はゆっくりと仰向けになった。
そして自分の両脚をゆっくりと開き、その秘部を月明かりに晒した。
彼女の陰毛の下にある外陰部は、のんとは全く異なる大人びた形状をしていた。
大陰唇はふっくらと厚く、内側の小陰唇は濃い紅色に色づきひだ状に複雑な襞を描いている。
そしてその中心では、腟口が既にぐっしょりと濡れひくひくと待ちわびるように収縮していた。
「イサミくん、見てください。……もうこんなになってる」
「エリスお姉さん…ずっと興奮してたのか」
「当たり前でしょ。のんちゃんの初めてを一緒に見て、イサミくんのを口で受け止めて…私だって女だもの」
エリスは自分の指で腟口をなぞり、その濡れ具合をイサミに見せつけるように広げてみせた。
指の間を糸を引く愛液が月明かりに光り、そこからはむっとするような雌の匂いが立ち上っている。
先ほどののんの初々しい幼い匂いとは異なり、それは熟した果実のような濃厚で甘い芳香だった。
「さわってみてください。どれだけ濡れてるか……」
イサミはエリスの脚の間に手を伸ばし彼女の腟口にそっと指を触れた。
瞬間、指がぬるりと包まれエリスの腟口がきゅっと指を締め付ける。
その熱さと柔らかさ、そしてとろけるような湿り気にイサミの陰茎が再び完全な硬さを取り戻し始めた。
「すごい…すごく濡れてる」
「イサミくんと、のんちゃんのおかげです……。早く入れたい……」
「まだちゃんと硬くなって…」
「じゃあ手伝ってあげます」
エリスは上半身を起こしイサミの陰茎に手を伸ばした。彼女の細く長い指が陰茎を優しく包み込み、根元から亀頭へとゆっくりと扱き始める。
その手つきは驚くほど巧みで、強すぎず弱すぎず絶妙な圧力でイサミを再び昂奮の頂へと導いていく。
「ここも……」
エリスはもう片方の手でイサミの睾丸をそっと包み込み、指の腹で優しく揉んだ。
そこはまだ先ほどの射精で張りがあり、熱を持っている。
彼女の冷たい指がその熱を鎮めるように這い、袋全体をまんべんなく刺激する。
同時に陰茎への扱きは続き、親指が亀頭の裏筋を重点的になぞった。
「う…あ…気持ちいい…」
「イサミくんのここ、すごく反応してる。もうこんなに硬いよ」
「エリスお姉さんの手…上手すぎる…」
イサミは快感に息を乱し、腰が自然と浮きそうになるのを堪えた。
エリスの手淫は、単に射精を促すだけでなく快楽そのものをじわじわと積み上げていくような官能的な技巧に満ちていた。
「イサミくん、私、のんちゃんとは違うから」
「違う…?」
「……私たちは…何度もえっちしてますよね……。だから遠慮はいりませんよ?……思い切りしてください」
エリスはそう言うと、イサミの陰茎から手を離し再び仰向けに横たわった。
そして両脚を大きく開き、膝を立てて自分の腟口をさらけ出す。
その体勢は彼女の秘部を最も深くまで挿入しやすい角度だった。
「さあイサミくん。今度は私の中に、思い切り来て?」
「…エリス…」
「…私の中に全部ほしい。さっきみたいに…………ううん、さっきよりたくさん中に出して」
エリスの誘いに、イサミの理性は溶けていった。
彼は彼女の脚の間に膝をつき、完全に硬さを取り戻した陰茎を彼女の濡れた腟口にあてがった。
亀頭が濃紅色のひだに触れると、エリスは待ちきれないように腰を小さく動かした。
「早く…入れて…ください……」
「いきますよ…」
イサミは腰を沈めた。
瞬間陰茎が驚くほど滑らかに彼女の中へと吸い込まれていく。
のんの時のような強い抵抗はなく、それでいて腟壁は複雑な襞で陰茎を包み込み、ぬめる粘膜が亀頭から根元までを一気に飲み込んだ。
「あ…ああ…! イサミくんのが…入ってくる…!」
「すごくいい…柔らかいのに…すごく締まる…」
エリスの腟内は経験を重ねた女のそれだった。
入り口はスムーズに受け入れながらも、内部は複雑な襞と括約筋のような締め付けで陰茎を包み込む。
それは単に狭いのではなく、まるで生き物のように蠕動し侵入者を積極的に悦ばせようとする動きがあった。
「イサミくん…全部入った…?」
「…全部…奥まで…」
「うん…わかります…子宮の入り口に…イサミくんの亀頭が…触ってる…」
イサミの陰茎はエリスの最も深い部分子宮口にまで到達していた。
亀頭の先端が、少し硬い環状の部分に触れそこがきゅっと窄まっているのがわかる。
イサミは腰を引きそして再び押し込んだ。陰茎がエリスの腟内を往復する度に、ぬかるんだ水音がぐちゅぐちゅと響く。
それはのんの時よりもはるかに激しい水音で、エリスの内部がいかに濡れているかを物語っていた。
「あ…いい…イサミくん…」
「僕も…すごくいい…」
「ん…もっと…もっと深く…」
イサミは腰の動きを徐々に大きくそして速くしていった。
パンパンという腰がぶつかる音が加わり、エリスの豊かな乳房がその衝撃で上下に揺れる。
彼女の喘ぎ声は次第に大きくなり、廃墟の壁に反響した。
「あ…ああ…! イサミくん…いい…! すごくいい…!」
「エリスお姉さん…声…すごい…」
「だって…気持ちいいんですもの…! もっと…もっとして…!」
エリスは自分から腰を動かし始めた。
イサミの動きに合わせて、彼女も積極的に腰を打ち付ける。
二人の動きが共鳴し合い、結合部からは泡立った愛液が溢れ出し互いの陰毛を濡らしてぐちゃぐちゃに絡ませた。
その水音はもはや音楽のように規則的なリズムを刻み、廃墟の静寂を淫らな交響曲で満たしていく。
エリスはただ受け身で感じているだけではなかった。
彼女は腟内の筋肉を自在に操り、陰茎を締め付けたり緩めたりしながらイサミにさらなる快感を与えていく。
それはまるで腟内がもう一つの手のように、陰茎全体をくまなく刺激する技巧だった。
「…それ…すごい…中が動いてる…!」
「ふふ…もっと…イサミくん…気持ちいい…?」
「…すごく…僕もう…長くもたないかも…」
「いいよ…我慢しなくて…イサミくんがイきたい時に…イっていいから…」
エリスはそう言いながらも、自分の快感も確実に高めていた。
彼女のクリトリスは勃起して陰毛の間から顔を出し、彼女は自分の指でそこを激しく擦り始めた。
腟内への刺激とクリトリスへの刺激の二重奏が、彼女を絶頂へと押し上げていく。
「あ…ああ…! 私も…もう…イきそう…!」
「エリスお姉さん…一緒に…」
「うん…一緒にイこ…! のんちゃんも…見てて…!」
エリスは隣で横たわるのんに手を伸ばし、彼女の小さな手を握った。
のんはぼんやりとしながらも、二人の激しい交合を食い入るように見つめていた。
その瞳には驚きと、そして新たな憧憬が浮かんでいる。
「のんちゃん…これが…女同士も…こうやって…一緒に気持ちよくなれるんだよ…」
「エリスさん…すごい…わたし…見てるだけで…また…熱くなって…きます…」
のんは自分の下腹部が再び疼くのを感じていた。
見ているだけなのに、自分の腟内がきゅんきゅんと収縮し先ほどイサミに出された精液が再び溢れ出てくる感触がある。
「のんちゃん…今度は…三人で…一緒に…——ああっ!」
エリスはそこまで言って絶頂に達した。
彼女の腟内が激しく波打ち、陰茎を強烈に締め付ける。
背筋が弓なりに反り、豊かな乳房が夜空に向かって突き出された。
その強烈な締め付けに、イサミもついに射精感の頂点を越えた。
「エリスお姉さん…僕も…出る…!」
「きて…! イサミくん…! 私の一番奥に…! 全部出して…!」
イサミは腰を最も深くまで押し込み子宮口に亀頭を密着させたまま、精を放った。
ビュルッビュルルッという勢いのある射精が、エリスの腟奥を熱い精液で満たしていく。
彼女の腟壁は射精の脈動に合わせてさらに収縮し、一滴も逃がさずに搾り取ろうとするかのようだった。
「ああぁ…! 熱い…! イサミくんの…いっぱい来てる…!」
イサミは最後の一滴まで搾り出すように腰を押し付け、そしてゆっくりと彼女の上に倒れ込んだ。
エリスは両腕で彼の背中を抱きしめ、まだ痙攣する腟内で彼の陰茎を締め付け続ける。
結合部からは大量の精液と愛液が混ざり合って溢れ出し、二人の下腹部をびっしょりと濡らした。
「ふふ…ありがと。すごく気持ちよかったです」
エリスは満足げに微笑み、イサミの汗ばんだ額にそっと口づけた。
彼女の頬は紅潮し、銀色の髪が汗で額に張り付いている。その姿は淫らでありながら、どこか神聖な美しさも湛えていた。
しばらくしてイサミがゆっくりと身体を起こすと、
陰茎が彼女の中からぬるりと抜け出た。
瞬間、栓が抜けたように大量の白濁が彼女の腟口からどろりと溢れ出し、布の上に広がっていく。
「わ…すごい量」
「イサミくん、二回目なのにこんなに出るなんてよっぽど溜まってたんですね」
「エリスお姉さんと、のんさんのおかげだよ…」
イサミは横でのんがじっと見つめているのに気づき、彼女の小さな頭をそっと撫でた。
のんは先ほど自分の中にもこれと同じものが注がれたのだと思うと、胸の奥が再び熱くなった。
「イサミさん…エリスさん…すごかった…です」
「のんちゃんも、もう痛くない?」
「はい…もう大丈夫…むしろ…また…なんか…」
「ふふ。のんちゃんもまだ欲しくなっちゃった?」
のんは恥ずかしそうに俯いたが、その下肢は確かに再び熱を持ち始めていた。
それを見抜いたエリスは、そっと彼女の太腿に手を這わせた。
「イサミくん、のんちゃんもまだみたいですよ。でも今度は二人で一緒に気持ちよくなろうか」
「どういう…」
「私がのんちゃんを気持ちよくしてあげる。イサミくんはそれを見ててくださいね。それから…また」
エリスは意味深に微笑み、のんの身体を自分の方に引き寄せた。
月はまだ高く、部屋の中の三人の夜はまだ続いていこうとしていた。
「のんちゃん、今度は私があなたを気持ちよくしてあげる」
「エリスさん…?」
「女同士でも気持ちよくなれるんだよ。さっきイサミくんと繋がったところを、今度は私の口と舌でもっと優しくしてもっと深く気持ちよくしてあげる」
エリスはのんのまだ幼い肢体をそっと横たえ、その小さな胸から臍下腹部へと唇を這わせていった。
のんはくすぐったさに身を捩りながらも、その柔らかな口唇の感触に息を乱していく。
「あ…エリスさん…そこ…」
「ここはもうイサミくんが通った場所だね。今度は私がきれいにしてあげる」
エリスの舌がのんの腟口にそっと触れた。そこからはまだイサミの精液がとろりと溢れ出ており、その白濁をエリスは丁寧に舐め取っていく。
味わうように、慈しむように。のんは初めて感じる女の舌の感触に、全身を震わせた。
イサミはそんな二人の姿を、静かに見つめていた。彼の中で三人の夜はまだ終わらないという確信が熱く脈打っていた。