※この作品はR-18です。

外法ってやつを見せてやろう   作:山上真

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性懲りもなく新作投稿です。
頭空っぽにして読めるエロに挑戦したくなりました。
オリ主は『外法帖』の天戒様をベースに、『剣風帖』の天童から外道さやゲスさを組み込んでいます。
そのため、オリ主は天戒様ばりに有能ですが、その寛容さが向けられるのは身内に限ります。
次期村長故の責任感もあって、村の人手不足解消のためにもバンバンと鬼道や外法を使って洗脳したりなんだりする感じです。

クロスさせた作品が古い上にオリジナル要素を加えてますので、今回はその説明も兼ねてます。


プロローグ

「……っ……っ……」

 

 気持ちよさに襲われて、九角(こづぬ)天嶺(てんれい)は目を覚ました。

 初めてのことではない。もはや慣れた感覚だった。そう思いながら目を開くと、予想に違わず一人の少女が自分に跨り腰を振っていた。天嶺の逸物は、少女の股間にスッポリと納まっている。気持ちよさの正体はそれだ。

 伊吹澪。この『鬼哭村』の住人にして幼馴染み、そして次期村長である天嶺の婚約者だ。

 鬼哭村の住人は、村人総出でとある仕事に従事している。いわゆる『拝み屋』だの『祓い屋』だのに分類される退魔組織。一般には『胡乱な職業』と言えるだろう。組織名は『鬼道衆』。

 しかし、一般的な認識・認知がどうであれ、世に怨霊怪奇が存在するのは紛うことなき事実である。そして、それに対処できる人材は思いの外に少ない。

 武器があればいいというものではない。戦闘能力が高ければいいというものではない。人とは異なる理を寄る辺とする怨霊怪奇には、『氣』だの『霊力』だのに代表される『超常の力』を以て干渉するしか対処の仕様がないのだ。

 その一方で、氣や霊力は当人が気付いていないだけで誰もが持ち合わせている。だからこそ、怨霊怪奇はそれを縁にして人間への干渉を可能としている。極稀に発見される人の無残な死体は、獣の被害とされることが多いが、その実は怨霊怪奇の被害によるものである場合も存在する。

 如何にチカラを持ち合わせていたとて、氣や霊力を使うには本人の資質とセンスに依る部分が大きい。使い方を学んだとて一朝一夕で使えるようになるものではなく、使えるようになったところで使い物になるかは怪しい。

 故に、今に至るまでその『特殊な力』を連綿と受け継いでいる鬼道衆は、とかくその手の仕事に引っ張りだこなのだ。

 また、どんな仕事だって危険と無縁ではいられないだろうが、鬼道衆の場合は敢えて危険に近付かなければならない部分があるため、犠牲となる者もまた多い。

 次期村長である天嶺はもちろん、その天嶺の婚約者として選ばれた澪は、この村においては名家の生まれだ。共に鬼道衆では最高幹部の家系であり、旧態依然としているが、だからこそ未だ中学生の子供だというのに村内においての発言力と権限は高い。

 無論、幼少期から立場と肩書に見合うだけの訓練は受けており、その実力があってのものではある。

 そして実力があるからこそ、天嶺と澪もまた学校そっちのけで仕事に駆り出されることも少なくはなかった。むしろ、成長するにつれて仕事に赴くことの方が多くなっているのが実情だった。

 

「もはや慣れたものではあるが、寝込みを襲うのは止めてくれないか?」

「仕方ないでしょ。身体が火照っちゃったんだから」

 

 天嶺の苦言を意に介することもなく、澪は引き続き腰を動かす。気持ちいいのは事実なので、天嶺もそれ以上苦言を呈することはなかった。

 その仕事上、二人もまた『命の危機』に直面したことが少なくはない。

 また、遺伝の関係もあって刀術、徒手空拳、鬼道、外法にと幅広い適性を持つが故に戦闘スタイルも幅広い天嶺と違い、澪は徒手空拳の一択だ。

 然るに無手の実力だけで言えば澪は天嶺以上なわけだが、その戦闘スタイルの関係上、澪が前衛、天嶺が後衛となることが多く、それもあって澪は天嶺以上に昂揚しがちなのだ。

 早い話、『命の危機』が絡む昂揚に、若くとも男と女の関係が絡めば、本能が『血の継承』=『子作り』を求めてもおかしくはないのであった。

 結果、未だ中学三年生ながら、この二人は割とバンバンヤっている。一般的な性風俗に対する認識は持っているが、持っているからといって尊重するとは限らない。二人はその典型例だった。

 タチが悪いのは、天嶺が鬼道と外法を修めていることにより、それを用いることで『完全な避妊』が可能なことである。まあ、二人の齢で堂々とコンドームを買えるわけもないので、基本的に生でヤらざるを得ない部分があるのも確かなのだが……。

 なお、二人がヤっていることは大人たちも知るところだが、それに対して注意されたことはない。むしろ推奨されている。

 天嶺自身、澪以外の女を抱いたこともある。先述の通り、犠牲者が多いこともある仕事なので、未亡人も増えがちなのだ。

 その一方、犠牲者が出れば出るほどに人手不足に困らされることになるのは必然なので、補充の意味を兼ねて村全体で子作りが推奨されているのが現実だった。

 幹部の家系の子を産めば生活費に補填が出ることもあって、愛する旦那を亡くした未亡人たちは、むしろ性行為を積極的に受け入れている側面がある。

 基本的には閉鎖的な村なのが最大の要因だ。一般に『不倫』やら『浮気』やら言われる行動をとったところで、それが村の外――一般社会に知られなければ誰に責められることもないのである。

 そんな環境で生まれ育てば、男だろうと女だろうと、性行為に対する認識が緩くなるのも必然だろう。

 もっとも、澪は曲がりなりにも『天嶺の婚約者』という立場なので、天嶺以外に抱かれたことはない。

 

「グッ……。そろそろ、射精るぞ……!」

 

 天嶺の言葉に応えるかのように、澪は締め付けを強め、腰振りの速度を速めた。

 もはや互いの相手は慣れたものだが、双方共に鍛えられて引き締まった身体だからこそ、その気持ちよさに飽きることはない。

 双方共に快感は高められていき、程なくして双方が同時に絶頂へと達するのだった。

 

 ♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢

 

 起床して身支度やらを済ませた朝食の席でのことだった。

 天嶺と澪の二人は、現村長にして鬼道衆の頭目である天嶺の父親から仕事の話を聞かされた。

 なお、鬼道衆の最高幹部たちは基本的に全員が同じ家に住んでいる。彼らの家は昔ながらの巨大な武家屋敷であり、遮音性や静音性はともかく、部屋数だけは余裕があるのだ。

 

「『高度育成高等学校』?」

「――って、アレでしょ? 『将来の日本を牽引する人材を育てる』とか、『進路の希望を百パーセント応える』とか、とにかく御大層な肩書を掲げているっていう……」

 

 オウム返しに訊き返した天嶺に続くように、澪が言葉を重ねた。

 

「基本的には用意された寮暮らしで、『許可なき外部連絡の禁止』というのもあるが、まあそれだな」

 

 天嶺の父である天戒は、補足を入れて頷いた。……なお、『天戒』というのは鬼道衆の頭目が代々名乗る『通名』である。天嶺が鬼道衆頭目の座を継げば、天嶺もまたその時から天戒を名乗ることになる。

 

「日本政府からの依頼でな。あの学校は『陸の孤島』とも言える特殊な環境にある。だからこそ異常がないかチェックしてもらいたいそうなんだが、外部の人間を度々入れるのはそれはそれで問題があるとのことだ」

「それで、年齢的に丁度いい俺たちに白羽の矢が立ったということか」

「まあ、そういうことだ。俺としては受けてもらいたいが、どうするかはお前たちに任せる」

 

 天戒の言葉に、天嶺と澪は顔を見合わせた。

 

「強制じゃないのか?」

「言った通り特殊な環境だからな。受けるのであれば、必然として仕事と学校の両立を果たすことになる。今でさえ、お前たちには学校を蔑ろにさせている部分があるんだ。それを思えば無理は言えんよ。如何に行動範囲が限られているとはいえ、今以上に人手不足に陥るわけだからな」

 

 天戒の言葉は尤もだった。

 この仕事を受けるのであれば、徹頭徹尾天嶺と澪の二人でこなさなければならない。他の鬼道衆メンバーからの支援は受けられないのだ。その上で学校生活との両立を果たすのは中々に難題だろう。

 

「仮に仕事を受けた場合、日本政府や学校からの支援はどれほど受けられるんだ? 門限があるだろう寮生活では不便極まりないんだが……」

 

 天嶺は父親に問うた。

 怨霊怪奇に人の道理は通じない。昼日中だったり丑三つ時だったりと、『接触可能な時間帯が限られる』なんて事例は珍しくもない。

 基本的に人の出入りが限定されている環境なので、敷地の中は想念が渦巻いている可能性だってある。

 そして、恨み、辛み、妬み、嫉みといった負の想念が、怨霊怪奇を発生させたり活性化させたりは定番といえる。――もちろん、その反対に正の想念が善霊を生み出すパターンもあるわけだが、昨今の社会情勢では望み薄なのが事実だ。

 こればかりは現地を見てみなければ判断も出来ないわけだが、だからこそ、そういった場合における向こうの対応を気にしないわけにはいかない。

 学校の上役である日本政府からの仕事を引き受けて達成した結果、『素行不良』だの『内申点マイナス』だのを食らったのでは割に合わない。

 ぶっちゃけた話、天嶺と澪は高校に行くのは無理だろうと思っていた。高校からは義務教育ではないのだ。現在の仕事ペースを鑑みると、間違いなく出席日数が足りなくなる。それを思えば、やれても現地に行かなくて済む通信教育が精々だろう。

 そう考えていた二人にしてみれば、高度育成高等学校に通えるのは大きい。行動範囲が限られているからこそ、今よりはキチンと学校に通える可能性も大きくなる。

 しかし、それも向こうの支援内容次第だ。人手不足に陥るのは間違いないので、それを踏まえた上で『両立を果たせるような支援』を得られないのではお話にならない。

 

「まあ、そうだろうな。そこら辺の懸念点は、仕事を打診された時点で俺の方からも伝えてある。受ける受けないは別にして、お前たちの方でも要望があるなら先に伝えてくれとのことだ」

 

 再び天嶺と澪は顔を見合わせて、用意された用紙に要望を書き連ねるのだった。

 

 ♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢

 

 それから日は流れ、結局二人は『高度育成高等学校』へと入学することになった。

 要望の全てが通ったわけではないが、最低限必要な部分は通ってある。

 例えば、『時間帯を問わずに使用可能な寮以外の拠点を複数』だの、『仕事に必要な道具の迅速な補充のため、馴染みの店を誘致』だの、『こちらの指示による、立ち入り禁止エリアの指定』だのである。

 怨霊怪奇とは、何も悪霊の類ばかりではない。付喪神化もあれば、霊地化もある。

 何も難しいことを考える必要もなく、ただ討滅すればいいだけの相手など楽な部類だ。しかし、『封印』だのが絡む場合は、『封印した物品を安置できる場所』が必要となる。場所そのものを封印しなければならない場合は、『余人を立ち入り禁止』にするのが手っ取り早い。

 そう言った分かりやすい理由を添えていたが故に、こちらの要望が通った部分もあるだろう。

 まあ、向こうにしてみれば『頼れる人材』そのものが限られているのだから、無理をしてでも吞まざるを得ない部分もあっただろうが。

 思いっ切り弱みに付け込んだ形になるが、天嶺も澪も知ったことではない。仕事をこなす上で必要な支援も受けられないようでは、仕事を受ける必要自体がないのだから。それで困るのは向こうであって、天嶺たちは何も困らない。

 技能者というものは、自分の技能を安売りしないのである。使い倒されるならまだしも、使い潰されたら堪ったものではないからだ。

 

「しかし何だ、なんとも派手な制服だな……」

「全く同意」

 

 学校によって指定された、『遠方から入学する生徒』だったり、『近郊に住んでいても、移動手段の関係で自宅から出発したのでは入学式に間に合わない生徒』向けに用意されたビジネスホテルの一室で、天嶺と澪は言葉を交わしていた。

 男女ということで互いに別室を用意されていた二人だったが、鍵だけ受け取って結局は同じ部屋に泊まっていた。親公認の婚約者同士なのだから、余所にとやかく言われる筋合いはない。

 起床して用意された朝食を食べ、登校のための身支度を整えているわけだ。なお、互いの裸も下着姿も見慣れているため、双方の間では羞恥心など皆無である。

 

「さて、どんな高校生活になるものかな?」

「さあ?」

 

 天嶺の問いに、澪は肩をすくめて返す。

 

「つまらん奴だな。まあいい、行こうか」

「はいはい」

 

 二人はビジネスホテルを出て指定されたバス停へと向かう。

 同じホテルから出て、同じ制服を着て、同じバス停へと向かう人の姿がチラホラとあった。間違いなく、二人と同じ新入生だろう。

 

「あれ? たしか九角くんと伊吹さんだっけ? 二人も高育に通うの?」

 

 道中、二人に声をかけてきた女子がいた。

 

「アンタはたしか……」

「松下家の御令嬢だったな。たしか千秋といったか? 一度しか会ったことのない俺たちのことをよく覚えていたものだ」

 

 小首を傾げる澪の横で、天嶺は感心したように頷いた。

 

「いや、同じことはそっちにも言えるから。……まあ、ほら。こっちは珍しい仕事で、かつ同い年ってこともあったから、余計に印象に残ってたのよ」

「まあ、そうね。私の場合、名前はすぐに出てこなかったけど、それでも覚えてたのは、まさしくそれが理由だから」

 

 澪がコクコクと首を縦に振りながら千秋に同意した。

 鬼道衆の仕事というのは、基本的に高額だ。安い仕事でも数十万はするため、そこらの一般市民の安月給では困難な額である。加え、実力者が向かう仕事ほど難易度が高いと見做されて依頼料も高くなる。

 齢こそ若い天嶺と澪だが、その実力は鬼道衆内でも指折りだ。それでも、若さ故の成長途上にあるのだから末恐ろしい。

 以前、そんな依頼をしたのが松下家であり、天嶺と澪が赴き、そこで千秋と出会った次第である。

 当初は若さ故に千秋の家族からも不安視された二人だったが、そんなのはもはや手慣れたもの。意に介することもなく淡々と仕事をこなし、終わった頃には相手からの印象を180度変えていた。

 

「仕事を兼ねていてな。『陸の孤島とも言える特殊な環境故に一度様子を確認してもらいたいが、部外者に度々敷地内に入られるのもそれはそれで困る』……というのが依頼者の言い分だ。

 結果、俺たちが新入生として入学し、三年間という期間を使って仕事をこなすことになったわけだ」

「あ~、そういうことなら納得」

 

 天嶺の説明に、千秋は納得したように頷いた。

 基本、仕事には守秘義務が付き物だが、それも相手次第で幾分か緩和される。ヘタに騒がれて必要以上に知られるよりは、最初から当たり触りのない情報だけを聞かせて納得してもらった方が誰にとっても得である。

 そのまま、三人は学校まで一緒に行くのであった。




魔人學園において蹴りは欠かせない要素のため、よう実原作において蹴りを使う伊吹澪をメインヒロインに仕立て上げました。
それに伴い、澪は原作よりも強化されています。蹴りだけじゃなく、掌打に投げも使いますし、学力も向上しています。

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