ドチュン! ドチュン!
天嶺の閻羅王が、澪を貫いている。態勢としては騎乗位だ。
澪は天嶺と違って湯着を着たままであり、肌を晒している箇所は極々限定的だ。綾小路ら観客には繋がり合っている部分は見えない。
しかしながら、肉と肉のぶつかる音が、澪の表情が、澪から零れる嬌声が、天嶺と澪が繋がり合っているという事実を知らしめるには十分過ぎるほどの効果を示していた。
「あ……❤ やっぱいい!」
今の澪は、普段のクールさはどこへやら、肉欲に表情を蕩けさせていた。
その蠱惑的な表情は、未だ性経験のない観客たちの劣情を高めるには十分だった。
すぐ近くで行われ、けれど肝心な部分が見えないのも、興奮を誘う一助と化しているのだろう。
だが最大の要因は、モニター越しでは得られない、肌で感じられる現実的な空気にあるだろうことは否定できなかった。
「それはこちらのセリフでもあるな!」
「んおっ❤」
基本は澪のするがままに任せているが、時折、お返しとばかりに天嶺からも大きく突き上げる。それが行為のアクセントとなっているのは間違いなかった。
そしてその瞬間は、澪も極端なまでに表情を蕩けさせる。俗に言うアヘ顔を晒す。
その落差が、更に観客の劣情を高める。
初めて、
この状況で、高校一年生の彼ら彼女らに興奮するなと言う方が無理である。
自然、男女問わず、観客たちは誰もが誰も自分もオーガズムを得ようと自慰行為に耽り出す。
男性陣は己が肉棒を撫で擦り、女性陣は胸や秘所に手を伸ばす。
意識的にか無意識的にかはともかく、それが現実だった。
マットに身を横たえたまま、それを横目でチラと確認した天嶺は、澪の腰を両手でガッチリと掴み、唐突に攻勢を強めた。
「んおっ❤ んあっ❤ 何で、いきなり……お゛おっ❤」
一際強い嬌声を零しながらも、澪が非難の声を上げる。
「なに。お前と二人だけであれば、もっとゆっくりと時間をかけて愉しむのも一興ではあるのだがな。今のこれはあくまでも前哨戦だ。本命が昂り出したなら、いつまでも時間をかけてはいられまいよ」
天嶺のその言葉で、澪も漸く周りを気にしたのだろう。――いや、彼女とて全く気にしていなかったわけではないのだが、どちらかと言えば性行為を愉しむことの方に没頭していたのは事実だ。
改めて観客に意識を向けた澪は、そこで初めて彼ら彼女らが自慰行為を行っていることに気付いた。
「はぁ……。しょうがないか……」
溜息を吐いた澪は、自らも攻勢を強めた。自分が絶頂に至るべく、天嶺を絶頂に至らせるべく、動きを同調させる。
パン! パン! パン! パン! パンパンパンパン……!
それに伴い、音の響きも変化する。断続的な者から、連続的な音へ。
「射精るぞ!」
「私もイクッ!」
そして、天嶺と澪は同時に絶頂した。
繋がり合ったまま少しの休憩を取り、程なくして二人は結合を解いた。
天嶺の閻羅王を染める白濁が、澪の股間から垂れる白濁が、中出しした事実を如実に表していた。
「うわぁ……。ホントに中出ししちゃってる……」
千秋が手元に口を当てて呟いた。
もしかしたら、この中では比較的天嶺らと親交のある彼女をして、今この瞬間までは、セックスはしても中出しまではしないと思っていたのかもしれない。
「まあ、こんな感じだな……。風呂場にいることだしこのまま洗い流してもいいのだが、何なら舐めてみるか? いわゆる『お掃除フェラ』というやつだ」
言いながら、天嶺は観客の女性陣たちの元へと歩み寄る。
提案という態こそ取っているものの、天嶺が誰かしらに実行させようと考えていることは一目瞭然だった。そうでなければ、わざわざ近寄る必要などないのだから。
そう頭で理解していても、近寄られたことでより強く感じられるようになった性臭が、観客たちの理性を溶かす。興味と関心を強めてならない。
「経験がないんだから気後れするのも分かるけど、たぶん、いずれはやることになるわよ。フェラチオだって性交渉の一つなんだし、結局は事前にやるか事後にやるかの違いでしかないわけだし……。
付け加えると、天嶺って精力絶倫だから。今までは未亡人の奥様方が私の分も負担を軽減してくれてたからどうにか耐えられてたんであって、それがなくなった以上、私一人だけだと保たないのは確定的に明らかなのよね。
早い話、道連れは多い方がいいし、私もそれを望んでる。
だからって負担ばかりが掛かるんじゃなくて、それに見合うだけの、もしかしたらそれ以上の快感・快楽を得られることは約束するわよ。
そうでなくたって、普通に考えて私たちの年齢じゃあ、生セックス&中出しなんて早々経験出来ることじゃないんだし。ハッキリ言って、
その言葉に、この異常な状況でただでさえ擦り減っていた女性陣の理性は、更に擦り減ってしまう。
性行為に対する興味関心、それによって得られるだろう快感という実利の方に天秤が傾く者が現れるのも無理はなかった。
「じゃ、じゃあ……」
恐る恐ると、それでも最初に立候補したのは千秋だった。
優秀で、本人も優秀さを自覚していて、安定志向であるが故に慎重だが、たまに退屈さに耐えかねてスリルを求める。……松下千秋という少女を端的に表すならこうなる。
そのスリルを求める気質が、この異常さに惹かれてしまったが故の立候補だろう。もちろん、年頃故の、性に対する興味関心もあるだろうが。
そしてこの展開は、まさしく天嶺の狙い通りであった。
ぶっちゃけた話、千秋の性質は天嶺と澪にとっても厄介でしかないのだ。二人にしてみれば、不定期に爆発する爆弾を抱えているようなものである。それも、その爆弾は自律的に移動するオマケ付きだ。
あくまでも爆弾に例えただけで実際に爆発することはないが、何せ環境が環境だ。不用意に怪しいところに足を運ばれて、怨霊怪異の依り代になってしまったら堪ったものではない。
天嶺らの実力と技量を以てすれば、憑いた怨霊怪異のみを仕留めることも十分に可能だが、それまで千秋の心身が無事でいられる保証はない。そして無事でいられなかったなら、それはもう、肉体が松下千秋であるだけの怨霊怪異に他ならない。そうなったとて仕事を仕事と割り切るだけの冷たさは有している二人だが、それでも知人友人を手に掛けて堪えないわけではない。
だからこそ、二人にしてみれば、そのスリルの向かう先をコントロール出来るならそれに越したことはなかった。
その点において、『エロ』という、一般の高校生には禁忌とされ、それでも人間である以上は必然として持ち合わせている衝動を利用するのは非常に合理的だった。
天嶺も気持ちよくなれる。千秋も気持ちよくなれる。澪も3Pが可能になるのでプレイの幅が広がることになる。……と、倫理観を別にさえすれば誰もが幸せになれる選択肢があるのなら、二人がそれを選ばない理由はないし、千秋をその選択肢へと誘導しない理由もない。
何度も言うが、二人の知らないところで千秋のスリルを求める気質が暴走して最悪の結果を導くよりは遥かにマシなのだから。
「わ、私も!」
千秋に負けじと立候補したのは櫛田だった。
櫛田にしてみれば、その過去故に堀北にはこの学校から消えてもらいたい。いや、消えなくてもいいから、自分の過去を口外しないという確約がほしい。
まあ冷静に考えると、たとえ同じ中学だったとしても、周囲に興味関心のないこの女が自分の過去を知っているとは思えないという可能性も出てくるのだが、あくまでも可能性は可能性。そうだという保証はない。である以上、確実性を求めるのは櫛田としては当然だった。
だが悲しいかな。純粋に櫛田桔梗と堀北鈴音という人間を比べた場合、能力で勝っているのは堀北の方なのだ。人柄で勝っているのは自分だという自信と自負が櫛田にはあるが、あくまでも利己的な理由からくる
その上、この数日のうちに、櫛田は
学力や身体能力という分かりやすい能力で比べれば堀北>櫛田が成り立ち、人柄で配べれば養殖と天然の違いもあって一之瀬>櫛田>堀北が成り立つ。……これが現時点における櫛田の認識だった。
そして先ほど、堀北は綾小路に対して手扱きを行った。まあ、単独ではなく軽井沢との協力プレイではあったが。
しかしこの綾小路清隆という男、常識に欠けている面があるのは否めないが、その学力の高さは本物だ。少なくとも、本来なら高三になってから学ぶ内容を理解している。オマケに、その身体を見れば非常に鍛えられているのが一目で分かる。端的に言えば優良株なのだ。
そんな綾小路と堀北が接近しているという事実は、櫛田にとっては厳しいものがある。
なればこそ櫛田としては、せめて堀北から言質確約を引き出すためにも、綾小路に負けない後援を取り付けるのが絶対条件だ。
そしてそうなると、最有力候補として挙がるのは九角天嶺以外にあり得ない。
普通に考えればビッチ顔負けの行動だが、今この状況であれば言い訳が立つのも大きかった。それにまあ、実際に性欲が刺激されているのも事実だし。
そんなわけで、千秋が立候補したのを見計らって、櫛田も便乗した次第であった。
『れろ……えろ……ちゅろ……』
千秋と二人、天嶺の前に跪き、両サイドからそのご立派様に舌を這わせる。女性としての本能が刺激されているのか、それとも露わになっている限りの天嶺の優秀さによるものか、嫌悪感は余り感じなかった。
白濁をこそぎ取っては飲み込んでいく。不味いとかは感じなかった。それ以上の興奮があった。
自分が舌を動かすたびに、天嶺の肉棒が清められていく。その事実に、言い知れぬ快感を覚える。掃除と同じだ。
(ああ、もう、ダメ……)
理性はもはや働いていなかった。身体を動かすのは、メスとしての本能だ。
チラリ。
千秋と櫛田は互いに視線を交わす。
それで十分だった。それだけで意思の疎通は叶った。
パクリ。
櫛田と千秋は、両サイドから天嶺の肉棒を咥え込んだ。上目遣いに天嶺を見上げるのも忘れない。
「ほう? なるほど、ただ掃除をするだけでは物足りなくなったと見える。愛いな」
それに対し、天嶺は怒るではなく、微笑を浮かべて二人の頭を優しく撫でる。
それは、櫛田に対して今までにない恍惚感を与えた。
自身を『承認欲求の塊』と定義し、その利己的な感情故に周辺人物に親身に接しているのが櫛田だ。極度のコンプレックスの塊であり、何事も自分が一番でなければ我慢ならない性格なのが、本来の櫛田桔梗という人物なのである。
それは幼い頃の成功体験に基づくもので、周囲より学業と運動両面で優れた成績を残していたことに起因する。
しかし成長するにつれ、それぞれの分野で飛び抜ける生徒が増えるのは道理である。それにより、何事も一番であり続けるのは不可能だと悟らざるを得なかった。
その果てに行き着いたのが、『コミュニケーションによって周辺人物から一番の人気者になる』ことだった。然るに、櫛田の他者に対する親身な態度は、須らく自身の承認欲求を満たすためである。
だが、分野分野では上回られても、総合能力までそうであるとは限らないのが現実だ。
結果、自身を『優秀』と評価する櫛田は、真実それに相応しい優秀さを有していたが故に、人気者になるのと引き換えに極度にストレスを抱え込むことになってしまったのだ。端的に言えば、『馬鹿に付き合うのは疲れる』の一言に尽きるだろう。
とはいえ、そんな馬鹿でも、自分の承認欲求を満たすための人材であることに違いはない。そのため、櫛田は裏でストレスを吐き出しながら、表にそれを出すことはなく、苦痛と引き換えにして承認欲求を満たす日々を送っていた。
そんなある日、ストレスを吐き出していることがクラスメイトに発覚し、寄ってたかって責められ、逆上と自己防衛の末に、それまでは明かしていなかったクラスメイトの秘密を暴露することで学級崩壊を招いている。
そんな過去を有するだけに、普通に考えたら受け入れられる筈のない異物。それが櫛田の自己認識である。
しかしだからこそ、その自覚がないままに、櫛田は天嶺の包容力に堕ちていた。
これで天嶺がそこまで優れた人物でなかったのなら、櫛田もそこまでコロッと行くことはなかっただろう。だが、学力は綾小路と同様に高三レベルの問題も軽々と解き明かし、見るだけで身体もシッカリと鍛え上げられているのが分かる。
会ったばかりの女性を堂々とセックスに誘う辺り性的な倫理観が不足しているのは間違いないが、理由を聞けば善行の一環であることに間違いはない。方法に固執していないだけだ。
そして、この『方法に固執していない』という事実こそが、櫛田にとっては重要だった。
(彼であれば、私の本性を知っても受け入れてくれるかもしれない……)
一度そう思ってしまえば、もはや動かずにはいられなかった。
行為を中断した櫛田はスッと立ち上がり、天嶺の耳元へと口を寄せる。
「ねえ、九角くん。九角くんは、利己的な私でも受け入れてくれる?」
そして耳打ち。
「んむっ❤」
それに対する天嶺の返事は、情熱的なまでの接吻だった。
櫛田の口は、つい先ほどまで自身の閻羅王を舐め上げていた。掃除していた。その事実を承知の上で、意にも介さず、櫛田の口内をその舌で蹂躙する。唾液を送り込む。
そして両者の唇が離れた時、そこには透明な橋が架かっていた。
「櫛田――いや、桔梗。つまらぬことを気にするな。人であれば、本性と欺瞞を使い分けるのは当然のことだ。ごく限られたコミュニティーを除き、そうしなければ人間社会は回らない。そのように出来ている。
お前の過去に何が起こったのか、俺は知らん。何がそこまでお前を苦しめているのかもな。想像することはできるが、精々がその程度だ。
その上で断言する。お前が俺の許容する下限を踏み越えない限り、俺はお前を受け入れよう。お前の過去が俺の許容範囲内の事柄であるのなら、他の誰が責め立てようと、俺はお前を受け入れよう」
瞳と表情を蕩けさせている桔梗の腰に手を回してその身体を支えながら、天嶺は堂々と宣言した。
「私が、過去に学級崩壊を引き起こしていたとしても、同じことが言える?」
「ああ。その程度であれば、考慮するにも値せん。大方、ストレスが溜まりすぎた結果だろう。だがそれは、お前がそうなるほどにストレスを溜めさせ、あまつさえそのことに気付かなかった周りにも相応の責任がある。お前だけを責めるのは卑怯というものだ」
即答。
(ああ、そっか……。そうだったんだ……。私は、彼にこそ認めてもらいたかった。私の過去は、そのためにあったんだ……。この場所で、『高度育成高等学校』という閉鎖された環境で彼と出逢うための、言わば通過儀礼だったんだ……)
その言葉を受け、桔梗は不意に理解した。納得した。
自分が求めていたのはNO.1という評価じゃなかった。周りにいたのが有象無象だから、向けられる評価の価値が低いから、一番でないと我慢できないだけだったのだ。――そのことを、今、漸く実感した。
だけど、彼が相手ならば違う。今までの過去が、報われたように感じる。
だけど、だからこそ、注意しなければならない。何よりも重要なのは彼に認められること。そりゃあ彼から一番という評価を得られるのならそれに越したことはないけれど、一番という評価を追い求める余り、彼の逆鱗に触れてしまっては意味がない。
桔梗は、理解し、納得し、喜び、安堵し、自らを戒める。
瞬間だった。
――目醒めよ。
どこからともなく、声が響いた。
自身の外から聞こえているのか、それとも中から聞こえているのか。
それは定かじゃないけれど、確かに桔梗には声が聞こえていた。
――目醒めよ。
「人は、己が必要とする者のためにこそ動く。これからの私は、天嶺くんを第一にして動くよ。――他ならぬ、私のためにもね。
だから、幾久しく。これからもよろしくね、天嶺くん」
天嶺の頬に手を伸ばし、微笑を浮かべながらそう言って、そのまま桔梗は気を失った。
「よもや、桔梗がな……。これも、宿星の導きか……」
桔梗が気絶した原因――氣に目醒めたことを察知した天嶺は、静かにそう呟いた。
しかし、全裸で桔梗を抱きかかえているその姿は、有体に言って恰好が付いていなかった。
イケメン補正にも限度がある。
そのことを、身を以て証明した天嶺だった。
異常な空間に身を置くことになれば、その異常に適応しないわけにはいかず、その上で思考誘導が掛かっているわけですからね。
効能としては『ちょっと素直になりやすくなる』程度のものですが、施設内にいる限りは四六時中機能するわけですから、存外馬鹿に出来ません。
ぶっちゃけ、ヤりやすい状況を作るための方便でありギミックです。
リクエストを見ると、篠原の残留を望む意見がありますし、平田や三宅のヒロインにしては? という意見もありました。
正直に言えば意外です。個人的には篠原を残すメリットが、『捨て駒として残す』以外にありませんので。
それぞれの人間関係とかカーストとかは、そりゃあ原作に合わせると容易ですが、特にDクラスに関しては、必ずしも原作に合わせる必要はないと考えています。
天嶺らが動いたことによる変化がありますし、それによって影響を受けたキャラが原作通りの動きをすること自体がおかしな話ですから。
特に天嶺らが関わっていない以上、三バカとかは普通にまとまるかもしれませんが、本作の軽井沢と千秋が篠原と本格的に関わるかは個人的に疑問です。
特に本作の軽井沢は、天嶺、綾小路、平田という『Dクラスのイケメン三銃士』の間を行ったり来たりするわけですから、必然としてつるむ相手もよくよく考える必要が出てきます。
千秋も千秋で、実力を隠すことの危険性を示唆されていますから、原作のように実力を隠す必要性を認めていません。結局はどっちが楽かって話ですから。
教師によるお墨付きが出ているんですから尚更です。
そういう意味でも、本作の軽井沢と千秋が本格的に篠原と関わりを持つかは疑問です。
判断材料を得るため何度か行動することくらいはあるでしょうが、それでどこまで価値を抱けるかです。
人それぞれではあるでしょうが、個人的意見としては、ビジュアルを考えると明らかに佐藤>篠原なわけで、原作初期は両名共にどっちもどっちな性格です。
ただ、ビジュアルが優れている分、軽井沢なり千秋なりが『男性陣のお相手候補』として佐藤に手を差し伸べる可能性はあります。
しかし、篠原にまで手を差し伸べるかは怪しいところです。
篠原の場合、一般的な善性は持ち合わせていそうにも思えますが、原作初期から軽井沢たちとつるんでいる辺り、真面目に授業を受けていないのはほぼ確定しているわけですし。
軽井沢と千秋にしても、一ヶ月やそこらで深い友情をクラスメイトと育めるとは思えませんので、尚更最初はシビアな判断を下すでしょう。
で、そう考えた場合、篠原は切り捨て候補の筆頭に挙がってもおかしくないと思います。
本堂とかもそうですね。一ヶ月で10万をジュース一本すら買えないほどに使い切るとか、原作におけるDクラスの浪費壁の激しさと心構えの無さを代表するポジションに押し上げられている割に、それ以外の描写が少ないことが相俟って悪目立ちしてるんですよね。
須藤は身体能力が高いけど、気が短くて喧嘩っ早い。オマケに反省能力がなく、責任転嫁しがち。
池は能力自体は全般的に低いけど、コミュニケーション能力は高い。
山内は能力が低い上に自分を良く見せたがる虚栄心持ちのホラ吹きだが、だからこそ、そのホラの使い方次第では十分な武器になる。
このように、三バカの場合は中間テストまでに長所と短所がハッキリと分かります。
そういう点で、中間で残留させるかどうかの天秤に掛けるだけの土台があるわけです。池の場合、中間までには判明しませんがアウトドア能力の高さもあります。
まあ、残留させる場合、明らかにデメリットの方が大きいわけですが……。
しかし、篠原とか本堂とかは、四月の行いだけだと三バカ以上に酷いです。残留させるに足るだけの土台が見えません。切り捨て候補まっしぐらにせざるを得ないのです。
他に原作のDクラスで退学になった前園は、佐藤同様にビジュアル面で救済候補に挙がるかもしれませんが……。
現時点で筆者の考える中間での退学最有力候補は、篠原と本堂です。
ただし、本堂は原作での描写が少ないだけに改変も容易な部類です。リクエスト次第で救済の余地はあります。
一方、篠原は無駄に原作での描写が多い分、逆に改変と救済が難しいです。
能力が低い、一つの部活の三年間続ける気力もない、すぐ感情的になる……と、原作でここら辺がハッキリと描かれていますから。
ちょっと天嶺らが干渉しただけでどこまで影響を受けるかも疑問です。
次点で退学ラインに乗っているのが、三バカを筆頭とする素行不良者です。佐藤に前園、モブの大半もここに含まれます。
ただ、リクエストもあって佐藤は綾小路のヒロインとして救済が確定しています。
三宅に長谷部は救済確定として、他に救済ラインに乗っているのは、数少ない原作描写から判断しても沖谷、外村、井の頭こころ、森寧々、くらいですね。
ただ、沖谷と森は微妙なラインなのも事実です。ぶっちゃけ、退学になっても構わないくらいです。
美雨は救済せずとも自力残留が可能でしょう。
とはいえ、原作におけるDクラスは『不良品集団』でもありますから、出番が少ない生徒ほど、『実力を隠している』、『能力の活かしどころが分かっていなかっただけ』という解釈も可能です。
実際、三バカはその筆頭ですから。上記のように、解釈次第では十分な実力を持っていたり、その素養があったりします。
必然的に、モブキャラの外見はともかく、性格や能力に関しては、『どの作品の○○ってキャラっぽく』が適用しやすいです。
まあ、自分がその作品のそのキャラを知っていることが前提ですが……。メジャーな作品だからといって知っているとも限りません。
自分、鬼滅もヒロアカも呪術廻戦もワンピースも見てませんので。そこら辺のキャラを挙げられても分かりません。
『魔人』とクロスさせていることからもお察しでしょうが、一昔前の作品の方が逆に知っているかもしれません。
で、何だって退学者を増やす路線かというと、物珍しさが一つです。
退学によって描写するキャラを最初から限定的にすることで、残ったキャラを動かしやすくする算段もあります。
天嶺としては、『事前に注意喚起を行ったというのに、普段の授業からして真面目に受けず、にも拘らずこの程度を自力で乗り切れないのであれば、残ったところで仕事の邪魔でしかなく、本人にとっても苦痛でしかない』という考えがあります。
仕事を優先してはいますが、その一方でクラスメイト故に慈悲を向けた思考ですね。
そういう作中都合もあります。
長くなりましたが、是非ともそこら辺を踏まえた上で、感想・評価・リクエストお願いします。