「ね、ねえ、九角くん……。ちょっとこれは、んく❤ 先生が思ってたのと、はうっ❤ 違うかな~って……」
保健室。
椅子に腰かけた知恵は、身を震わせながら向かいに座る天嶺へと言葉を投げた。
「ハッハッハッ……! かもしれぬがな。如何に齢に見合わぬ包容力やら魅力やらを持ち合わせていようと、所詮、俺自身は十代半ばの小僧に過ぎぬ。大人に甘えたくなるのは当然であろう?」
だが、天嶺は知恵の言葉に取り合わない。聞きはするし、キチンと答えてもいる。しかし、すぐに応える気がないのは明白だった。
「うう~。かもしれないけどぉ、お゛おっ❤ 大人だの教師だの、下らぬ体裁は脱ぎ捨てろって言ったじゃん!?」
「確かにな。だが、自身の職場にまで
心配せずとも、その時が来たらキチンと我が閻羅王を入れてやるし、快楽と絶頂を与えてやるとも」
このやり取りで分かるだろうが、現在の知恵はオモチャ責めに合っていた。両胸にはローターを固定され、秘所にはバイブが挿入されている。無論、入れられただけではなく振動のオマケ付きだ。なお、無線のリモコンは天嶺の手の中にある。
その上で、傍目からはそうと分からないように服を整えられていた。急な患者が来ても一安心である。
本来であれば、天嶺もこんなことをする気はなかった。普通に愛撫で昂らせて挿入するつもりだった。
しかし、場所が場所である。いつ患者が来るかは分かったものではないのが事実であり、その危惧は天嶺と知恵の双方に共通するものだった。
外からは音が届き、中から外へは音と光景は洩れない。一定のスリルは味わえるかもしれないが、中途半端なところで横やりが入る可能性は否めないのだ。
だからこそか、知恵は保健室内に隠し持っていたそれらを天嶺に晒した。
知恵としては、オモチャを使って一気に昂るつもりだった。時間の不足を補うつもりだったのだ。
しかしながら、天嶺の思惑は違った。オモチャを目にした瞬間、考えが変わったのだ。
ちゃっちゃと抱かれて、
対し、天嶺は時間を目一杯に使ってオモチャで知恵を昂らせ、然る後に絶頂を与えることを目論んだ。何だかんだ、天嶺とて相応のSっ気は持っているのだ。
そんなわけで、オモチャの使用までは目論見が一致した両名だったが、その後の思惑は異なっていたのである。
そして、オモチャを装着した瞬間に、知恵は圧倒的に不利になったのだ。
与えられる振動は一定ではなく、然るに、その強さによっては会話をする余裕はある。だが、強さによってはそんな余裕もない。
だからといって、勝手に取り払うことも出来ない。そんな真似をして天嶺の気分を損なってしまえば、抱かれなく、入れられなくなってしまうかもしれないからだ。
そもそもにして、傍目から見れば非があるのは知恵の方になる。
そのような事情もあって、知恵としては下手に出るしかないのが実情であった。
(ああ、でも、いいかも……。自分で使うのとは明らかに違う……!)
とはいえ、現状に知恵が不満を抱いているかというと、決してそんなわけではなかった。
決して屈辱を感じていないわけではない。しかし、その屈辱が自分を昂らせる要因となっているのも否めない。
そう。大人も子供も、教師も学生も、確かに関係なかった。男と女、オスとメス。どちらが強くてどちらが弱いか。単に、それが明らかとなっているだけなのだ。――そして知恵は、紛うことなき弱者の側である。
故にこそ、媚びるしかない。慈悲を願うしかない。その事実が、今までにない快感を知恵に与えているのも事実だった。
これで知恵は自分に自信を持っている。どれだけ男遊びを繰り返しても、セックスを行っても、結婚という最後の一線まで至らなかったのは、相手に物足りなさを感じていたからだ。
今までは漠然と思っていただけだったが、ここにきて知恵はいよいよ実感するに至った。
自分は、自分よりも明らかな強者を、自分を支配するに足る者を求めていたのだ。メスとしての本能がそうさせていたのだ。
そして今、自分は漸くその条件を満たす相手と出逢ったのだ。これで昂らない方がどうかしている。
コン、コン。
保健室の扉がノックされたのはそんな時だった。
瞬間、自分を苛んでいた振動が停止する。
知恵が天嶺を見やれば、応対するように顔で指示をされる。
訪問客にちょっとした不満を抱き、それでもそれを表情に出すことはなく。
「は~い、どうしたのかな~?」
知恵は笑顔でロックを外して保健室の扉を開けた。
「すみません。調理中に切っちゃいまして……」
その言葉から察するに、やってきたのは調理部の部員であるらしい。その表情は見るからに顰められていた
まあ、料理をしていれば無くはないことだろう。指を包んでいるナプキンが赤くなっている。結構ザックリとやってしまったのかもしれない。
「あらま、大変。……九角くん、ゴメンだけどちょっとベッドにでも移ってもらってもいい?」
患者が来た以上、テーブルの優先権は患者にあって然りだろう。そう納得した天嶺は、不満を言うこともなくベッドに移る。
「あ~、結構ザックリやっちゃってるねえ~。取り敢えず応急処置はするけど、キチンと病院で診てもらった方がいいかもしれないねえ~」
「やっぱそうなります?」
「そりゃあね。保健医つったところで、出来ること、分かることには限りがあるし。
は~い、消毒するよ~。沁みるけど我慢してね~」
「うぐっ……!?」
生徒が呻くのを敢えて無視し、知恵は手早く処置を済ませる。
「はい、おしまい。取り敢えず、今日は濡らさない方が良いかもね」
「分かりました。ありがとうございました」
一礼して、調理部員と思しき生徒は去っていった。
「随分と手慣れた様子だったな。相手の生徒も嫌な気分にはなっていないようだった。それだけ、日頃から親身に接している証左なのだろうな」
「そう言ってもらえると嬉しいし、本当にそうであればいいんだけどねえ~」
使った道具を元あった場所に戻しながら、天嶺の称賛に知恵は答える。
「にしても、イイ感じに昂ってたんだけどなあ~」
「なに、すぐにまた昂らせてやるとも」
「ひゃあっ!? ん゛お゛おっ❤」
道具を片付け終わり、元いた席に座って愚痴る知恵に対し、天嶺は言うや否や振動を一気にMAXへと跳ね上げた。
直後、知恵の口から悲鳴が洩れる。――ばかりか、余りの衝撃に軽く絶頂したようだ。
それを確認しても、天嶺は振動を止めない。強さを変えない。もう二、三度と知恵が絶頂したのを認めて、そこで漸く振動を止めた。
「はぁ……はぁ……いくら何でも、イキナリ過ぎない?」
息も絶え絶えに、知恵が恨みがましい眼を天嶺に向ける。
天嶺がそれに答えるより先に、その答えを告げるものがあった。――下校を告げるチャイムだ。
下校のチャイムは、主に三段階に分かれている。一度目は、主に部活動を行っていない生徒が対象。二度目は、主に教員が対象。そして、三度目が最終勧告だ。
部活動に精を出す生徒も、残業を行っている教師も、この三度目が鳴ったら早期に下校することが推奨されている。
今しがた鳴ったのは二度目のチャイムだ。もちろん、残業をしても構わないわけだが、必ずしもする必要はないのだ。
「今のチャイムで、其の方の今日の就業は終わりを迎えたわけだ」
「ああ、そういうことね……」
天嶺の言わんとすることが分かった様子で知恵は頷く。
「ちょっと待ってて。看板出してくるから」
看板とは言っても掛け札だ。これを扉に掛けておけば、誰かが訪ねてきても無理に対応する必要がない。たとえ室内に残っていようとだ。
まだ絶頂の余韻が抜けていないのだろう。ヨタヨタとドアへと歩く知恵を天嶺は見送る。
ドアへと掛け札をセットした知恵は、席へと戻らずにベッドへと向かう。待ちきれないのが明らかだ。
天嶺はそれに笑みを浮かべ、自身もまたベッドへと向かう。
「時に知恵よ。アナルセックスの経験はあるか?」
「は……?」
天嶺の言葉が理解できなかったのか。或いは聞き間違いだと思ったのか。恐る恐ると知恵は天嶺を見上げた。そして、確認する。
「今、アナルセックスって言った? 私の聞き間違いかな~?」
「いや、聞き間違いではないぞ」
ニヤニヤと、人の悪い笑みを浮かべて天嶺は答える。
「そら、せっかくオモチャを胸と秘所に宛がっているのだ。これであれば、尻に入れても双方共に十分に快感を得られると思ってな」
「いやいやいやいや……! エロ漫画とかじゃないんだから! 何の下準備もなしにアナルセックスなんてやってられないでしょ!? やったことはないから、興味がないわけじゃないけども!」
知恵の口から出たのは、当然とも言えるツッコミだった。
知恵の言う通り、確かに尻穴の中なんてのは雑菌まみれだ。本当にアナルセックスをやろうと思えば、相応の下準備は欠かせない。エロ作品でイキナリ突っ込んで何の問題もないのはご都合主義に他ならないのである。
しかし、天嶺は超常のチカラの担い手である。そのチカラを以てすれば、ご都合主義を現実と化すのも不可能ではなかった。
「まあ、常識で考えれば其の方の言う通りではあるがな。我が鬼道を以てすれば、その程度の常識などどこ吹く風よ。――そうだな、RPGをやったことはあるか?」
「へ……? そりゃまあ、あるけど。最近は御無沙汰だけど、学生の時は普通にやってたよ。……て言うか、イキナリ話が飛んだね?」
「まあ、聞け。大抵のRPGにはいわゆる『状態異常』というやつがあるであろう? で、状態別の回復薬なり回復魔法なりがあれば、万能の回復薬なり回復魔法なりも存在する」
「あ~、あったね~。今現在はともかく、一昔前は『テレビゲーム=子供向け』っていうのがお約束だったみたいだから、それに合わせて簡略化させていたんだろうけど、現実的に考えると理不尽でしかないやつ……」
保健医ということもあるのだろうが、知恵は遠い眼をして感想を述べた。
「端的に言えば、俺が扱う鬼道の中には、その『万能の状態回復魔法』に相当する術式が存在するのだ。鬼道が術式が一つ、『浄』というのがまさにそれよ。
まあ厳密に言えば、石化を始め、その状態で定着してしまえば――分かりやすく言えば、本当に石になってしまえば効果がない場合もあるのだが、そこら辺は後でもよかろう。
重要なのは、この術式が雑菌にも効果があることなのだよ。――あくまでも人体限定ではあるがな」
一応、人体以外の物品にも効果を及ぼせないか歴代当主が試行錯誤したらしいが、実を結んではいないのが現実だった。
だがそれはそれとして、知恵は天嶺が何を言いたいのかを察したみたいだった。
「え~と、それはつまり……?」
言葉はあくまでも空っとぼけようとしているが、その表情には興味関心が隠しきれてはいなかった。
「つまり、この術式を其の方にかければ、雑菌が齎す病気などに関しては度外視できるということよ。……というわけで、鬼道・浄ッ!」
知恵にその実感はないが、大概と体内を含め、これにて知恵の身体から雑菌は駆除された。
同時、避妊の術式も解けてしまったため、天嶺は改めてかけ直す。浄化のレベルが余りにも強力すぎるため、細かな融通が利かないのが『浄』の難点でもあった。
「では、覚悟はよいな?」
「あまりよくないかな~なんて……」
「問答無用!」
天嶺の問いかけに、うつ伏せになった知恵は弱弱しく答える。
無理もないと思いつつ、天嶺は容赦がなかった。知恵の両胸に着けたままのローターと、秘所に突っ込んだままのバイブを一斉に作動させる。振動は最低でも中レベルだ。
「はあぁん❤」
思わぬ奇襲に知恵が嬌声を上げたのを確認した瞬間、天嶺は自慢の閻羅王を一気に知恵の尻穴へと突き入れた。
あくまでも雑菌を処理しただけであり、知恵の身体はこれまでのオモチャ責めで後ろの穴も含めてすっかりと出来上がっている。
結果、初めてにも拘らず、知恵の尻穴は実にスムーズに閻羅王を呑み込んだ。
「ん゛ごぉっ❤」
とはいえ、だからといって知恵自身が何の衝撃も受けないかといえば別の話。未知の衝撃と、それが齎す快感に、知恵は悲鳴とも嬌声とも取れぬ声を上げた。
「遊び歩いているとのことだったが、こちらは初物だけあって実によい心地だな!」
「ひぎっ❤ おほぉっ❤ んひいぃ❤」
知恵にはまともに答える余裕などない。オモチャで両胸と秘所を責められ、挙句の果てには天嶺の逸物を尻穴に突き入れられ、二穴責めどころの話ではないのだから。
「今後は、他の男に声をかける前に俺に声を掛けろよ。もはや、お前は俺の女なのだからな」
「んぎひぃ❤ くひいぃっ❤」
天嶺の確認に対し、やはり知恵は答えられなかった。そんな余裕などなかった。
「返事はどうした?」
それを承知の上で、天嶺はその手で知恵の尻を打つ。加減はしているが、それでも、気持ちやや強めに力を込めて。
今の天嶺は、相手が知恵=年上の女性ということもあって、普段は抑え気味にしているSっ気を前面に押し出していた。
それは年上に対する天嶺なりの甘えであり、支配欲の発露でもあった。
「は、はひいぃっ❤ 分かりまひたぁ~❤ これからはぁ❤ 天嶺くんに慰めていただきましゅぅ~❤」
怪しい呂律で知恵は答える。
「よく言えたな。……そら、ご褒美だ!」
言いながら、天嶺は抽送の速度を速める。オモチャも振動レベルを全開にした。スパンキングも忘れない。
知恵は言葉も発せない。強制的にマゾヒスティックな気質を開花させられ、その一方で肛虐の快感に酔いしれる。
それが本当にアナルセックスが齎す快感なのかはともかく、今この瞬間、知恵の中で『痛み』と『快感』と『アナルセックス』が結び付いているのは事実である。
程なく、天嶺は知恵の腸内へと精液を放出した。
しかし、それだけでは終わらない。天嶺はバイブを勢いよく引き抜き、未だ硬さを保ったままの閻羅王を、今度は知恵の秘所へと勢いよく挿入した。
男遊び=性経験が豊富だという知恵の自己申告を信じて、容赦のないピストンを浴びせる。
「ん゛おおっ❤ あひいぃっ❤ もうダメ❤ イク、イクイクイクイクイク……❤ イっちゃうううぅぅ……っ❤」
「俺も射精すぞ!」
知恵が何度目かの、しかし、これまでにない絶頂を迎えると同時、天嶺もまた知恵の膣内で果てた。
避妊の術式の効果により妊娠することはないが、知恵の子宮内を天嶺の子種が元気に泳ぎ回る。
「どうだ、知恵。気持ちよかったか?」
「……うん。これまでにない、快感だったぁ……❤」
天嶺の質問に笑顔で答えた知恵だったが、次の瞬間には疲労の余りに気を失うのだった。
実際のところ、『鬼道・浄』にそこまでの効果があるのかは分かりません。ゲームではそこまで描写されませんので。
ただ、戦闘中に掛かり得るどんな状態異常も回復させるのは事実なんですよね。
『雑菌にも効果がある』というのは、それを拡大解釈した形です。少しくらいは大丈夫でも、積み重なれば病気になるのは間違いありませんから。
文字通り、現代科学では太刀打ちできない超常のチカラです。
本作の鬼道衆は、そういう『回復魔法』や限定的な『状態回復魔法』に相当する効果を持った消耗品を売り出してもおり、そっちの方の顧客も少なからず存在する設定です。
まあ、誰に何でも売り出すわけではありませんが。事前に審査を行い、それを乗り越えた対象にのみ売ってます。
そういう事情があるからこそ、いいように使われるだけではなく、仕事の際に要望を聞いてもらえる側面があったりもします。
また、村内の診療所は建物の規模に見合わぬほど医療設備が整っていたりします。
で、本作の知恵さんですが、御覧の通りです。結構ハードな目に遭ってもらいました。
ですが、これは決して筆者が知恵を嫌いとかいう話でありませんので、そこはご了承をお願いします。
天嶺も一人の人間である以上、相応の支配欲やSっ気は持ち合わせています。
ただ、それを誰彼構わずぶつけるわけにもいかないのが現実です。そんなことをしてしまえば嫌われ者一直線ですから。
必然的に、そういう気質をぶつけられる相手は限られてきます。
その点で、大人であり、原作で『男遊びが派手』だと明言されている知恵は都合がよかったのです。
冒頭でも言ってますが、今回のは天嶺なりの『大人である』知恵に対する甘えです。
天嶺は、最初から誰彼問わずオモチャ責めにしたり、アナルセックスに及んだりする人物ではありません。
ただ、乞われれば拒まない人物でもあります。今回、知恵という大人のオモチャの供給源をゲット出来ましたので、今後は他のキャラに対してオモチャを使うこともあるかもしれません。
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学校生活で演じる清隆の性格路線について。クール系の天嶺と、温和系の平田とは別路線を歩みます。基本的には自身の社交性を鍛えるためですが、対象やその周辺人物との友好関係や実力、五月のCPに影響が出ます。
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チャラ男ルート。対象は池。CP上昇大。
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オレ様ルート。対象は佐藤。CP上昇小。
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その他。具体的にはリクエストを。