「俺は龍園翔。1-Cの王で、『拳帝』で、『青龍』の加護を受ける者だ。――もう一度訊くぜ。『玄武』の加護を受ける女、お前の名は?」
その声が聞こえた天嶺は、自ずと視線をそちらに向けた。
(聞き間違いか……? 『青龍』に『玄武』と聞こえた気がしたが……?)
とはいえ、騒がしい昼休みの教室だ。ハッキリと聞こえたわけではない。顔を向けはしたが、天嶺自身、半信半疑だった。
「私は堀北鈴音よ。――ところで、『青龍』に『玄武』って何のことかしら? いえ、四神を指しているのだろうことは分かるのだけど……」
「あ……? なんだ、無自覚の未覚醒かよ……。いやまあ、こないだまでは一之瀬の奴もそうだったし、其の方が普通なのか……?
ヤベえな。周りの事例が少ねえから判断が付かねえぞ……」
だが、聞き耳を立てていたところ、そんなやり取りが聞こえてきたことで、聞き間違いではないと判断する。
「よお、龍園だったか? やり取りが聞こえたんだが、お前、『青龍』の宿星持ちなのか?」
「てめえは……そうか、てめえが九角か。その質問にはイエスだ。
てめえなら俺以上に詳しいだろうからいちいち説明する必要はねえだろうが、宿星持ちの中には互いにそうと分かる間柄もある。四神なんて最たるもんだ。
俺もこの一ヶ月はクラスの統制に力を割いていたから気付くのが遅れたが、それでも同じ学校内だ。相手が目醒めりゃ、ある程度の距離があっても流石に分かる。目醒めていない奴でも、一定範囲内に近付きゃそうだと分かる。
だから断言できる。この女は、間違いなく『玄武』の宿星持ちだ」
天嶺の質問に、龍園は説明を付けて答えた。おそらくは鈴音に聞かせるのが目的だろう。実際、最後には鈴音を親指で指差した。
「おいおい……。一つの学校内に、朱雀、青龍、玄武が揃ってるのか……。一体どのような異常事態だ……? よもや白虎までいるんじゃなかろうな……?」
「ヘッ、分からねえぜ。ここまで揃ってるんだ。むしろ、これで白虎だけハブられてる方がおかしいと言えんだろ」
宿星持ちが生まれるだけなら、不思議でも何でもない。問題なのは、それが一定範囲内に集まりすぎており、互いが面識を持ち合わせていることだった。
この
宿星というものの性質を鑑みれば、とても偶然では済ませられない。そこには何かしらの必然性があって然りだ。
では、その必然性とは何なのか? 何を『必然』とすれば、それだけの宿星持ちが一所に集合することになるのか? ――考えれば考えるほど、愉快な結論は生まれない。
顔を顰める天嶺に、龍園は笑みを浮かべて返す。
天嶺の危惧が尤もなら、龍園の言葉も尤もだった。
「まあ、目醒めてねえんなら目下の用はねえ。
九角、てめえなら言わずとも分かると思うが、この学校は淀んでやがる。御大層な謳い文句を掲げたところで、その実態は『選民主義』に他ならねえ。
ただでさえ『不良』の一言で『社会不適合者予備軍』と切って捨てられている奴らにとっちゃあ、居心地が悪いのなんの……。
本来であれば、生徒を導くべき学校が騙し討ちを仕掛けてきてんだから尚更だ。
このクラスだってそうだろ? 10万を餌に一ヶ月間を使って『楽』に溺れさせて、そうした果てのネタ晴らしだ。タチが悪いどころの話じゃねえ。
そして、この学校はそんなやり方を長らく続けてきたんだろうな。結果、その淀みは校内に留まらず街中にも及んでやがる。
その淀みを知らぬ者、気付かぬ者にとっちゃあ、まあ一定の過ごしやすさはあるんだろうさ。――だが俺たちみたいな、知る者、気付ける者にとっては話が別となる。
おかげで、この一ヶ月間はクラスメイトから恨みを買うことを承知の上で、手段を問わずにクラスの統制に時間を掛ける羽目になっちまった……。割に合わねえったらねえよ……」
やれやれ。そう言わんばかりに龍園は肩をすくめた。
「ほう? 見かけによらず、存外面倒見がよいのだな」
「当たり前だ。人は群れを成して生きる生き物だぜ? そこから逸れちまえば、更に生き難くなることは眼に見えている。
まあ、『個人の自由』な面もある。自分から進んで逸れようってんなら、俺もそこまでして止める義理はねえ。――だが、これは違うだろうよ。
言葉、態度、環境……諸々を使って『楽』に溺れるように仕組んでおきながら、『楽』に溺れたのは警戒心のない自業自得だぁ? 寝言は寝てから言えって話だ。
とはいえ、事前に入手できる様々な情報をすり合わせれば、学校のやり方と言い分に一定の筋が通っていることも確かだ。そこは否定できねえし、否定したところでどうにもならねえだろ。
なら、気付いちまったモンがやるしかねえ。面倒だがそういう話だ。
見て見ぬ振りをすれば、場合によっては変生しちまうからな。そういう意味でもやるしかねえよ……」
額に手を当てた龍園は、深々と溜息を吐く。
自分の芯を保つこと。それが己の変生を防ぐ唯一の方法だ。
然るに、その方法は人それぞれとしか言いようがない。
だがその一方で、頑迷に過ぎてもいけない。それは他者を省みぬ独りよがりに繋がってしまい、引いては『社会生物』という人間の存在基幹を打ち崩す。結果、待ち受けるのは変生だ。
「学力的な意味で言えば、俺はバカだ。それを否定するつもりはねえ。――だが、だからって『頭が悪い』ってことにはならねえ。
早い話、『頭の悪さ』と『バカ』はイコールで結ばれねえってこった。それが事実だってのに、それをイコールで結ぶ奴が余りに多過ぎる。
そして、そういう奴に限って組織の上役を陣取っている。何が問題かって言えば、それがこの社会で一番の問題だろ。
ったく……。なんだって一不良中学生がヤクザをぶちのめさなくちゃいけねえんだよ……!」
語っている内に嫌なことでも思い出したのか、龍園は頭を掻きながら悪態を吐いた。
「おい、待て。ヤクザをぶちのめしたとはどういうことだ?」
「あ……? 言葉通りだよ。さっきの話が聞こえてたかもしれねえが、俺と三宅と京は地元じゃ勢いのある『不良』でな。分かりやすく言えば『番長』か……」
「こらー! アンタと明人はともかく、ボクは不良じゃないってば!」
「いや、そう思ってんのはお前だけだから……。たとえ品行方正でも、それが『不良じゃない』ことにはならないから……。
お前の場合、その品行方正振りと相俟って上手いこと理論武装が成立してただけで、地元の警官もお前に対しては不良認定だったから……」
「おうよ! 俺と三宅は何度か補導を食らってるからな。そん時にサツ本人から聞いた生の情報だぜ。『同じ不良同士、お前も神夷の嬢ちゃんを見習ってだな……』なんてセリフは耳タコだ」
遠方から声を張り上げた京に対し、三宅は呆れを隠さずに宣い、龍園は嗤いながら補足を入れた。
「ちょ、それマジ!? ボク、警察からも不良認定されてたの!?」
「むしろ、俺たち三人の中じゃあ、お前は抜きんでて一目置かれてたぞ。あの態度は、間違いなく女子中学生や不良に対するものじゃなかったな。むしろ、インテリヤクザと言った方が正しいだろ……」
「実際、俺たちなりにお前を見習ってみた結果、周囲からの印象も上がったんだぜ」
三宅と龍園は淡々と事実を語り、それが京を追い詰めていく。
「ま、そんな不良共が跳梁跋扈するのが俺たちの地元だったわけだが、そういう環境が形成されるのには、それなりの理由が存在するもんだ。――それこそが、地元に根を張るヤクザの組織だった。
そいつらにとっちゃあ、不良共が規律だった行動を取るのは不都合だったそうでな。――正確には、規律だった行動は自分たちの支配下でのみ行われればいい、そんな考えだった。
そのヤクザ組織は、そういった行き場のねえ不良共を吸収して、大きくなっていった組織だったからな。それでいて、そうして吸収した不良共に与えられるのは、使い潰しの鉄砲玉が精々だ。
俺たちの行動は、俺たちの知らねえところで、地元のヤクザ組に少なくねえ影響を齎してたんだよ。
結果、俺たちは件のヤクザに襲われたわけだ」
「あの時のことは、二度と思い出したくねえ……。刃物や拳銃を前にすれば、数の無力さを痛感するには十分だった……」
顔を顰めながら、三宅は龍園の言葉に補足を入れる。
「そん時、三宅が配下の不良共を庇って真っ先にブッ刺されてな……。血をドクドクと流しながら、ゆっくりと地面に倒れていきやがる。――その光景は、今でも記憶に焼き付いてんだ。
でまあ、それを見て、俺はプッツン」
「ボクもプッツン。……二人揃って氣に目醒めたってわけ」
なるほど、と天嶺は頷く。そういう事情であるなら、三人の中で三宅だけが氣に目醒めていないことにも説明がつく。
「で、気付いた時には揃いも揃って病院のベッドの上。聞いた話じゃ、暴走した俺と京が、たった二人でヤクザどもを蹂躙したらしい」
「それを機に、そのヤクザ屋さんもボクたちに頭が上がらなくなっちゃってね。将来的には翔が継承することで決着がついてるよ」
「ま、そういうこった。題して『龍閃組』ってな!
そんなだから、規模の違いはあるが、クラスの掌握は将来的な組織運営の練習にもってこいなんだよ。
如何なる手を使おうとも、俺のシマだけは守る。既に地元じゃあ、俺を慕う
付け加えれば、俺の支配下に置く以上、将来的には運営方針も一新するつもりだ。そういう点でも、人材と人脈があって困ることはねえ。一之瀬に声を掛けたのもそのためだ。
もちろん、京と三宅を逃がす気はねえ。幹部格での取り込みは既定路線だ」
「……初耳なんだが?」
「そりゃあ、今初めて言ったからな。だが、てめえを慕う
行き場のない者たちを受け入れる場所。形態としてはヤクザ組織だが、龍園が作ろうとしているのはそういう場所だ。
「……分かったよ。どうせ、将来的な目標なんかも特にはないからな」
諦め顔で三宅は頷いた。就職難のこの御時世、特に仕事に対する夢も希望もない以上は、働き口が確保できただけでも儲けものである。
龍園は口が悪く、必要とあれば暴力を振るうことも辞さないが、自分に降った者に対する面倒見はいい。地元の不良に対する態度で、三宅はそのことをよく知っている。
「ならば、龍園よ。将来的には俺たちと――退魔組織『鬼道衆』と提携せぬか?」
「へえ、面白えじゃねえか。……幕末の折、幕府転覆を図った『鬼道衆』。その一方、公儀隠密を務めた『龍閃組』。
歴史の中で立場を変え、だが名前を同じくする二つの組織が、今また手を組もうってわけだ」
天嶺の提案に対し、龍園は平然と龍閃組の名を挙げた。それも、一般には伝えられておらず、然るに、分かる筈もない『公儀隠密を務めた』という実態を伴ってだ。
神夷京士浪――龍閃組の代表格である蓬莱寺京梧の娘だという京と仲が親しい様子であることからして不思議はないが、『龍閃組』の名は偶然の一致で挙げられたわけではないことが明らかとなった。
神夷京士浪=蓬莱寺京梧の時代背景が一致しないという最大の疑問も、自分たちの商売を鑑みれば『神隠し』の一言で簡単に説明がつく。
代表的なのは『浦島太郎』だろう。アレには『神隠し』=『タイムスリップ』的な要素が組み込まれている。
一般人ならば『おとぎ話』で片付けられても、自分たちはそうもいかない。この手の話というのは、往々にして実際にあったことの教訓として伝わっている場合が多いのだから。
そも、言ってしまえば自分たちがよく活用していた霊場だって、そういう要素を孕んでいる。
その点を踏まえると、『時間移動』の類は決して否定できるものではないのだ。
蓬莱寺京梧が偶発的に巻き込まれて未来の日本に降り立ち、神夷京士浪を名乗って生活を送り、誰かと子を成す可能性自体は、決して否定できるものではない。
「ああ、どうだ?」
「いいぜ、乗った。『新進気鋭』と言やあ聞こえはいいが、どの分野だって新参者は叩かれるのがオチだ。如何なる方法であれ、それを撥ね退けられた者のみが、輝ける素養を持つ。
俺はあくまでも地元重視で運営していくつもりだが、当然ながら坊さんだっているし、ソイツが俺たちの退魔業界進出を快く思わねえ可能性は普通にある。
双方が納得いく形で棲み分け出来りゃあ一番なんだが、向こうにとっちゃ食い扶持が減ることにもなるからな。必ずしも上手くいく保証はねえ。
だが、『鬼道衆との繋がり』っていう手札があれば、落としどころの策定に一役買うだろう。
結果的に、それで地元が上手く回るようになるんだったら、お互いの関係なんざ冷戦状態でも構わねえのさ。所詮、そんなのは最初の内だけだからな。町が上手く回って、今まで以上に自分に利益が出るようになれば、いつまでも冷戦状態ではいられねえのが人って生きもんだ。
何せ、人間なんてのは現金な生き物だからな。そのうち、よりよく町を回していくために、否応なく積極的な意見交換をしていくことになるだろうさ」
そう言って、龍園はクツクツと笑った。
「それには同感だ。自己の利益を後回しにすれば、結局は巡り巡って自分たちに利益が出るようになる。それが世の中というものだ。
真のホワイト企業というものはな。拘束時間が短いとか、給料が高いとか、そういうものではない。働く側が、心から納得して、楽しんで働けるかだ。それさえ満たせば、拘束時間が長かろうと、危険な仕事だろうと、忌避することなく働いてくれる」
実際、鬼道衆はそういう組織である。場合によっては死の危険があると分かっていながら、その作業を厭う者はいない。
「へ、分かってんじゃねえか、九角。
世の不良共は好きで不良をやってんじゃねえ。バカだからとレッテルを貼られて、その集団圧力に対抗できず、やがては自分でもそれを認めて、そうして不良をやってる奴も少なくねえんだ。
真に御国を良くしていこうってんなら、そういう奴らの受け皿もキチンと用意しねえといけねえよなぁ? ――その点で言やあ、この学校は詐欺にも程があるってもんだ!」
ニヤニヤとした笑みを浮かべた龍園は、そう叫んだ。
「入学を評価して10万を渡した。クラス評価に基づいて支給額を減らした。……それはいいさ。謳い文句を鑑みたって間違っちゃいねえ。
だがな? 『クラス評価』の一言で、個人の努力まで蔑ろにするのは違えだろ。少なくとも、改善を期して働きかけた奴はいた筈だ。単に、周りがその声を聞かなかっただけでな。
なら、その『働きかけた奴』は報われて然るべきだろうが。『結果が出なかった』の一言で働きが評価されないんであれば、頑張る気力、やり甲斐を無くすのは道理だろうが。
そんな当然のことに、この学校は気を回しちゃいねえんだよ!」
学校の理屈を認め、その上での高らかな学校批判。だがそれは、確かに改善を働きかけていた者の胸を打たずにはいられない。
「今のやり方じゃあ、結局生まれるのは自分の利益を最優先する『小狡い奴』や『小利口な奴』だ。それ以外の大多数は、そういう奴に良いように使われる駒でしかねえ。――だってしょうがねえだろう? 本人が自発的に努力する土壌が、そもそも存在してねえんだから。
入学した奴の全員が、『推薦の確約』を求めてるわけじゃねえんだよ。適切に個人の努力が評価されて適正に金が振り込まれれば、満足する奴だっているんだよ。
つかよ? 確かに『推薦の確約』に惹かれて入学した奴は多いだろうが、その全員がキチンと将来的なビジョンを描けてるわけじゃねえんだぜ。むしろ、その大半は『いい大学に入る』、『いい会社に入る』、そんな漠然なもんだ。
そんな漠然とした思いを餌にして頑張らせたところで、大した結果なんざ出るわけがねえだろうがよ。――それが通用するのは、『明確なビジョン』を描けている奴だけで、そういう奴は普段からそのための努力をしてるんだよ! 今更、この学校に仕込まれるまでもなくな!
逆に言やあ、『明確なビジョン』がねえから、謳い文句に惹かれてやってきて、『楽』に溺れるんだよ!」
それもまた事実。Dクラスには特にそういう生徒が多い。だから、龍園の言葉を否定できない。学校側に『騙し討ちをされた』という事実があるからこそ、余計に惹き込まれる。
「だからこそ、この学校が真に気を回すべきは、簡単に『楽』に溺れる劣等生集団なんだよ!
クラス評価と個人評価、この双方を上手いこと噛み合わせて、生徒たちが自主的に努力する環境を作り上げる。真に『次代の牽引者の輩出』を謳うんなら、それが普通だろうが! だって、この世の中は圧倒的に劣等生の方が多いんだからよ!
今のやり方じゃあ、『推薦の確約』=『Aクラスの卒業』を目的にしていない奴にとっては、苦痛でしかねえんだよ! そういう奴に対してもっと気を回せや!
今のこの学校の制度で出来上がる奴は、『劣等生の気持ち』に思い至らねえ奴や、それを忘れる奴が精々だ! そんな奴らが御国の指示を取ったところで、劣等生どもが暮らしやすくなるわけがねえ!
だから! 俺が頭でっかちの連中に手本を見せてやるよ! 実力が足りなくて零れ落ちる奴は、俺が拾い上げて有効活用してやるよ!
そんなわけでDクラスのバカども! 将来、働き口がねえなら、ヤクザであることを厭わねえなら、俺の組に来な! 頭の良し悪しなんざ関係ねえ! 出来ることとやれることをやらせるだけだし、それを果たせばキチンと給料は出してやるからよ!
っし、宣伝も終わった。帰んぞ、京!」
「はいよ! そんなわけなんで、これからヨロシクね!」
騒がすだけ騒がして、龍園翔と神夷京は1-Dの教室を後にする。
だが龍園の言葉は、Dクラスの生徒たちの心に深く刻まれたのだった。
本作は、所々に『魔人』のオマージュを入れています。
実際、『剣風帖』だと高校生のくせして暴力団をぶちのめしたりしてますし……。
なお、参考資料は『龍が如く』シリーズです。ヤクザのお膝元には不良やチンピラが多いのです。
不良→絡まれて返り討ちにしている間に番格へ→派閥が出来る→段々と統制が効いてくる→地元ヤクザに因縁を付けられる→追い立てられて絡まれる→三宅、派閥の不良を庇って刺される→龍園と京、キレて氣に目醒める→たった二人でヤクザを蹂躙する→ヤクザ、余所に対する面子の問題もあり、頭を垂れて組の存続を図る→龍園、次期継承者へ。
三宅、刺されて入院中、暇なのでテレビを見ていた際、弓道に目を付ける。
龍園は格闘技を、京は剣を学んでいたので、棲み分け的にも丁度良かった。
退院後、弓の道場もやってる京の家族に相談しながら弓を始める→思いの外に才能があったようで、ポンポンと実力を向上させる→京の家族に目を付けられる。
こんな感じです。
『中坊に因縁付けて返り討ちにあった』……だと、面子も何もあったもんじゃないので、件のヤクザも過剰に龍園たちを持ち上げることで、整合性を図った感じです。
『コイツらは、俺たちの与えた試練を乗り越えた! まだガキだが、俺たちを従えるに相応しい存在だ!』……と、対外的にはこんな表明です。
苦しい言い訳なのは事実ですが、こうでもして龍園を盛り立てていかないと、本当に組の面子がありません。
本作の龍園は、生粋のリーダーにしてアジテーターです。
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