知恵によるお手本は終わり、天嶺の上から退いた彼女は、ソファに腰掛けて『明るい乱交もの』のDVDを再生していた。
知恵なりのフォローと言うか、空間の異常性を高めるための演出であった。
今や性欲に浮かされている少女たちが進んで画面を確認することはないだろうが、それでも、音は聞こえて道理である。――乱交プレイを許容し、愉しむ音が。
その証明というわけでもあるまいが、白濁に染まった天嶺の閻羅王は、佐倉愛里と長谷部波瑠加という二人の少女によって、現在進行形で舐め清められていた。
未だセックスもしたことがない初心な少女が、自発的に男性器を舐めているのだ。それも、つい直前まで他の女の膣内に入り、その愛液と精液でコーティングされている男性器をだ。
普通に考えると、平常心ではまずやってられないだろう。である以上、その分だけ
チュパ……チュロ……。
経験がないことも相俟って、その舌使いは微妙なものだ。その舌技だけでは、経験豊富な天嶺に快感を齎すことなど不可能と言っていい。――だが、それでも、天嶺は確かに快感を覚えていた。
初心な少女が自発的にフェラチオをする。そのシチュエーションに昂るのも事実なら、フェラチオをしている少女が二人というのも大きかった。経験不足の拙さが奏でる不協和音が、天嶺を昂らせる上で功を奏していた。
無論、天嶺は閻羅王に齎される快感を堪能しているだけではない。その両手と口は、また別の三人の少女――一之瀬帆波、網倉麻子、白波千尋を昂らせるべく責め立てている。
そして、天嶺の視界は網倉の臀部で埋まっているのも、天嶺に快感を齎す上での、三人の少女に快感を齎す上での一助となっていた。
見えないからこそ、感覚が研ぎ澄まされる。そんなのはよく聞く話で、今の天嶺はまさにその状態だった。
ビクン!
天嶺の身体が痙攣し、閻羅王から勢いよく精液が放出された。
「ひゃあっ!?」
「うわっ!?」
予告も何もなかった放出に、少女二人は小さな悲鳴を上げ、白濁液をその身に被る。経験不足も相俟って、発射の予兆を感じ取れなかったのだ。
それと同時、天嶺の口は網倉の股間部で塞がれており、発射の予告をすることが出来なかったのも大きい。
知恵の膣内に出されたときとは違って、精臭がプンと匂い立つ。
天嶺の口と手で責め立てられていた三人の少女たちも、その匂いに気を向けざるを得なかった。
少女たちの腰が浮き立ち、漸く天嶺は話すことが可能になった。
「そろそろ本番に移ろうと思うんだが、そっちはどうだ? 事前準備としては十分なほどに昂っていると思うのだが……」
横になったままの天嶺の言葉に、少女たちは『そうだった……』と僅かに正気を取り戻す。あくまでもセックスのための下準備にすぎなかったことを思い出す。
「で、俺の希望を言わせてもらえば、最初に抱かせてもらうのは白波が良いな。ああ、無論のこと、処女は一之瀬に譲るとも。――だが、女の
「それって……」
紡がれる天嶺の言葉に、白波は恐る恐ると視線を向ける。――そこに、一縷の期待も宿して。
「
そして、紡がれた天嶺の言葉は、確かに白波の期待に副うものだった。
「初体験には些かキツいかもしれんが、『仲良し三人組』の初体験としては、これ以上ないものであるとも思うぞ?」
「あの~、九角くん? その言い方だと、私と帆波ちゃんも同じ目に遭うように受け取れるんだけど……」
今度こそ勢いよく腰を浮かせた網倉が、天嶺を振り向いて問いかける。
天嶺に顔を向けたのは一之瀬も同じだ。
「そう言っているのだが? せっかくの複数プレイなのだ。
ベットリと網倉の愛液で口を濡らした天嶺は、悪びれもせずに訊き返した。
「ううっ……!」
そう真っ向切って言い返されると、一之瀬も網倉も返す言葉を持たない。この状況で『普通』を持ち出すことこそおかしいのは二人も理解している。
そして、白波が期待に爛々と目を輝かせているのも大きかった。既に彼女は三穴責めを受け入れている。覚悟している。
その上で、その後に一之瀬と網倉――特に一之瀬の
ここで一之瀬と網倉が断れば、天嶺は普通に受け入れるだろう。白波もきっと受け入れる筈だ。
ただし、白波は間違いなく多大に気を落とす。それが分かるが故に、また『三穴責め』に決して興味が無いわけではないが故に、一之瀬も網倉も声高に拒否することが出来ずにいる。
「大丈夫です。無理強いはしません。そのために、私が先陣を切るんです! 二人は、私の様子を見て判断してください!」
拳をギュッと握り、白波が一之瀬と網倉に言う。
それがトドメとなった。こうなってはもはや逃げられない。白波はこう言うが、白波にそれをさせた時点で、一之瀬も網倉もそれを慮ってしまう。『自分も同じ目に遭わないわけにはいかない』……と、こう考えてしまう。
それは二人の友情の篤さと、自己犠牲の精神の強さを表していた。――白波にその自覚があるかは分からないが。
「休憩も必要だろうから、そっちと私たちで交互でいいよね?」
「うん、それが妥当だと思う。……九角くんはそれで大丈夫?」
「なに、心配するな。そちらと違って、俺は十分に鍛えてある。体力も精力も、そこらの高校生の比ではない」
長谷部の言葉に一之瀬が頷き、次いで天嶺に確認を取ると、上半身を起こして自信満々に頷いた。
♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢
「鬼道……浄ッ!」
準備が整い、いざ本番である。
ペニスバンドを装着した一之瀬が仰向けに横になり、白波が跨り、前にはこれまたペニスバンドを装着した網倉が、後ろには閻羅王を反り立たせた天嶺が立つ。
「じゃあ……千尋ちゃん、どうぞ」
「帆波ちゃん……いきます!」
一抹の恐怖と、それ以上の興奮に身を震わせた白波は、一之瀬に促されて勢いよく腰を下ろした。
既にしとどに濡れていた白波の秘所は、一之瀬が身に着けたペニスバンドを深々と呑み込んでいく。
「ああ、やりました! 帆波ちゃんに、処女をもらってもらえました!」
破瓜の痛みはそれほどでもなかったのか。或いは、痛みよりも喜びが勝るのか。目尻に涙を浮かべながらも、白波は歓喜の表情を浮かべる。
「じゃあ……麻子ちゃん、どうぞ。帆波ちゃんも、遠慮せずに動いちゃってください。……九角くんも、タイミングを見て挿入しちゃってください」
それぞれに対して言い放った白波は、網倉に向けて口を大きく開けた。
一之瀬も網倉も、不安はあるし恐怖もある。――だがそれ以上に、この異常な状況下で性的興奮の方が勝っていた。
「じゃあ……」
「動かすよ、千尋ちゃん!」
ポーズ程度に申し訳なさげな態度を取った二人の少女は、言葉とは裏腹に遠慮斟酌なく腰を動かした。人工物が、白波の膣内と口内を蹂躙する。
しかし、生粋のレズビアン少女にとっては、それもまたご褒美に過ぎないのだろう。口を塞がれているために明確な言葉はないが、その秘所からはしとどに蜜を垂らしている。紛うことなき歓喜の証明だった。
「さて、こちらもそろそろよかろうな……。挿入れるぞ、白波よ」
一言いい置いて、天嶺はレズビアンガールの菊門へと自慢の逸物を埋めていく。
キュウキュウと天嶺の閻羅王を締め付ける。キツい。だが、そのキツさが良い。
「あ、分かる……! これ、九角くんのだ……!」
オモチャ越しでも、天嶺の閻羅王を感じ取ることが出来たのだろう。一之瀬が声を上げる。
「ああ、俺も分かるぞ」
天嶺もそれに答えた。
天嶺は白波の様子を見ながら腰を動かすが、経験のない一之瀬と網倉にはそんな器用な真似はできない。それが不協和音となって白波を責め立てる。
「フフ……。気持ちよさげだな、白波よ。顔は見えぬが、身体の反応は正直だ」
腸液によって抽送が楽になったのを機に、天嶺は白波を言葉責めにした。
単純な肉体的防衛反応だが、このレズビアンガールには男に対し――少なくとも天嶺に対してはもっと心を開いてもらわなければならない。そのために、快感と天嶺を結び付けようという魂胆だった。
「九角くんの言う通りだよ、千尋ちゃん! こっちも出し入れがだいぶ楽になってる! それだけ気持ちいいんだね!」
そんな天嶺の思惑を察してかどうか、一之瀬も言葉責めを開始した。
「だってさ。……どう、千尋ちゃん?」
そんな二人の行動を受け、網倉は人工男性器を白波の口から抜き放った。その上で問いかける。
「はい❤ はい❤ 前も後ろも気持ちいいです❤ もちろん、口も同様です❤」
「じゃあ、もっと気持ちよくしてあげるね♪」
気分良く言い放った網倉は、喉奥へと叩きつける勢いで、人工男性器を再び白波の口内へと挿入する。
普段の優しさなど微塵も感じられない。少女たちは、全員が全員、場の空気に呑まれていた。
だがその一方で、協調性という意味では確かに発揮されているのだろう。
「そら! そら!」
一声一声上げながら、天嶺は白波の菊門内部を耕していく。
「こう!? こう!? 気持ちいい、千尋ちゃん!?」
それを感じ取った一之瀬が、負けじとばかりに抽送に工夫をつける。
白波から垂れる愛液は、都度に勢いを増していく。
「気持ちいいんだね、千尋ちゃん!」
それを答えと受け取って、一之瀬は更に責めの強さを上げる。
「ぬぐ……! もう耐えられん! 射精すぞ……!」
人工物で責め立てている少女二人と違い、天嶺のそれは自前だ。
網倉はともかく、一之瀬が責めに変化を付ける度、それは壁一枚を隔てて天嶺をも責め立てているのだ。
「受け取れ、千尋!」
宣言と同時、一際強く腰を打ち付けて、天嶺は千尋の腸内へと勢いよく射精した。
精力絶倫な精液は、中々放出が終わらない。
それでも、時間が経てば放出は終わるのが道理。
放出を終えたのを感じ取った天嶺は、千尋の後穴から閻羅王を抜き放った。
そのタイミングで、千尋の尻穴はブピッと奇怪な音を立てて白濁液を垂れ流す。
「あひゃ……❤」
天嶺が射精を宣言したのと同タイミングで責めるのを止めていた一之瀬と網倉だったが、千尋は既に限界を迎えていたらしい。
声にならない声を上げ、それでも快感に顔を染めて、ベシャリと一之瀬に倒れ込む。
「ヤりすぎちゃった……?」
「かな……?」
そんな千尋を見て、次いで顔を見合わせた一之瀬と網倉は、次第に顔を青褪めさせる。
空気に侵されていたと言うか、熱に浮かされていたと言うか、興奮が治まって僅かに正気を取り戻したのだ。
「なに、心配することはない。本当にヤバくなるようなら、その前に澪が止めている。――逆説、澪が止めていないということは、問題が無いということだ」
そんな二人を宥めるように、天嶺が澪を見やりながら口を挿む。
「経験不足だから判断付かなくても仕方ないかもしれないけどね。人間ってそんなに柔じゃないから。そも、快楽なんてのは本能的に求めてるものだしね。その分だけ耐性はあるわよ」
ソファに腰掛けて、正妻として審判に徹していた澪は、両手に顎を乗せながら答えた。
その仕草は実に余裕ありげで、それが一之瀬と網倉に冷静さを取り戻させる。
「それよりお掃除しちゃって。天嶺の逸物が、まだ汚れたままでしょうが。男に射精させたなら、女が口を使って清める。それがうちの村のルールよ。紙だってタダじゃないんだし、女同士の忌避感を弱めるためでもあるの。持ちつ持たれつってわけね。
実際、さっきはこっちが言うまでもなく、佐倉と長谷部は自発的に掃除に取り掛かったわよ」
澪はそのまま淡々と、それでもニヤニヤとした表情を浮かべて、一之瀬と網倉にフェラチオによる掃除を促す。
暴論の類ではあるが、言っていることには一定の筋が通っているからタチが悪かった。
この環境ではティッシュも無料品として販売しているが、それはこの環境だからだ。一歩
そして、言わば相手の尻を拭く行為を恒常化させることで、持ちつ持たれつ――組織の健全化を図るのも理に適っている。比率が偏り過ぎれば問題だろうが、そうでないなら互いの連帯感も上がるだろう。
「じゃあ、麻子ちゃん」
「やろっか、帆波ちゃん」
顔を見合わせて頷き合った少女二人は、つい先ほどまでもう一人の友人の尻穴に入っていた男性器へと舌を這わせて掃除に取り掛かるのだった。
初体験がハードですが、実際問題、ハーレム物では悠長に一対一を書いてはいられません。
キャラのやることが他にないならまだしも、やることは満載なわけですから。
また、ゲームにありがちな個別ルートからハーレムルートに入るわけではなく、最初からハーレムルートに入っているのだから尚更です。
そんなわけで、今回は千尋です。
帆波からじゃないのは、帆波が千尋の処女を奪わない限り、天嶺が千尋の前の穴に挿入できないからでもあります。
早い話、作品の都合です。
感想・中~高評価・リクエスト・お気に入り登録お願いします。