※この作品はR-18です。

外法ってやつを見せてやろう   作:山上真

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第77話:それと有栖、コレは手付だ

『派閥』。『コミュニティ』。それらは確かに大切だ。

 真鍋は既に自分のグループを作ってはいるし、過ごしやすいのは認めるけれど、じゃあ、それでこれからの学校生活に安心できるかといえば話は別だ。

 前述の通り、リラックス出来るのは認める。しかしそれだけだと、学力や身体能力のスキルアップは望み薄だし、クラスメイトとの協力関係だって築けない。

 Eクラスに落ちてしまえば、自分も篠原のように扱われかねないとなれば、それらを考えて身の振り方を定めなければならない。

 

「てなわけで、私たちのグループ関係はそのままに、誰が誰に寄るかはそれぞれの自由意思に任せましょ」

「……だね」

「それが無難か……」

 

 このクラスとCクラスとの最大の違いは、リーダーの一強体制ではないことだ。

 ただ、それでも、それぞれの優先事項ややり方に違いはあれ『クラス』に気を配っている部分があるのは確かだ。

 自分にとって、誰の『気の配り方』が一番合っていると感じるか。それをこれから見出さなければならない。

 真鍋、藪、山下は居心地がいいから三人でのグループを構成しているが、それでも、それぞれの優先順位に違いはあるのだ。

 その点で意見の統一を果たした三人は、改めて新たなクラスメイトとの交流を図ることにした。

 

 ♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢

 

「え~、いろんな人たちと意見を交わした結果、私は綾小路くんに身を寄せたいんだけど構わない?」

「それは構わんが、オレに身を寄せる以上、そっちにも相応の覚悟はしてもらうぞ。具体的には、プレイ傾向とか。――大丈夫か?」

「断言はできないけど……。あまりに耐えきれない範囲でなければ、可能な限りは頑張るわ。

 正味な話、私ってこのクラスだと下から数えた方が早そうなスペックだし、この先を考えれば優れた教師役は必須なのよ。

 かといって、周りが優秀な人ばっかだと居づらそうだしね。そういう点で、軽井沢さんと佐藤さんがいる綾小路くんのグループは居心地が良さそうだと思ったのよ。

 また、綾小路くんのグループには坂柳さんが加わったのも大きいわね。身体能力はともかく、学力は最高峰でしょ?

 で、その世話役を自任する神室さんは九角くんのグループ。時折でも構わないから彼女の代わりに坂柳さんの世話役を務めるようにすれば、坂柳さんからも勉強を教えてもらえそうだし、引いては九角くんからの印象もよくなりそうでしょ?

 ハッキリ言うと、私って弱肉強食に従順って言うか、強い者には媚び諂い、弱い者には強気に出るタイプなのよ。

 そんなだから、多方面に恩が売れて、そこそこの安全を図れるポジションに身を置く方がいいってわけ」

 

 結論を出した真鍋は、清隆に直談判していた。

 

「あらあら、随分とハッキリ言いますね?」

「いやだって、言わなくても悟られそうだし……。なら、隠しておくよりは前以て言っておいた方がよくない? 人間、隠し事をされるよりは、正直に打ち明けてくれた方が嬉しいもんでしょ?」

 

 言葉通り、真鍋は自分をクラス内では低位に位置付けている。

 そして自分が頭を垂れる相手は、頭が良いことがハッキリとしているのだ。少なくとも、特別試験で渡された資料によると、天嶺も清隆も坂柳も中間テストでは全教科で100点を取っている。――真鍋にはどう足掻いても無理だし、そんな相手を誤魔化せると思うほど自惚れてもいない。

 身体能力だけで言えば、現時点では坂柳には間違いなく勝っているだろうが、だからといって下手に手を出した場合の報復が怖い。容赦なくEクラスに叩き落とされ、卒業まで留め続けられそうだ。篠原のような生き地獄に身を浸すのは御免である。

 

「ふふ……。可愛らしい方ですね。確かに、真澄さんだけに私の面倒を見させるのも負担でしょうし、ここは一つ、真鍋さんにも頼みましょうか」

 

 取り敢えず、坂柳は真鍋を受け入れたようだ。第一関門は突破である。

 

「いやね。私ってSっ気が強いものでして……。その点では、私もオ(・)モ(・)チ(・)ャ(・)がほしいんですよね。

 ただ、私って貧弱ですからね。ヘタに池くんたちに近付くことに身の危険を感じていた部分があるのは間違いないんですよ。性格的に、真澄さんを巻き込むのも気が引けましたしね。

 ですが、真鍋さんが『下には強気に出る』タイプなら話は別です。いっそのこと、私が彼らのアドバイザーポジションに就くのも面白そうです。何なら、真鍋さんだけでなく、池くんたちの勉強も面倒を見ますよ。

 どうです、清隆くん?」

 

 微笑を浮かべて坂柳は言い放った。

 現状、彼女の言う『オモチャ』が篠原を指しているのはまず以て間違いない。

 

「フム……。女子が女子を責めるという構図も面白い。そういうことなら、基本的に真鍋のことは坂柳に任せようか。

 もちろん、時にはオレも面倒を見るし、抱きたいときには抱くのが大前提だが……」

「ええ、お任せくださいな。私も清隆くんに抱かれる日を楽しみにしていますよ。

 それはそうと清隆くん? 坂柳ではなく有栖です。性行為こそまだなわけですが、私も貴方の女なわけですから名前で呼んでくださいな。

 あと、チェスでの勝負もお願いします。私は幼き頃に貴方がチェスを打っていた場面を目撃して以来、貴方にチェスで勝つことを目標にしてきたのですからね」

 

 頷く清隆に、坂柳は笑みを浮かべて更なる要求を言い放った。

 

「その程度なら構わんぞ、有栖。――だが、お前はオレに勝てるのか?」

「さて……? そればかりは実際にやってみないとわかりませんね」

「違いない。――が、オレとしてはお前が勝ってくれることを期待する」

「私も、そうなることを期待しています。ええ、貴方をあの施設の呪縛から解放するのは、私であるのが望ましいですからね」

 

 真鍋の眼の前で、有栖と清隆は真鍋にはよく分からない会話を行う。

 

「ああ、そうだ、志保。お前が有栖の世話役を務めるなら丁度いい。お前はその都度に、オモチャでもレズプレイでも構わんから有栖の性感を開発しておけ。――反対に、有栖もまた、その都度に志保の性感を開発しろ。

 自分で開発するのではなく、他人が開発した場合にはどうなるのか、興味がある。

 あと、お前たちも互いを名前で呼ぶようにしろ」

 

 そして、清隆から有栖と志保に命令が下った。

 その命令内容に、有栖と志保は顔を見合わせる。

 

「……だそうだから、悪く思わないでね、有栖さん」

「お手柔らかにお願いしますね、志保さん。まあ、書く言う私は、言った通りSっ気が強いのでやりすぎてしまうかもしれませんが……」

 

 二人の少女は笑顔を向け合いつつ、その視線はバチバチと火花を散らした。

 志保は弱者には強気になるタチだ。より強者である清隆から命令が下った以上、頭はよくとも貧弱な有栖を責めるのに忌避感がある筈もない。

 有栖も有栖でSっ気が強いのだ。それが想い人の望みなら、世話役を可(・)愛(・)が(・)る(・)のも、レズプレイに臨むのも吝かではない。

 純粋問題、有栖は確かに美少女ではあるが、『性的魅力』という点では他の女子に大きく差を開けられているのだ。

 背は小柄で胸も小さく、挙句の果てにはヘタにセックスに及ぼうものならポックリと逝ってしまう可能性も捨てきれないのが有栖である。である以上、そのマイナスを覆す必要があるのは道理なのだ。

 

「それと有栖、コレは手付だ」

 

 言いながら有栖へと近寄った清隆は、不意にその唇を奪った。

 無論、清隆がキスをする以上、ただ唇を触れ合わせて終わりなわけがない。舌と舌を絡ませ合い、互いの唾液を送り合うようになるまでが1セットだ。

 並行して、片手は有栖の小さな胸を、片手は秘所を弄る。

 

「ん゛んぅっ……❤」

 

 その頭の良さからして耳年増ではあるかもしれないが、先天性心疾患の問題から健康面には殊更に気を遣ってきた有栖だ。

 かてて加えて、僅かな例外はあるにせよ、彼女自身はその頭脳の優秀さから他人を『駒』として見ることが多かった。

 早い話、坂柳有栖という少女は初心も初心なのだ。少なくとも、その肉体は真っ新な新雪と言ってもいい。

 そこに、キスを行い、胸と秘所を弄って絶頂に導くことで、清隆は自分という存在を有栖に刻み付けたのである。

 

「ふはぁ……❤」

 

 唇を離せば、そこには透明な橋が架かり、有栖の瞳は潤み切っていた。

 見ているだけならば、身体の問題もあって有栖も実際の行動に踏み出すのは耐えられていたかもしれない。――けれど、想い人に身体を弄られて絶頂に導かれてしまっては、もはや耐えられるわけがない。

 

「あの、清隆くん。私……」

 

 とはいえ、有栖が年頃の少女であるのは間違いないのも事実である。内容によっては、ハッキリと口に出せない事柄があってもおかしくはない。

 有栖に出来たのは、頬を真っ赤に染め、伏し目がちに呟くのが精々であった。

 

「何だ? キスが足りなかったか?」

 

 そんな有栖の心情を察しながら、清隆は空っとぼけて訊き返す。

 もっとも、清隆による心情予測は、あくまでも『心理学』や『人類学』に基づいた、普遍的な理屈・理論に依ったものだ。必ずしも正解している道理はない。

 だが、根拠の元が『普遍的』であるが故に、そこまで的外れな結果になることが早々ないのも事実であった。

 

「いえ、あの……」

「冗談だ」

 

 なおも伏し目がちに呟く有栖の頭にポンポンと手をやりながら、清隆は己がムスコを鼻先へと突き付けた。

 

「有栖にも、オレを気持ちよくしてもらおうか」

「……あ、はい!」

 

 そして、有栖は満面の笑顔を浮かべて頷いた。

 乱交が始まってから既に何人かを抱いている清隆だが、事が済む毎にキチンとTレックスはしまってある。

 だからこそ、有栖がズボンのチャックを下げ、その隙間から清隆のTレックスを取り出した時には、ムワリとした、噎せ返るほどの性臭が有栖を襲った。

 そしてその肉棒は、佐枝を犯した際の汚れが、今もなお付着したままだった。

 

(なんだか、ムカつきますね……)

 

 有栖だって一人の乙女だ。自分の想い人の肉棒に、自分以外の女の痕跡がアリアリと残っていたら、不満を覚えて然りである。初心な処女ともなれば尚のことだ。

 故に、有栖が清隆の肉棒を綺麗にしようとするのは、何もおかしなことではない。

 ただ綺麗にするだけではなく、自分の匂いで上書きしようとするのもまた、何もおかしなことではなかった。

 未経験故の恐怖がないわけではないが、それを不満と怒りで誤魔化して、有栖はその舌を清隆のTレックスへと宛がった。

 だがまあ、最初から大胆に過ぎる行動が出来ないのも道理である。勢いがよかったのもそこまでで、そこからは消極的とも言えた。

 しかし、消極的であろうと行動しているのは事実である。チロリ、チロリと、有栖の舌は確実にTレックスを這っていた。

 そのことに満足感を覚えた清隆は、再び志保へと手を伸ばした。頭を引っ張って口付けを交わし、胸と秘所を弄る。

 途端、有栖による舌の動きが大胆になった。

 有栖にしてみれば当然である。自分が口淫をしているというのに、男は他の女に現在進行形で手を出しているのだから。

 有栖は清隆に不満をぶつけるのと自己アピールを兼ねて、勢いよくTレックスの汚れをこそぎ取っていく。こそぎ取っては、吐き出すことなく嚥下していく。

 ムカつくことではあるが、この汚れは自分以外の女のものであると同時、清隆の汚れでもあるのだ。ならば、有栖にとっては吐き出す道理などなかった。

 先刻、帆波は篠原に対して『英雄、色を好む』を例に出した際、平田を『英雄』に例えていたが、清隆もまた『英雄』であるのは間違いない。自然、その周囲に人が集まるのも道理なのだ。

 有栖もまた自分に『英雄』の要素があることは認めているが、だからといってそれだけで想い人である清隆の『特別』になれる筈がないのも自覚している。

 当人の意思がどうあれ、清隆と有栖がその実力を遺憾なく発揮すれば、その結果が自ずと二人を『英雄』にさせるのだ。してしまうのだ。

 つまり、両者の間に人が集まるのは避けられない。

 その上で、両名が『人間』として、『社会型生物』として生きるのであれば、取捨選別するにも限度がある。

 そんな状況で、清隆という『英雄』に自分を強く刻み込もうとすれば、より大胆な行動に出ざるを得ないのは自明の理だ。

 しかし、有栖は『身体的脆弱性』と『性的魅力』の二点で大きなハンデを抱えている。もっとも、前者は紛れもない事実であるが、後者は有栖の思い込みに過ぎないのだが……。

 だが、思い込んでいるからこそ、有栖は積極的な行動に出ざるを得ないのだ。そうでなければ、清隆の『特別』になどなれる筈がないのだから。

 

(しかし、困りましたね……。私、身体が貧弱なので、当然ながらセックスは出来ませんし……)

 

 Tレックスの汚れをこそぎ取り、嚥下しながら、有栖は頭の中で思考を巡らせる。ある意味では、これも『身体は熱く、心は冷静に』と言えるのだろうか。何とも器用なことだった。

 しかし実際、少なくとも現状の有栖に出来る性行為など前戯がいいところなのだ。それとて、体力的な問題から長続きすることはない。したくとも出来ないのだ。

 Tレックスの汚れを取り終えた有栖は、今度は自分の匂いで埋めるべく、その肉棒を口へと含んだ。

 

(ちょ!? 大きすぎですよ、これ!?)

 

 口内に含んだことで改めてTレックスの巨大さを実感しながら、それでも必死に喉奥へと導いていく。

 俗にいう『ディープ・スロート』である。フェラチオ初体験の少女にとっては酷なことこの上ないが、それだけ有栖は必死だった。

 己が身体の貧弱性を認めてこそいるものの、それでも有栖は自分に自信を持っている。

 だからこそ、そんな自分が清隆の『特別』になれないなど、我慢できることではないのだ。

 あらゆる面で、とは言わない。言える筈もない。――それでも、どこか一つの面でいいから、清隆に『特別』だと思わせたい。認識させたい。

 その一心が、有栖にディープ・スロートを絶やさせなかった。

 

「射精るぞ、有栖!」

 

 瞬間、清隆が有栖の頭を掴んで腰元に密着させ、言い放った。

 直後、有栖は己が喉奥に熱を感じた。

 状況からも、清隆の言葉からも、射精されたのだと判断できた。

 

(美味しい、とは言えませんが……)

 

 脳内で冷静に呟きながら、それでも有栖は必死に喉を動かして精液を嚥下していく。それが清隆から出されたものである以上、吐き出すという選択肢など元からありはしなかった。

 瞬間、有栖の脳内に先ほど見た光景がよぎった。

 そう、天嶺が篠原に飲尿させている光景である。

 

(いや……でも……しかし……)

 

 迷わない筈はない。

 それでも、高速思考により、迷いは僅か。

 有栖は、自発的に屈辱的行為を受けることにした。――だって、有栖が清隆に出来ることなど限られているのだから。

 こと『性的行為』においては、セックスで貢献できない以上、それ以外の行為で貢献するしかないのだ。

 有栖は、清隆の射精が終わった後も、いっそ強く肉棒を吸った。

 如何に感情面が未発達でも、清隆だって人間なのだから、排泄行為と無縁ではいられない。

 

「おい、有栖……!? それ以上は……!?」

 

 些か焦ったような清隆の声に面白さを感じながら、有栖は黙って清隆の顔を見上げた。

 出せ! 私を汚せ! 私を染めろ! その代わりに、私を特別視しろ! ――その想いを視線に乗せて、真っ直ぐに清隆の瞳を見る。

 瞬間、清隆の無機質な瞳に、有栖は僅かな迷いを感じ取った。

 しかし、それも束の間。幻とも思えるほどに刹那の間だった。

 

「分かった、有栖。お前がそれを望むなら、今この瞬間から、お前はオレ専用の便器だ」

 

 そして清隆は、有栖の喉奥へと、今度は小便を放出した。

 再び、有栖は必死になって嚥下する。何度も何度も喉が動く。

 やがて排泄が終わると、清隆は有栖を抱きかかえた。

 

「お返しに、オレもお前専用の便器になってやる」

 

 そのまま一方的に言い放ち、有栖の下着を下ろし、露わになった股間を自分の口元へと運び、一気呵成に責め立てる。

 

「ああ……! 出る! 出ちゃいます! 清隆くん!」

 

 直後、有栖もまた排尿した。

 先ほどのお返しとばかり、清隆も余すところなく嚥下していく。

 インモラル極まりない光景がそこにはあった。

 同時、インモラル極まりない関係が結ばれた瞬間だった。




原作設定的に、有栖相手にセックスするのは無理が大きいんですよね。
その上で、原作と違い本作の清隆は複数の女を侍らせてますし、特に実力を隠してもいませんので、その分だけ有栖の危機感が高まるのは仕方のないことなんです。
特に性行為面だとかなりのマイナスを食らってます。
『天才』を自負するほどに頭脳明晰な有栖ですから、その自覚を持たない筈がないんです。
セックスは無理、前戯も限度があるでは、余計にアピール方法が限られるのが道理です。
結果、清隆と有栖は『互いが互いの便器になる』というインモラルな関係を結びました。
篠原の飲尿は、このための伏線でもありました。

本作では、インモラル行為の『受け』を女子だけにさせるつもりはありません。
まあ、男性を読み手の対象に書いているので、どうしても『受け』は女子が多くなるのは間違いないですけどね。
ぶっちゃけた話、原作の初登場場面だと『男の娘』の印象が強い仲谷を残留させたのは、彼に『受け』を担当させるためです。
パッと思い浮かぶところだと、井の頭に女装を強制されてのプレイだとか、井の頭許可の下、池とか山内とかに尻を掘られるとかです。
普段はおとなしい井の頭が、性行為中は態度を豹変させて仲谷を尻に敷く光景を想像すると滾るものがあります。
とはいえ、需要ありますかね? あるなら、いずれは書こうと思いますけど……。
流石にすぐではないです。今のところは、まだ初々しいカップルですので。

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