「あっ❤ これ、凄い❤」
蕩けた表情を浮かべてそう言ったのは軽井沢恵だった。
今現在、彼女は秘所に天嶺の閻羅王を、アナルに清隆のTレックスを挿し込まれている真っ最中だった。
「それはこちらのセリフでもあるな。セックス自体は久しぶりだろう?」
「うん。初体験以来。まあ、休みの日に本番以外はヤってたし、それで開発された感はあるけどさ……」
「綾小路の吸収力の高さは今更疑うまでもないが、一番最初の相手がお前であることを忘れてはならんだろうよ。
以来、今日まで本番はヤってこなかったこともな。
いや、これは驚いた。俺の方で幾分か導いてやろうと思ったが、その必要がないほどだ」
そう語る天嶺の表情には、確かに驚きが現れていた。
「アナルセックスは初めてだが、コレはいいな。前の穴とはまた違った感覚がある。九角と同時に責めているのも一因だろうがな」
天嶺に続いて、清隆も口を開いた。
「二人して喜んでくれてるなら良かった……。私に出来ることってそんなにないからさ……」
時折喘ぎ声を洩らしながらも、恵は呟く。
「元々の代価だった食事の用意だって、結局は皆で分担してやってるしさ……。
にも拘らず、天嶺くんが仕事用に貸し与えられたホテルに住まわせてもらってるし、清隆にはほぼ付きっきりで勉強を教えてもらってるし、率直に言って申し訳なさの方が大きかったんだよね。
正直、入学初日の運の要素が強いでしょ? 一歩間違えれば、私もEクラスに落ちてたかもしれないし……」
そう語る恵の言葉には、確かな苦悩が表れていた。
「下らんことを申し訳なく思う必要は無い。運もまた実力の内であるし、日頃の行いでこちらが助けられているのは事実なのだからな。
その上で、こうしてセックスの相手まで務めてくれているのだから、不満などある筈もない」
「そうだ。こうして九角に抱かせておいてどうかと思うかもしれないが、お前はオレの女なんだ、恵。そのことに自信を持て。
まあ、お前意外にも複数の女を侍らせているわけだから説得力がないのは理解しているが、それでも重ねて言おう。恵、お前はオレの女だ」
恵に話しかけながらも、同時に天嶺と清隆はそれぞれがピストンを行っている。
もっとも、天嶺は恵の過去を鑑みて責めが幾分か緩やかだ。
一方、清隆は初めてのアナルセックスから精一杯に吸収するべく余念がない。
「じゃあ、お言葉に甘えさせてもらうね?」
次の瞬間、肉棒を介して恵の氣が天嶺と清隆に走った。
「なんだ……? 何か妙な感じが……?」
「これは……!?」
氣に目醒めておらず、使えない清隆は違和感程度にしか感じなかったようだが、天嶺は違う。確かに何らかのチカラが行使されたのを感じ取った。
同時、その熱は両名へとこれ以上ないほどの射精感を促す。まず間違いなく、恵が行使したチカラの影響だろう。
性行為中の、それも疑いもせぬ相手からの能力行使とあって、さしもの天嶺も防ぐことは敵わなかった。
清隆については言うまでもない。
「ぐおおおっ!? 射精るぞ!」
「こっちもだ!」
「あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ーーーっ❤」
そして、天嶺と清隆はほぼ同時に恵の体内へと射精した。
ドクン! ドクン! いつも以上に力強く精液が吐き出されている感覚を二人は覚えた。
恵も恵で、恍惚な表情で感極まった声を上げている。
「はぁ……。はぁ……」
「ふぅ……。ふぅ……」
射精が終わった頃合いには、天嶺と清隆は二人して息も絶え絶えとなっていた。
「はひぃ……❤ あひぃ……❤」
息絶え絶えなのは恵も同じだったが、二人と違って多分に艶を含んでいる。
「ヤッバ❤ 初めて使ったけど、これヤッバ❤ いやまあ、たぶん二人同時に使ったのが一番大きいんだろうけど……」
暫くして息を整え終えた恵は、未だ恍惚とした表情を浮かべながら、お腹を撫でさすっている。
「恵よ。説明してほしいのだが構わぬか? 十中八九は其の方が何らかのチカラを行使したのだとは思うが……」
「あ~、そうだね。説明しなきゃだよね」
天嶺の声に、恵はお腹を撫でるのを止めて二人の顔を見上げた。
「えっと、お腹に模様が浮かんでるのが分かるかな?」
恵のその言葉に、天嶺と清隆は揃って彼女の腹部を見やる。
「確かにあるな。これは……翼か?」
「サッパリ見えんぞ」
しかして、二人の答えは正反対。天嶺には翼と思しき模様が二つ見えているが、清隆には見えていなかった。
「あ~、やっぱ清隆には見えないか……。いやまあ、氣に目醒めてない人には見えないことがハッキリしたわけだから、ある意味では安心感が高まったけど……」
恵は清隆には見えていない事実に残念そうな表情を浮かべ、次の瞬間には安堵の息を吐いた。
「コレが私のチカラ。能力名は『比翼連理』。私の『寄生虫』としての自己認識とか、セックスで得た快感とか、そこら辺の諸々がごっちゃになって作られた能力、なんだと思う。
能力の発動は、私が『寄生対象』と定めた相手との『性行為中』に限定され、その際に『相手の体液を取り込む』ことで効果が発揮されるの。
そして、正しく効果が発揮されれば、私と寄生対象、双方の腹部に翼の模様が浮かび上がるってわけ。
また、効果の発動には段階があって、寄生対象の体液を取り込めば取り込むほど模様が色づいていくようになってるの。いわゆる経験値ね。当然、限界まで溜まればレベルアップってわけ。
レベルキャップは有って無きが如し。寄生対象の能力次第ね」
恵の説明を聞いた天嶺は、清隆の腹部を見やった。
すると、その腹部には確かに翼の模様があり、よくよく見やればアルファベットで恵の名前も刻まれている。
それを確認して改めて恵の模様を見ると、それぞれにはこれまたアルファベットで天嶺と清隆の名前が刻まれていた。
「レベルが上がればどうなる?」
「寄生対象と能力が共有される。もっとも、そっくりそのままってわけにはいかないけどね。何せ、100%のコピーが可能だと、それだけで私の方が耐えられずに壊れる可能性もあるし。完璧な共有を果たしつつも、私に合わせて最適化されるわけね。
寄生対象の体液を取り込む都度に、私の身体も作り変えられるのよ。模様の色づきはその深度。……よく見れば分かると思うんだけど、数字が付いているでしょ? 天嶺くんなら清隆の模様の方が確認しやすいかな」
その言葉に、再度天嶺は清隆に浮かんだ模様へと視線を移す。
確かに、恵に浮かんだ模様と清隆に浮かんだ模様では、模様自体のサイズが違うのだ。恵に浮かんだ方が小さく、清隆に浮かんだ方が大きい。
一つは『100/100』となっている。もう一つは『10day』。
「これは、今しがたの性行為で綾小路からはレベルアップするのに十分な経験値を得たが、それが完全に反映されるまでは10日かかる……と、そういう認識でいいのか?」
相手が強ければ強いほど、得られる経験値も多いというのはお約束である。その点において、清隆と恵の能力差を鑑みれば、確かに一発でレベルアップしてもおかしくはない。
「そういうことだね。まあ、レベルが上がれば、レベルアップに必要な経験値が増えると言うか、相手から得られる経験値が減ると言うかだから、一回で埋まることはなくなっていくだろうけどね。
ただ、私と清隆然り、私と天嶺くん然り、互いの能力差が激しいからね。最初のうちは一回でレベルアップすることも少なくないかも……」
それもまた頷ける。
作品によっては一度に複数のレベルアップを果たす場合もあるが、恵の能力はどうやら違うらしい。十中八九、肉体改造である程度の時間が取られるからだろう。
一度に複数のレベルアップを果たすが、レベルアップにそれだけ長い時間を費やすよりは、小刻みに1レベルずつ上がっていった方が現実的には助かるだろう。
「いや、しかしそういうことであれば、もっと早くに教えてほしかったな。それであれば、もっと多くそのための時間を取ったのだが……」
「あ~、やっぱりその方が良かった? 私も迷ったんだけど、これって人の努力を嘲笑うみたいなもんだから気が引けてさ……」
「その気持ちは分からんではないが、それは確かにお前のチカラであり、発動に際して確かな代価が必要となるのだ。であれば、何を恥じることもあるまいよ」
若干申し訳なさげに告げる恵を、天嶺は励ました。
「むぅ……。話についていけないのは、そこはかとなく悔しいものがあるな……」
話題についていけない清隆が、不満の声を上げた。その表情も、僅かながら歪んでいる。
「あの~、ちょっといいかな?」
そこに、横合いから申し訳なさげな声が掛けられた。佐藤麻耶である。
「麻耶か。どうした?」
「あ~、うん。えっとね……。清隆くんさえ許可してくれるんであれば、私も九角くんの相手をしてあげたいんだよね。
いやほら、私が加わったのって、恵ちゃんの存在あってこそじゃない? その恵ちゃんが身体を張って九角くんに恩返しをしているのに、私は何もせずに見てるだけっていうのは、恵ちゃんと九角くんの双方に対して申し訳ないっているかさ……」
人差し指をツンツンと合わせながら、麻耶は清隆を窺うように言った。
まあ、麻耶にしてみれば居た堪れなさがあって然りだろう。
麻耶がグループに誘われたのは恵がいたからこそであり、逆説、恵がいなければグループに誘われることはなかった。
自信のスペックの低さは自覚している麻耶である。一つ違えば恵がEクラスに落ちていたかもしれないと言うのであれば、同じことは麻耶にも言えるのだ。
グループへの加入タイミングこそ恵よりは遅かった麻耶だが、だからこそ、勉強を教えてくれた清隆、自分を誘う原因となった恵、住居を貸し与えてくれた天嶺に対する感謝の念は強い。
(なるほど、麻耶の反応はこうなったか……)
そんな麻耶を見て、清隆は脳内で冷静に呟いた。
清隆にしてみれば、麻耶を誘ったのは恵のためだけではない。己が興味関心を埋めるためでもあったのだ。
恵と麻耶は元々のスペックが似たり寄ったりだ。違いがあるとすれば、これまでの境遇くらいなものである。
だからこそ、敢えて同じような環境で両者を過ごさせ、恵が天嶺や平田に対して己が身体を捧げた時、麻耶がどのような反応を示すのかに興味があったのは否めない。
あくまでも清隆一人に身体を捧げるのか。それとも、恵と同様に他の男にも身体を捧げるのか。
「それが麻耶の願いなら、オレに止める権利などない。麻耶は確かにオレの女だが、その心は麻耶自身のものだからな。オレが縛り付ける道理などない。
道理などないが、オレから離れて九角に靡かないでくれると助かる」
それは間違いなく清隆の本心だった。
恋愛感情を抱いているかは分からない。しかし、独占欲は覚えているし、愛着も持っているのだ。
「その心配はいらないかなぁ~。前戯だけとはいえ、清隆くんはこれまで私をどれだけ開発してきたと思ってるのさ? 清隆くんが捨てない限り、私の方から離れる理由なんてないよ」
背伸びをして清隆の頭を撫でた麻耶は、そのまま口付けを行った。彼女なりの慰めである。
「そうか……。なら、恵同様に麻耶の尻も堪能させてもらおう。正直、恵との違いが楽しみだ」
「期待されても困るんだけどなぁ~。まあ、当然だけどお尻の経験なんてないわけだし、お手柔らかにね。――勝手に話を進めちゃったけど、九角くんも構わないかな?」
「構わんとも。これで俺も男だからな。可愛い女を抱くのに忌避感などあるわけがない。単に、お前が綾小路の女なのは分かっていたから、遠慮をしていただけだ」
「まあ、欲情してくれるんなら、恩を返せそうで嬉しいけどお゛お゛っ❤」
麻耶の語尾が跳ね上がった。己が肉棒に薬を塗った清隆が、一切の宣言なく麻耶の尻穴へとTレックスを挿入したのである。完全なる不意打ちに、言葉尻が歪むのは道理と言えた。
「ならば、俺も挿れさせてもらうとするか」
「ん゛あ゛あ゛っ❤」
それを見て、天嶺も閻羅王を麻耶のオマンコへと突き入れた。
今日になって漸く本番を迎えた麻耶である。その防御力は、恵以上に低かった。
まあ、恵も恵で本番行為を行ってから間が空いたこともあってか、だいぶ防御力が下がっていたのは否めないが、それでも、経験が昇華されているかどうかは大きい。
恵の事情を知っていることもあり、恵に対しては手加減を行っていた天嶺だが、麻耶に対してはその理由がない。
そも、麻耶の目的は天嶺への恩返しなのだから、遠慮する方こそ失礼だ。
天嶺は一切の容赦をすることなく、自慢の肉棒で麻耶の性感帯を刺激し、子宮口を小突く。
「オレも負けてはいられないな」
それに影響を受けずにいられないのが清隆だ。
互いにデカマラの持ち主同士だ。麻耶の肉壁を通して、清隆も天嶺を感じずにはいられない。
そして、如何に麻耶の目的が天嶺への恩返しであろうと、麻耶は紛れもなく清隆の女であるのだから、麻耶を絶頂させるべきは清隆であるべきなのだ。
知らず闘争心が刺激された清隆もまた、麻耶を絶頂に導くべくピストンを強める。
「ん゛おぉっ❤ ダメこれ❤ あひいぃ❤ 耐えられない❤ ん゛あぁっ❤ 気持ち良すぎる❤」
互いに不規則な動きだからこそ、テンポも何もあったものではない。
基本的には不一致なのに、偶に狙い澄ませたかのように動きを一致させるのだからタチが悪かった。
前と後ろから、同時に一点を刺激されるその衝撃は筆舌に尽くしがたい。
今はオマンコで感じているのか、それともアナルで感じているのか、麻耶自身が把握できなくなるのに時間はかからなかった。
分かるのは、自分が極上の快感を得続けていることだけだ。紛れもなく、麻耶は快楽の渦の中にいた。
麻耶は何度も何度もイき続ける。
「射精るぞ!」
「射精すぞ!」
「ん゛ひ゛ゃあ゛あ゛あぁぁ……っ❤」
前と後ろの双方で同時にフィニッシュを食らった瞬間、麻耶は一際強い悲鳴を上げて気絶したのだった。
漸く恵のチカラを使う場面が来ました。
恵と言えば『寄生虫』ですが、それと『淫紋』を合わせる形にしました。
なお、取り込む体液は何でも構いません。
こうすることで、プレイに幅を持たせる目論見です。
本作では、恵は天嶺と清隆に対し、『一方的に世話になってる』感を強く覚えてます。
それは麻耶も同様ですが、彼女の場合は恵にも抱いています。
そのため、暫くの間、天嶺と清隆を相手にする場合、麻耶は恵のプレイをなぞる形になります。
それは麻耶の劣等感の表れであり、恵、清隆、天嶺たちに対する感謝の表れでもあります。
ただ、プレイはなぞっても、それぞれの反応は当然ながら違います。
感想・中~高評価・リクエスト・お気に入り登録お願いします。