※この作品はR-18です。

悪魔と戦う爆乳美少女ヒロインが、調教の末悪堕ちして彼氏を捨てて悪魔の男に寝取られて快楽を貪っちゃう話   作:タナト

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後編

 愛莉が病室を出たのは、夜もずいぶん深くなってからだった。

 自分でそう決めたという感覚すら薄い。頭の中は熱に浮かされたようにぼんやりしていて、ただ一つだけ、ゼイルが去り際に残した囁きだけが妙にはっきりと残っていた。

 

『あの先が欲しくなったら来い。場所は……』

 

 あの時は、絶対に行くものかと思ったはずだった。それなのに今の愛莉は、その場所を忘れることができなかった。

 

「はぁ、はぁ……」

 

 重い身体を無理やりにでも動かして病室の扉を開き、廊下へ出る。

 身につけているのは、ローブのように身体を覆う薄い病院服が一枚だけ。下着は付けていないし、上着を探すこともしていない。そんなことへ意識を向ける余裕がないほど、愛莉の頭は一つの欲求に占領されていた。

 彼女の歩んだ場所には足跡のように愛液の雫が落ちていく。

 

(身体が言うことを聞かない……)

 

 頭が上手く働いていないせいか、昼間のダメージのせいか、愛莉の身体は酷く重く感じた。それは進もうとする身体を理性が抑えようとしているのか、休もうとしている身体を本能が無理やりにでも動かそうとしているのか、どちらなのか分からなかった。

 

(私、何してるの?どこに行こうとしているのか、分かってるの?)

 

 自分が何を求めて、どこに行こうとしているのか、そのことを理解するたび、愛莉の胸には強い嫌悪が込み上げた。

 

(みんなを裏切ってでも、エッチなことがしたいっていうの?)

 

 愛莉は、先に待つのは破滅だと分かっていた。分かっていても、その足は止まらない。

 肉壺の中で何度も寸前まで見せつけられた快楽。記憶の中の女たちが知っていた、人間の身体では届かない感覚。病室で自分の身体をどれだけ慰めても埋まらなかった穴。

それらが混ざり合い、愛莉の中に耐え難い渇きとして残っている。

 

 もう一度、あの感覚に触れたい。

 

 今度こそ、その先を知りたい。

 

そして、それを与えられる相手として真っ先に浮かんでしまうのがゼイルだった。

 その事実が何よりも愛莉を苦しめる。少し前までなら、ゼイルは憎むべき人類の敵でしかなかった。

今だって嫌いなはずだった。自分をこんな身体にしたことも、直人の前で辱めたことも、何一つ許したわけではない。

それでも、身体の奥では別の想いが膨らみ続けている。

 

 ゼイルに会いたい。

 

 ゼイルなら満たしてくれる。

 

 ゼイルに犯して欲しい。

 

 ゼイルに……されたい。

 

 そんな感情が確かに存在している。

 

 愛莉は、その変わってしまった自分を否定しようとするたび、逆に欲望の輪郭をはっきりと認識させられていった。

 自分はもう、肉壺へ入る前の自分ではない。快楽など知らなくてもいいと本気で思っていた女ではない。彼女は知ってしまった。憧れてしまった。

そして今、自分からそれを取りに行こうとしている。直人を裏切ってでも、自分が守った人々を裏切ってでも、自分が信じた正義を裏切ってでも……。

 

「……うぅ……♡」

 

これではいけないと愛莉の理性が叫んでもそれは下腹部の疼きに呑み込まれて足は前へ出る。

廊下には不自然なほど人がいなかった。ナースステーションにも人影はなく、巡回の看護師ともすれ違わない。エレベーターも、愛莉がボタンへ触れる前から待っていたかのように扉を開いた。

 愛莉は、その異常さを考えるほどまともな状態ではなかった。

 

「はぁー、はぁー……」

 

 静寂が広がる世界は、愛莉の脱走を促しているようだった。誰かに見つかって、病室へ連れ戻されることもない。

 自動扉を抜ける。夜の冷たい空気が、薄着の身体へ突き刺さった。けれど、内側でマグマのような熱がくすぶっていて、彼女には心地よいぐらいだった。

 脚は重い、膝には力が入りきらず、何度か壁や街路樹へ手をつかなければ前へ進めない。それでも、愛莉は身体を引きずるようにして歩き続けた。

 誰かに止めてほしい、このままではいけないと、彼女自身も分かっている。病院へ戻って、直人に全部話して、時間をかけて元の自分へ戻るべきなのだろう。

しかし、そんな『元の自分』を思い浮かべても、今の愛莉にはひどく遠いものに感じられた。

 直人を愛している。その気持ちまで嘘になったわけではない。なのに、その愛情と並んで、ゼイルから与えられる快楽を求める気持ちが存在してしまっている。しかも今、この身体を歩かせているのは後者だった。

 それを認めるたび、愛莉は自分が汚れていくような感覚に襲われる。自己嫌悪に全身がむしばまれるようだった。

だが同時に、胸の奥には期待もあった。

 

 公園まで行けば、

 

 ゼイルに会えば、

 

 あの時どうしても届かなかったものへ、今度こそ手が届くかもしれない。

 

 その期待は、愛莉がどれだけ嫌悪しても消えてくれなかった。むしろ目的地が近づくほど、身体の熱は強くなっていく。病院服の下では、今も自分の欲望を示すように湿り気が増している。

 愛莉は、戻れない道を進んでいることに気づきながら、それでももう引き返さなかった。

 やがて、ゼイルが待ち合わせ場所として告げた公園が見えてくる。夜の公園の様子はよく分からなかった。彼女の意識には霧がかかっているからだ。

 それでもはっきりと分かった。彼女の心臓が大きく鳴り、子宮がきゅんと疼いたからだ。彼女の身体は、間違いなく悦んでいた。

 入口の向こう、街灯の届かない暗がりに人影がある。

 

「あ……」

 

その姿を認めた瞬間、愛莉の足が止まった。

ゼイルだった。街灯の光を受けて悠然とたたずんでいる。相変わらず、上裸でその健康的な褐色の肌と均整の取れた筋肉を見せつけていた。

 

「……ゼイル……」

 

 とうとう、自分の足でここまで来てしまった。欲求不満と自己嫌悪に押し潰されながら、それでも快楽への憧れを捨てきれずに変わってしまった自分自身を抱えたまま。

愛莉は、約束の場所で待つゼイルの前まで辿り着いた。

 

「よく来たな……また会えて嬉しいよ。心からな……」

 

 ゼイルは傲慢さを隠さない笑みを浮かべ、愛莉を迎えた。

 

「嬉しい……?」

 

 愛莉はその言葉を聞いた途端、押し殺していたものが噴き出した。

 

「何が嬉しいのよ……!」

 

 病衣の胸元を握りしめる。怒りの矛先はゼイルへ向いているはずなのに、声の奥にはそれ以上の自己嫌悪が混ざっていた。

 

「あなたのせいで……私、何回やっても収まらないの。自分で何とかしようとしても、全然足りない……!」

 

 病室で何度絶頂しても埋まらなかった渇き。肉壺で見せつけられた、人間の範囲を越えた快楽への憧れ。愛莉はそれを言葉にするほど、自分の惨めさを突きつけられていく。

 

「直人も、みんなも、愛天使として守ってきたものも……全部裏切ってでも、あなたにめちゃくちゃにされたいって考えちゃう……!」

 

 そして何より、それを否定する資格すら自分にはない。

 

 実際にここまで来てしまったからだ。

 

「私……最悪だ……!」

 

 愛莉はほとんど叫ぶように吐き出した。

 ゼイルはすぐには否定しなかった。慰める言葉も、責任を自分へ引き受けるような言葉も口にしない。

 

「人間の価値観で言えば、そうだろうな」

 

「……っ」

 

 その肯定が、愛莉の胸へ深く突き刺さった。

 

「お前は性に貪欲だ。自分の身体が求めるものを知り、足りないと分かればもっと欲しがる」

 

 ゼイルは淡々と事実を並べる。

 

「世界を守ることよりも、自分の快楽を選んでここへ来た」

 

「違……」

 

 反射的に否定しかけて、愛莉は言葉を失う。

 

「恋人がいるにもかかわらず、俺のところへ来た」

 

 それも事実だった。

 

「人間の倫理で測るなら、身勝手で、淫らで、裏切り者だ」

 

「やめて……」

 

「しかも、お前はただの女ではない」

 

 ゼイルの言葉がさらに重くなる。

 

「愛恋天使プリムローズ。人間側でも屈指の力を持ち、リビデルへ立ち向かう象徴だ」

 

 その名を呼ばれた瞬間、愛莉の顔から血の気が引いた。

 

「そんなお前をリビデルの王である俺が手に入れる。それは一人の女を奪うだけでは済まん」

 

 プリムローズの力そのものがリビデルへ渡る。そして人類は、自分たちを守ってきた強大な愛天使が敵へ降ったという事実を突きつけられる。

 

「人間の士気は大きく落ちる。リビデルはお前という強大な力と象徴を同時に手に入れる」

 

 戦いの趨勢すら変わる。

 

「お前が俺へ降るということは……極端に言えば、人間の世界を俺へ差し出すことに等しい」

 

「……やめてよ……」

 

 愛莉は震えながら首を振った。自分の欲望だけの問題だと思いたかった。直人への裏切りだけでも耐え難いのに、その選択が人類全体へまで波及するなど考えたくなかった。

 

「そんなつもりじゃ……」

 

「お前ほどの女が俺を選べば、それだけの意味を持つ」

 

 逃げ道が一つずつ塞がれていく。

恋人を裏切る女。使命を放棄する愛天使。世界を敵へ差し出しかねない英雄。

そして、それほどの代償を理解してなお快楽を欲しがっている自分。愛莉の中で、自分という存在の価値が底まで落ちていく。

 

「私……どうしたらいいの……」

 

 病室では一瞬だけ、こんな自分なら消えてしまった方がいいという考えすら頭をよぎった。けれど、それさえ選べなかった。

愛莉の中には、それ以上に強く「あの先を知りたい」「満たされたい」という欲望が残っていたからだ。

絶望するほど自分を嫌悪しているのに、それでも快楽が欲しかった。だから生きて、だから歩いて、だからここまで来た。

 

「……最低なのに……それでも欲しいの……」

 

 愛莉の声に力はなかった。もう自分の中に、正しさを支える柱が残っていない。

ゼイルは、そんな愛莉をしばらく見つめていた。

 

 そして今度は、まったく違う角度から言葉を投げる。

 

「だが、俺から見れば話は逆だ」

 

「……え……?」

 

「お前は世界一美しい」

 

 唐突な言葉に、愛莉は泣き腫らした目を上げる。

 

「顔も、身体も、俺がこれまで見てきたどんな女より美しい。そして、とてつもなく俺の欲を掻き立てる……」

 

 先ほどまでなら侮辱としか受け取れなかったはずの言葉。しかし今は、落ち切った心のどこかへ異様なほど強く響いてしまう。

 

「そして、リビデルは官能を力へ変える種族だ」

 

 ゼイルは続ける。

 

「性に奔放であることを恥とはしない。自らの欲望へ正直であることも、欲しいものを貪欲に求めることも美徳だ」

 

 人間として愛莉が自分を嫌悪する理由を、ゼイルは1つずつ反対側から肯定していく。

 

「人間ならお前を淫らだと罵るかもしれない。俺たちは、その強い欲望を力と見る」

 

「…………」

 

「人間なら身勝手だと言うかもしれない。俺たちは、自分が欲しいものを掴みに行ける強さだと見る」

 

 愛莉の胸の奥で、何かが揺れた。

許されたわけではない。人間として正しいと言われたわけでもない。それでも今の自分を『汚れ』として捨てなくてもいい価値観が目の前に現れた。

 

「愛莉」

 

 ゼイルは、沈み切った彼女の顔を正面から見た。何故自分の名前を知っているのか?今の彼女にはそれを疑問に思う余裕すらない。

 

「お前が間違っているわけではない」

 

「……え……?」

 

「人間の物差しだけで測っているから、自分を見誤る。……俺から見れば、お前は最初から人間の小さな枠だけに収まる女ではなかった」

 

 一拍置いて、ゼイルは言い切った。

 

「お前は、リビデルとして生きるべき存在だったんだ」

 

 その言葉は、愛莉の胸の奥へ恐ろしいほど自然に入ってきた。自分が壊れたのではない。間違ったのでもない。今まで知らなかった、本当の生き方を知ってしまっただけ。

そんな考え方を認識してしまうと、胸を締めつけていた自己嫌悪がほぐれていく。

 

「愛莉……俺がお前に惹かれた理由は身体だけでも、欲深さだけでもない」

 

 ゼイルの表情から、からかうような色が薄れる。

 

「俺は肉壺の中のお前を見ていた。……あれだけ追い詰められ、身体も心も快楽を求めながら、それでも最後まであの男や人間たちを救うために耐えた」

 

 今も愛莉の中にある確かな事実……何度折れかけても、最後までゼイルへ敗北を願わなかったということ。

 

「あの責め苦に耐えた、お前の強い心。そしてお前にそれをさせたのが愛と呼ばれるものなら、それをこそ俺は欲しい」

 

「私の……心……?」

 

「そうだ」

 

 ゼイルは愛莉へ一歩近づく。

 

「身体を奪うだけなら簡単だった。だが、俺はそれでは満足できない。俺はお前からの愛も独占したい」

 

 愛莉の前で立ち止まり、真正面から彼女を見る。

 

「お前自身に俺を選んでほしい」

 

 愛莉は動けなかった。

 

「愛莉」

 

 ゼイルはプリムローズではなく1人の女として名前を呼ぶ。

 

「俺はお前を愛している」

 

 どん底に落ち切った心へ、その言葉は光のように真っ直ぐ差し込んだ。

 

「俺の妻になってほしい」

 

 奴隷でも、慰み者でもない。力を奪われて従わされる存在でもない。リビデルの王の隣に立つ女として、ゼイルは愛莉自身の心を求めた。その事実に愛莉の心は震える。人間の価値観では最悪の自分。けれど、この男の世界では、その全てに別の意味が与えられる。むしろもっとも尊いモノにすらなれる。

 愛莉はすぐには答えられない。ただ、壊れかけていた心の奥で、絶望とは違う何かが、初めて小さく灯り始めていた。

 

「でも……」

 

 それでも、最後まで引っかかるものがあった。

 

「直人を……裏切っちゃう……」

 

 その名前を口にした時だけ、愛莉の胸に強い痛みが走る。張り詰めた胸の痛みで涙が出てくる。

長い時間を共に過ごしてきた。優しくしてくれた。愛莉の使命も、受け止めてくれた。自分は確かに直人を愛していた。その事実だけは簡単に消せるものではなく、楔のように刺さって彼女を人間の側につなぎとめ続けている。

 

「気にするな」

 

「え……?」

 

 ゼイルは古い価値観に苦しむ愛する女を救ってやることにする。

 

「お前を満たしてやれず、つなぎとめることもできないものに価値はない」

 

 ゼイルは比べて自分はどうだとでも言いたげに両手を広げた。人間の愛莉なら、激しく反発したはずの言葉だった。

しかし今はどうだ?

 

(確かにその通りかも……)

 

 ほしかった言い訳を与えられ、彼女は飛びついてしまう。

 

「お前が欲しいものを与えられず、お前を満たせず、それでも自分のものだと主張する。それを俺たちは愛とは呼ばん」

 

 ゼイルは周りを見渡すようにしながら言う。

 

「強いオスに求められ、愛され、快楽を得る。それこそがメスの幸福だと、俺たちは考える」

 

 釣られた愛莉が周りを見渡すと、そこには思いがけない光景が広がっていた。

 

“ジュパン♡パン♡パン♡”

 

「あんっ♡キモチイイ、キモチイーー♡」

 

 公園では、たくさんの女たちが怪人に犯されていた。喘ぎ声といやらしい水音が公園中に反響している。

 見覚えのある顔もいる。昼間、プリムローズが助けたはずの女たちだった。解放されたはずなのに、人間の生活へ帰れたはずなのに、愛莉と同じようにあの快楽を忘れられず、自分からここまで戻ってきたのだ。衣服を脱ぎ捨てた女たちは自分からリビデルの怪人へ縋りついていた。されるがままに怪人に身体を明け渡している。

 

「あ゛あ~~~♡カイジンオチンポいいの~~♡」

 

“ジュポンジュパン♡”

 

 あるものは怪人に覆いかぶさられて、杭打ちピストンを受け……

 

「もっと~♡もっろ~~♡♡」

 

“ズチュンズチュン♡♡”

 

あるものは胸を揉みしだかれながら、バックで腰を叩きつけられている。

 大きな腕で抱き寄せられ、人間なら屈辱と呼んだはずの扱いさえ進んで受け入れながら、女たちは幸福そうに身体を預け、甘い声を漏らしている。

 

 恐怖の表情も、後悔している様子もない。 むしろ、ようやく自分の居場所へ帰れたような顔をしていた。その光景を見た愛莉の胸の奥で、何かが音もなく崩れた。

 

(あの人たちも……幸せなんだ……私も、あんなふうに……)

 

 助けられたはずなのに、誰に強制されたわけでもないのにそれでも彼女たちは、自分の意志でリビデルを選び、快楽と幸福を享受している。

 

 “あんなふうに愛されたい……”

 

 自分もそうなりたい、という羨望が愛莉の中に湧くのは当然だった。

 直人の顔が浮かぶ。優しい顔、穏やかな声……。かつてなら、それだけで心が温かくなった。しかし今、何の価値も感じない。

 直人という存在が、愛莉の中で急速に色を失った。

 

(あの人は……私を幸せにできなかった……)

 

 それは以前の愛莉なら、絶対に考えなかったことだった。けれど新しく根を張り始めた価値観では、別の結論になる。

 自分をつなぎ留められなかった男。自分が本当に欲しいものを与えられなかった男。そこまで考えた時、愛莉の胸に残っていた罪悪感が、奇妙な虚しさへ変わった。

 そして、その空いた場所を埋めるように、ゼイルの存在が現れる。自分を求めていて、今の自分を肯定してくれる。美しいと言ってくれる。愛していると、妻になってほしいと……。

 

(ゼイル……)

 

 気づけば、愛莉はその名を心の中で呼ぶだけで胸が熱くなっていた。さっきまで恐ろしく、憎らしくてたまらなかった男。それなのに今は、自分をこのどん底から引き上げてくれる、ただ1人の存在……。

 

“タッ!”

 

 愛莉の足が動いた。

 

「……っ」

 

 考えるより先に、愛莉はゼイルの胸へ飛び込んでいた。豊満な身体を、悪魔へ自分から押しつける。もっと好きになってもらえるように、もっと興奮してもらえるように。

ゼイルは優しくだが確かにその身体を受け止めた。愛莉はその胸元へ顔を埋める。

もはや恐怖も自己嫌悪もなく、この男に愛されたいという気持ちが全てだった。

 

「ゼイル……」

 

 愛莉はゆっくり顔を上げた。涙の跡を残した目で、情熱的に見つめる。

 

「私を……幸せにしてくれますか……?」

 

 愛莉はあまく媚びた声で訊く。欲しい答えがもらえるように。

 

「私を、気持ちよくしてくれますか?」

 

 ゼイルは愛莉を抱いたまま、迷わず答えた。

 

「ああ、約束する」

 

 短い言葉だった。

 けれど愛莉には、それで十分だった。

しばらく、2人の間に沈黙が落ちる。

 

 愛莉は自分の中に残っているものを確かめる。

直人との思い出、愛天使としての使命、人間として正しいと信じてきたもの。もはや何の価値もない。

 今は目の前の男が全て……。

 

なら、もう答えは決まっていた。

 

「なら……」

 

 彼女はほんの少し息を吸う。

 

「私は……私の全てをあなたに捧げて、あなたを愛します♡」

 

 愛莉は誰に言われるまでもなく、「捧げる」と付け足した。それがリビデルの寵愛を受ける条件だと本能で理解していたから。

 それは誰かに言わされた言葉ではなかった。

肉壺の中で最後まで守り抜いた『自分で選ぶ』という権利を、今度は愛莉自身がゼイルを選ぶために使った。

 

 そして愛莉は目を閉じ、自分から顔を寄せた。2人の唇が重なる。

 

“チュ……♡”

 

 それは、愛莉にとって生まれて初めてのキスだった。幼い頃からずっと一緒にいて、恋人同士になった直人とも、愛莉はまだ唇を重ねたことがない。

 家の厳しさもあった。何より愛莉自身が、そういう触れ合いは結婚して本当に夫婦になってから大切に重ねていきたいと考えていた。

 いつか直人と結婚したならその時に初めてキスをして、その先のことも少しずつ知っていく。

 以前の愛莉なら、それが当然の未来だと思っていた。けれど、その大切に守ってきた最初の一度を、今、自分は直人ではなくゼイルへ捧げた。

 奪われたのではない。愛莉自身がこの男を愛すると決め、自分から唇を重ねたのだ。

 

(私のファーストキス……ゼイルにあげたんだ……)

 

 本来なら罪悪感に胸を裂かれていてもおかしくない。なのに愛莉の胸に湧いたのは、後悔ではなかった。

 

(よかった……)

 

 そう思ってしまった。

 

(初めてが、この人でよかった……♡)

 

 誰にも渡してこなかったものを、自分が今いちばん愛したい男へ捧げられた。その事実が、愛莉にはどうしようもなく嬉しかった。

 直人との未来を裏切ったという感覚よりも、ゼイルとの未来を始められたという幸福の方が、もうずっと強かった。

 

 “ドクンッ♡”

 

「……っ!?」

 

 愛莉の胸の奥で、何かが大きく脈打った。

 

 媚毒で身体を狂わされた時とも違う。

 もっと柔らかく、もっと温かく、それでいて身体の芯まで一気に満たしてしまうような感覚。ゼイルを愛すると自分の意志で決め、その相手と初めて唇を重ねたこと。それだけで、愛莉の中に宿っていた愛天使の力が一気に膨れ上がった。

 

「んっ……♡ んんぅ……♡」

 

 キスを続けたまま、愛莉の身体が淡い桃色の光に包まれていく。

 

“キラキラキラ……”

 

 病院服が光へ溶ける。代わりに桃色と白のドレスが身体へ現れ、腕には長手袋、脚には白いタイツが形作られていく。背中からは純白の翼が大きく広がった。

 

愛恋天使プリムローズ。

 

 人々を守るため、愛の力を源として戦ってきた姿。

しかし今、その変身を引き起こした『愛』の向かう先は、人類ではなかった。その天敵であるリビデルの王、ゼイル……自分が愛すると決めた男への感情だけで、プリムローズは変身してしまったのだ。

 

「んむぅぅ……♡」

 

 そして……

 

“ゾクンッ♡”

 

「――~~っ♡♡♡!」

 

 愛莉――いや、プリムの身体が大きく跳ねた。

 

 キスをしただけ……それなのに、胸の奥から全身へ幸福感が弾け、そのまま下腹部まで一気に駆け抜けていく。肉壺であれほど欲しがり、何度も寸前で塞がれたもの。今までの自慰ではどうしても埋められなかったもの。それが、今度は苦しさも焦燥もなく、ただ愛されているという充足感と一緒に押し寄せてきた。

 

(あ゛……♡ ゼイルぅ……♡)

 

 プリムはゼイルの胸へ縋りついた。

 彼女は膝を震わせて、翼を大きく開き、白い羽根を何枚か散らした。そして病院からここまでずっと燻っていた渇きが、一瞬だけ完全に消えた。

 ただ気持ちいいだけではない。満たされている、愛されている。

 

 自分がここにいていいのだと、身体の隅々まで肯定されているような幸福だった。その衝撃に身体が追いつかず、プリムは股間から大量の愛液をこぼしてしまう。それはレオタードの布を貫通してしまう量だった。

 

“ぽたっ……ぽたっ……”

 

「……っ!」

 

 正気へ戻った途端、プリムの顔が真っ赤になった。

 

「ち、違……今のは、その……!」

 

 自分からキスをしただけで変身し、しかもその直後にこれほど身体を反応させてしまった。愛天使として戦っていた頃のプリムなら、恥ずかしさで消えてしまいたくなっただろう。彼女は思わず脚を閉じ、顔を伏せる。

 

「それでいい」

 

ゼイルは優しくプリムの背を撫でてほほ笑んだ。

 

「……え?」

 

「官能にとことん敏感……それでこそ俺の求めた女だ」

 

 淫乱であることを肯定される、プリムの胸はまた大きく鳴った。

 

“ドキンッ♡”

 

(また……)

 

 プリムが胸のときめきから感じ取るのは、快楽だけではない。

 ゼイルに褒められた。自分を見て笑った。手を伸ばされれば、その指先を目で追ってしまう。声を掛けられれば、次の言葉を待ってしまう。

プリムはゼイルの一挙手一投足にときめいていた。

 

(私……本当に、この人のこと……好きなんだ。愛してるんだ)

 

 その感情をもう否定する理由はなかった。むしろ認めるほど、胸の中は温かく満たされていく。

 ゼイルを愛すると認めたことで彼女の身に起きる変化はそれだけではなかった。

 

“ジュンッ……♡”

 

「あ……?」

 

 今度は別の熱が、下腹部に生まれた。

 先ほどまでの幸福感とは違う、もっと直接的で、疼くような熱。プリムは反射的に自分の腹へ手を当てる。

 

“ジワァ……”

 

 桃色のドレス越しでも分かるほど、下腹部に淡い紫色の光が浮かび始めていた。

 

「なに……これ……?」

 

 光は少しずつ線を描く。ハートにも見える意匠。それらが重なり合い、まるで身体へ刻み込まれる紋章のような形になっていく。

プリムには、その紋様が何なのかまるで分からなかった。愛天使の変身で現れる紋章とも違う。ただ、下腹部に描かれていくそれを見ているだけで、そこから熱が身体の奥へ染み込んでくるような感覚だけがあった。

 

「ゼイル……様……これ、何ですか……?」

 

プリムは自然とゼイルに様付けをするようになっていた。答えを求めるように見上げる彼女へ、ゼイルは優しく教える。

 

「淫紋だ」

 

「いん……もん……?」

 

 初めて聞く言葉を、プリムはそのまま繰り返した。

 

「リビデルが特に思い入れの深いものに刻む紋章だ。官能の快楽を増幅する効果がある。お前の場合は、俺との結びつきを刻むための術式でもある」

 

「私と……ゼイルさまの……?」

 

 プリムはゼイルの言っていることの全てを理解できるわけではなかったが、自分と主人のつながりを示すものなら素敵なものだと思った。

 

「ああ、俺は以前からお前を手に入れるために、仕込みをしていたんだ」

 

 ゼイルは成功したいたずらを明かすように、楽しそうに種明かしをする。

 

「以前の戦いを覚えているか。お前が怪人を倒した時、全身に浴びた黒い体液を」

 

「……あれ……?」

 

 プリムの脳裏に、忘れかけていた戦いが蘇る。変身を解除しても残っていた、あの黒い液体。だが彼女は、それが何だったのかまでは分からない。

 

「あれには、俺自身の因子を仕込んでいた」

 

「因子……?」

 

「俺の魔力と性質を、お前の身体へ馴染ませるための種のようなものだ」

 

 プリムは息を呑んだ。

そんなものが、あの時から自分の中にあった。そう知らされて初めて、肉壺の中で自分の身体が異様なほどゼイルの魔力へ反応した理由にも繋がりが見えてくる。

 

「あの因子は時間をかけてお前の身体へ馴染み、俺との相性が高くなるよう少しずつ作り替えていた」

 

「作り替えて……」

 

「お前が俺からの刺激を誰より深く受け取れるように。そして官能の核そのものが、俺へ強く結びつくようにな」

 

 ゼイルから与えられるものを、最も強く受け取れる身体、そう説明されただけで……

 

“ドクンッ♡”

 

 下腹部の熱が、まるでその言葉を喜ぶように強くなった。

 

「じゃあ……この模様も……?」

 

「因子が根付き、お前自身が俺を愛することを選んだから表へ現れた。淫紋は、その変化が完成へ進み始めた証だ」

 

「完成……?」

 

「ああ、もっと根本的な変化……進化を起こすものだ」

 

 ゼイルはプリムの目を見て説明を続ける。

 

「今のお前は、身体が俺へ適応し、心も俺を選んだ。それでも種族としてはまだ人間のままだ」

 

「人間……」

 

「俺との結びつきを最後まで受け入れた時……具体的には子宮で俺の遺伝子を受け入れた時、この術式と淫紋は完成する。そして……」

 

 続く言葉への期待でプリムの大きな瞳が揺れる。

 

 

「その時、お前は人間ではなくなる」

 

「…………」

 

「リビデルとして生まれ直す。そうすればこれまでとは比べ物にならない快楽を得られるようになるだろう」

 

 以前なら恐怖したはずの宣告だった。

人間をやめる。自分の種族そのものを捨てる。もう本当の意味で人間の世界へは戻れなくなる。

 

(ゼイルさまと……同じになる……)

 

 その時、プリムの心を満たしたのは、歓喜だった。

同じ種になる。同じ世界で生きる。妻として、女王として、これからずっとゼイルの隣にいられる。そして、人外ゆえに許される別次元の快楽と幸福を甘受できるようになる。彼女にとって願ってもないことだった。

 

「私、今すぐ、あなたと同じになりたい……♡」

 

 考えるまでもなくプリムは自分から懇願した。

 

「私を……リビデルにしてください♡」

 

 下腹部の淫紋が、彼女の言葉に応えるように淡く輝いた。

 

「私をあなたの妻にして……私の全部を奪ってください……♡」

 

 その声にはもう、かつての愛天使としての拒絶はなかった。あるのは、愛する男と同じ存在になりたいという願いともっと気持ちよくなりたいという自己愛だけだった。

 ゼイルはそんなプリムを見つめる。ニヤリと口角を上げる。

 

「なら、望み通りにしてやる」

 

“ドクンッ♡”

 

 プリムの淫紋が強く脈打った。

 ここから先、姫宮愛莉が、愛恋天使プリムローズが、人間として最後の一線を越え、リビデルの王の妻として生まれ直すための本当のクライマックスが始まる。

 

“シュルシュルシュル……”

 

 ゼイルの言葉に応じるように、周囲から何本もの触手が伸びてきた。

 

「あ……♡」

 

 かつて肉壺の中でプリムを縛りつけ、逃げ道を奪ったものとよく似た触手。だが今度は、その役割がまるで違っていた。2本が背中へ回って身体を支える。別の1本が腰を抱く。さらに2本が左右の太腿へ絡みつき、プリムの脚をゆっくりと持ち上げていく。

 

“ググ……シュル……”

 

「んっ……♡」

 

 無理やり拘束する動きではない。プリムの身体が苦しくならないよう、重みをすべて受け止めて、彼女がゼイルへ正面から身体を開く形になるよう、丁寧に姿勢を整えていく。

膝が左右へ開く。背中は柔らかな触手へ預けられ、プリムは自分ではほとんど力を入れなくても、その姿勢を保つことができた。肉壺の時なら、屈辱にしか感じなかったはずの格好。けれど今は……

 

(私……ゼイルさまを受け入れるために……♡)

 

そう意識しただけで、プリムの胸の奥から熱が広がる。プリムは自ら股を開き、愛液で塗れたクロッチの部分を見せつけた。

細い触手がクロッチをずらし、ぴっちりと閉じられていながら愛液を垂れ流す切れ目がゼイルの前で暴かれる。

 

「怖いか?」

 

「……いいえ」

 

人間として最後の一線を越えるのだから普通は怖いはずである。しかしプリムにとっては、ゼイルの伴侶になれる幸福に比べれば些事であった。

 

「だから早く破ってください♡」

 

プリムは目にハートマークを浮かべながら催促する。その言葉を聞いたゼイルが、満足そうに笑う。

 

“ズズズ……ボロンッ!”

 

 ゼイルは腰布を脱ぎ、王の剛直を見せる。色香に満ちたプリムの痴態を前にしてすでに十分すぎるほどいきり立っている。

 

「あ、ああ……♡」

 

 プリムはその威容に圧倒される。赤子の腕ほどある太さ、挿れられたら最後、心臓まで貫かれるのではと思わせるその長さ、グロテスクに血管が浮き上がった表面の様子。記憶を通してリビデル基準のチンポをよく知る彼女でも慄くほどの逸物だった。

 

「覚悟はいいか?」

 

 さすがにそれを見れば動揺すると思ったのか、ゼイルは最後の確認をする。

 

「はい、これまでの私を壊して、あなた様専用にしてください♡」

 

“クパァ♡”

 

 彼女の決意を察知して細い触手がオマンコの入り口を開いた。

 

「…………」

 

 そこから先2人の間に、言葉はいらなかった。

 

“クチュクチュ♡”

 

「んあっ♡」

 

 ゼイルが赤黒くずる剥けた亀頭を入り口に擦り付けると、それだけで厭らしい水音と艶やかな声が漏れてくる。まだ何人たりとも入ったことのないその無垢な領域は、ゼイルただ1人のために最適化されている。いかに入り口が狭く思えても、拒絶される心配はない。

 

“ぐちょちょ~~~っ♡!♡!”

 

「んお゛あぁ~~~♡♡♡」

 

 傘の張った亀頭が無理やりにでもねじ込まれると、プリムはそれまで出したことのないような濁った声を出して絶頂し、接合部から大量の愛液を噴き出す。子宮の上に位置する淫紋も明滅しながら複雑な文様が増えていく。儀式が完成に近づいたことを示しているのだ。

 それだけ胎から上ってくる衝撃は大きい。腰を震わせて愛液を噴き出すのも、愛する男のモノを滞りなく受け入れるための準備運動だともいえる。

 狭い膣穴は規格外チンポによって掘り進められ、不可逆的に広がっていく。プリムが普通の女ならば膣が張り裂ける痛みに震えかねないところだったが、すでに超人でありゼイルに適応させられている彼女には何の問題もない。その衝撃から言いようのない快感と充実感を受け取るのだった。

 

“チュズン♡”

 

「あ♡」

 

 進んでいく亀頭が、処女膜に突き付けられたのがプリムに分かった。しかし彼女が感じた一瞬のためらいも気にせず、ゼイルは腰を押し込んだ。

 

“ブッチュンッ♡!♡!”

 

「ん゛っお゛ぉぉぉ~~~♡!♡!♡!」

 

 破瓜の衝撃でプリムの喉から出たのは、悲鳴ではなくまたも低いうめき声。痛みを快楽が上まわっているのだ。太いものを受け入れる衝撃を、触手に固定された腰はもろに受け止めてしまう。純真無垢だった膣穴は隈なく蹂躙されていく。

 

“グチュグチュグチュグチュ~~~♡♡”

 

「う゛ぅ~~♡♡」

 

 破瓜の血をむしろ潤滑油にして、ゼイルのペニスは奥へ奥へと進んでいく。膣壁が掘り返されるように感じたプリムは、ゼイル専用の雌穴に作り替えられているのを体感していた。

 

(ああ……♡なにこれ~~♡わたしがぐちゃぐちゃにつぶされて、つくりかえられていく♡)

 

 触手によって常に最適な姿勢が維持され続けているプリムは、ただじっとして快楽を享受しているだけで良かった。彼女の顔は真っ赤になっていて、溢れる幸福感と快楽を涙にして何とか命をつないでいるようだった。プリムのような超人でも、ゼイルからの寵愛を受け取るのは命がけなのである。

 

“ぐちゅちゅ~~♡ドチュン♡!”

 

「あ゛♡♡♡」

 

 膣壁が剛直に、抉られるのとは別の圧迫感を感じて、プリムは膣の全てが満たされたのだと察する。

 

“ドチュチュ~~!♡!♡”

 

「ん゛え゛~~~♡?♡?♡?」

 

 しかしゼイルの肉棒も、腰も止まることはなかった。まだプリムが収めるべき竿の長さが残っているからだ。ゼイルの妻たらんとする女に、妥協は許されないのだ。

 

「んぐ~~♡!♡!♡!」

 

 内臓ごと押し入ろうとするチンポを、プリムの胎内は全身全霊で受けとめようとした。内臓や骨格が一致団結してオマンコを延長して、リビデルの王にふさわしい女体に成長する。

 

「ふ、ふふ……いいぞぉ……」

 

 ゼイルの方も、プリムの健気な成長と、彼の分身が実際に感じている快楽に思わず笑みをこぼす。これまで彼が犯してきたどのマンコよりも名器だと感じ、現在進行形でより高みに上っているのだ。そもそもこのマンコはまだまだ次元の違う進化の段階を残している。いったいどのような世界をゼイル自身に見せてくれるのか、そんな期待が鬼畜な大きさのペニスを膨らませていく。

 

“ごちゅちゅ~~♡♡♡”

 

 やがて、長かった竿もそのすべてがプリムの胎内に受け入れられる。

 

「全部入ったぞ」

 

「うぅ……♡えへへ……♡♡♡うれひいれす……♡♡」

 

 ゼイルは頑張ったかわいい幼な妻の頭を撫でた。プリムはそれを受けて表情を蕩けさせる。

 

「だがここからだぞ」

 

「はい♡どうか、ゼイル様の御意のままに……♡♡♡」

 

 性行為としての本番はここからだとゼイルが忠告すると、プリムは望むところだと言わんばかりの蠱惑的な笑みで答えた。

 

“ジュパンッ♡ジュパンッ♡……プシュー!♡プシュー!♡”

 

「ああ゛んっ♡!お゛~~~んっ♡♡♡」

 

 そこから激しい抽挿が始まる。敏感に発情したヒダと、凹凸に富んだ肉棒がこすれ合って激しい刺激を両者に伝える。特にプリムの方は、肉棒が行き来するたびに膣がめくり返されていく錯覚を感じて、それを受けて全身が生まれ変わっているように感じた。

 

(ああ……♡変わってる……新しいワタシ……ゼイルさまにふさわしいワタシに♡♡♡)

 

 彼女は今、粘土だった。チンポという槌によって叩きのめされ、一度形をなくして、あるべき形にこね直されているのだ。その過程は彼女にとってもとても心地いい。

 

(もっと変えて欲しい♡ゼイルさまにふさわしいように♡ゼイルさまに愛されるように♡)

 

“ニュルニュチャ……”

 

 そんなプリムの願いを察知して一部の触手が動き始める。それは昼間彼女の乳首に吸い付いたタイプと同じだった。そして昼間と同じように注射針を突き刺した。

 

「んあぁ……チクッてされるの感じるぅっ♡」

 

 ゼイルの分身である触手に愛撫されるのは、プリムにとって彼自身に愛されるのと同じであった。彼からの刺激であれば痛みに分類されるものでも、否応なく快楽に変換されるのであった。

 

“ドクンッ!ドクンッ!”

 

 そして注射針が刺されたとなれば、また薬液が流し込まれるのは当然。しかし、今度のそれは媚毒ではなく、より決定的な変化をもたらすものであった。

 

“ボインッ!ブルンッ!”

 

「あ、ああ゛~~♡これ~、おっぱい大きくなって~~♡」

 

 ただでさえ大きかったプリムの胸がより大きくなってきたのだ。

 

「ふふ、乳のデカい女は好きだぞ……」

 

「はぁ~~~♡らったら、もっろ大きくしてくだしゃい~~♡しゅきに身体、いじってくだひゃい~~♡」

 

“チクッチクッ!”

 

 おっぱいだけではなく、お尻にも同じ触手に刺されてしまう。おっぱいが大きくなるならお尻も大きくなくてはということである。

 結局、バストもヒップもさらに大きくなったのである。オスの欲望を反映した究極のボンキュッボンであった。

 

(うれしいぃ♡どんどん身体がゼイル様好みになっていく……♡嬉しい……♡)

 

 普通そのような身体に不可逆的な変化が起こる状況は、多少なりとも抵抗を覚えるはずだが、ゼイルにより愛されることが全てになっている彼女には喜びでしかなかった。もっとも、これから生まれ変わろうとしているものには誤差なのかもしれない。

 

“グチュン!ドチュン”

 

「いいぞ、やはりお前は最高だ!」

 

 目を見開き口の端からよだれを流して一心不乱に腰を振るゼイルの様子からは上位者たる余裕は感じられない。それだけプリムの雌穴に夢中になっているということだ。チンポが感じ取る極上の媚肉の感触を思うままに貪っている。彼は今まで女を嫌というほど犯してきたが、ここまでの執着を抱かせたものは初めてだった。もはや運命的ともいえる相性の良さ、これがまだ発展途上だというのだから堪らない。

 快楽が膨らむのといっしょに、ゼイルの中の期待も膨らんでいき、それは彼のチンポの膨張にも反映される。プリムのオマンコが開拓されるのに引っ張られて、ゼイル自身も新たな境地に達しつつあった。最高の性的な魅力を持つ2人が最高のセックスをしているという至高の現実がそこにはあった。

 

「ゼイルさま!♡しゅき♡しゅき♡あんっ♡ふあんっ♡あいしていましゅ♡♡♡」

 

 プリムは官能の洪水に溺れていっぱいいっぱいになっていたが、だからこそゼイルへの愛の言葉が漏れ出してくる。それを受ける男は、彼女を完全にモノにした征服感に酔いしれるのだった。

ゼイル自身は無自覚であるが、やっかいな愛天使がいると部下に聞いて知ったプリムに、彼自身が一目ぼれしてしまったのだ。独占欲や執着支配欲が混じってはいたが、2人の間には間違いなく愛が生まれていた。

 

“グパチュンッ♡!グパチュン♡!ドチュンッ!♡ドチュンッ♡”

 

 激しく腰を振るゼイルを、触手が気を利かせて作った足場で迎え腰をしてプリムが応える。淫紋の激しい明滅が、2人が長く待ったその時が近づいていると教えていた。

 

「お前は永遠に俺のモノだ!」

 

「あひっ♡んっぐっ♡♡はい、これまでのワタシをぶっ壊して、アナタ専用のワタシに生まれ変わらせてください!♡!♡ん゛んあ゛あぁ~~~♡♡♡♡」

 

 プリムはもうほぼ常時、イき続けていた。肉壺の中で苦しんだことの帳尻を合わせるように、幸せな快感を得ていた。しかし、この上がある。流しこまれた記憶が教えてくれる。メスの最大の幸福とは、強いオスの遺伝子を受け入れ、育むこと。それは最大の快楽を伴うのである。

 絶頂の上の絶頂……そして、訪れる決定的な変生がプリムの目の前にあった。

 

“どっちゅ♡!じゅぼぼぼ~~~♡!♡!♡!”

 

「くああ~~~っ!」

 

 子宮口に亀頭がめり込んだ時、ゼイル自身が声を上げてしまうほどの勢いのザーメンの濁流を放出してしまう。濃く、重く、熱い、まさにメス殺しの最上の子種汁を食らってしまったメスは……。

 

「あ゛……♡ん゛っほ~~~♡!♡!♡!イ゛ぐイ゛ぐイ゛ぐイ゛ぐイ゛ぐっ……イんっぐ~~~♡!♡!♡!」

 

  プリムはせっかく注いでもらった子種を押し出す勢いで愛液を噴き出し、腰を天に差し出すように背を反らした。

 

「しぬっ……♡しんじゃう~~~!♡!♡!♡」

 

 身を引き裂くほどの快楽に、プリムは恐怖した。死そのものではなく、愛する人と共に生きる未来が手に入らなくなる現実である。

 

(ゼイルさま!……だんなさま!)

 

 プリムは快楽で白く染まった意識の中で自分をこの世に引き留めるものを求めて、手を伸ばす。ゼイルもそれを感じ取って両の手を恋人つなぎにした。

 

(ああ、私……この時のために生まれてきたんだ♡♡♡)

 

 プリムは安心するのといっしょに、そう実感する。プリムと、ゼイルの間に分かちがたい絆が生まれた瞬間だった。

 

“キーン!”

 

「始まるぞ!」

 

 瞬間、淫紋が翼を広げるように展開し、完成する。そして運命の変身が始まる。

“ドクンッ――♡”

 

「あ゛っ……♡」

 

 完成した淫紋から、これまでとは比べものにならないほど濃密な魔力が全身へ流れ込んだ。それは熱でありそして同時に、抗いようのない快楽だった。

 

「ん゛っ……ほぉぉ……♡♡」

 

 プリムの身体が大きく跳ねる。腰だけではない。背中、肩、翼、指先に至るまで全身がびくびくと痙攣し始めた。

 

“ビクッ♡ビクビクッ♡”

 

「あぁっ♡ な、なに……これ……♡変わるぅ……♡」

 

 プリム自身にも分かった。これはただの変身ではない。人間だった自分、愛天使としての自分、そのすべてが砕かれて、新しい自分へつくりかえられていく。

 姫宮愛莉とこれから生まれる存在をつなぐものは、ゼイルへの愛だけだ。プリムにとって意味を持つものはそれだけなので、あとはどうなろうとどうでもよかった。

最初の変化は翼……

 

“バッサーー!!”

 翼の付け根が疼き、プリムは反射的に翼を広げてしまう。そして付け根の方から白い羽根が漆黒に染まっていくのだ。まさに無垢なる天使からの堕天を象徴しているようだった。

 

「ああ♡やみに……闇に染まるぅ♡」

 

 プリムが熱っぽい声を漏らすと全身に変化が起こる。羽根と同じように純白だった肌がゼイルと同じ褐色に変わっていく。触れたくなるような滑らかさ、艶やかさはそのままに、闇のインクを混ぜたように広がっていくのだ。

 それ以外で分かりやすい変化が起こったのは頭髪だ。肌とは逆に色素が抜けて紫がかった白に変わっていく。瞳の色も紫へ、より淫猥な光を宿すようになってしまう。

 

「ああ~んっ♡」

 

 愛天使だったころとは比べ物にならないエネルギーが体内をめぐり、プリムは甘い嬌声を上げる。

 

(これが私のあるべき姿、あるべきありかた……)

 

 まさに絶頂的な幸福感に包まれてその女は新生を果たしていく。

 

“シュイン!ボインッ♡”

 

白い衣装もほどけるように消えてから、羽と同じ闇色のドレスに再構築される。より煽情的な布面積の少ないモノへ。ドレスの前部分は完全に股間部が見えてしまうように解放されているし、クロッチの部分は辛うじて恥部を隠せる程度に細い、むしろ言い訳程度に隠すことで見るものを煽っているようですらある。上半身も同じでわき腹から抱くように伸びる布地が乳輪まわりをカバーしているだけだ。新生を通してさらに大きくなりつつある乳肉を惜しげもなく露出させている。へその周りも、子宮を模した淫紋を誇るようにそのまま晒している。

 細かい変化も起こる。爪が鋭く伸びたり、耳が長くとがるようになったりだ。

 

“ミシミシ……ブチィッ!”

 

 そして変化の締めくくりとして、その頭部に湾曲した角が生える。より大きな快楽を受け止めるための人外の証である。

 

「うふふふ……♡♡♡」

 

 新生を終えた悪魔は、触手から解放され大地に立つ。あらゆるオスを魅了していきり立たせるような色香を放つその女はその魅力を愛すべきただ1人に向けた。美しく愛らしい顔に淫靡極まる笑みを浮かべている。

 

「あなたの妻、堕恋悪魔プリムダーク……ここに新生いたしました♡」

 

「よく生まれてきたな」

 

 嬉しそうにほほ笑むプリムをゼイルもやさしく迎えているように見えたが、その眼には煮えたぎるような欲望が宿っていた。股間の分身もいきり立ち、今にも彼女に襲い掛かりそうになっている。

 しかしそれはプリムの方も同じであった。彼女は全身の媚肉をフリフリとくねらせ、目の前のオスを挑発する。

 

「旦那さま♡どうか今すぐ犯してください!生まれたての興奮で、全身が疼くのです……今すぐぐちゃぐちゃに……きゃぁん♡」

 

 プリムの煽りを聞き終える前にゼイルは妻に襲い掛かった。

 

「むちゅ♡……んん゛~~♡んふ~~♡♡♡」

 

“ちゅぱちゅぱ♡……モミモミ♡……スリスリ♡”

 

 ゼイルは舌を入れ、貪るようなキスを仕掛け、手ではその大きな胸を無遠慮に揉みしだき、いきり立つ肉棒を太ももの間に擦り付けて、全身でオスをどこまでも悦ばせる極上の肉体を味わい尽くそうとした。

 

「ぷはっ♡……そんなに情熱的に求めて頂けて、とてもとても嬉しいです♡……あんっ♡もう、生まれてきてよかったっておもお゛~~♡♡」

 

 全身を蹂躙するようなゼイルの愛撫を、プリムは喜んで受け入れた。

 

「ちゅぱ……うまい!美味すぎるぞ。お前の女体は……。こちらが正気をなくしてしまいそうだ……じゅぷぷ……!」

 

 ゼイルは片手でつぶすほどに乳を揉みながら、片方の乳首を口で吸う。その様子に上位者たる余裕はなく、むしろプリムからあふれる母性に身を委ねているようですらあった。プリムはそんな彼を、温かな快楽とともに迎え入れるのだった。

 

(“私”を求めてもらえてるんだ♡すごく嬉しい♡)

 

 ゼイルが、プリムという1個体に向ける執着を、彼女自身は愛と受け取った。

 

「あ♡……きゃんっ♡!」

 

 しかしリビデルに穏やかな時間が続くはずもなく、すぐに夫婦は激しい交わりに移行する。ゼイルはプリムの後ろに立って、無理やりに剛直を挿入する。

 

“ゴチュンッ♡!♡!”

 

「あう゛ぅ~~んんっ♡!♡!♡!」

 

 ゼイルの太いチンポは大きな水音を立てて、オマンコに入っていく。それは、一往復ごとにその太さを増しているようで、普通の女であれば、挿入されただけで腹を破られかねない大きさだった。

 

「お゛っほぉぉぉ♡!♡!♡……オマンコのなかけじゅられてしゅごいの~~♡!ひうぅ~~ん!♡!♡」

 

 新生したてのみだらな悪魔……淫魔とも呼べる女は、立ちバックで犯されて、激しく叫び、背を反らした。

 

「周りの奴らに見せつけるぞ!お前が誰の女か!お前の男は誰か!」

 

  ゼイルは脇下から腕を回して、妻の爆乳を揉みしだきながら命令する。激しく腰を振りながら彼が言ったことは、どんどん強くなっていく獣性の発露だった。

 

「はい~~~♡!♡!♡!みんら~、みて~~♡♡♡わたしをみて~~~♡♡♡」

 

 その性欲に晒されることが、プリムには何よりも心地よく、言われるがまま叫ぶ。

 

“ジュパンッ♡ジュパンッ♡”

 

「あんっ♡ああ~~ん♡♡」

 

「チンポ♡チンポ♡おお゛~~~♡」

 

 プリムが何も言わずとも、2人の交尾は周囲の注目を集めていた。相変わらずそれぞれの怪人チンポに喘がされながらも、その視線は王と女王に注がれていた。怪人たちまでも、例外ではなかった。

 

“ドチュン♡ドチュン♡”

 

「俺は、世界一エロい女を抱いているんだ!」

 

 ゼイルは腹の底から湧き上がるようなその感情を周りに誇示する。その言葉は大げさではなく、彼女のオマンコとその腰振りを受け止める尻肉は、それ自体が一体的な性器になって、極大の快楽を与えてくれる。悪魔の王の頭すら蕩けさせるまさに魔性のメス穴だった。

 

「ん゛ほぉぉ♡……ひゃいぃぃ♡わたひも、せかいいちのオスサマに抱かれておりますぅぅ……♡♡ぶちゅるぅ♡♡」

 

 プリムも夫の言葉に応えて、今の自分の幸福な立場を周りにアピールする。そして高まる思いのままに肩に顔を寄せたゼイルと深いキスをする。彼女は後ろ手に夫の首に腕を巻き付け、心といっしょに身体も近づけて快楽と愛を享受する。

 そしてその様子を周囲に見せつけて、リビデルであっても並大抵では届かない快楽の中にいる優越感も一緒に手に入れる。

 

「おお゛ぉぉぉ~~~!!」

 

“ニュルニュル!……ジュボボボボ♡!♡!”

 

「んむ~~~♡!♡!」

 

 やがてそれだけでは満足できなくなったゼイルは、第2のペニスともいえる触手チンポを出現させ、プリムの爆乳の谷間に下から通し、口の中に突っ込んだ。

ゼイルはメス穴での本番セックスと、フワフワもちもちの爆乳のパイズリフェラを全部一度に欲したのだ。

 

(ああ♡ゼイルさまの触手チンポ、っくさ~~~♡♡ゾクゾクしちゃう♡♡)

 

 プリムは、チンポを口に入れたことも初めてだったが、特に抵抗なく受け入れる。ツンと来る臭いが口腔内から鼻に上がっていき、彼女の感覚を麻痺させる。そしてだからこそ本能的に、舌で口内のチンポを舐め始めた。奉仕しているという事実そのものが、彼女自身をも興奮させた。

 

“べるっ!♡じゅぶぶぶぶ♡♡……モニュン♡ムニュン♡”

 

 プリムは注ぎこまれた記憶から、オスを悦ばせる方法を知っている。舌で舐り、竿そのものも乳肉で擦って刺激する。その肌の滑らかさが、乳房の柔らかさがよく伝わるように……。

 

「おおっ!……いいぞ!」

 

(ああ、喜んでもらえてる♡もっと好きになってほしい♡)

 

“きゅうきゅう♡……ジュポン♡ジュパン♡”

 

 夫の反応への悦びと、もっと喜んでほしいという願いが、プリムの膣を締め付けさせ、口、胸、オマンコの三点奉仕でゼイルへの愛を伝える。

 

“ドクンッ!”

 

(あ……♡♡♡)

 

 プリムの愛のご奉仕は、見返りを彼女にもたらす。胎内のチンポが一層太くなった。射精が近いのだ。彼女はそれを感じて一層膣壁をうごめかせ、舌を躍動させる。

 

「じゅぷるるるっ♡じゅぽ♡じゅぽぽぉぉぉ~~♡♡♡」

 

 プリムは口を塞がれている状態で、奉仕を通して射精をねだる。

 

「女王マンコに出してやる!しっかり味わえ!うおぉ!お前は、永遠に俺のモノだと刻み付けてやる!」

 

 ゼイルは射精感のクライマックスとともに腰振りを激しくする。

 

「ああ♡すごい……♡」

 

「なんて気持ち良さそうなの……♡」

 

そして、周りからの羨望の視線を受けながら、膨らんだ亀頭が子宮を押し上げた時……

 

“ドチュン!♡!♡!♡……ビュクビュクビュクビュク!♡!♡”

 

「お゛っぼ~~~♡!♡!♡!」

 

  人間だったころに受けたものとは比べものにならない量のザーメンが射精され、プリムは淫紋をびくびくと光らせながら、背を反らして絶頂する。触手チンポからも同じ量が放出され、彼女は上下からゼイルの子種に挟み撃ちにされてしまう。

 彼女は目を剥いてくぐもった叫び声を上げた。腹が膨れ、鼻からザーメンが漏れるほどの射精で傍から見ればザーメンで溺れているようだった。

 

(イ゛ぐっ♡!イ゛ぐっ♡!イ゛ぐっ♡!イ゛ぐっ♡!イ゛ぐっ♡!イ゛ぐっ♡!イ゛ぐっ♡!イ゛ぐっ♡!イ゛ぐっ♡!イ゛ぐっ♡!イ゛んぐぅ~~~っ!♡!♡!♡)

 

“プシュー♡!プシュー♡!……ボドボドボド!♡”

 

 だが彼女が感じているのは快楽だけだった。壮絶な中出し絶頂がもたらす快楽を、人外の身体は余すことなく受け止めることができた。人間にとっては致死量の快楽と幸福感が、彼女の全身を焼いた。

 彼女は激しく潮を吹き、漏れ出てきたザーメンと愛液の混合液が、足元で水たまりを築く。

 

“ジュプッ♡ジュププ♡”

 

 長い射精の後半にはザーメンの勢いは弱くなったが、もともとが規格外すぎるので常人の射精以上の刺激があった。

 

「んぐっ!♡んぐ~~~♡♡♡ゴクンッ♡……ジュポンッ!♡」

 

 長い射精が収まったとき、流石のプリムも脱力してしまう。それでも何とか口の中に残ったザーメンを呑み込んでから、触手チンポから口を離した。

 

「はー、はー……素晴らしい!凄まじい悦楽だった!これから毎日、永遠に犯し続けてやる!」

 

 息を切らすほどの全力射精を終えたゼイルは、最大級の賛辞を腕の中のプリムに送った。

 

「ああ……♡シアワセ……です……♡」

 

 プリムは愛する者からの言葉に、微笑んだ。意識は朦朧としていたが、それでも言葉を返せたのは、人外の身体ゆえか、2人の愛の強さゆえか……。

 

“ジュプププ♡ジュポン♡!♡!……ドサッ!”

 

「んお゛ぉっ……♡♡♡あ゛あぁ~~~♡♡♡♡」

 

 夫婦の営みがひと段落したゼイルは、その嫁マンコからチンポを引き抜く。その過程でカリ高な肉棒に膣を刺激され、プリムは3回もイってしまった。そしてその長い竿が抜かれた時、彼女は地面にへたり込んでしまう。

 

「ふー、ふー♡……旦那さま♡まだ満足していらっしゃらないでしょう♡?今度は私が上になり、腰を振りたいと思うのですが、どうでしょうか……♡」

 

 転生したてということもあり、プリムが流石に疲労していると思ったゼイルだったが、予想に反して彼女はすっと立ち上がり、2回戦を提案してきた。口元をぬぐう彼女の瞳には、ゼイルの中でまだ滾っている欲望と同じ淫らさを感じた。

 

「それでこそ、俺の選んだ女だ。さぁ、お前の奉仕をやってみせてくれ」

 

 そう言ったゼイルは触手を応用した肉壁のベッドを即席で作り出し、そこへ横になった。

 

「それでは、失礼します♡旦那さま♡」

 

 プリムは寝ころんだ夫の上に立って跨った。

 

「さっき出したばっかりなのに全然萎えていないこのオチンポ♡私の発情オマンコと、愛情たっぷりの腰振りで気持ちよくしますね♡」

 

 プリムはオマンコを反り立ったゼイルのチンポの上に配置して、くねくねと腰振りダンスを踊り始めた。ぽたぽたと愛液と白濁液が雌穴から滴っている状態でするダンスはとても卑猥で、ゼイルの睾丸でザーメンを爆速で再生産させた。プリムはもう、立派な淫乱痴女だった。

 

「そ・れ・で・は♡……オチンポさま、おかえりなさーい♡♡♡」

 

 媚び度全開な声を出すプリムは、そのまま腰を落として、一度離れてしまった夫の分身を再び胎内に受け入れる。完全にゼイルのチンポのことを学習した彼女のオマンコは、指で開いたりするまでもなく、その圧倒的な剛直を受け入れる。2人にとってそれは、夫婦が1つ屋根の下で暮らすのと同じくらい当然のことだった。

 

“じゅぷぷぷ♡じゅるるるる♡”

 

「あ゛あぁぁんっ♡♡♡旦那さまのカッコいいオチンポまた来たのぉぉぉぉ♡♡♡」

 

 膣壁と肉棒がこすれ合ってまた卑猥な水音を奏でだした。2回目ということで余裕が出てきたのか、プリムの嬌声も綺麗で艶やかなもので、この短時間での確かな成長をゼイルに感じさせた。

 

“じゅぷぷぷ……じゅぽん♡!”

 

 プリムはゆっくりとしかし着実に鬼畜レベルの極太チンポを受け入れていく。

 

「んお゛ぉぉぉっ♡!全部……入りましたぁ♡♡♡」

 

 そのままプリムは長い竿を全て受け入れて、ゼイルの腰に柔らかい尻肉で着地する。彼女は自分のメス穴はどうかと目で訊くと、その主人は最高だと目で答えた。

 

「ふう……♡厭らしい私の愛のピストン♡ご堪能ください♡」

 

 プリムは猫のように背を反らして、ゼイルの胸板に密着しその状態で腰を振る。

 

“ジュッパン♡ジュッパン♡”

 

 最初からハイペースで、リズミカルな腰の上下が始まる。上半身を低くすることで揺れるお尻が男によく見える、媚びっ媚びのピストン運動だった。

 

「れるじゅるる♡じゅぷぷ♡旦那さまの胸板とても逞しいれす♡れるる♡ん~~♡♡」

 

 プリムは腰を振りながら、ゼイルの乳首を舐めた。その乳輪を丹念に唾液で濡らした。その淫靡なしぐさは男の視覚も愉しませた。

 

「うっう゛ぅぅ~~♡♡♡」

 

 そんな奉仕の裏で、プリムは何度もイってしまっていた。腰を上下させるたびに凹凸が多いチンポが彼女の膣壁を抉るからだ。しかし彼女は、人外の身体でその快楽を呑み込んで淀みない腰振り奉仕を続けていく。ゼイルの股間は彼女の愛液でびしょびしょだった。

 

“パチュン♡パチュン♡パチュン♡パチュン♡パチュン♡”

 

「いいぞ……そのまま続けろ」

 

 プリムの腰振り奉仕は巧みで、上下するごとに細かく角度を付けて刺激に変化を与えていく。ゼイルの口からすなおな賞賛が出てくるほどのエロさと巧さ。彼は本当にいい女を手に入れたとしみじみ思うのだった。

 

「あんっ♡ああんっ♡……愛して、愛しています旦那さまぁ~~~♡♡♡」

 

 セックスがクライマックスに近づくと、プリムも余裕を失っている。そこまで来ると彼女は背を伸ばして大きな乳房を激しく躍動させる。

 

「俺も、愛しているぞ。すぐに孕ませてやる」

 

 ゼイルはプリムの愛の言葉に短く答えると、上半身を起こし、その乳を鷲掴みにしながら、乳首に吸い付いた。

 

「はいぃぃっ♡あ゛あんっ♡♡おっぱい、いいれすぅっ♡♡♡」

 

“パチュン♡……ドピュンッ♡ビュルルルルルーーーッ♡♡♡”

 

 プリムが刺激に耐えられず、大きな声を上げた時、3発目の射精が、すでに満たされた子宮へ放出される。

 

「はうぅっ♡♡イっぐうぅぅぅ~~~♡♡♡あ゛ああ~~~♡♡♡」

 

 貪欲なプリムの子宮は膨らんで、そのザーメン全てを逃がすまいとした。そこまで精子で敷き詰められれば、女王のタマゴへたどり着く者もいるかもしれない。

どこまでも甘く、どこまでも快感に満ちたセックス。絶頂に震えるプリムは高鳴る心のままに、魔力を周囲に放出した。

 

「ふー、ふー♡♡……お射精、ありがとうございました♡♡♡」

 

 回数を重ねるごとに長くなっているような射精が終わると、流石にプリムは脱力してゼイルの胸へ倒れ込んでしまう。

 

「よかったぞ。だが、何をしたんだ?」

 

 ゼイルは穏やかにほほ笑みながら、プリムの頭を撫でた。

 

「旦那さまに愛される幸せと快楽の記憶を、このあたり一帯にぶちまけました。先が欲しければ、リビデルの元に来いと言う命令を乗せて♡」

 

「それはいい。……忠実な孕み袋が集まってくるな」

 

「はい♡」

 

 ゼイルの問いに答えるプリムの表情には一点の曇りもなかった。自分がそうされたようにリビデルの快楽の虜になる女が増えればいいと心から思っているのだ。すでに、その一帯の女どもは、オナニーを始めたり、淫夢を見たりし始めていた。少しすれば周囲の者たちのように快楽を求めて集まってくるだろう。

 かつてそのような犠牲者を出すまいと命を懸けて戦ったヒロインは、もうどこにもいなかった。

 

「2人で、俺たちのための楽園を築こう、プリムダーク。そこで永遠に快楽を貪るんだ」

 

 どこまでも貪欲な悪魔の王のささやきに、美しく淫らな悪魔の女王は答える。

 

「仰せのままに、私の永遠のご主人様♡」

 

 ここから2人にとっての楽園、人類にとっての地獄が始まるのだった。それを知る夫婦は、夜空の下ただ自分たちのためだけに笑っていた。

 こうして1人の美しく清らかな少女は、魔に墜ちた。

 




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