洞天の厨房は、いつもよりずっと華やいでいた。
ノエルがエプロンの紐をきゅっと結び直し銀の髪を一つにまとめる。その手つきは迷いがない。彼女は既に三人分の下ごしらえを済ませ、今はメインの肉料理に取りかかろうとしていた。
「空様、玉ねぎはみじん切りでよろしいですか?」
「ああ。甘雨は苦いものが好きだから、少し大きめに切って食感を残そう」
「かしこまりました」
旅人は隣で魚の下処理をしながら時折ノエルの手元に視線を送る。彼女の包丁裁きは見事だった。一定のリズムで刻まれていく野菜。その横顔には、いつものメイド騎士としての凜とした表情の中に、ほんの少しだけ綻びがある。恋人と並んで立つ、その幸福感が滲んでいた。
「ノエル」
「はい?」
「エプロン、似合ってるよ」
ノエルの手が止まる。ほんの一瞬。けれどすぐにまた動き出す。耳の先だけが、ほんのりと赤く染まっていた。
「あ、ありがとうございます。その、そう言っていただけるととても」
「うん。今日は甘雨のための料理だけど、ノエルの料理を一番楽しみにしてるのは俺かもしれない」
「っ……空様、そういうことはもっと後でおっしゃってください」
「どうして?」
「包丁が、危ないですから」
ノエルはそう言って少しだけ唇を尖らせた。その仕草が年相応の少女らしくて、旅人は思わず笑みを零した。厨房の湯気と油の匂い。包丁の音。二人の呼吸。そのすべてが混ざり合って、洞天の空気を温かく満たしていく。
一方その頃、広間では――。
モナがソファの肘掛けに頬杖をつき、バーバラがその隣でクッションを抱えて座っていた。向かいには甘雨が、先ほどノエルに案内された部屋から戻り少しだけ落ち着かない様子で座っている。
「で、甘雨さんはどうだったんです?」
モナの問いはあまりにも唐突だった。甘雨は手にした茶杯を止め、まばたきをする。
「どう、とは?」
「空との初めてですよ。私はあなたが一番最初に子供を作ると知っていましたからね」
モナはそう言って、膝の上で星座盤を弄びながら続ける。
「私の予言では”麒麟の血を継ぐ永き時を生きる少女が新たな芽吹きの始まりとなる”。つまり甘雨さんあなたが私たちの中で最初に妊娠するとありましたから。まさか四人目にして、しかも一日で成就するとは。これは正直予想外です」
「モナさん、それを言うなら私も驚いてますよ。甘雨さん、すごい……」
バーバラがクッションに顔を半分埋めながら呟く。その頬は、もう赤い。旅人とのことを思い出しているのだろう。彼女の初めては、つい数日前のことだ。まだ記憶も新しい。
「あ、あの。そういう話を、するんですか?」
甘雨は少しだけ戸惑ったように二人を見た。三千年を生きた仙人にとって、性の話をこうして女性同士で語り合うという習慣は、あまり馴染みがなかった。けれどモナは動じない。
「しますよ。だって、これから同じ人を愛する者同士なのですから。情報交換は大切です。特に空は……その、とても」
「とても?」
「激しいのです。一度始めると、こちらが止めてと言うまで止まってくれませんから」
モナは少しだけ顔を赤らめて、それでも淡々と言ってのける。その言葉にバーバラが大きく頷いた。
「わかる! わかるよモナさん! 私も、もう本当にすごくて。最初は優しいんだけど、途中からその……」
「途中から?」
甘雨の問いに、バーバラはクッションをぎゅっと抱きしめた。
「自分が自分じゃなくなるみたいな感覚になるの。気持ちいいのに、怖くて。でもその怖さも含めて、全部求められてるって思えるの。空は、絶対に私を置いて行かないって。どんなに激しくても、必ず一緒にいてくれるって」
バーバラの声は、最初は小さかったが後半になるにつれて確信に変わっていく。モナはその言葉に、少しだけ目を細めた。
「バーバラは、ちゃんと言葉にできてますね。私は……正直、あの感覚を言葉にするのが難しいのです。星図にも表れない、あの感覚は。だから私は空にしがみつくことしかできません。それしか、伝え方がわからないのですよ」
「モナさん……」
「でも、それでいいと思っています。空は私がしがみつくことを嫌がりませんから。むしろ、もっとしがみつけと言ってくれる人ですから」
モナは星座盤を閉じ、甘雨を真っ直ぐに見た。
「甘雨さん。あなたは、空とどうでした?」
その問いに、甘雨はしばらく黙っていた。茶杯を両手で包み、その温もりを確かめるように。やがてぽつりぽつりと話し始めた。
「私は……途中で、わからなくなってしまって。気持ちいいのに、怖くて。止めてほしいのに止まらなくて。最後には、泣いてしまいました」
モナとバーバラは静かに聞いている。
「でも、空は、そんな私を抱きしめてくれました。何度も謝って。それから……もう一度、やり直してくれたんです。今度はちゃんと私の気持ちを確かめながら。私はそれで、初めて本当の意味で空を受け入れることができました」
甘雨はそこで一度言葉を切り、自分のお腹にそっと手を当てた。
「この子は、その時の子です。私が心から空の子を望んだから、宿ってくれたんだと思います」
その言葉に、モナは小さく息を吐いた。
「なるほど。あなたは、一度壊れて、それからもう一度自分で選び直したのですね。……それは、私にはない経験です。私は最初から空に全部を預けてしまったから」
「私も! 私も最初から、もう空に任せちゃって。だってそれしかわからなかったんだもん」
バーバラがそう言って、少しだけ照れくさそうに笑う。モナもつられるように笑った。
「ふふ。そうですね。私たちは、空に全部を任せてしまった。でも甘雨さんは、途中で自分を取り戻した。そして自分からもう一度、空を選んだ。……それが、あなたが最初の母になった理由なのかもしれませんね」
モナの言葉に、甘雨は静かに首を振った。
「そんな、大それたことでは。私はただ空が好きで。この人の子を産みたいと思っただけで」
「それが大それたことなのですよ。三千年生きて、それでも誰かを心から愛してその人の子を産みたいと思えること。それは、とても尊いことなのですから」
モナはそう言って、ソファから立ち上がった。そして甘雨の隣に座り直すと、その手をそっと取った。
「甘雨さん。私は、あなたが羨ましい。あなたは空に自分から選んだと言えるから。私は……空に選ばれただけだから」
「モナさん……」
「でも、それでいいのです。空に選ばれたから私はここにいる。あなたは自分で選んだから、ここにいる。どちらも空のそばにいることに変わりはありませんから」
モナの手は、少しだけ冷たかった。けれどその瞳は温かかった。バーバラも甘雨のもう片方の手を取った。
「私も、空に選んでもらった。でも今は自分からも選んでるよ。だって、こんなに好きになっちゃったから。もう空なしじゃいられないもん」
「バーバラさん……」
「だから甘雨さんも、これから一緒に選んでいこうね。空のことを。この洞天での生活を。そして、これから生まれてくる子供たちのことを」
バーバラの言葉に、甘雨はゆっくりと頷いた。その目にはまた少しだけ涙が滲んでいた。けれどそれは、悲しみではない。三千年の孤独が少しずつ溶けていく温かさだった。
「はい。一緒に、選んでいきます」
その時、厨房の方から旅人の声が聞こえた。
「おーい、そろそろできるぞー」
「あ、ご主人様の声!」
ノエルが広間へと続く扉から顔を出す。その頬には、粉が少しだけついていた。
「モナ様、バーバラちゃん甘雨様。お食事の準備が整いました。今日は甘雨様の歓迎と、新しい命のお祝いを兼ねて空様と私で腕によりをかけて作りましたので、どうぞお召し上がりください」
その言葉に、三人は顔を見合わせて笑った。そして立ち上がり、食堂へと向かう。その足取りはさっきよりも少しだけ軽かった。
食堂のテーブルにはすでに料理が並べられていた。旅人が最後の皿を運びながら、椅子を引く。
「甘雨、ここ。窓から外が見えるから」
「ありがとうございます、空」
甘雨が席に着くと、旅人はその隣に座った。向かいにモナとバーバラ、そしてノエルが座る。パイモンが空中でくるりと回り、テーブルの端っこにちょこんと座った。
「おいらも混ぜてもらうぞ! 今日はお祝いなんだからな!」
「パイモン、ちゃんと座って食べなさいよ」
モナがそう言いつつも、その口元は緩んでいる。バーバラはすでにスープを一口飲んで、目を輝かせていた。
「おいしい! ノエルちゃん、これどうやって作ったの?」
「ふふ。それは企業秘密です。でも、バーバラちゃんが好きな味になるように少しだけスパイスを効かせてみました」
「さすがノエル! わかってる!」
バーバラが嬉しそうに笑う。その隣でモナは、静かにワインを一口含んだ。そして旅人の方をちらりと見る。
「空。今日はお酒、飲んでもいいのですか? あなたは明日も冒険があるのでしょう?」
「ああ。今日は甘雨の日だからな。少しだけなら」
「でしたら、私も少しだけ。……甘雨さん、あなたは?」
「私は……少しだけ、いただきます」
甘雨はそう言って、旅人が注いだワインを一口含んだ。その顔が、ほんの少しだけ綻ぶ。苦いもの好きの彼女にとって、このワインのほろ苦さは好ましかった。
「おいしいです」
「だろう? 璃月の酒じゃないけど、これはこれで合うと思って」
旅人はそう言って、自分の皿に料理を盛り付け始めた。その手つきは自然で、誰かに気を遣わせることもない。ただ甘雨の皿を最初に取り、次にモナバーバラ、ノエルそして最後に自分。その順番が、彼女たちへの気遣いの表れだった。
食事は和やかに進んだ。バーバラがモンドでの出来事を話し、ノエルがそれに補足を入れモナが時折壮大な比喩を交えて笑いを取る。甘雨はそんな様子を、少しだけ離れた場所から見ているような感覚で眺めていた。けれど、その距離は少しずつ縮まっていく。旅人が時折、彼女の皿に料理を追加しそのたびに「これも美味いぞ」と囁く。その声が、甘雨の胸を温かくした。
「甘雨さん」
不意に、ノエルが声をかけた。
「はい?」
「もし、よろしければですが……明日、私とお茶を淹れませんか? 妊娠中の方に合う、カフェインの少ない茶葉があるのです。璃月のものとは少し違うかもしれませんが、きっとお口に合うと思います」
「ノエルさん……」
「あ、もちろん、ご無理なら構いません。ただ私、甘雨様ともっとお話ししてみたいなと思いまして」
ノエルの申し出は純粋だった。そこには何の打算もない。ただ、新しい家族を歓迎したいという気持ちだけがあった。甘雨はしばらくノエルを見つめ、それから静かに頷いた。
「はい。ぜひ、お願いします」
「よかった! でしたら、明日の午後はいかがでしょう? 空様もご一緒に」
「ああ。俺も混ぜてくれ」
旅人がそう言って笑う。その笑顔に、甘雨は少しだけ目を細めた。この人はいつもこうだ。誰かを特別扱いするのではなく、ただ、その場にいる全員を大切にする。その姿勢が、甘雨には眩しかった。
食事が終わりに近づいた頃、モナがふと立ち上がった。
「さて。お腹も満たされたところで……甘雨さん」
「はい?」
「あなたの部屋は、ノエルが準備してくれました。でも今夜はどうしますか?」
その問いの意味を、甘雨はすぐには理解できなかった。モナは少しだけ意地悪そうに笑う。
「空の部屋で寝るか、自分の部屋で寝るか。どちらでもいいのですよ。ただ、私は……あなたが空の部屋で寝るなら、少しだけ羨ましいなと思っただけです」
「モナさん!」
バーバラが顔を赤くしてモナの袖を引く。ノエルは静かに微笑みながら、食器を片付け始めた。旅人は少しだけ困ったように頭を掻いた。
「モナ。甘雨は今日来たばかりだ。あまり困らせるな」
「困らせてなどいませんよ。ただ、選択肢を提示しただけです。空は私たちにいつもそうしてくれますから。だから、甘雨さんにも同じように。……それが、この洞天のルールなのです」
モナはそう言って、旅人の方を向いた。
「空。あなたはどうしたいのですか?」
その問いに、旅人はしばらく考えた。そして甘雨の方を向いた。
「俺は、君とも一緒にいたい、愛し合いたい。でもそれは君が決めることだ。君が自分の部屋で休みたいなら、そうしてくれていい。俺は無理にとは言わない」
その言葉は、まっすぐだった。甘雨は茶杯を置き自分の手を見た。三千年、ずっと一人で眠ってきた。誰かの隣で眠ることなど、想像したこともなかった。けれど今は――。
「私は……」
甘雨は顔を上げた。その頬は、ほんのりと赤い。
「今日は、皆さんと一緒に眠りたいです。ずっと一人でしたから。……たまには、誰かの温もりを感じながら眠るのもいいかなと思いまして」
その言葉に、旅人は静かに微笑んだ。モナは「ふふ」と小さく笑い、バーバラは「わあ」と小さく声を上げた。ノエルは食器を片付ける手を止め、甘雨に温かい視線を送った。
ノエルが後片付けを終わらせた後、五人は共にお風呂へと向かう。
大浴場に続く長い廊下を歩きながら旅人たちは今日の出来事を振り返っていた。
「なんだか……まだ夢みたいです」
甘雨がぽつりと呟く。その声は浴室の湿った空気に溶けていくようだった。旅人は彼女の肩にそっと手を置いた。
「夢じゃないよ。これからずっと現実になる。モナもノエルもバーバラも。みんなで一緒に生きるんだ」
その言葉に甘雨は小さく頷いた。彼女の表情にはもう迷いはなかった。ただ確かな決意だけがあった。
脱衣所に入るとノエルがさっそく全員の衣服を整理し始めた。モナとバーバラがくすくすと笑いながらそれを見ている。
「ノエルちゃんって本当にメイドさんよね。こういう時でも率先して動いてくれるんだもん」
バーバラがそう言うとノエルは「いえいえ」と手を振った。
「これは当然のことでございます。皆様のお世話をするのはメイド騎士の務めですから」
そう言いながらノエルは旅人の服に手をかける。その動作はまったく淀みがなかった。まるでこれが日常であるかのように自然に。旅人もそれを当然のこととして受け入れている。
甘雨はその光景に少しだけ目を見開いた。他の恋人たちはそんなノエルを見て微笑んでいるが甘雨にはまだその意味がわからなかった。
「ああの」
「どうされましたか甘雨様?」
「そのノエルさんはいつも旅人さんの服を?」
「はい。もちろんでございます。ご主人様のお世話をするのが私の至上の喜びですので」
ノエルはそう言って笑った。その笑顔はとても幸せそうだった。甘雨はその表情を見て少し理解できた気がした。これがノエルなりの愛情表現なのだということを。
「ふふ。ノエルさんは本当に空の事が大好きなのですね」
「ええ! それはもう!」
「羨ましいです。私もそういう気持ちになれたらいいのですが」
「甘雨さん」
突然バーバラが甘雨の手を取った。
「甘雨さんも空の事が大好きなんでしょ? だったら同じだよ。形は違ってもこの気持ちは同じものなんだと思う」
「バーバラさん……」
「それにね。私も最初は戸惑ったの。ノエルちゃんがあまりにも献身的で完璧で。でもねそれは全部空への愛情だからなの。それもモナさんや私に対する愛情と一緒」
バーバラの言葉に甘雨は小さく頷いた。そしてノエルの後ろ姿を見つめた。確かに彼女の動きにはどこか艶やかさがある。それは単なる奉仕ではなく性奉仕へと繋がるものだと甘雨にも理解できた。
「わかりました。ありがとうございますバーバラさん」
甘雨はそう言って微笑んだ。その笑顔はどこか晴れやかだった。
大浴場に入るとまずモナが体を洗い始めた。バーバラがそれに続き甘雨もそれに倣う。旅人とノエルは少し離れた場所で洗い合っていた。
「ああご主人様少し痒いところはありませんか?」
「ん、大丈夫だよ。ありがとうノエル」
「ではこちらも失礼いたします」
ノエルはそう言って旅人の背中に自分の身体を密着させた。石鹸の泡を纏った彼女の肌がすべすべと旅人の背中を這う。それは明らかに洗浄という目的を超えていた。
「んっ……ご主人様の背中やっぱり広くて硬くて素敵です」
「ノエル。そんなにくっつかなくても」
「いいえいけません。こうすることでより効率的に洗浄できますから」
ノエルはそう言いながらも明らかに興奮していた。彼女の吐息が旅人の首筋にかかる。その熱い吐息が旅人の背筋を刺激した。
甘雨はその光景を見ながら自分の身体を洗っていた。その手つきはどこかぎこちない。普段あまり他人に見せることのない肢体を晒しているせいかもしれない。
「ああの甘雨さん」
「はい?」
「そんなに恥ずかしがることないんですよ」
バーバラが隣で声をかけてきた。彼女も自分の身体を洗っている最中だ。
「私も最初は恥ずかしかったけど、すぐに慣れます」
「そうですね、これからいつも見る光景になりますからね」
そういう二人の少女の顔も、甘雨と同じで少し赤く染まっている。いくら慣れたと言っても旅人とはノエルと洗体奉仕を一通り楽しんだ後、下手したら自分の所に来て大事な所を中心に洗ってくるからだ。
その瞬間はいつも胸がどきどきと高鳴ってしまう。けれどそれを表に出さないようにしているだけ。
甘雨はそんな二人の言葉に少し安心した。確かにこれからはこんな時間が当たり前になるのだ。恥ずかしがっていても仕方がない。
「ありがとうございます。……慣れていきたいと思います」
甘雨はそう言って自分の胸に手を伸ばした。ふくよかな膨らみを両手で包み込む。その感触に少し驚いた。自分の胸をこんな風に洗うのは初めてだったからだ。
「ん……」
思わず声が漏れた。その声を聞いたバーバラが小さく笑う。
「ふふ。甘雨さんも感じやすかったんですね」
「え? あこれは違うんです! 慌ててしまって……」
「大丈夫ですよ。私も最初はそんな感じでしたから」
バーバラはそう言って自分の胸を揉む真似をしてみせた。その仕草があまりにも自然だったので甘雨は思わず笑ってしまった。
「バーバラさんったら」
「えへへ。でも本当ですよ。最初は誰だってそうです。……ねぇモナさん」
「え? 私ですか?」
モナが少し離れたところで体を洗っていたが二人の会話が聞こえていたらしく顔を向けた。
「モナさんも最初は恥ずかしかったんじゃないですか?」
「ま、まあそうですけれど……まあ最初は確かに驚きましたね。まさかあんなに大胆にされることになるとは」
「あんなにって具体的には?」
バーバラが好奇心いっぱいの顔で尋ねる。モナは少しだけ顔を赤らめて言った。
「それはもう色々と……その旅人が私の身体を隅々まで洗ってくれて……あそこも」
「そこ詳しく!」
「えぇと……それはその……とにかく凄かったのです!」
モナは珍しく口籠もった。その様子にバーバラだけでなく甘雨まで興味津々の表情になる。
「そんなにですか?」
「ええまあ……でも心配いりませんよ。空は決して乱暴ではありませんから。むしろとても優しくて……あ」
モナはそこで言葉を切った。なぜなら旅人を洗い終えたノエルが二人に近づいてきたからだ。
「みなさまどうかされましたか?」
唐突にノエルがバーバラの背後に回り込んだ。
「では僭越ながら私ノエルがお手伝い致しますねバーバラちゃん」
「え? あ! 待ってノエル私はいいから!」
「いえいえ遠慮なさらずに。大切な恋人であるバーバラちゃんのこの綺麗でつやつやツルツルの肌を綺麗にするのもメイド騎士の務めですから」
「そんな務めないからぁ!」
ノエルはそう言うと有無を言わさずバーバラの背中に自分の胸を密着させた。石鹸の泡が二人の間でぬるりと滑る。
「ひゃっ! ノエルくすぐったいよぉ」
「ふふ。少し我慢してくださいね」
「んもう……じゃあ私も」
「え? ああっ」
今度はバーバラがくるりと体を翻してノエルの胸に手を伸ばした。泡に塗れた乳房を両手で包み込む。
「どうかな? 上手?」
「はいとても……気持ちいいです」
「よかった。じゃあこうしたら?」
「あっん」
バーバラの指がノエルの乳首に触れた瞬間ノエルの体がぴくりと跳ねた。その反応にバーバラが嬉しそうに笑う。
「ふふ。ノエルちゃん可愛い」
「ば、バーバラちゃん……んっ」
「ねえ、私もして欲しいなぁ」
「あ……はい喜んで」
今度はノエルがバーバラの胸に手を伸ばした。二人の少女がお互いの身体を洗い合う光景はあまりにも扇情的だった。
甘雨はその様子を見ながら自分の胸を洗っていた。その手つきはまだぎこちないがどこか期待に満ちているようだった。
「あの……私も」
「どうしました?」
「私も……その誰かに洗って貰ってもいいでしょうか?」
その言葉に三人が一斉に甘雨を見た。甘雨は恥ずかしそうに顔を伏せている。
モナが小さく笑った。
「いいですよ。では私がお手伝いしましょうか?」
「え? でもモナさんも……」
「大丈夫です。それに空が来る前に少し練習しておいた方がいいでしょう? 初めての人にいきなりされるのはまだ怖いでしょうから」
モナの提案に甘雨は小さく頷いた。その様子を見ていた旅人が苦笑する。
「なんか俺だけ蚊帳の外だな」
「ふふ。そういうものですよ空。女子には女子の世界というものがあるのですから」
モナはそう言って甘雨の隣に移動した。そして泡を手に取ると彼女の肩にそっと触れる。
旅人は仕方ないよなと言う風に残念そうに、でもどこか期待した目を向けながら一人湯船につかって彼女たちの戯れを眺める。
「では失礼しますね甘雨さん」
「は、はい。お願いします……」
モナの指が甘雨の背中に触れた瞬間彼女の体が小さく震えた。その反応にモナが小さく笑う。
「ふふ。甘雨さんも結構敏感なんですね。ますます親近感が湧きますね」
「そそそんなことは……あっ」
モナの指が肩甲骨をなぞる。そのたびに甘雨の体がぴくりと跳ねた。普段あまり他人に触れられることのない場所。そのくすぐったさと僅かな快感に甘雨は思わず声を漏らしてしまう。
「ここはいかがですか?」
「あ、そこは……」
「痛いですか?」
「いえ……ただ……」
甘雨は言葉を探すように口ごもった。その様子にモナがさらに問いかける。
「ただ?」
「その……変な感じがします」
「そうですか。それでしたら、こことか……どうでしょう」
モナの指が首筋に触れた。そこは甘雨が特に弱い部分だったらしい。彼女の体が大きく震え思わず甘い声が漏れた。
「ゃんっ!」
「ほらやっぱり」
「あああのすみません!」
「いいえいいえ、謝る必要はありませんよ。感じるだろうなって思ってやってますから」
モナはそう言いながら甘雨の体を隅々まで洗っていく。その手つきは優しくそれでいて確実に彼女の性感帯を探り当てていた。
「モナさん。そこは……んん」
「わかっていますよ。でもちゃんと洗わなければいけませんから、ね?」
「んっ……で、でも」
「おや、甘雨さん乳首が勃ってきましたよ」
「そそんなことは……」
「嘘はいけませんよ。硬くなってるじゃないですか、ほらこんなに」
モナはそう言って甘雨の胸に手を伸ばした。泡に塗れた指先が乳首を捉える。その瞬間甘雨の体が大きく跳ねた。
「ああっ!」
「ふふ。いい反応ですね」
「モナさん……もう、許してください」
「ダメですよまだ洗い終わっていませんから」
モナは容赦なく甘雨の胸を揉み始めた。泡の滑りを利用して乳首を摘まみ転がす。そのたびに甘雨の口から甘い声が漏れた。
「あっあっモナさん……」
「どうですか? 気持ちいいですか?」
「それは……」
甘雨は答えられなかった。ただその表情がすべてを物語っていた。
「答えられないなら身体に聞いてみましょうか」
モナはそう言って甘雨の股間に手を伸ばした。泡の滑りを利用して秘所を撫でる。その瞬間甘雨の体が大きく震えた。
「ああっ! モナさんそこはダメです!」
「ダメと言われても止めませんよ。だって気持ちいいのでしょう?」
「ででも」
「ほらここもこんなに濡れてるじゃないですか」
その様子を旅人が羨ましそうに眺めているのをモナは知っていた。だから敢えて見せつけるように甘雨の身体を弄んだ。
モナの指が甘雨のクリトリスを擦った瞬間彼女の体が大きく跳ねた。その反応にモナが嬉しそうに笑う。
「ふふ。やっぱり感じやすいのですね」
「そそんなことありません!」
「そうですか? でもここは正直ですよ。私も散々誰かさんに教え込まれましたからね」
モナはそう言って甘雨の秘所に指を沈めた。その瞬間彼女の体が大きく震えた。
「ぅんああっ!」
「ほらもう一本」
「やめてくださいモナさん、もうこれ以上はぁあ」
「ダメです。まだ終わりませんから」
モナは容赦なく甘雨の膣内をぐちゅぐちゅとワザと音を立ててかき回した。そのたびに彼女の口から甘い声が漏れる。その様子を旅人が見ていることを意識しながらモナはさらに責めを加速させた。
「ああっ! モナさんダメです! もうイってしまいます!」
「いいですよ。思いっきりイってください」
「イクぅうっ!!」
モナの指が甘雨のGスポットを捉えた瞬間彼女の体が大きく震えた。その瞬間大量の潮がブシュブシュっと甘雨の股から噴き出した。
ふうふうっと甘雨が肩で息しながら息を整えている間、ノエルとバーバラの淫らな洗いっこも隣の二人に触発されてだいぶ盛り上がっていた。
ノエルは、バーバラの胸を揉み乳首を摘み同時に秘所の中へ指を入れてかき混ぜる。彼女の秘所の中には指は三本も入っていた。
バーバラもノエルにキスして彼女の舌を吸い上げながら大きな双丘を揉み、乳首を摘んで感じさせる。
「ノエルぅ、もっとぉ♡」
「バーバラ、ちゃん……」
「「んぅうっ♡」」
二人の唇が重なる。その間も互いの身体を愛撫し続ける。その光景に旅人が喉を鳴らした。
あまりにも淫らで、あまりにも魅力的で、凄まじく煽情的すぎて湯船の中で旅人のものはギンギンに固くそそり立っていた。
(モナにも釘を刺されたし、我慢しないといけないのに……みんなエロ過ぎる)
今にも四人に襲い掛かり乱暴に犯しそうになる衝動を必死に彼女たちが満足するまで待つ。それが彼女たち愛しい恋人への旅人の配慮でありだった。
まあ仮に待てずに襲い掛かっても誰も彼を咎めたりはしないだろう。それは旅人自身も理解していた。むしろ喜んで受け入れるだろうということも。
四人の少女が互いの身体を洗い合いエッチな感情が高まっていく中旅人は湯船の中で自らのものを必死に抑え込んでいた。
「はぁっ……甘雨さん大丈夫ですか?」
「はい……なんとか」
モナの言葉に甘雨は荒い息を整えながら答えた。その頬は真っ赤に染まっている。
「では次はこちらに」
モナは甘雨を近くのマットまで連れて行くとそこへ彼女を横向きで寝かせる。
「え? あモナさん?」
「ふふ。私も少し運動不足でしたから。付き合ってもらいますよ」
「あ、あの、これは……!?」
マットの上に寝転んだ甘雨の片足を肩に担いだモナは、二人とも泡まみれの体のままお互いの秘所を擦り付け合う。
「あっ、これ、擦れちゃう!」
甘雨の抗議の声を無視してモナはさらに強く押し付ける。そのたびに二人の愛液が混ざり合いヌチャヌチャとした音が響いた。
「んっ……気持ちいいですね……もっと強くしましょうか?」
「だっ駄目です……ああっ!」
モナの動きが激しくなる。そのたびに甘雨の口から甘い声が漏れた。
その様子を横目で伺っていたバーバラ。その光景に魅了されてノエルに提案した。
「ねぇ、ノエル。私たちも同じことしよっか」
バーバラとのキスをやめて自分もモナと甘雨の情交を目にする。もともと高揚して赤かった頬を更に赤く火照る。その様子を見て同意と受け取ったバーバラはノエルの手を引いて彼女たちが交わっている同じマットの上に寝転がってノエルを待つ。そんなバーバラっを見てノエルは少し躊躇したがすぐに彼女の下に座る。
「では参ります」
「うん……きて」
ノエルがバーバラの片足を肩に担ぐ。するとモナと甘雨の組と同様に二人の秘所を密着させゆっくりと擦り合わせ始める。
「んっ!」
「あっ!」
二人の口から同時に声が漏れる。バーバラの秘所はすでに濡れておりノエルの愛液と混ざり合いぬるぬると滑った。
「バーバラちゃん、これ気持ちいいです!」
「うん……私も♡」
「もっと強くしますね」
「あっだめそんなにしたら、ああ!」
ノエルの動きが激しくなる。二人の花弁と花弁、クリトリス同士が擦れあってそのたびにバーバラの体が大きく震えた。
「ノエルぅ激しいぃ♡」
「ごめんなさいバーバラちゃん!でもバーバラちゃんが気持ち良くて止まりません!」
「いいよ、ノエルぅ♡もっとぉ、もっと強くしてぇ!」
バーバラは完全にノエルに身を任せていた。彼女の秘所からは大量の愛液が溢れ出しマットを濡らしていく。
「ああっイクっイっちゃう!」
「わ、私もっ!」
「「ああああああ!!」」
二人の体が同時に大きく跳ねた。同時に絶頂を迎えたのだ。
二人はしばらく余韻に浸っていたがやがてノエルがゆっくりと体を離した。
「はぁはぁ……ありがとうございましたバーバラちゃん」
「ううんこちらこそ。すごく気持ちよかったよ」
バーバラはそう言ってノエルの頬にキスをした。その様子を見ていたモナと甘雨もまた自分たちの快感の波を乗り越えたばかりだった。
「ふぅ……偶には女の子同士でっていうのも良いですね」
「そうですねモナさん」
四人は息を整えながら互いを見つめ合った。その瞳には確かな友情と愛情が宿っていた。
四人の睦み合いを湯船の縁に腰掛けたまま凝視していた旅人の理性はもはや限界に達していた。
泡と愛液で光るマットの上で絡み合う少女たちの肢体。その淫靡な情景は視覚と聴覚を通じて旅人の思考を侵食し続けている。
それでも彼は自制しようと試みた。彼女たちが自らの意思で戯れる時間も大切だと理解していたからだ。しかし──。
ノエルとバーバラが絶頂を迎え余韻に浸っている瞬間を見計らい旅人は静かに湯船から立ち上がった。
水面が波打ち金色の髪が揺れる。その端正な顔立ちには微塵の狂気も見えないがその眼差しは獲物を見つけた猛禽のごとき鋭さを湛えていた。
「空?」
バーバラが気づいて振り返ろうとした刹那。
旅人は素早く二人の背後に回り込むとまずノエルの腰を掴み引き寄せた。
「えっ……ご主人様?」
困惑するノエルの言葉を遮るように彼女の腰をバーバラの腰に押し当てる。
弾力のある二つの臀部が重なり合い新たな窪みを形成する。その中心で未だ蜜を滴らせる秘所が露わになった。
「二人ともそのままじっとして」
低く抑えた声が命令する。ノエルとバーバラは反射的に身体を固くした。
旅人は自身の下半身を見下ろす。湯の中で熟成された欲望の塊は血管を浮き上がらせ凶悪なまでに屹立している。
狙いを定めるとまずバーバラの秘所へ先端をあてがった。
「あっ……ダメ……まだイったばかりなのに……」
制止の声を聞く余裕はない。ほんの一瞬で判断すると旅人は腰を突き入れた。
「──ッ!!」
甲高い悲鳴とともにバーバラの背が弓なりに反る。内壁が痙攣し侵入者を拒もうとするが膣襞はすぐに順応し柔らかく包み込む。
旅人は容赦なく腰を動かし始めた。ぱんぱんと肉が打ち付けられる音が浴室に響く。
「はぁっ……!ああっ……!激しいっ……空ぁ……!」
バーバラの嬌声が空気を震わせる。結合部からは白濁した愛液が溢れマットをさらに濡らしていく。
十数回ほど乱暴に突き上げると突如として速度を落としお腹を押し上げる様に膣壁擦りながら引き抜いた。
「ひゃああっ!?」
クリトリスを弾きながらの快感と喪失感に困惑して悲鳴を上げるバーバラを放置し今度はノエルへ標的を移す。
幼馴染みの後孔から滴る粘液を利用し先端を押し当てると迷わず根元まで貫いた。
「んぁああっ! ご主人様ぁ!」
待ち望んでいた恋人からの寵愛にノエルの体は歓喜に打ち震える。これまで幾度となく教え込まれた快楽の波が脊髄を駆け上がる。
旅人はノエルの両肩を掴み固定すると猛然と抽送を開始した。バーバラの膣内よりもきつく締まるその肉路は彼の怒張に完全に適合している。
「んぁっ……ああっ……そこです……もっと……もっとぉ!」
哀願するように振り仰ぐノエルの潤んだ瞳。だが旅人は口を開かず黙々と腰を動かし続ける。
数十回に及ぶ蹂躙の末彼は熱い奔流を放った。どくんっという脈動とともに濃厚な精液が子宮内部へ迸る。
「ああ、出てる……ご主人様のあったかいのが……いっぱいです……♡」
陶然とした声でノエルが呟く。その瞬間も旅人の陰茎は萎えず次の獲物を求め蠢く。
引き抜くと同時に粘液を滴らせたままバーバラへ戻る。再度挿入すると膣壁が嬉々として迎え入れる。
「ふぁっ!? また入ってきて……ああっ!」
今度はバーバラの中で数回抽送し少量だけ放出する。その後即座にノエルへと往復し膣奥深くで爆ぜる。
これを繰り返し各々の子宮が飽和するまで精を注ぎ込んだ。
「ああっ……空ぅ……もう無理……これ以上は……!」
「ご主人様……もうお腹が……パンパンで……」
悲鳴にも似た声が交互に上がるが旅人は尚も突き続ける。最後には二人同時に抱き締めながらそれぞれの体内へ別れの種を撒き散らした。
「イく……またイっちゃう……ああぁっ!!」
「んぁあああっ!!」
重なった二人の体が痙攣し同時に絶頂へ到達する。その余韻を愉しむように旅人はしばらく抱擁を続けた後ゆっくりと陰茎を引き抜いた。
ぽたりぽたりと白濁した液体が滴り落ちる。二人の秘所は栓を失い夥しい量の精液を吐き出し始めた。
恍惚と虚脱の狭間で喘ぐ恋人たち。その惨状を見て初めて旅人は冷静さを取り戻す。
「……ごめん。やりすぎた」
額に貼り付いた前髪を払いながら素直に詫びる。するとバーバラが微笑んだ。
「いいよ……すごく気持ちよかったから……」
ノエルも息を整えながら頷く。
「ご主人様のお気の済むまで、私たちのおまんこをお使いください。それが私の悦びですから」
健気な言葉に胸が疼く。しかし休息を与えねばならない。
旅人は二人を抱き起こすと桶で湯船のお湯を掬って二人の粘液を洗い流し始めた。温かな水流が快楽の痕跡を削ぎ落としていく。
「大丈夫か? 痛くない?」
「平気……でもちょっと立てないかも」
旅人がバーバラの背中を支えながら確認するとバーバラが恍惚した笑みを浮かべながら言う。
「では私と共にお風呂に行きましょう」
「ありがとうノエル」
そんなやり取りを交わす二人を微笑ましく眺めつつ旅人は隣のペアを見る。
そこには自分たちの激しい情交を見て興奮しきった甘雨と、甘雨の腰に跨って二人の足を開いて秘部を大胆に見せつけて待っているモナたちの姿がという、旅人のほんのり戻って来た理性を一瞬で再び焼き尽くす。
「さぁ空。まだ美味しそうなおまんこが二つ、残ってますよ?」
挑発的な言葉と妖艶な笑みを浮かべながらモナが腰をくねらせる。旅人は一瞬だけ逡巡したがすぐに答えを出した。彼は甘雨の秘所を軽く撫でるとモナの開かれた足の間に陣取った。
「どちらに入れ――」
モナが再び問いかけた瞬間彼女の膣奥に旅人の剛直が乱暴に叩き込まれた。
「たんぃいっ!?」
突然の衝撃にモナの体が跳ね上がる。膣壁は一瞬で締まり絶頂の波が彼女を襲った。だが旅人は止まらない。両手で彼女の腰を固定すると激しくピストンを開始した。
「ひゃあっ!だめぇっ!空っ、まっ!激しっ!?」
モナの訴えを無視して旅人はその小さな体を玩具のように揺さぶる。亀頭が子宮口を抉るたびに電流のような快感が走る。
「あああイクぅう!!あっ!?だめっ!今イってっ!またっ、イクッ」
彼女の膣内は痙攣し愛液が噴き出す。旅人はその反応を愉しみながらさらに強く突き上げた。
「うっイクぅっ!!」
三度目の絶頂が訪れる。モナの体は弓なりに反り返り全身が痙攣した。旅人も同時に達し灼熱の精液を彼女の子宮に注ぎ込む。
「あっ……出てるっ♡」
モナは陶酔した表情で呟くと、ゆっくりと甘雨の胸に倒れこんだ。
「……モナさんも、かなり敏感なのですね。あ」
まだ絶頂と射精の快感が抜けないのかモナは微かに呻きながら痙攣して脱力している。
旅人はゆっくりと陰茎をモナの中から引き抜くと、そのまま真下にある甘雨の秘部に狙いを定める。甘雨は眼前で繰り広げられた痴態に呆れつつも興奮を隠せない。
「待たせたね」
旅人は優しく微笑むと甘雨の秘所に指を這わせた。既にそこは充分に濡れており彼女も準備万端だった。
「来て、空。貴方の赤ちゃんを孕んだばかりのおまんこに、入れてください」
甘雨が恥じらいながらも誘う。旅人はゆっくりと陰茎を挿入した。
「んっ……やっぱり、大きい」
甘雨の膣は優しく旅人を受け入れる。その心地よい締め付けに旅人は思わず呻いた。
「動くよ」
「はい……お願いします」
旅人は慎重に腰を動かし始めた。甘雨の膣壁は柔らかく絡みつきペニスを包み込む。その快感に旅人は徐々にペースを上げていった。
「あっ……気持ちいいです空っ」
甘雨の声が甘く響く。彼女の余裕を確認した旅人は力強く腰を叩きつけて彼女の子宮を叩きあげる。
「んあぁああ!?」
甘雨は突然の衝撃に思わず呻くような悲鳴を上げる。 旅人は甘雨の子宮口をぐりぐりと亀頭でこじ開けながら、その入り口を巧みに回した。声にならない喘ぎが甘雨の喉の奥で震える。彼女の全身がびくびくと痙攣し、膣壁がきゅうきゅうと旅人のものを締め上げる。
「んぁぉっ……!ぉっ……そこぉ、ダ、めぇ!?」
言葉にならない甘雨の訴えを聞きながら旅人はぎりぎりまで腰を引いた。亀頭が子宮口の輪を捉えたまま、一気に突き抜ける。
「ひぁあああっ!!」
甘雨の背中がマットの上で大きくしなる。昼間の激しい性行為で既に開発されてしまった彼女の子宮は、貫かれた瞬間に激しく痙攣した。意識が飛びかけるほどの絶頂が彼女を何度も何度も洗っていく。膣奥からはとろとろの愛液が溢れ出し、結合部からぷしゅりと泡立った。
「甘雨、すごいよ……中がすごくいい」
旅人は彼女の最も深い場所でしばらく動かず、その極上の締め付けを味わった。甘雨はもう声も出せず、ただ涙を流しながら快感の波に身を委ねている。
やがて旅人はゆっくりと彼女から自身を引き抜いた。ずるり、という感触とともに名残惜しそうに吸い付いてくる膣壁。完全に抜ける瞬間、甘雨の体がまた小さく跳ねた。
「モナ」
旅人はすぐ隣でぐったりと横たわるモナの腰を引き寄せた。先ほどまで自分を受け入れていた彼女の秘所は、まだ十分に濡れている。旅人は迷わずそこへ再び挿入した。
「あっ……また……」
モナの声は掠れていた。先ほどの激しい絶頂で体力を使い果たしているはずなのに、旅人のものが入ってきた瞬間彼女の膣は嬉しそうに収縮した。まるで最初から待っていたかのように。
「モナの中も、やっぱりいいな」
旅人は今度はゆっくりと彼女の内側を味わうように腰を動かした。俯せたモナの小さな胸がその動きに合わせて揺れ甘雨の双丘の天辺でピンと立つピンク色の乳首と擦れあい、二人はそれだけで艶めかしい声を響かせ合う。
「あ、モナ……さん。乳首、擦れっ、て……♡」
「んっ……!空ぁ……もっと……♡」
モナが珍しく自分からおねだりしてきた。旅人はその声に応えるように、少しずつ抽送の速度を上げる。ぱちゅんぱちゅんと肌がぶつかる音が浴室に響いた。
「あっ……あっ……いい……」
モナの口からは甘い吐息が漏れ続ける。旅人は彼女の腰を掴み、より深く、より強く突き始めた。子宮口を亀頭で叩くたびに、モナの全身がびくんと跳ねる。
「イク……またイっちゃう……」
「いいよ。イって」
旅人の許可が下りた瞬間、モナは大きく息を吸ってそして達した。
「あああっ!!」
膣壁が激しく痙攣し旅人のものを搾り取ろうとする。旅人はその収縮に耐えながら、まだ動きを止めなかった。彼女が絶頂の余韻に浸る中、さらに何度か突いてから今度はゆっくりと引き抜く。
そしてまた甘雨の中へ。
「ぁあっ……!?また……!」
甘雨の声はもう悲鳴にも近かった。それでも旅人は止まらない。彼女の子宮口を再びこじ開け、今度はさらに激しく抽送した。
「甘雨っ……」
「ひぁっ……あっ……空っ……」
甘雨の膣は驚くほど柔らかくそれでいて確かな締め付けがあった。押せば沈み、離せば戻る。まるで生きているかのような子宮口が、旅人のものを奥へ奥へと誘い込む。旅人は彼女の腰をしっかりと掴み、子宮を直接揺さぶるように腰を打ち付けた。
「あっ……あっ……あっ……」
甘雨の口からは一定のリズムで声が漏れる。彼女の瞳からは涙が止めどなく溢れ、シーツに染みを作った。快感の涙。三千年の孤独が溶けていく涙。
旅人はそんな彼女の顔を見ながら自分の中でも何かが満たされていくのを感じた。この人が初めてを自分に捧げてくれた。そして今、自分の子を宿している。その事実が旅人の腰の動きをさらに激しくさせた。
「甘雨、出すよ……」
「はいっ……くださいっ……」
旅人はラストスパートをかけた。子宮口を何度も何度も突き、そして最も深い場所で大量の精を放った。
「あああっ!!」
甘雨の背中が大きく反り返る。注がれる熱い奔流。すでに精液で満たされている子宮に、さらに新しいものが加わっていく。甘雨はその感覚に、意識を失いかけるほどの絶頂を繰り返した。
旅人は全てを注ぎ終えると名残惜しさを堪えてゆっくりと引き抜いた。そして、すぐにまたモナの中へ。
「えっ……まだ……?」
モナの声は裏返っていた。旅人は答えず、彼女の子宮口を今度は一気に貫いた。
「ひぁあぁああっ!!」
モナの体が大きく仰け反って腰が跳ねる。
旅人は自分にとっての初めての女性であるモナの子宮に入り込んだ事に言葉にならない感動を胸に抱いていた。
先ほどまでバーバラと甘雨の子宮を貫いてきたが、モナの中はそれはまるで違う。彼女の最も深い場所。旅人が初めて繋がった女性。自分の欲望を初めて受け止めてくれた
「ああ、モナっ……入ったよ!やっと、君の子宮の中にっ!」
旅人の声は、感動に震えていた。初めての相手であるモナの、その最も奥深く。彼女の全てを手に入れたという確かな実感。それが旅人の胸を、この上ない幸福で満たしていく。
「ああ、モナ……。俺のっ!俺のモナ!」
「ああっ……空…私も……やっと……」
モナもまた、声を震わせていた。膣壁が子宮口が、旅人のものを咥えたまま何度も収縮を繰り返す。今までにないほどの充足感。バーバラと甘雨が先に旅人の子を宿す為にあるべき場所に旅人を受け入れた。実はモナにとってその事実は、少しの寂しくて悔しかった。だがそれすらも今この瞬間に完全に溶けて消えて旅人から与えられる快楽に塗り潰される。漸く自分も、その全てが旅人のものになれた。永遠に彼の所有物になった。その喜びに、モナは声も出せずに絶頂した。
「──っ!」
喉の奥で詰まる声。全身が痙攣し、膣が旅人のものを根こそぎ搾り取ろうとする。だが旅人も、そんな彼女に堪らず腰を激しく動かし始めた。
「モナっ……モナっ……!」
旅人は両腕を彼女の腕に回し背後から引き寄せるように固定する。モナの両腕を引っ張り胸を突き出させて、モナの小さな体を無理やりに腰を振るって大きく揺さぶる。
「あっ……!そっ!空ぁっ……!♡」
モナの口からは、一定のリズムで甘い声が漏れる。旅人の抽送に合わせて、彼女の小さな双丘が揺れた。乳首は固く勃ち、先ほどから擦れ続けていた所為で限界に近い。
「モナの中……すごいよ……!きつくて……あったかくて……!俺のを全部咥えてっ、エロ過ぎるよモナ!」
「そらのっ、も……ぉ!?すごいぃ……♡おお!きぃ……の、ぉ!わたっ、の子宮奥ぅうう♡」
モナは普段の壮大な物言いも忘れ、ただ感じたままを蕩けた声のまま口にしていた。旅人はそんな彼女の正直な反応が愛おしくて、さらに強く腰を打ち付ける。ぱちゅんぱちゅん、と腰とおしりがぶつかる音が浴室に響く。
「ぉぉお……!ぅぉお!!ぃぃ、イ゛グッイ゛グぅうう!!」
「俺もっ……イクよ、モナ!モナの子宮でイクよ!」
「──っ!?♡」
膣壁が激しく痙攣し、旅人のものを締め上げる。同時に旅人も限界を迎えた。モナの腕を強く引いて更に大きく仰け反らせて、子宮口を貫いた亀頭を更に最奥の天辺まで押し込んで、熱い奔流を解き放つ。
「ぁぁ、 で…て……そら、の…!……
モナはその感覚を、全身で味わっていた。注がれる精の熱さ。子宮が膨らんでいく圧迫感。三度目の射精は、先ほどモナの中に注がれたものよりもさらに多く、彼女の子宮を限界まで満たしていく。
「ああっ……また、イクっ……!」
二度目の絶頂がモナを襲った。旅人の射精が終わっても、彼女の膣はまだ収縮を続けている。名残惜しむように。もっと欲しがるように。旅人はそんな彼女の中に、まだ自分のものを入れたまましばらく動けなかった。呼吸を整えるのが精一杯だった。
「はぁ……はぁ……モナ……」
「はぁ……空ぁ…」
二人の呼吸が静かに重なる。旅人は彼女の腕を引いたままゆっくりと腰を引き恋しそうに離れる事を拒む彼女の子宮中から自分を引き抜いた。じゅるるり、という子宮にフェラされたかのような感触。それだけでモナの体が小さく跳ねたが、もう声にはならなかった。
彼女の体を引き寄せて背後から腕を回して脇から抱えてしっかりと抱きしめる。
「モナ、大丈夫?」
「………だ…い、じょう、です」
消えそうなぐらい小さくモナはそう言って、完全に意識を失って完全に脱力した。だがその頬は上気し、髪は乱れ全身が汗ばんでいる。それでも、その表情はこの上なく幸せそうだった。
旅人は彼女を楽な体勢になるように横に抱き抱える。そして周りを見回す。バーバラは湯船の中で互いに寄りかかりながら休んでいる。甘雨もまた、マットの上で静かに呼吸を整えながらノエルが彼女をさせて共に座っている。
「みんな……ごめん。やりすぎたかも」
旅人の言葉に、三人は一斉に首を振った。
「謝らないでください、ご主人様。私たちは……幸せですから」
ノエルの声は、いつもの丁寧な口調だったがどこか熱を帯びていた。
「そうだよ、空。私たち、みんな空のことが好きでここにいるんだから」
バーバラも続く。その笑顔は先ほどまでの激しい情交を経たとは思えないほど、あどけなかった。
「私も……幸せです。こんなに、誰かを愛せて、誰かに愛されて……」
甘雨の声は、まだ少し掠れていた。けれどその言葉には三千年の孤独を溶かした確かな温もりがあった。
旅人は四人の顔を順番に見つめた。腕の中で眠るモナ。子宮に旅人の熱さを感じる甘雨。そんな甘雨を支えながら湯船に向かうノエル。先に湯船に浸かって休むバーバラ。それぞれが違う形で、自分を愛してくれている。その事実が旅人の胸を熱くした。
「ありがとう。みんな」
旅人はそう言ってまずモナの頭を撫でた。それからノエルの髪を梳き、バーバラの頬に触れ甘雨の角の根本を優しく揉んだ。四人はそれぞれ、旅人の手のひらの温もりに小さく息を吐いた。
「さて……そろそろちゃんとお風呂に入らないと、風邪ひくな」
旅人がそう言って立ち上がりその腕に抱えたモナと共に湯船に浸かってゆく。
旅人は四人と共に湯に浸かり、今日一日の疲れをゆっくりと癒した。誰も何も言わなかった。ただ、寄り添い合う温もりだけがそこにあった。
◆◆◆
洞天の廊下はいつもより静かだった。四人(モナは腰が抜けてしまった為歩けない)は部屋へと戻る途中、ふと足を止めた。旅人の部屋の前で。
「……今夜は、ここで寝てもいいですか?」
モナが最初に口を開いた。その声は、いつもの自信に満ちたものではなく少しだけ照れくさそうだった。
「私も……ご一緒してもよろしいでしょうか?」
ノエルが続く。その頬は、ほんのりと赤い。
「私も! 私も空と一緒に寝たい!」
バーバラはもう、旅人の腕にしがみついていた。
「私も……皆さんと一緒に、眠りたいです」
甘雨が最後に静かに言った。その声は柔らかく、けれど確かな意志を帯びていた。
旅人は四人の顔を順番に見て、そして静かに笑った。
「ああ。みんなで寝よう。ベッド、足りるかな」
「ご主人様、ご安心ください。マルが用意してくれたベッドは、五人で寝ても十分な大きさですから」
ノエルがそう言って、そっと扉を開けた。
部屋の中は、柔らかな光に包まれていた。大きなベッドが一つ。窓からは、洞天の夜空が見える。人工の空だがそれでも星は美しく輝いていた。
五人でベッドに横になる。旅人が真ん中でその両側に四人が寄り添う。モナは旅人の左腕に、ノエルは右腕に。バーバラは旅人の胸の上に。甘雨は旅人の脚の間に、そっと身を横たえた。
「なんだか……あったかい」
バーバラが小さく呟く。その声は、もう夢の中にいるようだった。
「ええ……本当に」
モナもまた、目を閉じる。その顔にはこの上ない安堵が浮かんでいる。
「ご主人様……おやすみなさい」
「おやすみ、ノエル」
「おやすみなさい……空」
「お休み、甘雨」
「おやすみ、空」
「お休み、モナ」
「おやすみ、みんな」
「お休み、バーバラ」
旅人の声が、部屋の中に静かに溶けていく。四人の呼吸が、少しずつ深くなっていく。旅人もまたゆっくりと目を閉じた。
洞天の夜は、いつも静かだった。けれどその静けさの中に、確かな温もりがあった。五つの鼓動が重なり合う。それは、新しい家族の始まりの音だった。
やがて、旅人の意識も静かに眠りへと落ちていった。明日もまた、彼は旅を続けるだろう。けれど今はこの温もりを大切にしたかった。愛する人たちに囲まれて、ただ静かに眠りたかった。
窓の外では、洞天の星が、静かに瞬いていた。
賢者タイムで読み切った人へ。どんな部分が癖に刺さりました?
もし、こんなシチュエーションで子作りしてる女の子の姿が見たいというのがあれば全部読んだ詳しい感想と一緒により詳しく書いてあったら、
もしかしたら参考にするかもしれない。
でも感想とかよりお気に入りにしてくれる方が嬉しいので、感想が面倒な人は、お気に入りにしてくれると嬉しいです。