―― しかし 回り込まれてしまった。
朝の光は、まるで上質な絹のようだった。カーテンの隙間から滑り込み、枕元にそっと触れるその輝きはフォンテーヌの運河が朝靄の中で見せる水面の色に似ている。けれどもっと温かくて、もっと優しい。
僕──いや、俺はその光の感触に目を覚ました。
見慣れない天井。けれどどこか懐かしい匂い。稲妻の花の香りと潮の香りが微かに混ざった空気。それが今自分がどこにいるのかを静かに教えてくれる。千織の自宅だ。昨夜は彼女の仕事場からここへ移り、そして朝まで──。
ふと横を見ると、そこには千織がいた。ダークブラウンの長い髪がシーツの上に散らばり簪はとうに外されて枕元に転がっている。普段の気丈な振る舞いからは想像もできないほど穏やかな寝顔。まつ毛が頬に影を落とし唇は少し開いて規則正しい寝息を立てていた。
俺はそっと手を伸ばし彼女の頬に触れた。指先から伝わる肌の感触は驚くほど滑らかで微かな熱を帯びている。昨夜の情事の余韻だろうか。それとも彼女自身が纏う体温なのか。
「……んぅ」
千織が小さく身じろぎをした。紅い色の瞳がゆっくりと開かれぼんやりと俺の顔を映す。
「……おはよう」
掠れた声でそう言うと千織はふっと小さく笑った。
「……おはよう。もう朝?」
「ああ。いい天気だよ」
「そう……」
千織はそう呟くと再び目を閉じた。もう二度寝をするつもりなのかと思ったが彼女はゆっくりと身体を起こした。シーツが滑り落ち露わになった肩と背中には昨夜俺がつけた赤い痕がいくつも残っている。それを見て俺は少し申し訳なさと同時に胸の奥が熱くなるのを感じた。
「……あんまり見ないでよ」
千織は少し拗ねたようにそう言うとシーツを胸元まで引き上げた。その耳はほんのりと赤く染まっている。
「ごめん。でも……綺麗だったよ、千織」
「……そういうことさらっと言うのね」
千織はふいと横を向いたがその口元は隠しきれないほど緩んでいた。彼女はベッドから降りると部屋着代わりの薄手のガウンを羽織った。その動作一つにも所作の美しさが際立つ。
「朝食はどうする? カフェに行くならついでにコーヒー買ってきてくれると助かるわ。ミルクなし砂糖なし」
「……わかった。でもその前に」
俺はベッドから降りて千織の背後に近づくとその腰にそっと手を回した。ガウン越しに伝わる彼女の体温。昨夜何度も抱きしめたこの温もりをもう一度確かめたくて。
「千織」
「なによ」
「……昨夜のことありがとう。そして……これからもよろしく」
俺の言葉に千織は一瞬だけ動きを止めた。それからゆっくりと振り返り俺の胸に手のひらを当てる。
「……当たり前でしょ。あなたの服を作るのは私の仕事なんだから。あなたの旅のすべてを知ってあなたの魂を織り込んで……一番あなたに近い場所に寄り添う服を作る。それは私にしかできないことよ」
その声にはいつもの自信に満ちた響きがあった。けれどその金色の瞳にはただ一人の女としての熱が灯っていた。
「だから……離さないわよ。あなたを」
「ああ。頼りにしてるよ千織」
俺は彼女の手のひらに自分の手を重ねそっと握りしめた。
朝の光の中で二人はしばらくそのまま寄り添っていた。フォンテーヌの朝は静かにそして確かに動き出していた。
◆◆◆
千織屋の自宅側の扉を開けるとそこにはすでに先客がいた。
薄ピンクから紫へのグラデーションが美しい長髪。肩や背中を露出したナタの民族衣装。肌に描かれた鮮やかな模様。
「シトラリ」
名前を呼ぶと彼女はビクリと肩を跳ねさせた。まるで悪いことを見つかった子供のように慌てて何かを隠そうとする。
「た、旅人!? 何でここに!?」
「いや俺が来るのは昨日言っただろ」
「そそうだったわね! 忘れてたわよ!」
シトラリは顔を真っ赤にしてまくし立てる。その手には千織屋の布地が握られていた。彼女が何をしていたのかは一目瞭然だった。
「……盗もうとしたのか?」
「違うわよ! ちょっと見てただけよ! この布の織り方が気になって……!」
シトラリは必死に弁解するがその視線は俺から逸れたままだった。昨夜千織と過ごしたことを彼女は敏感に感じ取っているのだろう。あるいは彼女のあの術のせいで筒抜けなのかもしれない。
「シトラリ」
俺は彼女に近づくとその手から布地をそっと取り上げた。指先が触れ合った瞬間シトラリの肩が再び震えた。
「……布が好きなのはわかったけど勝手に触るのはダメだろ? 千織に言えば見せてくれるよ」
「……わ、わかってるわよ。(大体あなたが悪いんでしょう!目の前でワタシ以外の女の子を口説いて、しっぽり楽しんで上で、こんな……こんな)」
シトラリの心の声がまるで水の音のように俺の頭の中へ流れ込んでくる。彼女の術の残滓だ。至近距離にいると、彼女の思考の断片が聞こえてしまう。それは彼女自身の意志ではないし、彼女は今そのことを忘れている。だからこそこの声は彼女の本音そのものだった。
(なんでワタシにはああいうことしてくんないのよ……。昨日の夜だって、千織のとこ行ったの知ってたんだから……)
(ワタシだって……ワタシだって、あんたに触りたいのに……)
俺はそっとシトラリの手首を掴んだ。彼女がびくりと震えて、大きな瞳で俺を見上げる。薄ピンクから紫へのグラデーションの髪が、その動きに合わせてふわりと揺れた。肌に描かれたナタの民族模様が、朝の光の中で淡く浮かび上がっている。
「シトラリ。千織の布が気になるなら、千織に聞けばいいだろ」
「だからそうじゃなくて……!(ああもう、なんで気づかないの!? 違うのワタシが触りたいのは布じゃない。あんたのその手で、ワタシのことも……)」
心の声と口にした言葉があまりにも食い違っている。それがいじらしくもあり、どこか痛々しくもある。俺は彼女の手から布地を静かに取り上げると、それを作業台の上に置いた。そして向き直る。
「シトラリ」
「な、なによ」
「俺の目を見て」
シトラリは一瞬だけ顔をそらしたが諦めたように俺を見た。その蒼い不思議な色の瞳は、怒っているようでいてどこか泣き出しそうな色を宿して、まるで水面の様に揺れていた。
「言いたいことがあるなら、口にしてくれ。俺はシトラリが思っているほど鈍くない」
そう言うと、シトラリは唇を噛み締めた。心の声がまた流れ込んでくる。
(口に出して言えるわけないでしょバカ!)
(だってワタシは「おばあちゃん」で、あんたはワタシの……。こんな気持ち、伝える資格なんてない)
彼女の瞳の奥にある淀み。長く生きてきたが故の諦念。それが彼女の言葉を縛っている。
千織が奥から顔を出して、俺たちの様子を眺めた。
「あら。朝から痴話喧嘩?」
彼女はニヤリと笑った。ダークブラウンの髪を簪でまとめ、黄色の意匠の衣装を身に着けた千織には昨晩の名残はもうほとんどない。むしろ、その艶やかな肌と晴れやかな表情が昨夜の情事の深さを物語っている。
「痴話喧嘩なんかじゃないわよ!」
シトラリが反論しようとするが、千織は軽く手をひらひらと振った。
「わかってるわ。それより、シトラリ。あなたのその服昨日の続きで私にもう一度見せなさい。空の前で着て見せたら? きっと彼も喜ぶわよ」
その言葉にシトラリは今度こそ耳まで真っ赤になった。
「な、なんで今!」
「だって、あなたの織りは素晴らしいんだもの。見てもらいたいでしょ。それに……」
千織は俺に目配せをした。その紅い色の瞳には爛々とした光があった。昨夜、「シトラリの想いに気づいてあげて」と言った彼女は、どうやら俺たちをくっつけようと画策しているらしい。
「空も、ナタの民族衣装に興味があるって言ってたわよ。ね?」
「あ、ああ。すごく興味ある。その……直接肌に描いた模様も」
俺がそう言うとシトラリは雷に打たれたように固まり、そして次の瞬間には作業台の影に隠れてしまった。
「見るな! 触るな! 近づくなっ!」
彼女の心の声が、再び流れ込む。
(うそ、うそ。ちょっと期待しちゃった。あの人がワタシの肌に触れたらどうなっちゃうの。怖い。でも触ってほしい。見てほしい)
俺は千織と顔を見合わせる。千織は堪えきれないというふうに肩を震わせていた。やがて、作業台の影からシトラリが顔だけ出した。
「……ほんとに見たいの?」
「ああ」
「……わかったわよ」
シトラリは立ち上がり俺の前でゆっくりと一回転した。薄ピンクの髪が靡く。露出の多い民族衣装の裾がふわりと広がった。肌に描かれた模様が、光を受けて宝石のように輝く。
「……どう? きれいでしょ」
照れくさそうに、でも誇らしげに。シトラリがそう言った。俺は素直に感想を漏らした。
「ああ。すごく綺麗だ。シトラリによく似合ってる」
その瞬間、シトラリの心の声が聞こえた。
(……そんなの、ずるい)
彼女の瞳は潤んでいた。心の声と、その表情が初めて重なった気がした。俺は何も言えずにただ彼女を見つめるしかない。すると千織が「あらあら」と微笑みながら口を開いた。
「だったら、シトラリも測ってもらったらどうかしら? ちょうど採寸中だし」
「ち、千織!?」
「あら? ワタシは仕事してるだけよ? ほら空さん、どうせならお手伝いしていかない?あ、服は邪魔だから脱がしてね。絶対」
千織は俺に笑顔を向ける。その顔には明らかに面白がっている色があった。シトラリは真っ赤になって俯いている。心の声がさらに激しく流れ込んできた。
(そんなそんなっ! 裸にされて空に採寸されるなんて! でもでもそれってつまり空とエッチする準備ってことで!)
(いやいやいやいや! 違う! そういうんじゃない! ただの服の採寸よっ!エッチな事をするんじゃなくってぇ!!)
俺は苦笑いしながらも彼女に近づいた。シトラリは肩をすくめて後退るがその場から逃げはしない。むしろ期待と不安が入り混じった目で俺を見上げてくる。心の声はもはや叫びに近かった。
(ダメダメダメっ! 絶対ダメ!ただでさえ恥ずかしいのに千織さんに見られながらってなに!?でもここで逃げたら絶対に後悔するっ……)
俺はそっと彼女の肩に手を置いた。ナタの民族衣装越しに感じる体温は高く脈打っているのが分かる。彼女の心の声がまた響いた。
(お願い空! せめて優しくして!)
シトラリの耳元で囁くように言う。
「シトラリ。採寸するからこっち向いて」
「ははははい……」
シトラリは恐る恐るこちらに振り返る。その瞳には涙が溜まり今にも零れ落ちそうになっている。心の声が嗚咽混じりに響いた。
(こんなの恥ずかしすぎるっ!)
(でも嬉しい……ワタシを見てくれる人がいるって幸せなのね)
俺はゆっくりと彼女の衣装に手をかけた。布を剥がす度に心の声が悲鳴と歓喜を交互に発する。
(ひやあああッ!?)
(見られてるっ!ワタシの身体!空に見られてっ)
(ヤダヤダヤダ!恥ずかしくて死にそう!!)
全裸になったシトラリの肢体は既に何度か、露出した背中や足などで一部は見たことがあるとはいえ、改めて見るとやはり圧倒されるものがあった。
成熟した女性特有の柔らかさとしなやかさを持つ身体つきであり、それでいて少女のような可憐さも併せ持っていると言えるだろうか。
全裸になったシトラリの肢体は、既に何度か露出した背中や足などで一部は見たことがあるとはいえ、改めて見るとやはり圧倒されるものがあった。成熟した女性特有の柔らかさとしなやかさを持つ身体つきであり、それでいて少女のような可憐さも併せ持っている。
なにより二百年以上の時を生きながらいまだに男を知らない秘所は、ぴっちりと一文字に閉じながら淡い桜色に彩られていて、旅人を誘うような雰囲気を醸し出している。
肌に描かれたナタの民族模様が、朝の光の中で淡く浮かび上がっている。肩から鎖骨、そして胸元にかけて走るその模様は、まるで魔法の紋章のように彼女の肌に吸い込まれるように滲んでいた。
「……見ないで」
シトラリは両腕で胸を隠そうとした。けれどその声は震えていて、どこか期待を含んでいるようにも聞こえた。
(見ないでって言っても……ほんとは見てほしいんでしょ?)
(バカ……そんなこと言えるわけないでしょ……でも、見てる。空がワタシを見てる……)
心の声が、まるで朝霧の中に溶ける水音のように俺の頭の中へ流れ込んでくる。彼女の術の残滓だ。至近距離にいると、彼女の思考の断片が聞こえてしまう。それは彼女自身の意志ではなく、無意識に漏れ出す本音だった。
「隠さないで。すごく綺麗だから」
俺がそう言うと、シトラリの肩がびくりと震えた。金色の瞳が揺れ、頬がさっと赤く染まる。
「そ、そんなこと言って……どうせワタシなんかおばあちゃんで……」
(違うの……おばあちゃんなんて呼ばせたくない……ワタシは女なの……空の前ではただの、女なの……)
彼女の言葉と心の声が食い違っている。口では拒絶しているのに、心は渇望している。その矛盾が、旅人の胸を締め付けるように愛おしくさせた。
「おばあちゃんじゃない。シトラリはシトラリだ。ほら、全部見せて」
俺は彼女の両腕をそっと掴み、ゆっくりと下ろさせた。抵抗はない。むしろ、俺に触れられるのを待っていたかのように、腕はやすやすと解かれた。
露わになった胸の双丘。Gカップという大きさは、千織の豊かな胸にも匹敵するほどの膨らみだ。けれどその形は、年齢を重ねた女性特有の成熟した重みを持ちながら、先端の蕾は少女のように淡い色をしている。ナタの民族模様が、そのふくよかな輪郭を縁取るように走りまるで彼女の身体そのものが一幅の絵画のようだった。
「あ……」
シトラリの喉の奥から小さな吐息が漏れた。彼女の肌が、朝の光を受けてほんのりと汗ばんでいる。それは緊張の汗か、それとも――。
「シトラリ、綺麗だよ」
俺は素直な感想を口にした。すると彼女の心の声が、また流れ込んでくる。
(やめてよ……そんなこと言われたら……ワタシ、どうしたらいいかわかんなくなっちゃうでしょ……)
(でも、嬉しい……こんなにちゃんと見てもらえたの、いつぶりだろう……)
シトラリは俯いたまま自分の身体を隠そうともせずに立っている。その姿は、長い時を生きてきた彼女が初めて見せる無防備な少女の姿だった。
千織が、奥からメジャーを持って現れた。彼女はその光景を一目見て、満足そうに頷いた。
「いいわね。空、そのままシトラリの採寸を手伝ってあげて。私は記録を取るから」
「採寸って……どこから測るんだ?」
「普通はバストからよ。でも、今回は特別。あなたの手で彼女の全部を測ってあげて。それが一番正確なんだから」
千織はそう言うと作業台の上に記録用の紙とペンを置いた。その口元には、面白がっているような笑みが浮かんでいる。
俺はメジャーを受け取るとシトラリの前に立った。彼女はまだ俯いたままだが、その肩は微かに震えている。心の声がまた聞こえてきた。
(来る……空が来る……ワタシの身体に触るんだ……)
(いやだ……でも……いやじゃない……)
「シトラリ、バストを測るから腕を上げてくれるか?」
俺がそう言うと彼女はゆっくりと顔を上げた。その金色の瞳は、もう潤み始めている。彼女はこくりと頷くと、素直に両腕を上へと伸ばした。その動作で胸の双丘がわずかに持ち上がり、その重みと柔らかさがより強調される。
俺はメジャーを彼女の背中に回し、胸のふくらみの最も高い位置に当てた。メジャー越しに伝わる彼女の体温は、驚くほど高い。そして彼女の鼓動が、早鐘のように打っているのがわかった。
「シトラリ、深呼吸して」
俺がそう言うと、彼女は素直に息を吸った。その瞬間胸のふくらみがわずかに大きくなり、先端の蕾が俺の腕にそっと触れる。シトラリの身体が、びくりと震えた。
「あ……っ」
(触れちゃった……空の腕に、ワタシの……)
(やだ……感じちゃう……こんなことで……)
彼女の心の声が、甘く掠れている。俺は平静を装いながらメジャーの数値を読み上げた。
「トップ、九十八センチ」
「そんなに……あるわけ……」
シトラリが消え入りそうな声で呟く。千織がそれを聞いて、くすりと笑った。
「あるわよ。あなたの胸、私が見立てた通りだったわね。さて次はアンダーを測るわよ。空、お願い」
「ああ」
俺はメジャーを胸の下に回した。彼女の肋骨のラインに沿うようにして、そっとメジャーを当てる。その瞬間シトラリの身体がまた小さく震えた。
「七十五センチ」
「じゃあ、Gカップね。思った通りね」
千織が記録用紙に数字を書き込む。その声は淡々としているが、その瞳は爛々と輝いていた。彼女はこの状況を、心から楽しんでいるのだろう。
「次はウエスト。空、シトラリの腰に手を回して」
「腰に?」
「そう。ウエストの一番細いところを測るのよ。あなたの手で、ちゃんと探してあげて」
俺はメジャーを腰に回すために、シトラリの背後に回り込んだ。彼女の背中が、すぐ目の前にある。ナタの民族模様が肩甲骨の間から背骨に沿って流れ、そして腰のくびれへと消えていく。その曲線美は、思わず息を呑むほどだった。
「シトラリ、少しだけ身体を反らせて」
俺がそう言うと、彼女は素直に背中を反らせた。その姿勢で腰のくびれがより強調される。俺はメジャーをその最も細い部分に当てた。彼女の肌は、驚くほど滑らかでそして熱い。
「六十二センチ」
「わあ……細いわね」
千織が感嘆の声を上げる。シトラリはその声を聞いて少しだけ誇らしげな表情を見せた。けれどすぐに、また恥ずかしそうに俯く。
「最後はヒップよ。空、シトラリの後ろに立ってお尻の一番出ているところを測って」
千織の指示はあまりにも淡々としている。けれどその内容は、あまりにも直接的だった。シトラリの心の声が、また聞こえてくる。
(お尻……空に、お尻を触られる……)
(やだ……でも……ちゃんと測ってもらわなきゃ……)
俺は彼女の背後に立ち、メジャーを腰からお尻へと回した。彼女の尻は、胸と同じくGカップにふさわしい豊かで丸い形をしている。その表面にも、ナタの民族模様が繊細に描かれていてまるで夜空に浮かぶ星座のようにも見えた。
「シトラリ、力を抜いて」
俺が囁くように言うと彼女はこくりと頷いた。そしてゆっくりと身体の力を抜く。その瞬間、彼女のお尻がわずかに俺の方へと近づきメジャー越しにその柔らかな感触が伝わってきた。
「九十四センチ」
「完璧ね。シトラリ、あなたのスタイルは本当に理想的だわ」
千織が満足そうに言う。シトラリはもう顔を上げることさえできないほど恥ずかしそうに俯いていた。けれどその心の声は、驚くほど素直だった。
(よかった……空に、ちゃんと測ってもらえた……)
(ワタシの身体、空に全部見てもらえた……)
俺はメジャーを置くと、シトラリの肩にそっと手を置いた。彼女はびくりと震えたが、逃げようとはしなかった。
足首から、ふくらはぎの曲線。膝の裏の窪み。太ももの外側の滑らかな張り。千織の指示は淡々と続いた。メジャーが肌を滑るたびに、シトラリの肩が微かに跳ねる。けれど彼女はもう逃げようとはしなかった。むしろ、旅人の指が触れる場所をまるで待ち受けているかのように、その身体を少しずつ預けていくようだった。
(足首……腰……肩……全部測られてる。空の目が、ワタシの全部を見てる……)
心の声が、甘い波紋のように俺の頭の中へ広がっていく。シトラリの瞳は潤んだままで、けれどその金色には確かな信頼が灯り始めていた。測られることが、見られることが、今の彼女にとってただの羞恥ではなくなっている。それはもっと深い、誰かに自分のすべてを知ってもらうという安心と、それに裏打ちされた興奮だった。
肩幅。腕の長さ。手首の細さ。指一本一本の長さまで、千織は几帵面にも記録していく。旅人の手がシトラリの指を一本ずつ撫でるように測っていくと、彼女の指が微かに旅人の指に絡みそうになった。その触れかけた指先が、言葉にならない懇願のようだった。
(手……繋ぎたい。もっと触って。手の甲だけでも、指先だけでもいいから……)
俺は何も言わず、ただその指をそっと握り直した。シトラリの肩がびくりと跳ねた。けれど今度は、逃げるための跳ね方ではなかった。むしろその手が、俺の指を握り返す力をわずかに増した。その温もりが、互いの手のひらを通じて伝わってくる。
千織が記録用紙に最後の数字を書き込み、ペンを置いた。その音が静かな作業場に小さく響く。千織は立ち上がると、記録用紙を一度眺め、それから満足げに頷いた。
「はい。以上が基本的な採寸よ。あなたのスタイルは本当に理想的だわシトラリ。バストからヒップまでのバランスが完璧。この数値ならどんなデザインでも対応できる」
シトラリはほっと息を吐いた。その頬にはまだ赤みが残っているが、肩の力が少しだけ抜けたようだった。けれどその安堵は、次の瞬間にあっけなく打ち砕かれた。
「あとは――」
千織が、何でもないことのように言った。
「シトラリの舌の長さと、膣の深さだけね」
彼女の自宅の作業場の空気が、一瞬で凍りついた。
シトラリの瞳が限界まで見開かれた。その蒼色が、怒りと羞恥と混乱を同時に映してまるで嵐の前の空のように揺れ動く。
「……は?」
「だから、舌の長さと膣の深さ。服を作る上で体のすみずみまで知っておくのは当然のことよ。それに――」
千織は旅人の方をちらりと見た。その紅い色の瞳には、昨夜と同じ爛々とした光が宿っている。
「空の服も、最終的にはそういうところまで考慮して作るの。あなたの男の人だから、ちゃんと把握しておかないと」
「ち、千織さん!? ななな何を言って――っ!」
シトラリの顔はもう赤という言葉では足りないほどに熟れた果実のような色に染まっていた。彼女は両手で顔を覆うようにして俯した。心の声が、もはや決壊寸前の堤防のように溢れ出してくる。
(舌!? 膣!? そんなの測るわけないでしょおおお!)
(でもでも千織さんが言うなら仕事として必要ってことで……)
(いやいやいや! 空の前で!? ワタシのそこを!? 測られる!?誰に!?空!?)
(そ、空になら……測ってほしい。空に……ワタシの全部……)
その最後の声が、俺の胸の奥をじんと熱くした。口では否定しているのに、心の奥底では確かにそう望んでいる。シトラリの矛盾が、今の俺には愛おしくてならなかった。
「シトラリ」
俺は静かに彼女の名を呼んだ。シトラリが顔を上げる。その瞳はもう涙ぐんでいて、けれどその奥には確かに期待の光が揺れていた。俺は千織に向き直り、小さく頷いた。
「舌の長さ、か。どう測るんだ」
「そんなの決まってるでしょ。キスして、舌を絡め取るの。それが一番正確よ」
千織は何でもないことのように言った。けれどその口元には、確かな企みが浮かんでいた。彼女は作業台の上の記録用紙を抱えると、作業場の奥の方へと歩いていった。
「私は向こうで記録してるから。ゆっくりと、しっかりとやってちょうだい。あ、もちろん何度も、ね」
その背中が遠ざかっていく。残されたのは、旅人とシトラリだけだった。作業場の空気は、まだ朝の光を含んでいて、けれど二人の間だけが別の温度を孕んでいた。
シトラリはまだ両手で顔を覆ったままだった。その肩が、微かに震えている。俺はそっと、彼女の手首に手を添えた。その肌は熱い。脈打つような熱が、指先から伝わってくる。
「シトラリ。顔を上げて」
「……ワタシ、できない。こんなの恥ずかしすぎて」
「無理にじゃないんだ。ただ、君の全てを知りたいだけだ」
旅人の言葉にシトラリはゆっくりと顔を上げた。その蒼い瞳は涙で潤み、けれどその奥には確かな決意の光が揺れていた。彼女は一度だけ小さく息を吸い、それから震える唇を開いた。
「……ワタシも、空のことが好き」
その声は、今にも消え入りそうなほど小さかった。けれど作業場の静けさの中では、はっきりと旅人の耳に届いた。彼女はすぐに俯きそうになったが、旅人がそっとその頬に手を添えるとその手のひらに自分の頬を預けるように目を閉じた。
「ずっと前から。キミがワタシを、一人の女として見てくれた時から。でも言えなかった。だってワタシは年上だし、部族の祭司だしそれに……キミにはもう大切な人がいるから」
(言っちゃった。言っちゃった。もう戻れない。でも……後悔はしてない。だって本当のことだもん)
心の声が、堰を切ったように溢れてくる。その声は震えていたけれど、どこか晴れやかでもあった。
「シトラリ」
旅人は彼女の頬に添えた手をそっと離すと、その手で今度は彼女の髪を撫でた。薄ピンクから紫へのグラデーションが、指の間をさらりと流れていく。
「俺も、君のことが好きだ。千織の前で言うのは気が引けるけど……前から気になってた。君の織る布も、肌に描かれた模様もそして……その強がりなところも」
「強がりって……」
「だって本当は寂しがり屋なんだろ? 心の声、全部聞こえてるからな」
旅人がそう言うとシトラリは一瞬だけ目を見開き、それから真っ赤になって旅人の胸をぽかぽかと叩いた。その力は弱く、まるで子猫がじゃれつくようだった。
「聞こえてるって……ずっと? 最初から?」
「最初から。シトラリの術のせいだって気づいたのは少し後だけどな」
「うそ……じゃあ、ワタシがキミのこと好きだって思ってたのも……」
「ああ。筒抜けだった」
シトラリは両手で顔を覆った。その耳まで真っ赤になっている。旅人はそんな彼女の手首をそっと掴み、顔から離させた。涙で潤んだ瞳が潤んだまま旅人を見上げる。
「恥ずかしい……死んじゃう……」
「死なないでくれ。これから先、もっと一緒にいたいんだから」
旅人はそう言うと彼女の額にそっと口づけを落とした。シトラリの肩がびくりと震える。けれど逃げない。むしろ、その小さな身体を旅人の方へと少しだけ傾けた。
(キス……された。額だけど……でも、空の唇がワタシに触れた。ああもう……どうにでもなれ)
心の声が、諦めにも似た甘さを帯びていく。旅人は彼女の手を取ると、作業場の隅にあるソファへと導いた。千織は奥の作業台で記録用紙に向かったまま、こちらをちらりとも見ない。けれどその肩が微かに震えているのは、笑いを堪えているからだろう。
「シトラリ。舌の長さ、測らせてくれるか?」
旅人が改めてそう言うと、シトラリはこくりと頷いた。もう抵抗はない。彼女はソファに腰を下ろすと、自分から旅人の方を向いた。その瞳はまだ潤んでいるけれど、その奥には確かな期待が揺れている。
「……優しくしてね」
「ああ。約束する」
旅人は彼女の隣に腰を下ろすと、そっとその頬に手を添えて顔を近づけた。シトラリは目を閉じる。そのまつ毛が、朝の光を受けて影を落とす。旅人はまず彼女の唇に自分のそれを軽く重ねた。触れるだけの、確かめ合うようなキス。
「ん……」
シトラリの喉の奥から、小さな吐息が漏れる。旅人はそのまま何度か唇を重ね、彼女が慣れるのを待った。やがてシトラリの方から、少しだけ唇を押し返してくる。ぎこちないけれど、一生懸命なキス。
(キス、してる。空とキスしてる。夢みたい。でも夢じゃない。だってこんなに温かい)
旅人は彼女の下唇をそっと吸い、それから唇を割って舌を差し入れた。シトラリの口内は驚くほど熱く、そして柔らかかった。彼女の舌は最初どこへ逃がせばいいのかわからないように震えていたが、旅人の舌がそっと絡みつくとすぐにそれに応えようと動き始めた。
「んっ……ふ……」
舌を絡め取られ吸い上げられるたびに、シトラリの鼻から甘い声が漏れる。彼女の手が、旅人の胸元をぎゅっと掴んだ。それは拒絶ではなく、もっとという無言の懇願だった。旅人はそんな彼女の背中に腕を回し、そっと抱き寄せる。シトラリの身体がすっと旅人の胸の中に収まった。
長いキスの間旅人は何度も彼女の舌の長さを確かめるように、その先端を追いかけた。シトラリはそれに応えるように、自分からも舌を差し出してくる。その健気さが、旅人の胸を締め付けるように愛おしかった。
やがて旅人がゆっくりと顔を離すと二人の唇の間に銀の糸が細く架かった。シトラリの瞳はもう完全に潤んでいて、その蒼い色が溶けたように揺れている。口元には、ふにゃりと緩んだ笑みが浮かんでいた。
「……測れた?」
「ああ。シトラリの舌、すごく長くて柔らかかった」
「そ、そんなこと言わないでよ……」
シトラリは恥ずかしそうに俯いたが、その口元は嬉しそうにほころんでいる。旅人はそんな彼女の頭をそっと撫でた。
「次は、膣の深さだな」
旅人がそう言うと、シトラリの身体がびくりと震えた。けれどもう逃げない。彼女は小さく頷くと、自分からソファの上に横たわった。ナタの民族衣装の裾が、その動きに合わせてたくわえられる。露わになった太ももは、朝の光を受けて絹のように滑らかだった。
「千織、そっちで見ててくれ」
旅人が声をかけると、千織は振り返らずにひらりと手を振った。
「ええ。ちゃんと記録してるわ。遠慮なくどうぞ」
その声は淡々としていたが、やはり微かに笑いを含んでいた。旅人は改めてシトラリに向き直る。彼女はもう目を閉じていて、そのまつ毛が微かに震えている。旅人はそっと彼女の下半身へ視線を合わせて膝を折った。
その花弁はすでに蜜で濡れていた。彼女がどれほどこの瞬間を待っていたのかを、その濡れ具合が証明している。けれど旅人はすぐには触れず、まずその太ももの内側に口づけを落とした。内側の柔らかな肌に、次々とキスを落としていく。
「あっ……そこ、くすぐったい……」
「どこが感じるか、ちゃんと測らないと」
「測るって……あっ」
旅人の唇が、ついに彼女の花弁に触れた。閉じられた花びらを舌先で割り開き、蜜を掬い取るように舐め上げる。シトラリの背中が、弓なりに反った。
「ひぁっ……!」
(来た……空の舌が、ワタシの……ああ、すごい熱い)
旅人は彼女の反応を確かめるように花弁の割れ目に沿って舌を這わせる。上から下へ、何度も何度も。そのたびにシトラリの喉から甘い悲鳴が漏れた。彼女の手が旅人の頭をぎゅっと押さえつける。その指先は、微かに震えていた。
「シトラリの蜜、すごく美味しい」
「そ、そんなこと言わないでってば……あっ!」
旅人が花芽を見つけ、そこを唇でそっと包み込むとシトラリの腰が大きく跳ねた。舌先で転がすように刺激すると、彼女の太ももがびくびくと痙攣する。蜜が旅人の口の中に溢れ出した。その味は、ほんのりと甘くけれど後味はさっぱりとしている。
(やだ……こんなに舐められて……でも気持ちいい。もっと、もっと欲しい)
心の声が、甘く切ない。旅人は彼女の花弁の中に舌を差し入れ、狭い蜜口を押し広げて内壁を優しく撫でた。
「あっ、あっ、そこ……! だめ……!」
シトラリの身体が大きく跳ねる。旅人は彼女の一番感じる場所を舌先で押し上げ、そのまま吸い続けた。シトラリの背中がこれ以上ないほど反り、彼女の身体が小刻みに震える。
「んああっ!」
シトラリは旅人の顔の上で絶頂を迎えた。溢れ出した蜜が旅人の唇を伝い、顎を濡らしていく。旅人は彼女の震えが収まるまで、その花弁を優しく舐め続けた。
「はぁ……っ、はぁ……っ」
シトラリは荒い息を吐きながら、ソファの上でぐったりと脱力していた。汗ばんだ薄ピンクの髪が、彼女の頬に張り付いている。旅人は彼女の太ももに口づけを落とし、ゆっくりと顔を離した。
「シトラリ、すごく可愛かったよ」
その言葉に、シトラリはようやく顔を上げた。蒼い瞳は涙で潤んでいる。けれどその口元には、満足そうな笑みが浮かんでいた。
「……もう、ワタシ、空のこと好きすぎてどうにかなりそう」
「俺もだよ。でも、まだ測り終わってないんだ」
「え……まだあるの?」
「ああ。膣の深さを測るって言っただろ?」
旅人はそう言うと、自分のものを彼女の入り口に当てた。亀頭が花弁に触れる。シトラリの全身が、微かに強張った。けれど彼女は逃げない。むしろ、自分から少しだけ腰を浮かせて旅人を迎え入れようとする。
「シトラリ。初めてだろ? 痛かったら言ってくれ」
「……うん。でも、空なら……大丈夫だって、信じてるから」
(そ、空の固いのが、アソコに当たってる♡)
旅人はゆっくりと腰を進めた。亀頭が彼女の窄まりを押し広げ、膣の皺壁を一枚一枚確かめるようにじっくりと埋めていく。彼女の内側は驚くほど熱くなっていて、それでいてまるで幼い子の手の様に狭くてキツく締め付けてくる。けれど拒むような狭さではない。まるで最初から旅人の形を知っているかのように、吸い付くように絡みついてくる。
「ん……っあ……っ」
シトラリの小さな口から、切なげな吐息が漏れる。旅人は亀頭の返しで彼女の膣壁を擦り上げながら、少しずつ奥へと進んでいった。半分ほど入れたところで、彼女の処女膜に触れる。
「シトラリ、力抜いて」
旅人が耳元で囁くと、シトラリはこくりと頷き旅人の首に回した腕にぎゅっと力を込めた。旅人はその身体を抱きしめ返すようにしながら、ゆっくりと腰を進めた。彼女の内側が旅人の形に合わせてひくひくと収縮する。
「ああっ……!」
シトラリの全身がびくんと大きく跳ねる。けれどその声は痛みというより歓喜に近いものだった。旅人は彼女の反応を確かめながら、ゆっくりと抽送を始める。浅く深く。彼女の内側が旅人の形に合わせて、少しずつ変わっていく。
「シトラリ。気持ちいい?」
「ええ……すごく。空が、ワタシの奥にいる……」
シトラリは旅人の肩に顔を埋め、小さく喘いだ。彼女の内壁が旅人のものをきゅうきゅうと締め付ける。その締め付けは、まるで彼女の想いそのもののように強くそして温かかった。旅人は彼女の小さな尻を両手で支え、自分の腰をゆっくりと動かした。彼女の足が旅人の腰に回り、深く繋がる。
「あっ、あっ、あっ!」
シトラリの声がだんだんと高くなっていく。彼女の豊かな胸が旅人の胸に押し付けられ、先端の蕾が擦れるたびに彼女の背中が震えた。旅人は彼女の耳元に唇を寄せ、その耳たぶをそっと食んだ。
「シトラリ。俺の全部、君で埋め尽くしたい」
「空……」
シトラリの瞳が、涙で潤んでいる。けれどそれは悲しみではなく、歓喜と幸福の涙だった。彼女は旅人の首に抱きつき、自分から腰を沈めてくる。その動きはまだ慣れないもので、けれど確かに旅人を求めていた。旅人はそんな彼女の腰を支え、抽送の速度を少しずつ上げていく。パンパン、と肌のぶつかる音が静かな作業場に響き二人の汗が混ざり合う。
「あっ、空、ワタシもう……」
「いいよ。イって。俺も一緒に」
旅人は彼女の最も奥子宮口に先端をぴったりと密着させたまま、腰を深く打ち付けた。シトラリの全身が弓なりに反り、小さな口が声にならない悲鳴の形に開く。その瞬間、旅人もまた彼女の奥へと精を放った。どくん、どくんと脈打つように注ぎ込まれる熱い飛沫を、シトラリは子宮の奥で確かに感じていた。
「っ……!!」
シトラリの身体が大きく痙攣し、膣が旅人のものをぎゅっと締め付ける。旅人は彼女の震えが収まるまで、そのままじっと抱きしめていた。射精の余韻で、彼女の内側がひくひくと動くのが愛おしくてならない。
「はぁ……っ、はぁ……っ」
シトラリは旅人の胸に顔を埋めたまま荒い息を吐いていた。汗ばんだ薄ピンクの髪が額に貼り付き、その頬は火照っている。旅人はそっと彼女の髪を掻き上げ、額に口づけを落とした。
「シトラリ。愛してるよ」
その言葉に、シトラリはゆっくりと顔を上げた。蒼い瞳が、星の光を閉じ込めたようにきらきらと輝いている。彼女はほんの少しだけ笑って、それから旅人の唇にそっと自分のそれを重ねた。
「ワタシもよ、空。ずっと、ずっと前から愛してた」
その声は、もう震えてはいなかった。ただ好きな人に抱かれて、満たされたというまっすぐな感情だけの声だった。
「はぁ……空、ワタシ、今すごく幸せ」
「俺もだよ。シトラリとこうなれて、本当に良かった」
旅人はそう言って、彼女をより強く抱きしめた。シトラリは旅人の胸に頬を寄せると、小さく息を吐いた。その吐息が旅人の鎖骨のあたりをくすぐる。
シトラリの華奢な背中が、小刻みに震えていた。旅人の胸に顔を埋めたまま、彼女の呼吸はまだ浅く、熱っぽく、そして甘く乱れている。初めての交わりの余韻が、まだ二人の間の空気に色濃く残っていた。
──ふわわりと、甘い波紋のような思考が旅人の脳裏に直接流れ込んでくる。シトラリの術の残滓だ。至近距離で肌を重ね合わせている今、彼女の心の声は抵抗なく旅人の意識へと染み込んでいく。
(すごい……温かい。空がワタシの中にいる。初めてなのに、痛くなかった。ただ満たされるだけだった……)
(優しくしてくれた。すごく嬉しい。でも、なんだか切ない。もっと、もっと乱暴にされてもよかったのに……)
(もしかして、このまま無理やり赤ちゃんを孕まされるの? ワタシのお腹に、空の子が……?)
(子宮の中に、空のおちんちんが入ってきて、ワタシの奥の奥まで犯すの? ぐちゃぐちゃにされちゃう……)
(いやだって言っても、絶頂させられ続けて、空の性奴隷妻に調教されるんじゃ……)
次々と溢れ出す、シトラリの隠された本音。表向きは気丈な祭司でありながら、その内側には深い孤独と、それゆえに歪んで肥大した渇望を抱えている。拒絶されることへの恐怖と、それでも愛する男に全てを壊されることへの甘い期待。その矛盾した欲望の奔流が、旅人の理性の堤防を容赦なく削り取っていく。
旅人の瞳の奥で、何かが音を立てて弾けた。
「千織」
旅人はソファの向こうにいるデザイナーに視線を向けた。その声は低く、そしてひどく乾いていた。
「夜には迎えに来る」
千織は記録用紙から顔を上げ、旅人の瞳に宿った暗い炎を一瞬で見て取った。彼女は口元に狡猾で、それでいてどこか満足げな笑みを浮かべる。
「ええ、仕事を終わらせて待ってるわ。一段落させたら、ちゃんと迎えを入れるから。ゆっくりと、彼女を可愛がってあげなさい」
旅人は頷くと、シトラリの身体を抱き上げた。彼女の小さな悲鳴が喉の奥で漏れる。けれど旅人は、シトラリの膣から自身の硬く脈打つ剛直を抜かなかった。繋がったまま、彼女の白い肢体を抱き上げると、そのまま千織に背を向ける。
「え、空? ちょっと、このまま……ぁん!?」
シトラリが驚いて目を見開く。けれど旅人の腕に抱かれた彼女の身体は、抵抗しようとする意思すら奪われていた。繋がり合った結合部から、互いの体温と蜜がとろりと混ざり合い、歩くたびに亀頭が膣壁の深い場所を刺激する。その感触にシトラリの背中が弓なりにしなり、甘い喘ぎが漏れた。
旅人は塵歌壺を取り出すと、そのまま二人で裸の状態で洞天へと転移した。
洞天へと降り立った瞬間、柔らかな草原の風が二人の肌を撫でた。どこからか鳥の鳴き声が聞こえる。だが旅人は足を止めなかった。
「おや、主様、お帰りな――おっと、これは」
丸い鳥のような姿をした壺の精霊が、驚いたようにこちらを見ている。だが旅人はマルを素通りした。洞天の家屋へと続く廊下を、早足で進んでいく。一歩ごとにシトラリの内部が揺さぶられ、彼女の甘い悲鳴が廊下に響き渡る。
「空、待ってっ!こんな格好で廊下を……んっ、やぁっ!」
旅人の自室の扉を蹴り開けるようにして押し入り、そのままベッドへとシトラリの身体を押し倒した。柔らかなシーツが二人の重みを飲み込む。結合したままの体勢で、旅人はシトラリの両手首をベッドに縫い付けるように掴んだ。
シトラリの蒼い瞳が、旅人を見上げている。そこには恐怖と、そして底なしの歓喜が同居していた。
「……嫌だって言ったら、やめてくれる?」
彼女は震える声でそう訊ねた。それは拒絶ではなく、確認だった。
「ダメやめない」
旅人は短くそう告げると、シトラリの唇に自分のそれを重ねた。言葉を奪うような、貪るような口づけ。舌を絡め取り、彼女の口内を蹂躙する。
「んっ……ふぅっ……!」
シトラリの抵抗とも喘ぎともつかない声が、旅人の口腔で消えていく。旅人は唇を離すと、シトラリの耳元に唇を寄せた。
「シトラリ。君の心の中、全部聞こえてたよ」
その言葉に、シトラリの瞳が限界まで見開かれた。
「聞こえて……た?」
「ああ。孕まされるのが怖い? それとも期待してる? 俺が君を性奴隷妻に調教するっていう妄想までしてたんだな。もしかしていつも一人でそういう事考えてた?」
旅人の低い囁きが、シトラリの背筋を駆け上がった。彼女の頬は瞬く間に熟れた果実のように赤く染まる。
「そ、そんな……言えない……」
「なんで? 俺は君のそういうところも全部愛してるよ。だから、今日はもう優しくしない」
旅人はシトラリの両足を大きく開かせると、自身の腰を深く打ち下ろした。
「ぁあああっ!!」
亀頭が子宮口を容赦なくノックし、さらに奥へと押し込む。子宮口が亀頭のかさぶきを飲み込むように窄まり、そしてついにその奥へと侵入を許した。
「ひぐぅっ……!! ああぁあああぁっ!!」
子宮を貫かれた瞬間、シトラリの全身が痙攣した。痛みではない。腹の底から突き上げてくる圧倒的な快感の波。白い喉が晒され、蒼い瞳が白目を剥きかける。普段は隠されている彼女の深淵への扉が、旅人によって暴力的に開かれたのだ。
(入ったぁ!♡ 空のおちんちんがっ、わたしの
「ここだろ? ここで犯されたいんだろ?」
旅人は子宮の中で亀頭を激しく動かした。狭く柔らかな子宮腔の中で、旅人の熱棒が容赦なく彼女をかき混ぜる。
(動いてるぅ!♡お腹の中ゴツゴツされてるぅ~♡)
「あっ、あっ、だめっ、そんなのっ、壊れちゃうっ!!」
「壊さないよ。ただ、君の中身を全部俺のもので上書きするだけだ」
旅人の動きは激しさを増していく。パンパンと肉がぶつかる音が自室に響き渡り、シトラリの豊かな胸が激しく波打つ。ぶるんぶるんと彼女豊かな双丘が揺れるたびに、その頂にある淡い蕾が擦れ合い、彼女の背中をさらに反らせた。
「空っ、ダメっ……! ダメ、こんなのっ……ぉぉ!」
(す、すごいぃ♡ 子宮にズボズボ♡ イクッ!イクイクぅぅ♡)
言葉にならない叫びが漏れる。シトラリの手がシーツをぎゅっと握りしめ、指の関節が白くなるほど力が込められた。拒絶しようとしているのに、身体は旅人の動きに合わせて無意識に腰を浮かせてしまう。
「イクか? 俺の子宮汁でいっぱいにしてやるから」
旅人はシトラリの耳元でそう囁くと、限界まで深く突き入れた。子宮の最深部に亀頭を密着させ、熱い精を一気に迸らせる。
「────ッッッ!!!」
どくん、どくんという強い脈動と共に注ぎ込まれる熱い飛沫。それを子宮の奥で直接感じた瞬間、シトラリの意識は完全に白く弾け飛んだ。彼女の全身が弓なりに反り上がり、膣壁が旅人のものを逃がすまいと痙攣するように締め付ける。
「あぁぁ……っ、あ……っ」
シトラリは目を見開いたまま、口から涎を垂らし、全身を小刻みに震わせて絶頂し続けていた。子宮内射精の余韻が彼女の理性を完全に刈り取り、ただ快楽に溺れるだけの雌に変えていく。
旅人はそんな彼女を逃さないように抱きしめると、まだ収まることのない興奮を持て余しながらも、その首筋に口づけを落とした。
「……これからもこうやって犯すからな。シトラリ」
返事はない。ただ荒い呼吸音だけが響いていた。旅人は彼女の華奢な身体を抱きしめ直すと、再び腰を動かし始めた。
シトラリの内部はまだ先ほどの絶頂の余韻で痙攣を繰り返しており、旅人の剛直を逃がすまいと窄まり続けていた。その熱く狭い感触が、旅人の理性をさらに削ぎ落としていく。先ほどまでの優しい愛撫などもうどこかへ消え失せていた。あるのはただ、目の前の女を自分のものだと刻み込むという原始的な衝動だけだ。
「あっ……まっまた動いて……! んくっ……!」
シトラリは旅人の胸に顔を押し付けながら甘い悲鳴を漏らした。蒼い瞳はもう潤んで焦点が定まっていない。彼女の心の声がまた旅人の脳裏に流れ込んでくる。
(きもちぃ……♡ また奥まで来てる……♡ ワタシのお腹の中で空のが動いてるぅ……♡)
「シトラリ。本当に感じてるのはどっちだ?」
旅人が耳元で低く囁きながら腰を深く打ち下ろすと、シトラリの背中が弓なりに反った。Gカップの豊かな胸が波打ち、淡い色合いの蕾が旅人の視界で激しく揺れる。
「そんっ……なこと……言ってない……っ! んあっ!」
口では否定するのに、心は正直だ。
(言ってる♡ ワタシ空のが大好きぃ♡ もっと奥まで突いてぇ♡)
「素直じゃないな。だったら身体でわからせてやる」
旅人は彼女の両足首を掴み大きく開かせると、さらに深く突き上げた。子宮口を亀頭で幾度もノックし、容赦なく奥へと押し込む。狭い子宮腔の中で旅人の熱棒が激しく動き回るたびに、シトラリの口からは言葉にならない喘ぎが溢れ出した。
「ぉおあぁぁっ! ダメっそこぉ! おおきいっ! 壊れちゃうぅぅっ!!」
拒絶の言葉とは裏腹に、彼女の身体は旅人に合わせて勝手に腰を揺らめかせている。二百歳を超える祭司としての威厳もプライドももうそこにはない。ただ一人の男に貫かれる悦びに溺れる一人の雌の姿だけがあった。
「壊れないさ。俺が全部受け止める。だからもっと声を出せ」
旅人の動きは激しさを増していく。パンパンと肉がぶつかる音が洞天の自室に響き渡り、シトラリの豊かな胸が激しく波打つ。その揺れに合わせて肌に描かれたナタの民族模様が歪み、まるで彼女自身の歓喜を物語っているかのように見えた。
「空っ! ダメっ! こんなのっ! んぉぉっ!」
(イクっ! イクイクっ!♡ ワタシ空のおちんちんでイクぅぅ♡)
シトラリの手がシーツをぎゅっと握りしめ指の関節が白くなるほど力が込められた。限界が近いことを悟った旅人は彼女の耳元で囁いた。
「俺の子種汁で子宮をいっぱいにしてやる。受け止めろシトラリ」
そう言うと限界まで深く突き入れた。子宮の最深部に亀頭を密着させ熱い精を一気に迸らせる。
「────ッッ!!」
どくんどくんという強い脈動と共に注ぎ込まれる熱い飛沫。それを子宮の奥で直接感じた瞬間シトラリの意識は完全に白く弾け飛んだ。彼女の全身が弓なりに反り上がり膣壁が旅人のものを逃がすまいと痙攣するように締め付ける。
「あぁぁ……っ、あ……っ」
シトラリは目を見開いたまま口から涎を垂らし全身を小刻みに震わせて絶頂し続けていた。子宮内射精の余韻が彼女の理性を完全に刈り取りただ快楽に溺れるだけの存在へと変えていく。
シトラリの内部はまだ先ほどの絶頂の余韻で痙攣を繰り返しており旅人の剛直を逃がすまいと窄まり続けていた。その熱く狭い感触が旅人の理性をさらにゴリゴリと削ぎ落としていく。先ほどまでの優しい愛撫などもうどこかへ消え失せていた。あるのはただ目の前の女を自分の所有物になったんだと、その身体と記憶そして心に刻み込むという原始的な衝動だけだ。
「――あ゛っ!? っ……ま゛っ、また動いて……! んくっ……!」
シトラリは旅人の胸に顔を押し付けながら甘い悲鳴を漏らした。蒼い瞳はもう潤んで焦点が定まっていない。彼女の心の声がまた旅人の脳裏に流れ込んでくる。
(きもちぃ……♡ また奥まで来てる……♡ ワタシのお腹の中で空のが動いてるぅ……♡)
「シトラリ。本当に感じてるのはどっちだ?」
旅人が耳元で低く囁きながら腰を深く打ち下ろすとシトラリの背中が弓なりに反った。Gカップの豊かな胸が波打ち淡い色合いの蕾が旅人の視界で激しく揺れる。
「そんっなこと言ってないっ! んあっ!」
口では否定するのに心は正直だ。
(言ってる♡ ワタシ空のが大好きぃ♡ もっと奥まで突いてぇ♡)
「素直じゃないな。だったら身体でわからせてやる」
旅人は無意識に震えるシトラリの身体をうつ伏せに寝返らせるとそのまま腰を自分の下へ引き寄せて再び激しく律動を再開した。
「ひゃあぁあっ!?」
突然の体勢変更に悲鳴を上げるシトラリだったがすぐにその声は甘い嬌声へと変わっていく。背後から深く貫かれる感触に彼女の背骨が電流のようにしびれた。
「あっ!あっ!?そこっ! おおきいっ! お腹の中、掻き回されてるぅっ!」
背中から覆いかぶさるようにして旅人は何度も腰を打ち付ける。シトラリの尻はGカップという数字にふさわしい豊かさと弾力を持ち白濁と愛液が混じり合った蜜が太ももを伝いシーツへと滴り落ちていく。
「どうだシトラリ。この体位ならもっと深く入るだろ?」
「んくぅっ! 入ってくるぅっ! 子宮までぇっ! おちんちんが子宮に入ってきてるぅっ♡」
言葉にならない快楽に翻弄されながらもシトラリは本能的に腰を突き出して旅人を受け入れようとしていた。長い薄ピンクから紫へのグラデーションの髪が背中一面に乱れ散らばっている。
「シトラリのお尻すごく気持ちいいよ。丸くて柔らかくて」
「そんっなこと言わないでぇっ! 恥ずかしいぃっ!」
(でも嬉しい♡ 空にお尻好きって言われるなんて♡)
口では恥じらいながらも心では歓喜しているその矛盾した姿が旅人の嗜虐心をさらに煽った。旅人は彼女の腰を掴むとさらに激しく前後させる。
パンパンパンパン!
絶え間なく肉と肉がぶつかる音が部屋中に響き渡る。シトラリの手がシーツを掻きむしりその指先が白くなるほど力が込められていた。
「イクっ! イクっ! またイッちゃうぅぅっ!!」
(イックぅ♡ 空のおちんちんでイックぅう♡)
「いいぞ。何度でもイケ。俺が満足するまで終わらないから!」
旅人はそう言うと子宮口を亀頭で幾度もノックしては容赦なくその向こう側へと押し込んだ。
「ひぃぁあっ! ダメぇっ! 子宮壊れちゃうぅぅっ!!」
(壊して♡ ワタシの子宮、空ので壊してぇ♡)
「壊れないさ。シトラリが俺の赤ちゃんを孕む場所だ。だからもっと、もっと俺に夢中になれシトラリ!」
旅人の動きは激しさを増していく。シトラリの豊かな胸がベッドに押し付けられその形を変えながら揺れる。肌に描かれたナタの民族模様が汗ばんだ肌の中で歪みまるで彼女自身の歓喜を物語っているかのように見えた。
「あっ! あっ!? そこっ! おおきいっ! お腹の中、掻き回されてるぅっ!」
(すごい♡ 空のがワタシのお腹の中で暴れてる♡ 空の赤ちゃんの部屋ズボズボされてるぅ♡)
シトラリの心の声が甘い毒のように旅人の脳髄に染み込んでくる。二百歳を超える祭司の威厳も、長く孤独を守り続けてきた少女の心も今はただ快楽の前に無力だった。
旅人は彼女の腰を高く引き上げるとうつ伏せのままの体勢で一層深く結合した。シトラリの背中が弓なりに反り、シーツに押し付けられた胸の先端が擦れて彼女の口からはもはや言葉にならない悲鳴が漏れ続ける。
「んぁあっ! あっ! あっ! 空っ! 空っ!!」
(好きっ! 好きっ! ワタシ、空のこと大好きぃっ!!)
その心の声を聞きながら旅人は限界を迎えようとしていた。子宮口を貫いたまま、彼女の最も深い場所で果てるために最後の数突きを勢いよく打ち込む。
「シトラリっ、出すぞっ!」
どくん、どくん、と脈打つように旅人の精がシトラリの子宮へと直接注ぎ込まれていく。熱い飛沫が最奥の壁を打つ感覚に、シトラリの全身が大きく痙攣した。
「ひぁぁあああっ!!」
彼女の膣壁が、旅人のものを搾り取るように何度も収縮を繰り返す。その締め付けの強さに、旅人もまた彼女の背中に覆いかぶさったまま、しばらく身動きが取れなかった。
やがて、二人の荒い呼吸だけが部屋に響く。旅人はゆっくりと彼女の中から自分を引き抜いた。結合部から、白濁と愛液が混じり合った蜜がとろりと糸を引いて溢れ出る。
「はぁ……はぁ……空……」
「ああ。シトラリ、よく頑張ったな」
旅人は彼女の汗ばんだ背中に口づけを落とすと、その身体をそっと抱き起こした。シトラリはぐったりと旅人の胸に凭れかかり、まだ焦点の定まらない蒼い瞳で彼を見上げる。
「……ワ、タシ、もう、立てない、かも」
「ああ、無理しなくていい。このまま眠っていいよ」
旅人はそう言うと、シトラリをベッドの中央へと横たえ自分もその隣に横になった。彼女の長い髪を枕元で整えてやり、汗ばんだ額に手を当てる。
「千織には、後で連絡しておくよ」
「……うん。空、ありがと」
(ずっと、こうしてくれたらいいのに。ずっとワタシの傍にいてくれたら……)
その心の声はもう旅人の頭の中には流れ込んでこなかった。ただ、彼女の潤んだ瞳と微かに震える唇が、その想いを雄弁に語っていた。
旅人は彼女の手を取ると、指を絡めてそっと握りしめた。
「シトラリ。これから、末永くよろしくな」
シトラリは一瞬だけ目を見開いた。それから、ゆっくりと、けれど確かにその口元に笑みを浮かべた。
「……うん。よろしくね、空」
旅人は隣で規則正しい寝息を立て始めたシトラリの顔を見つめながら、ゆっくりと今度は優しくシトラリの身体を抱きしめる。大切な彼女の温もりが、腕の中に確かにあった。
シトラリ は 逃げられなかった。
賢者タイムで読み切った人へ。どんな部分が癖に刺さりました?
もし、こんなシチュエーションで子作りしてる女の子の姿が見たいというのがあれば全部読んだ詳しい感想と一緒により詳しく書いてあったら、
もしかしたら参考にするかもしれない。
でも感想とかよりお気に入りにしてくれる方が嬉しいので、感想が面倒な人は、お気に入りにしてくれると嬉しいです。
あれ? 恋人にはしたけどハーレムの事、二人に言ってないくないか?