洞天の自室には、二人の呼吸と、肌と肌が重なり合う湿った音だけが満ちていた。
シトラリの華奢な身体はベッドの中央で小さく折り曲げられ、旅人の腰に回された両足はもはや力を失くしてだらりと垂れ下がっている。薄ピンクから紫へのグラデーションが美しい長髪は汗でシーツに張り付き、その蒼い瞳は半開きのまま焦点を結ぶことをやめていた。豊かな双丘が呼吸のたびに微かに上下するだけで、二百歳を超える祭司としての威厳も、気丈な強がりも、今はどこにもない。あるのは、ただ一人の男に貫かれ続けることで快楽の深淵へと沈んでいった一人の女の無防備な姿だけだった。
旅人はその身体を抱きしめたまま、ゆっくりと、されど確実に腰を動かし続けていた。結合部から溢れ出た白濁と愛液が混じり合った蜜はシーツの上に幾つもの染みを作り、部屋の空気には情交の生々しい香りが濃く淀んでいる。何度目かの射精の余韻で、シトラリの内壁がひくひくと反射的な収縮を繰り返していた。子宮口は旅人の亀頭をきゅうと咥え込んだまま、離そうとしない。
──ぐぷ、と湿った音がして、旅人が再び腰を深く打ち込んだ瞬間。
「────っ」
シトラリの喉の奥から、言葉にならない呻きが漏れた。目は見開かれたままだが、そこに意識の光はない。ただ子宮を貫かれるたびに、身体がびくりと跳ね、膣壁が旅人のものを無意識に締め付ける。それはもはや快楽に対する反応ではなく、身体が覚え込んだ純粋な反射だった。
旅人はシトラリの額に張り付いた髪を優しく掻き上げ、その肌に口づけを落とした。何時間も犯し続けているというのに、彼の目にはまだ衰えぬ熱が宿っている。シトラリの心の声が漏れ出すことはもうなかった。彼女の意識が快楽の底へと沈んでしまっているからだ。けれど旅人にはわかっていた。彼女の身体そのものが、言葉よりも雄弁にすべてを語っていることを。
その時、扉が控えめにノックされた。
旅人は腰の動きを止めずに、扉の方へと視線を向けた。シトラリは反応を示さない。もう何度目の絶頂で意識を飛ばされたのかもわからない状態だ。
「空、入ってもいいかしら」
扉の向こうから聞こえたのは、どこか落ち着いた、けれど僅かに気遣いを含んだ声だった。ナヒーダだ。旅人は腰の動きをゆっくりと止めると、声を返した。
「ああ。いいよ、ナヒーダ。入っておいで」
扉が静かに開くと、そこにはナヒーダが立っていた。若草色のメッシュが入った白い髪が洞天の柔らかな灯りを受けてふわりと輝いている。神と同じ色のワンピースはいつもと変わらないが、その小さな手には二つの水の入ったボトルが握られていた。
ナヒーダはベッドの上の光景を一目見て、何も驚いた様子を見せなかった。ただその深い緑の瞳が、シトラリのぐったりとした身体と、旅人の繋がった結合部とを順に見つめ、それから旅人の顔を見上げた。
「彼女の意識が戻るまで、まだ時間がかかりそうね」
その声は静かで、どこか母親のような柔らかさを帯びていた。ナヒーダはベッドの端にちょこんと腰を下ろすと、ボトルの一つを旅人の方へ差し出した。
「空。何時間も続けているのでしょう。水分補給をしないと、あなたの身体が持たないわ」
「……ありがとう、ナヒーダ」
旅人はナヒーダからボトルを受け取ると、一口含んだ。冷たい水が乾いた喉を潤していく。シトラリの内部はまだ旅人のものをきゅうと締め付けたままで、その感触が水の冷たさとは対照的な熱として下半身に残っていた。
「ナヒーダは気づいたのか?」
「ええ。洞天の中であなたの情交の気配はいつでも感じ取れるけれど、今回は特に……強い波動だったから、すぐにわかったわ」
ナヒーダはそう言うと、シトラリの額にそっと手を伸ばした。その小さな手のひらがシトラリの肌に触れると、ほんのりと淡い光が灯る。
「……命に別状はないわ。ただ、意識が快楽の深い層に沈んでいる。もう少しで自然に戻るはず」
ナヒーダの指先がシトラリの額を優しく撫でる。その仕草は五百年の時を生きる知恵の神のものではなく、ただ誰かを気遣う一人の少女のものだった。
「…そう。この子は、心の中にずっと秘めていた想いを、ようやく空に伝えられた。だから身体も心も、全部解き放ってしまったのね」
ナヒーダの言葉に、旅人はシトラリの寝顔を見つめた。蒼い瞳の端に、乾いた涙の痕が残っている。何時間も前、彼女が初めて旅人に「好き」と告げた時の、あの震える声を思い出す。
「……そうだな。シトラリはずっと一人で抱え込んでいた。俺がもっと早く気づいてやればよかった」
「それはあなたのせいではないわ。彼女自身が、自分から言い出せなかっただけ。でも……」
ナヒーダはそこで一度言葉を切ると、旅人の顔を見上げた。その深い緑の瞳には、ただ静かな愛情が灯っていた。
「あなたが気づいてあげたから、ようやく素直になれた。それは間違いなく、あなたが彼女にしてあげられたことよ」
旅人はナヒーダの言葉に小さく頷いた。それから、まだ繋がったままのシトラリの身体をそっと抱きしめ直す。
「ナヒーダ。他に洞天にいるのは?」
「ノエルだけよ。モナさんは今朝、スメールの占星術の研究会に行っているし、バーバラさんはモンドに戻って教会の勤めに。甘雨さんは……最近体調が安定しないから、月海亭には出ずに自室で休んでいるわ」
旅人は頷いた。甘雨の妊娠中の体調については、ずっと気にかかっていた。半仙の身体だから人間とは妊娠の仕方が違うはずだが、それでも無理はさせられない。
「ノエルは……知ってるのか?」
「ええ。廊下で会った時に、新しい恋人の声が聞こえたと言っていたわ。ご主人様が新しい恋人さんと愛し合っているのだろうと。それで……」
ナヒーダは少しだけ口元を緩めた。その笑みは、どこか悪戯っぽくもあった。
「ノエルなら、すぐにでもここに来たいと言っていたけれど、私は水を持ってくる先にしたの。あなたの身体を先に労わらないと、ノエルの相手もできないでしょうから」
「……ナヒーダには敵わないな」
「ふふ。ここで暮らしているとね、こういうことには少し慣れるものよ」
ナヒーダはそう言ってくすりと笑った。それからシトラリの顔をもう一度覗き込む。
「もうすぐ戻るわ。意識が浅い層に浮上し始めている」
旅人がシトラリの内側の収縮を感じた。先ほどまでの反射的な痙攣とは違い、もっと意志のある動きに変わっている。シトラリのまつ毛が微かに震え、その蒼い瞳の奥に、徐々に光が戻り始めた。
「ん……ぅ……」
シトラリの唇から、小さな呻きが漏れた。焦点の定まらない瞳が、天井をぼんやりと見つめる。それからゆっくりと視線が動いて、旅人の顔を映した。
「……空……?」
「ああ。ここにいるよ、シトラリ」
旅人が囁くと、シトラリの瞳に涙が滲んだ。それは悲しみの涙ではなく、ただ目覚めた場所に愛する人がいるという安堵の涙だった。
「ワタシ……どれくらい……?」
「数時間だな。ナヒーダが水を持ってきてくれた」
シトラリの蒼い瞳に映ったのは、見知らぬ少女の顔だった。若草色のメッシュが入った白い髪。深い緑の瞳。どこか神々しいまでの清らかさを纏ったその姿は、まだ意識の半分が快楽の霧の中に沈んでいるシトラリには幻覚のようにすら見えた。
「……誰?」
掠れた声でそう問いかけると同時に、シトラリの頬がさっと赤く染まった。自分が今どんな状態であるかを遅れて思い出したからだ。旅人と繋がったままの体勢で、しかも見ず知らずの少女にその姿を見られているという事実が、羞恥心となって遅ればせながら押し寄せてくる。
ナヒーダはそんなシトラリの動揺を静かに見つめると、小さく微笑んだ。
「初めまして。私はナヒーダ。スメールの草神であり……空の恋人の一人よ」
その言葉は、シトラリの意識を覚醒させるには十分すぎる衝撃だった。
「え……? 恋人……? 一人……? え? 草神?」
シトラリの蒼い瞳が限界まで見開かれる。ナヒーダという少女が旅人の恋人であるということ。そして「一人」という言葉が意味するのは、自分や千織以外にも旅人の恋人がいるということ。その事実が混乱となってシトラリの思考をかき乱した。
(ワタシだけじゃない……? 千織さんだけじゃなくて……この子も……? 他にも……?)
心の声が漏れ出しそうになるのを堪える余裕すらない。シトラリは信じられないものを見るような目でナヒーダを見つめ、それから自分の中にいる旅人へと視線を落とした。彼は変わらず優しい眼差しでシトラリを見下ろしている。けれどその瞳の奥には、揺るぎない熱と覚悟があった。
「ワタシ……ワタシは……」
言葉にならない動揺。千織との一件でようやく旅人に想いを告げたばかりだというのに。世界がぐらりと回るような感覚。逃げ出したいような、けれど彼から離れたくないという相反する感情が胸の中で渦巻く。
その混乱を断ち切ったのは、旅人の腰だった。
「────っ!!」
唐突な突き上げに、シトラリの背中が弓なりに反った。子宮の最奥を的確に突かれ、先ほどまで何度も絶頂させられた場所を再び刺激される。思考が白く弾け飛びそうになる感覚に、シトラリの口から甘い悲鳴が漏れた。
「あっ! あぁっ! 空っ!!」
旅人はシトラリの腰を掴むと、さらに深く腰を沈めた。抽送の速度は緩やかだが一突き一突きに確かな力が込められている。それはシトラリの意識を他へ向けることを許さないという明確な意思表示だった。
「シトラリ。他にも誰がいようと関係ない」
耳元で囁かれた低い声が、直接脳髄へと響く。旅人の熱がシトラリの内側から全身へと広がっていく。
「俺は君を愛してる。君の中に俺を感じてほしい。他の誰でもない、君に感じてほしいんだ」
「空……!」
旅人の言葉に、シトラリの蒼い瞳から涙が溢れた。それは混乱の涙ではなく、ただ純粋な歓喜の涙だった。旅人の腕の中にいるという実感。彼自身が自分の中にいるという確かな感覚。それだけが今のシトラリを支える全てだった。
旅人はゆっくりと腰を動かしながら、シトラリの耳元で続けた。
「ナヒーダも千織もモナもノエルもバーバラも甘雨も……みんな俺にとって大切な人だ。みんなに俺の子を産んでほしいって思ってる。でもそれは、君が特別じゃないってことじゃない。君は君らしくて、だからこそ俺は君が好きになった」
シトラリの内壁が旅人の言葉に呼応するようにきゅうきゅうと締め付ける。長い時を生きてきた孤独も不安も悔いも全てが彼を受け入れる動機に変わる。
「だから……これからも俺の隣にいてくれ。俺と一緒に笑って俺と一緒に泣いて……そして俺の子を産んでほしい」
その言葉は求婚であり同時に誓いだった。子宮口を亀頭が優しく撫でるたびに子宮の奥から痺れるような快感が波のように押し寄せてくる。それはただの肉体的な快楽ではない。心と身体の全てで彼を受け入れるという深い充足感だった。
「空……ワタシ……」
シトラリは震える腕で旅人の首に抱きついた。涙で濡れた頬を彼の胸板に押し付ける。心の声はもう聞こえなくてもその想いは言葉よりも雄弁に伝わっていた。
「ワタシも好き……空が好きぃっ! ずっとずっと前から……ワタシのお腹に空の赤ちゃん欲しいっ! いっぱい孕ませてぇっ♡」
シトラリの本能的な懇願に旅人の瞳が細められた。彼はシトラリの腰をしっかりと抱きしめるとその唇に深く口づけた。舌を絡め合い互いの想いを確かめ合うような貪るようなキス。
「んっ……ふぅっ……!」
ナヒーダはベッドの端で二人の愛の営みを静かに見守っていた。その瞳には羨望のような感情は微塵もなくただ暖かな祝福の色だけが浮かんでいる。
(良かったわねシトラリ。ようやくあなたも私たちの一員になれた)
ナヒーダは心の中でそう呟くとそっと部屋を出て行った。残された二人にはまだ語り合うべきことがあるし愛し合うべき時間がたっぷりとあるのだから。
旅人は唇を離すと再び腰を動かし始めた。今度はもっと激しくもっと深く。シトラリの華奢な身体がベッドの上で揺さぶられるたびに豊かな胸が波打ち汗ばんだ肌が互いに擦れ合う。
「あっ!あっ!空っ!好きっ!大好きぃっ!!」
(イクっ!またイクぅっ!♡ 空のおちんちんでイックぅう♡)
シトラリの心からの嬌声が洞天の自室に響き渡る。長く孤独だった夜はようやく明け彼女の心には確かな光と温もりが満ち始めていた。
シトラリは旅人の胸に顔を埋めた。その耳は赤く染まったている。けれど逃げようとはしない。ただ旅人の体温を感じながら、小さく息を吐いた。
「空……ワタシ、まだ……繋がってたい……」
「ああ。好きなだけいいよ」
シトラリの腕が旅人の背中に回る。その力は弱く、けれど確かに旅人を求めていた。旅人は彼女の背中を優しく撫でながら、ナヒーダの方を見た。
「ナヒーダ。ありがとう。ノエルにも、後で声をかけておくよ」
「ええ。ノエルなら廊下で待っているはず。あなたがシトラリと落ち着いたら、きっと入ってくるわ」
ナヒーダはベッドの端から立ち上がると、もう一つのボトルをシトラリの枕元に置いた。
「シトラリ。あなたも起きたら水分をとって。空の相手を何時間もしていたのでしょう、あなたの身体も水分が足りないはず」
「……ありがとう、ナヒーダ様」
シトラリは旅人の胸に顔を埋めたまま、小さな声でそう言った。ナヒーダはそれに頷くと、扉の方へと歩き出した。その小さな背中が扉の向こうに消える直前、ナヒーダは一度だけ振り返り、旅人に向かって静かに微笑んだ。
「空。シトラリの事も、大切にしてあげてね」
その言葉は、五百年の時を生きる神だからこそ言える、同じ孤独を知る者からの言葉だった。旅人は静かに頷いた。
「ああ。わかってる。ナヒーダも一緒だ」
ナヒーダは満足そうに頷くと、扉を静かに閉めた。部屋には再び二人の呼吸だけが響く。シトラリの指が旅人の胸元をぎゅっと掴んだ。
「空」
「ん?」
「……ワタシ、すごく……幸せ」
その声は掠れていて、けれど確かに嬉しさを含んでいた。旅人は彼女の髪を撫でながら、その額に口づけを落とした。
「俺もだよ、シトラリ」
洞天の午後の光が、窓の向こうから柔らかに差し込んでいた。草原を渡る風が、どこか遠くで鳥の声を運んでくる。この静かで、けれど確かな幸福に満ちた時間。旅人の腕の中には、新たな恋人の温もりが確かにあった。
ナヒーダが部屋を出て廊下へと歩を進めると、そこには予想通り、ノエルが待っていた。
銀色の髪をふわりと揺らし、今日は淡いブルーのメイド服を身につけている。胸元の白いフリルが呼吸のたびにささやかに震え、その手には清潔なタオルと、小さな盆の上に並んだ果実水が置かれていた。廊下の壁に背を預けて立っていたノエルは、ナヒーダの姿を認めるとすぐに歩み寄ってきた。
「ナヒーダ様。ご主人様とシトラリさんの様子はいかがでしたか?」
「ええ、大丈夫よ。シトラリの意識は戻ったわ。空も水分補給できたし、しばらくすれば落ち着くはず」
ノエルは安堵したように胸を撫で下ろした。その仕草は、いつも通りの几帵面で献身的なメイド騎士のものだったが、その瞳の奥には心配そうな色が滲んでいた。
「そうですか……よかったです。廊下からでも声が聞こえていて、ご主人様がどれほどシトラリさんと励んでいらっしゃるかはわかっていましたけれど、数時間も続けていらっしゃったので、ご主人様の身体が心配で」
「ノエル。あなたは本当に、空のことを第一に考えているのね」
ナヒーダが静かにそう言うと、ノエルは少しだけ頬を染めて俯いた。
「もったいないお言葉です。わたくしはただ、ご主人様に仕えるメイドとして当然のことを……」
「当然、ではないわ。それはあなたの優しさよ、ノエル」
ナヒーダの言葉に、ノエルは更に赤くなった。フリルの襟元を整えるように手を動かしながら、小さな声で呟く。
「ナヒーダ様まで、そのようなことを……」
ナヒーダはくすりと笑うと、ノエルの手から盆を受け取った。
「シトラリが落ち着いたら、空にこれを持っていってあげて。果実水はシトラリさんのために。それとタオルも。汗を拭いてあげないと」
「ありがとうございます、ナヒーダ様。わたくし、すぐにでもお持ちしたいのですが……」
「まだ少し待って。二人が落ち着くまで」
ノエルは少しだけ残念そうな表情を見せたが、すぐに頷いた。その瞳は、廊下の奥にある自室の扉の方へと何度も視線を送っていた。
「……ご主人様とシトラリさん、よかったのですね。シトラリさんがご主人様に想いを伝えられて、そしてこうして洞天に迎え入れられて」
「ええ。シトラリは長い間、一人で自分の気持ちを抱え込んでいたの。だから、こうして素直になれたことは彼女にとって大きな一歩よ」
ナヒーダの言葉に、ノエルは静かに頷いた。それから、少し恥ずかしそうに、けれど正直に口を開いた。
「わたくし……正直に申し上げますと、少しだけ嫉妬いたしました。ご主人様がシトラリさんとあんなに熱く愛し合われていたのを感じて、わたくしもご主人様に抱かれたいと思ってしまったのです」
その告白は、ノエルらしいというかノエルらしくないというか。いつもの丁寧で清楚な言葉遣いの中に、ぽろりと本音が零れ落ちた。ノエル自身、それを言ってしまってから慌てたように口元を手で覆った。
「あ、い、いえ、その、決してシトラリさんに対抗心があるわけではなく、ただ……」
「ふふ。いいのよ、ノエル。それは自然なことだから」
ナヒーダは微笑みながら、ノエルの銀色の髪をそっと撫でた。その手は小さく、けれど温かかった。
「空は、あなたのことも愛している。それは私が保証するわ。だから焦らなくていいの。あなたの番は、必ず来るから」
ノエルの瞳が、ほんのりと潤んだ。けれどそれは涙ではなく、希望の光だった。
「……はい。ナヒーダ様。わたくし、ご主人様のことを信じて待っております」
その声は、いつもの几帵面なメイド騎士のものだった。けれどその奥には、一人の女として愛する人を待つという確かな決意があった。
廊下の窓から、洞天の午後の光が差し込んでいた。草原の向こうでは、どこかで鳥が鳴いている。穏やかで、けれど確かな幸福が、この小さな異空間のどこかに満ちている。
やがて、自室の扉が内側から静かに開いた。旅人がシトラリを抱き抱えたまま廊下へと出てきた。シトラリは旅人の胸に顔を埋めたまま、薄い部屋着を羽織っているだけの姿だった。
「ノエル」
旅人が静かに名を呼ぶと、ノエルは弾かれたように顔を上げた。銀色の髪が揺れ、その瞳が旅人を捉えた瞬間、そこにあった嫉妬も不安もすべて消え失せた。ただ純粋な喜びだけが、その蒼い瞳の中で輝いていた。
「ご主人様。シトラリさんも。お疲れ様でございました。わたくし、果実水とタオルをご用意しております。シトラリさんのお部屋までお運びしましょうか?」
「ありがとう、ノエル。頼めるか?」
「はい。もちろんでございます」
ノエルはにこりと笑うと、ナヒーダから受け取った盆をしっかりと持った。その背中は真っ直ぐで、歩き方は軽やかだった。旅人の後ろについて歩き出しながら、ノエルはちらりとシトラリの顔を見た。シトラリはまだ半分夢の中にいるような顔で、旅人の胸に頬を預けていた。
ノエルはシトラリのために用意した個室の扉を開けた。洞天に追加されたばかりのその部屋は、ナタの織物と千織屋の布地が調和した、シトラリ好みの空間になっていた。部屋の中央には大きなベッドが置かれ、窓辺には読書用のゆったりとした椅子が配置されている。本棚には、マルが用意してくれたのだろう、スメールとナタの娯楽小説が何冊も並んでいた。
「ご主人様。シトラリさんをこちらのベッドへお運びくださいませ。わたくし、すぐにタオルを温めてまいります」
「ありがとう、ノエル」
旅人はシトラリをベッドの上にそっと横たえた。シーツに触れた瞬間、シトラリが小さく身じろぎをして、旅人の服の袖をぎゅっと掴んだ。
「……空。行かないで」
「行かないよ。ここにいる」
旅人はベッドの縁に腰を下ろし、シトラリの手を握り直した。その指は細く、けれど温かかった。
ノエルが温かいタオルを持って戻ってきた。旅人の隣に立つと、そっとシトラリの額の汗を拭い始めた。その手つきは丁寧で、献身的で、まるで壊れ物を扱うかのように優しかった。
「シトラリさん。わたくし、ノエルと申します。ご主人様の恋人の一人です。まずはお身体を休めてくださいませ。何か必要なものがございましたら、何でもおっしゃってください」
シトラリはまだ焦点の定まらない瞳でノエルを見上げた。銀色の髪、優しい笑顔、そしてその手から伝わる温もり。シトラリの唇が微かに動いた。
「……ありがとう、ノエル。……ワタシ、空に……引っ張り込まれて……その……」
「ふふ。わたくしも同じですよ。ご主人様に引き込まれた組ですから」
ノエルはにこりと笑った。その笑顔は、同じ立場の女同士としての、何よりも優しい歓迎だった。
ナヒーダも部屋の入り口から静かに見守っていた。その深い緑の瞳が、旅人とシトラリとノエルの三人を順に見つめ、やがて満足そうに目を細めた。
洞天の午後は、穏やかに、そして確かに過ぎていった。新しい家族が増えたこの異空間に、また一つ、温かな物語が刻まれ始めていた。
◆◆◆
旅人がシトラリを連れ込んで思うがままに彼女を犯して子宮ごと調教していた数時間。この短時間で状況を理解したマルが用意してくれた彼女の部屋に、ノエルと共に運んで寝かせる事にした。
まだシトラリの要望を聞いてないのでベットとクローゼットぐらいしかない簡素な部屋だったが、彼女が起きてマルと改めて挨拶すればすぐにでも彼女の自室と同じ状態になるだろう。
簡素なベッドに横たえられたシトラリの寝顔は、まるで少女のようだった。薄い唇が微かに開き、そこから漏れる呼吸だけが部屋の静寂を刻んでいる。旅人が数時間にわたり彼女を愛した痕跡が、彼女に被せたシーツの隙間から覗く鎖骨や腕に淡く残っていたが、その表情に苦痛の色はない。むしろ、深く安らかな眠りの底に沈んでいるように見えた。
旅人はしばらくその寝顔を見つめていた。薄ピンクから紫へと移ろうグラデーションの髪が、枕に散らばって波を描いている。蒼い瞳は閉ざされ、長い睫毛が頬に影を落としていた。
「……ご主人様、シトラリさんの部屋ですが、マルさんによくしていただきましたね。ベッドもクローゼットも揃っていますし」
ノエルが小声でそう言いながら、旅人の傍らに立っていた。銀色の髪が廊下から漏れる光を受けて白銀に輝いている。洞天内ではメイド服に着替えており、その布地の下で豊かな胸が呼吸のたびに緩やかに起伏していた。Gカップの膨らみは、仕立ての良いエプロン越しでもその形状がくっきりと浮かび上がっている。
「ああ。まだ彼女の要望を聞いていないから、家具は最低限だ。起きてマルと挨拶すれば、すぐに彼女の自室と同じように整えてくれるだろう」
「でしたら、シトラルさんが起きるまでは安心ですね。体力を消耗されているようですし」
ノエルの言葉に旅人は頷き、最後にもう一度シトラリの寝顔に視線を戻してから、静かに部屋を出た。廊下の空気はひんやりとしていて、先ほどまでの情事の熱気が嘘のように澄んでいる。マルが実装した消臭機能が、丁寧に空気を入れ替えてくれていた。
「……ご主人様」
歩き出したノエルが、ふと足を止めて旅人を振り返った。その翠色の瞳に、何か言いたげな光が揺れている。
「どうした?」
「いえ……シトラリさんも、ご主人様のことをとても大切に想っていらっしゃるのだなと、改めて感じたものでございます」
ノエルは控えめに微笑んだ。その笑顔には嫉妬の影はなく、ただ純粋な喜びと、少しの羨望が混じっていた。新しい家族が増えたことを心から喜んでいるのは明白だったが、同時に旅人の愛情を分け合う相手がまた一つ増えたことへの微かな戸惑いも、その眉間の僅かな歪みに滲んでいた。
「ノエル」
旅人が静かにその名を呼ぶと、ノエルの肩がびくりと跳ねた。
「君の気持ちも、ちゃんと受け止めているよ。シトラリが増えたからといって、君への想いが薄れるわけじゃない」
「──っ、は、はい……!ありがとうございます、ご主人様……!」
ノエルの顔が瞬く間に紅潮した。翠色の瞳が潤み、豊かな胸が激しく起伏する。その反応のあまりの素直さに、旅人は思わず口元を緩めた。
「さあ、行こうか。お腹が空いたし」
「はい!すぐにご用意いたします!」
ノエルが弾むような足取りで廊下を進み始める。その背中を見つめながら、旅人は胸の内で小さく息を吐いた。シトラリとの数時間は、確かに濃密だった。彼女の心と身体の両方を丁寧に解きほぐし、旅人の存在を子宮の奥深くまで刻み込んだ。口では嫌がりながらも、心の中で「もっと愛して」と懇願する彼女の声が、未だ耳の奥に残っている。
──あの子も、もう俺の家族だ。
廊下の先から漂ってくる香ばしい匂いに、旅人の足が自然と速まった。
キッチンに入ると、テーブルの上にお菓子を広げた小さな身影があった。
若草色のメッシュが入った白い髪。幼女のように小さな体躯。神と同じ色のワンピースの裾を丁寧に畳んで椅子に座り、キュッキとクッキーを指先でつまんで口に運んでいる。スメールを統治する草神、ナヒーダだった。
「あ、来たわね。待ってたのよ」
ナヒーダが無表情のまま小首を傾げた。五百年の時を生きる知恵の神の瞳が、旅人とその後ろのノエルを順に捉える。その瞳は深淵のように静かで、どこか母親のような温かみを含んでいた。
「ナヒーダ、先に来ていたのか」
「ええ。千織さんと一緒にお茶をしてたんだけど、彼女は仕事に戻るって。それでね、二人が来るのを待っていたの」
ナヒーダはそう言うと、お菓子の包みをテーブルの端に寄せた。その視線が旅人の全身を舐めるように走り、やがて彼の腰のあたりで一瞬止まった。
「……シトラリさんとのことは、感知していたわ。洞天の中の気配なら、大体わかるから」
淡々とした声だったが、その言葉の奥に微かな熱が潛んでいる。旅人はそれに気づきながらも、あえて何も言わずにナヒーダの傍らに歩み寄った。
「君もお腹が空いたろう? 一緒に食べよう」
「ええ。……でもその前に」
ナヒーダが両腕を旅人に向かって伸ばした。その仕草は「抱っこ」を求める子供のように無邪気で、しかし五百年の知恵を湛えた瞳には明確な意図が宿っていた。
「抱き上げて、膝の上に乗せてほしいの」
旅人は微かに笑って、ナヒーダの小さな身体を抱き上げた。驚くほど軽い。ワンピースの布地越しに伝わる体温は温かく、花のような柔らかな香りが鼻をくすぐった。膝の上に乗せると、ナヒーダは旅人の胸に頭を預け、満足げに身を沈めた。
「ふふ……温かい」
「君も温かいよ。それに良い匂いだ」
「そう?嬉しいわ」
ナヒーダの小さな手が旅人の胸元を掴んだ。AAAカップの胸は平坦で、ワンピースの下にはほとんど膨らみがない。だがその乳首は布地越しに小さく硬く尖っていて、旅人の腕に触れる部分から微かな熱が伝わってくる。
「ご主人様、お昼食をお持ちいたしますね」
ノエルがキッチンの方へ向かい、手際よく食事の準備を始めた。鍋から立ち上る湯気、包木がまな板を叩く軽快な音、香ばしい匂い。それらが静かなキッチンに満ちていく。
旅人はナヒーダを膝の上に抱いたまま椅子に座り、テーブルの上のお菓子を一つ手に取った。
「これ、美味しいね」
「ええ。ズバイルシアターの近くのお店で買ったの。ニィロウさんのお気に入りのお店なんだけど、甘さ控えめで私も好き」
ナヒーダはそう言いながら、旅人の腕に自分の身体をさらに押し付けた。小さな臀部が旅人の太ももに密着し、ワンピースの裾から覗く細い脚が旅人の膝に掛かっている。
「……ねえ」
「ん?」
「シトラリさん、気持ちよかった?」
その問いかけは無表情のまま発せられたが、声の奥に微かな震えがあった。旅人はナヒーダの若草色のメッシュに指を絡めながら、正直に答えた。
「ああ。でも、君と一緒にいる今も気持ちいいよ」
「……ふふっ。ずるい言い方ね」
ナヒーダの唇が微かに歪んだ。それはほとんど表情筋が動かない彼女にとって、精一杯の笑顔だった。
旅人の手がナヒーダのワンピースの裾から滑り込み、滑らかな太ももに触れた。さらりとした肌の質感は、まるで白磁のように滑らかで温かい。指先が内側へと進むと、ナヒーダの呼吸が微かに速まった。
「──空」
初めて呼び捨てで名前を呼ばれた。その声は、神の威厳ではなく、一人の女の子としての欲求が滲む声だった。
「今はまだ、ノエルがいるから……」
「わかっている。でも」
旅人の手はそれ以上進まず、太ももの内側を優しく撫でるにとどめた。ナヒーダは旅人の胸に額を押し付け、その感触に耐えるように唇を噛んだ。
「……後で、ちゃんとしてほしいの。抱き締めて、全部教えてほしいの」
「ああ。約束する」
ナヒーダは小さく頷き、旅人の胸に身体を預けたまま目を閉じた。その表情には諦観と期待が混在していて、五百年の孤独を知る神だけが浮かべられる、複雑で深い色を帯びていた。
「ご主人様、お昼食ができあがりました!」
ノエルが丁寧に盛り付けられた料理をテーブルに並べ始めた。旅人の分はもちろん多めで、温かいスープと焼きたてのパン、彩り豊かなサラダが並んでいく。その手際の美しさは、見習いメイド騎士という枠を遥かに超えていた。
「ナヒーダ様のお分も、お菓子の横にご用意しておりますよ」
「ありがとう、ノエルさん」
ナヒーダは礼儀正しくそう答えたが、旅人の膝からは降りようとしなかった。むしろ、ノエルが近くに来たことで旅人にさらに密着し、その存在を主張するかのように腕を旅人の首に回した。
──この子にだって、独占欲があるんだな。
旅人はそう感じながら、ナヒーダの背中を優しく撫でた。小さな肩の骨が指先に当たる。五百年の間、誰にも触れられずにいた身体。それが今、旅人の腕の中で温もりを吸収している。
「いただきます」
旅人はナヒーダを抱いたまま片手で食事を始めた。ナヒーダも旅人の腕の中からお菓子を摘み、時々旅人の口に運んでくれる。
「……美味しい?」
「ああ。君が選んだものだからね」
「……そう。嬉しいわ」
ノエルはテーブルの向かいで静かに座り、その光景を見つめていた。翠色の瞳に映るのは、ご主人様と小さな神の穏やかな時間。だがその視線は時折、旅人の膝の上で揺れるナヒーダの姿に留まり、微かな羨望を浮かべていた。
「ご主人様……ナヒーダ様のお世話は、わたくしでもよろしいでしょうか?」
「もちろん。ノエルも一緒に食べてくれ」
「はい!ありがとうございます、ご主人様!」
ノエルの顔がぱあっと明るくなった。Gカップの胸が弾むように揺れ、エプロンの布地がその動きに追従する。
三人の穏やかな昼食の時間が始まった。窓の外には洞天特有の穏やかな空が広がり、どこまでも続く草原の彼方に霞んだ山影が見える。風が優しく屋敷を撫で、遠くから鳥の声が聞こえてきた。
──この場所に、もうすぐシトラリと千織も加わる。
旅人はナヒーダの温もりを感じながら、ノエルが丁寧に用意してくれたスープを啜った。温かい。身体の中から温まる熱が、胸の奥にある満たされない部分をゆっくりと埋めていくようだった。
家族が増えていく。愛すべき女の子たちが一人、また一人とこの楽園に足を踏み入れる。それはモナの予言の通りであり、そして旅人自身が心の底から望んでいることだった。
「空」
ナヒーダが小さな声で呼んだ。旅人が視線を落とすと、若草色の瞳が真っすぐにこちらを見つめていた。
「あの子が起きたら、ちゃんと挨拶させてね。新しい家族として」
「ああ。もちろん」
「……それと」
ナヒーダは声を潛めた。
「今夜は私の番よ。ずっと待っていたんだから」
その言葉は静かで、しかし確固たる意志を含んでいた。旅人は小さな神の頭を優しく撫でながら、静かに頷いた。
「今からでもいいけど、夜が良いの?」
「ええ。明るい内からノエルと一緒にあなたの愛を求めるのもいいのだけど――」
ナヒーダは旅人の頬に片手を添えて顔を寄せると触れるだけのキスをした。
「今日は夜に二人きりで、あなたの愛がほしいの」
ダメかしらと首をかしげるナヒーダに旅人は胸の内が、きゅんと締め付けられるような感覚を味わう。
「ナヒーダがそういうなら、今日の夜はナヒーダと一緒に朝までしよう」
旅人が触れるだけのキスをナヒーダに返すと、彼女はわずかに微笑んだ。ほとんど動かない表情筋が、かすかにだけ緩む。五百年の孤独を知る神にとって、それがどれほど深い笑顔であるかを旅人は知っていた。
「その代わりにノエルをいっぱい愛してあげて」
ナヒーダは旅人の膝からするりと降りると、ワンピースの裾を丁寧に整え、小さな手でテーブルの上のお菓子の包みをまとめた。若草色のメッシュが入った白い髪が、廊下から差し込む光を受けて淡く発光するように見えた。
「今からスメールに私が直接対応しないといけない事ができたの。新しい恋人との顔合わせの頃には戻るわ」
淡々とした声だったが、その瞳の奥に微かな名残惜しさが滲んでいる。旅人の腕の温もりが消えたことを惜しむように、ナヒーダは一度だけ振り返り、それから小さな背中を見せて洞天の出口へと歩いていった。
足音は驚くほど軽く、まるで風が床を撫でているかのようだった。やがてその姿が出口の光に溶け込むように消え、キッチンには旅人とノエルの二人だけが残された。
静かだった。
ナヒーダがいなくなったキッチンは、先ほどまでとはうって変わって、ふたりだけの空気だけで満たされていく。窓の外から吹き込む風がテーブルクロスの端を揺らし、遠くで鳥が鳴いている。ノエルが淹れてくれたスープの湯気が、白い糸のように立ち昇っていた。
「ご主人様……ナヒーダ様がお戻りになるまで、わたくしがお相手させていただきますね」
ノエルがテーブルの向かいから立ち上がり、旅人の傍らに歩み寄った。銀色の髪が微かな風に揺れ、白銀の糸のように光を弾く。洞天内で着替えたメイド服のエプロンが、歩みのたびにふわりと揺れた。Gカップの豊かな胸は、仕立ての良いエプロンの布地越しにもその形状がくっきりと浮かび上がっていて、呼吸のたびに緩やかに起伏している。
「ありがとう、ノエル。でも無理にとは――」
「いえっ!」
ノエルの声が思わず弾んだ。翠色の瞳がまっすぐに旅人を見つめ、その頬がほんのりと桜色に染まっていく。
「わたくしは……ご主人様の相手をすることに、無理などございません。むしろ、わたくしの方こそお願いしたいくらいです」
その声音には、控えめながらも確固たる意志が宿っていた。ノエルは旅人の隣の椅子に腰を下ろし、両手を膝の上で丁寧に重ねる。まっすぐな背筋、整った姿勢。見習いメイド騎士としての訓練が身についた所作だったが、その翠色の瞳だけは、訓練では培えない熱を帯びていた。
「ナヒーダ様も仰っていました。わたくしをいっぱい愛してあげて、と」
「……ああ」
「ですから」
ノエルは一瞬だけ視線を落とし、それから再び旅人を見つめた。長い睫毛の影が頬に落ち、その翠色の瞳の中で何かが揺れていた。憧れであり、献身であり、そしてそれ以上の──名前をつけるにはまだ少しだけ恥ずかしい感情。
「わたくしでよろしければ、ご主人様の癒やしになりたいのです」
旅人はノエルの真っ直ぐな瞳を見つめ返した。西風騎士団の見習いメイド騎士。モンドで出会い、モナの次に恋人となった少女。驚異的な体力を持ちながらも基本的には受け身で、旅人にされるがまま全てを受け入れる。その献身の深さは、時に旅人すら恐縮させるほどだった。
「ノエル。君はいつもそうやって、俺のことばかり気にしてくれるね」
「もちろんでございます。ご主人様の身の回りをお世話することが、わたくしの至上の喜びですから」
ノエルは控えめに微笑んだ。その微笑みには曇りがない。新しい家族が増えることを心から喜び、旅人の愛情を分け合う相手が増えることを素直に受け入れている。だが、その眉間に微かに残る皺が、言葉にしきれない微かな感情の波紋を告げていた。
「でも、ノエル」
旅人が静かに手を伸ばし、ノエルの頬に触れた。指先が触れた瞬間、ノエルの肩がびくりと跳ね、翠色の瞳が大きく見開かれた。白磁のように滑らかな頬は、指先の下で微かに熱を帯びていた。
「ご、ご主人様……?」
「君の気持ちはちゃんとわかっているよ。シトラリが増えても、ナヒーダがいても、モナがいても──君は君で、俺にとって大切な存在だ。だから君も、君自身を大切にしてほしい」
「──っ……!」
ノエルの瞳が潤んだ。翠色の瞳の中で涙が揺れ、それでもこぼれ落ちることはなかった。見習いメイド騎士としての誇りが、それを必死に留めているのだろう。だがその唇は微かに震え、豊かな胸が激しく起伏していた。
「あ、ありがとうございます……ご主人様……」
言葉が続かないのか、ノエルは俯き、銀色の髪が顔を隠すように垂れた。旅人の手がまだ頬に触れている。その温もりが、ノエルの心の堤防を少しずつ溶かしていく。
「ノエル」
「……はい」
「顔を上げて」
ノエルがゆっくりと顔を上げた。潤んだ翠色の瞳が旅人を見つめ、その唇が微かに開いて、何かを言いかけて──止まった。
──言いたいことがあるんだろう?
旅人はそう感じながらも、急かすことはしなかった。ノエルは自分のペースで想いを言葉にするタイプだ。見習いメイド騎士としての誇りと、一人の少女としての恋心が、彼女の中で常にせめぎ合っている。その葛藤を旅人は知っていた。
「ご主人様……私を、抱きしめていただいても……よろしいでしょうか?」
その声は小さく、震えていた。Gカップの胸が激しく起伏し、エプロンの布地がその動きに追従する。耳まで赤く染めたノエルが、両手を胸の前で組んで、旅人の返事を待っていた。
旅人は無言で両腕を広げた。
ノエルは一瞬だけ躊躇い、それから弾かれたように旅人の胸に飛び込んできた。
温かかった。
ノエルの身体は、驚くほど温かかった。騎士の訓練で鍛えられた筋肉の硬度と、少女の柔らかさが共存する身体。メイド服越しに伝わる体温が旅人の胸に染み込んでいく。Gカップの豊かな胸が旅人の胸板に押し付けられ、その柔らかな膨らみが形を変えて潰れていた。
「ご主人様……ご主人様……っ」
ノエルが旅人の背中に腕を回し、強く抱きしめ返した。その力は尋常ではなかった。騎士の訓練で培われた体力が、感情の高ぶりと相まって、旅人の背骨が軋むほどの強さになっている。だが、痛みはなかった。ただノエルの鼓動が、胸越しに伝わってくるだけだった。早鐘のように打つ心臓。速い呼吸。震える指先。
「ノエル、少し強いかな」
「あっ……! す、すみません! つい、力が……!」
ノエルは慌てて腕の力を緩めたが、旅人から離れようとはしなかった。銀色の髪が旅人の肩に埋められ、その隙間から「すみません」という小さな声が漏れてくる。
「謝ることないよ。君の想いが伝わって来たみたいで、嬉しかった」
「……っ、ご主人様はずるいです……そういうことを仰ると、私……」
ノエルの声がくぐもった。泣いているのか、ただ恥ずかしいだけなのか。旅人はノエルの背中を優しく撫でながら、その銀色の髪に指を通した。絹のように滑らかで、光を受けて白銀に輝く髪。その感触を確かめながら、旅人は静かに目を閉じた。
モナが最初の恋人になってからの日々。ノエルが加わり、バーバラが続き、甘雨が身ごもり、ニィロウとナヒーダが加わり、千織と結ばれ、そしてシトラリが加わった。一人一人の出会いが、旅人の心に刻まれていく。
──これからも増えていくのだろう。モナの予言通り、テイワット中の想いを寄せる女の子たちが、この楽園に足を踏み入れていく。
「ご主人様」
ノエルが旅人の胸から顔を上げた。翠色の瞳は潤んでいたが、そこにはもう涙の代わりに決意のような光が宿っていた。
「私を……愛していただけますか?」
その問いかけは静かで、しかし覚悟を決めた少女の声だった。メイド服のエプロンの紐が、呼吸のたびに揺れる。彼女の胸が、期待と緊張で激しく起伏していた。
「ナヒーダ様からの言葉通り……わたくしに、ご主人様の愛をください」
旅人はノエルの頬に手を添え、親指でその涙の跡を拭った。白磁のように滑らかな肌。騎士の訓練で鍛えられていても、その肌だけは少女の柔らかさを保っていた。
「ノエル。君が望むなら」
旅人の唇がノエルのそれに触れた。
触れるだけの、優しいキス。
だがそれだけで、ノエルの全身に電流が走ったように身体が震えた。Gカップの胸が旅人の胸に押し付けられ、その柔らかな膨らみが形を変える。ノエルの両腕が旅人の首に回され、銀色の髪がさらりと流れた。
「ん……っ……ご、ご主人様……っ」
唇が離れると、ノエルは目を細めて旅人を見つめた。翠色の瞳がとろりと溶けたように潤み、頬は桜色に染まり、唇が微かに開いて熱い呼吸を漏らしていた。
「……もっと」
その言葉は、ノエル自身すら驚くほど小さな声だった。
「もっと……愛していただいても、よろしいでしょうか?」
旅人は微かに笑い、ノエルの身体を抱き上げた。騎士の訓練で培われた筋肉の硬度とは裏腹に、その身体は驚くほど軽かった。否、旅人の腕力がそれだけ強いのだろう。ノエルは小さく声を上げたが、抵抗はしなかった。むしろ旅人の胸に身体を預け、その温もりに身を委ねた。
「じゃあ、寝室に行こうか」
「はい……! あ、抱き抱えて行かれるのですか……っ」
ノエルが旅人の首に腕を回したまま小さく頷くと、旅人は彼女を膝から抱き抱えお姫様抱っこした状態で歩き出した。
廊下の静寂を、二人の足音だけが刻んでいた。
旅人の腕に収められたノエルは、小さな身体を丸めるようにして震えていた。お姫様抱っこという無防備な体勢で晒された彼女の表情は、桜色に染まり、潤んだ翠色の瞳で旅人を見上げている。銀色の髪がふわりと揺れ、その隙間から熱い吐息が漏れていた。
歩みを進めながら、旅人は片手でノエルの豊かな胸を優しく掴んだ。メイド服の布地越しでもわかるほどに硬く尖った乳首を、指先で軽く摘み上げる。それだけでノエルの喉から甘い悲鳴が漏れそうになり、彼女は慌てて唇を噛んでそれを押し殺した。
「……っん……!」
さらには、スカートの裾から滑り込んだ旅人の手が、下着を身につけていない無防備な秘所へと伸びた。廊下という公共の場であるにも関わらず、旅人の指は遠慮なくその濡れた秘裂をなぞり上げる。スカートが垂れ下がっているとはいえ、真横から見れば丸見えの状態で弄られているという事実が、ノエルの羞恥心を激しく煽った。
ビクンと跳ねる太もも。押し殺しても漏れる甘い吐息。断続的に与えられる刺激に、ノエルは旅人の胸に顔を埋め、声が出ないように必死に耐えた。白磁のように滑らかな太ももの内側はすでに蜜で濡れそぼり、旅人の指先が触れるたびにねっとりとした糸を引いていた。
「……ご主人様……こんなところで……」
消え入りそうな声で懇願するが、それは拒絶ではなかった。むしろ、誰かに見られるかもしれないという背徳感と、旅人のなすがままになることへの喜びが混ざり合い、彼女の身体を芯から熱くさせている。
旅人は応えるようにノエルの耳元に唇を寄せ、「すぐだから」と囁いた。その吐息が耳をくすぐり、ノエルの背筋に甘い震えが走った。
ようやく寝室の扉を開くと、旅人はノエルをゆっくりとベッドの上に押し倒す形で下ろした。柔らかなスプリングがきしむ音と共に、ノエルの銀色の髪がシーツの上に波のように広がる。Gカップの豊かな胸が激しく起伏し、乱れたメイド服の隙間から白い肌が覗いていた。
「……ここなら大丈夫だね」
旅人が優しくそう告げると、ノエルは潤んだ瞳で旅人を見つめたまま、小さく頷いた。その頬は熱く火照り、唇は微かに震えていた。見習いメイド騎士としての誇りと一人の少女としての欲求がせめぎ合うその表情は、ひどく艶めかしく、旅人の劣情を静かに煽り立てた。
ノエルの期待した眼差しに勝てなかった旅人は、ノエルの頬に両手を添えて深く舌を絡ませてキスをした。唾液を交換するような、ねっとりとした口づけ。ノエルの小さな舌が旅人のそれに吸い付いて絡み取り、甘い吐息が漏れる。
「んっ……ふ、ぅ……ご主人様……っ」
唇を離すと、銀色の糸が二人の唇の間に引いた。ノエルは潤んだ翠色の瞳で旅人を見上げ、熱っぽく息を弾ませている。旅人はそのまま、ゆっくりとメイド服の上からノエルの身体をなぞって両手を下げていった。仕立ての良いエプロンの布地越しでも、ノエルの体温が手のひらに伝わってくる。脇、腰の曲線を確かめるように撫で下ろし、やがてその両手はいくら揉んでも飽きないふっくらとした胸へと辿り着いた。
Gカップの豊かな膨らみは、旅人の両手では到底収まりきらないほどの体積と柔らかさを誇っている。旅人はメイド服の上からその美しい曲線を揉みしだき、彼女を高ぶらせていく。指先が布地越しに硬く尖った乳首を捉え、転がすように弄ると、ノエルの喉から甘い悲鳴が漏れた。
「ぁっ、んっ……ご主人様、そんな……激しく……っ」
ノエルの身体がびくりと跳ね、ベッドのスプリングがきしむ微かな音が静かな寝室に響く。騎士としての訓練で鍛えられた筋肉の硬度と、少女の柔らかさが共存する身体。その胸は、揉まれるたびに形を変え、指の間に甘んじる従順さを見せていた。旅人の劣情を静かに煽り立てるその感触に、旅人は息を深くしながらノエルの服に手をかけた。
「ノエル、脱がせてもいいか?」
「はい……! 喜んで……っ」
ノエルは自らエプロンの紐に手を伸ばし、震える指先で結び目を解き始めた。銀色の髪が揺れ、その隙間から紅潮した耳が覗く。旅人はその様子を見つめながら、彼女の献身を全身で受け止める準備をしていた。服がノエルの身体のラインに沿ってずらされいくと、上半身の白磁のように滑らかな肌が露わになっていく。下着を身につけていないことが暗黙のルールとなった洞天の中で、ノエルの素肌が空気に晒された。
ふっくらとしたGカップの胸が、重力にわずかに揺れてその美しい形状を主張する。乳首は淡い桜色に染まり、旅人の愛撫で硬く充血していた。
「ご主人様……私で……よろしいのですか?」
「ああ、ノエルの全部が欲しい」
長年しみ込んだ自身の無さがにじみ出た言葉は、旅人への無自覚な甘えの形。それ一言で旅人は受け止め、受け入れてなおそれを求めるその言葉に、ノエルの瞳が再び潤んだ。
「ひゃっ……!」
旅人はノエルのメイド服を更に引き下ろして腰まで下げると、その豊かな胸に顔を寄せ、片方の乳首を口に含んだ。舌先で円を描くように乳輪をなぞり、硬く尖った乳首を吸い上げる。口の中に広がるのは、果物のように甘くさっぱりとした味わい。旅人はノエルの乳房を味わうように丁寧に舌で愛撫し、反対の柔らかな胸を片手で揉みしだいた。
「んっ、あっ……ご主人様っ、そこ……すごく……っ」
ノエルは半端に脱がされた服で腕の自由を失いながらもシーツを握りしめ、敏感な乳房の頂への刺激から背中を反らせる。ふよんろ胸が揺れ、その頂点が旅人の唇を追うように突き出される。旅人は乳首を歯で軽く挟み、舌で転がすように刺激を与え続けた。ノエルの身体から甘い匂いが漂い始め、太ももの内側が微かに痙攣しているのが見えた。
旅人は胸への愛撫を続けながら、空いている片手でノエルのスカートをゆるゆると捲り、太ももへと指を滑らせた。滑らかな肌の質感。足の付け根へと近づくにつれて、ノエルの呼吸が激しくなっていく。そして、旅人の指先が無毛の秘所に触れた瞬間、すでに蜜で濡れそぼっているそこが、ねっとりと指に絡みついた。
「ぁぁっ……もう……濡れて……しまってっ……」
「気にしなくていい。ノエルが感じてくれている証拠だよ」
旅人はノエルの胸から唇を離し、今度はその唇を彼女の中心へと向けた。メイド服のスカートを引っかけたまま太ももを両手で開かせ、淡く発情している秘所を露わにする。無毛の割れ目は透明な蜜で煌めき、熱く脈打っていた。旅人はためらいなくそこに口づけ、舌で秘裂を下から上へと舐め上げた。
「ひゃあぁっ!!」
ノエルの身体が大きく跳ねた。けれど旅人は彼女の腰をしっかりと押さえ、逃げることを許さなかった。舌先でクリトリスを転がすように刺激し、溢れ出る愛液を啜る。甘くとろみのある液体が旅人の舌を潤し、後味はさっぱりとしていて、いくらでも味わえる至福の味が広がった。
「あっ、あっ、あぁっ……ご主人様っ、そこ……だめっ、感じすぎて……っ!」
ノエルの嬌声が寝室に響き渡る。騎士の訓練で培われた体力とは裏腹に、快楽に対しては素直すぎるほど反応してしまう彼女の身体。旅人はさらに舌を深く潛り込ませ、膣口を舌で掻き回しながら、親指でクリトリスを優しく弾いた。
「んっ、くぅっ……! あっ、あぁぁ……!」
ビクン、ビクンと太ももが跳ね、ノエルの腰が浮く。旅人は溢れる愛液を一滴も残さずとろりと舐め取り、彼女が絶頂に向かって高ぶっていく様子を全身で感じ取っていた。
旅人はノエルの腰をしっかりと押さえ舌先でクリトリスを転がし続けた。溢れ出る愛液を一滴も残さず啜り上げ、甘くとろみのある液体が舌を潤していく。後味はさっぱりとしていて、いくらでも味わえる至福の味わいだった。
「あっ、あっ、あぁっ……ご主人様っ、そこ……だめっ、感じすぎて……っ!」
ノエルの嬌声が寝室に響き渡る。騎士の訓練で培われた体力とは裏腹に、快楽に対しては素直すぎるほど反応してしまう彼女の身体。旅人はさらに舌を深く潛り込ませ、膣口を舌で掻き回しながら親指でクリトリスを優しく弾いた。
「んっ、くぅっ……! あっ、あぁぁ……!」
ビクン、ビクンと太ももが跳ねノエルの腰が浮く。旅人は溢れる愛液をとろりと舐め取り、彼女が絶頂に向かって高ぶっていく様子を全身で感じ取っていた。
そして
絶頂の寸前で、旅人はぴたりと動きを止めた。
「っ!?」
ノエルの身体が大きく震え潤んだ翠色の瞳が驚愕に見開かれる。あと一歩で達することができたその瞬間に、旅人は唇も指もすべて止めてしまったのだ。
「ご、ご主人様……?」
戸惑いの声が寝室に落ちる。旅人はノエルの太ももの間に顔を埋めたまま、スカートに隠れた腰のあたりをゆっくりと撫で上げた。彼女の脚が微かに痙攣し、割れ目からはとろとろと蜜が溢れ続けている。
「ん……なんで……?」
ノエルはシーツを握りしめ潤んだ瞳で旅人を見下ろした。その表情には困惑と、ほんの少しの不満が混じっている。旅人はそんな彼女を見上げて微かに笑みを浮かべた。
「ノエルはいつも俺に奉仕してくれるからね。今日は俺がノエルを気持ちよくしたいんだ」
「で、でも……っ」
言いかけたノエルの言葉を遮るように旅人は再び舌を這わせた。今度は焦らすように、ごくゆっくりと。割れ目の下から上へ一本の線をなぞるように舐め上げ、クリトリスの周りを円を描いて転がす。けれどそこへ辿り着く直前で、またしても止める。
「あっ……あぁっ、ご主人様っ……!」
ノエルの腰が切なげに揺れる。達したいのに達することができない。そのもどかしさが彼女の肌をさらに熱くさせ、白磁のような太ももが旅人の頭を挟むように内側へ寄せられた。
「ノエル、どうしてほしい?」
旅人が顔を上げて問いかける。その声は静かで、しかし確かな熱を帯びていた。ノエルは唇を噛み、潤んだ瞳を彷徨わせる。見習いメイド騎士としての誇りが、こんなにも快楽に溺れておねだりをすることへの抵抗を生んでいた。けれど身体は正直で、秘所はきゅうきゅうと疼きもっと触れてほしいと訴えている。
「わ、私は……ご主人様の……お好きなように……っ」
絞り出した声は震えていた。
「俺はノエルがどうしてほしいかを聞いているんだよ」
優しく、しかし逃げ道を与えない声だった。ノエルの瞳が大きく揺れ、頬が桜色から朱色へと染まっていく。豊かな彼女の胸が激しく上下し、半端に脱がされたメイド服の布地がその動きに追従して揺れた。
旅人は再びノエルの中心へと顔を埋め今度はさっきよりも少しだけ深く、少しだけ長く舌を這わせた。ぬるりとした感触が秘裂をなぞり、クリトリスを転がし膣口をくすぐる。ノエルの背中がしなり、甘い悲鳴が漏れた。
「ひぁっ……あっ、あぁっ……!」
そしてまた、止める。
「っ、ご主人様っ……!」
今度はノエル自身が声を上げた。その声にはもう困惑だけでなく、はっきりとした欲求が混じっている。旅人は彼女の腰に手を添え、スカート越しにその丸みを撫でた。
「ノエル」
静かに名を呼ぶと、ノエルはびくりと肩を震わせた。潤んだ翠色の瞳が旅人を見つめ、その瞳の奥で何かが決壊しそうになっている。
「言ってごらん。素直に」
その言葉にノエルの唇が震えた。長い睫毛が伏せられ、銀色の髪がシーツの上で微かに揺れる。彼女はしばらく沈黙した後、消え入りそうなけれど確かな声で言った。
「もっと……もっと……愛していただきたいです……っ、ご主人様の手でイかせてください!」
その一言は見習いメイド騎士としての鎧を脱ぎ捨てた、一人の少女の声だった。旅人は満足げに微笑み、ノエルの秘所へと再び口づけを落とした。今度は焦らすことなく、彼女が達するまで。
「あっ、あぁっ、ご主人様っ……! それっ、そこっ……!」
旅人の舌がクリトリスを捉え吸い上げるように刺激する。同時に中指をゆっくりと膣内へ挿入し、優しく前壁を撫でた。ノエルの全身が大きくしなり、銀色の髪がシーツの上で波を打つ。
「んっ、くぅぅっ……! あっ、あぁぁぁ――っ!」
ノエルの背中が弓なりに反り、絶頂の瞬間、膣内がきゅうきゅうと収縮した。旅人は溢れ出る愛液をすべて啜り上げ、彼女が達するその瞬間を全身で受け止めた。
しばらくしてノエルの身体から力が抜けていく。荒い呼吸が静かな寝室に響き、太ももが微かに痙攣していた。旅人は顔を上げて、汗ばんだ彼女の額にそっと口づけを落とした。
「よく言えたね」
その一言にノエルは潤んだ瞳を瞬かせ、それから照れくさそうに顔を逸らした。
「……ご主人様……意地悪です」
「そうかな」
「……はい。とっても」
ノエルはそう言いながらも、その口元には微かな笑みが浮かんでいた。旅人はそんな彼女の表情を見て、胸の内が温かくなるのを感じた。見習いメイド騎士としての誇りと、一人の少女としての素直さ。その両方を併せ持つノエルだからこそ、こうして焦らす甲斐があるのだ。
「じゃあ、今度は俺の番かな」
旅人がそう言って身を起こすと、ノエルは慌てて上体を起こした。まだ少し熱の残る瞳で旅人を見つめ、それから自分から進んで彼の腰へと手を伸ばす。
「どうかわたくしに……奉仕させてください」
「ノエル」
「でもご主人様は……ご主人様のお好きなように。でも、今度はわたくしも……ご一緒に」
その言葉に旅人は微かに笑みノエルの銀色の髪を優しく撫でた。洞天の静かな寝室に、二人の熱い吐息だけが満ちていく。
旅人はベッドに仰向けに身を沈め、ノエルの腰を両手で支えながら、彼女を自分の顔の上に跨らせた。メイド服のスカートが旅人の視界を薄暗く覆い、その奥に無毛の秘所が露わになっていた。まだ先ほどの絶頂の余韻で熱く脈打ち、透明な蜜が割れ目を伝ってとろりと垂れようとしている。
「ご主人様……わたくし、この体位は少し恥ずかしいのですが……」
ノエルの声が旅人の股間のあたりからくぐもって聞こえてきた。Gカップの豊かな胸が旅人の下半身に押し付けられ、その柔らかな膨らみが形を変えて潰れている。ノエルは旅人の剛直を両手で包み込み、その熱と脈動を確かめるように指先を這わせた。
「恥ずかしい? でもノエル、さっきおねだりしてくれた時はもっと可愛かったよ」
旅人の声がノエルの秘所のすぐ間近で響き、その吐息が濡れた割れ目にかかった。ビクンと太ももが跳ね、ノエルの腰が微かに揺れる。
「そ、それは……っ、ご主人様が無理やり……」
「無理やりじゃないだろう? ちゃんと言ってくれたよね」
旅人の舌先が、ノエルの秘裂の下から上へとゆっくりとなぞった。甘くとろみのある愛液が舌に絡みつき、後味さっぱりとした至福の味わいが口の中に広がる。旅人はためらいなくそこに口づけ、クリトリスを舌で優しく転がした。
「んっ……あぁっ!」
ノエルの喉から甘い悲鳴が漏れ、その振動が旅人の剛直に伝わった。ノエルは旅人のものを両手で支えたまま、震える指先で亀頭を撫で、それから恐る恐る唇を寄せた。淡い桜色の舌先が先端に触れ、ちゅっと小さな音を立てて吸い付く。
「ん……っ」
旅人の腰が微かに揺れた。ノエルの舌が亀頭の裏側をなぞり、丁寧に優しく舐め上げていく。見習いメイド騎士としての奉仕の精神が、ここでは性奉仕という形で発揮されていた。彼女の小さな口には到底収まりきらないほどの大きさの剛直を、両手で支えながら舌と唇で丁寧に愛撫していく。
旅人はノエルの秘所に舌を埋めたまま、両手で彼女の豊かな臀部を揉みしだいた。騎士の訓練で鍛えられた筋肉の硬度と少女の柔らかさが共存する尻。その感触を確かめながら、舌先を膣口へと潛り込ませる。
「ひゃっ、あっ……ご主人様、そこっ……!」
ノエルの腰が跳ねて逃げようとするが、旅人が顔を寄せてさらに密着する。溢れる愛液が旅人の唇を濡らし、舌の動きに合わせてねっとりとした糸を引いた。旅人は親指でクリトリスを優しく弾きながら、舌で膣内を掻き回す。ノエルの太ももが旅人の頭を挟むように内側へ寄せられ、その痙攣する感触が直接伝わってきた。
「ノエル」
「んっ、はい……。ご主人様の……おおきくて…熱いです…っ」
ノエルの声が熱っぽく濡れていた。彼女は旅人の剛直を両手でしごきながら、舌先で亀頭を円を描くように舐め続けている。口の端から唾液が溢れ、旅人の柱を濡らして滑りを良くしていく。時折、勇気を出して深く口に含もうとするが、慣れない体勢の所為かその大ききなものを喉の奥まで届くことはなく、せいぜい亀頭とそのすぐ下までが限界だった。
「ノエル、無理しなくていいよ」
旅人の声はくぐもっていたが、優しさは確かに伝わっていた。ノエルは唇を離し、顔を上げようとしたが、やめてほしいとは言われなかったことへの喜びからか、再び唇を寄せた。今度は亀頭を口に含みながら、両手で幹をリズミカルにしごき上げる。
「んっ、ちゅっ……れろっ……ご主人様っ……気持ちいいですか……?」
その問いかけは、メイドとしての奉仕の確認であり、同時に一人の少女としての渇望だった。旅人はノエルの秘所から一瞬唇を離し、蜜で濡れた唇のまま答えた。
「ああ、気持ちいいよ。ノエルの舌、温かくて柔らかくて最高だ」
その言葉にノエルの背中がびくりと跳ねた。豊かで慎ましい大きさの胸が旅人の下腹部に押し付けられ、硬く尖った乳首が布地越しに擦れる。旅人は再びノエルの秘所に口づけ、今度はさらに深く舌を潛り込ませた。
「あっ、あぁぁっ……!」
ノエルの嬌声が旅人の剛直に振動し、その快感が旅人の腰を痺れさせた。二人の身体が互いの重心で揺れ、汗ばんだ肌が擦れ合う。ノエルの太ももの内側は蜜で濡れそぼり、旅人の顎を伝ってシーツに滴り落ちていた。
旅人はノエルのクリトリスを口に含み、吸い上げるように刺激しながら、中指を膣内へと挿入した。前壁を優しく撫で上げると、ノエルの全身が大きくしなり、腰が跳ね上がる。
「ひゃあぁっ! そこっ、そこだめっ……!」
ノエルの手が激しく震え、旅人の剛直をしごくリズムが乱れた。だが彼女は手を止めず、むしろさらに強く握りしめ、両手で幹を包み込むようにして激しく動かした。旅人の腰が反り、低い呻きが漏れる。
「ノエル……っ、すごいよ」
「ご主人様っ……わたくしもっ、もうっ……!」
ノエルの膣内がきゅうきゅうと収縮し、旅人の指を締め付ける。同時に彼女の手が旅人の剛直を激しくしごき上げ、先端から溢れる先走りがノエルの指を濡らした。
旅人はノエルの腰をしっかりと押さえ、舌と指を同時に動かした。クリトリスを吸い上げながら前壁を擦り上げ、膣口から溢れる愛液を一滴も残さず啜り取る。甘くとろみのある液体が舌を潤し、いくらでも味わえる至福の味わいが広がっていく。
「あっ、あっ、あぁぁっ! ご主人様っ、わたくしっ、イっちゃいますっ!」
ノエルの背中が弓なりに反り、銀色の髪が旅人の太ももの上で波を打つ。Gカップの胸が激しく揺れ、旅人の剛直を握りしめたまま指が白くなるほど力が込められた。
旅人は最後のひと突きのように、指を深く挿入しクリトリスを強く吸い上げた。
「──っ!!」
ノエルの全身が硬直し、それから大きく震えた。膣内が痙攣するように収縮し、大量の愛液が噴き出して旅人の口を濡らす。ノエルの口からは声にならない嬌声が漏れ、身体の力が抜けて旅人の上に崩れ落ちた。
同時に旅人の剛直はノエルの手の中でさらに硬く脈打ち、先端から白濁とした液が噴出してノエルの顔と手を白く染め上げていく。ノエルは絶頂の余韻で震えながらも、両手で旅人のものを支え、溢れる液を唇で受け止めようとした。淡い桜色の舌が亀頭を舐め上げ、白濁とした液を丁寧に啜り取っていく。
「んっ……ご主人様の……温かい……」
ノエルの声はとろんとしていて、まだ絶頂の余韻から抜け出せていない。旅人のものそして自分の顔や手に降りかかった白濁した液を全て舐め取っていくGカップの胸が旅人の下腹部に押し付けられ、その柔らかな膨らみが呼吸のたびに緩やかに起伏していた。
「ご主人様の赤ちゃんの素……勿体ないです」
旅人はノエルの秘所から唇を離し、蜜で濡れた顔を拭きしながら、荒い息を吐いた。シックスナインの体勢のまま、二人の体温が互いの身体に伝わっていく。ノエルの太ももが旅人の頭の両側に垂れ下がり、その内側は蜜で濡れそぼっていた。
「ノエル、大丈夫?」
「はいっ……ご主人様……ただ少し……力が入らなくて……」
ノエルは旅人の剛直を両手で包んだまま、頬を旅人の太ももに押し付けた。銀色の髪が白濁とした液と唾液で濡れ、光を弾いて煌めいている。Gカップの胸が旅人の下腹部に押し付けられ、硬く尖った乳首が布地越しに擦れる感触が伝わってくる。
「少し休もうか」
旅人はノエルの腰を支えながら、ゆっくりと彼女を自分の上から下ろした。ベッドのスプリングがきしむ音と共に、ノエルが旅人の傍らに横たわる。銀色の髪がシーツの上に波のように広がり、Gカップの胸が重力に従って緩やかに横たわった。
「ご主人様……わたくし、ちゃんとご奉仕できましたか……?」
潤んだ翠色の瞳が旅人を見つめる。その瞳の奥には、期待と不安が入り混じた光が揺れていた。旅人はノエルの頬に手を添え、親指でその涙の跡を拭った。
「ああ、ちゃんとできたよ。ノエルのこと、気持ちいいと思った。でも」
旅人は一瞬言葉を切り、ノエルの豊かな胸を掌で優しく包み込んだ。Gカップの膨らみは旅人の手では到底収まりきらないほどの体積と柔らかさを誇り、指の間に甘んじる従順さを見せていた。
「まだ足りないかな。もっとノエルが欲しい」
その言葉にノエルの瞳が大きく見開かれ、頬が桜色から朱色へと染まっていく。
「ご主人様は……貪欲ですね」
「ノエルが可愛すぎるのが悪いんだよ」
旅人の唇がノエルのそれに触れた。触れるだけの優しいキスから始まり、やがて舌が絡み合う深い口づけへと変わっていく。ノエルの甘い吐息が漏れ、銀色の髪がシーツの上で揺れた。旅人の手がノエルの豊かな胸を揉みしだき、硬く尖った乳首を指先で転がす。
「んっ……ふっ……ご主人様っ……」
唇が離れると、銀色の糸が二人の間に引いた。ノエルはとろんとした翠色の瞳で旅人を見上げ、その唇が微かに震えていた。
「ご主人様……わたくしの中に……来てください」
その声は小さく、けれど覚悟を決めた少女の声だった。Gカップの胸が激しく起伏し、汗ばんだ肌が光を受けて艶めかしく煌めいている。
旅人は静かに頷き、ノエルの両脚を開かせてその間に身を潛らせた。無毛の秘所はまだ先ほどの絶頂の余韻で熱く脈打ち、透明な蜜が割れ目を伝って濡れそぼっていた。旅人の剛直がノエルの秘裂に当てられ、その熱と脈動が互いに伝わる。
「入れるよ」
「はい……どうか……わたくしの中に……」
旅人の腰がゆっくりと前へ進んだ。ノエルの膣口が旅人の亀頭を受け入れ、狭い入り口がゆっくりと広がっていく。きゅうきゅうと締め付けながらも、溢れる愛液が滑りを良くし、旅人の剛直が少しずつノエルの奥へと沈んでいく。
「あっ……あぁっ……! おおきいっ……!」
ノエルの背中がしなり、銀色の髪がシーツの上で波を打つ。旅人の目を奪う彼女の胸が揺れ、その頂点が旅人の胸板に押し付けられた。旅人はノエルの腰を両手で支え、さらに深くへと進んでいく。
「んっ……くぅっ……ご主人様っ……いっぱい入ってきてますっ……!」
旅人の剛直がノエルの膣奥へと到達し、その脈動が子宮口にまで伝わった。ノエルの全身が震え、翠色の瞳が潤んで揺れている。旅人はそこで一旦動きを止め、ノエルの額にそっと口づけを落とした。
「大丈夫?」
「はいっ……大丈夫です……ご主人様……動いても……いいですよ」
旅人はゆっくりと腰を引き、そして再び深く突き入れた。ノエルの喉から甘い悲鳴が漏れ、寝室に響き渡る。旅人の腰がリズミカルに動き始め、ノエルの膣内がきゅうきゅうと収縮して旅人を締め付ける。
「あっ、あっ、あぁっ! ご主人様っ! 気持ちいいですっ……!」
ノエルの嬌声が寝室に満ちていく。魅力的な双丘が激しく揺れ、汗ばんだ肌が擦れ合い、二人の体温が混ざり合っていく。旅人はノエルの両脚を抱え、さらに深く突き上げた。
「んっ、くぅぅっ……! そこっ、そこ深いっ……!」
旅人の剛直がノエルの膣奥を突き上げ、子宮口を軽く押す。その刺激にノエルの背中が弓なりに反り、嬌声が一段と高くなった。旅人はノエルの耳元に唇を寄せ、低い声で囁いた。
「ノエルの中、すごく気持ちいい。締め付けてくる」
「ひゃっ……! そ、そんなこと……言わないでくださいっ……恥ずかしいですっ……!」
ノエルは顔を真っ赤にして唇を噛んだが、その膣内はさらに強く旅人を締め付けていた。身体は正直だ。言葉では恥ずかしがりながらも、その奥ではもっと深く愛してほしいと求めている。
旅人はノエルの豊かな胸を両手で揉みしだきながら、腰の動きを速めていった。硬く尖った乳首を指先で転がし、同時に剛直で子宮口を突き上げる。
「あっ、あっ、あぁぁっ! ご主人様っ、だめっ、もうだめっ……!」
ノエルの全身が大きく震え、膣内が痙攣するように収縮した。旅人はその締め付けを感じながら、さらに深く突き入れる。ノエルの嬌声が寝室に響き渡り、銀色の髪がシーツの上で乱れる。
「ノエル、一緒にイこう」
旅人の腰が最後のひと突きのように深く突き入れ、剛直の先端が子宮口を押し開いた。ノエルの背中が弓なりに反り、口から声にならない嬌声が漏れる。旅人はノエルの腰をしっかりと抱え、深く繋がったまま熱い精を注ぎ込んだ。
「──っ!! あぁぁぁぁっ!!」
ノエルの全身が硬直し、それから大きく震えた。膣内がきゅうきゅうと収縮し、旅人の剛直を強く締め付ける。注がれる精の熱さが子宮の奥にまで広がり、ノエルは愛液を吹き散らしながら絶頂の波に飲み込まれていった。
旅人の剛直はノエルの膣内で激しく脈打ち、何度も何度も精を吐き出し続けた。注がれた精が溢れ出し、二人の結合部からとろりとシーツに滴り落ちていく。
ようやく射精が収まると、ノエルはそのまま力尽きたように旅人の胸に倒れ込んだ。結合したまま、二人は荒い息を繰り返す。ノエルの膣内では、まだ旅人の剛直が脈打っていて注がれた精が少しずつ溢れ出し、二人の結合部からとろりとシーツに滴り落ちていく。
「ノエル……すごかったよ……」
旅人がノエルの銀色の髪を優しく撫でながら囁く。ノエルは旅人の胸に顔を埋めたまま、小さく頷いた。その身体はまだ微かに震えていて、彼女の胸が旅人の胸板に押し付けられ、柔らかな膨らみが呼吸のたびに緩やかに起伏していた。
「ご主人様……わたくし……幸せです……」
その声は涙声で、けれど確かな喜びを含んでいた。旅人はノエルの背中に腕を回し、その温もりを確かめるように強く抱きしめる。そして旅人は再び腰を動かし始めた。
先ほどの絶頂の余韻でまだ敏感になりきっているノエルの膣内を、容赦なく剛直で押し広げていく。ずちゅ、ぐちゅと濡れた音が寝室に響き渡り、旅人の腰がノエルの臀部に打ち付けられるたびに、Gカップの豊かな胸が波打つように揺れた。
「あっ! あぁっ! ご主人様っ! またっ……また大きくっ……!」
ノエルは旅人の肩を掴みながら、突き上げられる快感に身をよじった。騎士の訓練で培われた体力をもってしても、旅人の激しい律動には抗えない。否、抗うつもりなど最初からなかった。されるがままに身体を明け渡し、全身でその愛情を受け止めることこそが、今のノエルにとって至上の喜びだったから。
旅人はノエルの肩をベッドに押し付け、さらに深く、さらに激しく腰を打ちつけた。剛直が膣奥を蹂躙し、子宮口を幾度もノックする。そのたびに電流のような快感がノエルの背筋を駆け抜け、思考を白濁させていく。
もっと深く。もっと奥へ。ノエルの全てを手に入れたいという独占欲が、旅人の胸の内で燃え上がった。ただ膣内を犯すだけでは満足できなかった。彼女の一番神聖な場所、命の源である子宮の中へと入り込み、直接彼女の核と繋がりたいと渇望した。
「ノエルっ」
旅人の声は熱っぽく掠れていた。激しく腰を振りながら、ノエルの潤んだ翠色の瞳を真っ直ぐに見据える。
「君の奥に入りたい。君の一番神聖な場所。いい?」
その問いかけは懇願に近かった。ノエルは快感に悶えながらも、その言葉の意味を即座に理解した。旅人が自分の最奥へと辿り着きたいと望んでいるのだ。彼女自身の子宮へ。
「はいっ……! ぜひっ……! どうかっ……わたくしの奥へっ……ご主人様をっ……お受け入れしますっ……!」
ノエルは涙で潤んだ瞳で旅人を見つめ返し、喜んでと答えた。見習いメイド騎士としての誇りも、少女としての羞恥心も、その瞬間には旅人への献身と愛情の前に溶け去っていた。ご主人様が望むなら、自分の全てを差し出す。それが今のノエルにとっての幸せだった。
承諾を得た旅人は、ノエルの両脚をさらに大きく開かせ、肩に担ぐようにして深く繋がった。剛直が膣奥の子宮口に押し当てられる。狭く閉ざされた聖なる入口。旅人はそこへ向かって、一気に腰を前へと進めた。
ずぶっ!
「あ────っ!!??」
その瞬間、ノエルの口からそれまで聞いたこともないような甲高い悲鳴が迸った。
痛みはなかった。子宮口が無理やり押し広げられたにもかかわらず、神の眼の加護なのかそれとも旅人への愛がなせる業なのか、感じたのは痛みなどでは決してなく、意識が焼き切れるほどの凄まじい快感だった。
子宮口を貫かれ、硬い亀頭が子宮内へと侵入してきたその事実が、ノエルの脳髄を直接揺さぶった。全身を稲妻が駆け抜けたような衝撃。視界が真っ白に弾け、何も考えられなくなるほどの絶頂が波のように押し寄せてきた。
「あぁぁあぁあぁっっ!! ご主人様ぁっ! そこっ! お腹の中っ! 入ってきてますぅぅっ!!」
ノエルは背中を極限まで反らせ、シーツを掴む指先を白くさせながら身悶えた。太ももが痙攣し、結合部から大量の愛液が潮のように噴き出す。びしゃびしゃとシーツを濡らし、旅人の下腹部までも濡らしていく。
「んっ……くぅっ……! ノエルっ……すごく締め付けてくるっ……!」
旅人もまたその強烈な締め付けに呻いた。子宮の中という狭く熇う密室に剛直を埋没させられた快感は、膣内とは比べ物にならないほど強烈だった。きゅうきゅうと子宮壁が旅人を締め上げ、歓迎するように收縮を繰り返す。
「ひぃっ! あぁっ! だめっ! 頭おかしくなっちゃうぅっ! ご主人様のおちんちんがっ! わたくしのお腹にっ赤ちゃん部屋にっ! 直接キスしてぇぇっ!!」
ノエルは普段の丁寧な言葉遣いなど忘れたかのように、本能の赴くままに叫び続けた。子宮内を掻き回されるたびに、新たな絶頂が押し寄せてくる。意識が飛びそうになりながらも、ご主人様と繋がっているという強烈な実感だけが彼女を現実に繋ぎ止めていた。
旅人はノエルの反応を楽しみながら、子宮の中で剛直を激しく振動させた。子宮壁を擦り上げ、子宮の天井を突き上げる。そのたびにノエルはびくんびくんと跳ね上がり、甘い嬌声を撒き散らした。
「あっ! あぁっ! そこだめっ! 突かないでぇっ! お腹の中に穴が開いちゃっ! でもっ! 気持ちいいぃぃっ! もっとっ! もっと奥までっ! わたくしを壊してくださいぃぃっっ!!」
意識が混濁した瞳で旅人を見上げながら、ノエルは自ら腰を振り始めた。旅人の剛直を子宮の奥深くへと迎え入れようとするかのように。豊かな大きさの胸が激しく揺れ、汗と愛液が混ざり合って二人の肌を艶めかしく輝かせていた。
旅人はノエルの手首をベッドに押し付け、主導権を握り直すと、最後の一撃を加えるべく腰を深く沈めた。剛直の先端が子宮の最深部を突き上げた瞬間、
「────っ!!!!」
ノエルの全身が硬直し、目から涙が溢れ出した。声にならない絶頂の波が彼女を飲み込み、子宮内が痙攣するように旅人の剛直を搾り上げる。それと同時に旅人の限界も訪れた。
「ノエルっ……! 出すよっ……!」
「はいっ……! どうかっ……! わたくしの子宮にっ……! ご主人様の愛をっ……! 全部注いでくださいぃぃっっっ!!!」
旅人は深く繋がったまま、熱い精を子宮の奥へと注ぎ込んだ。どぷっ、どぷっとした放出の感覚が子宮内膜を直接刺激し、ノエルは再び絶頂の頂へと舞い上がった。
「あぁぁぁぁぁっっ!! 熱いぃぃっ! お腹の中に熱いのが入ってくるぅぅっ! 孕みますっ! ご主人様のお赤ちゃんっ! わたくし孕みますからぁぁぁっっっ!!!」
注がれる精の熱さと量が子宮を満たしていく感覚に、ノエルは涙を流しながら歓喜した。神の眼を持つ彼女の意志がその受精を肯定し、旅人の遺伝子を自らの卵胞へと招き入れる。注がれた精は膣内から溢れ出すことなく、すべて子宮の中に収まっていった。
ようやく射精が収まると同時に、ノエルは力尽きたようにシーツに沈んだ。旅人の重みを受け止めながらもその腕の中で小さく震え続けている。子宮内にはまだ旅人の剛直が埋まっており時折脈打つたびにノエルは小さく声を漏らした。
「ご主人様……わたくし……ご主人様のお赤ちゃん……孕みましたよね……?」
ノエルは潤んだ瞳で旅人を見上げながら不安げに問いかけた。旅人は剛直を埋めたままノエルの額に口づけ優しく囁いた。
「ああ。きっと孕めたよ。ありがとうノエル、受け入れてくれて」
その言葉にノエルは安堵したように微笑み旅人の胸に顔を埋めた。銀色の髪が汗で旅人の肌に張り付きその温もりが互いの心臓にまで伝わっていく。
「ふふ……わたくしのご奉仕……ご褒美をもらえましたね」
そう呟くノエルの声は幸せに満ちていた。見習いメイド騎士としてのご奉仕の果てに得た最高のご褒美。それはご主人様との愛の証であり、新たな命の源だった。
賢者タイムで読み切った人へ。どんな部分が癖に刺さりました?
もし、こんなシチュエーションで子作りしてる女の子の姿が見たいというのがあれば全部読んだ詳しい感想と一緒により詳しく書いてあったら、
もしかしたら参考にするかもしれない。
でも感想とかよりお気に入りにしてくれる方が嬉しいので、感想が面倒な人は、お気に入りにしてくれると嬉しいです。