洞天の空が茜色から紫苑へと移ろいゆく刻、寝室の空気はまだ二人の体温と密やかな吐息の余韻で満ちていた。
シーツの波間に銀色の髪を散らばせたノエルは、旅人の胸に顔を預けたまま微かに身じろぎをする。Gカップの豊かな胸が旅人の胸板に押し付けられ、呼吸のたびにその柔らかな膨らみが緩やかに起伏していた。結合部からは未だにとろりと白濁とした液体が溢れ、互いの肌を濡らしている。数時間にわたる情事の果てに、ノエルの翠色の瞳はとろんと潤んで、どこか陶酔したような光を宿していた。
「ご主人様……まだ……繋がってますね……」
ノエルが小さな声でそう呟くと、旅人の剛直が子宮の中で微かに脈打ち、その脈動が子宮壁を通して直接伝わってきた。ノエルの肩がびくりと跳ね、淡い桜色の唇から甘い吐息が漏れる。
「あっ……動かないでください……まだ全部、感じてますから……」
旅人はノエルの銀色の髪を指で梳きながら、その額にそっと口づけを落とした。ノエルは嬉しそうに目を細め、旅人の体温を全身で吸収するようにさらに密着していく。
「そろそろお風呂に行こうか。君の身体も温まりたいだろう?」
「はい……ご主人様……あの、もしよろしければ……抱いて連れて行っていただけますか……? まだ少しご主人様の温もりが離れがたくて……」
その声は恥じらいと甘えが混ざり合っていて、旅人の胸の内がきゅんと締め付けられるような感覚を呼んだ。旅人は微かに笑って、結合部をゆっくりと引き離した。 ずぷ、と粘稠な音が静かな寝室に響き、引き抜かれた剛直の先端から白濁とした精液がどろりと溢れ出す。ノエルの無毛の秘所から注がれた精が膣内からゆっくりとこぼれ落ち、シーツに新しい染みを作っていく。
「あぁっ……ご主人様のが……出ていきます……」
ノエルは名残惜しそうにそう呟き、旅人の首に腕を回した。旅人はノエルの身体を丁寧に抱き上げると、シーツから裸のままお姫様抱っこで運び始めた。廊下に出ると、洞天特有のひんやりとした空気が火照った肌に心地よかった。夕暮れの光が窓から差し込み、廊下の床に長い影を引いている。
大浴場につくと、旅人はノエルをゆっくりと湯の中へ下ろした。温かい湯が二人の身体を包み込み、数時間の情事の疲れがじんわりと溶けていくようだった。ノエルは湯に浸かりながら旅人の傍らに寄り添い、その肩に頭を預けた。湯気の向こうに洞天の穏やかな空が見え、どこかで鳥の声が聞こえていた。
「ご主人様……わたくし、本当にご主人様のお赤ちゃんを孕みましたよね……?」
「ああ。ノエルはきっと良いお母さんになるよ」
「……はい。全力でお仕えいたします。ご主人様のお赤ちゃんにも、ご主人様にも」
ノエルの瞳が潤み、その表情には確かな決意と幸福が同居していた。旅人はノエルの銀色の髪を撫でながら、湯の中で小さく息を吐いた。
──家族がまた一つ、増える。
その思いが胸の奥に温かな灯りとして灯る。モナが最初で、ノエルが続き、バーバラ、甘雨、ニィロウ、ナヒーダ、千織、シトラリ。そしてこれからも増えていくのだろう。モナの予言の通りに、そして旅人自身の心の奥底で脈打つ渇望の通りに。
ノエルを大浴場で丁寧に洗い、湯上がりの身体にバスローブを羽織らせて自室へ送り届けると、旅人は自身も身支度を整えた。洞天の出口へ向かう廊下を歩きながら、旅人は千織を迎えにフォンテーヌへ向かうことを考えていた。
この洞天へ迎え入れる為に、そして新しい家族としてシトラリと一緒に恋人達へ紹介する為に
◆◆◆
フォンテーヌの運河沿いに並ぶ店先は、夕暮れの光を受けて琥珀色に染まっていた。風に揺れる布地の波紋が、終わりゆく一日の余韻を映し出している。旅人はその光景を目で追いながら、千織屋の扉を押し開けた。
店内には布を裁つ独特の匂いと、静かな空気が満ちていた。カウンターの奥に見えたのは、ダークブラウンの髪を簪で纏めた千織の姿だった。そしてその傍らに、見覚えのある白い髪の少女が立っていた。
「……というわけだから、その襟元の装飾はもっとこう、ドラマチックに引き立たせないと意味ないでしょ?」
千織が手に持った布地を広げながら淡々と告げている。対する少女──フリーナは、オッド・アイの瞳を瞬かせながらもどこかそわそわとした様子で頷いていた。
「そ、そうだね……でもあまり派手すぎると……いや、でもフォンテーヌのスターとしては派手さも正義だけど……今回は僕が出るわけじゃないし……」
二人の会話が一時止まり、フリーナがふと入り口の方へ視線を向けた。水色と紫色が交差する瞳が旅人を捉えた瞬間、彼女の肩がびくりと跳ねた。
「あ……」
フリーナの口から小さな声が漏れる。彼女は一瞬で尊大な態度を取り繕おうとしたが、その頬には動揺の色が浮かんでいた。AAカップと平坦な胸元を強調するような衣装のリボンを無意識に弄りながら旅人を見つめている。
「あら、空。もう来てたの?」
千織が布地から顔を上げると紅い瞳に微かな喜びの色を浮かべた。Dカップの胸元が着物風の衣装に包まれながらもその柔らかな曲線を主張している。
「千織。約束通り迎えに来たよ」
旅人が静かに告げると千織はふんと鼻を鳴らしながらもその口元を緩めた。
「迎えに来たって……まだ仕事が残ってるんだけど。まあいいわ。ちょうど区切りがついたところだし」
千織は布地を丁寧に畳みながら視線をフリーナに向けた。
「ごめんねフリーナ。今日はここまでにしましょう。続きはまた今度」
「えっ……あ、うん……わかったよ……」
フリーナは力なく頷いたがその視線は千織から旅人へと何度も行き来していた。何か言いたげな表情。その唇が震え意を決したように開かれる。
「……ねぇキミ」
フリーナが旅人を見つめた。しかしその瞳の奥には敵意ではなく不安と期待が入り混じった光が揺れていた。
「最近噂になってるけど……キミが各国で恋人を作って、ハーレムを作ってるっていうのは……その、本当なのかい?」
その問いかけは鋭くも脆く響いた。メンツや立場を気にする見栄っ張りな性格がそれでも確かめずにはいられない真実を求めている。
旅人はフリーナから視線を逸らさずに頷いた。
「ああ。その噂は本当だよ」
嘘はつかなかった。フリーナの瞳が大きく見開かれた。それがフリーナにとって残酷な真実であっても、やはりという失望とそれでもどこか安堵したような微かな息遣い。
「そうか。そう……なんだ……」
フリーナは俯き白い髪が顔を隠すように垂れた。小さな肩が震えているように見えた。
「フリーナ」
千織が静かに名前を呼んだ。
「本当にそれだけ? 本当に聞きたいのは、そんなことじゃないんじゃない?」
千織の言葉は率直で容赦がなかった。Dカップの胸を腕で組んで強調しながらフリーナを見つめる。
「えっ……?」
フリーナが顔を上げると千織は溜息をついた。
「空は優しいわよ。フリーナ様が素直になりさえすれば」
その言葉にフリーナの顔が瞬く間に紅潮した。
「そ、そんなこと……! 僕はただ……真相を確かめただけであって……!」
言い訳をするフリーナを見て旅人はふと気づいた。彼女が千織屋に来たのは単なる衣装合わせのためだけではないのかもしれない。水神としての重荷から解放された彼女が求めているのは人として幸せに生きてという言葉の本当の意味なのかもしれないと。
旅人はフリーナに歩み寄った。
「フリーナ」
名前を呼ばれただけでフリーナの身体が強張った。
「もし君がたくさん恋人を作ってる俺に失望してないのなら……俺のところへ来ない?」
その言葉は静かで優しかった。フリーナの瞳が揺れ唇が何度も開閉した。
「……僕なんかで……いいのかい……?」
消え入りそうな声だった。かつて水神として振る舞っていた彼女とは違うただの不安な少女の声。
「もちろんだよ」
旅人が微笑むと千織がポンとフリーナの背中を押した。
「ほら。素直になりなさいって言ったでしょ」
「うっ……」
フリーナは旅人の胸に顔を埋めた。AAカップの胸が旅人の胸板に押し付けられその小さな温もりが伝わってくる。
「……僕も…空のそばに……!」
その声は涙声だった。五百年間演じ続けた孤独な女神は今一人の少女として新たな居場所を見つけようとしていた。
フリーナの言葉は旅人の胸に深く突き刺さった。彼女の震える肩を抱きしめながら旅人は彼女の心からの想いを聞きたいと強く思った。だが今の彼女は素直になれず心の中で渦巻く感情を整理しきれていないようだった。
「ご、ごめん。やっぱり……僕に少し時間をくれないかい? 心の準備が……まだ……」
フリーナは涙で潤んだ瞳で旅人を見上げながらそう懇願した。五百年という長い時間一人で耐え続けてきた彼女にとって他人に心を開くことは未知への恐怖でもあったのだろう。
だが旅人は優しく頷いた。
「いいよ。君のペースでいい」
そして彼女の手を取り真っ直ぐに見つめて言った。
「もし君がその想いを言葉にして言ってくれるなら、俺は君を全力で幸せにするから」
その言葉は約束であり誓いだった。フリーナの手が旅人の手を強く握り返す。白く細い指先が旅人の肌に食い込むほどに。
「……うん。必ず……言うよ」
フリーナは決意を込めて頷いた。その瞳にはもう迷いはなくただ旅人だけを見つめる静かな光が宿っていた。
「じゃあ行こうか。二人とも」
旅人はフリーナと千織の手を引き洞天へと向かった。
「え?ちょっと待ってくれ。良くってどこへだい?というか今のは一度別れる場面だったよね!?」
「どこって、持ちろん空の自宅よ、フリーナ様」
「自宅!?」
困惑と混乱で足元のおぼつかないフリーナを旅人と千織の二人で支えて、塵歌壺の中に入る。
洞天特有の穏やかな空気が三人を出迎えてくれた。
夕暮れの光が草原を琥珀色に染めどこかで鳥が穏やかに鳴いている。そしてマルがすぐに気配を感じ取りふわりと現れた。
「おかえりなさいませご主人様。おや新しい方々ですね」
マルは千織とフリーナを見て嬉しそうに目を細めた。
「シトラリと一緒に恋人になった千織と、これから恋人になってくれるフリーナだ。二人の部屋を用意してくれるか?」
「かしこまりました。すぐにお部屋をご用意いたしますね」
マルは千織とフリーナの二人に部屋の雰囲気や好みなどを聞くと、軽やかに飛び去った。すぐに二つの部屋を用意してくれるようだ。おそらく数時間もしない内に千織の部屋は彼女のこだわりが詰まったアトリエ兼居住空間になり、フリーナの部屋は彼女が心安らげるような可愛らしくも優雅な空間になっているだろう。
千織とフリーナの手を引いて屋敷の玄関をくぐると、二人の視線が一斉に広がる空間へと注がれた。磨き上げられた床板の奥には吹き抜けの階段が優雅な弧を描き、天井から下がるシャンデリアが幾千もの光の粒子を降り注いでいる。壁には精緻な彫刻が施され、窓からは洞天特有の穏やかな夜の庭が見渡せた。
「すごい……本当に壺の中なのかい? 僕の家だってこれより狭かったよ……」
フリーナが呆然と呟く。オッド・アイの瞳が部屋の中を忙しなく行き来し、その驚きを映し出していた。AAカップの胸元を飾るリボンを無意識に握りしめながら、彼女は広いリビングのソファや調度品を見渡している。
「まあまあね。空のセンスも悪くないってことかしら」
千織は淡々と言葉を紡ぎながらも、その紅い瞳には微かな感心の色が宿っていた。Dカップの胸元を強調するように腕を組み、着物風の衣装の裾を翻しながら屋敷の中を歩み始める。
「ここが俺と君たちの家だ」
旅人が静かに告げると二人の視線が彼に集まった。
「ここでは皆が自由に過ごせる。そして……俺たちが愛し合い、子作りするための場所でもある」
その言葉にフリーナの頬が瞬く間に紅潮した。
「そ、そんなこと急に言われても……! 僕まだ心の準備が……」
「あら。水神として五百年も芝居を打っていたくせに今更照れるなんて可笑しいわよ」
千織が容赦なくツッコミを入れる。フリーナは唇を尖らせて反論しようとしたが言葉が見つからないようで、ただ視線を彷徨わせるばかりだった。
「いいかい。ここにいる女の子たちはみんな俺の恋人で、最愛の妻なんだ。だからと言ってここに縛り付けたい訳じゃない。これまでどおり、自分の家とここを自由に行き来してくれていい。これまでの生活を捨てないでほしい。だけどみんなで仲良くしてほしいし、みんなで決めたルールなら、俺は文句は言わない」
旅人は淡々と事実を告げた。嘘も誤魔化しもなかった。フリーナの瞳が揺れその唇が微かに震えた。千織は組んでいた腕を解き旅人の方へと歩み寄った。
「そのルールに私も従うってことね?」
「ああ。千織も家族の一員だ」
旅人が頷くと千織はふんと鼻を鳴らしながらもその口元を緩めた。
「最初からそう言えばいいのに。待ってたんだから」
そして彼女は旅人の首に腕を回し自ら唇を重ねた。ねっとりとした深い口づけ。旅人の舌が千織の口腔を掻き回し彼女の甘い吐息を奪っていく。フリーナはその光景を目の当たりにして息を呑んだ。AAカップの胸が激しく上下し顔が真っ赤に染まっていく。
「なっ……! ちょっ……! 目の前で何してるのさ……!」
フリーナの抗議など耳に入らないかのように二人は唇を重ね続けた。千織の手が旅人の背中を撫で下ろし旅人の手が千織の腰を引き寄せる。Dカップの胸が旅人の胸板に押し付けられその柔らかな膨らみが形を変えて潰れていた。
「んっ……ふぅ……」
唇が離れると銀色の糸が二人の間に引いた。千織はとろんとした紅い瞳で旅人を見つめその唇を指先でなぞった。
「空。やっぱりあなたのキスは悪くないわ」
「千織も相変わらずだね」
旅人が微かに笑うと千織は嬉しそうに目を細めた。そして彼女はフリーナの方へと向き直った。
「見ての通りここではこんなことも当たり前に起きるという事よ。嫌なら目を逸らせばいい。でも多分フリーナ様もすぐに慣れるわよ」
千織の言葉にフリーナは何も言い返せなかった。ただ二人の間に流れる空気を見つめその熱さに圧倒されていた。
「さあみんなに挨拶しようか。もう帰ってきているはずだ」
旅人は二人を促して廊下を歩き出した。屋敷の中は静かだったがどこからか人の気配がした。足音を忍ばせてリビングの方へ向かうとソファに腰かける小さな身影が見えた。
薄ピンクから紫へのグラデーションの髪が照明を受けて艶やかに煌めいている。肩や背中が丸出しのノースリーブな民族衣装を着た少女は脚を組んで本を読んでいた。ナタの部族「謎煙の主」の筆頭祭司シトラリだ。
「あら、おかえりなさい空」
シトラリが本から顔を上げると蒼い瞳で旅人を見つめた。その表情には先ほどまでの情事の余韻はなくいつもの不機嫌そうな仏頂面に戻っていた。
「ただいまシトラリ。もう起きてたのか」
「ワタシは寝てたわけじゃないし。マルに部屋を作ってもらってたから早起きしただけよ」
シトラリはそう言いながらも旅人の傍らに歩み寄るとその腕に自分の手を絡めた。Gカップの豊かな胸が旅人の腕に押し付けられその柔らかな感触が伝わってくる。
「さあみんなに挨拶しようか」
旅人は三人を連れてダイニングへと向かった。そこには既に他の恋人たちが集まっていた。
モナが窓際で星図を広げて何かを確認している。ノエルがテーブルクロスを丁寧に整えている。バーバラが冷蔵庫から飲み物を取り出している。甘雨が窓際で静かにお茶を啜っている。ニィロウがソファで伸びをしている。ナヒーダがテーブルの上にお菓子を広げている。
旅人がダイニングに入ると全員の視線が一斉に彼へと注がれた。
「ただいま、みんな」
「おかえりなさいませ。ご主人様」
「おかえり空」
「おかえりなさい空」
それぞれの声が重なり合い温かな空気がダイニングを満たしていく。
「みんな紹介するね。千織とフリーナだ。今日から新しい家族だ」
旅人が二人を紹介するとダイニングに歓声が上がった。
「わあ新しいお姉さまだ! わたくしノエルです! いつでもご奉仕いたしますね!」
ノエルが真っ先に駆け寄り深々とお辞儀をした。Gカップの胸が揺れエプロンの布地がその動きに追従する。
「わあメイドさんだ! 僕はフリーナ! よろしくね!」
フリーナも負けじと手を差し出し二人は握手を交わした。
「初めまして千織よ。これからよろしくね」
千織は控えめに微笑みながら挨拶をした。
「あらあら新しい家族が増えたわね」
モナが星図から顔を上げると星空のような瞳で千織とフリーナを見つめた。
「偉大なる占星術師アストローギスト・モナ・メギストスです。気軽にモナと呼んでください」
「モナさんは占星術師だったんだね! 僕もフォンテーヌで占いはよくしてもらってたけど本物は違うね!」
フリーナが目を輝かせるとモナは得意げに胸を張った。
「ふふん、当然です! 私の占いは絶対ですからね!」
「ふふっ元気な人ね」
バーバラが微笑みながら歩み寄ってきた。
「私はバーバラ。モンドのシスターです。モンドの教会でアイドルしてます!いつでも元気になれる歌を歌ってあげるね」
「そうなんだ。 僕もフォンテーヌでは歌手として活躍してたんだ!」
「えっ本当? じゃあ今度一緒に歌おうね!」
二人はすぐに意気投合し楽しそうに話し始めた。
「初めまして甘雨と申します」
甘雨が静かに歩み寄ると深々とお辞儀をした。Fカップのふくよかな胸が揺れハイレグの全身タイツ越しにもそのスタイルの良さが強調されている。
「甘雨さん綺麗な人だね……僕もそんな風になれるかな……」
フリーナが羨望の眼差しで甘雨を見つめると甘雨は首を傾げた。
「そうですか?あなたも十分可愛らしいですよ」
「そそうかな……? ありがとう……」
フリーナは照れくさそうに顔を逸らした。
「こんにちは~私はニィロウ! スメールのズバイルシアターで踊り子として踊ってます!」
ニィロウが弾むような足取りで近づいてきた。Cカップの胸が揺れ露出の強めな踊り子衣装がその躍動感を強調している。
「踊り子さんか! 僕もフォンテーヌでダンスは得意だよ! 是非見せ欲しいな!」
「ほんと? うれしい! 是非踊りましょう!」
二人は手を取り合って飛び跳ね始めた。
「こんにちは。私はナヒーダ」
ナヒーダが静かに歩み寄ると若草色のメッシュが入った白い髪を揺らした。
「ナヒーダさん小さいね……でも雰囲気がすごくある……」
フリーナが畏怖したように呟くとナヒーダは微かに微笑んだ。
「見た目で判断するのは早計よ。私は五百年生きている知恵の神だから」
「草神!?僕自分以外の七神は初めて会ったかも……!」
フリーナは驚きに目を見開いた。
「そうなのですか? では二人は話が合いそうですわね」
モナも興味深そうに会話に加わった。
「じゃあみんな自己紹介も終わったことだしお祝いしましょう!」
ニィロウの提案に全員が賛同した。ダイニングのテーブルには次々と料理や飲み物が並べられていく。ノエルとバーバラが手際よく準備を進め甘雨とモナもそれを手伝う。千織とシトラリは少し離れた場所で話しておりナヒーダとフリーナも会話を楽しんでいた。
旅人はその光景を見つめながら胸の奥に温かな灯りを感じていた。これだけの人数が集まっても不思議と違和感はない。むしろ一つの大きな家族としてまとまっているように感じられた。
──これからも増えていくのだろう。モナの予言通りにテイワット中の想いを寄せる女の子たちがこの楽園に足を踏み入れていく。
宴たけなわとなった頃モナが立ち上がった。
「それでは新たな家族の誕生を祝して乾杯しましょう!」
グラスが掲げられ清らかな音色がダイニングに響き渡る。千織とフリーナもグラスを掲げ二人は嬉しそうに微笑んだ。
「乾杯!」
全員の声が重なり合い洞天の夜空へと吸い込まれていった。
◆◆◆
宴はますます盛り上がりを見せていた。グラスがぶつかり合う軽やかな音色と少女たちの弾むような笑い声が洞天の夜気に溶けていく。
新たな家族を迎えた喜びはノエルが腕を振るって作った食卓を彩る料理の数々と同じくらいに豊かで誰もが心からの笑顔を咲かせていた。パイモンが空中で旋回しながらケーキの欠片を頬張る姿にフリーナが目を輝かせている。千織はシトラリと何やら熱心に服飾の話をしておりモナと甘雨は穏やかな表情でお茶を啜っていた。
その温かな喧騒の中で旅人の視線は一点に留まっていた。テーブルの端で小さなクッキーを齧りながら静かに宴を眺めているナヒーダの姿だ。若草色のメッシュが入った白い髪がシャンデリアの光を受けて淡く発光している。五百年の時を生きる知恵の神はこの賑わいをどこか母親のような眼差しで見守っていた。
旅人は静かに席を立ちナヒーダの傍らへと歩み寄った。
「ナヒーダ」
名前を呼ばれナヒーダが顔を上げた。深淵のような若草色の瞳が旅人を捉える。
「空」
「いまから、いいかな?」
旅人が両腕を差し出すとナヒーダは微かに微笑んでその身体を預けた。驚くほど軽い。ワンピース越しに伝わる体温は温かく花のような柔らかな香りが鼻をくすぐる。旅人はナヒーダを抱き上げるとそのまま部屋を出て廊下へと歩き出した。
背後から聞こえる宴のざわめきが次第に遠ざかり二人きりの静寂が廊下を満たしていく。窓の外には洞天特有の穏やかな夜空が広がり星々が冷たい光を降り注いでいた。
「みんな楽しそうね」
ナヒーダが旅人の胸に頭を預けたまま呟いた。
「ああ。新しい家族が増えたからね」
「フリーナさんも千織さんも素敵な人たちね。あなたが選んだ人だから」
その言葉には五百年の孤独を知る神ならではの深い響きがあった。旅人は歩みを止めずナヒーダの背中を優しく撫でた。
「ナヒーダもそう思ってくれて嬉しいよ」
「ええ。……でも」
ナヒーダの声が微かに潜んだ。
「今は二人きりになりたいの。あなたと」
その懇願は静かでしかし確固たる熱を帯びていた。旅人はナヒーダの小さな頭を優しく撫でながら静かに頷いた。
「もちろん。今日は朝まで君と一緒にいるよ」
寝室の扉を開けると柔らかな灯りが二人を迎えた。旅人はナヒーダをベッドの上にゆっくりと下ろした。シーツの波間に着地したナヒーダはワンピースの裾を丁寧に整え潤んだ瞳で旅人を見上げた。
「空……抱き締めて」
その声は神の威厳ではなくただ一人の少女としての渇望が滲んでいた。旅人はベッドに身を沈めナヒーダの小さな身体を腕の中に包み込んだ。華奢な肩甲骨が指先に当たる。
「んっ……」
唇が重なった。触れるだけの優しいキスから始まりやがて舌が絡み合う深い口づけへと変わっていく。ナヒーダの甘い吐息が漏れ若草色の髪がシーツの上で揺れた。旅人の手がナヒーダのワンピースの裾から滑り込み滑らかな太ももに触れた。さらりとした肌の質感は白磁のように滑らかで温かい。
指先が若草色のワンピースの裾を捉え、ゆっくりと捲り上げていく。布地が滑る微かな摩擦音だけが静寂の中に響く。露わになる細い足首からすんなりとしたふくらはぎ、そして白磁のように滑らかな太ももの曲線。旅人の手がその肌の上を這うたび、ナヒーダの小さな肩がびくりと震えた。
「んっ……」
甘い吐息が漏れる。ワンピースが腰のあたりまで捲り上げられると、旅人の視線は無毛の秘所へと吸い寄せられた。まだ開発されていない少女のような割れ目は閉ざされており、わずかに熱を帯びて淡く発光しているようにさえ見えた。旅人はその場所にはまだ触れず、まずはワンピース越しに小さな胸の膨らみへと手を滑らせた。
AAAカップのほとんど平坦な膨らみ。布地越しでもわかるほどに硬く尖った乳首を指先で優しく摘み上げると、ナヒーダの背中が弓なりに反った。
「あっ……空……んっ!」
神としての威厳ではなく、ただ一人の少女としての無防備な声。旅人はワンピースのボタンを一つ一つ外し始めた。丁寧に、まるで神聖な儀式のように。ボタンが外れるたびに白い肌が露出し、淡い灯りに照らされて艶めかしく煌めいていく。
最後のボタンが外れ、ワンピースが肩から滑り落ちた。完全に裸となったナヒーダの肢体が夜気に晒される。小さく未発達な胸の頂点は淡い桜色に染まり、華奢な肋骨の一本一本までが浮き彫りになっている細い腰。
「ナヒーダ…」
「あ、んん」
旅人はナヒーダの唇にそっと自分のそれを重ねると、首筋から鎖骨へと唇を滑らせていった。舌先で鎖骨の窪みをなぞりながら胸の小さな丘へと辿り着く。硬く尖った乳首を口に含み舌で転がすように愛撫すると、ナヒーダの指が旅人の髪に絡まり強く引き寄せた。
「ふぁっ……そこ……変になる……っ」
旅人は乳首を愛撫しながら空いた手でナヒーダの脇腹から腰の曲線を撫で下ろし太ももの内側へと指を這わせた。指先が濡れた秘裂に触れるとナヒーダの全身が大きく跳ねた。
「いやっ……! あっ……!」
溢れ出る愛液が指先を濡らす。旅人は指先で秘裂を優しく開きながら花唇の奥に隠された敏感な粒を探り当てた。指先で軽く弾くように刺激するとナヒーダの喉から甘い悲鳴が迸る。
「空っ……! もっと……触って……!」
懇願するような声に旅人は応えるように指を一本膣内へと沈ませた。きゅうきゅうと指を締め付ける狭い通路。旅人は優しく前壁を撫で上げながら親指でクリトリスを転がし続けた。
「あぁっ……! あっ……あぁっ……!」
ナヒーダの嬌声が寝室に響き渡る。五百年の知恵の神がただ一人の男に溺れていくその姿はひどく扇情的だった。旅人は指の動きを速めながらナヒーダの唇を塞いだ。唾液を交換するような深い口づけ。互いの吐息が混ざり合い熱く濃密な空気が二人を包み込んでいく。
旅人の指がナヒーダの最も深い場所を探り当てたかのように感じた瞬間、彼女の全身が電流に打たれたように跳ねた。狭く熱い膣内を掻き回す指の動きに呼応するように、旅人の唇がナヒーダのそれを貪る。舌が口腔の隅々まで蹂躙し、甘い吐息を全て奪い去っていく。逃げ場のない快楽の波がナヒーダの全身を満たしていく。
「んっ……!ふぅ……!」
声にならない悲鳴が喉の奥で詰まる。口を塞がれたままでは喘ぐことすら許されず、ただ身をよじり快感に耐えるしかなかった。空いた片手は小さな胸の頂点を容赦なく弄び、硬く尖った乳首を指先で捏ね回す。指先が乳首を転がすたびに背筋を甘い痺れが駆け上がり、膣内がきゅうきゅうと指を締め付けて震えた。
「あっ……!くぅ……!」
声を封じられたことで感覚がより鋭敏になっていくのがわかる。指が前壁を擦り上げるたびに視界が白く弾けそうになり、頭の中が甘い霧に包まれていく。旅人の吐息が鼻腔をくすぐり、その体温が全身に染み渡っていくようだった。五百年の孤独を知る神の身体が今、ただ一人の男の手の中で解かされていく。
旅人はナヒーダの反応を楽しむように指の動きを巧みに変化させた。時に激しく掻き回し、時に優しく撫で上げる。クリトリスを親指で弾くリズムと膣内を掻き回すリズムが重なり合い複雑な波となってナヒーダを襲う。口づけの合間に漏れる吐息が熱を帯びていく。
「……っ……あぁっ……!」
限界が近づいているのは明らかだった。ナヒーダの細い指が旅人の髪を強く掴み、その爪が頭皮に食い込む。小さな身体が大きく反り返り太ももが痙攣し始めた。膣内の収縮が激しくなり指を搾り上げるように痙攣する。
旅人はその瞬間を見計らってさらに深く指を挿入し前壁を強く擦り上げた。
「────────っ!!」
ナヒーダの身体が弓なりに跳ね上がった。声にならない絶頂の波が彼女を飲み込み膣内が激しく痙攣して大量の愛液を噴き出す。旅人の手とシーツがびしょ濡れになるほどの潮。小さな神は白目を剥き全身を痙攣させながら激しい絶頂の余韻に身を委ねた。
旅人はナヒーダの唇を離し荒い息をつく彼女を見つめた。若草色の瞳はとろんと潤み焦点が定まっていない。口の端から唾液が垂れ白い肌は汗で艶めかしく光っていた。
「……空……」
名前を呼ぶ声は震えていた。五百年の孤独を知る神にとってこれほど激しい絶頂は初めてだったに違いない。旅人はナヒーダの汗ばんだ額に優しく口づけながら指をゆっくりと引き抜いた。透明な愛液が糸を引いて指から滴り落ちる。
「ナヒーダ……大丈夫?」
「……ええ……ただ……少し……頭が……真っ白になって……」
ナヒーダはまだ痙攣している身体を旅人の胸に預け小さく震え続けていた。旅人は彼女の背中を優しく撫でながらその温もりを確かめる。小さな肩甲骨が指先に当たる華奢な身体。それが今激しい快楽に翻弄されたことを示すように熱く脈打っていた。
「……空……もっと……欲しいの……」
ナヒーダが潤んだ瞳で旅人を見上げた。若草色の瞳には神の威厳ではなくただ一人の少女としての渇望が揺れていた。
「……空の全部……欲しいの……」
その言葉に旅人は胸の奥が熱くなるのを感じた。小さな神が自分を求めてくれることがたまらなく嬉しかった。旅人はナヒーダの身体を抱きしめ深く口づけた。そしてゆっくりと彼女の身体をベッドに押し倒していく。
「……いいよ。ナヒーダが望むなら……全部入れてあげる」
旅人の剛直がナヒーダの秘所に当てられた。まだ絶頂の余韻で熱く脈打ち濡れそぼっているそこは旅人を優しく受け入れようとしていた。
「……入れるよ」
「……ええ……来て……」
旅人の腰がゆっくりと前へ進んだ。狭い入り口がゆっくりと広がり旅人の剛直を受け入れていく。ナヒーダには大きすぎるそれは半分も入らないがそれでも彼女は必死に受け入れようとした。
「あっ……あぁっ……! おおきい……!」
ナヒーダの背中がしなり若草色の髪がシーツの上で波を打つ。小さな胸が呼吸に合わせて揺れ淡い桜色の乳首が硬く尖っていた。
「……空……全部……欲しいの……!」
旅人はナヒーダの華奢な腰を掴みさらに深くへと進んでいった。その剛直がナヒーダの最奥に到達し亀頭の先端が子宮口に触れるたび、小さな神の全身がびくんと跳ねる。半分ほどしか受け入れられない狭い膣内で、それでも彼女は旅人のものを奥へ奥へと引き込もうとしていた。膣壁がきゅうきゅうと収縮を繰り返し、旅人の剛直を締め付ける。
「空……!もっとっ……もっと奥まで……!」
ナヒーダが潤んだ若草色の瞳で旅人を見上げた。五百年の時を生きる知恵の神の瞳に、今は神の威厳などなく、ただ一人の少女としての渇望だけが揺れていた。小さな手が旅人の背中に回り、その爪を肌に食い込ませるほど強く掴む。
旅人はナヒーダの華奢な腰を両手で支え、ゆっくりと、しかし確実に抽送を始めた。亀頭の返しで膣壁を擦り上げながら、少しずつ本当に少しずつ奥へと進んでいく。先ほどの指での愛撫で開発されたばかりの膣内は、まだ狭く未熟で、旅人の剛直を受け入れるのに必死だった。けれど溢れる愛液が滑りを良くし、少しずつではあるが確実に奥へと沈んでいく。
「あっ……あぁっ……! 空……おおきい……!」
ナヒーダの背中がしなり、若草色のメッシュが入った白い髪がシーツの上で波を打つ。小さな胸の頂点は淡い桜色に染まり、旅人の愛撫で硬く尖っていた。華奢な肋骨の一本一本が浮き彫りになる細い腰が、旅人の律動に応えて揺れる。
旅人は抽送を続けながら、ずんずんと子宮口をノックし始めた。亀頭の先端が狭く閉ざされた聖なる入口を押すたび、ナヒーダの全身に電流のような快感が走る。
「ひぁっ……! そこ……! そこだめ……!」
激しく打ち付けるように。ぐりぐりとねじ込むように。緩急をつけて彼女の子宮を求める旅人の剛直は、まるで「今からそこに入るからね」と予告しているかのようだった。子宮口が押されるたびに、ナヒーダの脳髄を直接揺さぶるような快感が波のように押し寄せてくる。膣内がきゅうきゅうと痙攣し、旅人のものを締め付けながらも、その奥にある子宮口は旅人の亀頭を求めて微かに収縮を繰り返していた。
──入れてほしい。
ナヒーダの心の声が、言葉にしなくても、五百年の孤独を知る神の切実な渇望が、思考を通して直接流れ込んでくる。
──空の全部が欲しい。私の一番深い場所に。私の子宮に。直接触れてほしい。
旅人はその声を感じながら、さらに深く腰を押し込んだ。亀頭が子宮口を強く押し、狭い輪が僅かに広がる。ナヒーダの呼吸が激しくなり、小さな身体が大きく震えた。
「ナヒーダ」
旅人が静かに名前を呼ぶと、潤んだ若草色の瞳が旅人を見つめた。その瞳の奥には期待と不安が入り混じった光が揺れている。テイワットのあらゆる知識を知るが故に、子宮口を貫かれることがどのような快感をもたらすかを理解している。だからこそ、その知識が彼女の欲求をさらに煽っていた。
「ナヒーダの子宮、俺のものにするね」
その一言がナヒーダの心決壊させた。
「──っ! ええ……! どうか……! 私の子宮を……! 空のものにして……!」
ナヒーダの声は震えていた。けれどその瞳にはもう迷いはなかった。五百年の孤独を知る神が、ただ一人の男に全てを委ねようとしている。旅人はその覚悟を受け止め、さらに深く腰を前へと進めた。
ずぶっ──
亀頭が子宮口を突き抜けた瞬間、ナヒーダの全身が弓なりに反り上がった。
「あ────っ!!?!?」
痛みはなかった。子宮口が無理やり押し広げられたにもかかわらず、神の眼の加護なのか、それとも旅人への愛がなせる業なのか、感じたのは痛みなどでは決してなく、意識が焼き切れるほどの凄まじい快感だった。
子宮口を貫かれ、硬い亀頭が子宮内へと侵入してきたその事実が、ナヒーダの脳髄を直接揺さぶった。全身を稲妻が駆け抜けたような衝撃。視界が真っ白に弾け、何も考えられなくなるほどの絶頂が波のように押し寄せてきた。
「あぁぁあぁあぁっっ!! 空ぁっ……そこっ! お腹の中っ! 入ってきてるぅぅっ!!」
ナヒーダは背中を極限まで反らせ、シーツを掴む指先を白くさせながら身悶えた。小さな身体がびくんびくんと跳ね、結合部から大量の愛液が潮のように噴き出す。びしゃびしゃとシーツを濡らし、旅人の下腹部までも濡らしていく。
「んっ……くぅっ……! ナヒーダっ……すごく締め付けてくるっ……!」
旅人もまたその強烈な締め付けに呻いた。子宮の中という狭く熱い密室に剛直を埋没させられた快感は、膣内とは比べ物にならないほど強烈だった。きゅうきゅうと子宮壁が旅人を締め上げ、歓迎するように収縮を繰り返す。
「ひぃっ! あぁっ! だめっ! 頭おかしくなっちゃうぅっ! 空のっ! お腹の中にっ! 赤ちゃん部屋にっ! 直接キスしてるぅぅっ!!」
ナヒーダは普段の淡々とした口調など忘れたかのように、本能の赴くままに叫び続けた。五百年の知恵の神が、初めての快楽に溺れて理性を失っていく。子宮内を掻き回されるたびに、新たな絶頂が押し寄せてくる。意識が飛びそうになりながらも、空と繋がっているという強烈な実感だけが彼女を現実に繋ぎ止めていた。
旅人はナヒーダの反応を感じながら、子宮の中で剛直をゆっくりと動かした。子宮壁を擦り上げ、子宮の天井を優しく突き上げる。そのたびにナヒーダはびくんびくんと跳ね上がり、声にならない嬌声を撒き散らした。
「あっ! あぁっ! そこっ! だめっ! お腹の中っ! かき回されてぇっ! でもっ! 気持ちいいぃぃっ! もっとっ! もっと奥までっ!」
意識が混濁した瞳で旅人を見上げながら、ナヒーダは自ら小さな腰を振り始めた。旅人の剛直を子宮の奥深くへと迎え入れようとするかのように。小さな胸が呼吸に合わせて揺れ、汗と愛液が混ざり合って二人の肌を艶めかしく輝かせていた。
──熱い。空が私の中にいる。子宮の奥まで。
ナヒーダの心の声が旅人に伝わる。それは言葉にならないほど深い喜びと、たまらなく切実な渇望だった。
──もっと。もっと深く。私の全部を空で満たして。
旅人はその声を感じながら、ナヒーダの手首をベッドに押し付け、主導権を握り直した。ゆっくりと腰を引き、膣内の入り口近くまで戻してから、一気に最深部へと突き入れる。子宮口を再び貫通し、子宮の最深部を突き上げた。
「────────っ!!」
ナヒーダの全身が硬直し、目から涙が溢れ出した。声にならない絶頂の波が彼女を飲み込み、子宮内が痙攣するように旅人の剛直を搾り上げる。小さな神の身体は限界を超えて快楽に翻弄されながら、それでも旅人を離すまいと膣内で必死に締め付けていた。
旅人は最後の一撃を加えるべく、腰を深く沈めた。剛直の先端が子宮の最深部に到達し、そこで脈打つ。ナヒーダの子宮壁が旅人の亀頭を包み込み、きゅうきゅうと締め付ける。その狭く熱い密室の中で、旅人の限界が迫っていた。
「ナヒーダ……っ、出すよ……!」
「はいっ……! どうかっ……! 私の子宮にっ……! 空の愛をっ……! 全部注いで……!」
ナヒーダは涙で潤んだ瞳で旅人を見つめながら、子宮の奥で旅人のものを迎え入れた。五百年の孤独を知る神が、ただ一人の男に全てを委ねる瞬間。
旅人は深く繋がったまま、熱い精を子宮の奥へと注ぎ込んだ。どぷっ、どぷっとした放出の感覚が子宮内膜を直接刺激し、ナヒーダは再び絶頂の頂へと舞い上がった。
「あぁぁっっ!! 熱いぃぃっ! お腹の中に熱いのが入ってくるぅぅっ! 空のっ! 空の愛がっ! 私の子宮にっ! 直接注がれてるぅぅっっ!!」
注がれる精の熱さと量が子宮を満たしていく感覚に、ナヒーダは涙を流しながら歓喜した。五百年の間、誰にも触れられずにいた最も深い場所が、旅人の熱で満たされていく。神の眼を持つ彼女の意志がその受精を肯定し、旅人の遺伝子を自らの卵胞へと招き入れる。
注がれた精は膣内から溢れ出すことなく、すべて子宮の中に収まっていった。旅人の剛直は子宮内で激しく脈打ち、何度も何度も精を吐き出し続けた。ナヒーダの小さな身体はその熱を受け止めながら、波のように押し寄せる絶頂の余韻に身を委ねていた。
ようやく射精が収まると、ナヒーダは力尽きたようにシーツに沈んだ。旅人の重みを受け止めながらも、その腕の中で小さく震え続けている。子宮内にはまだ旅人の剛直が埋まっており、時折脈打つたびにナヒーダは小さく声を漏らした。
「空……」
ナヒーダが潤んだ瞳で旅人を見上げた。その瞳には涙の跡が残り、頬は紅潮し、唇は微かに震えていた。けれどその奥には、深い満足と幸福感が宿っていた。
「……私の子宮、空のものになったわね」
その言葉は静かで、けれど確かな喜びを含んでいた。旅人はナヒーダの額に優しく口づけを落とし、小さな神の髪を撫でながら囁いた。
「ああ。ナヒーダの全部、俺がもらったよ」
ナヒーダは微かに微笑んだ。ほとんど動かない表情筋が、かすかにだけ緩む。五百年の孤独を知る神にとって、それがどれほど深い笑顔であるかを旅人は知っていた。
「ふふ……空の温もり、子宮の奥でちゃんと感じてる。五百年間ずっと空っぽだった場所が、今空で満たされてる」
ナヒーダは旅人の胸に小さな身体を預けたまま、目を閉じた。子宮内で旅人の剛直がまだ微かに脈打ち、その熱が子宮壁を通して直接伝わってくる。注がれた精が子宮の奥でゆっくりと広がり、ナヒーダの全身を温かく満たしていく感覚。
(これが愛されるということなのね)
それは知恵の神が初めて知る、知識では決して理解できなかった感情だった。
(五百年間知り得た全ての知識よりも、この瞬間の方がずっと尊い)
旅人の剛直がナヒーダの子宮内に埋まったまま、静かな時間が流れていた。寝室の空気は二人の体温と密やかな吐息の余韻で満ちており、窓の外には洞天の夜空が星屑の光を降り注いでいる。
ナヒーダは旅人の胸に小さな身体を預けたまま、目を閉じていた。子宮の奥で旅人の熱が脈打ち、その温もりが全身を内側から満たしていく感覚に、彼女の唇からは時折切なげな吐息が漏れるだけだった。五百年間、誰にも触れられずにいた最も深い場所が、今、旅人の存在で満たされている。その事実がナヒーダの心に深い安らぎをもたらしていた。
旅人はナヒーダの背中を優しく撫で続けていた。華奢な肩甲骨が指先に当たり、細い脊髄のラインが白磁のような肌の下に浮かび上がる。小さな身体。それでいて、五百年の時を生きてきた知恵の神の魂が宿る身体。指先が脇腹をなぞり、腰の曲線を撫で下ろし、再び背中へと戻っていく。その繰り返しの中で、旅人の掌に伝わるナヒーダの体温が少しずつ変化していった。
最初は穏やかな温もりだった。それが、指先が腰のくびれをなぞるたびに微かに熱を帯び始める。旅人の剛直は子宮の中でまだ脈打っていて、ナヒーダの内壁がそれに呼応するように時折きゅうと収縮する。その度に、旅人の腰の奥に甘い痺れが広がっていった。
──温かい。
ナヒーダの心の声が、至近距離から伝わってくる。言葉にしなくても、五百年の孤独を知る神の切実な安らぎが、思考を通して直接流れ込んでくる。
──空の熱が、子宮の奥でちゃんと感じられる。五百年間ずっと空っぽだった場所が、今満たされてる。
その声を聞きながら、旅人の指先がナヒーダの脇腹から胸へと這い上がった。平坦な胸の小さな丘。淡い桜色の乳首はまだ硬く尖っていて、指先が触れた瞬間、ナヒーダの肩がびくりと跳ねた。
「んっ……」
甘い吐息。子宮の中で剛直が微かに脈打ち、その振動が子宮壁を通して直接ナヒーダの全身に響く。旅人の掌が小さな胸を優しく包み込み、親指で乳首をゆっくりと転がした。
「ぁっ……空……」
ナヒーダの潤んだ若草色の瞳が薄っすらと開く。その瞳の奥で、安らぎとは異なる熱が揺らぎ始めていた。子宮内に埋まった剛直が、乳首への刺激に呼応するように再び硬度を増していく。ナヒーダの内壁がそれを感じ取り、きゅうきゅうと締め付ける。
旅人の胸の奥で、抑えていたものが音を立てて崩れ始めた。
ナヒーダの肌の温もり。子宮の中という最も深い場所で感じる熱い締め付け。小さな身体から漏れる甘い吐息。その全てが旅人の欲情を静かに、しかし確実に煽り立てていた。
──もっと。
その衝動は言葉にならなかった。ただ、ナヒーダの全てを自分の中に閉じ込めたい。彼女の一番深い場所に、これ以上ないほど深く刻み込みたい。その渇望が、旅人の身体を内側から突き動かした。
旅人はナヒーダの小さな身体を抱きしめたまま、ゆっくりと起き上がった。ベッドのスプリングがきしむ音が静かな寝室に響く。対面座位の体勢で、ナヒーダが旅人の膝の上に跨る形になる。子宮内に剛直を埋めたままの移動に、ナヒーダの全身がびくんと震えた。
「ぁっ……! 動いて……空が動いて……!」
ナヒーダの小さな手が旅人の肩に掴まりかかる。華奢な指が旅人の肌に食い込むほど強く握られた。子宮の中で剛直が角度を変え、子宮壁を擦った瞬間、電流のような快感がナヒーダの背筋を駆け抜けた。
旅人はナヒーダの腰を両手でしっかりと掴み、強く抱きしめた。小さな身体が旅人の胸に完全に密着し、華奢な背中のラインが掌の中に収まる。その温もりを確かめるように強く抱きしめながら、旅人は腰の律動を再開した。
ゆっくりと、しかし確実に。
子宮内で剛直が前後に動き始めた瞬間、ナヒーダの口からこれまで聞いたことのないような甘い悲鳴が迸った。
「あぁっ……! あっ、あっ……! 空っ……! 奥がっ……! 奥が動いてるぅっ……!」
子宮壁を擦り上げる剛直の感触は、膣内とは比べ物にならないほど強烈だった。狭く熱い密室の中で亀頭が動くたび、子宮の内壁が直接刺激され、その快感が脳髄を直接揺さぶる。ナヒーダの細い指が旅人の背中に爪を立て、小さな身体が弓なりに反った。
旅人は律動を少しずつ速めていった。子宮の中で剛直を激しく振動させ、子宮壁を擦り上げ、子宮の天井を突き上げる。そのたびにナヒーダはびくんびくんと跳ね上がり、声にならない嬌声を撒き散らした。
「あっ! あぁっ! そこっ! だめっ! お腹の中っ! かき回されてぇっ! 頭がっ……! 頭がおかしくなっちゃうぅっ……!」
ナヒーダの若草色の瞳が快感で潤み、焦点が定まらなくなっていく。五百年の知恵の神が、快楽の波に溺れて理性を失っていく。子宮内を掻き回されるたびに、新たな絶頂が押し寄せ、意識が白く弾けては溶けていく。
旅人はナヒーダの腰を強く掴み、さらに深く突き入れた。子宮の最深部に剛直の先端が押し当てられ、子宮壁がきゅうきゅうと旅人を締め上げる。その狭く熱い密室の中で、旅人の限界は再び迫っていた。
「ナヒーダ……っ、また出すよ……!」
「はいっ……! どうかっ……! またっ……! 私の子宮にっ……! 空の愛をっ……! いっぱい注いでぇぇっ……!」
旅人は深く繋がったまま、熱い精を子宮の奥へと注ぎ込んだ。どぷっ、どぷっとした放出の感覚が子宮内膜を直接刺激し、ナヒーダは再び絶頂の頂へと舞い上がった。
「あぁぁっっ……!! 熱いぃぃっ……! またっ……! 熱いのがっ……! お腹の中にっ……! いっぱいに入ってくるぅぅっっ……!!」
注がれる精の熱さと量が子宮を満たしていく感覚に、ナヒーダは涙を流しながら歓喜した。五百年の間、誰にも触れられずにいた最も深い場所が、旅人の熱で再び満たされていく。子宮内で旅人の剛直が激しく脈打ち、何度も何度も精を吐き出し続ける。注がれた精は膣内から溢れ出すことなく、すべて子宮の中に収まっていった。
しかし旅人の欲情はまだ収まらなかった。子宮内で剛直が脈打ち続け、ナヒーダの内壁がそれに呼応するようにきゅうきゅうと収縮する。その感触が旅人の腰の奥に甘い痺れを送り続け、再び硬度を増していく。
──まだ足りない。
ナヒーダの小さな身体を、もっと確実に自分のものにしたい。彼女の子宮に、自分の存在をこれ以上ないほど深く刻み込みたい。その渇望が旅人の身体を突き動かした。
旅人はナヒーダの腰を強く掴み、再び律動を始めた。先ほどの射精の直後で敏感になりきっている子宮内を、容赦なく剛直で押し広げていく。ずちゅ、ぐちゅと濡れた音が寝室に響き渡り、旅人の腰がナヒーダの小さな身体に打ち付けられるたびに、華奢な肢体が波打つように揺れた。
「あっ……! あぁっ……! 空っ……! またっ……! また動いてるぅっ……! お腹の中っ……! まだいっぱいなのにっ……! また入ってくるぅぅっ……!!」
ナヒーダの嬌声が寝室に満ちていく。子宮内に注がれた精が剛直の動きによって掻き回され、粘稠な音が二人の結合部から溢れる。小さな神の身体は限界を超えて快楽に翻弄されながら、それでも旅人を離すまいと子宮内で必死に締め付けていた。
旅人はナヒーダの華奢な背中を強く抱きしめ、耳元に唇を寄せた。
「ナヒーダ……。俺の子を、ちゃんと孕んでほしい。何度でも注ぎ込むから……」
その囁きがナヒーダの耳をくすぐり、背筋を甘い震えが走った。言葉の意味を理解した瞬間、神の眼を持つ彼女の意志がその受精を強く肯定した。
「ええ……! どうか……! 何度でも……! 空の子種を……! 私の子宮にっ……! いっぱい注いでぇぇっ……! 孕むわ……! 絶対に孕むからぁぁっ……!」
旅人はナヒーダの腰を両手で支え、激しく腰を打ち付け始めた。子宮内で剛直が激しく動き、子宮壁を擦り上げ、子宮の天井を突き上げる。そのたびにナヒーダはびくんびくんと跳ね上がり、声にならない嬌声を撒き散らした。注がれた精が子宮内で掻き回され、溢れ出そうとするたびに旅人の剛直がそれを塞ぐように子宮口を堵まり、更深く押し込んでいく。
「あっ……! あぁっ……! だめっ……! もうっ……! いっぱいなのにっ……! これ以上っ……! 入ってこないぇっ……! お腹がっ……! お腹が膨れちゃうぅぅっ……!!」
ナヒーダの平坦な下腹が、注がれた精の量に合わせて微かに膨らみ始めていた。小さな身体には余りあるほどの熱が子宮の中に蓄積され、その膨らみが旅人の掌に伝わる。旅人はその感触を確かめながら、さらに深く、さらに激しく腰を打ち付けた。
三度目の放出が始まった。旅人の剛直が子宮の最深部で激しく脈打ち、どぷっ、どぷっとした精が子宮内膜を直接刺激する。ナヒーダの全身が硬直し、目から涙が溢れ出した。
「あぁぁっっ……!! またっ……! また熱いのがっ……! お腹の中にっ……! 注がれてるぅぅっ……!! いっぱいっ……! もういっぱいなのにっ……! まだ入ってくるぅぅっっ……!!」
子宮内に蓄積された精が限界を超え、結合部からとろりと溢れ始めた。白濁とした液体がナヒーダの無毛の秘所からシーツに滴り落ち、新しい染みを作っていく。それでも旅人の剛直は脈打ち続け、子宮の中に精を注ぎ込み続けた。
四度目。
旅人の腰の動きがさらに激しくなり、子宮内で剛直が暴れるように動き回る。ナヒーダの嬌声はもう声にならず、ただ唇が震えるだけだった。五百年の知恵の神が、快楽の深淵に沈んでいく。言葉すら口にできないほどの快感に飲まれ、意識が白く弾けては溶けていく。
「──っ……!! ──っっ……!!」
ナヒーダの全身が痙攣し、子宮内がきゅうきゅうと旅人の剛直を搾り上げる。それと同時に旅人の四度目の限界が訪れた。
「ナヒーダっ……!」
旅人はナヒーダの小さな身体を強く抱きしめ、子宮の最深部で精を放った。どぷっ、どぷっ、どぷっ。途切れることのない放出が子宮内膜を直接刺激し、ナヒーダの全身が弓なりに反り、口から声にならない嬌声が漏れる。
平坦な下腹が確かに膨らんでいた。小さな身体の子宮に、旅人の精が限界まで注ぎ込まれている。その膨らみが旅人の掌に伝わり、温かく、そして重かった。
──空の子が、私の中にいる。
ナヒーダの心の声が、切れ切れに伝わってくる。
──今、空の子種でこれ以上にないほど満たされてる。これが……。これが愛に溺れる、ということなのかしら。
その声は震えていて、けれど深い幸福感を含んでいた。旅人はナヒーダの額に優しく口づけを落とし、小さな神の髪を撫でながら囁いた。
「ナヒーダ……。ちゃんと孕むんだよ。このお腹で、俺の子供を」
ナヒーダは微かに微笑んだ。ほとんど動かない表情筋が、かすかにだけ緩む。その笑顔は、五百年の孤独を知る神だけが浮かべられる、複雑で深い色を帯びていた。
「ふふ……私の…胎で、初めてできた、私の卵……♡ 空の精子で、受精…して…る♡」
ナヒーダの声は徐々に小さくなり、やがて穏やかな寝息へと変わっていった。子宮内にはまだ旅人の剛直が埋まっており、時折脈打つたびにナヒーダは小さく身じろぎをする。注がれた精が子宮の奥でゆっくりと広がり、ナヒーダの全身を温かく満たしていく感覚。その温もりに包まれながら、小さな神は深い眠りの底へと沈んでいった。
旅人もまた、ナヒーダの温もりの中で目を閉じた。子宮内で剛直が少しずつ硬度を失いながらも、その脈動は続いていた。二人の体温が混ざり合い、洞天の夜の静寂の中で、穏やかな寝息だけが響いていく。
星々は静かに瞬き続けている。その一つ一つが出会いであり、愛であり、そして未来への約束なのだと、旅人は意識の隅で確信していた。
家族がまた一つ、増える。
その思いが胸の奥に温かな灯りとして灯り、やがて二人は星屑の光に包まれながら、深い眠りへと落ちていった。
◆◆◆
翌朝、洞天の空は淡い藤色から乳白色へと移ろいゆく時刻だった。夜明けの光が寝室の窓から差し込み、シーツの上に細長い影を引いていく。
旅人が目を覚ますと、腕の中にはナヒーダの小さな身体がまだ抱かれていた。昨夜の情事の痕跡がシーツの波間に残り、白濁とした染みが乾き始めている。子宮内から剛直は既に抜け落ちていたが、ナヒーダの無毛の秘所からはまだ少量の精がゆっくりと溢れ出し、太ももの内側を伝って薄い筋を作っていた。
ナヒーダは穏やかな寝息を立てていた。若草色のメッシュが入った白い髪がシーツの上に波のように散らばり、長い睫毛が頬に影を落としている。小さな唇が微かに開き、そこから漏れる呼吸だけが静寂を刻んでいた。その表情には苦痛の色はなく、むしろ深い満足感に満ちていた。
旅人はしばらくその寝顔を見つめていた。華奢な肩甲骨が指先に当たる小さな身体。五百年の間、誰にも触れられずにいた身体。それが今、旅人の腕の中で温もりを吸収している。その事実が胸の奥を温かくした。
──この子の子宮に、もう俺の子がいるかもしれない。
その思いが胸の奥を満たし、旅人はナヒーダの額にそっと口づけを落とした。小さな神は身じろぎ一つせず、穏やかな寝息を続けていた。
旅人は静かにベッドから身を起こし、ナヒーダの身体にシーツを丁寧にかけ直した。身支度を整え、寝室を出る。廊下の空気はひんやりとしていて、昨夜の情事の熱気が嘘のように澄んでいる。
キッチンに向かうと、既にモナがテーブルに座って星図を広げていた。黒髪のツインテールが朝の光を受けて艶やかに煌めき、ピッチリとした服装がそのスタイルの良さを無自覚に強調している。その傍らでノエルが手際よく朝食の準備を進めていた。銀色の髪が白銀に輝き、メイド服のエプロンが歩みのたびにふわりと揺れる。
「あら、おはよう空。ナヒーダさんはまだ寝ているのかしら」
モナが星図から顔を上げると、星空のような瞳で旅人を見つめた。その声には少しだけ気遣いの色が混じっている。
「ああ。かなり疲れていたから、もう少し寝かせておこう」
「それはそうでしょうね。昨日の夜の気配はちゃんと感知してましたから。あの子、五百年間ずっと一人だったのよ。空っかりの心も身体も、初めて満たされたんだもの。無理もありません」
モナの言葉は少しだけ自嘲的で、けれど理解に満ちていた。偉大なる占星術師は旅人の運命を見抜き、この日が来ることを予言していた。そしてその予言通りに、一人また一人と愛する人々が増えていく。
「おはようございます、ご主人様。ナヒーダ様のことはお任せくださいませ。お食事ができあがりましたら、お部屋にお持ちいたしますね」
ノエルが丁寧に微笑みながら告げた。その声音には迷いがない。新しい家族が増えることを心から喜び、旅人の愛情を分け合う相手が増えることを素直に受け入れている。けれどその翠色の瞳の奥には、微かな羨望が揺れていた。
「ありがとう、ノエル。でもナヒーダが起きるまでは静かにしていてほしい。昨夜はかなり激しかったから」
その言葉にノエルの頬が瞬く間に紅潮した。翠色の瞳が潤み、豊かな胸が激しく起伏する。旅人が昨夜ナヒーダと深く愛し合ったことを、そしてその激しさを暗示する言葉に、ノエルの心の中で嫉妬と憧憬が入り混じった感情がせめぎ合う。
「も、申し訳ありませんご主人様……! わたくし、気づかいが足りず……!」
「謝ることないよ。ノエルも心配してくれただけだろう?ありがとう」
旅人は優しく微笑み、ノエルの頭をぽんと撫でた。その手の温もりに緑の瞳がさらに潤み、銀色の髪が微かに震えた。
ちょうどその時、廊下から軽やかな足音が近づいてきた。クリーム色のツインテールが跳ねるように揺れ、白い修道服の裾がひらりと翻る。バーバラがキッチンに飛び込んでくると、その瞳が旅人を見つけた瞬間ぱあっと明るくなった。
「おはよう空! あ、ノエルもおはよう!」
「おはようバーバラ。今日も元気だね」
「おはようございますバーバラちゃん」
「ノエルもおはよう!」
バーバラはノエルの傍らに駆け寄ると、親友の肩にぽんと手を置いた。二人の間に流れる空気は、長年の友情で培われた安心感に満ちている。バーバラは旅人の方を向き直ると、少しだけ上目遣いで見つめた。
「ねえ空。昨日の夜、ナヒーダさんと一緒だったんでしょう? 部屋の扉が少し開いてて声が漏れてたよ……すごかったね」
その言葉に旅人は苦笑いを浮かべた。バーバラは無自覚ながら見られることに興奮する性癖を持っているが、それと同じくらい聞くことにも興味があるようだった。頬をほんのりと染めながら、けれど瞳は好奇心で揺らいている。
「まあ……昨夜はナヒーダの番だったからね」
「ふうん……ナヒーダさんあんなに小さいのにすごいんだね……」
バーバラはそう呟きながら、少しだけ嫉妬のようなものを滲ませた。だがそれはすぐに朗らかな笑顔へと変わる。
「でも今日は誰の番かな? 空?」
バーバラの問いかけに旅人が答えようとした時、モナがわざとらしく咳払いをした。星空のような瞳が、何やら含みのある光を宿している。
「さて。皆さんが揃ったところで、少しだけ重要なお知らせがありますの」
モナの声は、まるで夜空に輝く北極星のように静かで、けれど確かな存在感を放っていた。テーブルに広げられた星図を指先で叩きながら、モナは立ち上がった。黒いツインテールが洞天の朝の光を受けて艶やかに揺れる。
「モナさん? 何かありましたの?」
「ノエルさん、あなたにも関係のあることですのよ」
モナはそう告げると、ノエルの傍らに歩み寄った。そしてノエルの腰のあたりに手を添え、星空のような瞳を真っ直ぐに旅人に向けた。
「空。ノエルさんも妊娠していますよ」
その言葉は、朝のキッチンの静寂の中にぽんと落とされた。一瞬の間。ノエルの翠色の瞳が大きく見開かれ、銀色の髪がふわりと揺れた。
「え……?」
ノエルの声は掠れていた。理解できない、という表情のまま、ノエルは自分の下腹部にそっと手を当てた。メイド服のエプロン越しに、まだ何の変化もないそこを、愛おしそうに撫でる。
「あ……もちろん、ナヒーダさんもですね。昨夜の熱烈な情交のおかげでしょうか?」
モナは淡々と、けれど確かな喜びを含んだ声で続けた。星空のような瞳が、旅人とノエルを順に見つめる。
「ええ。昨夜の気配からすれば、まず間違いありませんわ。あの子の身体が変化し始めているのが、私の星図でも確認できましたの。それに──」
モナは一瞬言葉を切り、ノエルの肩に手を置いた。
「ノエルさん。あなたの身体の星の動きも、昨日あたりから変化し始めていますの。ご主人様の子を身ごもった証ですよ」
ノエルは呆然としたまま、自分の下腹部を両手で押さえていた。翠色の瞳から涙がぽろりとこぼれ落ちる。
「ほ……本当に……? わたくしのご主人様の……お赤ちゃんが……?」
「ええ。間違いありませんの。私の占星術は絶対ですからね」
モナは得意げに胸を張ったが、その声には確かな優しさが宿っていた。バーバラがノエルの傍らに駆け寄り、親友の肩をそっと抱き寄せる。
「ノエル! おめでとう! すごいすごいよ! ノエルのお腹にも空の赤ちゃんがいるんだね! 私、なんだか自分のことみたいに嬉しい!」
バーバラの目が潤み、クリーム色のツインテールが跳ねるように揺れる。ノエルは震える手で下腹部を撫で続けながら、ぽろぽろと涙をこぼし始めた。
「う……ううっ……ご主人様……わたくし……わたくし……」
「ノエル」
旅人が静かに名前を呼ぶと、ノエルの肩がびくりと跳ねた。潤んだ翠色の瞳が旅人を見つめる。その瞳の奥には、不安と喜びと、まだ信じきれていない戸惑いが入り混じっていた。
「元気な俺との赤ちゃんを産んでくれ、ノエル」
旅人が優しく告げると、ノエルは堪えていたものが決壊したかのように、その場にへたり込んだ。銀色の髪が床に散らばり、メイド服のスカートがふわりと広がる。両手で下腹部を押さえたまま、声を上げて泣き始めた。
「うぅっ……ひっく……ご主人様……ありがとうございます……! わたくし……わたくしのご奉仕のご褒美を……いただいたんですね……!」
ノエルの声は涙でくぐもっていたが、その響きには確かな幸福が満ちていた。見習いメイド騎士としての誇りと、一人の少女としての喜びが、その涙の中に溶け合っている。
バーバラはそんな親友の背中を優しく撫で続けていた。その目も潤んでいるが、バーバラはバーバラで何かを感じ始めているようだった。自身の下腹部にそっと手を添え、その温度を確かめるように指先を動かしている。旅人と視線が合うと、バーバラは少しだけ恥ずかしそうに微笑んだ。
「空……私も……そのうち、かな?」
その問いかけは小さく、けれど確かな期待を含んでいた。旅人は頷き、バーバラの頭を優しく撫でた。クリーム色のツインテールが指先をさらりと流れる。
「ああ。バーバラの番もそのうち来るよ」
「ふふ……楽しみにしてるね」
バーバラはそう言うと、親友の肩を抱いたまま、小さく鼻歌を歌い始めた。それはモンドの教会で聞こえる賛美歌とは程遠い、けれどどこか甘く優しい旋律だった。
モナはその光景を少し離れた場所から見守りながら、星空のような瞳を細めた。その表情には、偉大なる占星術師としての誇りと、一人の女の子としての安らぎが同居していた。
「ふふっ……これで私たちの間に生まれる命は、また一つ増えましたのね。ノエルさんの中に一つ、ナヒーダさんの中に一つ。そして私の中にもう一つ、甘雨さんの中にさらに一つ」
モナは自身の下腹部にそっと手を当てた。まだ僅かに膨らんだだけのそこを、慈しむように撫でる。その仕草はノエルがしたのと同じだったが、モナのそれにはどこか諦念にも似た静かな喜びが滲んでいた。
「空。あなたがこれからも増えていく恋人たちを愛するのは構いませんけれど──」
モナは旅人を見つめ、指先で星図の上のある一点を叩いた。
「生まれてくる子供たちの分まで、ちゃんと愛してあげてくださいませ。それが私の予言の、真の意味ですからね」
その言葉は静かで、けれど重かった。偉大なる占星術師が予言という形で告げた告白の、真の意味。それは旅人がこの世界を去る日が来ても、この世界に残りたいと思わせる枷であり、一人でも多くの仲間を増やして旅人とのエッチと子育ての負担を軽減するためのものだった。けれど同時に、それは旅人自身が心の奥底で渇望していた家族の形でもあった。
「ああ。約束する。生まれてくる子供たちも含めて、この洞天を幸せで満たしていくよ」
旅人の言葉にモナは微かに微笑んだ。星空のような瞳が、窓の外に広がる洞天の朝の空へと向けられる。東の空に残る夜明けの明星が、静かに瞬いていた。
「……そうですね。あなたのことですから、きっとそうするでしょうけれど」
モナはそう呟くと、再び星図に視線を落とした。その指先が、これから生まれる命の星の位置をなぞっていく。
やがて廊下の奥から、寝ぼけ眼をこすりながら歩いてくる小さな身影があった。若草色のメッシュが入った白い髪が、朝の光を受けて淡く発光するように見えた。ナヒーダだ。ワンピースの裾を丁寧に整えながら、小さな手で目を擦っている。
「ん……おはよう……みんな、もう起きてたの?」
ナヒーダは眠たげな声でそう言うと、テーブルの上のお菓子の包みに視線を向けた。その足取りは少しふらついていて、昨夜の情事の余韻がまだ身体に残っているようだった。
「ナヒーダ! おはよう! 大丈夫?」
バーバラが駆け寄り、ナヒーダの小さな身体を支えるように手を貸した。ナヒーダはバーバラの手を借りながら、ふらふらとテーブルの椅子に腰を下ろした。
「ええ……大丈夫。ただ少し……お腹が張ってて、腰がふにゃふにゃになってて…歩くのも一苦労なの」
その言葉にモナが微かに吹き出し、ノエルは顔を真っ赤にして俯いた。バーバラはニヤニヤとしながらナヒーダの背中を撫でている。
「空。昨日は相当……頑張ったみたいだね」
「ええ。まあ……聞こえてきていた声からしても、昨夜は相当激しかったですから」
モナの言葉にナヒーダは小さく頷き、何でもないことのように告げた。
「空の子宮の中に、いっぱい注がれたから。あの温もりが、今も奥で残ってる。ふふ……五百年間知らなかった感覚を、一晩で全部教えてもらったの」
その言葉にキッチンが一瞬静まり返った。ノエルは顔をさらに赤くし、バーバラは目を丸くし、モナは得意げに頷いた。
「それで……ナヒーダさん。一つだけ、お伝えしておくことがありますの」
モナが静かに告げた。星空のような瞳が、ナヒーダの若草色の瞳と真っ直ぐに結ばれる。
「ナヒーダさん。あなたも妊娠していますの。空の子を」
ナヒーダは一瞬だけ目を丸くした。だがすぐに、ほとんど動かない表情筋が、かすかにだけ緩んだ。
「そう。……やはり、そうなのね」
小さな手が自身の平坦な下腹部にそっと添えられる。その手は、昨夜旅人の存在で満たされたばかりの場所を、慈しむように撫でた。
「空の赤ちゃんが……私の中にいるのね」
ナヒーダの声は静かだったが、その奥には確かな喜びが滲んでいた。五百年の孤独を知る神にとって、自らの身体の中に宿る命は、これまで知り得たあらゆる知識よりも尊いものだったに違いない。
「空」
ナヒーダが小さな声で旅人を見上げた。若草色の瞳が、深淵のような静けさの中で、確かな光を宿している。
「責任、取ってね」
その言葉は静かで、けれど覚悟を決めた少女の声だった。旅人は頷き、ナヒーダの頭を優しく撫でた。若草色のメッシュが指先をさらりと流れる。
「ああ。もちろん。ナヒーダもノエルも、モナも甘雨も。バーバラもニィロウも千織もシトラリも生まれてくる子供たちも含めて、全部俺が幸せにするよ」
その誓いは、洞天の朝の光の中に静かに溶け込んでいった。窓の外には洞天特有の穏やかな空が広がり、どこかで鳥がさえずり始めている。
キッチンには朝の光が満ち、四人の少女たちの笑顔が朝の空気を温かく染めていた。ノエルはまだ涙を拭いながら、バーバラは親友の背中を撫で続けながら、モナは星図を丁寧に畳みながら、ナヒーダはお菓子を一つ手に取りながら──それぞれが、新しい朝を迎えていた。
家族がまた一つ、増える。
その思いが胸の奥に温かな灯りとして灯り、やがて朝の光の中に溶けていった。モナの予言はまだ続く。テイワット中の想いを寄せる女の子たちが、この楽園に足を踏み入れていく。そしてその一人一人が、旅人の愛を受けて、新たな命を宿していく。
星々は静かに瞬き続けている。その一つ一つが出会いであり愛であり、そして未来への約束なのだと、旅人は胸の奥で確信していた。
賢者タイムで読み切った人へ。どんな部分が癖に刺さりました?
もし、こんなシチュエーションで子作りしてる女の子の姿が見たいというのがあれば全部読んだ詳しい感想と一緒により詳しく書いてあったら、
もしかしたら参考にするかもしれない。
でも感想とかよりお気に入りにしてくれる方が嬉しいので、感想が面倒な人は、お気に入りにしてくれると嬉しいです。
フリーナ。幸せになるのは、彼女の“義・務”です。
人としての幸せは、女としての幸せ。
女としての幸せは、母となる悦びと言っても過言。
つまり!!!
旅人のチンポに堕ちて孕めぇええ!!フリーナァアアアアアア!!