洞天を管理する壺の精霊。洞天の中でも普段から過ごして設備の維持や様々な洞天内の調整を細かく変更する事ができる。
パイモンと同様に主である旅人にたくさん恋人や妻が出来る事を祝福しており、安心して子作りに励む事ができる環境作りの為に、ありとあらゆる手を尽くしてくれる。
少しづつ洞天内の建物の中と外、そして各部屋毎に完璧な防音と消臭と床や壁の自動清掃機能を実装して、いつでもどこでも旅人が恋人たちと子作りエッチできるように配慮してくれている。
作者
こいつが洞天の管理をしてるのは公式の設定。
設置や調整変更を旅人に一任しているという事は、管理しているってのは現実的に考えれば設備の掃除や備品の調達などによる維持って事。
そして洞天内はコイツの領域であり、つまりいつでもどこでも自由に確認できるという事。実際自由に動けるし。
・・・実は旅人と女の子のエッチを隠れて遠くから見てるのでは?この世界のコイツは「お子さんができた時のいい思い出話になりますので」とか普通に言いそう。
昼食を終えた一行はリビングのソファでしばしのんびりとくつろいでいた。ノエルが淹れたハーブティーが五つのカップに注がれ、それぞれが思い思いの姿勢でその温もりを楽しんでいる。旅人はカップを置くと、そっとバーバラの隣に腰を移した。
「バーバラ。午後は、この洞天の中を案内しようと思う」
「洞天の中を……案内?」
「ああ。ノエルの時もそうしたんだ。ここで暮らすなら、早く知っておいてほしい良いし」
「そうだよバーバラちゃん。私も昨日、全部案内してもらったんです。とっても広くて、素敵なところなんですよ」
「ノエルがそう言うなら……」
バーバラは少しだけ頷いた。まだ洞天に来てから日も浅く、この空間の広さにどこか落ち着かない様子だった。でも旅人が隣にいてくれる。それが何よりの安心だった。
「それじゃあ、まずはマルを紹介しないと」
旅人が立ち上がると、リビングの入り口の方へ歩いていく。バーバラも後に続いた。パイモンは「おいらも行くぜ!」と浮かび上がり、モナとノエルも自然とその後に続いた。玄関を出たところで、旅人は空に向かってそっと声をかけた。
「マル、いるか?」
その瞬間、ふわりと白い雲のような煙が現れその上に丸い鳥のような姿をした小さな精霊が乗って現れた。バーバラは思わず息を呑む。
「お呼びでしょうか、主様」
「ああ。新しい家族を紹介したいんだ」
「新しい家族! それは素晴らしい! ようこそいらっしゃいました、バーバラ様」
「マルっていうんだ。この洞天を管理してくれている精霊なんだよ」
「精霊……!?」
バーバラは、目の前の小さな鳥のような精霊をまじまじと見つめた。丸っこい身体に、雲のような煙。とても精霊には見えない愛らしい姿だが、その話し方はどこか厳かで確かに只者ではない雰囲気を纏っている。
「バーバラ様。主様の大切な伴侶として、この洞天で快適にお過ごしいただけるよう心よりお手伝いさせていただきます」
「あ、ありがとうございます……」
「お部屋も既にご用意しております。モナ様、ノエル様と同じく主様の寝室と同じ階にお部屋を設けました。もちろんこの屋敷の全ての部屋で防音と消臭、自動清掃機能も完備しておりますので存分に主様との子作りに励んでくださいませ」
「こ、子作り……!?」
「マル、初対面でそれはちょっと……」
「失礼いたしました。ですが主様、事実でございますので」
マルは、さも当然のようにそう言ってのけた。バーバラの顔が一気に赤くなる。モナがくすくすと笑い、ノエルは苦笑いを浮かべていた。
「まあ……マルさんの言う通りですからね」
「モナさんまで……!」
「バーバラちゃん、いずれ慣れますよ。私も最初はびっくりしましたけど、事あるごとに言われるので」
「ノエル……」
バーバラは、二人の先輩たちの落ち着いた様子にこの洞天ではそれが普通なのだと悟った。それでも、心臓の鼓動はしばらく収まりそうになかった。
「さて、それじゃあ案内を始めるか」
旅人がそう言って歩き出すと、一同はぞろぞろと後を追った。
まず案内されたのは、大浴場だった。昨日ノエルが旅人と共に時を過ごした場所でもある。
「わあ……広ろーい……!」
バーバラは、その広さに目を丸くした。モンドの協会のお風呂も決して狭くはないが、ここはまるで別世界だ。大きな浴槽に洗い場も十分な数があるのに湯船にはまだまだ余裕がある。
「ここで、ご主人様と一緒にお風呂に入れるんですよ」
「ノエル、それ……」
「ふふ。バーバラちゃんも、きっと気に入ります」
続いて案内されたのは広々とした書斎兼図書室だった。壁一面の本棚には、様々な言語で書かれた書物がぎっしりと並んでいる。モナが目を輝かせてその中の一冊を手に取った。
「ここには、私の占星術の資料もたくさん置かせてもらっているんです。それに、各地の伝承や歴史書も充実していて」
「モナさん、本読むの好きなんだね」
「ええ。空の旅の記録も、ここにまとめてあるんですよ。バーバラさんも、いつか読んでみてください。彼がどんな旅をしてきたか、よくわかりますから」
「旅人の……旅の記録……」
バーバラは、本棚の前で立ち止まった。旅人と出会ってからの短い間でも、彼はいつも冒険の話をしてくれた。でもきっと語り尽くせないほどの物語があるのだろう。この書斎には、そんな彼の軌跡が詰まっている気がした。
さらに屋敷の中を巡り、トレーニングルーム、瞑想室、そして客間などいくつもの部屋を見て回った。どの部屋も整然としていて、それでいてどこか温かみがある。バーバラは、歩くたびにこの洞天が「家」としての機能を完璧に備えていることを実感した。
そして最後に、旅人は一番奥の大きな扉の前に立った。
「ここが……俺の寝室だ。モナもノエルも、自室でも寝れるけど基本的にはここで一緒に眠っている」
「旅人の……寝室……」
バーバラの胸が高鳴る。ここが、彼が眠る場所。そしてこれから自分も共に時を過ごす場所。扉の向こうに広がる空間を思うだけで、身体が熱くなるようだった。
旅人が扉を開けると、中は柔らかな光に満ちていた。大きな窓からは洞天の草原が見渡せ、夕方に差し掛かった空が茜色に染まり始めている。部屋の中央には、寝台がゆったりと置かれている。その広さは、四人で眠ってもまだ余裕がありそうだ。
「広い……」
「そうだろ。マルが、家族が増えるたびに合わせて整えてくれてるんだ」
旅人は、バーバラを部屋の中へと招き入れた。モナとノエルも自然に入室し、パイモンはふわふわと部屋の中を飛び回っている。
「おおー、やっぱりこの部屋は落ち着くな!」
「パイモンさん、何度来てもそう言いますね」
「だって本当だもんよ! それに……」
パイモンは、ふとバーバラの方を向いた。その顔にはいたずらっぽい笑みが浮かんでいる。
「なあ、旅人。今ここでバーバラの処女卒業、みんなで応援しようぜ!」
「ぶっ……!?」
バーバラが、盛大に噎せた。目を丸くしてパイモンを凝視する。
「パ、パイモン……!? こ、ここで……!?」
「そうだよ。ほら、夜まで待つことないだろ?」
「そ、そんな!急に言われても心の準備が……!」
「いい案だと思います」
モナが、さらりと言った。あまりにも自然に。バーバラは、自分が聞き間違えたのかと思った。
「モナさんまで……!?」
「だって、空もノエルも私たちはみんなバーバラさんを家族に迎えたいと思っているんです。それなら、早い方がいいじゃないですか」
「そ、そういう問題ですか……!?」
ノエルが、そっとバーバラのそばに歩み寄った。その顔には、優しいけれどどこか覚悟を決めたような表情が浮かんでいる。
「バーバラちゃん。私も、昨日ここでご主人様と……その、一つになりました。だからバーバラちゃんの気持ち、わかります。不安ですよね」
「ノエル……」
「でも、ご主人様はちゃんと全部受け止めてくださいます。痛いのも、怖いのも全部。だから……私も、手伝います」
そう言うと、ノエルはバーバラの服のボタンに手をかけた。
「ちょ、ノエル……!?」
「バーバラちゃん。私、あなたの友達です。だから一人で不安な思いはさせません」
ノエルの手が器用にバーバラのシスター服のボタンを外していく。バーバラは、あまりのことに声も出せずにいた。モナが反対側から近づき、バーバラの後ろに回って腰のリボンを解き始める。
「モナさんまで……!」
「バーバラさん。私も、あなたの背中を押すと決めたんです。ノエルさんが一歩を踏み出したように、あなたも」
するりと、バーバラの上着が肩から滑り落ちる。白いブラウスが露わになり、その下に隠れた慎ましい胸のラインが浮かび上がった。バーバラは、羞恥と困惑で顔を真っ赤にしながらも不思議と嫌な気持ちにはなれなかった。
旅人は、バーバラの頬に添えた手のひらでそっと彼女の顔を引き寄せた。
「バーバラ」
その名を呼ぶ声は囁くように柔らかかった。バーバラは目を閉じて、頷くようにわずかに顔を上げた。
最初のキスは、触れるだけのものだった。互いの唇がそっと重なり、すぐに離れる。まるで蝶が花に止まりまた飛び立つかのような、そんな一瞬。けれどその一瞬がバーバラの全身に温かい波紋となって広がっていく。
「ん……」
バーバラが小さく息を漏らすと旅人はもう一度唇を重ねた。今度は先ほどより少しだけ長く、そして確かめるように。角度を変え触れ合う面積を増やしていく。バーバラは自分からも唇を押し返し、その感触を確かめた。柔らかくて少しだけ乾いていて、それなのにどこまでも温かい。
(これが……空のキス……)
朝、自分の部屋でノエルからすべてを聞いた時、頭ではわかっているつもりだった。旅人がどんなに優しくて、どんなに激しく愛してくれるのか。でも実際にこうしてその唇を感じると、想像していたどんな言葉よりもずっと雄弁で、ずっと優しかった。
「バーバラ」
旅人がもう一度名前を呼び、今度は少しだけ強く唇を合わせた。唇の端から端までを丁寧に味わうように。バーバラはそれに応えようと、自分からも少しだけ背伸びをした。旅人の胸に手を当てて、その厚みと鼓動を感じる。自分の心臓も同じくらい忙しく脈打っている。
次第にキスは深さを増していった。旅人の唇がバーバラの唇を優しく割り、その奥へと招き入れる。最初は恐る恐るだったバーバラの舌も、すぐに旅人のそれに絡められ優しく導かれていく。口内で二つの舌がゆっくりと踊り、互いの味を確かめ合う。
「ん……ふ…」
バーバラの喉から、自分でも気づかないうちに甘い声が漏れていた。それに気づくと同時に、背筋をぞくぞくと痺れが走る。口内だけなのに、身体の芯が熱くなっていく。手のひらに汗を握り、反対の手は旅人のシャツをぎゅっと掴んでいた。
モナとノエルは少し離れた場所からその様子を見守っていた。二人とも、声をかけるのをぐっと堪えている。今はただ、バーバラが旅人の愛を受け入れる瞬間を静かに見届けたかった。
パイモンは窓辺でいつもなら口を挟むのに、この時ばかりは黙っていた。小さな身体を窓枠にちょこんと乗せ、ただじっと二人の行為を嬉しそうに見ている。
やがて、旅人がゆっくりと唇を離した。名残惜しそうに最後にもう一度だけ啄むようにキスを落とし、額をそっとバーバラの額に当てる。互いの呼吸が混ざり合う、その至近距離で二人は自然と笑みを浮かべた。
「バーバラ、大丈夫か?」
「うん……。なんだか、くすぐったい」
「はは、それなら良かった」
旅人がそう言ってそっとバーバラの髪を撫でた。その手つきは、本当に大切なものを扱うかのように繊細だった。バーバラは目を閉じて、その感触を味わう。午後の光が二人の肌を暖め、まるで世界に自分たちしかいないかのような、そんな錯覚さえ覚えた。
「空……」
「ん?」
「私、今すごく幸せ。こんなに優しくしてもらえるなんて思ってなかった」
バーバラは、正直な気持ちを口にした。すると旅人は少しだけ申し訳なさそうな顔をした。
「ごめん。もっと早く気づいてあげればよかったな。バーバラがそんなに苦しんでいたなんて知らなかったから」
「ううん。旅人が謝ることじゃないよ。私が勝手に、諦めてただけだから」
バーバラは首を横に振った。でも、旅人はそれでも優しく彼女の頬を撫で続けていた。
「これからは、ちゃんと気持ちを聞くよ。バーバラが何を考えているか、何を望んでいるか。全部知りたいから」
「……うん」
その言葉が、胸の奥にすとんと落ちる。バーバラはようやく自分の居場所が本当に見つかった気がした。旅人の腕の中。モナやノエル、そしてパイモンのそば。ここが自分のいるべき場所なのだと、心からそう思えた。
「もう少し……キス、していい?」
旅人が、少し照れくさそうにそう尋ねた。バーバラは笑って、自分から旅人の首に両腕を回した。
「うん。もっとして」
午後の洞天に、再び二人のキスが重なる。さっきよりも少しだけ長く、そしてずっと深く。窓の外では鳥が一羽、空高くへと飛び立っていった。この幸せな瞬間を祝福するかのように、洞天の空は限りなく青く澄んでいた。
(私……本当に、ここにいていいんだ……)
パイモンは、にこにことバーバラを見ている。
「おいらは応援団長だ! バーバラ、頑張れよな!」
「パイモンさん……もう……!」
旅人は、そんな一同の様子を微笑ましそうに見ていたが、やがて静かにバーバラの前に立った。その目は、優しくてそれでいて確かに強い意志を帯びている。
「バーバラ。無理にとは言わない。でも、みんなが君のことを想っているのは本当だ。俺も……ここで君の全部を受け止めたい。君の初めてがほしい」
バーバラは、旅人の目を見つめ返した。朝自分の部屋で決意したことを思い出す。旅人さんに会いに行く。想いを伝える。それだけ決めたはずだったのに、こんなに早くその先まで進むことになるなんて。でも……
(嬉しい……。みんなが、私のことをちゃんと考えてくれてる)
バーバラは、そっと自分のブラウスの前を自分で開いた。ノエルとモナが、優しくそれを手伝う。服が一枚また一枚と脱がされていく。まだ高い日の光が、バーバラの白い肌を鮮やかに照らし出した。
「旅人。私……嬉しいよ。こんなに、みんなに祝福されて」
「バーバラ……」
「だから、もう……覚悟できました」
最後の下着が床に落ちる。バーバラは、自分の身体を隠そうとはしなかった。旅人も、バーバラを一人の女の子としてまっすぐに見つめ返す。モナとノエルは、そっと一歩下がり二人の空間を作った。
パイモンは、静かに窓辺へと移動した。いつものおしゃべりは、もうしない。ただこの大切な瞬間を見守っている。
「バーバラ、君の事をこれからずっと愛していくよ」
旅人が、そっとバーバラの頬に触れた。バーバラは目を閉じて、その手のひらの温もりを感じて応える。
「私も、旅人の……ううん、空の事を愛していきます」
旅人は、バーバラの頬に添えた手のひらでそっと彼女の顔を引き寄せた。
「バーバラ」
その名を呼ぶ声は囁くように柔らかかった。バーバラは目を閉じて、頷くようにわずかに顔を上げた。
最初のキスは、触れるだけのものだった。互いの唇がそっと重なり、すぐに離れる。まるで蝶が花に止まりまた飛び立つかのような、そんな一瞬。けれどその一瞬がバーバラの全身に温かい波紋となって広がっていく。
「ん……」
バーバラが小さく息を漏らすと旅人はもう一度唇を重ねた。今度は先ほどより少しだけ長く、そして確かめるように。角度を変え触れ合う面積を増やしていく。バーバラは自分からも唇を押し返し、その感触を確かめた。柔らかくて少しだけ乾いていて、それなのにどこまでも温かい。
(これが……空のキス……)
朝、自分の部屋でノエルからすべてを聞いた時、頭ではわかっているつもりだった。旅人がどんなに優しくて、どんなに激しく愛してくれるのか。でも実際にこうしてその唇を感じると、想像していたどんな言葉よりもずっと雄弁で、ずっと優しかった。
「バーバラ」
旅人がもう一度名前を呼び、今度は少しだけ強く唇を合わせた。唇の端から端までを丁寧に味わうように。バーバラはそれに応えようと、自分からも少しだけ背伸びをした。旅人の胸に手を当てて、その厚みと鼓動を感じる。自分の心臓も同じくらい忙しく脈打っている。
次第にキスは深さを増していった。旅人の唇がバーバラの唇を優しく割り、その奥へと招き入れる。最初は恐る恐るだったバーバラの舌も、すぐに旅人のそれに絡められ優しく導かれていく。口内で二つの舌がゆっくりと踊り、互いの味を確かめ合う。
「ん……ふ…」
バーバラの喉から、自分でも気づかないうちに甘い声が漏れていた。それに気づくと同時に、背筋をぞくぞくと痺れが走る。口内だけなのに、身体の芯が熱くなっていく。手のひらに汗を握り、反対の手は旅人のシャツをぎゅっと掴んでいた。
モナとノエルは少し離れた場所からその様子を見守っていた。二人とも、声をかけるのをぐっと堪えている。今はただ、バーバラが旅人の愛を受け入れる瞬間を静かに見届けたかった。
パイモンは窓辺でいつもなら口を挟むのに、この時ばかりは黙っていた。小さな身体を窓枠にちょこんと乗せ、ただじっと二人の行為を嬉しそうに見ている。
やがて、旅人がゆっくりと唇を離した。名残惜しそうに最後にもう一度だけ啄むようにキスを落とし、額をそっとバーバラの額に当てる。互いの呼吸が混ざり合う、その至近距離で二人は自然と笑みを浮かべた。
「バーバラ、大丈夫か?」
「うん……。なんだか、くすぐったい」
「はは、それなら良かった」
旅人がそう言ってそっとバーバラの髪を撫でた。その手つきは、本当に大切なものを扱うかのように繊細だった。バーバラは目を閉じて、その感触を味わう。午後の光が二人の肌を暖め、まるで世界に自分たちしかいないかのような、そんな錯覚さえ覚えた。
「空……」
「ん?」
「私、今すごく幸せ。こんなに優しくしてもらえるなんて思ってなかった」
バーバラは、正直な気持ちを口にした。すると旅人は少しだけ申し訳なさそうな顔をした。
「ごめん。もっと早く気づいてあげればよかったな。バーバラがそんなに苦しんでいたなんて知らなかったから」
「ううん。旅人が謝ることじゃないよ。私が勝手に、諦めてただけだから」
バーバラは首を横に振った。でも、旅人はそれでも優しく彼女の頬を撫で続けていた。
「これからは、ちゃんと気持ちを聞くよ。バーバラが何を考えているか、何を望んでいるか。全部知りたいから」
「……うん」
その言葉が、胸の奥にすとんと落ちる。バーバラはようやく自分の居場所が本当に見つかった気がした。旅人の腕の中。モナやノエル、そしてパイモンのそば。ここが自分のいるべき場所なのだと、心からそう思えた。
「もう少し……キス、していい?」
旅人が、少し照れくさそうにそう尋ねた。バーバラは笑って、自分から旅人の首に両腕を回した。
「うん。もっとして」
午後の洞天に、再び二人のキスが重なる。さっきよりも少しだけ長く、そしてずっと深く。
窓の外では鳥が一羽、空高くへと飛び立っていった。この幸せな瞬間を祝福するかのように、洞天の空は限りなく青く澄んでいた。
たっぷりとバーバラとのキスを堪能した旅人は、ゆっくりと唇を離すとバーバラの目をまっすぐに見つめた。その瞳には、キスの温もりとはまた違うもっと深い欲の色が灯っている。
「バーバラ。次は……君の一番大切なところを、ちゃんと見せてほしい」
「え……?」
旅人は、バーバラの返事を待たずにそっと膝を折った。明るい光が差し込む寝室の床に、片膝をつく。そのままバーバラの脚の間へと顔を近づけていく。
「あっ……!」
バーバラは咄嗟に両手で自分の下腹部を隠した。まだ午後の明るい光の中で、旅人に一番恥ずかしい部分を見られるなんて。ノエルから話は聞いていた。旅人がモナやノエルの時にもそうしたことを。でも、いざ自分の番になると羞恥心が勝って身体が固まってしまう。
「やっ……だめ……見ないで……」
バーバラは腰を引いて逃げようとした。しかし、旅人の手がそっとバーバラの腰を掴んでそれを許さない。強くはない。けれど、確かな意志を感じさせる手のひらだった。
「バーバラ、大丈夫だよ。恥ずかしがらなくていい」
「でも……私、モナさんみたいに綺麗じゃないし……」
バーバラは、声を震わせながらそう言った。モナは大人の女性の色気を持っている。身体のラインも、自分よりずっと綺麗だ。ノエルもあれだけ激しい戦闘訓練を積んでいるのに、肌は白くてすべすべしている。それに比べて自分は……。
「そんなことない」
旅人は、バーバラの手をそっとどけた。彼女の両手首を優しく掴み、彼女の背中にそっと預ける。そして改めて膝の上からバーバラの秘所を見つめた。
そこは、慎ましくも綺麗な形をしていた。閉じた花弁のような、ぴったりと閉じられた割れ目。これまで誰にも触れられたことのない、まっさらな場所。バーバラがこの瞬間まで大切に守ってきた、彼女のすべて。
「綺麗だよ、バーバラ」
旅人は、心の底からそう思った。モナの妖艶さともノエルの清楚さともまた違う、アイドルとしての輝きをそのまま閉じ込めたような、そんな美しさがあった。
「嘘……」
「嘘じゃない。本当に綺麗だ」
旅人は、そっとバーバラの秘所に顔を近づけた。バーバラは、思わず息を呑む。旅人の吐息が敏感な部分に触れる。
「あっ……!」
その瞬間、旅人は舌先でバーバラの秘所にそっと触れた。
「ひぁっ……!?」
バーバラの腰が、びくりと跳ねた。
「やあっ……!だめ……そこ……!」
旅人は構わず今度は唇全体でその部分を吸い上げるように愛撫を始めた。優しく、それでいて確かな刺激。バーバラの秘所はまだ誰にも触れられたことのない場所なのに、旅人の舌はまるでそこがどう愛されることを望んでいるかを知っているかのように動く。
「んあっ……あっ……!」
バーバラは、背後のベットのシーツをぎゅっと掴んだ。身体が勝手に反応する。腰が浮きそうになり、それを必死に堪える。旅人の口内の熱が直接バーバラの一番敏感なところに伝わってくる。吸われ、舐められ時折歯の先でそっと甘噛みされる。そのたびに、下腹部の奥から何かがこみ上げてくるような感覚に襲われた。
「ふぁ……あっ……やだ……変な感じ……」
バーバラの口から普段の歌とはまるで違う甘い声が漏れる。自分でも聞いたことのないような声に、バーバラ自身が一番驚いていた。
モナは、そんなバーバラの様子をそっと見守っていた。ノエルも、隣で静かに頷いている。二人とも自分たちが初めて旅人に愛された時のことを思い出していた。
(そう……この感覚。初めての時はみんな、こんなに戸惑うのですよね)
モナは、自分の初めての夜を思い出し少しだけ顔を赤らめた。ノエルも、昨日の自分を重ね合わせてバーバラの姿に微笑みを向けている。
パイモンは、窓辺でそっと目を細めていた。
(バーバラ、頑張れよ。旅人はちゃんとお前のこと大事にしてくれるから)
旅人の愛撫はさらに続く。今度は、バーバラの秘所の入り口に舌先を押し当てゆっくりと中へと侵入を試みる。
「ああっ……!?」
バーバラは、仰け反った。
「だめ……!そこは……!まだ……!」
「大丈夫だよ、バーバラ。力を抜いて」
旅人は、バーバラの腰をそっと支えながら舌を少しずつ奥へと進めていく。まだ誰も入ったことのないバーバラの内部は、驚くほど温かくそして狭かった。旅人は、バーバラが痛くないように慎重に、それでいて確実に彼女の内部を愛撫していく。
「あっ……あっ……なんか……変…でも……気持ちいい……」
バーバラの口から自然とそんな言葉が漏れる。自分でも信じられなかった。恥ずかしいはずなのに、旅人の口に舌に愛されるのが、少しずつ嬉しくなっていく。もっとされたいという欲求が、羞恥心を徐々に追い越していく。
「んんっ……あっ……」
バーバラは、いつの間にか自分から腰を少し浮かせていた。旅人の愛撫に、もっと応えたいと思っていた。その自覚がまたバーバラを赤面させる。
「あっ……空…私……なんか……変…」
旅人は、一度顔を上げた。口元にはバーバラの蜜が少しだけ光っている。その光景に、バーバラは息を呑む。自分の身体がこんなに濡れているなんて。
「変じゃないよ。感じてくれてるんだろ? 嬉しいよ」
旅人は、そう言うと再びバーバラの秘所に顔を埋めた。今度は、クリトリスに集中的に愛撫を加える。舌先で転がし、優しく吸い上げ時には唇で挟む。
「ひぃっ……ああっ……!」
バーバラの身体が大きく震えた。絶頂は、まだ訪れていない。けれどそれに近い何かが、身体の奥で膨らみ始めている。全身が旅人の舌先に集中していく感覚。指先一本動かすのも億劫になるほどの快感が、波のように押し寄せてくる。
モナが、そっと口を開いた。
「バーバラさん。もう、力を抜いてもいいんですよ」
その言葉に、バーバラはモナを見た。モナは優しく微笑んでいた。その笑顔に、バーバラはなぜか涙が出そうになった。
「モナさん……」
「私たちも、みんなそうでした。初めての時はわからないことばかりで。でも……空はちゃんと、導いてくれますから」
ノエルも、続ける。
「バーバラちゃん。私も怖かったです。でも今は、旅人様に愛されるのが幸せです。だからバーバラちゃんも、怖がらないで」
その言葉に、バーバラはこくりと頷いた。まだ身体は震えているし、恥ずかしさも消えたわけではない。でも心の中の緊張が、少しずつ溶けていく。旅人の愛撫にも自然と身体が応えられるようになっていた。
「あっ……空…もっと……」
バーバラの口から自然とそんな言葉が漏れる。自分でも驚くほど素直なその言葉に、旅人は嬉しそうに笑った。
「ああ。もっと、バーバラを感じさせてあげる」
旅人は、またひとつ、バーバラにキスを落とした。今度は彼女の秘所ではなく、そのすぐ上にある小さな芽に。そして彼女の腰をそっと支えながら、もう一度舌でその部分を刺激し始めた。
旅人はバーバラのクリトリスを舌先で転がしながら、両手をゆっくりと彼女の腰の下へと滑らせていった。そして、慎ましくも形の良いバーバラの臀部にそっと両手を添える。
「んっ……あっ……」
バーバラの身体がほんの小さく震える。お尻に触れられるなど、普段なら考えられないことだ。シスター服に隠された、誰にも見せたことのない場所。モンドの アイドルとして、常に清く正しくあることを求められてきた自分が、こんなにも無防備に愛する人にその身体を弄られるなんて。
「あ……空…それ……恥ずかしい……」
でも、旅人は止めなかった。むしろ両手で彼女の臀部を優しく包み込むように揉み始める。指先が柔らかい肉に沈み込み、少しずつ形を変えていく。その手つきは決して乱暴ではなかった。慈しむように、確かめるように何度も何度も。クリトリスへの舌の愛撫と、お尻への手の刺激。二つの異なる快感が同時にバーバラに与えられる。
「ひぁ……あっ……あっ……!」
バーバラの声が明らかにさっきとは違うものになっていく。はじけるような甘さを含み、時折喉の奥で絡まるような普段のバーバラからは想像もつかないほど艶めかしい声色に変わっていく。彼女の白い肌には、うっすらと汗が滲み始めていた。午後の光を浴びて、その汗の粒が真珠のように輝いている。
「はぁ……はぁ……んんっ……」
バーバラは、もう自分が何を言っているのかわからなかった。ただ、旅人の舌と指が与えてくれる快感にただただ身を委ねるしかなかった。旅人の舌先が、バーバラの一番敏感な芽を優しく転がす。吸い上げる、離す。また吸い上げる。そのリズムに合わせて、お尻を揉む手の動きも少しずつ強さを増していく。指先が尾骨のあたりまで滑り、そこからまたゆっくりと下へ戻っていく。何度も何度も往復するうちに、バーバラの臀部はすっかり旅人の手のひらの温度に馴染んでしまったかのようだった。
「あっ……空…私……なんか……来る……!」
バーバラの下腹部に今までにない感覚が集中し始める。お腹の奥の奥、まるで小さな太陽が生まれたかのように熱いものが渦巻いている。自分の意志とは関係なく、身体が震え腰が勝手に浮き上がる。旅人は、その変化を敏感に察知した。クリトリスへの舌の刺激をさらに強め、お尻を揉む手も今度は円を描くように動かし始める。
「きゃあっ……!あっ……!あ……!」
バーバラの声が一段と高くなる。もう、自分がどんな声を出しているのかもわからない。恥ずかしいという感情すら、快感の奔流の前では霞んでいく。モナとノエルは、固唾を飲んでその様子を見守っている。彼女たちも、自分が初めて絶頂を迎えた時のことを思い出していた。パイモンは、窓辺で小さく拳を握りしめていた。
(頑張れバーバラ!)
「んっ……もう……だめ……!何か……来ちゃう……!私……変になっちゃ……!」
バーバラの視界が、白くぼやけ始める。背筋が大きくしなる。それは、彼女が生まれて初めて経験する本当の意味での快感の絶頂だった。旅人は、そんなバーバラの限界を確信した。最後のひと押しとばかりに、クリトリスを強く吸い上げお尻をぎゅっと掴み、クリトリスを歯で甘く噛み締めた。
「あああぁっ……!」
その瞬間、バーバラの全身が大きく跳ねた。背中が弧を描き、指先がシーツを強く握りしめる。膣の奥から、透明な蜜がとろりと溢れ出し旅人の口元を濡らす。身体が、己の意思を完全に失って快感の波に飲み込まれていく。バーバラは、一瞬意識が真っ白になるのを感じた。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
やがて、波が引くように、ゆっくりと身体の緊張が解けていく。バーバラは、力尽きたようにベッドの上に沈み込んだ。胸が激しく上下し、汗ばんだ肌が午後の光を受けてきらきらと輝いている。旅人が、そっと顔を上げた。口元にはバーバラの蜜が光っている。その顔は、満足げで優しかった。
「バーバラ。よく頑張ったな」
「空……」
バーバラは、荒い息の合間にかろうじてそれだけを言った。全身がまだ痺れていて、思うように動かない。それでも心はこれまでにないほど満たされていた。旅人が、そんなバーバラの頬にそっと手を当てる。
「初めての絶頂、どうだった?」
「すごく……変な感じ。でも……すごく、良かった……」
バーバラは、正直な感想を口にした。すると旅人は嬉しそうに微笑んだ。
「それなら良かった。でも、まだ終わりじゃないぞ」
「え……?」
旅人の言葉に、バーバラは目を丸くした。初めての絶頂でもう自分は十分に満たされたと思っていた。けれど旅人の目には、まだあの欲の色が消えていない。
「バーバラの初めては、ちゃんと俺ので終わらせたいんだ」
旅人は、そう言うとゆっくりと立ち上がった。そして、身に着けていた服を脱ぎ始める。露わになる、彼の、すべて。バーバラは思わず息を呑んだ。モナの時、ノエルの時想像の中で何度も見たその姿。けれど、現実のそれは想像のはるか上を行く存在感を放っていた。
モナが、そっとバーバラの手を取った。
「バーバラさん。大丈夫ですよ。私たちがついていますから」
「モナさん……」
ノエルも、バーバラの反対側に座り汗ばんだ彼女の髪をそっと整える。
「バーバラちゃん。もう一度言います。怖がらないで。ご主人様はちゃんと、最後まで貴方を愛してくださいます」
「ノエル……うん」
二人の言葉にバーバラはこくりと頷いた。まだ、身体は熱い。心臓はさっきからずっと早鐘を打ち続けている。そして下腹部の奥には、旅人を迎え入れる準備がもうできている。
だが旅人は、ベットの縁にだらりと投げ出されたバーバラの両脚をそっと自分の肩に乗せ、その中心でテカテカと光るバーバラの期待した花弁が少しだけ開いていた。
「バーバラの味、もっと」
「ぅん……。え?」
旅人はバーバラの両脚を自分の肩に乗せると、その中心へと再び顔を埋めた。さっきの愛撫でたっぷりと濡れたバーバラの秘所は、まるで花が開くようにほんの少しだけ口を開けている。旅人はそんな彼女の花弁に、今度はさっきよりもずっと深くずっと激しく舌を差し入れた。
「ひあぁっ……!?」
バーバラの背中がベッドから大きく浮き上がる。旅人の舌が、彼女の膣内を舐め回していた。入口だけでなく中まで、まるで処女膜の一枚一枚を確かめるかのように、丁寧にしかし容赦なく。愛液をすくい上げるように舌を動かし、それを口に含んではまた膣へと戻っていく。
「あっ……あっ……そこ……!だめ……!舌が……中に……!」
「ん……ちゅ……れろ……」
「ひぁっ……!?あっ……!あっ……!」
旅人はバーバラの制止も聞かずさらに舌を奥へと進めていく。彼女の膣壁は、まだ誰も迎え入れたことのない場所なのに驚くほど素直に旅人の舌に反応し、うねうねと絡みついてくる。まるでこの瞬間を待ち望んでいたかのように、彼女の身体そのものが旅人を求めているのがわかる。旅人はそんなバーバラの反応を楽しく思いながら、舌先で彼女の膣壁を優しくこすり時には強く押し付け、そしてまた吸い上げるように刺激した。
「やあっ……!あっ……!また……来る……!さっきので……もう……!」
「バーバラ、いいよ。何度でもイッて」
「そんな……!あっ……ああっ……!」
バーバラは、あっさりと二度目の絶頂を迎えた。身体が大きく痙攣し、膣から勢い良くと蜜が溢れ出る。それでも旅人はやめなかった。溢れ出る愛液を、まるで甘露でも味わうかのようにすべて飲み干しながら、さらに舌を動かし続ける。
「あっ……あっ……もうだめ……!もう……!これ以上は……!」
「まだだよバーバラ。もっと感じて」
「ひぃっ……!?」
三度目の絶頂は、二度目からそう時間を置かずに訪れた。バーバラはもう、自分が何を言っているのかもわからなかった。ただ旅人の舌が与えてくれる快感に、ただただ身を委ねるしかなかった。腰が勝手に揺れ、旅人の顔に自分の一番敏感な部分を押し付けてしまう。そんな自分の淫らな動きにさえ、もう羞恥を感じる余裕もなかった。
「はぁ……はぁ……もう……むり……」
「バーバラ、よく頑張ったな」
旅人がようやく顔を上げた。その口元は、バーバラの愛液でびしょ濡れになっている。彼女の匂いと味が、旅人の顔中に染み付いていた。バーバラは荒い息をつきながら、その光景をぼんやりと見つめていた。自分がこんなに旅人を濡らしてしまった。その事実が、なぜかとても嬉しかった。
すると旅人はバーバラの秘所から少しだけ離れ、そのまま片手を伸ばしてバーバラの胸へと触れた。まだ絶頂の余韻で敏感になっている小さな双丘を、優しく揉む。その手のひらは温かくそれでいて少しだけ汗ばんでいた。バーバラは、旅人の手のひらの感触を感じながら少しずつ呼吸を落ち着けていった。
「バーバラ。そろそろ、いいか?」
「……うん」
その問いの意味をバーバラはすぐに理解した。ついに、その時が来る。でも不思議と怖くはなかった。さっきまでの愛撫で、旅人が自分を大切に扱ってくれているのが嫌というほどわかったから。バーバラはそっと目を閉じて、旅人にすべてを委ねることにした。
モナがそっとバーバラの手を握った。
「バーバラさん、私たちがついていますから」
ノエルも、バーバラの髪を優しく撫でながら囁く。
「バーバラちゃん、大丈夫です。ご主人様はちゃんと貴方を導いてくれます」
二人の声が、バーバラの心に染みていく。この瞬間自分は一人ではない。愛する人と、信頼できる仲間たちに囲まれている。それだけで、バーバラの不安は不思議と消えていった。
パイモンは窓辺で小さく拳を握りしめ、祈るように二人を見守っている。
(旅人、バーバラを頼んだぞ)
旅人はバーバラの両脚を肩に乗せたまま、ゆっくりと自分の腰を近づけていく。バーバラの秘所の入り口に、熱く硬いものがそっと触れた。バーバラは思わず息を呑む。これから自分は、本当に旅人と一つになるのだ。
「バーバラ。痛かったら、言ってくれ」
「うん……。でも……大丈夫。私……空に全部あげたいから」
バーバラは、自分でも驚くほど落ち着いた声でそう言った。その声に、旅人は静かに頷いた。そしてゆっくりと腰を進めていく。バーバラの狭い入り口が、旅人のものを少しずつ受け入れていく。まだ誰も通ったことのない道を、旅人が一歩ずつ進んでいく。
「あ……ぁ…」
バーバラの口から、小さな声が漏れる。痛みは思ったよりもずっと少なかった。それよりも、身体の中に旅人が入ってくるという感覚。自分と旅人が、一つになっていくという感覚。そのことがバーバラの胸をいっぱいにした。
そして、ついに旅人のものがバーバラの処女膜に触れた。あと少しで、この膜が破れる。バーバラはぎゅっと目を閉じた。
旅人が、そっとバーバラの頬に触れた。
「バーバラ。行くよ」
「うん……来て、空」
その言葉に、旅人はゆっくりと腰を進めた。バーバラの処女膜が、静かにけれど確かに破れる。バーバラは、その瞬間をはっきりと感じた。自分の中の何かが、旅人によって変わった。いや旅人によって、新しく生まれた。そんな感覚だった。
「あぁ……」
バーバラの目から、涙が一筋こぼれた。痛みからではない。嬉しさからだ。自分は今、旅人と一つになった。その事実がバーバラの心をいっぱいに満たしている。旅人が、そんなバーバラの涙をそっと指で拭った。
「バーバラ、よく頑張った」
旅人の声は、優しくて、そしてどこか誇らしげだった。バーバラはその声を聞きながら、ゆっくりと旅人のものを自分の中に受け入れていく。まだすべては入っていない。でも、この先もずっと旅人と一緒にいられる。そんな確信が、バーバラの中に生まれていた。
旅人はバーバラの両脚を肩に乗せたまま腰をゆっくりと前後させ始めた。最初は本当にわずかな動きだった。彼女が痛みを感じていないか、不快ではないか常に気を配りながらの抽送。バーバラの膣内は、まだ慣れていない異物を優しく包み込みながらも、少しずつ旅人の形に順応していく。旅人は彼女の表情を注意深く観察しながら、少しずつ動きの幅を広げていく。
「バーバラ、痛くないか?」
「うん……大丈夫……。ちょっとだけ、圧迫感はあるけど……平気」
バーバラの声は、少しだけ震えていた。それでも嘘は言っていない。確かに全身が旅人のもので満たされていく感覚は少しだけ息苦しいほどだけれどそれ以上に温かくて愛おしい。旅人はその言葉に頷くと、今度はもう少しだけ深く腰を進めた。
「あっ……」
バーバラの口から小さな声が漏れる。旅人のものがさっきよりも奥まで届いた。まだすべては入っていない。でも確実にバーバラの深いところへと届こうとしている。旅人はバーバラの脚をそっとさすりながら、休み休みさらに腰を進めていった。
「ん……あ…」
バーバラは、シーツをぎゅっと掴んでいた手を少しだけ緩めた。少しずつ痛みが和らぎ、代わりに不思議な感覚が下腹部に広がっていく。圧迫感が少しずつ快感へと変わっていくその過程を、バーバラははっきりと感じていた。
「空……少し乱暴でも、良いよ?」
バーバラがそう囁くと、旅人は少しだけ驚いたようにバーバラを見た。バーバラの目は、もう涙で潤んではいなかった。その代わりに、旅人をまっすぐに見つめる強い意志の光があった。旅人はそれに応えるように、ゆっくりとだが確実に腰を進めていく。そしてついに、旅人の剛直の根元がバーバラの秘所に触れるところまで届いた。
「あ……全部……入った……」
バーバラは、自分の身体の中に旅人がすべて収まったことを感じた。その充実感は、想像していたよりもずっと大きくて温かかった。下腹部の奥まで届いた旅人の存在。それが、バーバラの全身を幸福感で満たしていく。
「バーバラ……大丈夫か?」
「うん……すごく……満たされてる」
旅人は、そんなバーバラの言葉に安心したように微笑んだ。それからしばらくは、お互いに動かずにその時間を楽しんだ。繋がったまま、目を合わせ手を取り合い互いの存在を確かめ合う。その時間が、バーバラにはたまらなく愛おしかった。
やがて旅人が小さく腰を動かし始める。ゆっくりと、バーバラの身体の反応を確かめるように。バーバラは、その動きに合わせてそっと息を吐いた。まだぎこちなさが残る抽送。けれど、それすらも愛おしい。旅人が自分を気遣ってくれているのが、動きの端々から伝わってくるから。
「あっ……あ…」
バーバラの口から、自然と甘い声が漏れる。少しずつ痛みが引いていき、代わりに快感が滲み出てくる。旅人のものが抜き差しされるたびに、バーバラの膣壁がきゅっと締まって旅人を引き止めようとする。まるで、まだ離れたくないとでも言うように。
「バーバラ、気持ちいいか?」
「うん……少しずつ……わかってきた……」
バーバラは正直に答えた。最初はただ圧迫感だけだったものが、今は確かに快感へと変わっている。旅人のものを膣で感じながら、その動きに合わせて少しずつ自分も腰を動かし始める。ぎこちないけれど、一生懸命に旅人を感じようとするバーバラの健気さが、旅人の胸を打った。
モナとノエルは、そんな二人の姿を固唾を飲んで見守っていた。モナは自分の初めての夜を思い出し少しだけ目を細める。ノエルは昨日の自分と重ね合わせ、バーバラを心の中で応援していた。パイモンは、もう完全に息を潛めてじっと二人を見つめている。その小さな身体から、「頑張れ」という想いが溢れ出ているようだった。
旅人の動きが少しずつ確かなものになっていく。バーバラの反応を見ながら、彼女が一番悦ぶところを探し当て丁寧にそこを攻めていく。バーバラの膣内もそれに応え、吐息混じりの甘い声を止めどなく溢れさせながら、旅人をもっともっとと求めるように締め付けを強くしていく。
「あっ……空…そこ……いい……」
バーバラの声が次第に大きくなっていく。もう痛みはない。あるのは、ただひたすらに愛する人と一つになっているという悦びだけ。バーバラはようやく足から力を抜き、旅人の腰を挟むように回す。そして旅人の首に両腕を回し、自分から彼を引き寄せた。その動きに合わせて、旅人も少しずつ抽送のペースを上げていく。
「バーバラ……」
「空ぁ、もっと激しく……して♡」
その一言が、旅人の奥深くに眠っていた獣の部分に火を点けた。バーバラの腕が旅人の首に回され、自分から彼を引き寄せた瞬間旅人の瞳の色が変わった。優しさの中に、確かな欲が滲む。バーバラは気づいていなかった。自分が今、どんなに無防備でどんなに淫らな言葉を口にしたのかを。
「バーバラ……それ、本気で言ってる?」
旅人の声が、少しだけ低くなる。バーバラはこくりと頷いた。すると、旅人の腰の動きが変わった。さっきまでの彼女の反応を確かめながらの優しい抽送ではない。もっと深く、もっと確実にバーバラの最も奥を目指して突き進む動き。それはこれまで彼女が味わったことのない激しさだった。
「ひあぁっ……!?」
バーバラの身体が大きく跳ねる。旅人の剛直が、さっきまで届いていなかったもっと深い場所にまで達しようとしている。まだすべては入っていない。けれど確実に、バーバラの奥へ奥へと進んでいる。その圧倒的な感覚に、バーバラは声を上げることしかできなかった。
「あっ……!あっ……!空……!深い……!奥に……来てる……!」
旅人はバーバラの声を聞きながらさらに腰の動きを強める。バーバラの膣壁が、その動きに合わせてうねうねと絡みつき締め付け離すのを繰り返す。まだ誰も入ったことのない場所。未開発の彼女の一番柔らかい部分を、旅人は確実にこじ開けていく。
「んっ……!バーバラ……締め付け……すごいよ……」
「あっ……だって……空が……深いとこに……いるから……!」
バーバラはもう自分が何を言っているのかわからなかった。ただ、旅人が自分の一番深い場所に届こうとしている。その事実が、バーバラの全身を悦びに変えていく。旅人のものが少しずつ奥へと進むたびに、バーバラの中の何かが開かれていく。まるで、旅人を受け入れるために生まれてきたかのように。
モナとノエルはその激しさに思わず互いの手を握り合っていた。二人とも、自分たちが同じような体験をしたことを思い出していた。そして、バーバラが今、その入り口に立っていることを理解していた。モナはそっと目を閉じた。ノエルは固唾を飲んで見守る。パイモンはもう、窓辺から完全に動かなくなっていた。
「バーバラ……そろそろ……!」
「うん……!来て……!空の……全部……私の奥で……!」
「ああ……!」
旅人の腰が、最後の一突きでバーバラの最も奥深くへと到達する。そこで旅人は、もう限界だった。どくんどくんと熱い奔流がバーバラの子宮口に直接叩きつけられるように放たれた。
「ああぁっ!!」
バーバラの全身が弓なりに反り返る。旅人の精が、彼女の一番奥へと注がれていく。熱くて濃くて量が多くて。バーバラは、そのすべてを体中で受け止めた。旅人のものが脈打つたびに、自分の膣壁がきゅうきゅうと締まり注がれた精を逃すまいと吸い付くように絡みつく。それが、バーバラの全身に新しい悦びを生み出した。
「はぁ……はぁ……空の……いっぱい……♡」
「バーバラぁ……!」
「ぁんっ♡」
旅人はまだ射精を続けていた。二度三度と続けざまに注がれる。バーバラの下腹部が、旅人の精で満たされていく感覚。それが圧倒的な充足感となってバーバラの胸をいっぱいにした。バーバラは、旅人の背中に爪を立てながら全身でその瞬間を味わっていた。
やがて、旅人の射精が終わった。二人は繋がったまま、荒い息を繰り返す。バーバラの膣内では旅人の剛直がまだ脈打ち続けていて注がれた精が少しずつ溢れ出し、二人の結合部からとろりとシーツに滴り落ちていく。それでも二人は離れようとしなかった。旅人は繋がったまま、お互いの絶頂によって一度は離れてしまったバーバラの身体に覆い被さるように軽く抱きしめた。
「バーバラ……よく頑張ったな」
「空……私…すごく……幸せ……」
バーバラは、旅人の胸に顔を埋めた。その胸は汗ばんでいて、旅人の心臓の音がすぐそばに聞こえる。自分の中にある彼のまだ固い剛直の脈動を感じながら、彼の抱擁に包まれる心地よさに身を任せる。それだけで、バーバラの心が満たされていく。旅人はそんなバーバラの髪を優しく撫でた。その手つきは、さっきまでの激しい動きが嘘のようにとても優しかった。
モナとノエルがそっと顔を近づいてきた。モナは微笑みながら、バーバラの汗ばんだ頬をそっと拭う。
「バーバラさん、お疲れ様でした」
「モナさん……」
ノエルもバーバラの髪を整えながら、優しい声をかける。
「バーバラちゃん……本当に、よく頑張りました」
「ノエル……みんな……ありがとう」
バーバラは、涙を拭いながら笑った。それは昨夜自分で慰めていた時の涙とは、まったく違う種類のものだった。悲しみでも、寂しさでもない。喜びと感謝と、そして新しい幸せの涙。窓の外では午後の光が二人の姿を優しく照らしていた。パイモンは、ようやく身体を動かすとふわふわとベッドのそばまで飛んできた。
「バーバラ、お疲れさん! よく頑張ったな!」
「パイモン……ありがとう」
「おいら、言っただろ? 旅人はちゃんとお前のこと大事にしてくれるって。あ、でもよちゃんと拭かなきゃな」
パイモンの言葉に、ノエルが手拭きを取りに行きモナがバーバラの身体を優しく拭き始めた。旅人もその手伝いをしながら、バーバラの手をそっと握る。バーバラはその温もりを感じながら、自分の新しい人生の始まりを静かに噛みしめていた。
(今日から、私は空の恋人。そして……この洞天の家族。モンドのシスターとして、アイドルとしてそして……空のパートナーとして。全部、頑張るんだ)
胸の奥に、新しい決意が芽生える。それは今朝ノエルに手を引かれて寮を出た時とは、まったく違う種類のものだった。誰かに背中を押されてではなく、自分の意志で選んだ道。その誇りがバーバラの背筋をそっと伸ばした。
一方その頃、モンドの西風協会では。
バーバラがノエルと話してからすでに数時間。朝のシスター業務を終えた者たちが昼食をとるために、教会の食堂に集まっていた。そこで一人のシスターが、ふと窓の外を見て首を傾げた。
「あれ? そういえば、バーバラ様の姿を午前中から見ていませんね」
「言われてみれば。ノエルさんも今日は見かけませんでしたね」
「まあ、たまにはいいんじゃない? あの二人最近ちょっと疲れてるみたいだったし」
「そうね。バーバラ様、先週あたりから少しお顔の色が優れない時もありましたから。ゆっくり休んでいらっしゃればいいのに」
「そういえば、ギルドの人から聞いたんだけど……」
一人のシスターが声を潛めて、周囲を見回した。
「旅人様、占星術師のモナさんとお付き合いしてるんですって」
「ええ、私も聞きました。なんでもモナさんが旅人様の恋人になったとか」
「まあ、素敵。お似合いじゃない」
「でも……バーバラ様、旅人様のこと……」
「こら、そういうのは詮索しないの。バーバラ様は私たちのアイドルなんだから」
「はーい」
シスターたちはそう言って笑い合い再び食事に戻った。誰も、バーバラが今どこで何をしているのか知る由もなかった。ただ、モンドの空は今日も青く澄んでいて。西風協会の鐘楼が、時折、柔らかな風に揺れていた。
◆◆◆
その日の夕方。
旅人は、バーバラをはじめとする一同をリビングに集めた。机の上には、ノエルが腕によりをかけて作った夕食が並んでいる。昼食の時よりも豪華な品々だ。真ん中には大きなローストチキン。その横には、バーバラが好きだという辛いソースがたっぷりと添えられている。
「バーバラの歓迎会だ。今日からバーバラも家族。みんなで祝おう」
旅人がグラスを掲げるとモナとノエル、そしてパイモンもそれぞれのグラスを手に取った。バーバラは少し照れくさそうにしながらも、笑顔でグラスを胸の前で握りしめた。
「バーバラちゃん、今日からよろしくお願いしますね」
「バーバラさん、私たちと一緒に頑張りましょう」
モナとノエルの言葉に、バーバラは深く頷いた。もう昨日までの悩みはない。旅人に想いを伝え、受け入れられ完全に一つになった。今のバーバラには、不安よりも希望の方がずっと大きかった。
「みんな……本当に、ありがとう。私もっともっと、強くなる。モンドの大切なみんなを守れるアイドルになる。それから……空の家族として、ちゃんと幸せになる」
パイモンが、グラスをぶつける真似をして元気よく叫ぶ。
「かんぱーい!」
洞天のリビングに笑い声と食器の音が響く。それは、新しい家族の始まりを告げる温かい音色だった。