小森スミカは孕みたい 作:先生
「ちょっと先生! こんなに仕事溜まってるんですか!?」
今日の当番。オデュッセイア海洋高等学校、トライデント所属である小森スミカが抗議の声を挙げた。
「ごめんごめん。昨日はハイランダーで色々あって。シャーレの仕事まで手が回らなかったんだ」
私は頭を掻きながら応えた。スミカの切れ長の目に睨まれると迫力がある。
PCでタスクのチェックを終えたスミカが私のデスクの上の書類にちらりと目線を投げる。
「アレはお手伝い出来るんですか?」
「印刷してるのは大体シャーレの機密かな。ごめん。私がやるよ」
「もー! 機密をあんなにテキトーに放って置かないでくださいよ! さっきファイル開きそうになったんですからね!!」
さっさと仕事終わらせてください! 私も暇じゃないんですからね! と連続でスミカに怒られてしまった。
付き合いが深くなっていくにつれ、彼女の態度は随分変わった。媚びるような言動は減り、今やこうして叱られることすらある。
自分の仕事が多いという抗議ではなく、私の仕事の量に怒っているということは、この後何か頼みごとでもあるのだろうか。
自己保身に走りがちで、上には媚びる態度から周りの生徒からの人望は薄いが、基本的に彼女の能力は高い。要領が良すぎて手を抜き過ぎる癖があるようだが、こうして信頼関係を作ってお互いに安心して誠実に接せられる関係になれば、彼女は有能だと言える。
そんなスミカがなにか頼みごとをしたいと言うのであれば、私はそれに応えたい。普段は私に迷惑がかからないように、と気を遣ってくれているだけあって、頼られるのは嬉しいとさえ思う。
レポートと言うより言い訳染みた備忘録のようなものをでっち上げる。
キヴォトスの混沌とした日常は客観的事実に基づいた論理的考察には収まりが付かない。
文字では書けない喧しさを上手く落とし込んだ、我ながら傑作を錬成したと思うがリンちゃんはきっと眉を顰めるだろう。
まぁ付録の資料のデータと突き合わせればこの書き方がベストだったと納得してくれるはずだ。ハッハッハ。
今日の分の仕事を終えた私は深呼吸をして、身体の力を抜く。仕事が終わると、スミカが何か用事がありそうだった事を思い出す。
先に仕事を終えたスミカが確か去り際に私の頭に付箋を貼っていったはずだ。それは仕事中に床に落ちてしまっていたようで、足元の床に貼り付けられていた。
“先生の部屋で待っていてください”
可愛らしい丸文字で書かれたメモにはそう書かれていた。
きっとスミカは二人きりでないと言えない相談があるに違いない。
私はそう信じてシャーレの奥のプライベートルームへ向かった。
「愛しの先生様ぁ~、先生様の御子を授かりたいです♡」
情欲を煽るような男に媚びた目で彼女はそう言った。
仕事を終わらせてシャワーを浴びていたらしいスミカは、髪も乾かしシャンプーの香りを漂わせながらショートパンツとタンクトップという格好で現れ、二人きりでないと言えない相談を始めた。相談というより要求が始まった。
「ちょっと待った。一回ストップ」
スミカは私を誘惑する為の露骨な薄着で、ズイズイと近付いてくる。
これは夜這いというヤツだろうか。私は今スミカに夜這いをされている。
一旦スミカを落ち着かせるため、腕を伸ばして彼女の身体を抑えようとするが、簡単に腕を払われて彼女が胸の中に入り込んでくる。
スミカに密着されると、ミルクのような甘い匂いが鼻腔をくすぐった。
「恋する乙女は美しいって言うけど、先生に恋してから女の子らしい身体つきになってきたんです。触って確かめて♡ ほら♡」
彼女の手が私の手を導き、尻を撫でさせられる。
スミカの言う通り、以前より腰つきが丸みを帯びており女性らしい肉感を感じる。これまでに二回スミカを抱いたが、その経験によって未成熟だった身体に女性ホルモンが分泌され、これほどに肉体に影響を与えたかと思うと、なにやら満足感がある。支配欲が満たされると言ってもいい。正直興奮する。
しかし、私は先生である。生徒と性行為をするというのは気が引ける。
確かにキヴォトスでは先生と生徒の恋愛は合法だ。これはキヴォトスの法解釈については誰よりも詳しい私だから自信を持って主張できる。私の理性を保つために法律は全く力になってくれない。
だがそれでいいのか。もう既に何人もの生徒と関係を持っている私は不貞ではないかという悩みを持ったこともあったが、このキヴォトスの特殊な環境と私が複数の人物と関係を持っていることが公然の事実となっていて、私の存在は皆の間で共有するものだという常識が蔓延しているこの世界ではもうそれについては仕方のないことだと私も諦めた。
しかし、本当に愛し合っている二人がそのような行為に及ぶことは全く問題ないが、果たしてスミカは本当に私を愛しているのか。“先生”が持つ権威への憧れや、私が職務として行う親切に対する返報を恋愛感情と勘違いしているのではないか。
特にスミカは権威に弱い。この勘違いを利用して己の欲望を満たした結果、彼女を傷付けてはならないのだ。
「もう一度よく考えてみて。スミカは本当に私を愛しているの?」
私はスミカの本当の気持ちを聞き出す為に聞いた。
妖艶な笑みを浮かべていたスミカの顔が固まり、ジト目で私を睨み付けてきた。
「なにをそんな生娘のようなことを」
すごく口が悪い。
「というか既に二度も私を抱いておいて、先生はまだ私の気持ちをわかっててくれないんですか」
そう言われると痛い。前もスミカに誘惑され、私はスミカと関係を持ってしまった。それも二度も。それが嫌な訳ではない。スミカのような美少女と特別な関係になれるということは、男として嬉しい。それでもこう、躊躇してしまうし、躊躇しなければならないと思うのが複雑な先生心なのだ。
スミカは私をベッドに押し倒し、馬乗りになる。そのまま上半身を倒して私に抱き着くと、耳元で甘い声を出した。
「私は先生の子種が欲しいだけに決まってるじゃないですか」
スミカはそう言いながら私の服のボタンに指をかける。
「先生を狙っている女の子はいっぱいいます。先生の子供が欲しいって言ってる子もいるんですよ」
徐々に服を脱がされていくが、耳から伝わる甘い痺れに身体が動かせない。
「先生の子供をただ産むだけじゃただの色ボケと変わりありません。だから出来るだけ早く、なるべく多く欲しいんです」
既にスミカは服を脱ぎ終えていて、二人の肌が触れ合った場所が溶けて混ざってしまったかのように熱い。
「先生はきっと私達生徒の子供を大事にしてくれます。それならその多くの子供の母親になった人には権威がつくはずです」
下着も脱がされ、いきり立つ陰茎はビクビクと震えている。
「先生がしてくれるなら、10人でも20人でも産むつもりです」
スミカが優しく陰茎に手を添え、ゆっくりと撫で上げる。
「その代わり、先生がしたいこと、全部させてあげちゃいますよ? 私ってけっこう身体が頑丈なんです。殴ったりとか首絞めたりとか踏みつけたりとか、たぶん平気だと思います」
スミカは身体を起こした。情欲に染まった瞳が私の瞳を覗き込む。
「だから約束です。射精するときは必ず中出ししてください。ちゃんと私のこと孕ませてください」
スミカは私と見つめ合いながら、私の陰茎の位置を合わせ、濡れる蜜壺の入り口に亀頭の先を充てがった。
瞬間。粘膜の接触を通じて彼女の心が流れ込んで来た。
私は彼女の欲情を理解してしまった。
私は理性の箍が外れ爆発するように私はスミカを引き倒し、ベッドに抑えつけ、――まるで強姦するように、彼女の奥を貫いた。
「ああああぁああああ!」
断末魔にも似た叫び声が上がった。
膣がきゅうと締まり、肉襞が陰茎に密着する。
小刻みに震える腰を押し潰すように抑えつけた。
私はスミカの耳元に口を近付けて囁く。先程とは上下逆転した恰好だ。
「それがスミカの言い訳なんだ」
スミカの身体がビクンと跳ねる。
「私に生でして欲しくて、考えた言い訳がそれ?」
膣の奥をグリグリと虐める。温かい愛液が、奥から流れ出て来るのがわかる。
「あっ、ああ、言い訳じゃないもん」
スミカは喘ぎ声に混ざるうわ言のような返事をする。
「また私に抱かれたいけど、まだ足りないって思っちゃったんでしょ? もう
素直にそう言ってごらん?」
「そうだけど、ハッキリっ……言わないでくださいよ! 恥ずかしいぃっ!」
快感から逃げようとするスミカの細い腰を、掴んで引き戻す。
スミカの反応と膣の具合でわかる。スミカは奥を突かれるのが好きなようだ。
彼女は、私がゆっくりと腰を振るとねだるように腰を擦り付けてくる。激しく突くと膣がうねり満足そうな喘ぎ声を上げる。
素直な彼女の反応が可愛らしい。私は少しイジワルをしたくなった。
激しく突いて、膣が締まり始めると動きを緩慢に変える。膣正面を擦ったと思えば、入り口付近を震わせるように刺激する。彼女の身体が強張るのを感じると、動きを止めてスミカの身体を優しく撫でる。
「なにされてるかわかる?」
「寸止めされて、焦らされてますぅ」
「なんで寸止めされちゃってるのかわかる?」
「わかりませんぅ」
「さっき挿れたとき、イッたのにイクって言わなかったでしょ? 前に『おっきい声でちゃんと伝えてからイクんだよ』って教えたよね?」
「だってぇ、挿れられただけでイッちゃうなんて思わなかったからぁ」
「でも挿れられただけでイッちゃうくらい期待しておまんこトロトロにしてたのはスミカだよね?」
「そんなの恥ずかしいよぉ」
「ペナルティが必要だな」
「いやぁ!!」
スミカの下半身も媚びるのが好きなようだ。「ペナルティ」という言葉に期待して、腰をグイグイと押し付けてきた。
スミカは覚悟を決めるようにギュッと私に抱き着くが、どんどん興奮が増しているのか、息がどんどん荒くなっていく。
「ハァ、ハァ、ハァ、ハッ、ハッ、ハァ、ハァ」
しかし私はスミカを引き剥がす。
「なんで? なんで?」
スミカは媚びた顔で私を見上げて、不満そうな声を出す。
「だって気持ち良くなっちゃったらペナルティになんないじゃん」
「やだぁ、激しく突かれるのがいい〜」
スミカお得意の媚顔でおねだりをされる。
「じゃあなんでそんなに激しくされるのが好きなのか説明してごらん。それがペナルティね」
「恥ずかしいですよ先生〜」
「恥ずかしいと興奮しない?」
「する」
「恥ずかしいことさせられて興奮させられるの好きじゃない?」
「好き」
「スミカは恥ずかしいの好きなんだ。えっちだね」
私は脈絡もなくスミカの脇の下を舐め、唾液でベタベタにする。
「ちょっと汚い!! 変態!!」
「うん。しょっぱかった。けどもう全部舐めちゃったからもうしょっぱくない。もっと舐める?」
「いいです!!」
「汚いの舐められるの嫌い?」
「……ホントは嬉しかったから逆側も舐めて欲しい」
私は逆側の脇の下も丹念に舐めた。スミカは嬉しそうに欲情していた。
「心の汚いのも舐めてあげるから、なんで激しくされたいのか言ってごらん?」
スミカは恥ずかしいのか、枕を目に当てて顔を隠す。
「男らしいのが好きなんです」
羞恥で膣の奥がドロっと濡れる。
「大人っぽいというか、頼り甲斐があるというか、男らしいのが好きなんです。先生の強引なのとか乱暴なのとか、そういうのを想像すると、男らしいなぁって興奮して、中出しされたくなって、妊娠させられたいなぁって思ったんです」
媚び膣がキュンキュンと脈動している。
「ホントのDVは嫌だけど、でも先生に殴られたり、裸にさせられたり、レイプされたりするの想像すると、して欲しいんです」
スミカの心に膿のように溜まった情欲が溢れ出す。性欲に溶けた媚顔を晒し、汚い笑みを浮かべた。
「私、この間どんなオナニーしたか知ってますか?
先生が私のぬるぬるになったおまんこに銃を挿れて、何発も撃つんです。それ想像してイッちゃって、その後興奮した先生に襲われて中出しされるのを想像してまたイッちゃうんです。一度で二回気持ち良くなれてすごくいいんです。
先生にそれやってもらえるなら私、死んでもいい」
スミカは懇願していた。変態願望を剥き出しにして。
「撃つのはちょっと、怪我して妊娠出来なくなっちゃうと困るから、おいおいね」
「ショットガンにゴム弾使えば怪我しないですし、小さな粒がいっぱい出て来て気持ち良くなれそうだと思うんですよ」
「それも今度考えよっか」
「でも今日は妊娠させてくれるってことですよね!?」
「うん。まぁそれは、正直スミカの変態聞いてたら、もう我慢ならないし」
もうとっくに私は劣情でいっぱいになっていた。
私の陰茎は熱く膨らみ、爆発しそうになっている。スミカの膣もまた収縮を繰り返しており、今にも絶頂を迎えそうだ。
スミカは強引に、無理矢理、をお望みのようだ。もう遠慮することなく欲望のままにスミカを犯す。
腰を打ちつける音と水音、悲鳴のような喘ぎ声が鳴り響く。
「先生、ハァ、イキそう。イキそう。イキます! ああ、イクッ! イクッー!」
スミカがガクガクと痙攣する。膣は痛い程締まり、瞳は焦点を失う。
私はそれにも構わず抽送を繰り返す。少しでも力を抜けば射精してしまいそうだ。少しでもこの時間を引き延ばそうと、全力で力を込める。
「先生、ごめんなさい、ごめんなさい、ずっとイッてます! ヤバいもう無理!!」
スミカは泣き出しそうな声で叫ぶ。スミカの全身に力が入っており、汗が吹き出し肌がテラテラと光っている。
快楽一色に染まったその女体を抱き締め、全身で味わうように擦り合わせる。
震える身体はその感じている快感を刺激として私にも伝える。それを全身で受け止め、屹立する芯で女の一番奥を貫く。
「スミカ! 孕め!!」
痺れるような快感共に吐精する。
全身の力が股間に集まり、吐き出される。
精はスミカの卵子を求め、子宮内部へ殺到していった。
翌朝、チクチクとした顔の感触で目を覚ました。
海風に痛んだこの髪質すら愛おしく感じる。
汗は乾いていたが、ベッドには濃厚な性の匂いが染み付いている。
間もなく目を覚ましたスミカと、行為の跡と二人の格好を見て照れくさそうに笑い合って、キスをした。
その後二人でお風呂に入ったり朝食を食べたりした後、「先生が一人でしたくなったときは、なるべく私を呼んでくださいね。種が勿体ないですから」と言い残すと、彼女は去っていった。
オフィスの窓から階下を見下ろすと、ビル玄関から出ていくスミカが目に入った。
遠目に見てもわかる浮かれた様子で彼女は歩いていき、途中で一度立ち止まって自らの下腹部に手を当てガッツポーズをしていた。
彼女の成り上がり計画が、どうやら動き出し始めてしまったらしい。