skebよりご依頼いただきました、ナラントゥヤとの純愛小説です。
ドクターの想いがちょっと重いです。
最近アナルプレイ挟んでなかったなと反省してアナルプラグを導入しました。
誤字脱字があったらコメントで指摘していただけると助かります。
遅筆ですがskebはいつでも募集中です。
興味がある方はプロフィールに記載したURLよりご確認ください。
※無断転載厳禁※
※AI利用厳禁※
じゃじゃ馬を乗りこなして
「なんでこんなになるまで飲むのかねぇ、この人は」
「砂漠では水が必需品だろう」
「そうだね」
「私にとってはそれが酒なんだ」
「はいはい」
ロドスにはいわゆる高身長美女と呼ばれる者がちらほら在籍する。ナラントゥヤはその一人だ。
酔い潰れたドクターを引きずり回しているように見えるは身長差のせいか。
実際には肩を貸してあげているのだが。
さらにいえばドクターはそこまで酔っていなかった。
「ほら、着いたよ」
部屋に辿り着き、慣れた具合でベッドまで誘導する。
そして――
「それっ」
ドクターを投げ飛ばした。勘定の結果、ガラクタだと判明した品を道ばたに捨てるように。
「はいおやすみ、酔ったフリが上手いドクターさん」
「待ってくれナラントゥヤ。飲み直そう」
「ヤだよ。酒なんて一本も置いてないくせに」
ベッドから立ち上がり、ドクターは部屋から出ようとするナラントゥヤの背中へと抱きついた。
「ここに最高の美酒がある」
「……もっとイイ酒があるだろうに」
腕に巻き付くほっそりとした両腕を振りほどくことはない。思いきりのいいナイツモラは、普段のサバサバとした威勢はどこへやら、口数は少ない。
「じゃあ君の味について解説してあげようか」
「結構だよ」
「顔が最高に綺麗で――」
ナラントゥヤはドクターの言葉を遮った。
唇で。
途端に、悪意のある舌の戯れ。
待ち構えていたドクターのベロが唇を割り、押し入る。
「うるひゃい……んぅ……ちゅぅ~……」
手の平の上で踊らされている感じは否めない。
それでも彼が望むやり方で言葉を奪う。
背中に腕を回して、彼を欲するように抱きしめてしまう自分をらしくないと胸の内で笑いながら。
抱き合ったままベッドに倒れこんでなお、唇に吸い付き、舌を絡める自分にらしくないと呆れながら。
欲望のまま求められることを悦ぶ自分がいた。
あの夜のように――
ドクターのお誘いを拒めなかった、あの夜のように。
◇
回想――
「人生の最期がいつ来るか分かるとしよう」
サルゴンでの任務中に二人は仲良く遭難した。
「君はなにがしたい?」
「縁起でもないこと言わないでくれる?」
二人はうっかり蟻地獄に飲まれて地下へと落ちた。
遭難とは言ったものの、二人とも運良く外傷はない。通信機は生きており、部隊と連絡が取れる。今は地上を目指して移動しつつ、合流を図っている。
「大丈夫だ。蟻地獄から落ちた高さからそて地上は近い。ただ……」
「ただ?」
「陵墓で眠る王様になった気分がしてね」
「だから縁起でもないこと言わないでくれる?」
地下には遺跡が広がっていた。明かりはないが、二人がライトをつけると床や壁に施された装飾が反射して視界は明るい。
死後の世界と呼ぶには明るすぎるが、現世と呼ぶには静かすぎる。
二人の会話がこの世のすべてだと錯覚するほどに。
「……酒が飲みたいね。二日酔いの心配も要らないんだから」
観念して、ナラントゥヤは先ほどの質問に応えた。
「てっきり黄金の都市の財宝でも盗むのかと思ったよ」
「それもいいわね。だけど盗んだお宝を隠すなり託すなりできる時間がないなら、最期のご褒美は酒の方が良いでしょ」
振り返ることなく、ナラントゥヤは淀みなく答える。
暫しの間があって――
「……私も酒が飲みたいな」
ドクターは言った。
「だが一人は寂しいから……誰かが一緒だと嬉しいな」
「…………なに、口説いてるの?」
こんな時に? というある種のおどけの混じった問い。
「言っとくけど、あたしは辛い酒が好きなんだ。じゃないと飲んだ気がしない」
「君のペースに合わせるよ」
「あと、一度開けたら最後まで飲み干す主義なんだ」
「私もそうだ。他の酒に目移りしないさ」
「……じゃあこうしようか。生きて地上に出られたら、今夜はあなたと二人きりで酒盛りするってことで」
「その言葉、忘れないでくれ。昨日のバザールでいい酒があったんだ」
「ちょっと、なんでそれ教えてくれなかったのよ」
「これもまた戦術――」
地下遺跡の静謐さをぶち壊すように二人の会話が続く。
ナラントゥヤの右足がなにかを踏んだような音が響き、会話は中断を余儀なくされた。
ゴズン、と背後にてなにやら重々しい物音。
「……ナラントゥヤ。男を担ぎながら走ったことは?」
「……情けないこと言わないでよドクター。そんなことしたらどうやって剣を振るえば良いのさ」
「岩でできた巨人を斬れるのか?」
「…………」
後ろを振り返ったドクターを無言で肩で担ぐと、ナラントゥヤはノーモンションで脱兎の如く駆け出した。
「もっとスピードを上げてくれ! 向こうも速いぞ!」
「わかったから! どっち行けばいいのか指示頼むよ!」
地下遺跡に眠る岩巨人との戦闘などもあったが――
とにもかくにも、なんやかんやありまして。
二人は無事に生還した。
そして約束通りに二人きりの酒盛りへと洒落込み――
「一応聞いてあげるけど……あたしのどこがいいのさ」
「顔と声と性格と胸と背中と太股と――」
「あーはいはいわかったわかった」
酒を飲み干してから、ドクターは『本命』へと口を付けたのだった。
「……周りに聞こえないようにね?」
◇
現在――
「まず服がえろい」
「だから、うるさいってば……」
ベルトの連結を解かれ、女の象徴の守護者が捲り上げられる。支えを失い、黄金都市の如き豊満がまろびでる。
贅肉のない肉体美に宿るどっしりとした肉山を占領するは、下心満載の節くれ立った一〇本の指。
若々しくツンと前に突き出る明るいピンク色の乳首に心を躍らせない牡はいない。手の平に収まらない質量の柔乳が重力に従って寝そべる様であればなおさらだ。
「こんなえっちなおっぱいをこんな薄い服で隠せると思ってるなら反省した方が良い」
ナラントゥヤは知っている。
性欲という名の車輪がフル稼働するドクターが正気を取り戻すまで長い時間がかかることを。
乳の芯芽はビンッと勃起してしまっていた。
蜜月への耽溺は隠しようがない。
くりくり転がされる度、「ふっ……! は……!」と潤いを含んだ吐息を漏らしてしまう。
「あと喘ぎ声もえろい。乳首触るだけで目を瞑るのすけべすぎるから。完全に私のこと挑発してるよね」
「だから、っ……あ……♡ っ、もぉ~~~……!」
絶妙な力加減で牝肉を包み込む手の平。
いやらしく、ねちっこく弄んでくる親指と人差し指。
ナラントゥヤはもう一度唇をぶつける。
小っ恥ずかしい戯れ言を囁き続ける口を黙らせるべく。
仕返しは、ボトムのベルトの解体作業。
ピッキングは盗賊にとって必須スキルだ。カチャカチャと金具の音が鳴るや、ドクターの下半身からどす黒い宝剣が顔を覗かせた。
濃厚な舌の交わりのせいで軽い酸欠状態になりつつも、暴いた愚息を逆手で鷲掴み、しごく。先端はとっくに我慢汁で濡れていた。
「手コキは卓越だな」
「うるひゃい」
すっかり触り慣れた男根をシュッ、シュッと擦る。
埋蔵品についた砂を払うよりも大雑把な手つきで。
「髪は綺麗で良い匂いがするし」
いくら塞いでも減らない減らず口。
「背中もえろいし、太股もすべすべだし、あと太股のほくろがエッチだし」
右手で皮をしごき、左の手の平で亀頭をぐりぐりこねる。「お~……」と感嘆めいた吐息が漏れるも、ある種の余裕さを纏っていた。
「ああ、この間のナースコスは最高にえろかった。今度アレでヤろう」
「ヤダ」
「そんなっ」
落胆の欠片も含まれておらず、むしろ声の調子はご機嫌そうに跳ねていた。
一方のナラントゥヤは、じくじくと股の疼きが熱くなっていくことを自覚させられていく。
「さっさとイってスッキリすれば良い夢見れるよ」
そうはならないと理解しながらさすさすぐりぐり。
そうはならないでと願いながらのベロチュー手コキ。
そして、魔法のランプを磨いたかのように。
願いが叶う。
ランプの魔人によって腰周りの締め付けが緩められる。
◇
「絶賛良い夢を見ている真っ最中さ」
「……夢でいいの?」
「いいや、現実にする」
ホットパンツのジッパーがジジジと下りる。
堅牢な宝物庫の鍵を開けた盗賊が滑り込む。
ショーツという名の意味のない守り手の中へ。
開けっぱなしの宝箱の中は、ぐっしょり濡れている。
「っ……んんぅ……あっ……はあん……♡ あっ♡」
「ずぶ濡れだね」
「っるさい……♡」
「ほら、ちょっと触るだけでこんなに」
くちょ――
「はぅん♡」
まだ挿入していない。
入り口をソフトタッチ。
それだけなのに。
「そんな甘い声で鳴くくせにえろくないって主張するのは無理がある」
襞壷の入り口を指先でぬるぬると擦られるうだけで掠れた呼吸となり、生娘同然の声を上げてしまう、牝馬。
指を挿入してしまったら防戦一方になるのは自明の理。
「あっ♡ この、だめ……! あ゛ッ♡ あ゛っっっ♡♡♡ それ、やだってば、ちょっ、このぉ……~~~ぉ゛ぉ゛ぉ゛♡♡♡」
太股に力が込もる。籠もってしまう。
無作法に押し入った手を押し潰さんと。
急所。否応なく牝としての生理反応を引き出される穴。
肉壷。牝まんこ。夜の口。ドクター専用宝物庫――
一方的に与えられる刺激に反応してしまう。
背中をつたう痺れのせいで肩が跳ねる。声も跳ねる。
ふんばるように呼吸が四角くなる。太股を強く閉じる。
自分の中の大切ななにかを守るようなその姿勢は――
「ふ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛……♡♡♡ っっっ~~~……♡♡♡」
猛烈な尿意を耐える時の姿勢に近い。
◇
二人きりでの酒盛りを境に肉体関係を築き、そのままずぶずぶと関係性に沈み、いつの間にか離れがたくなっていた。
ナラントゥヤはドクターを知り。
ドクターはナラントゥヤをどんどん開発した。
探索される遺跡の気分だ。
知らない自分をどんどん知らされる。
あるいはそういう風に改造されていると言うべきか。
ベッドの上では、ナラントゥヤは自慢の持久力も俊敏性も、まして耐久力すらも失ってしまうのだ。
「あーもうっ……これ、ほんと恥ずかしいんだからね……」
「最高にえろいよ、ナラントゥヤ。自信持っていい」
「そんなものより金が欲しいよっ」
ホットパンツだけは脱ぎ捨て、ワインレッドのTバックはそのままに、ドクターの上へ跨がる。
クロッチを横へずらし、ぬるぬるの分泌液でテカる膣の口。物欲しそうにヒクつく夜の穴へ、持ち支える陰茎を自らあてがう。
「んっ……♡」
足まで伸びる、紅蓮の炎を思わせるほどに赤い髪。
ドクターの視点からすれば真っ赤なカーテンだ。
それをよけて覗く、砂漠の民にしては驚くほどに白い肌。
紐同然のクロッチがずれることで丸出しになった肛門。染み一つない白い果実。その割れ目の奥、蟻地獄のように、そこだけは急激に暗い影で彩られている。
「ふうぅぅぅ~……♡♡♡ ほ゛ーっっっ……♡♡♡」
ナラントゥヤの腰が落ち、屹立の姿が見えなくなるほど、ケツ穴は開閉を速めていく。
「あ゛~~~っっっ……♡♡♡ ほんっ、と……! 相変わらず、ばかみたいに太いねっ……! 呑み込むコッチの気持ちも、少しは、考えなよっ……♡♡♡」
「ナラントゥヤのまんこが狭すぎるだけだろう……あー、膣内の肉が絡みついて最高……」
ドクターの減らず口を黙らせるべく、ナラントゥヤのお馬さんごっこが始まった。
「ふっ……! ふっ……! ほら、どうよ♡ さっさと、出しちゃいなってば……♡」
さながら踊り子である。
シャムシールを振り回す姿も美しいが、ドクターはベッドの上でしか見られない情けないダンスの方が好きだ。
足はがに股。大股を開いて、両手は頭の後ろへ。
叩きつけられるデカ尻が形を歪める様は淫靡。
ぱちゅんと奏でられる調べは国宝級。
「あっ……♡ は♡ ん~っ……♡」と艶めかしい吐息。腰が上下するリズムに合わせて唇の隙間から漏らす。
早くイケ、と視線でも訴えてくる。
潤いを宿した眼差しで振り返られると、それだけで下腹部に余計な力が入ってしまう。
「スタミナのない男は嫌いだろう?」
「女のっ、扱いが……♡ 雑なっ、人はっ、もっと、嫌いだよっ……♡」
「じゃあ私は大丈夫かな」
自信たっぷりに答えてから、目と鼻の先で上下する肉尻に手を添える。Tバックのラインを指でなぞると、ナラントゥヤはくすぐったそうに笑った。
もみゅもみゅと指先を沈ませるように柔肉を揉みしだく。
「知っての通り、下準備は念入りにするタチでね」
声音からは露骨な悪戯心が滲んでいる。
◇
「さて、と」
ドクターをベッドに投げ飛ばした時から。
そもそも、この部屋に入った時点で。
ナラントゥヤはある存在から目を背けていた。
サイドテーブルにある小物から。
袋を破く音。
ゴム手袋のようなものを嵌める音。
蓋を開く音。
液体が注がれヌヂヌヂと擦れる音。
背中を向けているのに、ドクターが何をしているのか手に取るように分かる。すっかり聞き慣れてしまったから。
「乱暴にしたら……怒るからね」
「大丈夫。丁寧にするよ」
「丁寧? ねぇ、鏡見たことある?」
「……あぁ。鏡の前でヤるのもありか」
「えっ、やだ。そういう意味じゃ――あっ、ちょっ……!」
ナラントゥヤの否定を黙殺するように、ドクターは徹底した塗装作業を開始した。
臀部に向けてボトルを真っ逆さまにする。
ローションは素肌もショーツも濡らしていく。
フィンガーゴムを装着した中指で塗り広げていく
中指にはすでに大量の潤滑油が纏ってあった。
べとべとの指先で肛門を集中的に擦る。排泄のための穴を撫でられる度に「んっ……♡」と悶えては背筋を震わせていた。
なんだかんだ言いつつ、下準備を従順に受け入れていく。
「こっちの穴もキツキツだね」
「うるさ……ひぃっ! ちょっ、ぐにぐに、やめっ♡♡♡ あ゛ッ♡ あ゛ぁ゛~~~……♡♡♡」
騎乗位は続いている。
けれども、がに股スクワットはすっかり止まっていた。
ドクターの上で踊り子を演じていたのに、今や無防備に晒すアヌスを攪拌される受け手となる。
「ペニス入っているから余計に狭いな」
冷静なコメントを述べながらぬぢぬぢぐぢゅぐぢゅ――
「お゛っ♡ お゛ーっ♡♡♡ お゛~~~っっっ……♡♡♡」
背筋がくっきり浮くくらいに伸びていた背中はすっかり丸くなった。頭の後ろに置いていた両手はベッドに置かれ、獣じみた呻きを零す。
低く太い声。
衛兵に捕まり拷問を受けているかの如き。
女性の喉から出て良い代物ではない。「自分はこの人の牝です♡」と証明しているようなものだった。
けれどもこれは、単なる下準備。
本番行為の最中に挟まれた前戯。
肛門がほぐれると指はあっさり退出した。
「ほ゛ぉ゛ォ゛ォ゛ォ゛~~~………………♡♡♡」
中指一本分の広さにまで一時的に拡張された目的がいま、達成される……。
「指引っこ抜いた時の締まりがえげつなかったよ」
「言わなくていいからっ~……………………」
「じゃ、挿れるよ」
「やだぁ……」
「大丈夫大丈夫。もう何回もやってるんだから」
アナルプレイを何度も繰り返していることが問題なのよ。という指摘をすること叶わず。ドクターに尻尾の付け根を掴まれ、持ち上げられる。
ほぐされてもなお狭苦しい第二の性器に硬い感触が……。
「ひ゛ぃ゛ん゛ぅ゛~~~……………………♡♡♡」
――すなわち直腸に、異物の足音。
にゅぷぅぅぅ~~~……………………
「ほ゛ッ♡ ほ゛ぉ゛っ♡♡♡ ほ゛~……♡♡♡」
ぬ゛ゅ゛ふ゛ん゛っっっ♡♡♡
「ほ゛に゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛~~~……♡♡♡」
一個目のビーズが入る。それを皮切りにずぶんっ、ぬ゛びゅんッ、と致命的な摩擦を繰り返す。強引に肛門へと逆走する。
ローションのおかげだ。でなければ黒く無機質な球状の玩具を性行為に使うことなどできやしない。
アナルビーズ。六つの黒い球が一本の線で繋がる大人のためのオモチャ。
角が一切ない丸いフォルムはデリケートな肛門を傷つけないための配慮なのだろう。同サイズの六つのビーズをすべて押し込められたナラントゥヤは目を白黒させ、狂ったように呼吸を繰り返していた。
「ほ゛ひ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛~~~……♡♡♡ ひ゛ぃ゛~~~……♡♡♡」
痛みではなく、臀部から生じる形容しがたい圧迫感のために。
世界で初めてお尻えっちした奴をぶん殴りたい――
現代を生きる者の声が過去に届くことはなかった。
「ひ゛ゅ゛ぅ゛ー……! ひ゛き゛ぃ゛~~~……!」
「じゃあもう一回動いてもらおうかな」
「むり、むりぃ……………………」
「ふむ」
直腸に異物を挿入した影響は膣内を占領する牡マラへ明確な影響を及ぼした。膣と腸を隔てる壁ごしに伝わる、凹凸。
ビーズの形状に沿って壁がわずかに変形している。特にビーズを挿入する度にペニスを撫でられるような刺激は、以前からドクターを虜にしていた。
「じゃあ私が動かすよ」
動く、ではなく、動かす。
その些細な言葉の違いが示す意味は――にゅぽんっ♡
「ほ゛う゛ぅ゛ぅ゛♡♡♡」
ドクターがアナルビーズを動かす、という意味である。
今この瞬間、明確な『運動』をしているのはドクターの右手だけだった。すっかり脱力して座り込む柔尻を下から突き上げるよりも、一定間隔でビーズを抜いては挿れて、抜いては挿れて――
にゅぽんっ……♡ ――ブヂュッ♡
ぬぷぷ…………♡ ぶびッッッ♡♡♡
ゅ゛~~~……ぶぢゅっ♡♡♡
にゅぽんっ♡ ぬぽんっ♡ ずぽんっ♡
ぢびゅっッ♡♡♡
ヂュッ♡♡♡
ずぶぶぅ~~~♡♡♡
「やだっ♡ やだぁ♡ おひり、いく、イクイクい゛く゛い゛く゛う゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛~~~ッッッ♡♡♡」
「腰上げちゃ駄目だよ。もしペニスが抜けたら――」
お仕置きだよ。と言いかけたドクターの眼前で、鳴動。
「ふ゛お゛ぉ゛~~~……♡♡♡ っっっ…………♡♡♡」
四つん這い。それも肘と膝を中途半端に浮かせた、下手くそな駄獣の真似とでも言うべき四つん這いをナラントゥヤは披露した。
がに股のまま、頭よりも尻を高く持ち上げている。
股の中心、即ちペニスという名の栓をされていた牝口からは泥のような本気汁がこぼれ落ち、尿道から吹き荒れる潮という名の牝ミストがドクターとベッドを濡らす。
「……じゃあ……」と言いかけて。
ドクターは先ほどのやり取りを思い出した。
「鏡の前でお仕置きセックスといこうか」
玉を三つ呑み込んだアナルから、ぬめぬめと濡れた玩具がぷらーんと垂れている。
まるで二本目の尻尾だ。
◇
「ちょっと、なんで、こんなっ……」
「お仕置きだからね」
身だしなみは大人として当然のマナーである。
ロドスの幹部であればなおさら。よって姿見は必需品。
社会を正しく生きる上で必要な道具は、ケダモノじみた濃厚な香りが漂う夜の空間においては、醜態から目を逸らすことを禁ずる恐ろしき道具にもなる。
姿見の前で繰り広げられる立ちバック。
鏡の中では、二の腕を掴まれている赤髪のナイツモラが涎を垂らしデカ乳をゆっさゆっさと揺らしながら、ひ弱な牡の言いなりとなっている。。
「やだっ♡ あ゛ッ♡ おしり……ぃ゛……おしりのぉ♡ ぬいて♡ ぬいてってばぁ~♡♡♡」
パンッパンッとリズミカルに鳴り響く、肉と肉の重なり。立つことを強いられているが膝はガクガク震えて頼りない。
前傾姿勢になってしまうため、だらんと垂れる柔乳がピストン運動に合わせてばるんっばるんっと揺れ動き、鏡越しにドクターを誘惑していた。
丸い肉房が重力に従って長く伸びる。
その真ん中にできるわずかな空洞のなんと雅なことか。
「お゛ぅ゛っ♡ お゛ん゛ッ♡ お゛ぉ゛~~~♡」
頼りがいのある盗賊だった面影はどこへやら。
嫌だ嫌だと言いながらもアナルビーズを受け入れてしまうような軟弱なナイツモラは、かつて猛威を振るって略奪してきた先祖に顔向けできないほどに落ちぶれていた。
腕っ節なら一瞬で制圧できてしまう貧弱な彼氏からそそり立つ、太く、硬く、長い牡の象徴に魅了され、腹の中をずりずり撫でられる度に媚びへつらった牝の悲鳴。
棍棒にすり潰される狭い肉路の中ではこってりとした白い本気汁が泡を立てていた。
ぷしゃぷしゃ零れる愛液は情けない粗相のよう。
「むりっ、むりむり~~~♡♡♡ い゛く゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛♡♡♡」
情けないつま先立ち牝アクメ。
腰を思いきり前へ突き出し、ピーンと足を伸ばし、首を仰け反らせながら潮吹き。強引に動いたせいでカリ首が変な引っかかり方をして、ズボンッと勢いよく引っこ抜ける。
獣の巣穴のような、異臭に近しい汗ばんだ香りが強まる。
二の腕は掴まれたまま。
逃げることはできない。
そもそも逃げるつもりがない。
もし目の前に天路の終わりが現れても、彼女はロドスを降りられないのではないか。
「ひ゛ぃ゛~~~……もう……むりィ゛~……♡♡♡ むりぃ゛~~~……♡♡♡」と情けなく弱音を吐露するナラントゥヤに、情け無用の再挿入が為される光景は、ある種の束縛を思わせた。
「もう少しでイケそうだったのに、逃げちゃ駄目だろう」
「ちょっとは、こっちの気持ちも、考えなさいよぉ……!」
「おちんちん気持ちいいって言ってることだけはわかる」
生殖器で伝え合える信号の種類など片手すら満たせないだろう。今のドクターにはそれだけで充分だった。
とにかくナラントゥヤという肉体を貪り、よがらせ、魅了する。それしか考えていない男の脳みそが理解できる情報量などたかが知れているのだから。
「あー、
「わかったから、はやく、イって……! イケ、い゛……け゛ぇ゛~~~……♡♡♡ お゛っっっ♡♡♡」
本来は空洞であるはずの二つの穴。
膣と腸。
両方を塞がれながら腹の奥底に佇む壁を乱暴に叩かれ続けた果てで、ナラントゥヤは熱湯を浴びた。
「ほ゛ぁ゛~……ぁ゛~~~っっっ……ッッッ♡♡♡」
どろりとして、濁りきった孕み汁。粘膜に纏わりつき、火傷と着床を同時に行っているような、ある種の拷問にも思える愛情表現。
ドクターが腰を押しつけ、ぐりぐり擦り付けていても隙間からどろどろ溢れる真っ白いヘドロ。床にボタボタ落ちる度、重々しい音と一緒に青臭さが宙へ昇る。
ゆっくりと引き抜かれ、ぶぼっと屁に似た音と一緒に白濁の塊。
ナラントゥヤはヒィヒィ悶えながらへたり込んだ。
◇
「まんこで受け止めてって言ったのに」
「無理に決まってんでしょ……あー、ほんっと……また馬鹿みたいに出したねぇ……♡」
股の間へ手を伸ばし、惨状を直に確かめる。
指先に付着した、ホワイトソースと呼べないこともない粘液を舌で舐め取る。
「あはっ、まっず♡」
「こっちにまだまだ残っているが」
「不味いって言ったでしょうに……ああ、はいはい。わかってるってば」
床に膝を突くナラントゥヤにドクターが立ちはだかる。
目と鼻の先に、青臭さと腐った砂糖のような芳醇のブレンドスティックが。
「ちゃんと掃除するから……慌てないでよ♡」
「んぶっ……♡ んこっ、ンコッ……ぢゅうぅぅぅ~……♡♡♡ ぬっぼ♡ ぬッ、んぶ……っは……♡ ていうか、舐める前から回復してるじゃない。あたしがわざわざ掃除する必要あるの?」
「ナラントゥヤのひょっとこフェラをしてるところを一回は見ないと」
「変なこだわりだこと」
眼下にて、熟練の盗賊がお行儀良く膝を突き、粘液でどろどろに汚れた汚物を丁寧に舐め取っている。その眺めを見下ろすだけで吐き出した精力が一気に下腹部に集う。
ただでさえ眼福。姿見にくっきり映るから二度美味しい。
襞肉を堪能した後のペニスには、緩く絡まる舌の絶妙な感触と、カリ首を洗い流すように纏わり付く唾液とが心地よい。
それでも、もっと。
馬耳をマッサージするように頭を撫でる。「……ふふ♡」とほくそ笑みながらなお、ご奉仕フェラを続けるナラントゥヤを見下ろすと、自分が彼女の人生すらも掌握したような気分になる。
しかしこれでは足りない。
行動の指針が雲のように移ろいやすい彼女の心に軛を打ち据えるには、まだまだ。
「立てるか?」
「ちょっと無理かも」
「ガヴィルと一緒にランニングできるのに」
「それとこれは別よ」
「じゃあ……私は優しいからベッドまで連れて行ってあげるよ」
「本当に優しいなら膝がおかしくなるまでセックスしないでほしいんだけどねぇ」
「いやいや優しいよ」
そして、ナラントゥヤを立たせるや。
「ベッドまでリードしてあげるくらいにはね」
背後に回った。
◇
「あっ♡ このっ……♡ お゛ッ♡ お゛~……♡♡♡ あるけないでしょうがぁぁぁ~~~……♡♡♡」
「砂漠を歩くよりは楽だろう?」
『リードする』とは、すなわち相手を導くことである。
であれば、立ちバックの体位のままにベッドへと牛歩の如き速度で近づこうと努力する二人の行為はなんと呼ぶべきか。
パコパコ行進。どすけべ歩き。セックスウォーキング。
とにもかくにも、ドクターはマイペースに腰を打ち据え、ナラントゥヤはその反動を活かすようにじりじりと前へ進む。
足跡の代わりに蜜液の痕が残る。
「ほら、ちゃんとベッドまでリードしただろう?」
「なにが、ほら、よ……」
「じゃあ放すよ」
「えっ、ちょっ――」
手綱代わりの二の腕をパッと放す。
それは獰猛な牡マラから逃がさない鎖であり。
ナラントゥヤを支える一種の補助でもあった。
顔面からベッドへ倒れる。存在がべちょりと潰れるように。
「ふキ゛ュ゛っっっ♡♡♡」
壊れた鳴笛のような不細工な声が意味するのは二つ。
一つは鼻っ柱にわずかに走る鈍い痛み。
もう一つはいきなりペニスが引っこ抜けたせいで膣口をカリ首がゴリッと引っかかったことによる快感。
「こ゛の゛ぉ゛~~~……♡♡♡ お゛ぉ゛……♡♡♡」
ナラントゥヤは軽くキレながらイキ散らかしていた。
膣内にわずかに残っていたのであろう精液と無限に溢れる愛液が硬い棒でシェイクされ続けたことで、充血したピンク色の牝穴からは薄く白い泡が零れていた。
「…………」
もう少し優しく寝かせてあげればよかったという反省と、乱暴に扱われながらも快楽反応に置換してしまう女体への欲情。
ドクターは後者を選んだ。
「ナラントゥヤはほんと……えっちだね」
「なに、乗っかって……」
「え? 寝バック」
「やめっ――あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛~~~♡♡♡ この、お゛♡ お゛ッ♡ ヒ゛オ゛~~~♡♡♡ やだ、やだぁ♡ あ゛♡ あ゛~~~♡♡♡」
『汗まみれの女体がベッドの上でびくびく痙攣していたらどうしますか』という問題文があった場合、大抵の男は紳士的な回答をするだろう。
しかし男女の関係が恋仲であり、まして性行為に耽る真っ只中であれば、追い打ち寝バックこそが完全回答に相応しい。
襞肉をぐぢょぐぢょに掻き分けて
「い゛く゛~~~♡♡♡ やだ、やだ、やめっ、や゛ッ♡ あ゛ー♡ だめだってば、この……お゛♡ お゛~~~♡♡♡」
うつ伏せになることで押し潰れるデカ乳が左右に伸びる。その様がなお、ドクターの嗜虐を増幅させる。
好き勝手にバスンバスンと下腹部を打ち据える。
色白の健脚がびくびくと伸びていた。
指先をぴきりと強ばらせながら。
無抵抗の女体を思うままにコキ使うのは、まるで相手をオナホとして扱っているよう。女奴隷を蹂躙する悪徳領主そのもの。
あるいはじゃじゃ馬を乗りこなすカウボーイか。
思うままに刺突するたび「お゛っ♡ お゛ッ♡」とオホ声が鳴り響き、背中が軋む。そのあられもないさまをもっと見たいし、独り占めしたいし、離れてほしくない。
手を握る。
握り返してくれる。
「ナラントゥヤ」
愛情の具現化はまだまだ先になるが――
「ちゃんと受け止めるんだよ」
孕み汁に込める気持ちは純粋なのであった。
純粋すぎるが故に、たまに過激になる。
◇
『あぁ、先に言っとくよ。あたしは空を見て、自分がどこに行くか決めることがある。もしここを離れないといけない日が来たとしても……恋しがって泣いたりしないでね』
ある日、こんなことを言われてしまったためにドクターの中で一つの決心がついた。
ナラントゥヤに絶対想いを告げると――
彼女の手綱を握ってみせると。
「次に出発するのっていつだっけ」
「えー……三日後だったかも」
「ちゃんと帰ってくるんだよ」
「はいはい」
手を握りあったまま、絶頂の余韻に浸る。
ドクターは背中に張り付いたまま深呼吸していた。
燃える炎を煮詰めたような絨毯に鼻先を突っ込んで。
ナラントゥヤは怒る気力もないのだろう。
あるいは腹の中で復活している怒張に呆れているのか。
「いつになったら満足できるんだい? まったく……あっ、こら……♡ ずりずりするんじゃないよっ……♡」
「三日後からは君と会えなくなると思うと全く足りないよ」
「……はぁ。まだまだ太陽は拝めそうにないねぇ……♡」
腹の中に流し込まれたどろどろの執着心に呆れて、ナラントゥヤは笑っていた。
「……ねぇ」
こそばゆそうに、なにかを誤魔化すような必死な笑みで。
「顔と背中……どっちが好きなのさ……♡♡♡」
了