俺が着替えて部屋を出ると、スキンヘッドは咥え煙草で何かの雑誌を読んでいた。
ヒゲ面の友人はここにはいない。
俺は友人がどこに居るのかスキンヘッドに聞いてみた。
「おいハゲ。フレッドはどこだ?」
「フレッドなら、まだお楽しみ中じゃないのぅ?」
スキンヘッドは雑誌から目を離し、振り向いた。
ギャッ
短い叫び声と共に何かが折れるようないやな音が聞こえた。
「あぁ~。まただわぁ。まったく」
スキンヘッドは頭を抱えていた。
奥の部屋から友人が出てきた。
手には棒のような物を持ったいた。
「マギーごめん。またやっちゃったよ」
フレッドの顔には鮮血が飛び散っていた。
ヒゲが赤く濡れている。
「廃棄予定の女だったから別にいいけどぉ。片付けるあたしの身にもなってちょうだい。それ後で捨てとくから、そこに置いておいて」
フレッドは床に棒を放り投げた。よく見ればそれは女の足だった。
スキンヘッドは面倒くさそうにフレッドの居た部屋を覗く。
「フレッドお。今日はちょっと壊しすぎ。バラバラじゃないのよぅ。片付けやすくていいけどさ」
スキンヘッドはぶつぶつ言いながら女の腕や頭を黒いビニール袋に入れていた。
「あんたもいつまでも寝てないで手伝ってよ」
そう言って俺がさっき居た部屋の中に入っていった。
少し間をおいてスキンヘッドは部屋から出てきた。
つかつかと俺の方へ歩いてくる。
そして俺の胸ぐらを掴んだ。
「テメーもかよコラ。テメーにあてがった女は廃棄処分用じゃねぇ。売り物だぞ。あいつを仕込むのにどれだけ苦労したと思ってんだ」
オカマが凄むとちょっと怖い。
俺はスキンヘッドに胸ぐらを掴まれたまま三十センチほど浮いていた。
「マギー。そう怒るなよ。」
フレッドがスキンヘッドに後ろから近づき俺を掴んでいる腕をぎゅっと掴む。
メリっと音がした。
「痛い痛い痛いよフレッド。分かったから離して」
スキンヘッドは手を俺の胸ぐらから離し、俺はストンと床に尻餅をついた。
フレッドに掴まれたスキンヘッドの腕は紫色に変色していた。
「アームレスリングのチャンピオンだかなんだか知らないけどぉ、アンタの握力は尋常じゃないんだから、やめてよね。腕が折れちゃうかと思ったわ」
「手加減はしたさ。それにマギー……」
フレッドは俺の方を見て指でお金のジェスチャーをした。
あぁ。なるほどね。
俺は小さな鞄から小切手を取り出し金額を書いてスキンヘッドに渡した。
「え? マジで? こんなに?」
スキンヘッドは不細工な女が初めて告白された時のような声を出した。
「掃除料込みだ。こんなもんでいいだろ」
俺は首の辺りをさすりながらスキンヘッドに言った。
フレッドもその小切手の金額を覗く。
「テツオー。ちょっと払い過ぎだぜ。日本人は本当に気前がいいよな」
「うっさいわねぇ。もう返さないわよ」
スキンヘッドはそそくさと小切手をポケットに入れた。
「相場が分からなかったもんでな。でも払い過ぎっていうんなら、もう一人くらい世話してくれよ。俺はまだ満足してはいないんだ」
俺はソファにどかっと座り、脚を高く組んだ。
「もう一人って言ってもねぇ……」
スキンヘッドは頬に手を当て考えているような素振りをする。
「二三日前に何人か女を仕入れたって言ってたじゃないか」
フレッドが顔に付いた血をタオルで拭きながら言った。
「あの子たちはまだ調教前よ。」
スキンヘッドがなんか面倒くさそうだった。
「あぁ、それでいいよ。見せてくれ」
俺は気乗りのしないスキンヘッドに言った。
「わかったわ。こっちよ」
スキンヘッドは渋々といった感じでもうひとつのドアを開けた。
「おれはシャワーでも浴びてくるよ。拭いただけじゃ血が取れないや」
フレッドはシャワー室に自分の脇の臭いを嗅ぎながら消えていった。
スキンヘッドが開けたドアの向こうには下りの階段があった。
地下二階ってことか。俺はスキンヘッドに話しかける。
「ところでお前、マギーって名前なのか?」
「そうよ」
「マギーっていうと、マーガレット? ぷぷっ。まさか本名じゃねぇよな」
「本名よ」
「ぶはは。女みてぇな名前だな。それでそんな風になっちまったのか?」
「女ですもの」
「ふーん」
なんかどうでも良くなってきた。
マギーは細い階段を降りる。その後を俺は付いていった。
ガチャ
重そうな鉄製のドアを開け、マギーは中に入っていく。
ムワッと異臭がした。
目に突き刺さるような、吐き気を催すような臭い。
俺はさっき自分のモノについた臭いを思い出す。
「クソの臭いだ。動物がクソまみれになったような臭いだ。」
マギーは何ともないのか、慣れているのか、スタスタとその部屋に入った。
「おい、マギー。俺は獣姦の趣味はねぇぞ」
ちょっと怒って俺は言った。
「違うわよ」
マギーはくっせえ部屋の中から返事をした。
俺は仕方なく鼻をつまんでその部屋に入った。
四畳半くらいのコンクリートの壁で固められたその部屋の中には檻が四つあった。
そのひとつから白っぽいものがにょきっと出ていた。
「女の腕……」
「あぁーあ。これもだめ。アレも……」
「おい、どういうことだよ。これは」
「あぁ、この子たちは仕入れてからしばらくここに入れておくのよ」
「何の為に?」
「従順な人形に仕上げる為にまず自尊心を壊すのよ。自分は家畜以下だって体に覚えこませるの」
「へぇ」
「だけど、ちょっと今回の子達は弱いわね。みんな死んじゃってるわ」
「こんなくせえ所に閉じ込められたら、俺なら十分で死ぬね」
「結構人間って頑丈なものよ」
「おい、マギー……」
俺は一番奥の檻を指差した。
小さな塊がこちらを見ていた。
薄暗い地下室でも分かるほどその瞳は青く光っていた。
その目の光は俺の心を掴んで離さなかった。
俺は一瞬その場に立ち竦んだ。
「あれはダメよ。まだ小さすぎるわ」
「いや、あれでいい。あれを俺にくれ」
マギーはふぅっとため息をついて、小さな塊が入っている檻を開けた。
そして猫の子を掴むようにその塊を檻から取り出し俺に渡した。
「ちょっとシャワー室借りるぜ。さすがにこいつくせえわ」
「はいはい」
俺は塊を抱いて階段を駆け上る。久しぶりに俺の心が躍っていた。
さっきの部屋に戻るとフレッドがピザを食っていた。
上の店にいる初老の男に電話で頼めば色々持ってきてくれるらしい。
「なんだそりゃテツオ。汚いなぁ」
「うるせえよ。ちょっとシャワー室使うぜ」
俺は半畳ほどのシャワー室にその塊を持って飛び込んだ。
ぷしゃぁぁ。小さな塊にシャワーをぶっかける。
石鹸をタオルで包んでその塊を磨く。
ぼさぼさの髪にシャンプーをぶっかけ、がしがしと洗ってやった。
シャワー室の蛍光灯の光が濡れた金色の髪を照らす。
こんなに美しい金色は初めて見た。
プラチナ? そう正にプラチナブロンドだった。
だがさっき青く光っていたように見えた瞳は死んだ魚のようにどんよりと曇っていた。
泡だらけの小さな体。五歳くらいか?
俺はこの小さな少女の体を洗いながら興奮している。
もう俺のモノがギンギンだ。
こんなに興奮したのは初めてかもしれない。
俺は後ろから泡だらけの小さな尻の間にスッと指を差し込んだ。
ぴくんっと小さな少女が反応する。
穴のしわをひとつひとつなぞるように優しく動かした。
「小さいな」
そのまま少しずつ俺の指は前の方へ向かう。
そこにある細い線を二三度往復させた。
その度にぷるぷると小さな少女は体をふるわせた。
「これじゃぶち込むのは無理だな。無理やりやって一回で壊しちまうのは惜しいしな。だけど……」
俺のギンギンになったモノを何とかしなくてはならない。
「おいこっち向けよ」
俺は小さな少女を俺の正面へ向ける。
「口も……無理だろうな。そうだ!」
俺は小さな少女の手をとり、指を広げさせた。
「両手を出して、そう、そうやって手を広げるんだ」
小さな少女は俺に言われた通りにその赤ん坊のような小さな手をいっぱいに広げた。
「これを掴め」
俺のギンギンに固いモノを小さな少女は俺に言われるまま掴む。
「上下に動かすんだ。そうそう。もう少し力を入れろ」
小さな少女が両手でぎこちなく俺のモノをシゴく。
「うぉ、いいぞ。お、おい舌をだせ。舌先を丸めて……。そうだ。で、こすりながら、先っぽを舐めろ」
小さな少女の唇が俺のモノに近づく。
小さな舌がチロチロと俺のモノの先っぽを舐めた。
「あぅう……。イイ。すごくイイ。おぅっ……で、出る……」
小さな少女の顔に大量の白い液体がぶっかかった。
小さな少女は小さな舌を出して小さな手で俺のモノを握ったまま小さく固まっていた。