※この作品はR-18です。

第一夜『Ⅰfeels like 'EVEN IF'』   作:石花

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オープニング

未来を変えられないのか、ですか。

いましたね、過去にも同じことをを聞いてきた子が。

ならば答えましょう、歯車は。同じように。

過去が変えられないのと同じで、現在もそうなのです。

 

……とっくにご存じなのでは? 貴女の名乗る女神とやらが本当ならば。

 

けれど、そうですね。

繋げる必要があるのは、見た未来のヴィジョンです。

なので必要ありません。未来でないヴィジョンなら。

 

どういうことか? たまにあるのですよ、混線とでも言うべき現象が。

そのヴィジョンはどう考えても現在につながらず。

想定される同時間軸に到達してもヴィジョンの片鱗すら起こらず。

故に繋げる必要がないのです、現在と。

 

機序? 知ったことではないですが、そうですね、無理に理屈を付けるなら……。

没になったプロット。修正されたバージョン。或いは、別の者の書いた物語。

異聞、伝聞、スピンオフ。そういうものだと理解しています、歯車は。

 

この世界が一つの本であるならば、存在するでしょう。その原型が。

頭の中にあるもの。走り書きされた単語の欠片。最初に書かれたあらすじは、大抵は異なっているものです、最終成果物とは。

 

この世界が一つの連載であるならば、存在するでしょう。その変更が。

物語は着地点を決めて書かれることが多いでしょうが、その通りに行くとは限らないでしょう。特に連載であれば。

読者の反応が見れるということは、それに答えるための余地も生まれてしまうということです。

そもそも、書いてみた作者自身が、思いついてしまうことだってあるでしょう。新たな展開を。

新町古都子ならば言うでしょうか? 瞬瞬必生とは良い言葉だと。

 

この世界が一つの作品であるならば、他の作者が書くことだってあるでしょう。

公式であればスピンオフ、非公式ならば二次創作と呼ばれますが。掲載場所だって、違う場所だったりするかもしれません。

 

さて、そうですね、せっかくですから語りましょうか。一つくらいは。

中でも、新町古都子が、一番ひどい目にあった話を。

 

ああ、そうです、あくまで新町古都子の物語です。混線したヴィジョンと言っても。

ヴィジョンの中で、彼女の友人から伝聞で聞いた彼女の話。

それを再構成した話なのです、歯車が。

 

正伝でなく、伝聞の、新町古都子の友人から聞いた話。

ですから、そうですね。ふれんどおぶあふれんどしっぷ計画っ!(project of a friend of a friendship)とでも呼びましょうか。

 

feels like 'EVEN IF'

 

呪いの物語です、これは。

 

※本作は、リングシリーズの重大なネタバレを含んでいます※

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