※この作品はR-18です。

​【エロマンガ先生】正宗、秒で出ます。〜紗霧の感覚過敏を『徹底イチャイチャ』で治そうとしたら、妹の締め付けが凄すぎて兄の理性が即死した件〜   作:寝て起きたら異世界じゃなくて会議室だった

10 / 18
甘い感想戦と深まる愛

過酷かつ高密度を極めた第二ラウンドの熱狂が去り、室内には穏やかな静寂が戻っていた。

 

汗を拭い、身なりを整えた俺——和泉正宗は、ノートとペンを手にベッドサイドのチェアーに腰を下ろし、毛布を胸元まで引き上げた和泉紗霧と向かい合っていた。

 

「では……これより第一ラウンドおよび第二ラウンドにおける、俺たちの愛し合いの総合評価と『感想戦』を開始する」

 

「ええっ!? カンソウセン……!? 兄さん、終わったあとにそんな真面目な顔で反省会するの……!?」

 

紗霧は顔を真っ赤にし、毛布で口元を隠しながら上目遣いで俺を睨んだ。まだ頬には甘い体熱の赤みが残っており、瞳は潤んだままだ。

 

「当然だ。今回の初期動作の失策、そしてその後のリカバリーはお互いの関係において極めて重要な反省点となる」

 

あの日、血の繋がらない妹としてこの家にやってきて、一枚の扉を隔てて孤独に引きこもっていた紗霧。「エロマンガ先生」として顔を隠しながら俺の小説に命を吹き込んでくれた日々。そして「一緒に最高の一冊を作る」という幼い頃の約束を果たし、こうして恋人同士になった俺たちだからこそ、どんな時も互いの気持ちに向き合わなければならない。

 

俺は少し気恥ずかしさを誤魔化しながら、淡々と最初のテーマを切り出した。

 

「まず、最大の問題点である第一ラウンドの『あまりに早すぎたフィニッシュ』についてだ。俺の予定では、開始から最低でも15分間は愛し合いを維持するつもりだった。しかし、実際には結合からほんの数十秒で限界を迎えた」

 

「うぐっ……! それ、わざわざ言葉にして掘り返さなくてもいいじゃん……!」

 

「反省と分析は不可欠だ。原因は、お前の体の締め付けと愛の受け止めが、俺の想定を遥かに超えて素晴らしすぎたことにある。お前の愛おしさが、俺の理性のセーフティを力任せに吹き飛ばしたんだ」

 

「なっ……! わたしのせいにするの!? 兄さんがわたしの体に耐えきれなかっただけでしょう!? 兄さんの根性が足りないの!」

 

「否定はしない。ゆえに第二ラウンドでは、事前愛撫による準備を徹底導入した。その結果、持続時間は大幅に延長され、お前を心から満足させることができた」

 

俺がノートに事実を整理していくと、紗霧はふいっと横を向いて、小さな声でつぶやいた。

 

「……でも、兄さん」

 

「なんだ?」

 

「……第二ラウンドの最後の方、兄さんも理屈っぽいこと言えなくなってたよね? 『逃がさない』とか言っちゃって、すごく激しかったし……わたしの奥を突くテンポ、途中から計算じゃなくて、ただわたしをめちゃくちゃに愛したいだけだったでしょ?」

 

「っ……!?」

 

俺のペン先が一瞬ピタリと止まった。

 

「それは……お前の気持ちよさそうな反応に合わせて……」

 

「ウソだね! 兄さん、途中から目がすっごく据わってて、わたしのこと全然逃がしてくれなかったもん! 理屈とか言ってるけど、結局兄さんもわたしに夢中になって、我慢できなくなってただけでしょ!」

 

「う……それは……お前の愛おしさが凄まじすぎて、俺の理性が吹き飛んで——」

 

「ほら! 言い訳した! 兄さんのヘタレ! でも……」

 

紗霧は毛布からそっと手を伸ばし、俺の膝の上に置かれた手に自分の小さな手を重ねた。

 

「……第二ラウンドの兄さん、すごくかっこよかったよ。わたしをちゃんと壊れるくらい愛してくれて……嬉しかった」

 

「紗霧……」

 

「だから、感想戦の結論! 第一ラウンドは兄さんの負け! 第二ラウンドは……お互い完璧に愛し合えたから、大成功! これでいいでしょ?」

 

俺はしばらく返出しに詰まっていたが、やがて敗北を認めるように小さく息を吐き、紗霧の手を優しく握り返した。

 

「……そうだな。お前の言う通りだ。これにて、反省会を終了する」

 

二人の間に流れる温かな空気の中で、言葉と感情のすべてが綺麗に昇華され、俺たちは深く優しい微笑みを交わし合うのだった。




お気に入り登録や評価で応援していただけると大変励みになります!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。