※この作品はR-18です。

教授って童貞ですか?   作:ニンニク番地

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初投稿です、至らぬ点などがございましたらご指摘いただきますと幸いです。


出られない部屋で童貞喪失初体験

とある一室、

 目に痛いほどの桃色の照明の下、

 寝台の上で裸の男の上に女がまたがり、妖艶に腰を躍らせる。

 

 

(どうしてこうなった)

 男は紺色の髪を後ろに流しつけ

 快楽にとろけそうな精神を歯を食いしばって押さえつけていた口から自分のものとは思えない声が漏れる。

 身に着けている眼鏡は現在の心境を表すかのように曇っていた。

 

「きょーうーじゅー、おちんちんぴくぴくってぇ、しちゃってますね♡

 ……わたしはぁ、かってにきもちよくなってあげますからぁ♡

 まぁだ、ガマンしてくださいね、さっきみたいにすぐにだしちゃだめですよ?」

 

(この女、ここから脱出したら終わったら覚悟してろ……)

 

 結社 身食らう蛇(ウロボロス)

 の最高幹部である使徒(アンギス)の一柱

 白面ことゲオルグ・ワイスマンは

 一人の男として、かつてない恥辱を味わっていた。

 


 ことのはじまりは、

 とある組織が結社の関係者に接触したことであろう。

 その組織 D∴G教団は、歴史の陰に潜みながら

 女神を否定するという常人には理解しがたい教義の元

 数多の誘拐、拷問、虐待、人体実験といった非人道的を繰り返している外道集団である。

 

 そのため、明瞭な存在自体は掴めずとも、

 秩序を重んじる国家権力や一般市民の味方である遊撃士、女神を信仰する七曜協会、

 さらには裏社会の組織すらも蛇蝎のごとく嫌っていた。

 そんな連中が関係者に絡んできたのである。

 裏社会の組織とはいえ結社からも嫌悪すべき残虐外道集団に与える遠慮など存在しなかった、

 そうしてカルバード共和国の孤島にある拠点は殲滅されたのだ。

 

 殲滅されたロッジの光景は凄惨なものだった。

 世迷いごとを抜かしながら二人の殲滅者に群がる教団員達。

 切り捨てられるどころか、爆薬を持って特攻し、辺りに肉片を飛び散らしていた。

 誘拐の被害者だろうか、目を見開いて、体液を流し虚空を見つめて事切れた子供達。

 

 救いは数える程で台の上に横たえられていたことのみである。

 後に殲滅された施設には辛うじて人だった終われない子供や、

 死体がゴミ山のように積み下られていたことと比較すればの話だが。

 

 その中でも異質な区画があった、有力者が使う部屋だろうか、豪奢な装飾が施された調度品。

 やたらと大きい寝具。備え付けられた浴室。

 甘ったるい香でも隠せてない、こびり付いた獣臭さ。

 逃げ隠れしていた子供。

 

 剣帝と呼ばれる青年は呟いた。

「外道が……」

 

 そうした地獄で奇跡的に保護された二人の子供がいた。

 一人は菫色の髪の少女、地獄の中で精神を病んだのであろう、寝込み続けている。

 もう一人は動く死体といってもよかった。

 菫髪の少女より小さく、骨すら見える程に肉と皮が削げ落ち、会話も困難な有様である。

 亡霊といわれた方がまだ理解できる、この肉塊はどうやって運動しているのか疑問に尽きない。

 そんな有様でも死体同然の子供は片割れを非常に気にしていた。

 

 結社 身食らう蛇は二人を地獄から連れ出した組織ではあったが、

 高潔な乙女もいれば、下劣な人間も存在する。

 ワイスマンは下劣と評価される側の人間である、

 その嫌われぶりは同僚の使徒どころか手足たる執行者から、

 悪趣味が過ぎる、こいつ死なないかなと内心思われてるほどであった。

 

 教団の殲滅者のひとりである<漆黒の牙>ヨシュア・アストレイはその具現というべきであろう。

 惨劇によって心が壊れた少年の心を作りなおしたのである。暗殺人形に。

 

 そのような男があの地獄を生き残った子供たちに目を付けるのは当然であった。

 自分の精神操作の技能を活用すれば、

 作品の素材が手に入り、あわよくば教団の研究成果を手に入れることができるだろうと。

 彼は己の人形に子供を連れてこさせたのである。

 

 子供は首をほぼ垂直にして部屋の主を見つめた。

 人形は用事があったため退出したので不安そうにしていたが話を始める。

 

 告げた、少女が寝たきりであれば命は長くないと。

「私はゲオルグ・ワイスマン、教授と呼ばれている。心の病であれば協力してあげよう、彼女のことを救いたくはないかね」

 

 子供はコクリとうなずいた。

 そうして目論見通り、寝込んだ菫髪の少女を任されようとしていた時。

 

 何の因果か、迂闊にも部屋に置いていた古代遺物が光り輝いた。

 

 古代遺物とは、古代文明の道具である。

 現代技術では到底理解できない力を残していることもある。

 それは管理、回収を行う七曜協会から、早すぎた女神からの贈り物とも称されるほど、

 人知の及ばない力を有しているのである。

 

 かつて七曜協会で封聖省で司教にまで上り詰めたワイスマンは身をもって知ることになる。

 はるか昔、管理していた都市の人間を腐敗、堕落させたことで古代人自身で封じられた七の至宝が作り出した遺物を。

 


 

 迂闊だった、機能が確認されていないとはいえ、古代遺物をあのようなところに置きあまつさえ起動させてしまうとは……

 この事態の原因、箱型の古代遺物の安全管理を考えながらも思案する。現実から逃避していたともいう。

 

 あの光が収まった後、目の前に存在するのは下品なほどピンクな空間と成人二人で運動ができそうな寝具であった。

 ネオンピンク空間の壁には投影装置があるのだろうか、古代文明の言語でこう書かれていた。

 

 種付けセックスするまで出られない部屋

 と。

 

 あまりに低俗で品のない言い回しである。

 古代人は何を考えていたのだ、

 直接的に書けばいいだろう。……生殖行為とか。

 

「まあ何はともあれ、ここから出る必要がある。

 すまないが我慢してもらえるかね。

 なに、すぐに終わらせるさ」

「……ぁぃ」

 これからやることを考えると、あの教団の施設の利用者と同じ低俗な所業に手を染めることになるが、脱出には必要なことである。

 仕方がない、記憶操作で無かった事にすればよい。

 そうして、生殖器を挿入して、精液を吐き出すだけの作業に取り掛かろうとしたが、難航した。

 

 要因として三つある。

 1つめ、

 子供の身体損傷の酷さである、性別が不詳ではあったが女性ではあった。

 挿入は可能だろうが、治療者曰く包帯で覆い隠すしかできなかった

 肉と骨の断面が嫌に目に付く。

 性的興奮など消沈する。

 

 2つめ

 子供は生物学的に女性ではあったが、生殖行為に適さない年齢と推測される。

 具体的にはワイスマンの腰ほどしか背丈がない。

 子供という表現は含みを持たせていたが幼児、女児と呼称されるべきである。米 でもこの小説では幼女とさせてください。

 幼い少年を暗殺人形にして使い倒す男であっても幼い肉体に発情する趣味は無かった。

 

 3つめ

 ワイスマンは一般家庭に生まれ、

 子供のころに孤児となり七曜協会の施設に引き取られ、信仰の道を研究し、教会の司教に上り詰めた男である。

 外法として破門されるまで取り繕っていたがその人格は人を駒としかみていない人格破綻者である。

 心を開くような交友関係など存在しない、それどころか見下してさえいる。

 つまり、女性経験がない。

 童貞である。

 知識はある、しかし実戦経験はなかった。

 

 子供には寝台に乗ってもらった。

 女性器を刺激し、潤滑液が出たところで挿入する。それだけ。

 それだけであるのに、

 下腹部をなでる、おぼつかない手付き、準備ができない生殖器、遅々として進まなかった。

 あまりにも拙い、気まずい空気に耐えかねて声が響いた。

 

「あの、もしかして教授って童貞ですか?」

 

 この空間には二人しかいないはず、もちろん自分の声ではない。

 ろくに会話できなったはずの幼女が言葉を発したということになる。

 子供の口から出たあまりに直球すぎる物言いに面食らう。

「……君、喋れたのかね」

「あ、すみません。最近は安心しててあまり治らなかったんですが、さっき声は出せるようになったんです。

 あっでも肉とか見せてたほうが喜ぶ人ですか? 声もいらなければ潰せますよ」

 あの状態からでも生命を保ち再生する異能。

 超人を目指すワイスマンには興味深い研究材料であった。

「いやその趣味はない、ただ君の体に興味がある」

 猟奇趣味は無いと答えつもりだが、答え方がまずかった。

「おお、私の体に興味がありますか?」

 この幼女、誤解している。

 興味があるのは再生能力だけだ。

「気合を入れるとですねえ、こうやって治るんですよ、えい、えい、ふん」

 

 包帯を緩め、珍妙な掛け声とともに腕を伸ばすとあれだけ痛々しかった肉が盛り上がり骨を覆いつくす。

 包帯で覆うしかなかった頭部から包帯を取り去ると雪のように白く輝く髪が足まで伸びている。

 反対に瞳は乾いたオパールのように生気がなかった。身長相応の未成熟な肉体が下にあった。

 

「どうですか?」

 手をとって、まな板のような胸に当てさせられる。

 肉付きの薄い体である、手触りは滑らかだが、浮き出た骨は力を入れてしまえば折れてしまうだろう。

 どうというわれても小児性愛者ではないのだが。

 おかしい、なぜ肌の感触を楽しもうとしている。

 私の手を移動させ指を膣に迎え入れていた、窮屈な感触に眉をしかめる。

「ここの穴におちんちん入れてほしいんですよ、でもおちんちんはおっきくしないと上手にはいらないんです」

 すりすりと股間に足を擦り付けられた。

 関節が柔らかいのだろう、器用にも足裏でこすられていく。

「っ、何をする」

「いやあ、お互い早くここから出たいじゃないですか、

 不慣れなようですのでお手伝いさせていただきたいと、思いまして。

 大丈夫です、経験ならたくさんあります。

 でもあの子は違いますからね、あの子はきれいな子です」

 お嫌ですか。などとこちらを見るが、その足を止めることはなかった。

 荒い息がもれる。私は答えた。

「……ならそこで寝ててくれ」

 いくら何でも年下の子供に好き勝手にされてたまるか。

 童貞の意地であった。

 普段ならそのような俗な経験など気にしないのだが、

 いざ踏みにじられようとすると気にするのであった。

 

 下腹部に挿入された指を引き抜こうとする。

 いつのまにか肉穴は潤いを帯びていた、まるで食虫植物のように指に絡みついてくる。

 愛撫するのはこちらのはずなのに指が止まってしまう。

「一緒に気持ちよくなったほうが効率的ですよ」

 指と、男性器を同時に愛撫され、卑猥な水音が響く。

 足先が男根の先端のくびれを挟んでしごき上げる。

 ぬるりと先走りが滲みだしてきた。

「はっ……、ぐぅ」

「殿方は先っぽが弱いですからね、ちゃんとご奉仕してあげます」

 奉仕とは名ばかりの責めが始まった。

「いい加減にっしっ」

 こちらも、急所を足蹴にされるがままではいられないと指を動かし残りの指で肉芽を刺激する。

 肉穴はまるで男根の相手にするがごとく侵入者に媚びてくる。

「あっ、そこ好きです」

 いつのまにか互いに貪りあっていた、しかし限界が訪れたのはこちらが先であった。

 視界が明滅し、体の熱を吐き出す。

 

 実を結ばない種を吐き出した体は脱力し子供に下に敷いて倒れこむ。

 種付けセックスと書かれている通り、この部屋から出る条件は本番行為が必要である。

 このような前戯で消耗している場合ではなかった。

 そもそも幼子に足でもてあそばれて吐精したという事実に衝撃を受けた。

 しかし、呆然としていたのはこちらだけではなかった。

 さんざん足で責め苦を味合わせてきた張本人もである。

「えぇ……、足で出して大丈夫ですか、本番までやらなくていいんですか?」

「誰のせいだと思ってる……」

 一応子供相手だと取り繕っていた成人男性として態度は崩れていた。

 善意で言ってるのであろうが、無意識に煽り散らかされるせいで調子が狂う。

「も、もういいだろう、とっとと終わらして出ようじゃないか」

「あ、やっぱ本番しないと駄目な奴なんですね、動けますか」

 息を切らしながら、上体を起こそうとする。

 ……力が入らない。

 

「ふふん、動けないですか、それなら、よーいしょっと」

 私と寝台に挟み込まれた、体を器用に抜け出したと思えば、体を仰向けにされる。

「ヨシ、動けないなら私が上になれば解決ですね」

「いや、なにがヨシだ」

「しなしなになったおちんちん、またおっきくしてあげますね。

 よーしよしです、ヨシ」

 柔らかい手が男性器に振れる、玉に手を添え幹を優しく撫でる。

 先ほど絶頂に達したばかりだった為かすぐに芯が熱を持った。

 

「えへへ、それじゃおちんちんいただいちゃいますね」

 そういって腰を下ろす、桃色の照明に照らされたその顔は雌の顔をしていた。

 幼穴に切っ先が沈み込む、指を入れるだけでも窮屈だったというのに媚肉は男を歓待するのだった。

「ほら見てください、教授の大きいのがここまでとどいてますよ、あっ」

「っつぅ」

 そういって腹部の異様なふくらみを指さす。

 根本まで納まりきった時、体が震える。

 ……己が入れただけで射精するなど認めたくなかった。

 

 空間に沈黙が流れる。

「……ぜ、全部入れてからちゃんとお射精できましたね。すごい、初めてでよく頑張ってましたよ教授」

「お世辞はよしたまえ」

 初めてとか余計だ。惨めさを余計に感じる。

 二度も吐き出したことで思考が冷める、まあいい、性行為自体は行ったのだ。

 これでこの空間と女から解放されるだろう。

 まずはこの女の口を封じよう。暗示で記憶消去でいいだろう。

 なあに、相方の少女のことはきちんと直してやろう、あの地獄からの生き残りなのだ、さぞ良い人形になれるだろう。

 そして古代遺物の研究の方法を考えなければなるまい。

 輝く環と縁があるからといってだ、二度もこのような空間に取り込まれるのは御免被る。

「あのお……これで出れるんですよね、そこになんか文字増えてますけど……」

 たしかに気づくこの空間から解放される気配がない。

 壁を見る。女の言った通り、文章が追加されていた。

 

 

 種付けセックスするまで出られない部屋

※ちゃんとお互いイかないと無効(はあと)

 

 

 顔が引きつる、もう一度やれというのか。

 倦怠感だろうか、体が起き上がらない。呼吸を整える。

 絶頂させればいいのだろう、絶頂させれば。

 そう愛撫しようと腕を伸ばすがむなしく地を這うのであった。

「ふう……、ぜえ……」

「えっとお、私もイかなきゃいけないんですね、えーと、大丈夫です? 頑張れます? 

 休憩いらないですか……?」

 あれだけ自信に満ち溢れてた態度から不安を覚える返事が返ってくる。

 これでも結社の使徒として戦闘能力は持ち合わせている。

 結社の武闘派の上位陣には劣るだろうが

 完全に頭脳労働一辺倒の老人の第六柱ならともかく、二度果てたぐらいで根を上げるなどありえない。

「なめるな……、少し果てたぐらいなんてことはない……、さっさとやりたまえ」

「そ、そこまで言うなら、すぐに出しちゃダメですからね」

 そういって肢体が動く、精を吐き出し萎えていた肉棒は無理やり奮い立たされようとした。

 おそらくこれが最後になるであろう。先ほどのような無様は晒すまいと、体に力を入れる。

 刹那、この女の愛撫はあくまで本番のための所詮戯れであり、

 絶頂に至るための下準備でしかなかった事を思い知らされるのであった。

 

 腹筋に手を置いて女が腰を上げる。

 先ほど出した白濁が結合部からとろりと垂れてきた。

「んっ……」

 流れ落ちる感触に声が漏れようだ。

 女は腰を揺らし始めた、やがて快楽が拾いやすい態勢を見つけたようでリズミカルに前後運動を始める。

「あっ、ふっ、あ、あん」

 さきほど白濁が潤滑油になっているのだろうか。肉棒を心地よい締め付けで絞り上げてくる。

 

 まずい、このままでは先程と同じ無様をさらすことになる。

 再び、絶頂に上り詰めようとしたとき、男根の根元がきつく締め付けられた。

 見れば収め切っていない根本を手で握りこんでいるのである。

 昇り詰めた体は熱が吐き出せなくなってしまった。

「あ、すぐ出しちゃダメっていったじゃないですか、ん」

 女は激しく腰をゆする、そのまま達するかと思えばぐりぐりと泥濘の中腹をこすりつけてくる。

 絶頂に達するために、快楽を求めているのだろう。

 媚びるような鳴き声が部屋に木霊する。

 私の理性は食いしばってこらえつつも、体の方は限界を迎えている。

 消耗して動かない体は理性で押さえつけられず腰がはねてしまう。

「きょーうーじゅー、おちんちんぴくぴくってぇ、しちゃってますね♡

 ……わたしはぁ、かってにきもちよくなってあげますからぁ♡

 まぁだ、ガマンしてくださいね、さっきみたいにすぐにだしちゃだめですよ?」

 くすくすと笑いながら私を責め立てていく。

 その態度に苛立ちを覚えた私はせかすように腰を突き上げた。

「ひぐぅっ、あっ、きょーじゅ、どーてーのくせにぃ♡、ずんずんって」

 女も昂っているのか、搾りつくそうと締め付けが強くなる。

「くぅっ」

「あっいいですよ、がんばれ♡、がんばれっ♡」

 女は絶頂を迎えたのか根本をせき止めていた手を放す。

「んっ、イくぅ♡」

 今度こそ、子宮に精液を吐き出す。

 限界をこえてせき止めていたダムは決壊した。たまった熱は鉄砲水のように流れ出していく。

 脱出条件を満たしたのだろう、白い光を感じながらも私は目を閉じて意識を失ったのであった。

 


 

 酷い目にあった。

 自身の迂闊さを呪ったワイスマンが抱いた感想である。

 あの古代遺物はどうやら仮想空間をつくって人を取り込むようであった。

 詳しいことは調べる必要があるが、幸い時間はほぼ経っておらず、着衣の乱れもなかった。

 中身を除けば活用しがいがありそうな古代遺物の管理方法を考えなくてはならない。

 そうは思いつつも目下の問題を解決する必要がある。

 先ほど受けた、人生で最大級の屈辱にまみれた記憶は封じ込めるべきである。

 男性としての沽券にかかわるどころか計画に必要な人間関係にまで影響が出る恐れがある。

 対処する必要があった。

 

 目の前の女の目を見つめる。

 そして囁いた。

「忘れろ」

 暗示とは複雑である程、効果が落ちる。

 しかし何事もシンプルにすればよいというわけではないのが世の中の道理。

 条件は付ける必要がある。

「忘れろ」

 ワイスマンは暗示のスペシャリストである。

 七曜協会から盗んだ技術と独自に開発した暗示の合わせ技によって

 単純な命令を植え付けた後に、細かい条件を付け足す。

 カツの二度付けソースコーティングである。忌み嫌われる所業なのは間違いない。

「……ハイ」

 

「念のため聞くが先ほどの話は覚えているかね」

 処置後の確認作業も怠らない。ワイスマンの技術開発者の側面が出ていた。

 

「はい! 教授のぴゅあぴゅあちぇりーが美味しかったことは黙ってろってことですよね。

 その代わり、あの子のこと宜しくお願いしますよ。

 具体的にはここ一か月ぐらいの記憶は消してあげてほしいです」

「……」

 ワイスマンは頭を抱えた。

 おそらく暗示が全くと言っていいほど効果がない。

 そうなると物理的に黙らすしか方法がないのだが、この女にはその方法もおそらく意味がないのだ。

 ……どうやらこの女とは長い付き合いになりそうだ。

 

「ちなみに私のことはネロって呼んでください」

 ウィンクのつもりなのだろう、

 両目を閉じて媚びを売る仕草はあの部屋と違って全く色気がなかった。

 

 




菫髪の少女
原作より肉体的には被害はないが、幼女について精神にトラウマを負っている。

箱の古代遺物
とある古代都市の管理機関が出生率の低下に悩んで作り出した。
相性のよさそうな人間を仮想空間にぶち込んで繁殖させようとかいう御都合古代遺物。
血縁関係などは考慮していたが、データに無い情報は考慮してないので倫理観の崩壊が加速した。

楽園
ちょっとだけ検体の扱いがマシ
金回りと設備が整ってる

オリ主イメージ図
デジタル人力イラスト注意

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