再々発見
週末、学校は休み、帰宅部だから部活動はない、宿題が出ているわけでもない、かといって外に出歩く用事もない、けど引き籠るのもツマラナイ。
そんな中、三軒隣り合った幼馴染達が真ん中の家、美香の家に集まってぐだぐだしようとなったのは特段不思議でもない。結局引き籠っているがツッコむ者はいない。
夏仕様から冬仕様に移行しつつある和室。部屋の中にあった幼馴染達が置いていっていた雑多な物も片付き、本来の見かけ上は綺麗な部屋に戻った一室。
であるのだが、まぁ、いつもの事が起きたのである。
「あのさー美香ちゃんよぉ……」
呆れている少女は詠子。
金髪褐色肌、ミニスカ前開けブラウスというマンガの中のギャルを体現したような少女である。
なお好きなオナニーはクリ弄り。腰をへこへこさせながら貪るのが興奮するらしい。
「いやーそのー……」
遠い目をしている少女は美香。
どこにでもいそうな外見をした、どこにでもいそうだけどちょっぴりお尻の大きい平均的少女である。
なお好きなオナニーはアナル弄り。だが実はクリを触りながらでないとイけないらしい。
「……これ、入るの……?」
訝しげながらも興味深々な少女は椎奈。
すれ違えば誰もが振り向く美貌とおっぱいを兼ね備えた、黒髪ロングの完璧美少女である。
なお好きなオナニーは……なんでも好きである。気持ちよければなんでも良いらしい。
生まれた頃から一緒で、部活動も特にやっていないため登下校も大概一緒、しかし共通する趣味はない、けれど互いの趣味を尊重しているから遊ぶ手段には事欠かない。だからとりあえず何をするにしても真ん中の美香の家に集まってみた。ただそれだけだった。
まずは中身の無い話で盛り上がったり、各自の趣味に合わせた何かをしたり、適当なゲームでもしたり、そういう流れになる筈だった。
「毎回発見者になるのもヤなんだけど……」
部屋の角に置かれた古風な箪笥、その上に置かれていた漆黒の器具を見つけてしまったのは詠子だった。
シリコン製で、同じような形状が五個連なっていて、持ち手と思われる部分はフック状になっていて、引き抜くという動作に最適化された形をしている一品。だがその形状は
性に疎く、そちら方面の道具にも疎い詠子であったが、この部屋で二度にわたり見つけてしまった物のせいで、これはそういうものだと一目で見抜いてしまった。
菊門を掘削し内側から押し広げる事により性的快感を得る事に特化した玩具。
アナルビーズの変異種である。
それが無慈悲にも机の上に置かれてしまっていた。
「はい……すみません、あの、ほんと、すみません」
所持者である美香はもう取り繕う事をしなかった。
これが初犯であれば笑い飛ばすなり誤魔化すなりして、冗談で済ませたり無かった事に出来たのかもしれない。が、これで三度目である。
ヤバいモノを見られた、それは私のモノです、はいそれが私のニューギアです。謝罪の言葉に込められた想いは二人にしっかりと伝わった。
「……成程。中でカパって開くんだ、コレ」
オナニー大好きな椎奈は早くもその道具の用途に気付いた。
故に、話は早かった。
「……うん、オナニー談義、しよ?」
そういうことになった。
「あのー……私が悪かったのでその、無かった事になりません?」
だが美香は抵抗した。
「いや、コレはあたしもちょっと興味ある」
「……オナニー談義は定期的にするべき」
「……いや、あたしはそこまで言ってない」
無駄な抵抗であった。
「はい……今日の議題はオナニーです……」
やはりそういうことになった。
「んあー! もう! 詠子は何で毎回毎回見つけちゃうの!」
「見つけたくて見つけてんじゃねーよ⁉」
「……見つけてほしい、の?」
「違うわバカー!」
美香が逆ギレした、正当性など何も無い。
だが既に諦めている。諦めているからキレたのだ。
「あーもう! はい! 詠子からね!」
「はいはい分かってますよー」
いつもの
「……さっ、早く早く」
「だからあんたは何でそんなワクワクしてんのよ……」
こうして、またオナニー座談会が始まった。