※この作品はR-18です。

ポケモンと人間   作:雛月 加代

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プロローグ

(うぅっ・・・・なんでこんなことに・・・・よくもっ!あの人間め!)

 

モンスターボールの中で、俺は悪態をついていた。先程町を歩いていたら、人間に反吐が出るほど強烈に殴られ、このボールに押し込まれたのだ。

 

(なんとかしてここから出たいけど・・・・これじゃもう無理か・・・・)

 

あきらめて今はもう寝よう、そう考え横になる。するとコツコツと誰かが近づいてくる音が聞こえる。現れたのは帽子をかぶった黒ずくめの男だった。

 

「お前の願い、叶えてもいいぞ。」

 

俺は男を睨みつける。すると男はそのまま両手を広げて敵意のない事を示す。

 

「威勢がいいな。だがこのままだと先がないぞ。いっそうちの組織に入らないか?」

 

(組織?)

 

「なに、革命を起こすのさ、この世界にな。その為には優秀なポケモンが欲しい。協力して欲しいのだがどうだ?」

 

「・・・・・・・・・。」

 

「お前は明日、ポケモン研究所に引き渡される。研究員がお前をに調べさせるつもりだ。体をバラバラにしたりとかしてな。」

 

「・・・・・・・・・・。」

 

「さぁ、どうする?」

 

男の言葉に俺は小さく頷く。

 

「良い判断だ。私はサカキ。ようこそ、我が組織、ロケット団へ。」

 

 

 

 

 

 

 

それから数日、自分と似た境遇を感じた俺は、すっかり意気投合して誘われるがままマフィアの一員となる。

俺はサカキと組んで沢山の悪事を重ね、血も涙もない冷酷無比なやり口で裏社会に名を轟かせ、ロケット団の中で存在感を着実に大きくしていった。そんなある日・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すー。すー。」

 

いつものように公園で日課の昼寝をしていると・・・・・・

 

ザッ

 

目の前に人間が現れ、モンスターボールを構えている。ヤレヤレ、懲りないな。俺は起き上がり、戦闘態勢を取る。ボールを投げ、ポケモンが姿を現した。

 

「コラッタ、かみつく!」

 

トレーナーの命令で、コラッタが襲い掛かってきた。俺はギリギリで相手をひきつけ、攻撃をかわす。そして自慢の爪で、切り裂いた。

 

(恨むんなら、お前を嗾けた御主人様を恨むんだな!)

 

心の中でそう思いながら、倒れた相手を見つめる。人間はコラッタをボールに戻した後、金属製のバットを取り出す。ポケモンが敵わないと分かると、今度は実力行使か。どうやっても俺を捕獲したいらしい。俺は再び戦闘態勢に入る。予想通りバッドを振り回しながら、襲い掛かってきた。すると・・・・・・・

 

「お辞めなさい!!」

 

声がしたので振り返ると、そこには着物を着た女がいた。そしてこれが俺と彼女、エリカとの出会いだった。

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