◇
ゆきかぜと凜子がそれぞれの生物の肉壁に捕らわれてから丸1日。ついに閉じられ続けた肉の扉が開く時がやってきた。昨日と同様、リーアルの元へと再度美琴が訪れ、その時を待っている。
「さてと、いよいよか。果たして中のメス豚共はどうなっているかな」
「それも興味あるけど、これって互いの装置の勝負って話だったわよね? 事前に大して確認取らなかった私がこう聞くのもなんだけど、どうやって優劣をつけるのよ」
「出てきたあいつらの乱れ具合、というのではどうかな?」
さも当然のようにリーアルは提案した。ニヤニヤと粘りつくような笑みとともに述べられたその言葉に、どこかうんざりした様子でため息をこぼしてから、美琴は返答する。
「ものすごく主観的な判断ね。どっちもよがり狂って出てくることになると思うけど」
「そうかな? 腐っても対魔忍、2人とも壊れはしていないと思うぞ。……もっとも、それでもよがり狂っているという意見には賛成だがな」
悪趣味なサディストめ、と嬉々とした表情を見てそう思ったところで、自分もサディストに変わりはなかったかと美琴は苦い表情を浮かべた。かくいう自分も、強がって噛み付いてきたあの生意気な小娘がこの中で乱れ狂っていると思うと、心が沸き立つ思いはある。
「ではそろそろご開帳といこう。……おい」
リーアルの指示に応じ、まずはゆきかぜを飲み込んでいた肉の壁が開かれた。途端に、部屋の中へと発情したメスの臭いが広がる。
磔にされたように四肢を肉の壁に飲み込まれたままのゆきかぜは、肩を上下させて荒く呼吸を繰り返していた。米連製スーツを破られて露わとなった慎ましい胸の頂は痛々しいほどに勃起し、細めの触手を飲み込んだ股間は何もされていないにも関わらず時折跳ねてしまっている。望むだけの快楽を得られないが故に起こってしまう、反射的反応。
その様子を眺めていた娼館の主は、顔を醜く歪ませて笑顔を作り出し、それから笑い声を上げていた。
「ハッハッハ! これはいい! 昨日はキャンキャン喚いていたあの小娘が急にしおらしくなったな!」
「あ……あぁ……。う、うぅ……」
蔑むように笑われてもゆきかぜはまともな反応を返せなかった。官能的な刺激を与えられて絶頂へと近づき、しかし最後の望む瞬間が決して訪れないという拷問。丸1日という期間の焦らし責めは、本来気丈なはずのゆきかぜの精神をすり減らして弱らせ、心を壊す寸前にまでしてしまっていた。
「ほんと、随分とおとなしくなったものね」
「24時間の経過が知りたいか? 声を噛み殺して耐えていたのは最初の8時間……。いや、これだけでも大分持ったほうだな。それから4時間は声が漏れて浅ましく腰を振り、イキかけて寸止めされるたびに次第に叫んだり暴れたりするようになった。だがそれも体力の低下と共に収まっていき……ククク……今度は触手に対して恋人の名を呼びながらアクメを求めて腰を振っていたぞ。まったく傑作だな」
「アッハッハ! そうやって少しでも気が楽になるように頑張ってみたってわけ? ほんと無様ね。でもそれでも……絶対にイかせてはもらえなかった」
「ああ。結局最後の数時間はもはや反応すらも希薄となり、今のように息も絶え絶え、というわけだ。まだ壊れてはいないようだが、相当に堪えただろうな」
リーアルからの経過報告に満足したのか、ククッと小さく笑うと、美琴はゆきかぜへと近づく。
「はぁい、お帰りなさい、小娘ちゃん」
無惨なその姿に嗜虐心がそそられたように、魔剣士女医はゆきかぜの髪を掴んで無理矢理顔を引き上げた。
「聞こえてる? 1日前、あんた私になんて言ったっけ? こんなの何ともない、だっけ? ……今もそれが言える? ねえ、言えるもんなら言ってみなさいよ」
「うぅ……くうっ……」
「アハハッ! ほんと、随分おとなしくなったものね。この私が作った特製の拷問装置、最高だったでしょう? ……イキたくてもイけなくて、恋人の名前まで呼んで触手におねだりとかしちゃって。それでもイかせてもらえなかった……。もう身体が破裂しそうになっちゃうぐらい、きっとつらいんでしょうねえ」
途中から囁くように声のボリュームを落とし、さらに人差し指を立ててゆきかぜのしこり切った乳首へと近づける。普段なら苛立ちを覚えるだけで何と言うことはないであろうその行為に対し、今の消耗した対魔忍の少女は過敏に反応を示してしまっていた。指先が乳首に触るか触らないかという絶妙な位置まで迫ると、ゆきかぜはそれを凝視して、反射的に胸の部分を突き出そうとしてしまう。
「おっと、残念。触ってあげるわけないでしょ。ウフフッ……」
焦らされ続けた上での更なる生殺しに、ゆきかぜの口から落胆のため息が漏れる。それを見て嗜虐的な笑みをこぼすと、美琴は触れる代わりにその尖りきった胸の頂へと軽く息を拭きかけた。
「ひっ……!? ひあああああああぁっ!」
鋭敏になりすぎた桃色の突起は、それすらも甘美な刺激と捉えてしまっていた。固定された四肢を震わせ、もっとねだるように淫らに身体をくねらせる。
「何、こんなのが気持ちいいわけ?」
「そ……そんな……こと……!」
「無い? 本当に? イきたいんじゃないの? もしメス豚みたいに無様におねだりしてみせるなら、私がイカせてあげないこともないわよ? ……そうね、この鬼神の腕の逞しい指で、あんたの膣内をぐちゃぐちゃにかき回してあげるわ。ずっとお預けを食らったその身体なら、さぞかし気持ちがいいでしょうね」
右腕に移植されている異形の腕をゆきかぜの股間へと近づけようとしつつ、美琴はそう嘯いてみせた。触れられるはずはないとわかってはいても反射的に腰は跳ね、刺激が欲しいと本能的に動いてしまう。
「さあ、どうする? あんた次第よ? ちゃんと『美琴様、申し訳ありませんでした。この憐れなメス豚に、どうかお情けをください』って恥も外聞も捨てて頼み込んでくるなら、考えてあげるわ」
「言うわけ……ないでしょ……」
「へえ? まだ強がれるってわけ。呆れた。やっぱりあんたみたいな小生意気な女は、あと1日ぐらいこの中に放り込んだほうが……」
「ドクター美琴、すまないがそのぐらいにしてもらえるかな。ゆきかぜはこの後抱きたいと言っているVIP待遇の客がいてな。焦らし責めをしているといったら、是非その身体のまま自分の前に連れてきて欲しいという要望だ」
「なん……ですって……」
呻くようにゆきかぜは問い返していた。この生殺しの地獄から解放されるのは喜ばしいことではある。だが、誰かも分からない相手に抱かれる、となれば話は別だ。以前1度身を堕としかけた娼婦のように今度こそなってしまうのではないかと、不安が心をよぎる。
「あら、そう。それは残念ね。今この小娘をいじめてあげたら、さぞかし見ごたえのあるおねだりをしてから涙を流して喜んでくれると思っていたのに。……まあいいわ。いじめ甲斐のある相手で私も久しぶりに血が滾っちゃった。言われたことを破る気はないから」
ひらひらと手を振り、美琴はゆきかぜから遠ざかった。それに対して安堵か、はたまた落胆か。ゆきかぜからため息が零れた。
「さて、次は凜子だ。俺が作らせた肉壷、果たして効果はいかほどかな」
愉快そうにリーアルが述べたところで、凜子を飲み込んでいた肉壷が肉の壁を開き始めた。今度も先ほどのゆきかぜの時同様、発情したメスの臭いが広がり、だがそれ以上にオスの精臭も辺りへと立ち込めていた。
そして中から現れたのは、本来ならば凛々しい表情と怜悧さを兼ね備えたクールな美貌を持っているはずの、美女対魔忍の無惨な姿。
「お……おっほおぉ……! おひり……おひりぃ……もう……やめれぇ……」
今やその対魔忍には元の面影は全く残っていなかった。目は焦点が虚ろでどこか喜悦すら含んで狂ったように微笑を浮かべ、半開きになった口からはだらしなく舌が突き出されている。不規則に身体をひくつかせ、今も触手が突き刺さったままの肛門からは胎内に吐き出されたであろう精液が腸液と混ざって溢れ零れていた。
「り……凜子……先輩……」
そのあまりの変貌振りに、さしものゆきかぜも動揺を隠せなかった。尊敬する先輩であり、相棒でもある凜子がこれほどまでに乱れ狂った様を見ることになるとは思ってもいなかったのだろう。
「ハッハッハ! これはまたなかなかに良い面構えになったものだな、凜子よ?」
リーアルの問いかけにも凜子は応じない。ただうわ言のように独り言を繰り返す。
「も……もう……おひりは……いやぁ……」
「おい、聞いているのか?」
パン、と頬を打たれ、短い悲鳴と共に凜子の瞳にようやく光が戻った。
「ひっ……!」
「聞いているのか、と言っているんだ」
「り……リーアル……」
「リーアル様、だ」
言うなり、リーアルは凜子の豊かな乳房の片方を手で握り潰す。
「ひいぃっ!? ひああああああああぁっ!」
無骨な手の中で膨らみの一方がぐにゃりと形を変え、凜子の身体が小さく痙攣していた。
「んひっ、ひうぅっ! あひゃあああああああんっ!」
「肉壷の効果は上々らしいな。これだけ乱暴に胸を揉まれても小さくイッているか。……おい凜子。壊れてはいないだろうな? 丸1日マンコには手をつけられずに胸とアナルを責められ続けた感想はどうだ?」
もう一方の肉鞠もひしゃげるように荒々しく揉み潰しながら、娼館の主は問いかける。だが返事はなく、凜子の口から漏れるのは悲鳴にも似た嬌声だけだった。
「あっ、あっ、あああああああああああああぁっ!」
「フン、媚薬が効きすぎているか。おい、アナルはどうだったかと聞いているんだ。答えないか、このメス豚が!」
今度は両乳首が捻るように抓り上げられた。胸の中でも取り分け鋭敏な箇所への暴力的な刺激で、またも身体を震わせて絶頂してしまう。
「お゛っ、おおおおおおおおおおおおおぉっ!?」
「答えろ! また延々とアナルアクメを極めさせるぞ!」
「や……やめれぇ……! もう……もうアナルは……嫌ぁ……!」
その答えを引き出すと、ようやくリーアルは満足したようだった。小さく肩を揺らして乳首から指を離す。
「んおおっ……! おっ、おぉ……」
ガクガクと身体を震わせ、凜子の身体が脱力した。ゆきかぜ以上に消耗している様子が窺える。
「さすがの凜子も連続でイキっぱなしとなってはこの様か。それもイッたのはアナルか胸……ああ、腋でもイッたか、この変態め。マンコでイキたくてしょうがないだろう?」
「う……あぁ……」
「まともな返事も出来んか。まあいい。お前の処女はこの後俺が直々に奪ってやる。楽しみに待っていろ」
応答もままならない凜子を見つめて醜い笑みを溢しつつ、リーアルはそう述べていた。
「で、この勝負、どっちの勝ちになるわけ?」
そこで聞こえてきた美琴の言葉に、勝負の提案主はようやくこれがゲームだったと思い出す。
「そういえば勝負をしていたんだったな。……2人ともこの様子だ、引き分けでいいのではないか?」
「適当ね。……でもまあどっちも立派な効力を示したのは間違いないわ。生意気な小娘とクールを装った女をただのメス豚に変えたわけだろうし、私は引き分けでも何でも文句無いわよ」
「さすがはドクター美琴、懐が深いな。ならそれでいいか。……なかなか楽しい余興だった。それから朧様に伝えておいてくれ。陽炎とか言う対魔忍の小娘の『説得』に手こずっているらしいが、必要とあれば俺がこの2人を堕として加勢に向かわせるか、あるいは俺が直々に手伝うことも出来るがどうしましょうか、とな」
「随分な自信ね。可能なの?」
美琴の問いに、リーアルは僅かに口の端を上げる。
「当然だ。ここまで弱っているならあと一押しで堕ちる。それがダメでも……とっておきがあるからな」
「とっておき?」
怪訝そうな顔の問い返しに、自信に満ちた顔が答えた。
「ああ。アンダーエデンの主の手腕、甘く見ないでもらいたいものだな。こいつらが奴隷娼婦に堕ちた時を想像すると……クックック……今から楽しみだ」
◇
肉壁から解放されたゆきかぜと凜子は、着ていた衣装を脱がされて両手を拘束され、さらに陽炎に使用され続けている薬物を投与されてから、リーアルによってVIP用の特別ルームへと連行されていた。ヨミハラの中でも一二を争う娼館であるアンダーエデンの中で、特に贅を尽くした部屋だ。
部屋の中には先客がいた。リーアル同様中年の男で肥満体質。その男の顔に、2人の目が見開かれる。
「あんた……!」
「久しぶりだな、ゆきかぜに凜子よ。4年ぶりか?」
一部肌の色が変わっている顎を撫でつつ、男はそう声をかけてくる。4年前、ゆきかぜと凜子、それから達郎が赴いたある任務において、ゆきかぜの蹴りで顎を砕かれた、薄汚れた政治家――。
「
「俺のことを覚えていてくれたとは光栄に思うぞゆきかぜ。この顎のお礼としてお前への復讐のチャンスを待っていたが、なかなか訪れなくてな。……だがそれがようやく今日叶いそうだ。嬉しいことだな」
「なんであんたがここにいるのよ……!」
「俺はここのパトロンといったようなものだ。……もっとも、
「兄と……弟だと……?」
凜子に問われ、ククッとリーアルが笑う。
「なんだ、いきなりネタばらしか、
「4年前の貴様らは俺を襲撃した後にここに潜入しようとしてきたわけだが、それ自体が罠だったのだよ。……しかしまさかあの井河アサギが直々に乗り込んできて邪魔をしたとはな。だがそれも今となってはどうでもいいことだ。4年という期間は決して短くはなかったが、俺はついにお前を抱く時が来たというわけだな、ゆきかぜよ」
抱く、という言葉に無意識のうちに子宮が疼いてしまう。無限に繰り返された焦らし責め。そのせいで体内に渦巻き続ける欲望。その苦しみから、ついに解放されるのかもしれない――。
「ふざけ……ないで……! 誰があんたなんかに……!」
それでも、ゆきかぜは懸命に拒絶の言葉を口にしていた。身体は絶頂を求めているが、こんな男に抱かれての解消などは望むはずもない。
「ほほう。丸1日焦らされたと聞いたが、まだまだ活きがいいな。……だがそんな態度でいいのかな? お前達の体内にはキメラ微生体が投与されていることを忘れていないか? 俺に反抗すれば、お前だけでなく凜子の手足も吹き飛ばしてやる。それでも肉達磨便器の生体オナホールとして使い道はあるだろうからな。ハハハ!」
「くっ……」
「この……外道っ……!」
唇を噛み締めた凜子に続いて、ゆきかぜも吐き捨てるように嫌悪感を露わにする。しかし暴れるだけも体力も無く、仮にあったとしてキメラ微生体によっていつでも手足が吹き飛ばせるという枷まで嵌められてしまっている。互いが互いを人質に取られているこの状況、もはやどうすることも出来ない。
「ゆきかぜは兄者が、凜子は俺が相手をしてやる。無論お前達に拒否権など無い。手足を吹き飛ばされたくなければ……」
「わかってるわよ、何度もうるさいわね! ……先輩」
「ああ……。不本意だが、助けが来るまではなんとしても耐えねば……。だが……くうっ……」
小声で話す2人だが、共に表情は暗かった。1日中触手による拷問紛いの凌辱を受けたばかりなのだ、無理は無い。焦らし責めとアナルによる連続絶頂責め。どちらも最高の性感帯である女性器を徹底して生殺しにされるという方法を受け、2人の身体は汚らわしい男達に抱かれるより早く、音を上げてしまいそうになっていた。
「それでも……対魔忍の誇りは忘れない……! そうだろう、ゆきかぜ?」
「はい! ……あ、そうか。最近どこかで聞いた言葉だと思ったら、陽炎の奴がそんなことを言ってましたね。あいつ……まるでこうなるのを予期していたかのように……」
「いずれ、そのことも問い質そう。そのためにも、私達はここで絶対に屈しない……!」
互いに消耗は激しい。それでも、同時に力強く頷いていた。自分達ならきっと耐えられる。そんな密かな決意が瞳から見て取れる。
「話は済んだか? ではさっさと来い。始めるぞ」
「ま、待て! 私とゆきかぜ、共にこの同じ部屋で、か……?」
「今更何を言っている、当然だろう。俺と兄者に犯されるお前達は、互いの痴態を見て昂り合うのだ。ククク……」
粘りつくような笑みを浮かべてから、リーアルは凜子を引き寄せて強引に押し倒した。
「くうっ……!」
「凜子先輩!」
「何をよそ見などしている? お前の相手は俺だと言われただろう!」
「きゃっ……!」
ゆきかぜも矢崎によって乱暴にベッドの上に転がされてしまう。薬によって全身に力が入らず、また、ここまでの責めで弱っている身体は呆気なく男の思惑通りに動かされていた。
「さあて、ゆきかぜよ。4年越しのこの顎の例、たっぷりしてやるとしよう」
「ふざけんじゃないわよ……! 誰が、あんたなんかに……!」
「いいのか? そんなに手足を吹っ飛ばされて肉便器達磨になるのがお望みか?」
自分だけでなく凜子も同様の仕打ちを受けてしまう。そう思うと、ゆきかぜはこれ以上言葉を続けられなかった。ギリッと歯を噛み締め、憎々しげに矢崎を睨みつけることしか出来ない。
「わかればいい。が、反抗的なのを手なずけるもの嫌いではないものの、もう少し最初から従順だと助かるな。……弟よ、その辺りまで調教してから、とはいかなかったのか?」
矢崎がそう問いかけてリーアルの方へ視線を移すと同時。
「ひぃあああああぁッ! あっ、あああああああああああっ!」
突如として耳に入ってきた凜子の嬌声にゆきかぜも顔を動かしていた。その目に飛び込んできたのは、ベッドの上で仰向けに寝転がり、豊満な胸を荒々しく揉みしだかれている凜子の姿。
「凜子……先輩……」
「ん? 何か言ったかな、兄者? すまんな、このメス豚が胸を揉まれただけでイッたらしくてな。うるさくてあまりよく聞こえなかった」
「ハハハッ! いや、お楽しみのところに水を差して悪かった。続けてくれ」
「ああ、では遠慮なくそうさせてもらおう。……さて、いくぞ凜子。記念すべき処女喪失、ここまで散々アナルを犯され続けてきたお前の、待ち望んだ瞬間だ。たっぷり味わえ!」
胸での絶頂で脱力している凜子の足を広げてリーアルは覆い被さる。それからいきり立った己の逸物を、有無を言わさず一気に男を知らない秘裂へと押し込んだ。
「……ッ!」
凜子の目が見開かれ、口も開けられる。だがそこから何も出てこない。初めて味わう痛みと圧迫感。それにより、声を詰まらせてしまっているのだ。
「あ゛、あ゛、あ゛あ゛あ゛あああああああああああぁっ!」
そして迸る絶叫。同時に身体を襲う快楽と痙攣。処女であったことを証明する破瓜の血を流しつつ、だが凜子の身体は確かに絶頂していた。
「クハハッ! 処女を奪われてイッたか! 無理も無いな、肉壷の中でアナルを犯され続けて『オマンコを犯してくれ』とねだっていたものな!」
「ち……がうぅ……! イッて……など……!」
「いないと言うのか? これでもそう言えるか?」
ズン、と一旦腰が引かれてから突き込まれた。気丈に振舞おうとした顔は蕩け、再び嬌声が溢れ出てしまう。
「んおっ、お゛お゛お゛ああああああああぁっ! まっ、まっれえええええ! こっ、これ……らめええええぇっ!」
「正直に言え。イッてるのだろう? 認めなければもっと激しく犯し抜くぞ!」
「イッ、イッてるっ! イッてるのおおおおおおっ! らからぁ……やめれええええええぇっ!」
「そうかそうか。つまり気持ちいいのだな? こうやって処女マンコを抉られるのがたまらないというわけだな?」
「そっ……そんらころ……!」
絶え間なく与えられる快楽に呂律まで怪しくなる。それでも必死に否定をしようとする凜子だが。
「ひっ……! ぎいいいいぃっ!」
胸を押し潰すように揉まれ、膣内を蹂躙されて悲鳴が漏れた。絶頂直後の敏感な身体に襲いかかる、快楽でありながら苦痛にも似た感覚。しかし肉壷による肛虐の連続絶頂と異なる女性器でのオーガズムは、凜子の理性を蕩かす甘美さを秘め、本能が危険信号を伝えていた。
「言え! 気持ちいいと言わないか!」
「ら……らめぇ……! それ言っらら……わらひ……おひひゃううぅっ!」
「ならこのまま壊してやる! イキまくって狂って壊れるがいい!」
「やめッ……やめれえええええぇっ! 言う……言いまひゅうううぅッ! きもひいいんれしゅうううぅっ! 処女マンコアクメ極めれ……イッれるのとまらにゃいいいいいいいぃッ!」
とうとう快楽を認めてしまった被虐の美女。「斬鬼の対魔忍」と呼ばれる凄腕の女剣士の面影は今は無く、だらしなく崩れ切った表情を浮かべることしか出来ない。
「あっ、あっ、ああああああぁっ!」
「ハハハ! 実にいい声、いい表情だ! 処女だったのにイキまくる変態メス豚が!」
「そっ、そうれしゅううぅっ! わらひは……初めてらのにもうなんろもイキまくってる……変態れしゅううううぅっ!」
「ではその変態の姿、後輩にも見てもらわないとな」
リーアルのその言葉に、僅かに残されていた理性の光が瞳に宿った。隣のベッドに目を移し、まだ犯されていない後輩と目が合ってしまう。
「み……見ないれくれぇ……! こんら……こんらわらひを……らめ……ゆきか……っ! おっ、おおおおぉっ!? おおああああああああぁぁっ!」
「せ……先輩……」
絶句するゆきかぜの目の前で膣を犯され、またしても迎えてしまう絶頂。我慢など到底不可能な、抗えない悦楽の波に身も心も流された今の凜子に出来ることは、ただただよがり狂うことだけだった。
「あ……あぁ……あへぁ……」
「随分と良い顔になったな、凜子。クールを装うより今の方がお前にはお似合いだ。……さて、もっともっとかわいがってやろう」
醜い中年男の唇が凜子に覆い被さる。しかし蕩けて消耗し切った今の彼女は、抵抗らしい抵抗も見せずに、どこか悦びすら見せる表情で、舌を絡ませてのディープキスに没頭してしまっていた。
「そん……な……」
一連の痴態を見せ付けられ、呆然としたゆきかぜはそう呟くことしか出来なかった。あの凜子が自分の目の前で乱れ狂わされ、嬌声を上げて男を受け入れ続けている。
信じたくない。夢なら早く覚めてほしい。ゆきかぜがどんなにそう願っても、目の前の光景は全く変わらない。いや、そんな絶望にも似た彼女の心の中に、無視し切れない感覚が浮かんできていた。
(でも……先輩、あんなに気持ち良さそうな顔をして……。ずっとイかせてもらえなかった私がイけたとしたら……どれだけの快感をえられるの……?)
キュン、と子宮が疼く。ほんの僅かに生まれてしまった、ここまでの苦悦から解放してもらえるかもしれないという希望。そして凜子すらも飲み込まれた快楽を味わえるのではないかという期待。
「あんな風に犯してもらいたいのか、ゆきかぜ?」
その心の揺れを見透かしたかのように、矢崎は耳元で囁いてきた。反射的に身体がビクッと震える。
「ちっ……違う……!」
「違う? ではお前のここがこんなに濡れているのは、どう説明するのかな?」
愛液で濡れそぼった秘唇が撫で上げられる。途端に燻っていた官能の炎が一気に燃え広がり、ゆきかぜの身体へと広がっていく。
「ひいっ……! いああああああああああぁっ!」
「もう発情しきって準備は万端だな。凜子は処女だったそうだが、あいつのものを受け入れたのだ。小慣れていないとはいえ、お前も俺のチンポを咥え込むぐらい、何と言うことはないだろう」
「何を……言って……ひっ……!?」
眼前に近づけられた矢崎の逸物に、ゆきかぜは思わず息を呑む。鼻を突く生臭さと共に現れた、逞しい肉の槍。自分の恋人のサイズを遥かに上回るそれに、言葉を失ってしまっていた。
(う……そ……。こんなに……大きいの……? 達郎のと……全然違う……!)
初めて目にする圧倒的な男性のシンボルを前に、意図せず喉を鳴らしてしまう。これほどの巨大なもので発情しきってしまった胎内を抉られたら、一体どれほどの快感を得られるのだろうか――。
(……ちっ、違う! 何を考えてるのよ! 私は、犯されたいなんて……)
「犯されたいと思っているのではないのか?」
まるで心を読んだかのようにかけられた矢崎の言葉に、ゆきかぜは小さく震えた。それでも動揺を押し殺し、懸命に強気を装って答える。
「そ、そんなこと思ってるはずがないでしょ!」
「それにしては随分と俺のチンポをまじまじと見つめていたな。初めてでは無いと聞いたが……。ああ、恋人の貧相なものと比較でもしていたか?」
「あんた……! それ以上達郎の事を馬鹿にするなら、絶対許さないから!」
「ほう、絶対許さないねえ……」
ニタニタと粘りつくような笑みを浮かべつつ、矢崎の顔がゆきかぜに迫った。
「どう許さないんだ? 術も使えず力もまともに入らない、発情し切ったその身体で俺に一糸報いるか? やりたいならやるのもいいかもしれんぞ。だが、代わりに待っているのはお前と凜子の手足の爆破だ。2人仲良く肉便器達磨になるのをお望みなら、好きにすればいい」
「この……下衆野郎……!」
「言ってくれるじゃないか。だが今のお前はそんな男に好き勝手言われて、結局は反論も出来ないんだよ。……まあいい。こういうじゃじゃ馬は、しっかりとした躾が必要だな。この俺が、直々に躾けてやるとしよう!」
言うが早いか、矢崎はゆきかぜの足を強引に押し開いた。そしてゆきかぜが抵抗しようとするより早く、ギンギンにそそり立ったペニスをゆきかぜの女穴へと押し込む。
「がっ……!」
突如として訪れた肉を割り開かれる感覚に、ゆきかぜは声を詰まらせて悶絶した。しかし次に訪れたのは痛みでも苦しみでもなかった。膣壁を擦り上げられ、子宮へと伝わった振動から生まれる、得も言われぬ快楽――。
「ひぃあああああああぁぁッ! イクッ……イグううううぅッ! あ゛っ、あ゛あ゛あ゛ああああああああぁッ!」
ずっと待ち望んでいた女性器への直接の刺激で、挿入されると同時にゆきかぜは絶頂を迎えていた。ここまで丸1日、あと一歩というところまで近づいてはするりと手をすり抜けていっただけに、そのオーガズムは実に深いものだった。甘美で魅惑的な感覚に酔いしれ、意識すら一瞬飛びかける。
しかし気を失うことはなかった。奥まで押し込まれたペニスが引き抜かれ、再度のオーガズムと同時に強引に覚醒させられる。そして奥まで抉られてまたも絶頂。ようやく快楽を与えてくれたオスの肉塊を逃すまいと、発情して蕩けきった膣はねだるように締め上げ、無意識のうちに腰を跳ねさせてしまっていた。
「んんっ、んンンンンンッ! うあああっ、あきゃあああああああぁっ!」
「ハハハ! イキっぱなしだな! そんなに俺のチンポが恋しいか? お前の淫乱マンコがぎゅうぎゅうとおねだりしてくるぞ!」
「そんな……わけ……ふくううううううぅっ!」
反論しようとしても一突きごとに絶え間ない絶頂感が訪れ、言葉は嬌声へと変わっていく。ゆきかぜの意思とは関係無く、ここまでの触手調教によって堕ちてしまった身体は、実に貪欲に快楽を欲していた。
(ダメ……ダメダメダメええええぇッ! これヤバい……気持ちよすぎておかしくなるうぅっ……! 耐えられない……こんなの……耐えられるわけないよおおおおぉっ! 達郎……たつろぉ……!)
心の中でいくら恋人の名を呼んでも、目の前にいるのは下卑た笑みを浮かべる男だけだった。その恋人のものより遥かに太いペニスが胎内を蹂躙し、心までも蝕んでいく。
「あまり使い込まれていない、いいマンコだな。俺のチンポの形を覚えこませてやる」
「いや……いやああぁっ! そんなの覚えない……覚えたくないいぃっ……!」
「そう言っているのは口だけだな。俺のザーメンが欲しいと、もう子宮は降りてきているぞ。ほら、わかるか? ここがお前の子宮口だ」
「ひっ……!? あくうぅっ! あはあああああぁっ!」
コツンと膣奥が小突かれた。ここまで散々生殺しをされてきたせいで、それだけで甘い声を上げてまた達してしまう。まるで制御出来ない快楽の渦に飲み込まれ、ゆきかぜの理性が次第に崩れようとしていた。
「我慢など無駄だということがよくわかっただろう? さっさと諦めろ。そうすればお前も楽しめるぞ?」
「楽しむ必要なんて……ああうぅっ……! ないぃ……!」
「ならば壊れるまで人間オナホールとして犯すだけだな。そら、どんどんいくぞ!」
華奢な腰を無骨な手でガッシリとホールドして、矢崎はピストンのギアを上げた。絶え間なく膣壁を抉られて子宮口を小突かれ、子宮を押し上げられ続ける度に、ゆきかぜは涎と共に悲鳴を振り撒く。
「いやああああああああぁっ! やめてえええええぇっ! おかしくなるっ……! おかしくなっちゃうからもうやめてよおおおおおおぉっ!」
「泣こうが喚こうがやめるはずなどあるか。俺のチンポを覚えさせ、子宮をザーメンでパンパンに満たして種付けしてやる! 小生意気な貴様をチンポ狂いの奴隷娼婦に躾けてやるぞ!」
「いや、いやいやいやあああぁッ! 達郎……たつろぉ……! ああっ、ああああああぁっ!」
肉と肉のぶつかり合う音が響く。寸止め地獄によって堕ちてしまった身体は早くオスで満たされたいとせがみ、だが心はそれを拒絶しようとする。懸命に耐えようとしても動かされ続ける腰の前にそれも叶わない。
(イッ……てるぅっ……! ダメぇ……嫌なのに……嫌なはずなのに……イクの止まらないよぉ……! こんな奴のチンポが私の子宮口とキスするたび……オマンコがキュンキュンしてたまらないぃ……! もう……私……これじゃあ……!)
不吉な予感が脳裏をよぎった、直後。
「出すぞゆきかぜ! 俺のザーメンで中出しアクメ極めてみせろ!」
抽送を続けられながらの矢崎の言葉にゆきかぜは青ざめた。恋人以外、それも憎む相手との性交のみならず、精まで胎内に受けようとしている。懸命に拒絶しようとする心と裏腹、堕ち切った身体はこの状況にも関わらず快楽を貪ろうとしてしまっていた。
「ダメええええぇッ! それだけは絶対にダメなのおぉっ! 妊娠しちゃう……赤ちゃん出来ちゃううううぅッ!」
「それを望んでいるんだよ! 俺の子供を孕ませてやる! イけ! 中出しアクメで盛大にイッて、無様なアヘ顔を晒してみせろ!」
言われた通りになるものかと心を奮い立たせ、瓦解寸前の身体に鞭を打つ。だがそれらも全て徒労に過ぎなかった。膣内の最奥で熱い濁流が爆ぜた瞬間、呆気ないほど簡単に身体は屈していた。
「あ、あ、あああああああぁぁッ! で、出てる……中に……中にぃぃっ! ダメ……これダメ……イク……イク、イックううううううううううぅッ!」
子宮口にぴったりと押し付けられた男根から迸る精液がその中を満たしていく。かつて恋人と避妊具越しに交わした行為とは比べ物にならないほどの快感が全身を襲い、ゆきかぜは足をピンと伸ばしたまま、これまで経験したことがないほどに深く絶頂していた。爪が立てられたシーツは破れるほどに皴が寄り、その激しさを物語っている。
「う、ああああぁ……。あ……あぁ……」
茫然自失の状態で、ゆきかぜは焦点の合わない瞳のまま、小さく呻き声を漏らした。矢崎と繋がった身体は未だ断続的に震えたままで、壮絶な絶頂状態から降りてこられないことを意味していた。
「まだイッているらしいな。お前の蕩けきったマンコが俺のチンポをきゅうきゅう締めつけてくるぞ。まだまだ欲しいというおねだりか?」
「そんな……こと……」
「ない、か? そう言いたいならだらしないそのイキ顔をなんとかしてからにするんだな。ハハハ!」
嘲りの言葉を投げかけられても、今のゆきかぜは反論も出来なかった。胎内を犯し続けていたペニスが引き抜かれる。逆流してきた精液が膣口から溢れ、シーツに染みを作っていた。
「折角出してやった俺のザーメンを溢すとは、勿体無いことをしおって。……まあいい。質問だ、ゆきかぜ。今の俺とのセックス、恋人などとやるおままごととは比べ物にならないほどに気持ちが良かっただろう?」
すぐさま反論しようとしたゆきかぜだったが、それは叶わなかった。生殺しからの激しい強姦まがいの性交によって連続絶頂を強いられ、消耗していたからと言う理由はある。が、そのこと以上に、今矢崎に言われたとおり達郎の時より遥かに勝る快楽を味わえたことを事実だと思ってしまったからだった。
「フン、図星だったか」
「ちっ……違う……! そんなこと……!」
「そう無理に強がるな。恥ずかしがることはないぞ。……見ろ。凜子の奴はもう随分と素直になったようだ。まだまだ満足出来んだろう? お前も凜子のように素直になれば、より深い極上の快楽を与えてやるぞ」
矢崎の言葉と視線に促され、凜子が堕ちるはずがないという願いと共にゆきかぜは顔を動かす。
「そんな……先輩……」
だがその希望は、無惨に引き裂かれた。今、凜子はベッドの上で四つん這いの姿勢を取り、背後からリーアルに犯されて喘ぎ続けていたのだ。しかも犯されている穴は先ほどまでは異なる、肉壷で延々と責められた続けた不浄の穴――。
「んほおおおおおおぉっ! お尻……ぎもぢいいいいいぃっ! アナルセックス……最高れしゅうううううぅっ!」
「肉壷に犯され続けたのが効いたな。マンコも好きだろうがこっちもお好みか」
「はっ……はいぃ……! らってぇ……ずっとお尻じゅぼじゅぼされてぇ……! もう凜子の肛門はトロトロのケツマンコになっちゃいましたぁ……!」
「全く、随分と素直になったものだ。……ほら見ろ、凜子。ゆきかぜがお前を見てるぞ」
リーアルに言われてゆきかぜを見つめた凜子の表情は、少し前とはもはや別人だった。かろうじて残されていた理性が完全に溶け、快楽の虜となってしまっている。そうわかるほどに、喜悦に満ちた笑みを浮かべていた。
「あはぁ……。どうした、ゆきかぜ……? お前も矢崎様に犯してもらって幸せなんだろう……?」
「あ……あぁ……」
心が軋む音が聞こえた気がした。絶対に屈するはずが無いと思っていた凜子の陥落を目の前でまざまざと見せつけられ、これ以上抵抗しても意味がないのではないかとも思ってしまう。
「凜子先輩……正気に戻ってください! 対魔忍の誇りは……さっき私と、それからあの時陽炎と交わした、どんな辱めにあっても屈しないという約束はどうなるんですか!」
「そんなの、もうどうでもいいじゃないか……。あぁん……。今こうして犯してもらって、私は最高に幸せで気持ちよくてたまらないんだ……。だから、お前も……」
濁った瞳と共にそう訴えかけられ、しかしゆきかぜは懸命に首を横に振る。
「い、嫌です! 達郎が私を待ってる……。それに、お母さんを捜すということも諦められません! だからお願いです、凜子先輩! しっかりしてください、元の凛々しい先輩に戻ってください!」
ゆきかぜがどんなに懇願しても、もう返って来るのはリーアルの肛虐によって漏れる喘ぎ声だけだった。凜子は本当に堕ちてしまった。そのことがはっきりとわかり、ゆきかぜは愕然とする。
「さて、見ての通り凜子は堕ちた。お前ももうくだらない意地を張るのはやめて、楽になったらどうだ?」
「な、なるわけないでしょ!」
「まだまだ身体は快楽を欲しているというのにか?」
矢崎の指が尖り切った乳首を摘み上げた。未だ発情状態にあり、勃起したままだった桃色の頂へと刺激を受けて、ゆきかぜの身体がギクギクと強張る。
「ひあぁっ……! あああああああぁっ!」
「口ではどんなに拒もうとしても、身体はもうダメなのだよ。諦めろ」
「い……やだ……! 私は……絶対に……!」
「クックック……。その頑固さ、まさに母親譲りというわけか。これはそろそろとっておきを使う時が来たようだな」
言いつつ、矢崎はリーアルへと目で何かを確認しようとしているようだった。
「なんだ兄者、もうあれを使うのか?」
「ああ。凜子は堕ちたがゆきかぜはまだこの様子だ。ダメ押しに是非とも、と思ってな」
「まったく、いい趣味をしているな。兄者に任せよう。好きにするといい」
「待ちな……さいよ……。あんた……お母さんのことを知ってるわけ……?」
乳首を責められての絶頂の余韻が引かぬままに、ゆきかぜは今のやり取りで気になった点を尋ねていた。しかし矢崎は答えず、醜い笑みを浮かべているだけである。
「答えないさいよ……! お母さんのことを知ってるの!?」
「俺が口で説明するよりも、もっと的確な答えを教えてくれる人間を用意している。そいつが全て答えくれるだろう。……おい! 入ってきていいぞ!」
矢崎が扉に向かってそう叫んだ。直後、入り口が開いて1人の女性が入ってくると同時に、ゆきかぜの目が驚愕で見開かれた。
「う……そ……」
どんなに心で嘘だと否定しようとしても、否定することの出来ない現実。
「紹介しよう。ゆきかぜ、お前もよく知っているかもしれないが。彼女は今では俺の専属奴隷娼婦となった女だ」
専属奴隷娼婦と紹介された女は、口の端を緩めて微笑を浮かべる。そこにあったのは、
目の当たりにした残酷な現実に、ゆきかぜは自分の心が今度こそ崩れてしまったことを感じていた。