※この作品はR-18です。

陽炎の揺らめき   作:天木武

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末路 その3

◇

 

 

 意識を取り戻した達郎は、服を全て脱がされた全裸の状態で両手両足を広げたまま拘束され、ベッドのようなところに寝かされていた。身体、特に下半身が燃えるように熱く、しかし力は入らない。眠らされているうちに何か薬を投与された、ということだろうか。

 

「くそっ……! ここは、一体……」

 

 道場で凜子の手刀を受け、それからゆきかぜの雷撃を浴びた。あの2人はもう自分が知る2人ではない。その事実が、胸に重くのしかかる。

 おそらくその2人に連れて来られたらしいが、だとするなら敵の本拠地、ということだろうか。首を動かして周囲を見渡し、どうにか情報を得ようとする。薄暗い部屋の中には鎖や手錠といった拘束器具、それから苦痛を与えるような拷問器具が目に入ってくる。が、ここがどこかという具体的情報はまるで見当たらない。

 

「起きたようだな、達郎」

 

 と、その時。重々しい部屋の扉が開かれて2人の美女が部屋の中へと入ってきた。彼を気絶させ、拉致した張本人。幼馴染であり恋人であるはずのゆきかぜと、彼の姉である凜子。

 

「ゆきかぜ……それに凜子姉……! どういうことなんだ!? 一体ここは!? すぐに拘束を解いてくれ!」

 

 矢継ぎ早に飛び出す質問。しかし逼迫した表情の達郎と裏腹、微笑すら浮かべたままでゆきかぜが口を開いた。

 

「そんないきなりいろいろ言わないでよ。答えに困るじゃない。とりあえず順番に答えてあげる。……まず拘束を解け、という話は了解できないわね。だってきっと達郎は暴れるでしょうから」

「次にどこかという質問だが、ここはヨミハラだ。正確には、そこにある娼館、アンダーエデンの地下室。反抗的な奴隷娼婦を再教育するための懲罰室、といったところかな。ここなら多少過激に使ってもいいということで、リーアル様にお願いして貸していただいたのだ」

「な……」

 

 変わり果てた幼馴染と姉の口から飛び出した信じがたい情報の連続に、達郎は言葉を失った。姉はここをヨミハラ、それもかつて侵入に失敗したアンダーエデンだと言い、さらには憎むべき敵であるはずのリーアルを「様」をつけて呼称した。敵の手によって堕とされてしまったのだと、彼にもそれがわかった。

 

「そしてどういうことか、っていうと……。ウフフ……」

 

 その達郎の直感を裏付けるように、妖艶な笑みを浮かべてゆきかぜが顔を近づける。そのまま、さも何事もないように、流れる動きで唇を重ねていた。

 

「えっ……?」

 

 あまりに突然のことに、達郎の思考が追いつかない。唇が離れて、ようやく呆けたような声をこぼしていた。

 

「……達郎、さっき、私のこと好きだって言ってくれたよね? 私も大好きよ。それでご主人様に、達郎も味方に引きこめないかお願いしてみたの。そしたら……朧様が口添えしてくれて。寛大なお心遣いで、許可してもらえたの。だから達郎、これからはずっとここで、私と凜子先輩と一緒にセックスできるのよ……」

「な……何言ってんだよ……! 頼むゆきかぜ、操られていないのなら正気に戻ってくれ! 凜子姉も!」

「だから言ってるじゃないの、私も凜子先輩も正気だ、って。今のこの姿が本来の私だって、わかったのよ」

「お前が知っている以前の私達とは少し違うのかもしれないが、ゆきかぜの言う通り、これが本来の私達、対魔忍としてその根源に触れた結果の姿だ。……お前もこちら側へ来い。そうすれば、あのアスカのように風遁の術を使いこなせるようになるかもしれないぞ」

 

 反論していたはずがいつの間にか相手のペースに飲み込まれ、さらには勧誘までされる。ずっと己の不足する力にコンプレックスを抱いてきた達郎にとって、「あのアスカのように」という力は魅力的にさえ思えた。事実、今目の前の2人から感じる力は、禍々しいものも感じるとはいえ、以前より遥かに勝っているようにも感じる。

 

「……でも」

 

 だが、達郎はそう口走っていた。

 

「俺は以前のゆきかぜと凜子姉が好きなんだ。今の……汚れた力にまみれてしまった2人じゃなくて、以前の、なんだ」

 

 普段はどこか情けなさすら醸し出している青年の、だがはっきりと言い切られたたその言葉に、妖艶に笑っていたゆきかぜの顔から笑みが消えた。

 

「……ムカついた」

「私もだ。……すまない、ゆきかぜ。我が愚弟は何もわかっていないらしい。これは少々不本意ではあるが、やはり美琴に頼むしかないらしい」

「ですね。……あんな奴に達郎を任せたくなかったけど、これじゃあそうするしかないか」

 

 どこかイライラした様子でため息をこぼし、ゆきかぜは鋭く達郎を見下ろす。

 

「達郎。『今の』あんたとセックスできるのは、多分今日が最初で最後だと思う。だから、あんたが腹上死する寸前までたっぷり責めてあげる。覚悟しなさいよ」

「ど……どういう意味だよ……?」

「今のお前では私達の仲間となるにふさわしくない。よって、桐生の妹によって、頭の中をいじってもらう。……それでも達郎であることに変わりはないからな。本当はお前が聞き分けのいい弟であるならそんなこともせずに済んでよかったのだが……残念だよ」

 

 ゆきかぜも凜子も、ひどく失望したような眼差しを達郎へと向けていた。その目を見て彼は思い出す。逸刀流の跡取り候補でありながらも、「秋山達郎」としてではなく、「秋山凜子の弟」としてしか見られなかった、侮蔑の視線。落第の存在であると思わされ、ひたすらに開き続ける2人との差を痛感せざるを得なかったあの感覚。彼が常に抱き続ける劣等感、惨めさを呼び起こされ、心がずきりと音を立てる。

 

「……でもね、達郎」

 

 そんな悩める青年の心を見透かしたかのように、ゆきかぜは優しげに恋人へと声をかけていた。

 

「あんたはもっと強くなれるわ。だから、何も心配ないの。だって、私と凜子先輩が愛する人なんですもの。ただ、その過程で今のあんたと少し違う人間になってしまう可能性はあるわけ。……そこで」

 

 すうっと、ロンググローブに包まれたゆきかぜの右手が達郎の股間へと伸びた。既に熱さを感じていたことに加え、恋人に触られたという事象もあいまって、無意識のうちに腰が跳ねてしまう。

 

「くっ……!」

「あはぁ……。ビクッてなった。かわいい」

「まったくだな。ご主人様達に比べたら随分と小さいサイズだが、そこがまたいい。……さて、ゆきかぜ。協力して大きくしてやろう」

「はい。そうですね」

 

 ゆきかぜは顔を達郎の股間へと近づけると、躊躇いなくその陰茎を口へと含んだ。さらに凜子が竿の下のタマ、陰嚢(いんのう)へと舌を伸ばす。親愛な女性2人の舌使いに、拘束された達郎はなす術なく、情けない声を漏らしながら腰をひくつかせることしかできない。

 

「あはっ。動いてる動いてる。もっといじってほしいー、って」

「まったく仕方のない弟だな。……んちゅっ、んむっ……」

 

 小馬鹿にしたように言いつつも、凜子の顔は恍惚としていた。タマの袋へ軽く口付けし、そして唇で啄ばむ。

 

「り、凜子姉……! もうやめてくれ……! そもそも姉弟でこんなこと……!」

「こんなこと? ……達郎、姉弟だろうがなんだろうが、そんなのは些細な問題だ。私は以前からお前が好きだった。姉と弟としてではなく、女と男として、だ。今ならはっきりとそう言える」

「そして私も言うまでもなく達郎のことが大好きなわけ。……だからね、凜子先輩と決めたの。対魔忍のトップ3を誘拐するついでに達郎もここに連れてきて、私達2人で一緒に愛しましょう、って」

 

 あまりにもインモラルなその発言に、「馬鹿な……」と以前の彼女達を知る達郎は口走っていた。複数の肉体関係、加えて近親相姦。確かに凜子には少しブラコンの気があったとは思うし、達郎も姉を女性として見たこともあった。だがこうもはっきりと言われたことに、戸惑いを隠せない。

 

「んっ……ふっ……んんっ……。あはぁ……。達郎のオチンチン……まだまだ青臭い味がしておいしい……。段々大きくなってきたし……」

「何、本当か!? ゆきかぜ、私と変わってくれ。私も達郎の弟チンポを味わってみたい……!」

「んもう、凜子先輩がっつきすぎ。……でもわかってます。取り合いは無し、友好的に達郎を愛するって私達の約束ですものね。どうぞ」

 

 特に嫉妬した様子もなく、ゆきかぜは大きくなりかけているペニスから口を離し、今しがた凜子が舐めていたタマと反対側のを舐め始める。

 

「どれ……。んっ……んむっ……。おお……弟チンポ……確かに青臭くて……美味だ……。んぐっ……んんっ……」

「ですよね。ご主人様みたいな逞しいのもいいけど、こういうのもたまんないです。……ちゅっ。ふふっ……こっちも入念に舐めてあげるからね」

「う、ううっ……!」

 

 呻き声をもらす達郎を無視し、堕ちた対魔忍の2人は口奉仕を続ける。凜子が亀頭に舌を這わせれば、ゆきかぜが皴のひとつひとつを伸ばすように陰嚢を舐めていく。性体験の少ない達郎は完全に翻弄され、なされるがままとなってしまっていた。

 

「んっ……んぐっ、んんっ……。ぷぁっ……! ふふふ……。姉フェラで弟チンポがこんなにギンギンになったぞ。さて、次は何がいい、達郎? パイズリでもしてやろうか……?」

「もう、凜子先輩は胸大きいからそういうことできていいですよね。どうせ私なんか……」

「ああ、すまないゆきかぜ。そう拗ねるな。……まあもうこのサイズなんだ、準備はいいだろう。お前に返そう」

「返す、って、このチンポは私達2人のものですよ。仲良くいきましょう。……でも、お先に失礼しますね」

 

 ゆきかぜが拘束された達郎に跨るように立ち膝となる。それから股間を隠す布をずらし、愛液まみれの秘裂を指で開いてみせた。

 

「わかる、達郎……。私のオマンコ……達郎のチンポを入れてもらいたいってもうこんなになってるのよ。……ねえ、私のことを好きって言ってくれたけど、じゃあ当然ここは童貞ってことよね?」

「そ、そんなの……!」

「どうなの? 答えて。……私が達郎のチンポの初めてのオマンコになるかどうか、重要なことなんだから」

 

 至極真面目な表情で、いや、それ以上に狂気すらはらんだ瞳で見つめつつ、ゆきかぜはそう尋ねていた。「ちゃんと答えなければ殺す」とまで思えるほどに訴えかけてくる目力。その前に、気圧された達郎は無言のまま、ゆっくりと首を縦に振っていた。

 

「……そっか! よかった。もし私と凜子先輩以外の女に毒されたような浮気性の腐れチンポだったら、今この場で引きちぎってやろうかと思っちゃったから」

「言いすぎだぞ、ゆきかぜ。達郎が怯えてチンポが縮んでしまったらどうする。……しかし確かに、他の女の味を既に知ってしまっているとあったならば、私もただでは置かないところだったな」

「そういうわけだから達郎。……私と凜子先輩が、あんたに女を教えてあげる。そして……私達以外の女を知る必要はない。わかった?」

 

 疑問系で尋ねながらも、ゆきかぜは達郎の答えを待たなかった。有無を言わせぬ一方的な了承を取り付け、彼女は膣口へとペニスの先端を押し当てる。

 

「ゆ……ゆきかぜ……! やめ……っ!」

「どうして? 私は達郎が好き。達郎も私が好きでしょ? あ、もしかして逆レイプみたいになってるこの状態が嫌? でもそんなの、すぐにどうでもよくなるから。じゃあ……いくよ……っ!」

 

 ズン、と体重をかけてゆきかぜが腰を降ろす。滾る男のシンボルが膣壁を割り開き、ゆきかぜは恍惚と表情を歪ませて悦びの声を上げた。

 

「あっ……はぁ……! 達郎のオチンチン……入ってきたあ……!」

「う、ううっ……!」

 

 一方で達郎は未知の衝動を堪えるように歯を食いしばっていた。密かに夢見ていた、だがこんな形で成し遂げられるはずではなかった性交。そんなのは甘い幻想だと言わんばかりに、馬乗りになったゆきかぜが微笑とともに顔を近づけてくる。

 

「どうしたの、達郎? 童貞卒業できたのに喜ばないの? 私とセックスできて、嬉しいでしょ?」

「ち……違う……。俺はこういう形を望んでいたんじゃなくて……!」

「形なんてどうでもいいじゃない。とにかくこれで、達郎にとっての初マンコは私、ってことになったわけね。……ねえ、どう? 初めてのオマンコの感想は?」

「うっ……くうっ……!」

 

 答えは無く、達郎は視線をゆきかぜから逸らしただけだった。それでも堕落の雷撃は鼻を鳴らして小さく笑ってから、唇へと自分のそれを当てる。そして身体を起こし、腰を浮かせ始めた。

 

「じゃあ始めちゃうよ。気持ちよくなったら遠慮なく出していいからね……」

 

 腰を浮かせてペニスが抜ける、と思った矢先。今度はゆっくりと降ろされる。恋人のペニスを味わっているかのように、焦らそうとしながらじっくり、たっぷりと。ともすればそれだけで射精をしてしまうほどの、見事な腰使いだった。短期間のうちに奴隷娼婦として仕立て上げられた騎乗位のテクニックで、ゆきかぜは達郎を責め立て始めた。

 

「ぐっ……くうっ……!」

 

 頼りなさげな青年の顔がしかめられ、唇が真一文字に結ばれる。その表情に、ゆきかぜの中の嗜虐心がそそられていく。

 

「あはっ、達郎の癖に我慢しようなんてわけ? もう、生意気。……そんなの、すぐにできないようにしてあげるから」

 

 ゆきかぜの腰のギアが上がった。遠慮がちだった動きが速度を増し、肉と肉とがぶつかり合う音が室内へと響き渡る。

 

「あんっ、あんっ、ああああぁんっ……! ねえ、達郎、気持ちいい? 気持ちいいでしょ? 素直になりなさいよ……ああんっ!」

「う、ううっ……! た、頼む……ゆきかぜ……! こんなことはやめてくれ……!」

「何よ、あんたまだそんなつまんないこと言ってるの?」

 

 それまでの楽しそうだった表情から一転。ひどく興醒めしたようにゆきかぜが恋人を見下ろす。その目は実に冷たく、果たして本当に恋人であるのかを疑いたくなるほどであった。

 

「凜子先輩。これ以上余計な事を言えないように、こいつの口、塞いじゃってください」

「了解した。……さあて、達郎よ。どうやって塞がれるのがいい? キスか? 赤ん坊のように胸を吸わせてやろうか? それとも顔面騎乗か?」

「何言って……! 凜子姉も頼むから正気に……」

「本当にくだらないことを言うものだな。我が弟として情けない。……もういい」

 

 一方的に会話を打ち切ると、凜子は服を脱ぎ、ゆきかぜ同様の立ち膝の状態で達郎に跨った。ただ、その場所は彼の顔の上である。

 

「何を……!」

「もう喋る必要はない。姉のマンコの匂いを嗅がせて、黙らせてやろう」

 

 そのまま腰を降ろす。丁度鼻と口の辺りを姉の身体で圧迫され、達郎は苦しそうに呻き声を上げていた。

 

「う、あああぁっ……! り、凜子姉……! 息……苦し……!」

「ああ、いいぞ……。お前の吐息が丁度オマンコに当たっていい具合だ……。舐めてくれるともっと嬉しいのだが……まあいい。黙らせたついでに、勝手に楽しませてもらうとするよ」

 

 ゆきかぜは腰を上下に、凜子は前後に振り、達郎を責め立て始めた。妖艶な美女達によるダブル騎乗責めに、下になった青年は身悶える。幼馴染の膣壁によってペニスが絞り上げられることで腰は跳ね、姉の押し付けられた股間による息苦しさから逃れようと顔を動かそうとする。拘束されていることによってまともに抵抗もできず、顔を圧迫されているためにくぐもった呻き声を上げることしかできない。しかし堕ちた対魔忍の2人はそんな無様な恋人の様子を、実に愉快そうに見つめ、互いに口元に微笑を浮かべてさえいた。

 

「ほんと、情けない。こんな状態でもチンポバッキバキに勃起させて感じちゃってるんだ。……それとも私の中がそれだけ気持ちいい、ってことかな? あ、きっとそうだよね。そうに違いないよね、達郎。ウフフ……」

「姉の匂いもたまらないだろう? 蒸れ蒸れのオマンコの、発情したメスの香りだ……。お前の肺の中を姉臭でいっぱいにしてやるぞ……」

 

 続けられる、望まぬ逆レイプ。だが性経験が自慰程度で、対人では皆無と言ってもいい達郎は身体を正直に反応させてしまう。そんな状態ではたかがしれている忍耐など、短期間とはいえ奴隷娼婦としての知識と経験を得た2人の前では何の役にも立たなかった。

 

「う、ううっ……!」

「なあに、達郎? ああ、もう出そう? 仕方ないよね、ちょっと前まで童貞チンポだったんだから。ほら、出していいわよ。私の膣の中、子宮に届くぐらいに思いっきりビューって出してね」

 

 これまでのは遊びだったといわんばかりに、ゆきかぜの逆ピストンが一気にペースアップした。膝立ちからしゃがみの姿勢へと移行し、右手をついてバランスをとる。決して自由といえない姿勢であるにも関わらず、対魔忍として培われた身体能力と並行感覚で、女性上位の体勢でありながら猛烈な速度で腰を振り始めた。同時に漏れていた達郎の声もトーンが上がり、もはや余裕がないことを如実に表していた。

 

「あっ、あっ、あっ、あああああっ……! どう、達郎? 気持ちいい? ああっ……ねえ、気持ちいいでしょ!?」

 

 空いている左手でなだらかな胸を刺激しつつそう尋ねる赤いドレスの痴女。指の間に挟まれた頂は既に痛々しいほどに勃起し、この逆レイプに陶酔していることを意味してた。

 

「イッてよ、達郎、ねえ! ほら、ほら、ほらほら!」

 

 より一層深く、激しく腰が打ちつけられる。だがそれもただ乱暴なだけではない。同時に彼女の膣内は淫らにうねり、まだ青い勃起ペニスを絞り上げている。手淫がせいぜいという性感に不慣れな男性器は、早く精を吐き出したいとビクビクと悶えていた。

 

「も、もうやめ……っ! ゆ、ゆきかぜ……!」

「出る? いいのよ、出して……! 私の中に達郎ザーメン、いっぱい注いでえっ!」

 

 恋人の精液を欲して膣壁が収縮する。その前に青年の健気な我慢は限界を向かえ、ゆきかぜの胎内へと勢いよくスペルマを吐き出していた。その瞬間を奴隷娼婦へと堕ちた対魔忍は見事に見極め、一層深くペニスを迎え入れる。子宮口にキスする形での射精は幼い子宮を染め上げ、満たしていく。

 

「あっ、ああっ……! きたっ……達郎ザーメン……! 私の中にぃっ……! あっ、熱くて……イクっ……イクうッ……! 私……達郎に中出しされてイッちゃううううううぅッ!」

 

 騎乗位のまま腰をガクガクと震わせて絶頂を迎える堕落の雷撃。喜悦に満ちた表情はかつての彼女のはまるで別物で、幼さを秘めながらも実に妖しく、艶やかであった。

 

「ふっ、あぁ……。ウフフ……。違うとか嫌だとか言ってても、結局はイッちゃうんじゃない。しかもこんなに射精しちゃって……。ねえ、達郎も気持ちよかったでしょ?」

 

 凜子に顔面騎乗されたままの達郎にゆきかぜが問いかけるも、答えは無い。

 

「ふーん、無視か。つまんないの。まあいいや」

 

 達郎の上に乗っていたゆきかぜが腰を上げる。それから右手は股間に、今しがた射精された膣内をかき混ぜつつ、口でペニスを口に咥えた。

 

「くっ……ううっ……! ゆき……かぜ……何を……!」

「お掃除。ここまでするのが、礼儀だからね。……んむっ……ぴちゅっ……んっ、んんっ……」

 

 射精を終えて萎み出した陰茎へとゆきかぜが舌を這わせていく。その刺激に再び達郎は呻き声を上げて腰を無意識に跳ねさせてしまうも、一旦精液を出し終えたためか、なかなか大きくならない。

 

「ぷあっ……! うーん、綺麗にはなったけど、あまり大きくならないなあ……」

「まったく、こっちもせっかく姉マンコを堪能させてやっていたのに、全然舌も何も使ってくれん。クンニぐらい、言葉を知らなくてもできるだろうに……」

 

 さらに不満を述べつつ、凜子も顔の上に乗せていた股間を浮かせていた。ようやく圧迫から解放され、達郎は苦しそうに酸素を求めて肩を揺らす。

 

「ゆきかぜ。あれで強引に立ててやってくれ。こんなに縮んでしまっていては、セックスどころではない」

「あれ、ですね。わかりました」

 

 ニヤッとゆきかぜに不気味な笑みが浮かぶ。それから右手を、今さっきまで自分の膣を抉っていたペニスの近くへとかざし――。

 

「ぐっ、うあぁっ!?」

 

 バチッ、という音を響かせ、同時に達郎も苦しそうな声を上げていた。

 

「なっ……ゆきかぜ……何を……!?」

「心配しないで。死にはしないわ。……人の身体ってね、微弱な電気信号で情報のやり取りをしてるらしいの。それで、今あんたのオチンチンに私の術でちょっとだけ電気を流してあげた。……結果、どうなると思う?」

「ぐ、ううっ……!」

 

 ゆきかぜの問いに達郎は答えられなかった。いや答える必要などない。今、己の身体に起こった異変を、彼は誰よりもはっきりと痛感しているのだから。

 

「こうなっちゃうのよ! ほら、また立った! 立派な勃起チンポのできあがりー、ってわけ!」

「さて、これで姉ともセックスできるというわけだな、達郎」

 

 相棒同様のいびつな笑みを浮かべつつ、凜子は弟へと笑いかけていた。

 

「ダメだ……凜子姉……! 姉弟でなんて……!」

「今更そんなことがなんだというのだ。弟であろうが、私がお前を愛している気持ちには関係ない。……それに、心配もしなくていいぞ。お前にとっての初マンコはゆきかぜだったわけだが、私はお前にとっての初アナルになるのだからな」

 

 その言葉は嘘では無かった。凜子は先ほどの顔面騎乗で達郎に押し付けて濡れていた膣穴ではなく、その後ろの肛門を広げていた。排泄のための穴にペニスをあてがい、しかし一方で達郎は混乱し、懇願するように口を開く。

 

「り、凜子姉……! ちょっと待って……! そ、そんなところで……!」

「心配はいらないぞ。ちゃんと拡張済みだし、浣腸も済ませておいたから綺麗だ。何よりこっちなら、お前が心配してる禁忌の子を孕む可能性もない。そして……私はオマンコよりケツマンコの方が感じる変態だからな。是非お前のザーメンを、このケツマンコで味わいたいんだ」

「凜子先輩のアナルはご主人様からのお墨付きの気持ちよさよ。悔しいけど、私より気持ちよくてすぐ出しちゃうかもね」

 

 小悪魔のような笑みを浮かべ、ゆきかぜがそう補足する。話している間も、今さっき達郎に射精された膣をいじりながら、だ。

 

「ではいくぞ。姉のケツマンコ……お前にとって初のケツマンコを、たっぷりと堪能してくれ……」

 

 凜子の排泄穴が、強制的に勃起させられた達郎の肉槍を飲み込んでいく。本来性交のための器官ではないにも関わらず、咥えこまれていく様は実に自然であった。

 

「あっ……あぁ……! ほら、入ってくるぞ……! はっ、あっ、ああぁんっ……!」

 

 膣壁とはまた異なる腸壁の感覚。実の姉を相手にという禁断の性交でありながらも、そんな理性を消し飛ばすほどに凜子の肛門はもはや性器として機能していた。まさに名器ともいえるその快楽の前に、出してしまいたいという情動を懸命に抑えようと、弟は顔をしかめる。

 

「どうした、達郎……? そんなつらそうな顔をして……。我慢しなくていいぞ……。出したいなら、全部を入れると同時に出してしまってもいいのだからな……。それっ……!」

「くっ……うああっ……!」

 

 恍惚とした表情で、凜子はペニスを全て飲み込んでいた。同時に達郎も苦しそうな声を上げるが、挿入と同時に射精とはいかなかったらしい。実の姉が相手ということも関係しているのか、ゆきかぜの時以上に我慢しようとする気配を醸し出していた。

 

「ウフフ……。全部……飲み込んだぞ……。それじゃあ動くからな……。我慢できなくなったら、いつでも姉のケツマンコに出すんだぞ……」

「ま、待って凜子姉……う、くうっ……!」

 

 達郎の抗議の声は届かない。それより早く、凜子は腰を動かし始めていた。お尻という場所の都合上、背後に手をつき、足をがに股に開きながら腰を上下させるという、先ほどのゆきかぜ以上に不自然な姿勢を強いられる。それでもそのゆきかぜ同様、対魔忍としての優れた身体能力はまるで苦にさせた様子は無かった。そして始められる、逆アナルピストン。

 

「くぅああぁ……! 弟チンポすごいぃ……! 太さがそれほどでもないのにこの快感……! やはり姉弟で身体の愛称はばっちりと言うわけか……?」

「う、ううっ……! た、頼む凜子姉……抜いてくれ……!」

「なんでだ、達郎……? 姉アナルは気持ちよくないか? なら……文句を言えないようにしてやろう……!」

 

 淫らに腰をくねらせ、豊満な胸を揺らし、弟を誘惑していく堕落の姉。その動きが見た目だけではないということは、達郎の表情がより一層しかめられたことからも明らかだった。

 

「あ、凜子先輩本気だ。ご主人様も太鼓判を押すあの腰使い、私にも真似できないのよね。……どんな男も虜にしてしまうという魅惑のダンス。先輩はプロポーションも抜群だから見た目も映えるし、それ以上にチンポを吸い上げるような中の動きが素晴らしいらしいわ。どう、達郎。そうなの?」

 

 説明しつつ、ゆきかぜはに答えを求めて、にこやかに達郎の顔を覗き込む。が、やはりというべきか、返答は無かった。つまらなそうに口を尖らさせたゆきかぜへ、妖艶に腰を振りながら凜子が声をかける。

 

「ゆきかぜ……ふっ、あぁっ……。どうせつまらん呻き声しか上げない弟の口を……あっ、はぁっ……! 塞いでやってくれるか……?」

「お安い御用です。……達郎、キスしよっか。好きだったよね、私とのキス。さっきは軽くだったけど、今度はたっぷりしてあげるから」

 

 姉のアナルで逆に責められる達郎の唇に、ゆきかぜが自分のものを重ねた。それから口腔を割開き舌を絡ませ合い、同時に先ほど射精された膣内を指で慰める。

 

「んっ……ふうっ……うんっ……」

「あぁ……ゆきかぜと達郎がキスしてるのを見てると……んんっ、妬いてしまいそうだ……。達郎……お前のチンポ……あぁっ……姉が搾り取ってやるからな……!」

 

 部屋にはゆきかぜと達郎が唾液を絡ませ合う音と、互いに鼻から抜ける吐息の音。ゆきかぜが股間をいじるたびに響く水音。そして、凜子の喘ぎ声にアナルセックスによって腸液がかき回される音が混じりあい、実に淫靡なハーモニーを奏でていた。

 その凜子のペースが早められる。彼女としてはまだまだ余裕がある。が、達郎の限界の方が先に訪れるであろうことを察し、自分も射精のタイミングに合わせて絶頂を迎えたいと、豊満な胸を手で揉みしだき、さらにペースを上げることで無理矢理身体を昂らせていた。

 

「あっ、ああっ……! 達郎……そろそろイクのだろう……? 姉のケツ穴でチンポを扱きあげられて、幼馴染の恋人にキスをされて……。情けなくイッてしまうのだろう? いいぞ、姉はどんな弟だろうと受け入れる……。さあ、姉のアナルを、お前のザーメンで染め上げてくれ……!」

 

 凜子はより深く達郎の逸物を己の肛門へと突き刺す。一方のゆきかぜも負けじと、舌と唾液を絡ませ合ってのディープキスを堪能していた。2人の前に、背徳感で必死に耐えようとする達郎ももう踏ん張りが効かなくなろうとしていた。

 

「んちゅっ……ちゅっ……ンッ……んんんっ……。フフ……凜子先輩すごい……。達郎も我慢する必要ないんだよ。ってか、達郎の癖に我慢することの方が生意気なんだから。……んむっ……チュッ……」

 

 口はゆきかぜによって。

 

「ゆきかぜの……あっ、はあっ……言うとおりだ……。ほら、もう出てしまうのだろう? 出してくれ……私の中に……たっぷり出してくれぇっ……!」

 

 ペニスは凜子によって責め立てられる。それでもどうにか持ちこたえようとするも、性体験の乏しい青年に、そんなことができるはずもなかった。

 

「うっ……くうっ……!」

 

 キスによって塞がれている口から苦しそうなうめき声が漏れた。同時に腰が跳ね、凜子の腸内深くへと熱い濁流が流れ込む。

 

「あっ、あああっ……! きた……達郎ザーメン……! あっ、熱くて……これえっ……! おっ、んおおおおっ……! イクッ……イクうううッ……! アナルアクメイックうううううううぅッ!」

 

 クールなはずの表情を乱れさせてエクスタシーに酔いしれるかつての斬鬼の対魔忍。弟との性交という禁忌を犯したという事実すら彼女の心を興奮させ、狂わせていく。そこに達郎のよく知る姉の姿は、どこにもなかった。

 

「う、うぅ……。凜子……姉……」

 

 ゆきかぜとの唾液の糸を唇に引かせながら、達郎は力無く呻く。そんな弟を妖艶な目で見下ろし、小さく舌なめずりしてから姉は腰を浮かせて結合を外した。それから先ほどゆきかぜがしたように、口で掃除を始める。

 

「さてと。これで達郎は初オマンコと初アナルを経験した、ってわけね」

 

 その様子を眺めつつ、さも何事もないように、嬉しそうにゆきかぜが口を開く。

 

「でもまだまだ、終わらないわ。私達の知ってる達郎との思い出を、少しでも多く作りたいんですもの。……今度は私のアナルを堪能させてあげる。その後は凜子先輩のオマンコよ」

「そ……そんな……! ゆきかぜ、凜子姉、頼むから正気に戻ってくれ……! それに俺はもう……」

「立たない、か? 私の弟だというのに、たった2度の射精でもう泣き言か。だがそれは心配ない。……ゆきかぜ」

 

 ペニスの掃除をしていた凜子が口を離す。それを待っていたと言わんばかりに、ゆきかぜは右手を近づけると、先ほど同様微弱な電流を流していた。

 

「ぐっ、ああっ……!」

「ほら、これでまた勃起したじゃない。……とはいえ、出る量が減るんじゃそれはそれで問題か。……凜子先輩」

「ああ、わかっている。美琴の精力剤を投与しよう。オスをケダモノに変えるほどの効果があるそうだからな。そっちは私がやる。ゆきかぜ、2回戦を始めてていいぞ」

「ありがとうございます。……じゃ、お言葉に甘えて」

 

 再びゆきかぜが達郎に跨った。彼女の力で強制的に勃起させられたペニスの先に当てがわれるのは、さっきの膣とは異なる、凜子同様の肛門。

 

「ま、待ってくれゆきかぜ……! 俺、もう……!」

「今の私達の話聞いてたでしょ? 精力剤あるからすぐ私達とセックスしたくてたまらなくなるから。……大体私も凜子先輩も、それぞれあと5回はやるつもりでいたんだし」

 

 その言葉に達郎は言葉を失った。だがゆきかぜは関係無いとばかりに、事前に愛液と達郎の精液で濡らしておいた肛門へとペニスを押し入れる。

 

「ああっ……はあっ……! オマンコもいいけど……ケツマンコもいい……っ!」

 

 喜悦に表情を歪ませて、少し前の凜子同様の逆アナルピストンが始められた。

 

 まるでこのときをずっと待っていたかのように、堕ちた雷撃と斬鬼の狂った宴は続けられる。アンダーエデンの地下の一室には、2人の歓喜に満ちた嬌声が響き続けていた。

 

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