スキル『マジックバッグ』で女性冒険者を悦ばせていたら伝説の男になった。 作:もすまっく
「……ミゼ、ユウマをお願いしてもいい?」
「え?」
エルダリアは僅かに体を震わせているユウマの頭をそっと撫でる。
「予定していた彼女があんな事になったでしょ?その彼女を救った形で帰って来るなんて、運命だと思わない?」
「……本気?」
「本気も本気。だからユウマをお願いしたいのよ。もしこれであの子まで加わるとなれば、後衛は貴女だけになってしまうけど前衛は多分誰も抜けなくなるわ」
それに―――、とエルダリアはエリカの方へ視線を向ける。
「ここまで連れて来てしまった私達の失態ってやつも無かった事に出来るしね?」
それを聞いたミゼーレは顔を綻ばせた。
◇◇◇
「それで?二手に分かれて何をしようって?」
「人聞きの悪い事を言わないでよエリカ?それにそんな警戒しなくたっていいじゃない?」
他人《エリカ》を自分達と同じ場所へ引きずり込もうとしている彼女が一体何を言っているんだという話ではあるが、当然エリカはそんな事を知っている訳もなく。
「警戒、というより困惑してる」
「困惑?」
「そう。貴女達二人が男に媚びてる姿なんて正直見たく無かったから」
エリカはその綺麗な顔を歪め嫌悪感を露わにした。
「媚びてる……ね。ねぇエリカ?」
「何?」
「男が嫌い?」
「嫌い」
「どうして?」
「……」
「エリカ?」
「……あいつらは」
「うん」
「あいつらは、まだ弱かった頃の私には優しさを見せて近寄って来た」
嫌悪感のみならず僅かな怒りすら含んだ瞳でどこかを見つめているエリカ。
「しかも自分から近づいて来たくせに、その態度には女だからっていう理由だけで私を見下してるのが丸分かりで、更にそのくせどうやって私を抱こうかって考えてるような、そんな薄汚い目で見て来る猿ばかりだったのよ。嫌いになる理由しかないじゃん」
「……成る程……ね」
「だから私は貴女達を見ていい友人になれると思った。そんな奴らの中に混じってそれでも自分というものを強く持って堂々としてた。男なんかに媚びずに強い冒険者であろうとしてた……なのに―――」
エリカは心から悔しそうに、いつの間にか握っていたその拳を強く握り締める。
「―――なのに、その様は何?あんな弱そうな男に気持ちの悪い声で甘えて……一体貴方達どうしたの?何があったの?!」
エルダリアは強く睨みつけるエリカと目を合わせながら、突然その顔に笑みを浮かべた。
「何?何で笑ってるの?」
「ふふ、ごめんなさい」
「何がおかしいの?もしかしてふざけてる?」
「違うのよエリカ。ふざけてる訳じゃ無いの」
「何が違うの?ふざけてないなら何で笑うの?」
「ふふ、でもそうね。何でかって言われると―――」
その顔に笑みを浮かべていたエルダリアは、優しくも妖しい光をその瞳に宿しエリカを真っすぐに見つめた。
「―――やっぱり貴女もこっちに来るべきだと思ったから、かしらね?」
◇◇◇
ベッドの縁に隣り合って座っているユウマとミゼーレ。
ユウマの頭を自分の胸に抱えながら優しく頭を撫でているミゼーレは、まるで母のように優しく温かかった。
「……すいません、ミゼーレさん」
「うぅん、謝らなくていいのよユウマ?」
前に会った時とは髪型は違うが、あの真っ黒な服としっとりとした黒い髪、そして何もかもを吸い込むような漆黒の瞳は忘れる事が無い。
ユウマは自分の余りの情けなさと、何一つ成長していない自分に改めて強い嫌悪感を抱いてしまっていた。
「俺は、結局ただ女性を抱いて甘えているだけで、ただの臆病者のまま何一つ成長なんてしてなかった……そんなの当たり前の事だったのに……」
魔獣という恐怖に打ち勝つどころかその恐怖から逃げ、結局はこうして甘やかしてくれる彼女達に甘え続けて来た。
自分にしか出来ない仕事だと思ってやって来た事も、彼女のその姿を見るだけで当時の事を思い出し、動揺して震えてしまうという情けなさ。
「……ミゼーレさん……俺は、何だったら……出来るんでしょうか?」
ミゼーレはユウマの言葉に答える代わりに、彼のその頭をぎゅうっとその胸に抱き締める。
「……すいません……これを聞く事自体がもう、甘えですよね」
まだ学生だった頃に突然この世界へと飛ばされてしまった事で、日本の現代社会というものに揉まれずに来た彼は、年齢も体も今では完全な大人となってはいたが心だけはそうではなかった。
例え死が目の前に迫り、その命を諦めた瞬間を体験したとしても、それは心の成長には繋がらなかった。
寧ろ守ってくれる存在を求めるようになってしまった、優しく包み込んでくれる存在に甘えるようになってしまった。
「女に甘えているだけで、まともに戦えない情けない男」
突然の彼女の言葉に、ユウマは全身から嫌な汗が噴きだすのを感じその身を固くさせた。
「でも、私はそれでいいと思っているの」
ミゼーレは抱いていた胸からユウマの頭を離し、彼の顔を自分へと向かせると優しい瞳でじっと見つめた。
「代わりに貴方はそのスキルを得た……いえ、選ばれた。そう考えればそれが貴方の役割なんじゃないかって私はそう思うのよ」
「スキルに選ばれた……俺の役割……?」
「そう。貴方を守ってあげたい、優しく抱き締めてあげたい、いっぱい甘やかしてあげたい。潜在的にユウマをそう思ってくれる女性を引き寄せて、そしてそれを叶える為に魔力を与えて強くする―――どう?そう言われると何だかそんな感じがして来ない?」
「……潜在的に、俺を?」
「勿論これは私が適当に考えた『かもしれない』っていうだけの話よ?だって女性の中に射精して効果があるスキルだなんて普通はあり得ないし、聞いた事が無いもの」
「それは……まぁ、確かに……」
「そんなスキルを持ったのが貴方だったっていうのが重要だと思うのよね。だってもしもとんでもなく変態な奴とか、無駄に権力だけを持ってるような奴とかがそのスキルを持ってたら、この世界の女性達は本当にどうなってたか分からなかったのよ?」
ミゼーレの話を聞いたユウマは、その話に妙に納得している自分がいる事に気が付いた。
「だからユウマはそのままでいいと思うの」
「そのままで……?」
「そう。そうやって苦しんで、悩んで。それでも私達の為に何かをしようと考えてくれている、優しい貴方のままで、ね?」
◇◇◇
漆黒に染まっている前下がりのショートボブの髪が広がり、真っ白な肌の頬にその黒が疎らに張り付いている。
「あっ♡んあっ♡ んぅっ♡やっ♡ちょっと♡ 激しっ♡んふっ♡ 奥っ♡」
(何よこれ♡……何でこんなに気持ちいいのっ♡……男なんて♡……汚らわしくて、臭くて♡……あっ♡……奥っ♡……何、なのよ♡……気持ちっ♡いぃっ♡……それに彼の目♡……ヤバイ♡……ちょっと♡……ダメッ♡……)
見られる事に恥ずかしがりながらも悦びの声を上げるエリカ。
「何で♡ そんな♡あんっ♡ にっ♡ 優しい目をっ♡ あっ♡やんっ♡ その目♡ダメっ♡ そんな目で、見ないでっ♡ んあっ♡やぁ♡ ん”う”♡♡」
熱く蕩けたエリカの膣がずっぽりと根元までユウマの肉棒を咥えた時、まさかまた会えると思っていなかったエリカの子宮は
「ん”お”♡ ごれ”っ♡ お”ぐっ♡♡ ダメ”っ♡その目ダメ”っ♡♡ そんな”近ぐで見な”いでっ♡♡ ん”う”ぅ”♡ あ”っ♡やっ♡ お”っ♡♡♡」
脚をM字に開いたエリカの正面から肉棒を挿入しているユウマは、ただひたすらにエリカの事を想い、その全てを吸い込むような漆黒の瞳をじっと見つめながら腰を動かし続ける。
―――エリカの目をしっかりと見つめてあげて?きっと悦ぶわよ?
「――――――ん”お”っ♡♡お”っ♡♡お”ぉ”っ♡♡♡」
そんな彼女の声を隣の部屋で聞いているエルダリアとミゼーレは、用意した紅茶を飲んでゆったりとした時間を過ごしていた。