――広さん、この頃天川市内で暴行事件が起きているそうです。学園側も警備を強化しているので大丈夫だと思いますが、出歩く時はなるべく花海さんと同行するようにしてください。
何かあれば連絡してください、すぐに向かいます。プロデューサーはそう言った。
――むう。プロデューサーは、佑芽のことを用心棒だと思ってる。
でも、この用事は佑芽には言えない。
サプライズは秘密裏に遂行されなければならない。
昼なら安全だろう、と思っていた。
思っていた――。
◇
目覚めた時、腕の感覚がなかった。たぶん、最初は冷たかったはず。後ろ手に回されたそれは金属によって壁に繋がれていた。
薄暗いコンクリートの部屋に男がいる。
木の丸椅子に座って、煙草を吸っている。
「ごほ、ごほ」
煙にむせる。わたしは口が塞がれていないことに気づいた。
その声で、男は携帯を置いて振り返る。
まだ耳は慣れていなかった。男がわたしに何か言って近づいてくる。
「い゙っっ!?」
薄いキャミソールの上から乱暴に胸を摑まれる。突然の痛みに腕が反射し、無理な動きで肩が軋んだ。
ここがどこだとか、この男が誰だとか、そんなことは頭になかった。助けて、誰か、プロデューサー――。暗い、怖い、嫌、助けて。
男は徐にショートパンツに手をかける。足をばたつかせて抵抗しようとするが、縄が解かれてすると剥がされてしまう。
股ぐらをゴツゴツとした手が押さえつける。
ひゅっ、と喉が鳴る。不快感で血の気が引いて、まなじりから涙が溢れるのがわかった。
手を離すと、男は乱雑に物が置かれている机の上から注射器を取り上げた。
直感的に、本能的に、中身はイケナイもので、これからわたしに打たれるもので――わたしは壊される。
「いやっ、やだっっ、たすけ――」
口を塞がれて、頭を壁に押し付けられる。怯んだ隙に、腕にチクリと痛みが刺す。
どくん。
どくん。どくん。
心臓が跳ね上がる音が全身に響く。
あつい。急に汗が湧いてくる。無風のはずなのに熱い空気が皮膚の周りを循環するのを感じる。
「――――!」
じたばた。その行為に一切の力は籠っていない。
彼女の脳はズキズキと脈打つだけで、正常な信号を発していなかった。
――ドスッ。
「うぐっ!?」
うざったい小娘を黙らせるための一撃は、臍のわずか下に深く食い込んだ。
「あっ……うぅっ……お゙っ」
いたい。いたい。いたい。いたい。
全身が熱くて呼吸もできないのに、子宮を殴られて、雷に打たれたみたいに――。
遊戯じゃない、本気の腹パンにガクガクと足を震わせる。男の拳が離れた後も身体を円弧にして悶えていた。
――ぶしゅっ、ぷしっ
過剰量の快楽を文字通り叩き込まれた彼女は情けなく潮を漏らす。
がくがくがく。ついさっきまで渇いていた秘所は分泌液でドロドロになっていた。
もう一度男は腕を引いた。
「――お゙っ!? ご……うっ。うあ、あ」
ジュッ、ぷしゃああ。
もはや何も見えなかった。涙で視界が滲んで、快楽を伝える電気信号がバチバチと全身を駆け回ることしか認識できない。
「う……うぅ。ぅあっ、う」
掠れた呻きだけが出る。五分ほど経って両足の震えが収まると少し脳が思考を許した。
「ぷろ、でゅーさ……っ。うっ……ぐすっ」
口元は閉じる力を失い、鼻をすんすんと啜る度に噎せ、却って咳き込むように溢れ出す。
下半身を剥き出しにされた少女は、自らの惨状を認識して、愛する人の名を呼んだ。消え入りそうな声で、そしてそれはどこにも届かない。
「ううぅ……もういや……ぐすっ……たすけて、ぷろでゅーさー……」
「うっうっ……。――――ぅぁぁああああ! ぐすっ。やだっ、いやっ! ぅぅぅ……!」
泣きじゃくる少女を尻目に、男は無機質な機械を用意していた。箱に入れられた大小様々な玩具から適当に選んで動作を確認する。
自動で上下するディルドは改造され、最も強いモードでは工業製品然とした轟音を響かせた。
その音が自らにかき消された少女は、けれど濡れたままで、微弱な快感に襲われ続ける生殺し状態になっている。
一通り試すと、念の為電池を入れ替えて少女という筒に収まるようにセットした。
――ぐちゅ
「――――ひぅっ!?」
陰唇にぴたりとくっつく音で我に返る。
なにかされようとしている。なにか。ゾクゾクと興奮が昇ってくる。
淫穴は理性に反して期待でぐずぐずになっていた。
――ガシャガシャガシャガシャ!
「~~~~~っ! お゙お゙お゙お゙お゙あ゙あ゙あ゙っっっ!!」
――じゅーーーっ!
容易に子宮口まで貫くそれは一度突き挿すとすぐに戻り、肉ヒダを容赦なく削ぎ続けて愛液を掻き出す。
はじめは機械音を発していたディルドは止めどない潮噴きと愛液でぐちゃ、ぐちゃ、ぐちゅという淫猥な音に飲み込まれていた。
「――――あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙いぐいぐいぐいぐっっっお゙お゙お゙お゙お゙お゙っ~~~~~~!! お゙っお゙っお゙っ――オ゙ッッッ~~!」
ボコッボコッ。膣内から伝導する音を聞いた。機械は何十回も何百回も不可侵であるところを叩きつけこじ開けようとする。
一度の抽送で二、三回の絶頂を迎え、頭は放電するようにバチバチと白飛びを繰り返した。
ぐちゅぐちゅぐちゅ。コンクリートの地面に、靴に、太ももに汁を撒き散らす。
上手く足を踏み込めず、腰が落ちる。僅かな自重がピストンの衝撃を更に強めた。
「お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙!!! あ゙っあ゙っあ゙っあ゙っ、――お゙っ? っあ゙、~~~~~~!!!」
喉を壊しかねない絶叫が響く。
全ての感覚が鋭敏になると同時に、全ての感覚が遅鈍になっていた。
どんな知覚も快感に変換される身体では絶頂以外に入出力され得ない。
少女の乳頭はいつの間にかクリップに挟まれていた。伸びた赤線の先には電源を入れるスイッチ。
男はディルドの振動レベルを下げ、スイッチを倒した。
「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!」
大きく目を見開き、上半身を駆け巡る電流に犯される。痛いほどに勃起した乳首は潰され、金属面から受ける刺激か、それとも薬の副作用か、母乳がじりじりと滲み出していた。
「い゙っっあ゙あ゙あ゙あ゙っ!」
断続的に流れる電気が胸部から、蜜壺を攻め潰す張型が腹部から絶え間なく少女を襲う。
息をする猶予は数瞬も与えられない。
「――――――ッッ! かはっ」
五指の末端まで電気が貫き、儚げな少女の表情を大きく歪ませる。
バキッ。のたうち回るうちに、少女の上腕から深刻な音が鳴った。骨と骨が剥離する音。
――折れ、うでっが、気持、ち
とうとう思考能力を失った少女は舌を突き出したまま長い髪を力なく垂らした。
◇
◇
◇
拷問から何時間経ったか、気絶しながらもイキ続けていた。
ディルドの動きがゆっくりと停止し、先の男が頬に平手を打つ。
「――――っお゙!?」
――ぷしっ
痛みを快楽と勘違いした脳が潮噴きを促す。
絶頂によって目覚めた少女は顔を上げる。そこには複数の男達が少女を囲むようにして立っていた。
ひっ。
腰を支える力などどこにも残っていなかった。自動的に起立していた身体は崩れ落ちる。
鎖は気絶の間に外されていた。
「ひうっ」
顔から倒れる。腕も同様に使い物にならなくなっていた。
髪を引っ張り上げられると、鼻の辺りが赤く、血が流れる。涙は乾いて半目開きのまま、差し出されたモノに口をこじ開けられる。
汚らしい肉棒の腐臭は、幸か、口呼吸していた広には届かなかった。
「――ぉごっ! んぶ、ぐっおえ゙っ」
そして不幸か、口呼吸していた広の喉は完全に塞がれて息をすることができない。
ぐぽっごぽ。男は頭を摑んでオナホールのように扱う。ともすれば少女の腕ほどもあろうかという円柱が無遠慮に穿つ。
少女は何が呼吸を苦しくしているのか、どうして苦しいのかわからない。ただ突っ込まれた肉棒にえずき、唾液と我慢汁にむせ返ることしかできなかった。
「んぐ、お゙っ! じゅぷっ、ごぽ、お゙え゙っゔぅ、ぐっ。じゅぅ、かふっごほっ――お゙え゙っ」
咽頭まで挿し込まれた異物を嚥下反射でしごき、カリ首を不随意的に悦ばせる。ぐちゃぐちゃに生命の危機を感じる少女は、その本能から却って男を増長させてしまう。
口腔内に戻した亀頭を勢いよく喉に突き挿した。
「ゔお゙ぉ、じゅるるっ、じゅ、お゙え゙――――ゔ!?」
少女をケースにして収まる肉棒が喉を膨らませる。
ごり、ごり。出し入れの度に人間から発されるべきでない音が脳に伝わる。
酸欠に顔が青ざめ、だらんと垂らした両手が微細に振動を始めると、その口内を埋めているモノが大きく脈打つのを感じた。
「ぐぷ、お゙っ、んぐ!? ん゙ん゙――――!!」
――びゅーーっ、ごぼ、どぷっ
「ごっ、ごきゅっ……ごぱぁっ――――ゔっ、お゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙」
食道に直接流し込まれた熱いものを、汚物が引き抜かれると同時に逆流させる。
喉は開ききっていて、精液と胃液の混ざった吐瀉物が壊れた蛇口のようにほとばしる。
「お゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙っ! ゔっ、……はぁっ、はぁっ」
口端に垂れ、反射的に抑えようとした手も、抑えきれなかった分は太腿をも汚していた。
透明に近い黄緑色を孕んだ粘着質の白色が少女を吐瀉物塗れにする。
別の男が、折れた方の腕を摑んで立ち上がらせる。少女は床にできた水溜りを素足でぱしゃぱしゃと踏み荒らしながらふらと引っ張られる。
ばた、と机の上に上半身を伏せられる。先程までよりいくぶん楽な姿勢だった。
――ずぷ
「あうっ……」
いまさら挿入されても無反応であった。数時間にも及ぶ責め苦が感覚を麻痺させているのだ。
加えて、嘔吐によって限界だった体力は底をつきていた。
見かねた男は仲間に指図する。そして男が手にしたのは、最初に打ったクスリ――の原液。
男達は覚醒剤などは使用せず、あくまで媚薬に固執する。
――拒絶、抵抗、癇癪を愉しむため。
泣き叫ぶ女をぶち壊すため――
どくん!
わたしの身体が大きく跳ね上がる。
どくん!
凍結しかかった脳が再起動する。
――ぷしゃっ! ぷしゅ、じゅうううううううう!
あっあっ、お゙っ、またイクっ、潮ふいてイく、もらしてイクっ
浮いた両足をばたつかせる。腰を押さえつけられて、胸から上を這い回るように動かす。粗い加工の机に乳首が擦れて、快感から逃れようとするほどに快感が訪れる。
男が覆いかぶさる形で腰を前後する。尿がかかるのを嫌ったか、肉付きの悪い尻を何度も叩く。
「お゙っお゙っ! ゔっゔっゔっ、んお゙っ! ~~~~~~~~!!」
じゅっ、ぶしゅっ!
痛みは全て快楽で、圧力の高い放尿を繰り返す。
「あ゙っあ゙っ、や゙めっ、叩かなっ――――お゙お゙お゙お゙お゙!!!」
やだっやだっ干からびちゃうっ! しぬっ! イキしんじゃう!
あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ごわれるっ! おしり叩かれてごわざれ゙るっ! お゙まんこっ、ばかになってるっ!
少女は自分の膣内がどうなってるか想像もつかない。しかし、じゃぶじゃぶと波のように響き渡る水音が、とっくに彼女が壊されてしまったことを明示する。
「ゔっごめっなさっ――い゙い゙い゙っ! お゙っお゙っお゙っお゙っ! ゆるっじで、くだっざ、――――あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙~~~~~~!! あ゙っあ゙っあ゙っだず、けっ、ぷろっ、ざっ、お゙お゙お゙っいぐいぐいぐいぐいぐっ!!!」
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいゆるしてゆるしてゆるしてゆるしてっ!
急激に締めつけが強くなり男の表情が歪む。少女の嬌声の淫靡さに限界が近いようだった。
あ゙っや゙だっ、なかっ、おっぎぐなっでるっ! あ゙っあ゙っあ゙っあ゙っだめだめだめっ!! に゙んしんしぢゃう!
や゙だや゙だや゙だや゙だや゙だ! アイドル、でぎなくなっぢゃうっ!
「ゔゔゔ、いぐ、いっで、い゙っ、いぎまじたっ! だが、ごべ、なざっ――――お゙!?」
――びゅーっ! どくっ、びゅるるるるるっ! どくっ、どくっ!
あっ、わた、し、おわっ、ちゃっ。
「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!」
どく、どく、無防備な子宮に精子が流れ込む。無責任かつ無理矢理に無垢を犯された少女は赤子のように喚いていた。
腕を投げて、絶望に打ちひしがれながら泣き叫ぶ。下半身はなおも痙攣して潮を噴き散らしている。
「もっ……いやっ」
痙攣する少女を、また別の男が運ぶ。今度は少女を壁沿いに立たせた。
もちろん自立できるわけがない。それを悟った男は、徐に左手を少女の頸へと近づけた。
「ひぐっ!? ぅぐ…………か…………」
男は少女の頸を締めることで問題を解決した。左手で少女を押し付けつつ、肉棒を挿し入れる。
「お゙…………お゙……」
ひゅうひゅうと僅かな隙間から息を吸う。しかし肺に残る空気は一突きする毎に吸える量を上回って漏れ出ていく。
酸欠に重ねて、膣内に出されたばかりの精液が絡みつく感触をヒダのひとつひとつから快楽信号として脳が受け取る。
ところが奇跡的にも、既に狂っていておかしくない快感を、微かに理性が上回っていた。
もっとも、その微かでは死の先延ばししか口にすることができない。
「ゆる、じ…………たす……け」
喉を締める力がほんの少し弱まる。
酸素が得られると希望を抱けたのはたかが一秒足らず。男は少女の胸が膨らんだと同時に腹部を殴る。
「――――ひゅっ」
――しょおおおおおっ!
何をされたか判らないといった表情で少女は失禁する。
数秒、少女の呼吸が一時停止した。
それを回復させたのも、やはり男の拳であった。
「――――ゔっ!? かはっ、ぐぷっ――くっ…………ぅ……」
反動で肺の空気を棄て去った少女は、生きる権限の全てを男の左手に委ねていた。腹を殴られて絶頂しては、わずかに緩んだ拘束から最低限の酸素を供給する。
少女からすればイっているかいないかは些末な問題で、根源的な恐怖に身を包まれていることだけが現実だった。
「わた、し、がわるかった、です、だか、ら、ころ、さ――」
理由もわからず謝罪を並べる。何も悪いことはしていないのだからその言葉は意味を成さない。
意味の無い言葉は雑音と同じだ。男は雑音が鳴らないようにきっちりと力を入れた。
「…………!……!………………」
――グチャ。
「――――――――」
身体の緊張がほどける。薄皮を隔てた内臓が使い物にならなくなった音がした。
――ちょろろろ……。弛緩した膀胱から、残っていた水分が放たれる。
男は少女の身体を床に投げ置く。未だ射精していなかった男は、動かないそれをラブドールのように遣い始める。唯一、生命としてのあたたかみという点で他のどのラブドールよりも優れていた。
「ぅ…………ぅ………………」
白目を剥いたまま肉棒をぎゅうと包み込む。激しい揺動にも口から空気が漏れるのみで、失神した少女が意識を取り戻すのは五人目の中出しの後だった。