高望みしない彼は今日もゴミ女とセックスする 作:しゃしゃしゃ
風呂から上がり、湯上がりの温もりが残る脱衣所で、卓郎は凛の濡れた髪を乾いたタオルで丁寧に拭いてやった。
先ほどまで浴室の熱気の中で繰り広げられていた濃厚な交尾の余韻は、彼女の透き通るような肌の上にうっすらとした朱色の残響となって留まっている。
顔や胸元、太ももに飛び散っていた白濁はシャワーの温水できれいに洗い流したものの、過剰な快感の連続によって凛の体温はまだ高く、その瞳はどこか潤んだまま卓郎の顔をじっと見つめていた。
服を着替え終え、二人はリビングのソファに並んで腰を下ろした。
「あ……ぅー」
凛は甘えるように、卓郎の右腕に自分の両腕を回してすがりついてきた。髪も手ぐしで整えられ、幼さを残した無邪気な表情がそこにある。
「こら、凛。あんまり動くと、濡れた髪が服につくぞ」
卓郎は内心うっとうしく思いつつ、苦笑いを浮かべながら、凛の柔らかい頭を撫でてやった。
意味のある言葉を発することができない凛は、卓郎の手のひらの温もりを感じ取るたびに、嬉しそうに目尻を下げて「んーっ」と鼻から喉を鳴らす。
卓郎は彼女の髪を撫でる手つきそのままに、顔を少し近づけると、彼女の柔らかい頬へと軽めの唇を落とした。
「ん……ぅっ」
不意のキスに、凛は顔をパッと輝かせ、卓郎の手を自分の胸元へと強く引き寄せた。制服から着替えた薄手の部屋着越しに、豊満な胸の柔らかい感触が卓郎の指先に伝わってくる。
指先を絡め合ってくる凛に応えるように、卓郎も反対の手を彼女の膝の上に置き、そのままゆっくりとスカートの裾から手を滑り込ませた。
太ももの内側の吸い付くような柔らかい肉を、服の影でゆっくりと撫でさする。
「んぅ……っ、あ……」
路上での愛撫、玄関での挿入、そして浴室でのパイズリとお仕置きのような交尾を経て、凛の敏感な部分はとっくに限界を迎えている。
卓郎の指先が太ももの付け根へと近づくだけで、彼女の体はビクッと跳ね上がり、呼吸が荒くなった。
言葉を喋れない彼女だからこそ、肌と肌が触れ合う刺激に対する反応はどこまでも純粋で、隠しようがない。
卓郎は彼女のそんな可憐な反応を嗜むように、無言のまま指先を秘所の近くで弄び続け、甘い背徳感を楽しんでいた。
その時だった。
ガチャリ、と玄関の鍵が解錠される重い音が静かな家に響いた。
「ただいまー。凛、卓郎くん、遅くなってごめんなさいね!」
買い物袋をいくつも抱えた凛の母親が、慌ただしい足取りで帰宅してきたのだ。
卓郎の反応は完璧だった。一瞬のうちに彼女のスカートから手を引き抜き、ソファーの上で幼馴染としての姿勢へと何事もなかったかのように切り替えた。
「あ、おばさん、おかえりなさい。凛、すごく大人しく待っててくれましたよ」
「あー! んー!」
凛もソファから立ち上がり、母親の方へと駆け寄っていく。
母親は玄関で靴を脱ぎながら、ホッとしたように肩の力を抜き、卓郎に向かって深々と頭を下げた。
「本当にいつもありがとうね、卓郎くん。今日はあの人も仕事が長引いちゃって遅くなるって言うし、卓郎くんがいてくれなかったらどうなってたか……。本当に助かったわ」
「いえいえ、これくらい当然ですよ。俺も凛ちゃんと一緒にいられて楽しかったですし」
「まあ、そう言ってもらえると本当に救われるわ。……あ、そうだわ! 今晩はうちで夕食を食べに行かない? ちょうど材料を買ってきたのよ。お礼にたくさん作ってあげるから」
「えっ、でも……うちの母さんにも連絡してないですし、急にお邪魔するのは悪いですよ」
「ううん、お母さんには私から後で電話しておくから大丈夫! 凛だって、卓郎くんと一緒にご飯を食べられたら絶対に喜ぶでしょう?」
「ん! あーっ!」
凛が卓郎の腕を再び両手でしっかりと抱え込み、文句なしの同意を示すようにブンブンと首を縦に振ってみせる。
「ほらね、凛もこう言ってるわ。ね、食べていって?」
「……じゃあ、すみません。お言葉に甘えさせていただきます」
卓郎は少し遠慮がちな、育ちの良い青年の爽やかな笑みを浮かべて頷いた。
世間一般の目から見れば、浅井卓郎という男は障害というハンディキャップを抱えた幼馴染の少女を、見返りも求めず献身的に支え続ける立派で優しい好青年だった。
鈴木家における理想的な幼馴染としての完璧な演技。そのメッキは一度たりとも剥がれたことがない。
特に鈴木家の両親からの信頼は絶大なものであり、彼らは卓郎を実の息子のようにも買いかぶっていた。
――まさかその裏で、彼が凛の幼い体と処女を力任せに奪い取り、今日のように玄関や浴室で容赦なく性処理の道具として弄び尽くしているなどとは、夢にも思っていないだろう。両親の絶対的な信頼と感謝こそが、卓郎にとって何よりも強固で安全な隠れ蓑となっていた。
「じゃあ、急いで作っちゃうから、少し待っててね!」
母親が買い物袋を手に台所へと向かい、冷蔵庫を開ける音や包丁がまな板を叩くトントントンという軽快な音がリビングまで響き始めた。
その音が鳴り響く隙を突いて、卓郎はソファの影で凛の体をすっと抱き寄せた。
「ん……っ!?」
母親が目と鼻の先にいるというシチュエーション。
卓郎は凛の部屋着のスカートの中に再び手を滑り込ませ、下着の脇から指先を直接彼女の秘所へと押し当てた。
先ほど浴室で射精されたばかりの愛液とシャワーの水滴が混ざり合い、秘所はまだじっとりと湿り気を帯びている。台所から聞こえる調理音に紛れさせるように、卓郎は指先を器用に動かし、彼女の敏感な突起をクリクリと弄り回した。
「んぅ……っ! あー……っ!」
凛は与えられる刺激に目を大きく見開き、口元を自分の両手で必死に押さえ込んだ。
台所からは母親が鼻歌交じりに準備を進める気配が聞こえてくる。もし母親が振り返りでもすれば、愛娘が幼馴染の男に指を突っ込まれて喘いでいる惨状が一目瞭然となる。その極限の背徳感が、卓郎の肉体と精神に強烈な快感を与えた。
「卓郎くんー! ハンバーグのソースはデミグラス風で良かったかしらー?」
台所から母親の明るい声が飛んでくる。
「あ、はい! おばさんの作るデミグラスソース、すごく美味しくて大好きです!」
卓郎は声を一切乱すことなく、完璧な爽やかさで答えながら、指先を一段と深く、凛の膣内へと根元まで突き立てた。
「んむぅぅぅっ……!!」
凛は声にならない喘ぎを漏らし、背中を大きく反らせながら、母親のすぐ目と鼻の先で静かに小刻みな絶頂の波に飲まれていった。
やがて仕事から帰宅した父親も加わり、食卓には温かい夕食が並んだ。
鈴木家の両親と卓郎、そして凛の四人で囲む食卓は、端から見れば和気藹々とした素晴らしい一家の団欒そのものだった。
「いやあ、卓郎くんは本当にしっかりしているな。うちの凛も、卓郎くんみたいな頼もしい人が将来も近くにいてくれたら、親としては一番安心なんだけどねぇ」
父親がグラスを傾けながら、ほろ酔いで目を細めて卓郎を褒めちぎる。
「はは、買いかぶりすぎですよおじさん。俺はただ、凛ちゃんと一緒にいる時間が落ち着くだけですから」
「そんなことないわよ。ねえ凛?」
「ん! あーっ!」
卓郎は謙虚で謙遜に満ちた態度を終始崩さず、時折凛の食事を手伝ってあげるようなポーズを見せながら、両親からの評価を高めていった。
食事が終わり、食後の茶を飲みながらの歓談が一段落した頃には、夜もすっかり更けていた。
「それじゃあ、遅くなるとウチの母さんも心配しますし、そろそろ失礼します。ごちそうさまでした」
「こちらこそ、引き止めちゃってごめんね。いつでも遊びに来てちょうだい」
玄関まで、両親と凛が揃って見送りにやってきた。
卓郎が靴を履き、ドアノブに手をかけて「お邪魔しました」と頭を下げた、まさにその時だった。
「んっ!」
凛が突然卓郎の制服の裾を強く引っ張り、つま先立ちになって背伸びをすると、卓郎の唇に自分の唇を思い切り押し当ててきたのだ。
「んむ……っ」
一瞬、玄関の空気に緊張が走った。
不意打ちのキスに、卓郎も一瞬焦りの色を見せそうになったが、すぐに冷静さを取り戻し、驚いたようなフリをして凛の肩を優しく受け止めた。
凛は満足そうに「んーっ!」と笑い、舌を少し覗かせながら卓郎から身を引いた。
「あらあら……! ふふ、凛ったら! 卓郎くんが好きすぎて、帰ってほしくないのねぇ」
「まったく、凛は卓郎くんに甘えすぎだぞ。卓郎くん、困らせてしまって悪いね」
両親の反応は、卓郎の計算通りだった。
二人は全く疑う様子もなく、言語障害を持つ愛娘が見せる、無邪気で可愛らしい幼子のような愛着表現――離れがたいお別れの挨拶――として微笑ましく捉えていたのだ。まさかそれが、つい数時間前に口腔内で舌を絡ませ合い、体液を貪り合った交尾の延長線上にある行為だとは、夢にも思っていなかった。
「あはは……びっくりしました。凛ちゃん、またね」
卓郎は優しい笑みを浮かべて優しい口調とともに凛の頭をもう一度撫でると、両親に一礼して鈴木家をあとにした。
夜の冷たい空気が、火照った肌を心地よく冷やしていく。
静まり返った住宅街の夜道を一人歩きしながら、卓郎は指先で自分の口元を拭い、誰にも見られない暗がりの中で、腹の底から静かに冷酷な笑みを浮かべるのだった。