高望みしない彼は今日もゴミ女とセックスする 作:しゃしゃしゃ
凛が一番書くのにハードルがあります(障害者とかマジで鬼門。すぐアウトとられる)
私は鈴木凛。私は頭が悪い。
私は私のことがよくわからないし、私以外の全部もよくわからない。
頭の中でいろいろなものや形が浮かんでは消えていくけれど、それを言葉にして口から出すことが上手にできない。心の中では何かが動いているのに、喉を通って外に出てくると、いつも「あ……ぅ」「んー……」みたいな、へんてこな音になって消えてしまう。
したいことも、上手にできない。スプーンを持ってご飯を口に運ぶのも、ボタンを穴に通すのも、指先がどこか遠くにあるみたいに上手く動いてくれない。
お父さんとお母さんは、いっつも大変そうな顔をしている。朝起きると、お母さんが眉間にシワを寄せながら、私の腕を取って袖に通してくれて、ボタンを一つずつ留めてくれる。
「凛、じっとしててね。ほら、足を出して」
お母さんの声は優しくて、でもどこかすごく疲れている。私はただぼんやりと、お母さんの服の模様や、窓の外を飛んでいくスズメの姿を目で追っているだけだ。服を着替えるのだって、誰かに手伝ってもらわないと、自分一人では服の上下すら分からなくなってしまう。
自分が何のためにここにいて、みんなどうしてそんなに忙しそうに動いているのか、私にはやっぱり全然わからない。
でも、朝の時間のなかで、ひとつだけ私にもはっきりと分かる大好きな瞬間がある。
それが、卓郎が家に迎えに来てくれる時間だ。
ピンポーン、とインターホンが鳴ると、お母さんが少しだけホッとした顔をして玄関を開ける。そこに立っているのは、いつも綺麗に制服を着た卓郎だ。
「おはようございます、お母さん。今日も凛を連れていきますね」
卓郎の声は、お父さんやお母さんの声とは違って、すこし低くて、なんだか聞きやすい。お母さんが「いつも本当にごめんなさいね、卓郎くん。凛のこと、よろしくお願いします」って頭を下げる。
私は卓郎の顔を見ると、胸の奥が温かくなって、ポカポカとした気持ちになる。
「あ……っ、あぅ……!」
上手く言葉にはならないけれど、嬉しくて声が出ちゃう。卓郎のこと好き。卓郎は私に優しくしてくれるし、私と一緒に歩いてくれるし、何より、私にたくさん気持ちいい事をしてくれるから好き。
お母さんにバイバイをして、私は卓郎の隣に並んで家を出る。お母さんが遠くなるまで手を振ってくれているのが見えて、私も手を振り返そうとするけれど、指がうまく動かなくてパタパタと空を切るだけになる。
大きな通りに出ると、卓郎は私の歩幅に合わせてゆっくり歩いてくれる。すれ違う近所の人や学校の人たちに、卓郎は「おはようございます」って爽やかに挨拶をする。
私はその横で、卓郎の制服の袖の端っこを、小さな手でぎゅっと掴んで歩く。卓郎の服からは、お日様と、少しだけすっとする石鹸の匂いがする。
でも、表通りを抜けて、古いブロック塀に挟まれた狭い路地に入ると、景色の色が少し変わる。そこは人が誰も通らない、静かな日陰の道だ。風が吹くと、緑色の苔の匂いがして、鳥の声も遠くなる。
その場所に差し掛かると、卓郎の歩く速さが急に変わる。
卓郎は周囲をチラッと一回だけ素早く見回してから、私の腕を少し強い力で引っ張って、誰も見えない大きな壁と住宅の隙間の影へと私を押し込む。
「……凛、こっち来い」
卓郎の声が、さっきまでのお母さんに見せていた声とはまったく違う、もっと低くてかすれた声に変わる。その声を聞くだけで、私の身体はゾクゾクっとして、胸の奥が熱くなる。
卓郎の手が、私の薄い制服の生地の上から、お腹や胸のあたりに触れてくる。
最初はやさしく、なでなでするみたいに。それから、すっと服の裾から冷たい手が入ってくる。卓郎の指先は少し硬くて、私の柔らかい皮膚に触れると、私の中の何かが跳ね起きる。
「ん……ぁ……っ」
卓郎の手が、私の胸を包み込む。
ぎゅっ、ぎゅっと指を食い込ませるように揉まれる。柔らかいお肉が卓郎の指の形に変形して、熱い感覚が胸からお腹の底へと下りていく。
すこし痛いような気もするけれど、それ以上に胸の奥がキュンとして、頭の中が真っ白になるくらい気持ちいい。
卓郎は私の胸を強く揉みながら、もう片方の手で私のお尻をスカートの上から大きく掴む。指先が生地ごと深く食い込んで、私を自分の身体に強く押し付けてくる。
「あ……ぅ……ん……っ」
うまく言えない声が、私の口からこぼれ落ちる。卓郎の息が荒くなって、私の首筋にフーフーと熱い息がかかる。
卓郎はこの時、すごく特別な顔をしている。学校や街で見せる爽やかな笑顔じゃなくて、目がギラギラと光っていて、眉間に少しシワを寄せて、私に夢中になっている顔。
私の身体で「遊び」をしている時の卓郎は、世界で一番楽しそうで、すごく真面目な顔をして私を見つめてくる。
卓郎の手がもっと深くに入ってきて、おっぱいを強く引っ張られたり、爪が少し立つくらいに握り締められたりする。そのたびに、私は身体をビクッと震わせて、卓郎の肩に顔をうずめる。卓郎の体温と、荒い吐息と、私を触る強烈な手の感覚だけで、頭がいっぱいになる。
何が正しいとか、何がいけないとか、そういう難しいことはやっぱり私にはひとつもわからない。
ただ、卓郎がこんなに楽しそうに私に触ってくれて、私の身体をいっぱい動かしてくれて、私も胸の奥が熱くて気持ちよくなれることが、すごく嬉しい。
「あ……あぅ……っ、た……く……」
名前を呼ぼうとしても、うまく口が回らなくて途切れてしまうけれど、卓郎は私の気持ちが分かっているみたいに、もっと強く私を抱きしめて、お尻と胸をぐちゃぐちゃに揉みほぐしてくれる。
「あ……あぅ……っ」
卓郎の指が私のスカートの裾を掴むと、そのまま一気にぐっと上に捲り上げられた。
路地裏の湿った冷たい風が、急に裸にされた太ももや膝の裏に直に当たってゾクッと震えが走る。
でも、目の前にある卓郎の身体から伝わってくる強い熱気と、首筋にかかる荒い息のせいか、全然寒くなんてなかった。
卓郎の手は、迷うことなんてひとつもない手慣れた動きで、私の水色の下着のゴムに指をかける。
そのまま勢いよく、膝のあたりまで一気に下げられた。
足首のところで下着が丸まって引っかかり、私の両脚は自由を奪われてしまう。
「凛、足……もっと開け」
卓郎の低い、少し掠れた声が耳元に吹き付けられる。
言われた通りのことが上手にできなくて、私はもたもたしながら、上手く動かない足を踏ん張って少しだけ外側に開き広げる。
古いブロック塀のザラザラとした冷たい感触が、薄いブラウス越しに背中に押し当てられて、胸の奥がドキドキと大きく跳ねた
。
卓郎が自分のズボンのベルトをガチャガチャと鳴らし、ファスナーを下ろす音が狭い隙間に小さく響く。
直後、卓郎の固くて、信じられないくらい熱いものが、私の下腹のあたりの一番柔らかいお肉にぐっと押し当てられた。
「んっ……ぁ……!」
呼吸をする間もなく、ぐっと強い力で奥まで一気に押し込まれる。あまりの太さと熱さに、私の体は爪先までピンと伸びて、小さく跳ね上がった。
頭の中の小さなネジが全部パチンと弾け飛んでしまうような、強烈な熱さが体の一番奥から溢れ出して、頭の中が真っ白な光で満たされていく。
この、お腹の底がジーンとして、何も考えられなくなる感覚を、私の頭はちゃんと覚えている。
初めて卓郎にこれをされた日のことを、私のぼんやりした頭でも、はっきりと覚えているのだ。
▼ ▼ ▼
あの日も、今日みたいなお天気の日だった。
その頃の私は今よりもっと何も分からなくて、自分の名前を呼ばれても、それが自分のことなのかどうかすら怪しかった。朝起きるとお母さんが泣きそうな顔をして私の着替えをさせてくれて、お父さんは黙って、ときどきはーっと深い溜め息をついていた。
「この子は、これからどうなってしまうんだろうね……」
お母さんがお父さんにそう呟くのを、私はただぼんやりと、窓の外を飛ぶ小さな虫を見ながら聞いていた。
どうして二人ともそんなに悲しそうな顔をしているのか、どうして私を撫でる手がそんなに震えているのか、私にはさっぱり分からなかった。
子どもがたくさんいる場所に行くようになってからも、私はいつも一人だった。教室の隅っこに座って、机の上の木の目を指でなぞったり、窓から見える雲の形が変わっていくのをずっと眺めていたりした。
みんなが大きな声を出して走ったり、黒板に書かれた文字を読んだりしている中で、私だけが透明な箱の中に閉じ込められているみたいだった。
誰も私のところには来なかった。話しかけられても「あ……ぅ」としか言えない私に、みんなすぐに飽きてしまうか、気まずそうな顔をして離れていってしまうからだ。
でも、卓郎だけは違っていた。
卓郎はある日突然、私の透明な箱のふたをパカッと開けてくれたのだ。
「凛、一緒に帰ろう」
そう言って私の手をとってくれた卓郎の掌は、すごく大きくて、温かかった。お父さんのゴツゴツした手や、お母さんの震える細い手とは違って、すべすべしていて力強かった。
卓郎は私を誰もいない古い神社のお堂の裏や、今日みたいな狭い路地裏に連れて行ってくれた。
『凛は頭が悪いから、俺がいろいろ教えてあげる』
卓郎はそう言って、私の服のボタンをひとつずつ外した。
最初は、お母さん以外の人に服を脱がされるのが少しだけ怖くて、身を縮めていた。
でも、卓郎が私の柔らかいお肉を触ると、今まで感じたことのない変な気持ち良さが体の中に広がった。
『痛くないだろ? 気持ちいいだろ? 凛はただ、ぼくに任せていればいいんだよ』
卓郎の手が私の中に初めて入ってきたとき、私はすごくビックリして、声にならない悲鳴をあげた。
お腹が千切れちゃいそうに熱くて、痛くて、怖くて、涙がボロボロと溢れた。
でも、卓郎が私の涙を優しく拭ってくれて、耳元で『凛、可愛いよ。大丈夫大丈夫』って何度も何度も優しく言ってくれたら、痛いのはすぐに消えてしまった。
その代わりに、体の深いところから、お日様の中に飛び込んだみたいなポカポカとした熱い波が押し寄せてきたのだ。
卓郎の身体と私の身体がくっついていると、私は自分が凛という人間で、ここに生きているんだということが、はっきりと分かった。
難しくて意地悪な世界の中で、卓郎の腕の中だけが、私がいてもいい場所なんだって思えた。
気持ちよくて、幸せで、卓郎と過ごす時間が大好きになった。
▼ ▼ ▼
「……あ、っ! たく、ろ……っ!」
思い出から引き戻されるように、激しい衝撃が私のお腹を突き上げる。
卓郎が腰を大きく動かすたびに、パン、パンと身体と身体がぶつかり合う湿った音が、狭い路地裏の古いブロック塀に跳ね返って小さく響く。
「あ……っ! んぐ……ぁぅ……っ!」
上手く言葉にならない声が、私の口から勝手に溢れ出て止まらない。
卓郎の強い腕が私の腰をガチッと固く固定して、逃げ出せないように、逃がさないように、何度も何度も奥の一番熱くて痺れるところを突いてくる。
卓郎の顔を見上げると、学校で見せる爽やかな笑顔とは全然違う顔をしている。
眉間に深いシワを寄せて、白い歯をギリッと食いしばって、私を突き上げている。
学校や街にいるときの卓郎は、みんなの「いい子」で、お母さんたちの「偉い卓郎くん」だ。でも、この日陰の狭い場所で、私のスカートを捲り上げている卓郎は、私だけの卓郎だ。
私を好きにして、私のお肉をぐちゃぐちゃに揉んで、私でいっぱい遊んでいる時の卓郎。そのギラギラした目が、私だけをじっと見つめている。それがすごく嬉しくて、胸の奥がキュンと締め付けられるように熱くなる。
「凛……お前、本当にいい身体してるよ……っ。こんなに締め付けて……っ」
卓郎が私の耳元でハァハァと荒い息を吐きながら、掠れた声で何かを呟く。言葉の細かい意味は私にはやっぱり分からないけれど、卓郎がすごく興奮していて、私の身体を気に入ってくれていることだけは、皮膚から直接伝わってくる。
卓郎の大きな手が、私のブラウスを押し上げて、薄い皮膚に覆われた胸を強く揉みしだく。
指先が食い込んで、少し痛いくらいに引っ張られるたびに、お腹の底の熱い波が跳ね上がる。
卓郎の熱い唇が私の首筋や鎖骨に何度も押し付けられて、チュッ、チュッと淫らな音が耳元で鳴った。
「あ……っ、たく……っ、あぅ……んっ!」
何度も、何度も、身体がビククッと大きく震える。
指先まで痺れが広がって、自分の足で立っているのか、卓郎にぶら下がっているのかも分からなくなる。
私は上手く力が入らない自分の指先を必死に動かして、卓郎の制服の背中をギュッと抱きしめた。
卓郎の制服からは、お日様の匂いと、少しだけ汗の匂いがして、それが私をもっと安心させた。
卓郎の動きがどんどん速くなって、腰がぶつかる音が大きくなる。
「んっ……ふっ、凛、出る……っ!」
卓郎が私のお尻を力任せに抱き寄せ、一番奥まで深く深く突き刺さったまま、身体を硬く強張らせた。私のお腹の一番深いところに、ドクドクと熱いものがたくさん注ぎ込まれるのが分かった。
「あ……ぁぁ……っ……!」
その熱さに押し流されるように、私の頭の中もパッと真っ白な光で満たされて、体中の力が抜けていった。
しばらくの間、二人の荒い息遣いだけが日陰の路地裏に響いていた。卓郎は私に覆いかぶさるように重なったまま、私の首筋に顔をうずめて、ハァハァと息を整えている。卓郎の心臓がトクトクと激しく打っているのが、私の胸にも伝わってきた。
やがて、遠くの大きな通りをトラックが走り抜けるゴォーッという音が聞こえると、卓郎はゆっくりと身体を離した。
私の中から卓郎の熱いものが抜けていくと、寂しさと一緒に、どっと冷たい風が吹き込んでくる。
「……ふぅ。……やば、少しやりすぎたか」
卓郎は頭を少し掻きむしりながら、自分の衣服を素早く整えていく。ベルトを締め、ファスナーを上げる手つきは、いつもの器用な卓郎そのものだった。
卓郎は膝元に落ちていた私の水色の下着を引き上げ、丁寧に履かせてくれた。それからスカートの裾を下ろし、シワになった生地を手でパッパッと払って伸ばしてくれる。
「凛、じっとしてろよ」
卓郎は私のブラウスのボタンを一番上まで留め直し、乱れた髪の毛を指先で優しく整えてくれた。その手つきは、朝のお母さんの手つきとは全然違っていたけれど、お母さんよりもずっと暖かくて、力強かった。
卓郎がポケットから白いハンカチを取り出して、私の口元や首筋についた汗や唾液を、優しく丁寧に拭き取ってくれる。
「あ……ぅ……たく……」
私が上手く回らない舌でそう呟くと、卓郎は少しだけ顔をほころばせて、いつもの「みんなに見せる爽やかな笑顔」に戻りながら、私の頭をポンポンと優しく叩いた。
「よし、綺麗になった。学校行くぞ、凛」
卓郎が差し出してきた大きな手を、私は自分の小さな手でしっかりと握り返す。卓郎の手は、さっきまで私の身体を乱暴に揉んでいた手と同じはずなのに、今はとても優しくて温かい。
狭くて暗い路地裏から二人で歩き出すと、一歩ごとに足元の日陰が薄くなって、パッと眩しい朝のお日様の光が私たちを包み込んだ。
大きな通りに出ると、制服を着た生徒たちや、通勤の人たちがたくさん歩いている。卓郎はすれ違う人たちに、「おはようございます!」と元気に爽やかな声をかけた。
私は卓郎の少し後ろを歩きながら、繋いだ手から伝わってくる温もりと、さっきまで私の中にあった卓郎の激しい熱さを、ずっと忘れないようにしっかりと握りしめていた。
お父さんやお母さんが心配するような難しいことや、学校のみんなが話している難しい言葉は、やっぱり私にはひとつも分からない。自分がどうして生まれてきて、これからどうなるのかも、全然分からない。
でも、卓郎がこうして私の手を引いてくれて、誰も見えない影のところで私をいっぱい抱きしめて、気持ちよくしてくれる。
私には、その卓郎の隣にある温かい時間さえあれば、それだけで世界中の何よりも幸せだった。