高望みしない彼は今日もゴミ女とセックスする 作:しゃしゃしゃ
「――では、私はそろそろ仕事に戻るとしよう」
言葉の終わりとともに、紗羽の父親は静かに席を立った。卓郎を完全に絶望のどん底へ突き落としたというのに、その表情には一切の達成感も波風もなく、ただ淡々と予定をこなすかのような冷淡さだけがあった。
「ああ、そうそう。不安がらせてしまったかもしれないが、監視カメラのデータはすでに回収したし、部屋のカメラも今日で撤去させたから安心するといい。これからは二人だけの時間を邪魔する者は誰もいない」
そう言い残すと、父親は卓郎の肩をポンと一回だけ叩き、そのまま静かな足取りで部屋を去っていった。
「それじゃあ卓郎くん、これからも娘と仲良くしてやっておくれ」
パタンと扉が閉まり、静寂がリビングに戻ってくる。
卓郎は、受けてしまった衝撃の強さに身体が硬直したまま、見送る言葉どころか立ち上がることすらできずにいた。全身の筋肉が強張り、指先一つ動かせない。
あまりに完璧な手詰まり。自分が仕掛けたつもりの罠に、知らぬ間に自分自身が完璧にハマっていたという現実に、頭が真っ白になっていた。
だが、そんな卓郎の絶望を余所に、父親がいなくなった途端に動き出したのは紗羽だった。
「ねぇぇ〜〜ッ! タクローぉ……ッ♥」
甘ったるく粘りつくような声とともに、紗羽は卓郎の膝の上にその巨体をドスンと乗せるようにして倒れ込んできた。
「パパも公認になっちゃったねぇ〜! 卒業したら結婚だなんて、私、本当に夢みたい……ッ♥」
卓郎との将来が完璧に約束された(と信じ込んでいる)喜びと幸福感に、紗羽の脳内は完全に桃色に染まっていた。卓郎への愛おしさと性的興奮が極限まで跳ね上がり、その身体は一瞬で熱く発情し切っていた。
「あぁん……っ、ダメ……ッ、嬉しすぎて、なんか興奮してきちゃったぁ……っ!」
顔を真っ赤に染め、ハァハァと荒い吐息を卓郎の首元に吹きかける紗羽。彼女は自らスカートを捲り上げると、下着越しにぐちゅぐちゅと濡れそぼった己の股間を、卓郎の太ももに力任せに擦り付け始めた。
「ねぇ、抱いてぇッ! 今すぐ私を抱いてよタクローッ! 祝いの記念セックスしよ……ッ♥」
卓郎の手を強引に引き寄せ、自分の豊かな胸や溢れ出た愛液で湿る股間へと押し当てさせながら、一人で勝手に腰を振って喘ぎ始める紗羽。
目の前で恥ずかしげもなく歓喜のオナニーを始める怪物。その湿った体温と不快な体液の感触がズボン越しに伝わってくる中で、卓郎は魂が抜けたような虚ろな目で、ただ天井を見つめることしかできなかった。
「あっ……ッ、んぁぁッ! タクロー、私っ、いっちゃうぅぅ……ッ♥」
びくっ、びくんッと肥満体を大きく跳ねさせ、自慰の末に自歳な絶頂を迎えた紗羽の痙攣がようやく収まっていく。その惨状を、卓郎は魂が抜けたような眼差しで呆然と見つめていたが、ハッと正気を取り戻した。
「はぁ……はぁ……ッ♥ タクローぉ……大好きぃ……っ」
幸せで満たされきった表情の紗羽が、全身の重みをそのまま卓郎へと預けてもたれかかってくる。
ズボン越しにダイレクトに伝わる重戦車のような重圧。そして、発情して全身から吹き出したねっとりと気分の悪くなる汗と、股間から溢れ出た愛液のドロドロとした不快感。その生々しい感触が肌にまとわりついた瞬間、卓郎の脳内で何かがブツリと音を立てて切れ落ちた。
(……ッッ! ざっけんなよ……ッ! ざっけんなよクソが……ッ!!)
絶望、焦燥、そしてこの醜悪な怪物に対する殺意に近い憎悪。抑えつけられていたすべての感情が一気に爆発し、卓郎の堪忍袋の緒が完全に弾け飛んだ。
「ッ……あぁ、もう……っ!」
卓郎は低い吐息とともに、自分にすがりつく紗羽の太い肩を力任せに押し倒した。苛立ちを叩きつけられた紗羽は一瞬驚いた顔を見せたが、すぐさまトロけたような笑みを浮かべる。
「あんッ……! もう、タクローったら激しいんだからぁ……ッ♥」
卓郎は返事もせず、荒々しい手つきで己のベルトを外し、肉棒を剥き出しにした。そして、下着をズラされただけの紗羽の湿りきった秘裂へ向け、加減も容赦もなく一気にその剛直を根元まで突き刺した。
「あぐッ……ッ!! んあぁぁッ、……入ってきたぁぁッ♥」
肉頭巾が押し広げられる快楽に、紗羽は歓喜の悲鳴を上げる。
紗羽は完全に勘違いしていた。自分との将来が約束された喜びで卓郎も理性を吹き飛ばし、愛おしさのあまり激しく自分を求めてくれているのだと。
だが、現実は真逆だった。
卓郎は愛など微塵もなく、ただ腹の底から湧き上がる怒りとブチギレた感情をぶつけるためだけに、激しく彼女を犯しているに過ぎなかった。
決して交わることのない二人の感情。しかし、皮肉にも肉体だけは荒々しく繋がり合い、激しい発情の熱を帯びて交尾の貪り合いへと没頭していく。
(チッ……クソが! なんで俺が……なんでこんな目に遭わなきゃならねぇんだよ……ッ!!)
どれだけ理性が吹き飛びかけても、卓郎の脳裏には「ここで紗羽に本音(悪態)をぶつければ完全に終わる」というストッパーが土壇場で働いていた。
口から洩れ出るのは激しい息遣いと意味をなさない唸り声だけに留め、暴言のすべてを飲み込みながら、迫り来る最悪の現実と絶望的な未来を否定するかのように一心不乱に腰を振り立てた。
バン! パン! と豪邸のリビングに淫らで荒々しい肉弾音が激しく響き渡る。
(ふざけんな……消えろ、消えてくれよ……ッ!)
卓郎は溢れ出る怒りを拳と指先に込め、紗羽の腹や太ももにへばりつく醜い無駄肉の塊を、爪が食い込むほど力任せに揉みしだき、強く握り潰した。痛みが走るほどの乱暴な扱い。
しかし、歪んだ認知を持つ紗羽にとって、その言葉のない暴力的な激しさすらも「愛ゆえの狂気」でしかなかった。
「んぁぁッ! すごいっ、今日のタクローすごく激しいぃッ♥ 私のこと、そんなに好きになっちゃったのねぇッ♥ んっ、あっ、あぁぁーッ!!」
言葉を失うほど自分に夢中になり、荒々しく求めてくる卓郎の姿に、紗羽の胸は「愛されている」という強烈な実感でキュンキュンと鳴り響き、歓喜に全身を大きく震わせる。
卓郎の絶望の狂気と、紗羽の狂信的な歓喜。二つの歪んだ熱量が激しく交錯し、静まり返った豪邸には、ただただ大声で乱れ狂う紗羽の甘い喘ぎ声だけが、虚しく響き続けていた。
パンパンパンッ!とリビングに鳴り響く、激しく醜い肉弾音。
どれだけ激しく腰を叩きつけても、腹の底から湧き上がる怒りも、押し寄せてくる絶望も消えてはくれなかった。だが、力任せに腰を振り続けるうちに、卓郎の張り詰めていた思考の糸がプツリと切れ落ちた。
(……あぁ、もう知るかッ!!)
思考を放棄するような感覚が、脳内を黒く塗りつぶしていく。
(これからのことなんて、後で考えればいい……! 卒業後のことだの、金のことだの、今はどうでもいいんだよッ! 今はこの豚みたいな身体で、ただ欲望のままに射精することだけを考えりゃいい……ッ!!)
開き直りに似た狂気が、卓郎の理性を完全に飲み込んだ。
この女によって狂わされた己の人生。突きつけられた屈辱、底知れない苛立ち、そして甘い汁だけを吸おうとしてドツボにはまった激しい後悔――そのすべてを、今はこの肉の塊に叩きつけて晴らすしかない。
卓郎はドロドロに汗ばむ紗羽の太い身体に腕を回すと、壊さんばかりの力で強く抱きしめた。
「ッ……ふ、ぁ……ッ!」
くぐもった荒い息を漏らしながら、さらに速度を上げて腰を打ちつける。情け容赦ない激しいピストン運動に、紗羽の豊満な肉体が波打ち、家具が悲鳴を上げた。
「んぁぁッ! タクローっ、すごい……ッ! すごいよぉッ♥ 私の身体に夢中になっちゃってるのねぇッ♥」
そして限界を迎えた瞬間、卓郎は躊躇うことなく、紗羽の最も深い膣奥へと己の昂ぶりを突き刺し、泥のように濃密な精液を大量にぶちまけた。
「――っ、は……ッ、ぁぁッ……!!」
ビクビクと腰を跳ねさせながら、卓郎の全身から力が抜けていく。
その瞬間、膣内に注ぎ込まれる熱い奔流を感じ取った紗羽は、歓喜の悲鳴とともにキュッと膣壁を収縮させ、今日一番の絶頂へと達した。
「あんッ! 入ってきたぁぁッ♥ タクローの熱いの、いっぱい……ッ♥」
紗羽の心は、幸福感で満たされていた。
卓郎が自分の「魅惑的でエッチなボディ」に理性を失い、我慢できずに中で射精してくれた――その事実が、紗羽にとっては自分自身が愛され、求められている最高の証明だったのだ。
「うふふ……幸せぇ……っ♥ ねぇタクロー、もっと愛して……っ! これからずっと、一生私だけを愛し続けてねぇ……ッ♥」
力なく重なる卓郎の背中に手を回し、甘い吐息を漏らしながら恍惚の表情を浮かべる紗羽。
無制限の愛を確信して幸福の絶頂に浸る女と、ただ一時的な逃避として欲望をぶちまけ、事後の虚無感と圧倒的な絶望の波に再び飲み込まれていく男。
二人の歪んだ交尾の終わりは、さらなる底なしの地獄の始まりでしかなかった。
それからどれほどの時間が過ぎたのだろうか。卓郎は思考を完全に停止させたまま、泥のように粘りつく欲望と鬱屈した怒りを吐き捨てるためだけに、機械のように腰を振り続けた。
「ひゃうんッ!? あッ、ダメぇ……ッ! もういっちゃう、またいっちゃうからぁぁッ♥」
荒い呼吸を乱し、何度も絶頂の波に呑まれて虚ろな目を剥く紗羽。
卓郎はその叫びにも耳を貸さず、容赦なく肉塊を突き穿ち、彼女が完全に限界を迎えてぐったりと身体を弛緩させるまで、徹底的にハメ倒した。
「……ふぅ、……っ、はぁ……っ」
激しいピストン運動をやめ、ようやく正気に戻った卓郎が、力なく腰を引き、ずるりと自身のペニスを引き抜く。
その瞬間、紗羽の秘裂から栓が抜けたように、溜まりに溜まった濁った大量の精液が、床やソファの上へボトボトと音を立てて垂れ落ちていった。生暖かい体液と汗の臭いが、豪華な豪邸のリビングを満たしていく。
「……ハァ……ハァ……っ」
卓郎は乱れた衣服を整える気力すら湧かず、荒い息を吐きながら傍らの高級椅子になだれ込むように腰を下ろした。
突き抜けるような凄まじい虚無感。
疲弊しきった身体でぼんやりと天井を見つめながら、卓郎はギチ……と力任せに拳を握りしめた。爪が手のひらに食い込み、痛みが走る。
(……俺の人生は……これからどうなっちまうんだ……?)
必死に築き上げてきた完璧な「浅井卓郎」という好青年の存在が、足元から音を立てて崩れ去っていく感覚。どれだけ足掻こうとも、底なしの泥沼に沈んでいく恐怖に、背筋が凍りついていく。
一方、大量の種を注ぎ込まれ、ソファの上で全裸のまま朦朧とした意識の中に漂う紗羽は、蕩けたような表情で卓郎の方へと視線を向けた。
「ふふ……っ、タクローぉ……すごかったねぇ……♥ 私をあんなに激しく抱くなんて、本当にお祝いのつもりだったんだぁ……っ♥」
汗と愛液で濡れた髪を肌に張り付かせ、甘ったるくねっとりとした声色で呟く紗羽。
「ねぇ、卒業したらどんな家に住もうかぁ……? ハワイに新婚旅行にも行きたいなぁ……♥ パパもママもどうせ私に興味ないし、面倒なこと言われないでタクローと二人っきりになれるなら、最高に決まってるもんねぇ……♥ 朝から晩までタクローに愛してもらえるなら、私、もう何でもいいなぁ……っ♥」
両親からの拒絶の裏にある冷酷な意図も、卒業後に加賀原家からの金銭援助が完全に打ち切られるという地獄のような現実も、彼女は何一つ理解していない。
ただ大好きな「王子様」と永遠に結ばれ、一生何不自由なく甘やかされ続ける薔薇色の未来を、彼女は心から幸せそうに夢想していた。
「子供もたくさんつくろうねぇ……♥ 今日のタクロー、中でいっぱい出してくれたから……もしかしたら、もうできちゃったかもねぇ……うふふっ♥」
嬉しそうに肥満体の腹を愛おしそうになでながら、独り言のように甘い妄想を語り続ける紗羽。
その無邪気で愚かな言葉が部屋に響き渡るたび、卓郎の握りしめた拳は、絶望と怒りでただ静かに震え続けるのだった。
◇ ◇ ◇
「やれやれ、これでようやく一つ片付いたな」
愛車のハンドルを握りながら、私は小さく息を吐き出した。目的地は会社ではなく、前々から懇意にしている愛人のマンションだ。
今回の離婚劇は、妻と私のお互いの同意によるものだった。
互いに別のパートナーがいたことも理由の一つだが、何より夫婦という形を維持することに何の利点も感じなくなったからだ。
そして、その清算にあたって唯一の懸案事項であり、我々夫婦にとって最大の「汚点」とも言える存在が、あの娘――紗羽だった。
当然、妻も私も引き取りを固辞した。
もしも紗羽が本人の妄想どおり、どこに出しても恥ずかしくない可愛らしく優秀な娘であったなら、互いに親権を巡って争うような泥沼の展開になっていたかもしれない。
だが、あいにく現実はそうはならなかった。あの醜く肥満した体躯と、我が儘で肥大化した自尊心。
関わるだけでこちらの人生の損失になるような存在を、誰が好き好んで引き取ろうとするだろうか。
なぜあのように育ってしまったのか……。幼少期の頃からろくに興味も払ってこなかった私にはわかるはずもないか。それに今さら原因を探ったところで何の意味もない。
ともあれ、面倒な「処分」の目処は立った。あの優等生気取りの少年に、すべてを押し付けることができたのだから。
高校を卒業するまでのあと僅かな期間、世間体のために最低限の金を出してやれば、あの邪魔者は私の前から永遠に消えてくれる。晴れて自由になった後、あの二人が破滅しようがどうなろうが、私には何の関係もないことだ。
信号が青に変わり、アクセルを踏み込む。
もし万が一、あの賢しい少年が途中で逃げ出そうとしたり、娘を切り捨てようとしたりするならば――あの隠しカメラの映像を学校や世間に突きつけ、どこにも逃げられないよう退路を完璧に塞いであげればいいだけの話。
私の人生から不快なゴミが消え去る未来を思い浮かべながら、私は上機嫌で愛車の速度を上げていった。
◇ ◇ ◇
目の前がチカチカと点滅するほど大量に射精を繰り返し、足腰がガクガクと震えるまで紗羽を抱き倒した卓郎。
(……はぁ、……ハァ……っ)
怒りと絶望に任せて限界まで腰を振り続けた身体は、もはや指一本動かすのも億劫なほどに疲弊しきっていた。卓郎は乱れた服を惨めに整え、ただ「家に帰りたい」という一心で這うように身を起こす。
ソファの上には、四肢をだらしなく投げ出し、ブサイクなアヘ顔を晒しながらビクンビクンと小刻みに痙攣する紗羽が転がっていた。白目を剥き、蕩けた口角から涎を垂らす醜悪な姿。
(……知ったことかよ、クソデブが……)
もう視界に入れるだけで吐き気がした。
さっきまで清潔に保たれていた広いリビングも、今や二人の愛液と汗、そして床やソファに撒き散らされたドロドロの大量の精液で悲惨なほどに汚れていた。
以前なら「バレたらマズい」と必死に拭き取って証拠隠滅を図っていただろう。
だが、もうそんなこともどうでもよかった。
(……どうせハウスキーパーだか誰かが掃除するだろ。もうあの父親にも全部バレたんだ、今さら綺麗に取り繕ったところで何の意味もねぇ……)
心底うんざりした思いで、卓郎はソファーの脇を通り過ぎようとする。
その時、朦朧とした意識の中で紗羽が「んっ……タクローぉ……♥」と、肥満体の腕を弱々しく伸ばしてきた。最後まで自分に甘え、当然のように愛を要求してくる怪物。
(……調子乗ってんじゃねぇぞ……ッ)
卓郎は冷ややかな蔑みの視線を送ると、通りすがりに紗羽の胸元で重たく揺れる無駄にデカい脂肪の塊――醜い爆乳を、掌でペシペシと力任せに引っ叩いた。
「ひゃうんッッ!? あッ、あぁぁーッ♥」
ただの嫌悪と鬱憤晴らしの暴力でしかない平手打ち。
しかし、絶頂の余韻で感度が跳ね上がっていた紗羽の歪んだ脳は、それすらも卓郎からの最後の愛撫だと都合よく錯覚し、甲高い悲鳴とともに再び背中を反らせて絶頂に達した。
「あぁっ……♥ タクロー、好きぃ……っ♥」
びくびくと絶頂の痙攣を繰り返し、うわ言のように愛を囁くデブを背に、卓郎は一度も振り返ることなく加賀原家の豪邸を後にした。
玄関のドアが閉まり、外の冷たい空気が肌を刺す。
足腰の脱力感と、拭いきれない体液の臭い、そして重くのしかかる絶望的な未来。卓郎はフラフラとした足取りで、暗い夜道へと消えていく。