高望みしない彼は今日もゴミ女とセックスする 作:しゃしゃしゃ
重い足取りで我が家の玄関をくぐった卓郎は、自室に立ち寄ることすらせず、吸い寄せられるようにまっすぐ風呂場へと直行した。
とにかく一刻も早く、全身にへばりついた不快感をすべて洗い流したかった。脱衣所で脱ぎ捨てた服からは、紗羽の脂っこい汗と、二人の体液が混ざり合った生臭い匂いがかすかに立ち上り、それだけで吐き気がこみ上げてくる。
シャワーの温度を低めに設定し、勢いよく頭から冷水をかぶった。
「……っ、ふぅー……っ、はぁ……ッ!」
ゴシゴシと強烈な力で肌を擦り、石鹸の泡で全身を包み込む。力任せに洗い流し、ようやく物理的な汚れを落としてさっぱりしたものの、体内に澱のように溜まった重苦しい疲労感と絶望までは、どれだけお湯を流しても消えてはくれなかった。
髪を乾かし、リビングへ降りて夕食の食卓につく。
「卓郎? なんだか今日、顔色が悪いんじゃない? 帰ってきた時もすごくいそいそと尾風呂に行ってたし……」
皿を並べながら、母親が心配そうに卓郎の顔を覗き込んできた。食卓の向かいに座る父親も、怪訝そうな視線を向けてくる。
いつもなら爽やかな笑顔で軽妙に受け流すはずの卓郎だったが、今日ばかりは表情を作る余裕すら残っていなかった。重い空気を纏ったまま、視線を落として箸を動かす。
「……ううん。ちょっと、勉強に集中しすぎて疲れちゃっただけだよ」
「そう? なんだか随分と落ち込んでいるように見えるけれど……学校かどこかで、何か嫌なことでもあったの?」
両親は親身になって色々と尋ねてくる。息子の異変に気づき、心底心配してくれているのだ。だが、流石に本当のことなど口が裂けても言えるはずがなかった。
――『いやー、実は紗羽と陰でセックスしまくってたのが向こうの父親にバッチリ撮られててさ! 卒業したら結婚して面倒見ろって脅されてるんだよねー! 金の援助も打ち切られるらしいから、俺の人生詰んだわ!』
そんな真実を明かした瞬間、これまで命がけで築き上げてきた「自慢の秀才息子」としての立場は一瞬で崩壊し、この家の中でも居場所を失うことになる。
「本当に、ただの疲れだから。心配しないで」
卓郎は苦しい笑みを浮かべ、生返事を繰り返して言葉を濁すことしかできなかった。親の心配すら素直に受け入れられず、嘘を重ねて追いつめられていく自分へのもどかしさと、激しい苛立ち。
(……くそっ……! なんで俺が……なんで俺がこんな思いをしなきゃならないんだよ……ッ!)
胸の奥で、ドロドロとした鬱屈した感情が渦を巻く。
あれだけ目の前がチカチカするほど射精し、怒りに任せて欲望を吐き出したはずだった。
それなのに、八方塞がりの現実に泥沼まで追い詰められれば追い詰められるほど、不条理な状況に対する強烈なムカムカとした怒りと同時に、すべてのタガが外れていくような歪んだムラムラとした性的な欲望が、再び狂おしい勢いで脳内を支配し始めていた。
重い足取りで階段を上がり、自室へ向かおうとしたその時、背後からパタパタと素足の音が追いかけてきた。
「あ、兄貴! ちょっと待ってよ」
廊下で振り返ると、風呂上がり直後と思われる妹の結衣が立っていた。湿り気を帯びた髪からほんのりと石鹸の甘い香りが漂い、薄手の寝巻き姿というあまりにも無防備な格好をしている。
「……な、んだよ」
卓郎が重い声を絞り出すと、結衣は腰に手を当て、いつもの調子で少し小馬鹿にするように揶揄ってきた。
「なんだよ、じゃないでしょ。さっきからずーっと顔死んでるけど、マジでどうしたのさ? いつもみたいに『完璧で優しい自慢の兄貴』の顔、完全に剥がれ落ちてるよ? 嘘つくの下手くそすぎ」
クスクスと軽口を叩きながらも、妹の瞳にははっきりと兄を心配する色が浮かんでいた。
「お母さんも心配してたよ。私からも何か聞いてみてよって言われたし……本当はどうしたの? 勉強の成績でも落ちた? それとも、学校で何か嫌なことでもあったの? 悩みがあるなら、妹の私にくらいちょっとは話しなよ」
普段通りの親しみやすさと気遣い。だが、今日の出来事と逃げ場のない将来への絶望で、卓郎の理性のタガはすでに限界まで緩み切っていた。
(……うるせぇな。頼むから放っておいてくれよ……ッ)
腹の底でドロドロとした苛立ちが渦巻く。そんな鬱屈した思考のまま、卓郎の視線は無意識のうちに妹の無防備な全身へと向かってしまった。
薄手の寝巻き越しに透ける柔らかそうな胸の起伏や、しなやかな足の肉感。
普段なら意識しないはずのその姿が、紗羽との過激な交尾や父親からの脅迫によって極限までイライラとムラムラを募らせていた卓郎の狂った脳内には、生々しい性的対象として焼きついてしまった。
(っ……!?)
不条理な現実への怒りと、行き場を失った歪んだ性的衝動が瞬時に結びつく。
卓郎の意志とは裏腹に、下半身へ怒涛のように血が集まり、ズボン越しにもはっきりと分かるほど股間が狂暴に反り立ってしまった。
「……ねえ兄貴、聞いてる? 悩みならさ、私が――」
身を乗り出すように話しかけていた結衣の言葉が、ピタリと止まった。
視線が吸い寄せられるように彼の下半身へと落ちていく。
隠す間もなく露わになった、明確で不自然なほどの勃起。風呂上がりの無防備な自分に向けられた、実の兄のあからさまな性的興奮。
廊下に、窒息しそうなほどの気まずく重苦しい静寂が流れた。
「……っ、あ……」
結衣の顔が、みるみるうちに真っ赤に染まっていく。驚愕と混乱、そして恐怖が入り混じった目で言葉を詰まらせた結衣は、卓郎が弁明の言葉を口にするよりも早く、弾かれたように後退った。
「っ……最悪……ッ!」
震える声でそう言い残すと、結衣は逃げるように自分の部屋へ駆け込み、バタンッ!と激しい音を立ててドアを閉めて鍵をかけてしまった。
結衣が走り去った廊下に一人取り残された卓郎だったが、取り繕う気すら起きなかった。
(……はっ、最悪、か)
自室へ入ると力任せにドアを閉める。
ベッドに倒れ込んだ卓郎の頭の中は、先ほど目の当たりにした実の妹の無防備でエロい寝巻き姿と、真っ赤になって逃げ出した生々しい表情で埋め尽くされていた。
「くそっ……あいつまで俺を馬鹿にしやがって……ッ!」
最悪の現実から逃避するように、卓郎はズボンのベルトを荒々しく外し、狂暴に反り立つ己のペニスを睨んだ。
風呂上がりの結衣の匂い、寝巻き越しに見えた肉感、そして赤面して怯えていた表情を鮮明に思い浮かべながら、一心不乱に手を動かし始める。自分の置かれた絶望的な状況も忘れ、ただ実の妹をオカズにして欲望を貪るように、卓郎は激しく腰を跳ねさせながらシコり続けた
自分の部屋に飛び込み、ガチャンと勢いよく鍵をかけた途端、私はドアに背中を預けたままその場にへたり込んでしまった。
ドクドクと不規則に打ち鳴らされる心臓の音が、静かな部屋の中にまで響き渡っているかのようだ。全身の血が頭に上ったみたいに、顔も耳も火照って熱い。
「っ……最悪、なんて言っちゃったけど……っ」
口から出たのは咄嗟の拒絶の言葉だったけれど、頭から離れてくれないのは、さっき廊下で目にしたあまりにも生々しい光景だった。
いつだって成績優秀で、誰にでも優しくて、完璧でかっこいい私の自慢の兄貴。その兄貴が、風呂上がりで薄着だった私の姿を見て、隠しようもないほど股間をギンギンに狂暴に反り返らせていた。
実の妹に対して、あんな風に男の顔をして、あんなに露骨に欲情して勃起していた――。
「あ……っ、はぁ……っ♥」
その事実を反芻するたびに、胸の奥が締め付けられるような甘い痛みに襲われ、下腹部の奥……子宮がキュンキュンと痺れるように熱く疼いて止まらなくなった。
世間一般で見れば絶対に許されない、狂った衝動。けれど、幼い頃からずっと憧れ、誰よりも大好きだった兄貴に女として強く意識されたという事実が、脳が痺れるほど嬉しくて、たまらなかった。
私の中で長年抑え込んできた禁断の感情が、あの一瞬で完全に弾け飛んでしまったのだ。
「あ、兄貴……っ! 私を見て……あんなに、あんなになっちゃってた……っ♥」
気づけば私は吸い寄せられるようにベッドへとなだれ込み、震える指先で寝巻きのボタンを弾くように外していた。
バサリと肌着がはだけ、剥き出しになる私の身体。去年までランドセルを背負っていた小学生だったなんて、自分でも到底思えないくらい豊満に熟し、立派に成長した巨乳。その柔らかい胸を両手で押し潰すように強く揉みしだく。
「はぁっ……はぁっ……っ! 兄貴っ、お願い……っ、私を見てぇっ……♥ 兄貴ぃぃッ♥」
指先でピンと尖った乳首をギュッと抓り上げ、苛烈な刺激を与える。それだけで、下着の中は瞬く間に溢れ出た愛液でぐちゃぐちゃに濡れ固まっていった。
溢れ出る蜜で濡れた秘裂に指を這わせ、敏感なクリトリスを捏ね繰り回しながら、頭の中に描くのはあのズボン越しに存在感を主張していた兄貴の立派なペニスの形だ。
あんなに固くて熱いもので私の中をぐちゃぐちゃに貫かれたら、私はどうなってしまうんだろう。妹なんて立場も、倫理も世間体も、もう全部どうなったっていい。今すぐこのドアを破って、私を抱きしめてほしい。
「あっ……だめ、ダメぇッ! ほしいよぉ、兄貴の熱いの、私にちょうだいぃぃッ♥ いっちゃう、いっちゃうからぁぁッ♥」
指を膣口へ深く押し当て、胸を激しく揉みしだきながら背中を大きく反らす。
キュッと膣奥が収縮し、強烈な快楽の波が押し寄せて、私は必死に声を殺しながら一気に絶頂へと叩き落とされた。びくびくと何度も身体を跳ねさせながら、ベッドの上で狂ったように荒い息を吐き出す。
だが、一度解放されてしまった兄への禁断の欲望は、一回の絶頂くらいで収まるはずもなかった。
「はぁ……はぁ……っ、兄貴……! 私を……私をもっと……抱いてよぉ……っ♥」
隣の部屋の兄の存在を貪るように意識しながら、私は切迫した吐息を漏らし、再び湿りきった自分の下半身へと指を叩きつけるように伸ばしていった。