高望みしない彼は今日もゴミ女とセックスする 作:しゃしゃしゃ
校門をくぐり、特別支援学級の校舎へ向かう凛と別れた卓郎は、本校舎の昇降口へと足を進めた。
朝の登校ラッシュを迎えた昇降口は、下駄箱の扉が開閉する音や、生徒たちの明るく無意味な雑談の声で溢れかえっている。
卓郎が自分の靴箱の前で上履きに履き替えようと屈んだ時、背後から控えめな、だが期待を隠しきれない気配が近づいてきた。
「あ……タ、タクローくん、おはよう……っ」
相原彩綾――彩綾だ。
ボサボサの髪を前に垂らし、分厚い瓶底メガネの奥から、上目遣いに卓郎の顔色を伺っている。猫背で小さくなっているものの、制服のブラウスの下で主張するHカップの爆乳は、彼女が呼吸を強めるたびに重たげに上下していた。緊張しているのかそれとも発情しているのか、彼女の肌からは微かに甘い汗の匂いが漂い、卓郎を見つめる瞳は情けなく湿り切っている。
だが、卓郎は彼女の存在すら視界に入っていないかのように、完全に目を合わせてスルーした。靴箱から上履きを取り出し、淡々と履き替える。
彩綾の顔から一瞬で余裕が消え、凹凸のない平たい顔が不安で歪んだ。自分の存在を完全に無視されたショックと、周囲の目が交錯する。
(馬鹿がよ。学校でこんな不細工と親しげにつるんでたら、周囲から同類扱いされるから話しかけるなって何回も言い聞かせてるってのによ)
心の中で罵倒しながら卓郎は、上履きのかかとをトントンと整えながら、制服のポケットの中でスマホを操作。
『気安く話しかけるな馬鹿。休み時間にまた使ってやるからそれまで待ってろ』
メールを送信完了。
スルーされた彩綾は、惨めさに苛まれながらポケットの中で自分のスマホがブブッと震えたのを感じ取った。おそるおそる画面を開き、そこに表示された卓郎からの極めて自分勝手な文面を目にした瞬間――彼女の体全体が、ゾクッと落雷に打たれたように激しく震えた。
(あ……ぁっ! タクローくん……っ! 『休み時間にまた使ってやる』って……っ!!)
教室の隅で虫ケラのように扱われる惨めさと、その裏で与えられた「自分だけが知る秘密の所有権」の歓喜。卓郎からの容赦ない罵倒と道具扱いの言葉は、彩綾の脳髄にダイレクトに作用する最強の媚薬だった。
「ひぅっ……っ! んぁ……っ」
昇降口のど真ん中で、彩綾は膝をガクガクと震わせ、分厚い眼鏡の奥で薄目を剥いた。
下着の中に一気に溢れ出す自前の蜜。卓郎の文字による冷酷な命令だけで、彼女の膣壁がキュウキュウと締め付けられ、立っていられないほどの強烈な快感が下腹部を突き抜ける。周囲に生徒たちがひっきりなしに行き交う中で、彩綾は人知れず子宮を激しく痙攣させ、あわや絶頂を迎えそうになるのを必死で耐えていた。
「はぁ……っ、はぁ……っ! 待ってる……私、待ってるからね、タクローくん……っ!」
快感で口角をダラりと歪ませ、キモい笑みを浮かべながら自分のスマホを胸に抱きしめる彩綾。彼女にとって、この無視と不躾な命令こそが、卓郎からの何より甘美な「愛の証」だった。
卓郎は後ろを振り返りもせず、階段へと向かった。これで彩綾は傷つくどころか、最高の状態に仕上がった道具として、休み時間まで完璧に従順に待機する。長年の付き合いだから、どう扱えばどう反応するか予測することは容易いことだった。
階段を上り、彼が自分の教室に入ろうとしたその時だった。
――ドスン、ドスン、ドスン!
廊下の軋ませる重苦しい足音とともに、強烈な圧迫感が背後から迫ってくる。
「ちょっと卓郎! 朝からどこ行ってたのよ! 私を置いていくなんていい度胸じゃない!」
加賀原紗羽――紗羽だ。
歩くたびに二重アゴと太ももの肉、そしてIカップの巨乳がブルンブルンと凄まじい勢いで揺れている。制服のボタンは弾け飛びそうなほど張り詰め、朝から全身から不快な熱気と脂汗、そして登校中に買い食いでもしたのか、菓子パンの残り香を撒き散らしていた。
「あー、ごめんごめん、紗羽。ちょっと先生に呼ばれててさ」
卓郎はいつもの無害なの笑みを貼り付け、手短に嘘の言い訳を口にする。
「ふん! まったくもう! まぁいいわ。聞いてよ卓郎、さっき廊下ですれ違った女子グループが私の方見てコソコソ笑ってたの! 絶対私のこと羨ましがってるのよ、私が可愛くてスタイルが良いからって嫉妬して、ホント性格悪いわよね!」
早口で他者を攻撃し、肥大化した被害妄想と承認欲求を吐き出す紗羽。
自分が100キロを超える肥満体型である現実からは目を背け、卓郎に幼少期から与えられ続けた「お前はお姫様だ」という毒に酔い痴れている。
「ホントムカつく……ねえ卓郎、放課後まで待てないわ。昨日みたいに、今すぐ私を……っ」
肉まみれの顔を上気させ、ぶ厚い唇をなめらせながら、卓郎の腕に脂ぎった巨体を押し付けてくる。公衆の面前でのあからさまな発情。不快感と面倒臭さに、卓郎の脳内で怒りが膨れ上がってくる。
(チッ……面倒な奴め。ここで刺激して騒がれたら一番厄介だ)
「落ち着けって、紗羽。ここでは目立つだろ? 紗羽は俺の特別なお姫様なんだから、こんなところで安売りしたら勿体ないよ。放課後、たっぷり可愛がってやるからさ」
穏やかに、かつ彼女の歪んだ自尊心をしっかりと満たす言葉を小声で囁き、なだめすかす。
「……ふん、まあ卓郎がそこまで言うなら待ってあげるわ。感謝しなさいよね!」
満足した紗羽は、ドシンドシンと肉を揺らしながら自分の席へと去っていった。
そのやり取りを、教室内のクラスメイトたちは痛々しいものを見るような「憐憫の眼差し」で静かに見守っていた。
(うわぁ……浅井、また加賀原に絡まれてんのか……)
(幼馴染だっけ? だからって、あんな化け物の相手させられてかわいそうに……)
(断れない性格だから、あんな勘違いデブに目をつけられて災難だな……)
クラスメイトたちの頭の中には、同情と哀れみの心が広がっている。彼らは誰も知らない。卓郎が可哀想な被害者などではなく、目の前の化け物を自らの欲望のために長年かけて作り上げた者であることを。
周囲からの哀れみの視線を全身に浴びながら、浅井卓郎は丸刈りの頭を一度撫で、心の中で静かに嘲笑を浮かべた。
今日もまた、この男にとって最高に都合の良い一日が始まろうとしていた。
一時間目のチャイムが響き、数学の授業が始まった。
浅井卓郎は教科書を開き、澄ました顔で黒板を眺めていた。真面目なポーズ、冴えない表情、どこにでもいる無害な生徒の佇まい。
「――じゃあ、この問題。浅井、解いてみろ」
教壇に立つ数学教師が、黒板の数式を指差しながら指名してくる。クラスメイトたちの「当てられて可哀想に」という視線が背中に集まる。
卓郎はわざとらしく自信なさげに立ち上がり、少し間を置いてから、解法と正解を口にした。
「……正解だ。相変わらずお前は目立たないが、成績だけは学年上位だな」
教師が感心したように頷き、卓郎は「へへ、たまたまです」と謙遜してみせて席に着いた。
卓郎は要領がよかった。テストで常に上位の成績をキープしておくことは、教師からの追及をかわし、目立たないが手のかからない生徒と思わせるために必要なことだった。
では、そんな卓郎に育てられた二人は?
「……次は相原。四番の問題、答えろ」
教師の冷たい声に、卓郎の斜め前に座る相原彩綾がビクッと肩を揺らした。
彼女は単純に頭が悪い。要領が悪く、どれだけ必死にノートを取り、時間をかけて勉強しても知識が何一つ身につかないタイプだ。
今も分厚い眼鏡の奥の小さな目を泳がせ、凹凸のない平たい顔を赤くしながら、教科書とノートをじっと見つめてパニックを起こしている。
「……あ、あの、えっと……」
「相原、昨日も同じところをやったぞ。分からないのか?」
「うぅ……わかり、ません……っ」
教師の呆れ顔とクラスメイトからの痛い視線に晒され、彩綾の目からぽろぽろと涙がこぼれ落ちる。惨めで、愚かで、惨痛な姿。
「……浅井、代わりに答えてやれ」
「はい。そこは――」
卓郎が事もなげに模範解答を口にすると、彩綾は涙で濡れた顔を跳ね上げ、卓郎のことをまるでヒーローを見るような熱い眼差しを向けていた。
(あぁ……っ! タクローくん……かっこいい……っ! 私みたいなバカを、また助けてくれた……っ!)
自分が惨めな不細工であればあるほど、完璧で賢明な卓郎の価値が上がり、自分を支配してくれる快感が強まる。朝の「使ってやる」というメールの残香と相まって、彩綾の子宮はきゅうきゅうと激しく疼き、下着の奥で甘い蜜を滴らせていた。
一方、紗羽は、勉強など最初から端からやる気すら持っていなかった。
彼女が勉強ができない理由は彩綾とは異なる。
幼少期から卓郎に「紗羽ちゃんはお姫様だね」「嫌なことはしなくていいんだよ」と甘やかされ、不快な努力を一切排除するように教育されて育ったため、知識を蓄えるという回路そのものが欠落しているのだ。
「加賀原、お前もノートを取れ。ペンすら握っていないじゃないか」
教師が教壇から注意を飛ばすが、紗羽はドシッと重い巨体を背もたれに預けたまま、露骨に舌打ちをした。
「は? なんで私がそんな面倒なことしなきゃいけないのよ。先生の教え方がヘタクソだから頭に入らないんでしょ。私の貴重な時間を無駄にしないでよ」
被害妄想と膨れ上がったプライドをぶち撒ける紗羽。クラス中に呆れと失笑が広がるが、彼女の頭の中には反省など一微塵もない。
(ふん、バカな教師。私みたいな特別で可愛い女の子に勉強させようだなんて100年早いのよ……それよりあーあ、早く放課後にならないかしら)
肉に埋もれた目を細め、紗羽はチラリと卓郎の後ろ姿を盗み見た。
(昨日の夜、あんなに私の体を抱いて激しく突いてくれて……嬉しかったし気持ちよかった……。今日の放課後も、目いっぱい可愛がってもらうんだから……っ)
肥大化した駄肉を椅子の上で蠢かせ、制服の下で発情の熱を溜め込む紗羽。
卓郎はそんな二人の不快で哀れな姿を視界の隅に収めながら、心の中で冷ややかに笑っていた。
勉強ができず、自分なしでは生きていけない不細工な雌たち。
彼女たちが愚かであればあるほど、自分に向ける猛進は強固になり、リスクなく快楽だけを貪ることができる。
卓郎は何事もない顔でペンを走らせ、次の授業のチャイムが鳴るのを静かに待った。
次回は明日です。
ここから毎日一話ずつ、ストックが続く限り毎日投稿となります。