アイドルイベもあってミネのえっちさはすっかり広まったのではないでしょうか。
涙を浮かべながら撮影されるメモロビは最高でしたね。
「ミネ、大丈夫だからっ。ただの寝不足で――」
「なりません、先生。何日も徹夜を続ければ心身を悪くすることは明白です」
トリニティ総合学園にていくつか仕事をこなした先生はシャーレに帰ろうとし――その途中でミネに捕まった。
コンクリートに盾を突き立てるほどの膂力に腕を掴まれてしまっては抜け出せるはずもなく、先生はミネについていくことを強要される。
その道順はどことなく覚えがあり、行きついた先もまた記憶にある部屋――すなわち、ミネの自室である。
「そして徹夜を続けてしまう根本的な理由――それは先生がシャーレにいるから。この一点に尽きます」
「そりゃあ私の職場だからね」
「いいえ! 病気を治すためには根本的な治療が必要であるように、今の先生に必要なのはシャーレという職場から離れた環境で休養を取ることです!」
「それはちょっと違うと思うんだけどな~……?」
学園の真っ只中で「救護!」と叫び、セリカやハナエにいくつかの伝言を残して颯爽と先生を拉致・・する鋼の精神には、時として先生の声が届かない。
腕っぷしで勝つこと叶わず、論理的に説得することもできないこの状況に置いて、先生は無力な子供同然であった。
自分のベッドに先生を寝かせ、ミネは収集した医薬品たちの前でビーカーに突っ込んだ棒を激しくかき回していた。
「さあ先生、これをお飲みください。少しは気分が晴れるはずです」
「……危ない薬じゃないよね?」
「ご安心を。疲労回復のための飲み薬ですよ。少し苦みがありますが我慢してください」
「……それじゃあ」
いただきます、と言って透明な液体を飲み干す。
十分ほど横になると、先生の顔色は多少の回復を見せた。
本人も実感しているのか、虚ろだった眼差しに力強さが戻っている。
「すごい……たしかに気分がよくなってきたよ。ありがとう、ミネ」
「それはよかったです」
「これなら一人でシャーレに帰れると思うよ。だからもう心配しないで――」
身を起こし、すぐにでも部屋から脱出しようと図った先生は――
唇と抱擁を以てして阻止された。
時計の針の足音だけがしばし鳴り響き、遅れて唾液の交わりが追従する。
「……他にもまだ問題がありますよね? 先生」
先生の腕を優しく掴み、己の乳房へと引き寄せる。男らしい骨ばった手を強く強く埋めるように。
指先がある種の欲望に従い、もぞもぞと動き出すのを確認してから、ミネの手は先生の下半身へと滑り落ちる。
到着地点は、隠し切れない本音が露呈した、隆起。
「ここしばらくご無沙汰でしたから……こちらの救護も、必要ですよね?」
「……寝不足の時って、普通は勃たないはずなんだけどね」
「生理現象ですから、恥ずかしがる必要はありませんよ」
実のところ、さきほどの薬に精力増強剤を多量に混ぜただけだが。
もちろんミネが教えることはない。彼女は自分の信念を疑うことなどないから。
「我慢は体に毒ですよ」
はちきれんばかりのソコを手のひらで撫でまわしながら、先生の鼻先でミネは囁いた。
「救護を開始します♡」
可愛らしく笑いながら。
◇
蜂蜜よりもどろどろとして甘い関係が始まったのは、あまりに非日常的なきっかけを契機とする。
先生がオナホールを用いて自慰をしていた瞬間にミネは遭遇したのだった。
絶望という一言に集約される数多の感情が先生の脳内で爆発したことは言うまでもない。トリニティ全体、いや、生徒全員に失意の眼差しを向けられる。言葉通り頭が真っ白になった大人は言い訳も忘れて呆然としていた。
そしてミネの最初の発言によって更なる混沌へと陥る。
――「なりません、先生! そんな玩具では正しい性知識は身に着けられませんよ! それに誤って性器を傷つけたら大変です!」
さしものミネも困惑していたのだろう。初めて拝む異性の性器に。
その極限に高まった混乱と日頃からの極端な思想が合わさって、彼女の喉からは一つの提案が転げ出た。
――「正しい知識を覚えるには実際に経験するのが一番です! 薬の効能を知るのと同じように」
すぐにでも解熱剤を飲ませるべきではと思わせるほどに、顔を赤らめて。
――「ですから、その……私の体を使うというのは……いかがでしょうか」
◇
あの日から一切の自慰が禁止され、性欲を処理する場合は必ずミネに頼むことが習慣となった。そして、前回の処理から少なくとも一週間以上、二人はろくにすれ違うことすらなかった。
先生が方々へ仕事のために駆け回っていたため。
「せんへ……もっひょ、した、らしてくらひゃい……」
義務感を圧倒的に凌駕する積極性が、先生の咥内で暴れ回っている。
肩に置いた手は微動だにしない。唇の距離をゼロにした顔も、膝立ちで先生を跨った足も。
絡み合う相手の舌を追いかけまわし、歯茎に沿って舐めまわし、唇をはしたなく吸い付くことだけしかできなくなったように。
必死に酸素を求めるように鼻呼吸が繰り返される。「ふーッ、むふぅーッ」と絶えず響くその音にトリニティ生らしさなど欠片もなかった。
「んぅ……♡」
頭に血が上った猛獣さながらに唇を貪る勢いに、ときおり躊躇が混ざる。
ミネの手が一切動かないのに対し、先生の両手は忙しなく動いている。
ロングスカートの中で。
「タイツ越しのお尻っていいよね。つるつるしてて」
「んっ……」
「ミネのお尻は大きくて揉み応えがあるね」
「そ、れはっ……いわない、れ……くらひゃい……」
指が深く食い込むほどに握力を込めるも、タイツによって指先が滑る。
むしろそのもどかしさを堪能するように、先生はミネの美尻をこねていく。
指先から伝わるじんわりとした体温。尻肉の柔らかさ。それをさらに望むと、タイツが邪魔をするように滑らせる。ローションを塗りたくったお餅のような。タイツを脱がせば済む話だが、タイツを履いたままだからこその味わいがここにある。
爪を立てないようにして指先が突き刺さる。トランポリンの真似でもしているかのように、先生の指がなだらかな尻山を跳ねる。
一突きの間隔は長い。深く食い込み、タイツが伸びてわずかに色が変わって映るほど。
肉厚の奥底からの弾力を楽しんで、今度はぴたりと手の平を張り付ける。
なでなでと――デリケートな生地をこねるように、ゆっくりと擦る。
ミネとキスをする時はたいてい胸か尻に手がいく先生だが、その二種類の心地よいもっちりとした塩梅に満足したことはない。柔肌ごしの体温は記憶の中で真似しようがないのだ。肉体にじかに触れている時だけ、本来の味を楽しめる。
そして一抹の悪戯心が湧いた先生の食指は――
「ひゃぁんっ♡」
不意に、その柔い山の間を走る湿地帯の上を撫でた。カードリーダーに差し込んだカードをゆっくり引くように。
「びっくりした?」
「っ……相変わらず、意地悪な人です」
「ごめん」
中身が腐り落ちた木材よりもスカスカな謝罪をしつつ、手を元の位置に戻す。
人差し指の置き場所は、タイツ越しでも区別がつくほどの鮮やかな黒。その中心。
「う、ぁんっ……♡ せんせ、だめ、ですよ……♡」
「でもミネの可愛い声が聴けるから」
「可愛いだなんて、っ……私は、あまり聴かせたくないんですからね」
「じゃあ、どうしよっか?」
わざとらしい問いに軽く頬を膨らませることを返事とし、ミネはより積極的に唇をつき合わせ、舌を絡ませるように催促する。
なるべく隙間を埋め尽くすようにと顔を近づけ、唾液の交わりで頭の中をいっぱいにさせるように。
「んッ――
ぢゅう、ぅぅぅ……♡」
「おっ」
それでも誤魔化しきれない羞恥心は反抗心へと変貌した。小さな、いじらしい反撃へ。
先生のワイシャツのボタンを上から順に外し、露わとなった素肌、首筋へキスをするミネ。
くぐもった喘ぎを漏らしつつ、ぢゅー、ぢゅぢゅッと盛大に肌を吸い上げる。
ぐにぐにと、己の秘部を愛撫されるごとに眉を吊り上げながら。
「痕残っちゃうよ、ミネ」
呼びかけられてもミネが応えることはない。
これは彼女なりの、大人への抵抗なのだ。
ふいに、先生の腕が持ち上がる。
腰骨がじんじんと疼くいじらしさがすっかり消えたミネは顔を離した。
赤い斑点が五ヵ所。万が一にも誰かに見られたら言い訳のしようがない虫刺されだ。
そのまま慣れた手つきでミネのシャツのボタンを一つずつ外していく先生。
紺色に秘められた肌色が一段ずつ露わとなり、やがて紺より暗い黒色が。
生徒たちの中でも特に上位に位置するであろうミネの豊満を支える一対の黒布の、中心で輝く控えめなフロントホックを、許可を得ることもなく外す。
ばるんッ。
心臓を昂らせる色白の丸みが、確かにその『音』を発した瞬間である。
「おっぱいも大きいよね」
乳首をぷっくりと勃起させる白峰を前にする度、先生は同じ称賛を口にする。
その褒め言葉を耳にするたびにミネが恥じらうことを知っているがために。
そんな恥じらう姿を見たいがために。
聞こえなかった振りをするように視線を逸らすミネを認めてから、手のひらで二つのお山を鷲掴みにする。指が食い込むくらいに、しかし優しい力加減で揉みしだきながら谷間へ鼻を突っ込む。
「あ~さいこぉ……」
蒸れた谷間の、汗ばんだ香り。
ブラジャーで絞めつけられた胸部は特に発熱がひどい。大きな魅力を有する女性共通の悩みであるが、その悩みが、男にとっては魅惑の一つであった。
前回もそうしたことを忘れているかのように、深く深呼吸する。
「先生、恥ずかしいで、す……あっ……」
将来は栄養たっぷりの母乳を生成するであろう、だぷんという質感を主張し続ける柔肉。その中身に眠る芯のこりこりとした感触に心ゆくまで埋没していた指先の、人差し指が一人で先走る。
日焼けとは無縁の砂浜のような肌。そこから突出する二つの褐色。シャツのボタン並みに硬く強張る突起の根元は、褐色が滲んだような乳輪が広がっている。
その乳輪の輪郭を指が走る。ざらざらとした感触だけを狙うように。
焦らしているのか、あるいは純粋にそこが好きなのか。
なにかを待ち望むようなミネの表情を、先生は見ていない。
あと少しでもどかしさが破裂しそうな瞬間、爪がぴんっと肉ボタンを弾いた。
「んひっ……!」
そのまま往復運動が始まる。ピンボールのフリッパーのように。
そのでたらめさは、幼い子供が無我夢中でフリッパーボタンを連打しているよう。
「あひっ……! あっ、あぁ……!」
すっかり谷間の熱気を堪能したのか、先生がゆっくりと顔を上げる。
その眼は寝起きのようにやや虚ろでありながら――赤ん坊のように乳首の片方へしゃぶりつくや、ぢゅうぢゅうと盛大な音を立てて吸い上げていく。
「やっ、あ、ぁ! せんせ、そんな、だめっ……!」
なけなしの静止を呼びかけつつも、ミネの両手はしっかりと先生の頭を抱きしめていた。ずっと吸って欲しいとでも言わんばかりに。
短い間隔で交互に「ぶぼっ、ぶぼっ」と吸われながら、頭を高く持ち上げるミネ。
腰から生える美しい青い羽根が、パタパタとなにかを訴えていた。
じわりと、股の間でなにかが湿り、ぬかるむも、気づかない。
「ねぇ、ミネ。いつもみたいにさ、また挟んでもらっていい?」
「んっ、ふぅ……仕方、ありませんね。先生がそれをお望みなら……」
「ごめんね。でもミネに挟んでもらうとすごく気持ちいいからさ」
「……当然です。あんな紛い物よりも、私の方が先生をご満足させられます」
◇
息苦しいアンダーウェアから解放されたイチモツは、しかしすぐに乳山の深い渓谷に包み込まれるわけではない。
「んぶぅ……ッ……あぇ~…………ぁへっ…………」
入念な唾液のコーティング。
ローションを用いないパイズリをする上で欠かせない工程である。
正座になったミネの太腿に尻を乗せる姿勢のまま、仰向けになる先生。
「あ~……ミネ、あんまり吸わないでね……でそう……」
「あぁー……あ、ひゃい……すいまひぇん……」
カリ裏や亀頭のエラなどをなるべく刺激しないようにしつつ、ぐっぽりと頭から根元まで咥えこむ。舌をなるべく動かさず、口の中で生成する唾液を塗りたくる。さらに、あえて口を外して亀頭の上から唾液の玉を何度も何度も落とす。肉棒を支える持ち手が摩擦を生み出すこともなく。
丹念にニスを塗るような作業によって、赤黒く膨張する牡棒は不気味と呼べるほどの光沢を帯びる。ずっしりとした重みを見せつける陰嚢が生み出す欲望の塊を、今すぐにでも吐き出したいと要求しているように。
一週間分の蓄積を。
「では、参ります」
「うん」
爆発物を谷間に固定し、ミネの両手が自ら乳房を持ち上げ、左右より圧迫する。
むぎゅうぅぅぅぅ
全身をスライムに包み込まれたような感覚が、先生を襲う。
「おッ……」
揉めば形が変わるように、乳房とは柔軟性の塊である。
柔らかな塊二つで硬い棒を挟めば、自然と棒の形状に合わせて谷間の肉はなめらかな形を為す。まるでそのペニスのためだけのケースですと隷従するかのように。
ヌぷ ぬぷぷっ…………
ゆっくりと持ち上げ――
たぱんっ
男根の根元、下腹部に下乳を打ち付けるように落とす。
その一連の動作、たった一往復の間でも、上下の動きに合わせて乳房は流動的に形を変えながら肉棒を撫でる。
にゅるる たぱんっ にゅるる たぱんっ
唾液でびしょ濡れになった鋭敏な部分が、余すことなく柔肉に捕食されていく。
「おっ、おぉっ」
数度の乳ズリに晒されただけで、生徒の模範であるべき大人の口からはオットセイのような喘ぎ声しか出てこなくなった。
シーツを強く掴み、足先をピーンと張りつめさせて、なにかを耐えることしかできない。
「なんだかいつもより大きいような……やはり、ずっと我慢していらっしゃったんですね、先生」
上から下にズルと谷間から飛び出てくる真っ赤なスコップを見つめながら呟くミネ。
「いいんですよ、いつでもお好きなように、吐き出してください」
ゆっくりと開けた口で、再び屹立を咥えこむ。味わうように。
コーティングの時には遠慮していた、むしゃぶるような吸い付き。幾度もの逢瀬によって知り尽くした弱点を舌で絡め、奥底に眠る間欠泉をむりやり暴くように、先端の出っ張りのみを徹底的に舐めまわす。
「まって、ミネ、それ、やばい、やばいって」
もちろん乳ズリも忘れずに。
ぬくい咥内のなめらかさに徹底的に攻められながら、竿の部分を擦るは乳山。手でしごかれながらフェラチオをされる時よりも凄まじい悦楽が先生の背中を痺れさせているだろう。
常に変形し続ける柔肉は最初よりも小刻みになっていた。つまり一往復における距離が短くなり、速度はどんどん速くなっていく。
もみくちゃにして、豊満の中で窒息させる。
「どうれふか、あんなどうふより、きもひいれふよね?」
「気持ちいい、気持ちいいから、あっ、やばい、射精でる、でるっ!」
「いいれふよ、らして、くらひゃい――」
己の手際によって先生があっけなく昇天することか。それとも、道具オナホールよりも優れていると言及したことか。どちらにせよ、懇願に近い悲鳴が大きくなるごとにミネのパイ圧も上昇していくばかりだった。
ミネの両手で圧迫されるデカ乳は縦に伸びるように変形してさえいた。ミネは無意識的にそれほどの力を込めており、その隙間に埋まる牡茎にどれほどの圧力が加わっているのか。
汗と唾液が混じる狭苦しい肉渓谷。
呼吸すらまともにできない至高の拷問の末、茎が膨らんだ。
「お、おぉおお、おぉっ……!」
別の人格が宿ったかのような、猛獣の遠吠えが反響する。
しかしミネの耳にその雄叫びは大して響かない。
それよりもっと、粘ついた濁音。
びゅるッ びゅうっ びゅううぅぅぅぅ――
口の中へまき散らされる牡臭い噴射が五感を覆う。
そしてそれを一滴残らず飲み干すことだけに神経を注いでいた。
ぢゅううぅぅぅ……。追い打ちのように乳でペニスをずり上げては、管の中身を吸い上げる。バキュームが吸引するが如く、咥えこんだお口は離れず、搾りつくす。
ドロッドロで、食道や胃に張り付いて呼吸困難になってしまいそうなほどの量を。
局所的な干ばつが起きてしまいそうなほどの後始末。
ようやく、ミネが口を離した。太く目を惹きつける唾液の糸を零しながら。
絹のような白肌には一切の汚れが付着することなく、赤黒い突起物はぬめりとした輝きを放ちながらも今なお張りつめているだけ。
何も起きていなかったと錯覚させるほどに綺麗すぎた。
水底からやっと這い出したかのように呼吸を繰り返す先生が不自然なほどに。
◇
「はっ、はぁっ……あ~……。……すごく、気持ちよかったよ……」
「……ありがとうございます、先生」
射精は思いのほか体力を消費する行為である。
デスクワークが主たる先生は気力を根こそぎ吐き出したのか、起き上がる気配はない。しかし、「おかげでシャキッとできたし、帰って仕事の続きができそうだよ」と先生が呟いたのを聞いて、ミネは目を丸くした。
先生は今ので満足してしまったのだろうか。
一週間も会えていなかったのに。
悶々とした夜を寂しく過ごしていたのは自分だけなのか。
他の誰にも見せたことのない猥らな凶器は、切れ味がぜんぜん落ちていないのに。
「あの、先生……」
「ん?」
やっと体を起こした先生は乱れ切った服装を直そうとするも、ベッドから抜けることはなかった。
ミネが背中を向けながらスカートをたくし上げ、臀部を見せつけているから。
振り向くことはなく。その姿勢はどうにも固く、ミネらしくない。
「私は、救護騎士団の団長であると同時に……先生の、生徒です。生徒の悩みを解決することは、書類仕事よりも優先されるべきでは……ないでしょうか……?」
「…………」
「……私は……間違っていますか?」
返事はない。
耳が溶け落ちそうなくらいに視界が熱い。せめて冷静を装いたいのに羽根がぱたぱたと動いてしまう。やがて、先生だって忙しいのに自分はなんて我儘な振る舞いをしているのだろうと自責の念が湧き始める共に――
タイツを思い切りずり下ろされた。
「きゃっ――」
膝の関節までしっかりと落ち、肌色が露出する。
自分の手とは全く異なるごつごつとした指が太腿を揉みしだく。大きな手で握り切れないほどに太い肉厚さを噛みしめるように。
それは木登りのように、指の動きに合わせてゆっくりと上へ向かう。
先生の好みに合わせた漆黒のTバックは必要最低限の肌面積しか隠さない。むっちりとした尻肉はほぼ露呈しているようなものだった。
それを頬張るように手のひらが張り付き、指がしなり、微弱な電流が絶えずミネの背骨を伝う。「あっ……♡ あぅ……♡」と艶を帯びた吐息を漏らしていると、「ん゛あ゛ぁ゛っ!」と思いがけない叫び声を轟かせていた。
両手の親指だけは、尻肉の間にある洪水の源を指圧している。
突然迫った、自慰とは異なる喜びが迸り、スカートを手放して四つん這いになる。
「あのね、ミネ。こんな……こんな都合の良すぎる状況はさ、ダメなんだよ。さすがの私でも……自制できなくなる」
「せ、せんせい……?」
恐怖心に似た、開けてはいけない箱を開けてしまったような感覚が背中を撫でる。
先生に腕っぷしで負けることは万が一にもない。
そもそも暴力を振るわれるようなことすら、ありえない。
だというのに、ミネはどういうわけか、金縛りにあったように固まった。
同時に、情けない悲鳴を上げたことへの羞恥で口がパクついている。
するりとショーツが引き下ろされる感触が臀部を撫で、その布がやけに湿っていることに気づいてようやく、ミネは己の恥部がどれほどの惨状なのかを自覚していった。
愛液を分泌し続けるその襞壺から、なにかが飛び出してしまいそうなほど。
そのなにかは、プライドというのかもしれない。
「あっ……せんせ、まッ……♡ これは、その……ちがうんですぅ……♡」
「でも……そうだね。私ばかりお世話になるのは駄目だよね。お礼、しないとね」
自分の指では決して味わえない、外から中へと侵入される感覚。硬い感触に貫通される感覚が脳みそにダイレクトに届く中、粘ついた水がぢゅぶぢゅぶと泡立つ。
手のひらが股関節と密着して、根元まで突き刺さったことを悟る。
指はまっすぐ。手首をスナップさせるように緩慢に動くだけではしたない水音が周囲に飛び散る。まるで粗相をしているような。
耳の付け根から燃えるような熱が生まれてくる。
音のせいで、見えない場所の奔放っぷりを知らされて、心に赤く染みる。
「ところで一つ聞きたいんだけど」
「は、いっ……」
「今日私をここに連れてきてくれたのって……もしかして、ムラムラしたから?」
「ぃっ……! ち、ちがいます! 私はそんな、公私混同など、はぁ、っぁ、んぅう……♡」
膣内で中指がくいっくいっと動く。落ち着くことを知らぬ子供のように。
或いは土を掘り続ける犬のように。
どこを掘られると過敏に反応し、蜜を生んでしまうのか。
それはこれまでの救護でとっくに筒抜けである。
シーツを握る手が力む。
「……そっか。そうだよね。ごめんごめん、ミネがそんなことするわけないよね」
にゅぽんっ。
クリトリスの裏側を撫でるように引き抜かれ、牝馬が嘶いた。
「……あっ、ごめん。ゴムある?」
「あっ……くっ、はいぃ……ここ、に……」
ポケットに忍ばせておいた小さな袋を手渡す。たった一枚しかない避妊具を。
こうなることを期待していましたと白状しているような証拠品を。
ぐるぐると腹の中を巡る熱の整理もつかぬまま、指とは大きさも質も異なる硬質さが雌壺の入り口に接地する。
もし一回だけで救護が完了しなかったら、その時自分は――
「はッ♡ はッ♡ ほぉっ♡ ォ♡ あ゛っぁっぁああああああ♡♡♡」
理性は、圧倒的な暴力による一撃で粉々に砕け散る。
ぬくん、と頭の中でなにかが蠢いた。
それに気づく頃には硬い棒状の凶器が腹の内側を掻き分けていて、訪れるであろう衝撃に備えるよりも前に体は勝手に反応していた。
威嚇するように頭を低くしたまま、口がだらしなく開きっぱなしになる。
先生の腰はミネの臀部にぴったりと吸い付き、動くことはない。
「なんか、きつい……? 気のせいかな」
古巣に戻ったかのように微動だにしないその牡棒を、ミネの襞肉は盛大に歓迎していた。キュウキュウと膣が収縮し、久方ぶりの来訪者を締め付ける。
それは彼女の肉体が自動的に反応しているだけのことであり、本人の意識は半ば空白となっているが。まるで鳩尾にショットガンの弾を食らったように。
「あ゛ッ♡ あ゛ひ゛ッ♡ せんせ、まッ♡ はげひ、すぎぃ……♡」
ミネのたどたどしい懇願など聞こえていないように、後ろからの刺突は止まることを知らず、ベッドを激しく軋ませていく。
ばすんっばすんっと殴打する度、ぎしっ、ぎしり。
牡棒の先端が子宮口ボルチオをどつく。
棒が姿を現しては消して、その度に隙間から透明な蜜が零れ落ちる。
ぼたぼたと。
それは脱ぎかけのショーツに落ちて染みを作り、シーツを汚していく。
発情期の猫のような喘ぎ声は勢いを増していく。
ギュッと拳を握るもなにも掴めず、抵抗虚しく引きずられる負け犬のように服従を続ける。
そもそも、自分から背中を向けたあの時点で、こうなることは決定していたのだ。
一際大きく腰を打ち付けられ、金具の軋みが止む。
ミネの口からは大きな唾液の筋が零れていった。
「ミネ、ちょっといい?」
返事を待つことなく、先生の手が臀部から肩へと移動する。
グッと力が込められ、ミネの上半身が弓なりに持ち上がる。
「せ、せんせ……これ……」
「これ好きだよね」
後ろから挿入したペニスが腹の裏側を撫でながら奥へと突き進む体位、ロールスロイス。
「ふ゛あ゛、ぁ゛ぁ゛……♡」
Gスポットを抉られて、奥の壁を揺らされる。
打ち付けられる度に乳房がばるんと踊り、喉から甲高い媚びた声が響く。
実のところ、ミネは未だに自分のそういう側面を信じ切れていない。
こんな、無力な乙女のような振る舞いを、自分がするはずがないと。
「イ゛ク゛、イ゛きます♡ せんせ、せんせぇ♡」
しかし事実として、今のミネは、一人の男性を最高潮に興奮させるほどの淫靡にまみれている。
フロントホックを外されてまろびでる白乳。ぷっくり膨らんだ乳首。タイツとショーツを中途半端に脱がされた姿は力強さの消失。無力の露呈。捲り上げたスカートから顔を出す大きな臀部は、常時は隠されている女らしさを暴かれた傷跡。
「あ゛、あ゛ッ♡ ッッ~~~~♡♡♡ あ、あはッ、は゛っ……ーー♡♡♡」
今にも飛翔しそうなほどに青い羽根が伸び広がり、痙攣する。
ヘイローをチカチカと点滅させながら、ミネは天井を仰いでいた。
フラッシュのような眩暈が視界を侵し、厳かな模様のほとんどが見えていないが。
「……そういえば、ここって防音とか大丈夫?」
「え、あっ……えっと……今はまだ、隣の方は戻っていないはずですが……」
「……つまり、聞かれたらマズいってことだね」
「はい…………」
「じゃあ」
手。潮の香り。
微かな刺激臭を残した指が視界の隅に映り、マスクのように口に張り付く。
好きな人に抱きしめられる安心感とむりやり口にモノを突っ込まれた時に似た圧迫感が半々となってミネを襲った。口呼吸を封じられ、息苦しくなっていく。
「こうすれば、声は大丈夫だね」
「ふん、ふ……?」
口を覆われてしまっては喋ることさえままならない。
だからそれは独り言なのだろう。ミネは返事のしようがないから。
そして、ほとんど呼吸ができなくなったことも、彼にとっては想定通りなのだろう。
ぐりぐり
「ふ゛お゛ぉ゛ッ!?」
「ああ、いいね。これなら部屋の外には聞こえない」
ぐりぐり ぐりッ ぐりぐりぐりぐりいぃぃぃ♡♡♡
たくし上げたスカートの中へ忍び込んだ節くれだった手が、ミネの下腹部を圧する。膣壺に収まった陰茎の先っぽの辺り、すなわち子宮口ボルチオの真上を。
腰はぴったりと張り付いたまま。
けれどもくぐもった叫び声は絶えず漏れ、口を覆う指の間から唾液が滲む。
清らかな羽根が、羽ばたくように伸びきる。
「涎がすごいよ」
カクカクと全身を震わせるミネの耳元で囁く。その囁きには責めるような気配はまったくない。分かり切ったことをあえて指摘することで羞恥心を刺激する悪戯心が如実に出ている。
生徒の中では特に特徴的な、細長い耳。
その先端を、齧る。
「い゛ッ……♡」
「ミネの耳、美味しいね」
輪郭に沿ってツーと舌を這わせる。丸呑みするように咥えこんでなめずりまわし、小さな穴の中にねじこむように舌先を突っ込んでかき回す。
涎まみれにしてから、反対側も。
反対側を咥えながら、獣の腰が再始動する。
「そろそろイキそうだから、このまま最後までやるね」
「ふ、ぁ……! ふんふぁ、ふふへぇ」
「ごめんね、ミネ」
躾のなっていない獣を調教するように、一振り。
「よく聞こえないや」
その先生の囁きもまた、ミネには良く聞こえなかった。
脳天に轟くような衝撃が。
口元で反響する輪郭を失った声が。
唾液で濡れた耳から伝うひんやりとした空気が。
腹底を叩く異物の硬さが、色彩絵具のように意識を混濁させる。
耳を舐めまわす舌のせいで唾液が混ざり、反響し、それ以外の音を失う。
「こういうのも好きだよね」
やや聞き取りづらい囁きの後、痛み。
臀部の右側から突然ミネを殴りつけた衝撃がビリビリと背骨に響く。
牡棒による殴打とは異なる、直接的暴力。
平手打ちが、何度もミネの柔尻を痛めつけていく。
「ふ゛お゛♡ お゛、ぉ゛ッ♡」
騎手が馬をムチで打つような、パシンパシンと乾いた破裂。
叩かれるたびにミネの喉から許しを請うようなくぐもった悲鳴が漏れて、空気に溶ける。痛みから逃れるようにお尻を逃がすも、凶悪な欲棒は獲物に食らいついて離れない。
雷撃のように素早く、頭の奥が冴えるような薬物的快楽信号が脳天を突き抜ける。
ヒリヒリとした痛みが遅れてやってきて、ソレをさらに重ねるように手のひらが何度もプレスする。快楽と苦痛が同時に迫り、ない交ぜになり、ぐちゃぐちゃになる。
ミネの膝はいまにも崩れ落ちそうなほどにガクガクと震えている。
「あー、ごめん、イク、イクよ、射精だす、よッ……!」
ついに余裕を失った先生の口が耳から離れ、腰を打ち据える加減が最高潮に達し、濡れた肌がぶつかる間隔も狭まる。加速し、燃えるように叩きつけていく。
「む゛ーッ! む゛ぅ゛ー♡♡♡」
激しい運動に必要な酸素が鼻呼吸だけで済むはずもなく。
ミネは窒息寸前だった。
すぐにでもこの手を払いのけて新鮮な空気を吸いたい。淫蕩に塗れたこの部屋に新鮮な空気なんてものが少しでも残っているのであれば。
だというのに、ミネの腕はわずかに動くこともない。提供される刺激に反応するように、ビクンと引き攣るばかり。
体に悪いと分かっていながら、拒めない。
癖になりそう。
例えばガソリンの匂いを、異様な匂いと認識していながら嫌いにならないような。
シャーレで性欲処理をする時、わざわざ声を忍ばせる必要などなかったから。
ミネは、自分の内に隠れていた一面に気づきかけていた。
そんなことはないと言い聞かせながら。
絶頂と酸欠がない交ぜになった今、何を考えているのかよくわからないまま。
意地悪なセックスって、気持ちいい……。
彼女の頭上では、鴇色の光輪が明滅していた。
◇
「見てよ、ミネ。おかげでこんなに出たよ」
瞬発的なうめき声と共に、先生はミネにしがみつきながら静止した。
手が離れた途端、ミネはぜーはーと深い呼吸を繰り返しながらもイキ狂う声を盛大に漏らしてしまった。そんなことを気にも留めないほど、二人は同じ気持ちだったのだろう。
余韻を落ち着かせるためかのように、両手がミネの乳房に伸びる。
垂れ下がる二房を乱暴に揉みしだき、息を吸う。それが精神安定剤かのように。ビンビンに勃起した乳首をついでとばかりに摘まみ上げ、腹で転がす。
ミネは「ちくび……だめっ……あ゛、うぅん……♡」と悶えるばかり。
獣臭が立ち込める寂蒔の中、時計が見えない流れを刻む。その足音をぼーっと聞いていた。数分かもしれない。あるいはそれ以上か。実際のところ、一分程度かも。
確実なのは、二度目の吐精を終えてもギチギチに硬く聳える牡棒が引き抜かれた瞬間、カリ首が引っかかって喘ぎ声をまき散らしたことだけ。
そして濁った白をたんまり受け止めた人口の袋が、置き去りになったこと。
おマンコが咥えこんだままのゴム袋をするりと引き抜かれて、ようやく急所を空気が通っていくように清々しくなった。
ずっしりとした重みが、目の前でぶらさげられる。
それを受け取ると、気恥ずかしさと、ある種の満足感がこみ上げた。
寒さなど微塵もない。むしろ火照って仕方ない。しかし、背筋がぞくぞく震えた。
「どうする? 今日はもう終わりにする?」
「えっ……あ、えっと、その……」
ゴムを持ったまま逡巡するミネ。
普段の先生であれば、生徒の判断を尊重する。急かすこともしない。
しかし、今だけは。すぅっと耳元に唇を添えて、ぼそぼそと囁いた。
「――私は、ミネが満足するまで付き合うよ」
「っ……♡」
ミネは即座にゴムをゴミ箱に落とし、タイツとショーツを脱ぎ捨てた。
その間もずっと先生の視線を感じながら。
ついに振り返れば、怖い顔が自分を見ていた。
「……先生の顔を見ながら、シタい……です♡」
自分を食べようとする、狼の眼だ。
先生が生徒からの頼みごとを断ることなど、これまで一度もなかった。
そしてそれは今回も例外なく。
大人が、生徒に覆い被さる。
助けを求める声に従って。食い散らかしていく。
ミネの瞳にピンク色のハートマークが浮かんでいることに気づくことなく。
「ゴムないけど、いいよねっ」
「は、はい♡ あとで、ぉ゛♡ 避妊薬、ッ♡ 飲みますからぁ♡」
ぱんっ ぱんっ ぱんっ
「次からは、欲求不満にならないように、徹底的にやってあげるからねっ」
「欲求不満だなんて、ぁ゛ッ♡ お゛っ、ほ゛ぉ゛♡ そういう、わけ……あっ、ふかッ♡ お゛、ぉ゛お゛お゛♡♡♡」
「ミネ、怒らないから教えて欲しいんだけどさ」
バチュッ バチュッ バチュッ バチュッ
「エッチしたかったから私をここに連れてきたんじゃない?」
「え、ち、ちが――」
ピタッ――――
「……せんせ……?」
「ほんとうに?」 「あ、あの……」
「正直に教えてくれれば、私はミネのお願いを聞くよ」
ドチュッ♡
「お゛ほ゛ぉ゛♡」
「ちがうなら、もうえっちしないほうがいいよね?」
「エッチしたくないなら、私のおちんぽ要らないよね?」
クリッ♡ クリクリクリッ♡♡♡
「ひ゛ぁ゛、ぁ゛あ゛あ゛あ゛♡♡♡ クリトリス、らめっ♡ らんぼう、しないれくらさいぃぃッ……♡♡♡」
「あ、あの、言います! 言いますから!」
しん――――
「……と…………ったから、です……」
「よく聞こえないよ?」
「っ……せ、先生とえっちしたくて、むりやり部屋に連れてきましたぁっ♡」
「よく言えまし、たっ」
どちゅんッ♡♡♡
「ほ゛ぉ゛♡♡♡」
「じゃあミネが満足するまでエッチしてあげるからねッ!
隣の部屋にたくさんミネのエッチな声聞かせてあげよっか!」
「だ、だめですっ、ぁ゛ッ♡ これ、聞かない、れぇッ♡ あ゛ぅ゛ッ、あっ、あッ♡ お゛っお゛ぉ゛ォッッ♡♡♡」
「そんな喘ぎっぱなしじゃ説得力ないよ?」
「ひ゛、ひ゛ィ゛……♡ せんせ、あの、あ゛ッ……♡ き、キス、キスして、くち、ふさいでえぇぇッ……♡」
バチュッ バチュッ バチュッ バチュッ バチュッ
「……今回だけだよ」
ぢゅうう♡ ぢゅるるッ♡ ぢゅぅッ♡
ぐりぐりぐりぐりぐりぃぃい~~~~~♡♡
「お゛ッ♡ ま゛っ……あ゛ぁ゛~~~……♡♡♡ それ、らめ、らめぇ……♡♡♡」
「きょうのみねは、わがままらね」
「そ、それふぁ……」
「なかにだすのも、きかなきゃだめ?」
「ひ、ひえっ、いつでも、きれくらひゃい……♡」
「わたしのおまんこに、いっぱい、らひてくら――」
バスンッ♡♡♡
「ひ゛ぅ゛ッッッ♡」
「あー……らす、らすよっ!」
どちゅっ ドチュッドチュッドチュッ♡♡♡
「ふぁい、ひっふぁい、らひてっ♡」
バスンッ♡ バスンッ♡ バスンッ♡ バスッ♡ バスッ♡ バスッ♡
「ぅおっ…………!」
どびゅッ びゅうぅぅぅぅ♡♡♡
びゅるるうぅぅぅぅぅ♡♡♡
びゅるッッ びゅうっ♡♡♡
「ふ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛……♡♡♡」
ズりゅっ……
びゅく……
ズりゅッ……
びゅくっ……♡♡♡
ぬぽんっ 「ほ゛ぉ゛ッ♡」
カシャッ――
「え……せ、先生……写真は、だめ……♡」 ずいっ 「あっ♡」
「ほら、掃除してミネ。まだまだやるんだよね?」
「は、はいっ♡」レロレロ
「まさかだけど、さっきくれた薬に精力剤とか入れなかった?」
「いれまひたぁ♡」ちゅぱちゅぱ
「じゃあミネが反省するまでおまんこで躾けるから、覚悟してね」
「ひゃい♡」ぐっぽぐっぽ
「いっぱい、オシオキ救護してください……♡」
◇
翌日――
「今日も団長はすごかったですね!」
「ヘルメット団の集団に突撃した後ろ姿がかっこよかったです!」
今日も今日とて、救護騎士団は「救護」のために活動している。
ミネが壊し、他の団員が治すという流れを繰り返しながら。
果敢に敵陣に突撃するミネを見る団員たちは想像すらできないだろう。
ベッドの上で、ひ弱な先生に徹底的な「救護」をされたことなど。
ぴこん、とミネのスマートフォンが通知を報せる。
『ぜんぜん勃起が治まらないから、助けてもらっていいかな?』
メッセージとともに、赤黒く腫れあがったグロテスクな棒状のモノを映す写真が送られる。
「っ…………♡」
フラッシュバックのように、昨日の秘め事がぶり返す。
足を持ち上げたままの立ちバック。先生の上で踊り子になったこと。クリトリスを攻められながら突き上げられたこと。赤ん坊を宥めるような授乳手コキまで――
下腹部が熱を帯び、タイツの中で、とつぜん水が弾ける。
股関節に生じたむず痒い不快感でさえ、今のミネには気にならない。
二人のモモトークの履歴は、昨日の情事の記録が何十枚も羅列してあった。
牝穴から白い水を漏らしながら笑うミネ。全身を彩るキスマーク。ペニスに鼻を押し当てて深呼吸する様子。赤い痣ができるほどぶたれたお尻。大量の潮吹きで濡れた床、包帯で目隠しプレイ――
そのどれもが、決して誰にも見られてはならない秘め事であり。
ミネがこの関係性を誰かに言いふらすことも、決してない。
『喜んで救護させていただきます……♡』
〈終〉