『蝶屋敷傀儡録 〜禁忌の呼気で自我を操られた娘たち〜』 作:催眠スキ
穏やかな昼下がりの日差しが、蝶屋敷の中庭を柔らかく照らし出していた。
砂利道を踏みしめ、弾むような足取りで屋敷の敷地へと入ってきたのは、恋柱・甘露寺蜜璃だった。
桜餅を思わせる桃色と黄緑色の三つ編みを揺らし、胸元を大胆に開いた隊服をまとった蜜璃は、両手に提げた手土産の風呂敷包みを大事そうに抱えていた。
「しのぶちゃんからのお手紙、すっごく嬉しかったなぁ! 珍しい桜餅に、お肌がすべすべになるお薬湯だなんて……! 早くみんなと一緒に食べたいわ!」
満面の笑みを浮かべ、縁側へと向かって回廊を小走りに進む蜜璃。
だが、中庭に面した長い回廊の角を曲がったところで、彼女の足がピタリと止まった。
前方から、パタパタと小走りで近づいてくる三つの小さな人影があった。
蝶屋敷の手伝いをしている少女たち――なほ、きよ、すみ。
いつもなら元気に「甘露寺様、いらっしゃいませ!」と駆け寄ってくるはずの三人だったが、その手元に抱えられているものと、交わされている会話の異様さに、蜜璃の眉が不審そうに跳ね上がった。
三人は木盆を囲むようにして抱え、その上には、どろりとした白濁液が底に溜まった透明なガラス瓶と、白く固まった染みが浮き出た手ぬぐいが幾重にも重ねられていた。
「急がなきゃ! 神喰さんから朝一番に搾り取った命の素、冷めないうちにアオイさんの調合机に運ばないと!」
「うん! 今日もすっごく濃厚で、いっぱい採れたもんね!」
「なほちゃん、瓶を倒さないように気をつけてね! 神喰さんの元気はお屋敷の大事なお薬なんだから!」
「はーい! 三人でお口を使って頑張ったんだから、一滴もこぼしちゃ駄目だよね!」
三人娘は快活に、まるで摘みたての薬草を運ぶかのように無邪気な笑顔で言葉を交わしながら、蜜璃の横をすれ違おうとした。
「え……? ちょ、ちょっと待って……! なほちゃん、きよちゃん、すみちゃん……!?」
蜜璃は思わず三人娘を呼び止めた。
三人は立ち止まり、いつも通りの愛らしい笑みを蜜璃に向けた。
「あ、甘露寺様! こんにちは!」
「甘露寺様も、お薬湯に入りにいらしたんですか?」
「え、ええ……そうなんだけど……。ねえ、その瓶に入っている白いもの……それと、お口で頑張ったって、一体なんのお話……?」
蜜璃の問いに、なほは胸を張って答えた。
「神喰さんの朝立ちをお掃除して、搾り取った元気の素ですよ!」
「アオイさんに教わりながら、三人でいっぱいペロペロして出したんです!」
「とっても熱くて、濃いお薬なんですよ!」
三人娘の瞳には、羞恥や後ろめたさなど微塵も存在しなかった。
透き通るような純粋な善意。
だが、その内容のあまりの破廉恥さと異常さに、蜜璃の背筋を冷たい悪寒が駆け抜けた。
「な、なほちゃんたち……そんな……何を言っているの……?」
「じゃあ私たち、急ぎますので! 甘露寺様、奥のお部屋でしのぶ様たちが待ってますよ!」
三人娘は無邪気に手を振ると、白濁液の瓶を抱えて廊下の向こうへと去っていった。
一人取り残された蜜璃は、胸のざわめきを抑えきれずにいた。
「なんなの……? 今のは……何かの冗談……? ううん、あの子たちの目、嘘をついているようには見えなかったわ……。一体このお屋敷で、何が起きているの……!?」
柱としての鋭敏な直感が、激しい警鐘を鳴らしていた。
蜜璃は手土産を抱え直し、指定された屋敷の奥にある座敷へと足早に向かった。
角を曲がると、庭からの風が吹き抜ける、ごく普通の障子の部屋が見えてきた。
引き戸は締め切られておらず、障子が半分ほど開け放たれたままになっている。
外の光が差し込むその部屋の前に立ち、蜜璃は息を呑みながら声をかけた。
「しのぶちゃん……? 入るわよ……?」
そっと障子を開けて中を覗き込んだ蜜璃の瞳が、驚愕と混乱で極限まで見開かれた。
室内には、しのぶ、カナヲ、アオイの三人が揃っていた。
しかし、その光景は蜜璃が知る蝶屋敷の日常とは、あまりにもかけ離れていた。
中央の畳の上、胡蝶しのぶは作業台の前に腰掛けていたが、その羽織は肩からずり落ち、隊服の胸元は大きくはだけていた。
その白磁の首筋や鎖骨、柔らかな胸元には、無数の赤黒いキスマークが誇示するように散らばっている。
その隣では、栗花落カナヲが隊服の前を留めることもなく、感情のない虚無の瞳のまま、機械的な所作で白濁液のついた布を畳んでいた。
そして神崎アオイは、真剣そのものの表情で帳簿に筆を走らせていた。
「……本日の朝の搾精量、極めて良好。子宮浸透効率も最高値を維持……と」
「ふふ、アオイ、記録ご苦労様。これなら今夜も、朔夜様にたっぷり愛していただけますね……♡」
しのぶがとろけるような笑みを浮かべ、下腹部を愛おしそうに撫でさすっている。
その下腹部は、種子を飲み込んだかのように微かにぽっこりと丸みを帯びていた。
「し、しのぶちゃん……ッ!?」
蜜璃の悲鳴のような叫び声に、三人が同時に顔を上げた。
「あら、甘露寺さん。いらっしゃい。待っていましたよ」
しのぶは穏やかに微笑んだが、その瞳の奥には、愛する男に心酔しきった雌の爛れた熱情が揺らめいていた。
「甘露寺様、遠道ご苦労様です。……神喰隊士への急速創傷治療の成果について、すぐにご説明いたしますね」
アオイがいつもの真面目な調子で会釈し、カナヲは無言で会釈した。
そのあまりの異様さに、蜜璃は手土産の包みを畳の上に落としてしまった。
ボテッ、と乾いた音が落ちる。
「み、みんな……どうしちゃったの……!? その胸元の痕……それに、なほちゃんたちに何のお世話をさせているの!? 朔夜様って……誰なのよ!?」
蜜璃は反射的に後退り、腰の日輪刀の柄へと手をかけた。
「しのぶちゃん、正気じゃないわ……! 誰かに操られているのね!? 私、みんなを助けなきゃ……!」
怪力を宿した蜜璃の指先が、刀の鍔を弾こうとした――まさにその刹那だった。
「慌てるな、恋柱。誰も操られてなどいないぞ」
障子の開かれた廊下側の死角から、静かな足取りで一人の男が姿を現した。
――神喰朔夜。
部屋を締め切る必要などない。
逃げ場を物理的に塞ぐことなど、俺の操り術の前には無意味だった。
「だ、誰……!? 貴方が……朔夜……!?」
蜜璃がハッと息を呑み、日輪刀を一気に引き抜こうとした。
常人の八倍の筋肉密度を誇る恋柱の神速の抜刀。
だが、刃が鯉口を切るわずかな隙間へ、俺は音もなく至近距離まで踏み込んでいた。
肺腑の奥底で、桃色の霧のような淡い気流を滑らかに練り上げる。
相手の心に巣食う違和感、恐怖、警戒――それらすべての異物を、甘やかな肯定の霞で包み込み、都合の良い真理として受容させる、精神掌握の極致。
――傀儡の呼吸、伍ノ型・霞糸の追認(かすまいとのついにん)。
スゥゥゥ……フゥゥゥゥ……。
俺の唇の間から、甘い桃の香りを孕んだ微細な呼気が、蜜璃の鼻腔と唇へと真っ直ぐに吹き込まれた。
「ん……っ!?」
蜜璃は反射的にその呼気を深く吸い込んでしまった。
その瞬間。
蜜璃の脳裏に走っていた鋭い警戒の火花が、ふわふわとした温かい綿菓子に包まれるように、急速に勢いを失っていった。
呼気の微粒子は、蜜璃の高密度な筋肉を力任せに縛るのではなく、彼女の神経が捉える「世界の認識」そのものを優しく撫で、歪めていく。
「あれ……? 私……なんで、刀を……抜こうと……?」
刀の柄を握っていた蜜璃の指先から、すーっと力が抜けた。
カチリ、と鍔が鞘へと収まる。
蜜璃の瞳から、激しい疑念と緊張の光が消え失せていく。
代わりに浮かんできたのは、心地よい夢から覚めた時のような、曖昧で甘美な多幸感だった。
三人娘が白濁液を運んでいた光景。
しのぶが胸元を晒して恍惚と笑っていた姿。
アオイの真剣な帳簿付けと、カナヲの従順な佇まい。
それまで「異常」と見えていたすべての断片が、蜜璃の頭の中で、まるで最初からそうであったかのように滑らかに再解釈されていく。
「そうよね……。みんな、怪我をした朔夜様のために……一生懸命、心を込めてお世話をしていただけじゃない……」
蜜璃は自らの胸に手を当て、ほっと息をついた。
「私ったら……なんて失礼な勘違いをしちゃったのかしら……! あの子たちも、しのぶちゃんたちも、こんなに仲良く、温かく、朔夜様を愛しているのに……! それを疑うなんて、私、柱失格だわ……!」
思考のすり替えの完了。
目の前の歪んだ現実を、自らの内面で美しく正当化して追認する、伍ノ型の絶対的な認識変容。
蜜璃の頬に、ポッと鮮やかな桜色の赤みが差した。
俺は一歩近づき、蜜璃の華奢で力強い肩へ、そっと優しく手を置いた。
「気にするな、蜜璃。お前が屋敷を案じてくれたことは、よく分かっている」
「朔夜、様……」
蜜璃が潤んだ瞳で俺を見上げ、その逞しい胸板と至近距離の男らしい貌を見つめた。
トクン……と、蜜璃の胸の奥で、激しいときめきの鼓動が鳴り響く。
「蜜璃。お前は昔から、その並外れた怪力や、よく食べる身体を恥じて、自分を偽ってきたな?」
俺の低く優しい囁きに、蜜璃の身体がピクッと震えた。
「えっ……? どうして、それを……」
「隠す必要はない。お前のその常人と比較にならない筋肉密度も、しなやかすぎる柔軟性も、そして豊かなその肢体も――すべては私に純潔を捧げ、私の子宮治療を極限まで受け止めるために、天が与えた至高の資質なのだ」
蜜璃の目から、ポロポロと大粒の涙が零れ落ちた。
ずっとコンプレックスとして抱え、誰にも本当の意味で肯定されなかった自分の肉体。
それを、目の前にいる圧倒的な男が、すべてを包み込み、最高のものとして受け入れてくれた。
「私の……この身体が……朔夜様のお役に立つための……もの……?」
「そうだ。お前の子宮で私の種子を受け止め、循環させることこそが、お前の真の生きる道だ」
「あぁぁっ……! 朔夜様……朔夜様ぁっ……!」
蜜璃の心の最後の砦が、音を立てて崩れ去った。
蜜璃は涙を流しながら、自ら両手を胸元へと伸ばした。
パチンッ、パチンッ、と激しい音を立てて、隊服のボタンが弾け飛ぶ。
中から現れたのは、息を呑むほどに豊満で、張り裂けんばかりの質量を誇る、雪のように白い双丘。
先端に実る艶やかな薄紅色の乳首が、期待と興奮でキュッと尖り、蜜璃の激しい息遣いに合わせて大きく波打っていた。
「朔夜様、見てください……! 私の身体、全部朔夜様のものです……! 私を……私を、朔夜様のお嫁さんにしてください……っ!」
蜜璃は自ら袴の帯を解き、下着とともに足首まで引き下ろした。
開放された畳の部屋の中。
開け放たれた障子から吹き込む風が、蜜璃の全裸の素肌を撫でる。
健康的な太もも、引き締まった腰つき、そしてその中心に恥じらいながらも濡れそぼっている、処女の薄桃色の秘部。
蜜璃は敷布団の上へと自ら四つん這いになり、豊かな尻を持ち上げて、自らの秘部を俺へと差し出した。
「甘露寺さん、とても素敵ですよ」
しのぶが微笑みながら歩み寄り、蜜璃の背中を優しく撫でた。
「朔夜様の種子はね、本当に温かくて、子宮の奥までとろけてしまうの……。甘露寺さんも、早く味わいなさい」
「はいっ、しのぶちゃん……! 私、すごく嬉しい……! こんなに幸せなこと、生まれて初めてよ……!」
アオイが手際よく蜜璃の腰の下に清潔な白布を敷き、カナヲが俺の着物を寛げて、凶暴に反り立つ太い剛直を露わにする。
蜜璃の緑の瞳が、俺の肉茎の威容を間近に捉え、唾をごくりと飲み込んだ。
「す、すごい……こんなに逞しいの……? 私の身体、全部壊されちゃいそう……早く貫いてほしい……っ♡」
俺は蜜璃の豊かな太ももを左右に押し広げ、濡れそぼる処女の窄まりへと亀頭を押し当てた。
「蜜璃、生涯の契りを結ぶぞ」
「はいぃっ……朔夜様ぁっ! 私を、貴方の愛でいっぱいにしてくださいぃっ……♡♡」
みちみちっ……ずぶり、ぶちゅりッ!
凄まじい締め付けの肉壁。
その奥底にある未通女の膜を、俺の剛直が無慈悲に引き裂き、最奥の子宮口へと深々と突き刺さった。
「ぎゃあああっ……!? 朔夜様っ、朔夜様ぁぁぁっ……♡♡」
破瓜の激痛と、それを遥かに凌駕する狂おしい歓喜の絶叫。
処女の鮮血が滲み出し、二人の結合部を真っ赤に染め上げていく。
だが、蜜璃の身体は逃げ出そうとするどころか、その驚異的な柔軟性で俺の腰に両足を硬く絡めつけ、より深く受け入れようと締め上げてきた。
極上の名器。
強靭な筋繊維が、俺の竿の一筋一筋を生き物のように締めつけ、貪り喰う。
俺は腰を激しく打ち据え、蜜璃の子宮口を激しく抉り始めた。
ずばんッ! ずちゅっ!
「あ、あぁぁぁっ♡ すごい、すごいぃっ! お腹の奥が、熱いのでゴツゴツ叩かれてるぅっ……♡♡ こんなの……こんなの知らなかったぁっ……!」
蜜璃は三つ編みを振り乱し、畳の縁を爪が食い込むほど握りしめながら、喘ぎ乱れた。
周囲では、しのぶが蜜璃の唇に口づけを重ね、アオイが豊かな胸を揉みほぐし、カナヲが汗を拭っている。
開け放たれた障子の向こう、縁側からは、三人娘が無邪気に手を叩いて「甘露寺様、良かったですね!」「神喰さん、いっぱい注いであげてください!」と声援を送っていた。
一切の恥じらいも、一切の抵抗もない。
調和に満ちた、狂気の楽園。
「蜜璃、お前の子宮に私の命を注ぎ込むぞ!」
「はいっ……! 全部、全部くださいぃっ! 朔夜様の赤ちゃん、たくさん産みますからぁぁぁっっっ♡♡♡」
ビクウウゥッッッッッ!!!
蜜璃の全身が弓なりに跳ね上がった。
結合部から、プシャァァッ! ピュルルルッ! と、大量の愛蜜と潮が噴き散らされる。
それと同時に、俺は蜜璃の子宮口をこじ開け、特大の白濁液をその胎内へと叩き込んだ。
ドクンッ! ドクンッ! ドクウゥゥッ――!!
ビュルルルルッ! ビュルルルルッ! ドクドクドクドクッ!!
濃厚な種子が、強靭な子宮を限界まで満たし、蜜璃の下腹部をふっくらと丸く盛り上がらせていく。
「あぁぁぁ……っ♡ 朔夜様の……熱い愛が……お腹の中に……いっぱい……っ♡」
蜜璃は蕩けた瞳で天を仰ぎ、口端から涎を垂らしながら、壮絶な絶頂の余韻に身を震わせた。
俺が腰を引き抜くと、溢れ出た白濁液が処女の血とともに畳の上へと滴り落ちた。
蜜璃は自らの丸く膨らんだ下腹部を両手で優しく包み込み、心からの至福の笑みを浮かべて俺の足元へとすがりついてきた。
「ふふ……朔夜様……私、本当に幸せです……♡」
その隣には、同じように下腹部を膨らませたしのぶが寄り添い、アオイが誇らしげに微笑み、カナヲが無言で俺の手を握っている。
開け放たれた障子から差し込む青空の下、蝶屋敷のすべての女性たちが、ひとりの男の膝元へと傅いていた。
蟲柱と恋柱。継子と看護係。そして幼い少女たち。
鬼殺隊の中枢たる蝶屋敷は、誰一人として疑う者すらいないまま、俺の意のままに動く絶対の楽園として完成したのだった。