※この作品はR-18です。

少女Xスライム~女魔法使いにスライムを添えて~   作:霧里

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スライム ヴィア


【挿絵表示】



スライムに犯される(Hシーン3

 

 

人間と、魔法使いの体に大きな差なんてない。

 

魔法を使うだけなら、普通の人にだって出来る。唯一違っているのは、体内で魔力を生み出せるかどうか。要は才能。体質の話でしかない。

 

女で、子どもで、魔法使い。

 

外から魔力を供給し続けなければ、消えてしまう、スライムみたいな魔法生物にとっては、この上ない獲物だったろう。

 

私で何人目?

 

どんな生き物でも、少なからずの魔力はある。

生きてきた時間だったり、体の大きさであったり。個体によって加減はあっても、人くらいになれば、スライムにとっては十分すぎる。

 

最初は偶然だったのかもしれない。それも、だんだんと見分けがつくようになる。

選ぶことを覚えた後には、残るのは効率だけ。無力化して、魔力を奪う。でも、それは殺すこととイコールじゃない。食事を取らなければ死んでしまう。その点に関しては、人もスライムも違いはなかった。

 

なら、自ら魔力を生み出せる魔法使いはどうだろう?

 

いくらでも殺すチャンスはあったのに、彼らはそうしなかった。

いまだってそう。捉えた魔法使いを、生かさず、殺さず。何のために、快楽を……。この快感が、次いでだとは思えなかった。

 

「んっ……!?」

 

思わず、足を閉じた。

 

おヘソを下ったスライムが、鼠径部の溝に流れ込んでくる。

閉じた太ももの隙間が濡れていたのは、粘液のせいだけじゃなかった。あったはずの服がない。いつの間に、溶け落ちたんだろう? 擦れあった肌が、ヌルリと滑る。防御魔法の張られたローブですら溶かされたんだ。ただの服なんて、彼らには邪魔にもならない。

 

モジモジと……

 

それは、焦がれるみたいだった。

 

サワサワと……

 

それは、唆すようでもあった。

 

鼠径部が形作る頂点に、溜池が出来る。太ももとの境で、スライムが波打った。

正しい呼吸と、一定の鼓動。それが、効率よく魔力を生み出すためのコツ。要は常に冷静でいること。それとは別に、命の危機や、感情の高ぶりによっても魔力の多寡は大きく跳ねる。普段なら絶対に頼らない方法だ。コントロールを失って、自滅する確率のほうが滅法高い。

 

そっか……。

 

快感、でもいいんだ。

 

空っぽだった魔力が僅かに戻る。それは、自然に回復するよりずっと早い。

同時に、感情の波を抑えられない自分を恥じた。気持ちいい。頭に浮かんだ言葉は呪文じゃない。お腹が熱い。肌が火照る。血に乗って巡る魔力は、確かに私の意識を引き上げた。不本意だけど、今はこれを利用するしかない。

 

歯を食いしばり、藻掻く。

 

手を握りしめ、つま先が縮こまる。背中を反らせて、腰を踊らせた。だけど、どれだけ暴れても、スライムを振りほどけない。今度は、噛みちぎれもしなかった。

指でもいい。つま先だって。お尻で呪文を描こうとしては、尻餅をついて潰してしまう。

 

太ももの境に溜まっていたスライムが、ドロリと地面に垂れ落ちた。濡れた肌が冷える以上に、快感の熱が肌を火照らせる。擦り合わせていた太ももが離れ、その隙間には透明な糸が引いていた。

 

それは橋を作り、雫を作って。

 

__ポチャリ

 

スライムの体が波打った。まるで、喜んでいるように。

落ちた雫が分からない。きっと、彼らの粘液のはずだ。なのに、どうしても。

私の愛液だったんじゃないのか。そこに含まれる魔力は、一体どれだけだったのか。そんな想像を、否定しきれない。

 

太ももの隙間が広げられていく

 

持ち上げたまま、腰が動かせなくなった。

 

見下さなくても、見えてしまう。下半身に纏わりつく、スライムの薄青い体表。

腰に、太ももに。膝に、ふくらはぎにも。絡みつかれた私の体を、操り人形みたいにして。唯一、自由に動かせたのは、つま先だけ。それも、ギュッと握りしめるのがやっと。

 

ドロドロに濡れた私自身。

 

一本、二本、三本と。そこに伸びるスライムの触指が私に触れると、そっと割れ目の筋を撫でていく。

 

腰が甘く痺れる。

 

指先が解け、つま先が開いた。体が熱くなるほどに高まっていた魔力の流れが、引いていく。違う。吸われてた。彼らの触れている所。唇に、口の中。胸の膨らみと、乳首の先。快感を強く感じる場所。それが、一番強いのは……。

 

「んんんぅぅぅぅっ!!」

 

バカみたいに首を振って、今にも目が回りそう。肩をすくめて、腰が跳ねる。

叫び声も上げられないのに、嬌声が頭に響いてしょうがない。こんなのなければいいのに。子どもを作るためにも使わない。快感を得るしか能のない。私が感じやすいんじゃない。こんなことされたら、誰だって。

 

包皮が捲くられていく。根本を締め付けられ、押し出されるように。

無防備に晒されたクリトリスは、ただそこにあるだけで もどかしい。触れたら、きっと気持ちがいいんだろう。下着越しじゃない。今度は、直接。媚毒に塗れたスライムの触指にならもっと。

 

嘘のように、力が抜けていく。

 

昂った快感と一緒に魔力が吸われて、私の心は宙ぶらりん。

イッた。イッたはず。少なくとも、自分で慰めるよりはいい。多幸感に足を取られはしても、どうしても物足りない。

 

乳首で感じた絶頂。

 

クリトリスなら、それはもっとすごいんだろう。

 

だけど、拍子抜け。どこかで期待しなかったはずもない。

不満が積り、心が乱れると、空になった魔力がまた少し。そっか、そうなんだ。

どうして、こんな回りくどいこと。魔力を得るだけなら、ただ殺せばいい。

死ぬ間際の抵抗でも、きっと彼らには十分過ぎる魔力を得られたはず。

 

それだけなら。

 

でも、そうじゃない。

 

いつ獲物がくるかも分からない、洞窟で見つけた最上の獲物。

バカな女魔法使い。それを、逃さない手はなかった。私がスライムでも、きっと同じ事を考える。

 

それこそ、バカだ。

 

彼らに、そんな知能があるわけ。

 

力なく、首を振る。溢れた涙が視界を歪ませた。そうやって見下すから、私は。

心は冷えるのに、体は熱い。大切に仕舞っていた訳じゃない。女ってだけで舐められるなら、男に生まれたかったと思ったこともある。けれど、いざ失くしてみると、自分の女性が急に惜しい。こんな風に奪われていいものじゃ、決して無かったはずだ。

 

下腹部に広がる違和感。

 

__ドロリ

 

開かれた割れ目の奥に向かって、流れ込んでくるみたい。

不定形なスライムは、私を傷つけることはなかった。それでも、居心地は悪い。指の一本だって差し込んだこともない。正真正銘の処女は、異物をただそうとしか受け入れない。

 

体の内側から舐め回されているような薄気味悪さに、ゾクリとした。

 

快感の残り火が消えていく。媚毒の効果がなければ、痛みだってあったはず。それでも、彼らは私への愛撫を止めなかった。見たくない。そっと、現実から目を逸らした。入り込んできたスライムは、愛液を吸い上げながら、少しずつ膨らんでいく。まるで……そう、まるで。

 

浮かんだ言葉を振り払う。

 

考えたくはない。見たことだって。せいぜいが、犬や、馬の。

肉の棒。その塊に、広げられていく、私。掻き出され、押し込まれる。隙間から溢れた粘液は、トーストにのったバターのように溶けていく。火照った肌に染み込んで、さらに熱を生み出した。

 

スライムの動きに合わせて、体が揺れる。

 

ゆっくりと、決して激しくはされない。

 

知っているんだ。乱暴にした所で、快感は遠ざかるだけ。

焦る必要はなかった。媚毒に塗れた少女が、自力で抜け出せるはずもない。口の中に溜まる粘液をコクリと飲み込んだ。頭がぼやける。平静は溶け切り、呪文の一つも浮かばなくなった。宥めすかす鼓動は私を振り切り、全身へ快楽を運んでいく。

 

気持ち悪い、そのはずだ。

 

だけどそれは、残った理性が発する警告でしかない。

大きくなっていくストロークは、浅い所から深みに嵌っていく。僅かな痛みに喉が詰まった。ささくれを引かれるような感覚に、腰が引ける。薄皮一枚。私を守るには、あまりに脆かった。

 

__ぷつ

 

音すら聞こえない。

 

ヌルリと、愛液の溢れた膣は異物を拒めない。スライムの粘液が、それをさらに後押しする。お腹に、力を入れることすら出来なかった。顔をしかめる程度の痛みは熱に変わって、それすらも快感にくべられていく。

 

悔しい。

 

心が潰れるほどの後悔も。感情が大きく動くほど、生み出された魔力は彼らの方へ吸い寄せられていた。奪い返そうと、自分の体に意識を向けても、快感を感じるたびに、気を散らされる。

 

出来ることなんて、なにもない。

 

捕まった時点で、終わってた。

 

女の体が、彼らに都合が良すぎるんだ。童貞を失くすより、処女を奪われる方が、感情の波はより大きい。男のように、果てて終われない。一度絶頂を迎えても、また次がやってくる。涙のひと粒から、悲鳴に至るまで、彼らに吸い上げられていく。それは、私だって例外じゃない。処女を奪われた衝撃は、どうしたって心を乱す。

 

苦しいのも、気持ちがいいのも、お腹に詰め込まれ、かき混ぜられる。

訳も分からなくなって、ただ藻掻いた。背中が地面に擦れて、薄い肌に傷がつく。

その痛みだけが、唯一の繋がりだった。スライムなんかに、負けてない、負けたくない。意地を張って、歯噛みする。歯ぎしりさえ出来なくても、思い通りになんて。

 

あ……。

 

見られてた。

 

頬に落ちた雫を追って、天井を見上げてしまう。

そこには、いっぱいの薄青い粘液が広がっていた。あの時とは正反対。卒業式の日。壇上から見下ろしていた私は、今や見下される側だった。それも、スライムたちに。目玉が付いてるわけじゃない。それでも、一つ、二つ、三つ……。幾重にも注がれた彼らの視線が、私を舐めた。

 

羞恥心だったのか。敗北感だったのか。

 

見られていることに気づいた私の肌は、かぁっと熱くなる。少しでも、視線から逃れようと身を捩った。けれど、肌を隠すどころか、纏わりつくスライムは、まるで彼らに見せつけるように、私の体を開いていく。

 

両手を、両足を。背筋を反らされ、胸が揺れた。

開いた割れ目には、半透明の肉棒が挿し込まれ、中が透けて見えそうだ。

 

「んっ……!?」

 

ぐっと、突然にお腹を突かれて、慣れない刺激に腰が持ち上がった。

乳首を絞られたとき、クリトリスを直接触れられたとき。強すぎる快感は、痛みにも近い。私の中で、スライムは形を変える。ぐっと、ぐぅっと。まるで、まだ奥があるみたいな。

 

ゾッとして、息を呑む。

 

内側から押された下腹が、それらしく膨らんで見えた。

 

膣の、さらに奥。まさか、スライムを孕むなんてこと、あるわけない。

彼らの増え方は、基本的に自己増殖。単為生殖だといっていい。女の腹になんて興味あるわけ。

 

ありったけの知識が、頭を駆け巡る。

 

思い描いた最悪の想像を、けれど否定する材料はどこにもない。

 

だって、私がスライムなら、きっとそうするから。

死にたくない。原始的な欲求を叶えるのに、これ以上の場所はなかった。女の魔法使いの腹の中。快感を与えてやれば、勝手に魔力が供給される。増殖するなら、この上ない巣穴だ。増えたスライムを、股から生み出す。それは、身ごもっているのと、どれほど違うの?

 

強くまぶたを閉じて、頭を振った。

 

頬を舐められ、零れた涙も彼らの中へと吸い込まれる。

 

慣れていくんだ。

 

私の呼吸に合わせて、抽挿がリズムを作る。重くなった下腹が甘く痺れた。

乳首とクリトリスの刺激を重ねられ、快感の受け止め方を覚えこまされていく。

そこにはもう、違和感なんて残ってない。ご飯を食べすぎたときよりも、膨らんだお腹があるだけだ。中で波打つのが、外からでも見えてしまう。

 

気持ちがいい。

 

認めてしまえば、きっともう。

 

頭の裏で、火花が何度も弾けていた。

意識が白んで、力が抜ける。絶頂にも近い快感は、だけどそこには届かない。

魔力と一緒に、快感までスライムに吸われてた。中途半端に達したまま、快楽の熱は一度下がる。

 

ニ度、三度、再び快感を高めても、それは変わらない。

 

堪らなかった。

 

耐えられなかった。

 

確かに、達しているはずなのに。本当に、生殺し。もっと……。スライムが、一度に吸いきれないくらい。もっと強い刺激が欲しい。知らず、知らず、お腹を見つめていた。

 

まだ、入口は閉まったまま。

 

こじ開けようとすれば、出来るはずなのに、どうしてしないの?

 

胸の膨らみを、ぎゅぅっと潰された。浮かれ上がった乳首をさらに絞られ、目の前がチカチカと明滅する。一瞬の絶頂は、掠めるだけ。ギリギリの所で、乳首の先から抜けていく。まるで、母乳を吸われているみたい。まだ、生んでもないのに。

そう遠くない未来を想像して、背筋が震え上がった。

 

ぐぅっと、お腹を押される。同時にクリトリスを転がされて、腰が慄く。

奥を突かれて、掻き出された愛液が飛び散った。持ち上がった腰から、下腹部を伝い、おへそに溜まる。表からも、裏側からも、媚毒の混じった愛液が、快感を更に押し上げた。

 

きもちが……

 

きもち、よくなんて。

 

快感を覚えた子宮口は快楽を滲ませ、口を開きそうになる子宮を、必死で抑え込む。__カチン。大きな音が頭に響いた。口を塞いでいたスライムが、弾けて溶ける。どうせ、噛み切れるわけがない。安心しきっていた。悔し紛れ、スライムの体に思い切り歯を立てた瞬間だった。

 

__コクリ

 

驚いて、喉が鳴る。

 

「けほっ、けほっ……!」

 

飲んじゃった。慌てて吐き出そうと えづいてみても、千切れたスライムの体は、喉の向こうに落ちていく。ストンっと、お腹が重たくなる感覚。最初に彼らを飲み込んだときと同じ。媚毒を含んだ粘液がお腹を満たし、快感の熱が一気に__。

 

声が、震えてた。

 

今なら、魔法を唱えられるのに。

 

呪文が、一つも浮かばない。代わりに、口にできない言葉が、いくつも溢れかえる。

 

いわせ……たいんだ。

 

分かる。

 

そうだよね。

 

私だって、そう。

 

頷いて、受け入れる。お腹を満たす絶望は、きっと彼らだって一気に吸えないだろう。それで、私もようやく絶頂できる。イキたい、イキたい。そんな自分に、嫌悪すらしていた。感情の波が大きくなるほど、快感の予感は強くなるばかり。

 

スライムの動きに合わせて、腰を泳がせる。

 

掠めるだけじゃイヤ。もっと押し付けて。このまま挿ってくるんじゃないか。

乱暴なくらいで丁度いい。心が震え上がるほどの、感情が欲しくて堪らない。腰を落とし、背筋を反らせて、もうバカみたい。みっともない自分の姿は、さらに私を興奮させていた。

 

そこ、もうちょっとだけ、強く触れられたら。

 

イきそう、やっと、絶頂できそうで。

 

__ピンっ

 

クリトリスを弾かれた。突然の刺激に、意識が飛ばされる。

一瞬の空白。大切に温めてきた絶頂の予感は、急に萎んで、スライムの中へと吸い込まれていった。

 

「あっ……あぁぁぁ。いや、やだぁぁっ、もう、もうっ……ぅ」

 

鼻の奥が、焦げ臭い。

 

頭が、壊れる。

 

イキたいのに、ずっとイカせて貰えない。

 

私の中で、スライムが大きく膨らんだ。そのまま一気に押し付けて、彼らの全部を注いで欲しい。衝動が、知らず知らずに、腰を持ち上げさせる。胸を掻き毟りたい。だけど、開かされた両腕はスライムが張り付いたまま。蹴り出した足は、空を切るばかり。

 

最悪で、最高の瞬間だった。

 

「いって……」

 

唇が、ワナワナと震えていた。紡ぐ言葉は、魔法の呪文とは程遠い。

 

「きて、入っても……いいから。いかせて、お願いっ、お願いっ。これ以上はもうむり、魔力っ! 全部……あげるから、吸っていいから。貰って、貰って下さい。子どもだって作るからぁ。だからっ、だからぁ……っ!」

 

お腹が大きく膨らんだ。おヘソの手前から、おヘソの真下に。

口を開いた子宮口は、美味しそうに彼らを飲み込んでいく。ゴクリ__ゴクゴク。もう、止まらない。止められない。

 

「……あはっ♥」

 

口元が緩んでいた。

 

予想通り。一気に燃え上がった快感は、私に向かって逆流してくる。

彼らと、一緒。皆で快楽に溺れていくのが心地よかった。気持ちいいから、気持ちよくなって。気持ちよくしてあげるから、気持ちよくして。

 

全部。

 

全部だ。

 

全部が抜け落ちた。

 

プライドも、何もない。

 

そこに残っていたのは、スライムに取り憑かれた私だったもの。

薄笑いを浮かべて、快感を夢見るだけの少女……。こんなの見られたら、首席どころか、落第だ。

 

私の中から、スライムが抜け出していく。

ようやく終わった。心地よさと安堵の中に、ちょっとした寂しさも混ざる。それはきっと、隣に恋人が入れば解消できたのかもしれないけれど。私を包みこんでいたのは、形さえ不確かなスライムだった。

 

「……あひっ♥」

 

抜けて出たはずのスライムが、勢いよく私の中を遡る。

奥まで突き抜かれ、快楽にまどろんでいた私を、一気に目覚めさせた。

 

「あ、なんで、まって。いま、はっ。うごいちゃ。一杯吸ったでしょっ、魔力……全部上げたのに。なんで、またっ」

 

さっきまで、あんなに優しかったのに。

今度は貪るように私の体を求めてくる。絶頂の後、敏感になっていた体は、すぐに熱を取り戻す。一気に快感は高まって、その瞬間、スライムの中へと吸われていった。

 

きっと、彼らも物足りないんだ。

 

一気に魔力を吸い込んだせいで、驚いているのかもしれない。さっきと同じか、それ以上の魔力をせっついてくる。だけど、中途半端な絶頂ばっかりじゃ、私だって魔力を作ってあげられない。

 

耐える。

 

耐える。

 

耐える。

 

絶頂が。それしか考えられなくなるくらい。

スライムたちは、思い思いに私の肌に体を擦り付けた。背筋をなぞられただけで、意識が飛びそうになる。塊になった肉棒を握らされると、指先ですら性感を奏で始めた。

 

せっかく、溜めた快感も流れ出す。

 

我先にと魔力は貪られ、中途半端な絶頂を何度も繰り返していた。

そんなんじゃ、全然足りない。もっと強い感情がいる。単純な刺激じゃ、もうだめ。私を壊すくらいで丁度いい。

 

たとえば、そう。生き物がもっと強く魔力を放つ瞬間。

火事場の馬鹿力と、名前がつく一瞬の輝きなら。先に動いたのは彼らの方だった。

痺れを切らしたのか、私の意図に気がついたのか。細く伸びたスライムが、首筋に巻きつき、それはヘビのようにトグロを巻いた。

 

__キュッ

 

息が……止まる

 

あまりの苦しさに身悶えた。首を掻こうにも、スライムに囚われた両手は動かせない。目が霞んで、いよいよ死んじゃうんじゃないか。下手くそ……。そんなんじゃ、殺しちゃうでしょ。まぁ、でも。もう、それでも……。

 

意識が遠のき、快楽の入り混じった微睡みに瞼が落ちる。

 

同時に、お腹の奥を突き上げられた。

 

「かはっ!? あ、あ、あ、あっ、あぁぁぁぁっ!!」

 

死を意識した瞬間、快感の火花が散った。

爆発した魔力が一気に溢れ出す。お腹の奥でゴクゴクと。彼らは魔力を啜って、私はようやくの絶頂に息を吹き返した。

 

本当に、殺される。

 

逃げ出すなら今しかない。

 

死ぬほどの快感は、十分過ぎる魔力を生み出した。彼らも、まだそれを吸い切れてはいない。__ドプっ。頬に、胸元に、粘液が降り注ぐ。白く濁った魔力の残滓。あまりの量を吸い込みきれずに、スライムは末端から魔力を吹き出しながら崩れていく。

 

拘束が、緩む。

 

口だって、塞がれてない。

 

今なら、魔法生物だけを殺す魔法だって唱えられそう。

負けっぱなしの私が、唯一勝てるとしたらここしかない。

 

「っ、ぁ……ぅぅ……んっ」

 

なのに、私は鼻を啜っただけ。

 

喉元まででかかった呪文は、声にすらならない。

 

もう一度。首筋に巻き付いた彼らは、またゆっくりと締まっていく。

絶頂できなくなれば、本当に殺されるんじゃないか。首に手を掛けた私は、だけど何もしないまま。薄っすらと微笑んですらいた。自分から顎を持ち上げ、首筋を差し出すように。スライムの体表をそっと撫でる。

 

息が止まり。

 

意識が遠のく。

 

ピンっと伸びたつま先が、ダラリと落ちた。

 

「んぎぅっ!」

 

まるで、心臓マッサージ。死にかけた私は、子宮口を突き上げられて目を覚ました。ドッ、ドッ、ドッ__。激しい抽挿に上手く息も吸えないまま、ただ藻掻く。背筋を反らし、ガクガクと腰を震わせる。押し入ってきたスライムに、お腹が膨らんでいった。勢いよく魔力を吸い上げられながら、目まぐるしい快感に身を焦がす。

 

絶頂。

 

乳首からも、クリトリスからも。全身、スライムが触れてる所全部が、気持ちいい。白く濁った魔力の残滓が端々から吹き出して、私の体を汚していく。

お腹が大きく波打った。崩れたスライムと一緒に、白濁色の汁が割れ目から流れ落ちる。

 

これだ。こうして欲しかった。

 

オナニーしてたときも感じていた違和感。完璧な自分を貶めたとき、どうしてか心が疼く。

 

今に殺されかけたっていうのに。

 

スライムに犯されてるっていうのに。

 

私より弱いスライムなんかに、私の全部を明け渡す。綺麗なガラス瓶を、叩き落としたみたい。滅茶苦茶になった心は、出鱈目な魔力と一緒に、最高の快感を噴き上げた。

 

「ぁっ……ぁぁ……」

 

皮肉。

 

かな?

 

望んだ快楽の果て。その終わりはあっけない。

やっぱり、スライムはスライムだ。あんまりな量を吸い込みきれず、蒸発してしまった。私を見下ろしていた視線も、今や何処にも見当たらない。

 

嘘のような静寂に取り残される。

 

戦闘の音も、とっくに聞こえなくなっていた。

一人、洞窟の暗がりに放り出された私は、どうしていいか分からない。

街に戻ることも、パーティーの生き残りを探しもしない。ただ快楽の余韻に吐息を漏らし、薄っすらと微笑むだけだった。

 




最後までご覧いただきありがとうございました。

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