※この作品はR-18です。

少女Xスライム~女魔法使いにスライムを添えて~   作:霧里

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DLC:一蓮托生(Hシーン2)

 

 

「なんで、逃げなかったんだよ……」

 

石造りの部屋の中、粗末なベッドの上。

目を覚ました私は、レノアくんと背中合わせに座っていた。どうやら、彼も閉じ込められてしまったらしい。扉は一つ。重たく閉ざされたまま、開く気配はまったくない。底冷えする部屋の中で、触れ合った肌の温もりに救われる。

 

「レノアくん だって……せっかく、助けてあげたのに」

「カナリアだって、僕……言ったよね?」

 

顔を見えなくても、唇を尖らせているのはなんとなく伝わってきた。

レノアくんから預かった上着を、胸元で抱きしめる。それは、所々に赤く血が滲んでいた。私に残されたものはコレと、首輪だけ。服は破かれ、荷物は取られて。プライドだってズタズタだ。

 

カナリア。

 

それは、囮の暗喩だった。先頭を歩くだけの簡単な仕事。

真っ先に魔物に襲われるか、罠にかかれば使い捨てられる。下手な探知の魔法なんかより、よっぽど効果があった。彼が今日まで生きていたのは、たまたまでしかない。

 

「シルヴィアって……結構、さ?」

 

言わないでほしい。私だって痛感している。

そんなだから敬称だって抜かされるんだ。ちょっとだけ下に見られたことに腹を立てても、何も言い返せなかった。勉強で一番になったって、それ以外は片手落ちどころの話じゃない。いざ本番になれば、自分の身だって守りきれない。

 

もっとだ。

 

欲の皮が突っ張った。

 

私はまだ上に行けると、思い込む。先輩達が成し遂げた偉業の数々が、私をその道へと進ませた。けれど私には、引きこもって研究者をやってるほうが似合っていたようだ。

 

「そんなの……。逃げろなら、逃げろってちゃんと言ってよ」

 

冒険者の言い回しを使われたって……。

とはいえ、レノアくんの立場じゃそれも難しいか。その背中には、奴隷の烙印が刻まれていた。飼い主への反抗を封じる呪い。あんな風に食ってかかれば、どうなるか。上着に付いた血は、決して男たちからの暴力だけじゃないはず。

 

「死ぬ気、だったの?」

「無駄に死ぬよりは……良いかなって」

「……そ」

 

ありがとう。なんて言ってやるもんか。人を死ぬ理由に使わないで。

それに、今は一人じゃないのが心強かった。意地を張る相手がいる。もし一人きりでいたならきっと、私もレノアくんと同じ事を考えていたかもしれない。

 

「私たち……これから、どうなるのかな?」

「売られるでしょ?」

 

弱気には、皮肉が返される。

その前に、もう何回か犯されるだろうと付け加えられもした。

全くそのとおりだ。否定する材料はどこにもない。強いて言うなら、綺麗なままの方が、高値は付いたんじゃないかと思うくらい。まあ、それも。既に処女を失くしていた私には、関係のないことだったのかも知れないけれど。

 

「私じゃなくて……レノアくんは?」

「そりゃ……」

 

バカなことを聞いた。答えはなくても分かってる。

カナリアなんて、明日まで生きられるかどうかも。お互いが、お互いの心配をしてる場合じゃないんだ。なのに、そうしちゃってた。同情かな。同じ境遇に放り込まれて、仲間意識みたいなのはあったのかも。

 

__ゴンっ

 

痛い。思った以上にいい音が鳴った。

持ち上げた頭を、レノアくんの後頭部へ。わざとらしく、じゃれるみたいに。

けど、兄妹もいなかった私には、力加減が分からなかった。思い切りにぶつけてしまって、二人して蹲る。

 

「いったぁっ……なんだよ、急に」

「ご、ごめん。ちょっと、勢い付きすぎて……」

 

くすっと、漏れた吐息。それは、次第に笑い声と変わっていった。

いつぶりだろうか。固まっていた表情筋が変に動いて、上手く笑顔を作れない。

あんまりな顔を見せたくなくて、レノアくんの方を振り返れもしなかった。

 

「逃げよっか、二人でさ?」

 

言いたいのはそれだけ。諦めるのは、やることをやってから。

レノアくんの言うことも分かる。失敗して、捕まったらどんなに目に遭わされるのか。私には商品としての価値はあっても、彼にはそれがない。ただの消耗品だ。

それならもう、失くすものなんてなにもなかった。

 

「ダメそうなときは、死のっか。二人で……ね?」

 

私だって、そこまで強くはいられない。

たまたまでもいい。こんな状況で繋いだ手を離したら……。依存してる。

冷静なふりはしてみても、正気を保ててはいない。彼からしたら、いい迷惑かも。

突然に人生を預けられたんだ。巻き込むなと、言われたっておかしくはない。

 

「……どうやって? 魔法も使えないくせに」

 

レノアくんから見えないのをいいことに、私は薄く笑っていた。

断られなかったことが、なんだか嬉しい。否定のない反論。これで一蓮托生。

一人じゃないのが心強い。一人きりは心細い。死ぬのだって、どうせなら。

 

******

 

「抱いて……くれる?」

 

その言葉に、僕は耳を疑った。

シルヴィアが、何を考えているのか分からない。思わず姿勢を正す。

けれど彼女は、そのまま僕の方へ肌を預けてきた。背中合わせ。顔は見えない。冗談を言っているの? それとも自棄なのか。どうせ死ぬなら、思い出づくりに。

 

「あ、ごめん。あんな……後だもん。困るよね、急に。私、汚れちゃってて悪いんだけど。浄化の魔法も、今は使えないし」

 

背中が離れていく。温もりが惜しい。

気持ちがないわけがない。彼女が犯されている間、なにもできなかった。庇われたのも分かって。せめて見ないように、蹲って耳を塞ぐしか。ただ悔しい。奪い返せるのなら、そうしたい。今、それが出来るって言うなら。引き留めようと、堪らずふり返った僕は。

 

そのまま動けなかった。

 

__ハラリ

 

胸元から上着が落ちていく。彼女の肌を隠すものは、首輪だけ。

それですらも、魅力を損なうものじゃなかった。むしろ、悪い気持ちにさせられる。汚れてるなんて、汚いだなんて。

 

綺麗だ。

 

あんまりにも。

 

透ける銀の髪。雪のように白い肌。

「白雪姫」の噂は、紛れもなく本物だった。少女然とした華奢な体。薄い胸の膨らみと、柔らかな腰のくびれ。彫刻のように作り込まれた指先が、胸元から解けていった。その手を後ろに回し、恥じらいながらも、自分の体を抱きもしない。

 

まるで、僕にみせつけるようだ。

 

淡い乳首の桜色が、瞼の裏にも浮かんでくる。

目が離せない。ずっと見ていたい。鼓動は高鳴り、息は乱れて、今にも押し倒したくなる衝動が噴き上がった。

 

「よかった……。そんな顔、してくれるんだね?」

「あ、いや……ごめん」

 

男たちに乱暴されたあとだ。異性からの興味が、心地よいはずもない。

落ち着いた彼女の声に、頭が冷える。「いいの」シルヴィアは小さく首を振る。

だけど分からない。いきなり、突然、どうして。「抱いて……」だなんて、思い出すだけでも、また。

 

「私の代わりに、魔法を使ってほしい」

 

首輪の呪いを解くには相当の魔力が必要になる。逃げるだけの余力も必要だ。

普通に回復するのを待つだけじゃ、足りない。可能性があるなら、シルヴィアに快楽を与えて、必要なだけの魔力を生み出させるしかないと。

 

「呪いが解けなかったときは、二人で死のうね」

 

魔法のことは分からない。シルヴィアが言うならそうなんだろう。

薄く微笑んだ彼女の声に、嘘は感じられなかった。心中のための言い訳か。

それにしては随分と理屈っぽいけど、騙されていい。僕だって、一人で死ぬのはやっぱり怖い。

 

「ねぇ……ちょっと」

「う、うんっ。分かってる……けど」

 

じとっと、青白い瞳に睨まれてしまった。

美人に見つめられて、どうにも居心地が悪い。理由は分かってる。僕が、何もしてないからだ。裸で向き合ったまま動けない。だって、やり方が。知識らしい知識といえば、さっきの光景だけ。男たちに使われている彼女の……。僕なんかが本当に触れていいものか。嫌なことを思い出させるだけなんじゃ。

 

ー

 

ああ、怖いんだ。

 

レノアくんの指が震えていた。

私に手を伸ばそうとしては、躊躇うみたいに動きが止まる。まあ、あんなの見た後だもんね。気づかわれるのも分かる。でも、だからこそ。使われるだけの記憶じゃ。最後くらい、愛された思い出がほしい。

 

「おっぱいばっかり……見てないでさ?」

「っ!?」

 

呟きに、レノアくんの肩が大きく跳ねた。それでも、彼はまだ動かない。

チラリと、視線が胸を撫でる。恥ずかしいのは、羞恥心からだけじゃなかった。

 

汚れた肌を人に晒す。

 

あったのはそういう抵抗感。今すぐ、預かった上着を頭から被りたかった。

でも、その先に待っているのは確実な別れだけ。仲を深めてる余裕はない。できないなら、二人で死のう。彼に嘘の呪文を教えるだけ。これでも元首席だ。他人の口を借りて、魔法を使うくらいの技術はある。

 

「っ……ごめんっ!」

「……あっ」

 

急に胸を掴まれて、思わず声が漏れてしまう。

これが正しいのか分からない。けれど、間違ってもないはずだ。スライムも、あの男たちだって。真っ先に触れたのは、私の胸。順番に意味があるとしたら、これからの自分を予感させるには十分すぎた。

 

ムニムニと、形を変えられていく。

 

不思議と、弄ばれている気はしなかった。

だって、彼の顔はあんまりにも真っ赤で、私も何をしていて良いのか分からない。

レノアくんの顔を見て、自分の胸を見下ろす。幼さを残す細やかな膨らみは、確かにレノアくんの指を受け入れていた。胸がざわつく。ちょっとくすぐったい。嫌な感じはしないけど、快楽と言うにはまだ遠い。思い返したのは、スライムに嬲られていた自分の痴態だ。

 

私の指じゃ、あそこまでは届かない。

 

媚毒の助けもないんじゃきっと、自分の無表情を崩すこともできないだろう。

男たちに犯されている間、多少魔力の高ぶりは感じても、それだけだった。

悔しかったり、憎んだりしてみても、どこかで足踏みしてしまう。目の前でレノアくんを殺されれば、違うのかも知れないけれど。そんなのは……。

 

彼の助けがいる。

 

そのためなら、ちょっと誘うくらいは、うん。

ほとんど賭けだった。不慣れな私たちが、ちゃんと出来るのかさえ分からない。

口馴れない言葉を使って、抑えていた頬の赤みを意識的に緩める。

 

そのままでいい。

 

何の憂いもなければ、レノアくんが満足するまででも付き合ったのに。

だけど、時間がなかった。扉の隙間に挟んだ小石が、気休めになるのかも分からない。男たちが戻ってくるまえに呪いを解いて、二人で逃げる。やることが多い。

ゆっくりと、気持ちを高め合ってる暇は。

 

「……レノア、くん?」

「う、うん」

 

うんじゃない。頷かないで。軽い苛立ちに、眉根が寄ってしまう。

おっぱいを触るだけ触って、先には進まない。まさかキスだけで、子どもが出来ると思ってるタイプなんだろうか? 確かに、学があるようには見えないし。バカにしたいわけではないけれど。

 

「……舐めて?」

 

分からないことを責められない。ならせめて、私が教えてあげないと。

手を止めたレノアくんが、驚いた顔で私を見る。何か、違ったんだろうか? 

私の知識だって、正しいわけがない。あるのは、スライムの愛撫を受け入れた記憶だけ。でも、そんなに変かな? 乳首、ずっと見られていたし。どうにかしたいものだとばかり。

 

ー

 

舐める?

 

舐めるって……。

 

胸、じゃない。シルヴィアの視線が、すっと落ちた。

身震いが一つ。その先には、可愛らしく膨らんだ蕾がある。可憐って言葉でいいのかどうか。そこから目が離せない。

 

「あ、ちょっ……!?」

 

不意に頭を抱き寄せられた。前のめりに崩れた体が、柔らかく受け止められる。

何とか顔を上げた僕の前には、細やかな二つの膨らみがあった。それを彩る桜色が呼吸に合わせて膨らんで、身動ぎするたび小さく揺れる。

 

舐める?

 

舐めるのか。

 

舐めて……。

 

返事の代わりに、生唾を飲み込んだ。

このまま何もしないでいたら、怒ったシルヴィアに無理矢理押し付けられそうだ。

それは、あんまり……。僕にだって、彼女を愛してみたい気持ちはある。それすら、言い訳のように感じられた。頭の中にあったのは、ただ触れてみたいという欲だけだ。

 

__ちゅっ

 

少し汗臭いような酸味があった。

押し付けた唇の隙間から、さらに舌先を伸ばす。あんなことがあった後なのに、シルヴィアの香りは何も損なわれてはいない。仄かに色づいた肌から、汗の気配が匂い立った。舌を這わせるたび、薄桃色の香りが広がるようだ。

 

「んっ……はぁ」

 

何より僕を夢中にさせたのは、悩ましい声と艶めかしい吐息。触れるだけでは引き出せなかった変化が、胸を踊らせる。もっと、喜んでほしい。違う。もっと、その声を聞きたい。

 

頭を撫でられながら、乳首を舐める。

 

褒められてるみたいで、嬉しくなった。

吸い付いて、肌が震える。舐めあげて、声が弾む。シルヴィアの反応が大きくなるほど、頭を撫でる手のひらが重たく重なった。下に追いやるようにして、あるいは誘われてるようでもあった。

 

乳首から唇が逸れていく。

 

膨らみの袂を、脇腹を、おへその横を、太ももの内側にまでキスをして。

 

__クチュリ

 

粘ついた水音が耳に届く。身じろぎが一つ。視界の端に映ったのは、濡れた肌。

擦れあった太ももの隙間から、汗よりも深まった彼女の匂いが立ち上る。

求められるまま、誘われるように。僕はシルヴィアへ唇を寄せていった。

 

ー

 

可愛いと、思う。

 

一生懸命に胸を舐めてくれる。愛おしさに負けて、そっとレノアくん頭を撫でた。熱心に、丹念に、愛撫を通じて彼の想いが伝わってくる。チリチリとした甘い痺れ。もどかしくて、むずがゆい。淡い快感に、緊張が解けていく。

 

でも、足りない。

 

魔力を生み出すには、ちっともだ。

 

だんだんと、焦れったくもなってくる。少しずつ、下へ。頭を撫でる手に力が入った。胸の袂から、脇腹へ。レノアくんは、私に逆らわない。太ももの内側にキスをされて、思わず足を閉じてしまった。

 

続きをしてほしい。

 

だけど。

 

少しだけ、頭が冷える。お腹の中には、まだ残っていた。

彼に舐めさせるの? それは……あんまりに。確かな拒絶。レノアくんを押しのけるつもりで力を込める。さっきまで、あんなに素直だったのに。彼の頭は動かない。さらに強く、私を求めて舌を伸ばす。

 

幻滅されたくなかった。

 

汚れた私を見て、冷めてしまったらどうしよう。

せめて指で、掻き出してもらってから。受け入れるなら、少しでも綺麗だと思われたい。

 

「まって……やっぱり、そこはっ」

 

不安に耐えきれなくなって、声を上げた瞬間だ。

 

__ジュっ!

 

腰が引けるような感覚。背筋が伸びて、爪が立つ。

何を? でも、だって、そんなのは……。心と体がチグハグだった。開かれていく太ももを、自分で閉じられないでいる。「やめて」「そこまで、しないでもっ」言いながら、レノアくんを引き剥がせない。足の間に顔を埋めた彼は、また……。

 

__ジュっ!

 

吸われる。案の定だ。開いた割れ目の奥から、ダラリと垂れてきた。

愛液だけじゃ、きっとない。白く濁った酷い匂い。飲み込んだ青臭さが、蘇ってくる。「ダメ」「汚いから」「そんなの」お願いした。お願いをした。初めて人に頼んだかも。けれど、私の初めては聞き入れて貰えない。

 

__ジュっ!

 

__ジュっ!

 

何度も吸われる内に、お腹が熱くなってくる。指に力が入らない。

残った濁りを洗い流すように、後から、後から、澄んだ愛液が流れ出してくる。

見た目にはもう、凌辱の後だなんて分からない。そこにはただ、愛撫に蕩けた私があるだけ。

 

__ジュっ!

 

吸われて、頭が白む。舐め上げられて、腰が泳いだ。

足から、力が抜けていく。もっと近くに。唇を寄せたレノアくんの舌が伸び、割れ目の中へと入り込んできた。きゅぅっと、下腹部が縮み上がる。まるで、何かと勘違いしたみたいだ。

 

吸われて。

 

舐められて。

 

腰が跳ねた。

 

舌先がクリトリスを掠めた瞬間、頭の裏で火花が散る。

一回、ニ回、三回……。鼓動が重なるたび、火花はずっと大きくなった。快感の熱が引いていかない。スライムに嬲られていた時とはぜんぜん違う。絶頂の予感が、少しずつ、少しずつ、大きく、強く育って、レノアくんの舌の動きに意識を持っていかれそうになる。

 

意地悪なの?

 

クリトリスに触れたり、触れなかったり。舌を差し込んだり、引き抜いたり。

気まぐれに愛液を吸われて、変な声でちゃう。聞かれたくないのに、聞いてほしい。こんなに気持ちがいいんだと、伝えたい。

 

「れの、あ……くんっ。んっ、ふぅっ……はぁ、わたし、わたし……ぃっ♥」

 

背筋がゾクリとした。腰がガクガクと震えだす。

もう一度でも、舌先がクリトリスを掠めたら……。その瞬間に期待して息を飲む。

 

__ジュっ!

 

浅瀬に舌が入り込み、溢れた愛液を掬い上げられる。響く音に、頬が熱い。

膨らんだクリトリスがジンジンと疼き、甘い痺れが下腹を包んだ。ゆっくり、ゆっくり。根本から結び目へ近づくほどに、舌の動きが遅く感じる。堪らなかった。

耐え性がない。スライムの時みたいに、お預けなんてされたら、もう。

 

見上げる彼と、見下ろす私。

 

震えた唇が、ようやく声になる。

 

「もう、だめ。いく、から……いかせて、そのまま。じゅって、して。舌も、もっと、奥に、舐めて。おねが、おねがいっ。レノアくんっ、私っ……わたしっ……」

 

ちょっと、癖になってるのかも。

 

みっともない自分の痴態に、興奮が煽られる。

吸い上げられたのは、魔力じゃなくて、私の愛液だ。ベロっと、大きく舐め上げられた。包皮が捲れていく。ザラザラとした舌の表面にクリトリスを嬲られた私は、あっさりと達してしまった。

 

「いっ♥ あぁぁぁっっ、あ、あ、あっ♥」

 

声が……でも。

 

男たちに聞かれるかもしれない。だけど、口元を抑える余裕もなかった。

ゾクゾクと快感が流し込まれて、視界が明滅する。レノアくんの頭を抱きしめるのでやっと。イってる最中も、__ジュっと、__ジュぅっと、愛液を吸われ続けて、もう呂律も回らない。

 

__ベロっ

 

最後に、もう一度。

 

舌で舐め上げられた。

 

大きく背伸びをした体は、糸が切れたみたいに崩れていく。

気持ち、よかった。恍惚としていた。多幸感に包まれて、頭がバカになっている。

倒れそうになった体を抱き止めたのは、レノアくんの腕だった。

ちょっとだけ頼もしくて、まだ頼りない男の子の体。胸板に頭を乗せて、息を吐く。抱きしめられて、抱き返す。見つめ合った私たちは、自然と唇を重ねていた。

 





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