負けヒロインが多すぎる!〜八奈見さんの空腹対策(精液補給)から始まる、文芸部と生徒会の狂信ハーレム〜 作:寝て起きたら異世界じゃなくて会議室だった
「はぁ……はぁ……っ、もう、動けない……。ぬっくんのいじわる、やりすぎ……」
何度も繰り返された濃厚なセッションの果て。夕闇ですっかり暗くなった文芸部室の床で、焼塩檸檬はぐったりと身体の力を抜き、パイプ椅子にもたれかかりながら荒い息を整えていた。
汗でしっとりと濡れた小麦色の肌が、薄暗い部室の中でほんのりと艶めかしい色気を放っている。荒く上下する胸元や、制服のあちこちに刻まれた激しい運動の痕跡が、先ほどまでの尋常ではない濃密さを物語っていた。
「……流石に、少し飛ばしすぎたかも。大丈夫?」
「少しどころじゃないでしょ……っ! 足も腰も、もうすっかりガクガクで、まともに立てそうにないよ……」
ぶつぶつと文句を言いながらも、その顔に浮かんでいるのは疲労の色だけではなかった。頬は甘い余韻で蕩けるように赤く染まり、瞳にはどこまでも満ち足りた幸福感と、独占欲が浮かんでいる。
散らばっていた下着を恥ずかしそうに拾い上げ、乱れた制服のスカートやブラウスのボタンをパタパタと直しながら、よろよろと時間をかけてゆっくりと立ち上がった。
「ふう……っ、でもさ。これで、よく分かったでしょ?」
「なにが?」
「ぬっくんの特別は、八奈見でも小鞠ちゃんでもなくて……この私なんだってこと!」
焼塩は恥ずかしそうに頬を赤らめながらも、両手を腰に当てて胸を張り、夜空に輝く「一番星」のようなびかびかの笑顔を向けてきた。
光希への失恋で泣いていたあの頃の面影はもうどこにもない。不器用ながらも自分の足で真っ直ぐに恋を勝ち取り、俺の隣という「一番星の特等席」を手に入れた表情は、眩しいほどに自信に満ち溢れていた。
「あ、そうだ……。これ、今日の記念!」
部室を出る直前、パッと振り返ると、真っ赤になった顔のまま頬にチュッと音を立てて熱いキスの余韻を残した。
「じゃあね、ぬっくん! 明日からも部活のあと、たっぷり私の特別を独り占めするから、覚悟しといてよね!」
爽やかな放課後の挨拶を残し、少し足元をふらつかせながらも、満面の笑みを浮かべて軽やかな足取りで文芸部室を去っていった。
ガチャリと扉が閉まり、再び静まり返った室内。
身体中に残る心地よい疲労感と、部室に漂う甘い熱の残り香を感じながら、深く、そしてどこか逃れられない運命に対する諦めを含んだ溜息を吐き出した。
——こうして、八奈見さんに始まり、焼塩、そして小鞠や他のヒロインたちをも次々と巻き込んでいく「狂信ハーレム」の日常は、終わりなき拡大を見せながら、明日へと確実に続いていくのだった。
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