※この作品はR-18です。

忘れな草 〜魔法少女と怪人の物語〜   作:鷲見氏ぃ。

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※この作品はR-18作品です、18歳未満の方は閲覧をお断りします。

※この作品はフィクションであり、登場する人物や団体は架空であり、実在の人物や団体等とは一切関係ありません。

※本作に登場する人名及び地名、サイト名やアプリ名及び店名は全て作者の創作であり、実在の人物・店舗及び社名とは一切関係ありません。

※登場するキャラクターは物語上で作られた創作物の設定です、実際の年齢ではありません。

※本作は全てフィクションです。現実で行うことは法律で禁じられています。


紅玉の不覚

 

ヒーロー連ビルの会議室は怪物の襲撃で崩壊し、権野をはじめ、全ての役員達が怪獣の餌食となり死亡。

 

唯一生き残った魔法少女のゼフィランサスは事の顛末を語った…

 

「ヒーロー連と直接雇用契約を結んだ魔法少女の労働環境は酷いものでした…毎日毎日休みもなく働かされ…『正義の味方ならお金なんて必要ないだろ?』と、お給料もロクに頂けませんでした」

 

「あの日は長官達に直談判しに行って、平行線で話を一方的に終えられた瞬間にヘメロカリス様が現れたのです」

 

ゼフィランサスは真実は語らず、雇用環境の劣悪さだけを訴え、ヒーロー連の闇を暴いた…。

 

その証拠はご主人様がわざとらしく改ざんした勤怠表や給料明細、そしてゼフィランサス達の身体に残る無数の傷跡が全てを物語っていた…。

 

この報道を見た国民は憤慨し、ヒーロー連の対応を厳しく追及、ヒーロー連の残りの幹部達は総辞職することとなり一応の決着をつけることとなる。

 

そして殉職した残りの魔法少女の合同葬儀の日にゼフィランサスは日本ヒーロー連の辞職を表明し、その場を去っていった…。

 

そして残された魔法少女達は国の支援を得て、新たに作られたヒーロー組織に所属し、怪獣夢魔の討伐に向かうのだった…。

 

そして最後に壇上から去った伝説の魔法少女ヘメロカリスについても、大衆はやや同情寄りであった。

 

夢魔を発現させ、夢魔による被害者を出してしまった事は確かに罪であるが、その原因を作ったのはヒーロー連であり、その正義を取り戻す為に自らの手を切り落とし、罰を与えた事を考えると同情の余地は十分にある…という流れだった。

 

その為ヘメロカリスに対する批判は少なく、むしろヒーロー連の不正を暴いた正義の魔法少女という評価が多く上がり、ヒーロー連が、その内部に貯まった膿を吐き出し、再び正義の砦に戻るまでの間、ヒーロー連に代わり正義の象徴として扱われたのだった…。

 

こうして魔法少女プチ♡フルーるは、伝説の魔法少女ヘメロカリスの意思を伝える代弁者として、この世界のヒーローとして認められ、夢魔と戦い続ける事になる…。

 

ちなみにヘメロカリスが切り落とした左腕はアジトに戻ってきて、秒で腕を再生させたのを見たハイビスが「アニメに出てくる異星人みたいな再生能力で若干引く」と苦笑していた…。

 

 

 

それから数ヶ月後

 

紅井いちごは紅玉の姿になり、薄暗い雑居ビルの一室に居た…。

 

懐かしさすら感じる、古臭くてカビ臭いこの部屋…。

 

昔、ご主人様に連れられて、ここで調教を済ませた奴隷達を販売した場所だ…

 

約束の時間から5分程過ぎた頃、ビルの階下から複数の足音が響いた…。

 

紅玉がいる部屋のドアが開く、それと同時に深々と頭を垂れる紅玉。

 

「本日は急なお呼び立てにも関わらず、応じて頂きまして有難うございます…」

 

部屋に入って来たのは数年前にここで会った男達…。

 

スーツを着た秘書風の男と、同じくスーツを着た老人、それから同じくスーツを着た若い男の3人が部屋に入ってきた。

 

「ご無沙汰しております…金ヶ原様、以前は大変失礼致しました」

 

金ヶ原権蔵…日本有数の大財閥の会長であり、この2年前まで金ヶ原グループのトップだった男だ。

 

そしてその隣にいる若いスーツの男が昔、ここで紅玉が蹴り倒し、締め落とした男、金ヶ原権也…現金ヶ原グループのトップである。

 

「ワシ等は一応変装しておったのだが…よくワシ等の事が分かったのう…娘さんや」

 

あの時からすれば少し年老いた権蔵がサングラスを外しながら笑顔で返す

 

「はい、金ヶ原様程のお方でしたらサングラス程度では変装の内に入りませんよ」

 

「ククク…賢しい娘じゃ…それよりワシを呼び出した理由を聞かせてもらおうか?」

 

紅玉は金ヶ原達が来る30分程前からこの部屋に来て、しっかりと埃を拭き落としておいたソファーに促し、金ヶ原達がソファーに掛けたのを確認してから、自分も対面のソファーに掛け、話を始めた

 

「近く、旧ヒーロー連の後継組織が立ち上がるそうですが…金ヶ原様と懇意にされておられる汚川先生が設営や人事に深く関わっていらっしゃると聞き及びましたが?…」

 

「ほう、随分と情報が早いのう…」

 

「はい、この街は私の庭でございますので…」

 

紅玉はそう言ってニッコリと微笑むと、金ヶ原はその微笑みを真正面から受け止め、笑顔で応える

 

「いかにも、汚川とは親交が深い…何かご用かな?」

 

「はい、少々お願いがあって参りました…私の友人が1人、先日仕事を辞めましてね…職を探しているところでして…是非とも汚川先生にお取次ぎ頂きたく思いまして…金ヶ原様をお呼び立てしました次第です」

 

紅玉の言葉を聞き、金ヶ原は目を細め、問うた

 

「只の求人活動という訳では無いようじゃな…その友人というのは?」

 

「はい、魔法少女ゼフィランサス…と言えば分かりますでしょうか?」

 

隣に座る権也と秘書は驚きの表情を浮かべるが、金ヶ原はその名を聞いて頷いた

 

「あぁ…あの娘か…じゃが看板がすげ変わったとはいえ、あの娘が古巣に戻ると思うのかね?」

 

「看板がすげ変わったからですよ…彼女達の上に重く圧し掛かっていた権野派含め、人事が一新されたのでしたら彼女も戻りやすいでしょう」

 

権蔵は懐から煙草を取り出したので紅玉は指先に火を灯し、権蔵の煙草に火をつける…。

 

何気ない光景だったように思えたが、紅玉の火を灯した指先に秘書と権也は目を丸くしていた…

 

「権野か…随分とゼフィランサスを可愛がっていたそうじゃないか…彼女はお嬢ちゃんのところの商品なのかね?」

 

「元…ですね権野様達が亡くなり、契約も白紙になりました…ですので今、私はあの怪人の事業を引き継いだ女衒師ではなく、彼女を地獄に落とした同じ女として手を差し伸べたいと思っています…」

 

権蔵は煙草を吸い、紅玉を眺める…。

 

「そうか…まぁ、向こうとしてもあの娘を上に添えるだけで国民からの信頼が回復するのなら是非とも欲しい人材じゃろう」

 

「神輿は軽くてキレイで扱いやすい方が…興行側も重宝するのではないでしょうか?」

 

そう言うと2人はニヤリと笑い合い、互いの意図が通じたことを確認した…。

 

「ワシが汚川に話を通しておこう…あとはお嬢ちゃんがゼフィランサスを連れて行けば大丈夫じゃろう…」

 

「その際に若くて美しくて従順な秘書を1人、汚川先生にお付け致しますので可愛がってあげて下さい」

 

「あぁ…それも言っておくとしよう…胸の大きいのを当てがってやってくれ…」

 

「かしこまりました…」

 

紅玉はそう言って頭を下げると、権蔵は立ち上がろうとしたので紅玉は手を差し出し、補助する

 

「あぁ、ありがとう、娘さん…」

 

「金ヶ原様、お手数をお掛けいたしましてありがとうございました…なにかお礼をさせて頂きたく存じますが、生憎、私は女衒しか知らぬ身ですので…」

 

「ならワシは一夜、お前が欲しいのう…言い値で買うと言っておいた筈じゃ…あれは嘘ではないぞ?」

 

それを聞いた紅玉は一瞬、目を見開き、そして優雅に微笑んだ

 

「かしこまりました、それでは金ヶ原様のお相手させて頂きますね…」

 

そう言って紅玉は金ヶ原の手を取って軽く口付けを落とす…。

 

その行為に権也は顔を緩めるが

 

「それはとても嬉しい話じゃが、ワシは去年心臓を患ってな…もうすっかり起たなくなってしもうた…」

 

「それは…」

 

紅玉は驚いたように目を見開くが、金ヶ原はニッコリと笑い、紅玉の手を握りしめた

 

「だからワシの代わりに権也に抱かれてくれ…」

 

「え?…」

 

「オヤ…父さん!?」

 

権也は驚き、紅玉は目を丸くする

 

「あの日からコレはお前さんに惚れ込んでいてのぅ…ならせめて1日、お嬢ちゃんと過ごせたらと思うがどうじゃ?」

 

「父さん!何を…」

 

紅玉は権也の方を向き、深々と頭を下げると

 

「権也様…いつぞやは大変なご無礼を働き、誠に申し訳ありませんでした」

 

「あ!いや…」

 

「あの日の事は忘れて頂けましたら、金ヶ原様のお願い、喜んでお受け致します…権也様、よろしくお願い致します」

 

そう言って紅玉は権也に再び頭を下げた…。

 

権也はその姿を見て、顔を赤らめ、固まってしまう…

 

「ふふふ…よい返事だ…娘さん…それじゃあまた会おう…ワシはもう年寄りなので、お先に失礼するよ」

 

そう言って権蔵は秘書に手を貸してもらいながら部屋を出ようとするが、扉の前で振り返ると

 

「権也…1夜と言わず、ずっといてもらえる様に口説き落としてみろ…お嬢ちゃんが相手ならワシは安心してお前を任せられる」

 

「父さん!」

 

権也は照れ隠しに父に向かって叫ぶ

 

「お嬢ちゃんも、いつまでも大怪人の後家でいるには惜しい女じゃ…如何かのう?」

 

権蔵の言葉に紅玉は微笑みを浮かべたまま沈黙で応える…。

 

その表情に権蔵は目を見開き…

 

「まさか…生きておるのか!?」

 

紅玉はその言葉に答える事はせず、微笑み続ける…

 

「ふふふ…権也、これは1夜の妻だけにしておいた方が良いのかもしれんのう…それではな、お嬢さん…お前の主にもよく言っておいておくれ」

 

「かしこまりました…必ずお伝え致します、今日はありがとうございました」

 

そして権蔵は振り返り、部屋を出ていく、紅玉はドアが閉まるまで見送り、そして振り返り権也を見つめる…

 

「権也様…」

 

「あの…紅玉さん…」

 

2人は顔を見合わせ、お互いに口を開きかけ、そして同時に黙る…すると

 

「あの…俺も…あの日の事は謝りたくて…」

 

「いえ…私の方こそ、あんなことをして…」

 

「いや…だから…」

 

「でも…」

 

「……………」

 

2人は言葉を重ね、そして同時に笑い出す…

 

「あははは…私達…」

 

「だね…あはは…」

 

2人は笑いながら、改めて向かい合った

 

「それで…どうします?…権也様」

 

「じゃあ近くのホテルで食事でもしながら…」

 

「いいですね…」

 

2人はそう言って、部屋を後にした…

 

 

2人は高級ホテルのフレンチレストランで食事をし、そのまま部屋に入る…。

 

そして2人はどちらからという事もなく、互いの唇を重ねた…

 

「ん…んん…」

 

「ん…紅玉さん…」

 

「ん…権也様…」

 

2人はベットに腰掛け、キスを交わしながら互いの服を脱がしていく…

 

「んっ…んっ…」

 

そしてベットに横たわろうとした時に権也が目を輝かせながら

 

「紅玉さん、そこに用意させているロープがあるんだ」

 

「え?」

 

紅玉は理解した、あの日、権也のプライドを傷付けた…。

 

そのプライドを取り戻す為に紅玉をロープで縛り、犯したいのだと…

 

「あぁ…分かりました…どうぞ、お好きな様に…」

 

紅玉はそう言って手を広げた…しかし権也は

 

「あ、違います…これで僕を縛って下さい」

 

「え?…」

 

「僕は紅玉さんに縛られて、犯されたいんです」

 

権也はそう言って、紅玉の顔を覗き込む…。

 

その瞳は真剣そのもの…

 

「あの日の僕の恥ずかしい姿を思い出しながら、僕を縛って、犯して下さい…」

 

呆気に取られる紅玉だが…

 

 

『14才の少女に締め落とされる中年男性…妙な性癖が添付されなきゃいいんだがな…』

 

 

あの時ご主人様が言っていた言葉が、ようやく理解できた…

 

複雑な心境で自嘲する紅玉、しかしすぐさま妖艶な支配者の目を権也に向けると

 

「まったく…権也様はいくつになっても甘えん坊なのね…お仕置きが欲しいのかい?坊や?」

 

そう言って紅玉は権也の胸に指を這わせ、乳首を摘んだ…

 

「ひゃあっ!…はいぃ…お仕置きしてください…」

 

「いい子ね…じゃあ縛ってあげるわ…」

 

紅玉は自分で蒔いた種とはいえ、収穫するつもりが無かった歪な果実を一人冷めた心で刈り取っていった…。

 




お付き合い頂きありがとうございます

モチベがメキメキと上がるので、続きがちょっと気になると思ってくれた人は【評価】&【お気に】してくれると有難いです
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