一般変態洗脳市民 作:性癖開示ヒーロー
本番は次回。
夕食は何事もなく終わった。
「ご飯を食べたならお風呂入りなさい」
「はぁい」
食後、渡我は母の言葉に何の疑問もなく風呂へ向かう。
───シャァアアアア……
湯気が立ち込める浴室で、彼女はシャワーを浴びていた。
熱い水流が肩を伝い、胸を、腹を、脚を流れていく。
暗示の影響で
目を閉じて、ただ流れに身を委ねていると──
ドアが、音もなく開いた。
「入るよ、被身子」
「……えっ」
低い声。振り返ると、そこに『兄』が立っていた。
タオル一枚を腰に巻いただけの姿で、当たり前のように立ち入ってくることに動揺する。
「え? えっ? お、お兄ぃさん。どうしたんですか? なにを──」
手で大事な所を隠しながら後ずさりする渡我に対して、
「何って、『昔みたいに身体を洗ってあげるだけだよ』。よく一緒に入ってたろう、『忘れたのか?』『兄妹が一緒にお風呂に入るのは当たり前じゃないか』」
「──ぁ、あは、『そうでした』……えへへ」
瞳の奥が掠れる。
そうだった。『当たり前のことだった』と……過剰な反応をしてしまった自分が渡我は恥ずかしくなってしまう。
そうなるように、曲がった。
「『久しぶりだから』忘れてたのかもな」
ほら。前向いてろ……と。
顔を赤くして照れる彼女の背後に回り、暗堂は渡我の髪を優しく掻き上げた。
「……っ」
首筋を撫でられた渡我は思わず漏れそうになる声を噛み殺した。
そうしないと恥ずかしい声が出てしまいそうだったから……そんな渡我の様子に暗堂は困った風を装って笑う。
「別に『我慢しなくていい』んだぞ? 前からだったじゃないか。『触られるだけで気持ちよくなってた』のは」
「そっ……! それは、そんなこと、ないです」
投げ掛けられた言葉に躊躇いがちに渡我は否定した。ただし、身体には逃れようのない暗示がしっかりと刷り込まれる。
暗堂がボディソープを手に取り、まずは肩からと。大きな掌が泡と一緒にゆっくりと肌を撫でていく。
にゅるり……っ
「ひゃぁんっ、あっ、ふ……ぁ♡♡」
首筋、鎖骨、そして脇。
手のひらが、柔らかな肌を丁寧に包み込み、指先が蠢くように小刻みに洗う。
撫でられ。洗いながされる度に……渡我は『言葉通りに』敏感に感じる身体に翻弄されて喘いだ。
くすぐったい、キモチイイ……渡我の肢体が何度も何度も小さく震えた。
そして、
「あ……っ、そこはっ」
思わず暗堂の腕を掴んで制止する。
胸のふくらみに伸びていた彼の手……そこを触られるのだと想像するだけで、全身が熱くなるほど心臓が煩い。
きゅうぅ……と疼く胎を誤魔化すように息を吐く姿に、暗堂は面白そうに見ながら首を傾げてみせた。
「どうしたんだ? 急に」
「ここを触るのは
違和感。
今自分は何を口走った──? と思い当たると同時に顔がかっと熱くなる。
「そうだよなあ。被身子は『胸を揉まれると特に気持ちよくなっちゃう』からなあ。『
刻む、刷り込む、塗り潰される。
応える間もなく暗示直後に暗堂の掌が渡我の胸を包んだ。
乳房の下側から優しくすくい上げるようにされて、指が柔らかな肉の中にゆっくりと沈み込む。
むにぃ、むにゅむにゅ……♡
「んっ……ふくっ♡」
「まだ中学生だってのに良いもの持ってるなぁほんと」
親指の腹が下から上へ、弧を描くように撫で上げる。泡が白い肌の上を滑り、谷間へと流れ落ちていく。
(あっ♡♡ これダメです♡ 気持ちいい、気持ちぃ、気持ちいぃ…………♡)
気持ちいい──言葉を紡ごうとした喉は甘い喘ぎしか奏でられず、行き場のない舌先が虚空を這うように遊ぶ。
だんだんと注がれる快感に浸る渡我……だが忘れてはいけない、まだ重要な場所は手付かずだということを。
それを教え込むかのように、両方の指先がある一点へ向けて這い寄った。
すり、すりすり……♡
「っ、ああ……♡♡」
瞳孔が揺れる。
ぴり──と電流が弾けるような快楽に渡我のお腹の奥がひくりと鳴いた。
彼女の乳肉は人差し指以外の指でぎゅっと絞られ、胸の先にあるピンク色の蕾を押し上げるように固定されていた。
そのうえで人差し指が焦らすように、蕾の周りでくるくると円を描きながら、時折掠めてゆく。
かりかりかり♡ かりかりっ……♡
「ん……やっ♡ う、ぅ……」
ふわふわとしたゆっくりと登りつめていく感覚から、蕾の端に掠める瞬間に鋭く跳ね上がる快感。
かと思えば再び外側をくるりと周る、弄ぶような指使い。
気づけば渡我は期待するかのように、横目で暗堂をチラリと何度も見ていた。
当然、その視線は彼からは丸わかりであり……
「被身子ちゃん、『欲しいなら口に出さないと』ダメだろう?」
焦らすように先端を優しく、触れているかいないかのギリギリのラインで撫でながら、暗堂は渡我からの懇願を誘う。
普通なら絶対に言えない。
しかし快楽の沼に沈みかけている渡我はあっさりと呑まれた。
弱火の快感でじっくりと歪まされていた表情が、どろりと欲望の期待に塗れる。
脳が震え、理性の枷が外れた。
「はぃ♡ お兄ぃさん……私の
自ら暗堂の指に手を添えて、蕾へと誘う。
内心期待していたはしたない行為へ自ら迎える羞恥心と、抑えきれない興奮が渡我の頭の中をぐちゃぐちゃにしていた。
「まあ80点か。良く言えました」
(あっ……♡ くる、来ます♡♡)
暗堂が人差し指と親指を擦り合わせながらじっくりと近付けてくる。
ぷっくりと膨れた先っぽの肉芽を──そのまま巻き込むように摘みあげてきた。
ぎゅぅぅううううっ♡♡
「お゛……!?♡♡」
挟み込み、摘み上げ、そのまま捻り捏ねる──乳首を捉えられた衝撃が、身体の芯まで貫くような悦びが脳を焼き、胎を炙った。
ぐりゅ、ぐにぃぃいい……っ♡
「あ゛ぁ゛っ──っ……くぅっ♡ にゃんですかこれ♡♡ 止まらないっ♡ 止めてよ……!♡」
お湯ではない液体がとろりと内股を伝い、肌を濡らしていく。
胎の奥が震える。ずっと気持ちいいのが終わらない。
逃れようにもしっかりと乳首を摘まれたまま。感触を楽しまれるように捏ね回されれば途端に渡我は身体に力が入らなくなり、無様に喘ぐしか出来なくなる。
「被身子ちゃんがして欲しいって言ったんだから、『最後まで受け入れるべき』だよなァ」
やめてと懇願しても意に介されず、返ってくるのはより乱暴な指の動き。
相手の身体を鑑みない、すり潰すかのような暴力的な愛撫──痛いはずのソレに溺れるほどの快感しか感じない。
「そんな、あっ♡あっ♡あ゛っ……♡♡ なくなっちゃう……! ちくびなくなっちゃいます……!♡♡」
「大丈夫。被身子ちゃんは『頑丈だから』これくらいじゃ『怪我なんてしない』よ」
プラシーボ効果というものがある。
薬効を含まない偽物を、本物の薬だと信じて実際に病が改善する現象など。
心理状態による肉体への影響だ。
暗堂の個性は、コレをより即効性のある上で拡張された効果で及ぼすことができる。
──彼が怪我をしないと信じさせれば、相手の肉体は相応に頑丈になる。
勿論上限はあるが……こんなお遊び程度では全く問題ない。
だから乱暴に扱っても渡我の身体に傷がつくことはない。
故に彼女は、幾ら鳴いても数分間じっくりと反応を楽しまれるまで開放されることは無かった。
「おつかれさま。そろそろ湯船に浸かろうか」
「ひゅ、かひゅ……っ♡ はっ、はっ♡♡」
「『返事は?』」
「───は、はひ♡」
手を離された頃には、渡我は暗示をされるまでもなく従順に振る舞うことしか出来なかった。
それほどに先の快感の鋭さが渡我の潜在的な反骨心を崩していたのだから。
痺れたように痙攣する身体を暗堂に任せて、広めの湯船の中で向かい合わせで浸かる。
渡我は胸元を手で隠すように庇いながら、暗堂の裸体をはっきりと目にした。
「…………」
まるで絶え間なく鍛造された鋼のよう。
暗堂が自己暗示によって機械的に鍛えた身体は、針金を束ねたように引き絞った超筋肉質な肉体を完成させている。
男子の上裸なんて水泳の授業くらいでしか見た経験のない彼女にとってそれだけでも刺激が強いのに……
(わ、わぁ……これ、こんなに大きいものなんですか……?)
ごくりと、息を呑む。
視線が、吸い寄せられるように、更に下へ……
水面の下で、凶悪に反り上がった陰茎が、はっきりと存在を主張していた。
太く、血管が浮き出たそれが……湯の中で微かに脈打ちながら屹立している。
その光景に、渡我の奥深くが熱を帯びる。
甘い痺れが下腹部を走る。
無意識に、手が伸びて──
「気になってる?」
「──あ……っ」
──手首を掴まれてから、我に返った。
しかし反射的に引こうとした手は力強く寄せられて、渡我の掌が、無理やりその熱く硬いものに押し当てられた。
「『どう感じたか言ってみて』」
「ひゃ、硬い……です」
「この感触を『しっかりと覚えておく』ように」
低い声と共に、暗堂は彼女の指を自分の陰茎に巻きつけさせる。
太さ、熱さ、脈打つ感触。血管の浮き方まで、指先に馴染ませ、手のひらに直接叩き込ませながら。
「……ぁ」
渡我は言葉も出ないままにその感触を否応なく覚えさせられていく。
暗堂は彼女の手を動かさず、ただしっかりと握らせたまま静かに言った。
「風呂から上がったら『これを咥えてもらう』からね。ああ、ちなみに『拒否権は無くて』、でも『絶対気持ちいい』から『喜んで受け入れる』だろう?」
そう言いながら、暗堂は渡我のへその下を親指でぐりぐりと捏ねた。
──ここまで『潰す』から、と念押ししして。
(奉仕云々は雌の自覚を持たせてからでいいだろ)
なんてことも考えながら。
渡我は、目の前の男が下衆な考えを秘めていることには気づく事も出来ず──ただ小さく、こくりと頷いた。