聖騎士イズヴァルトの伝説【新編】・まとめ 作:CHACOとJAGUAR
「入っていいかい?」
その声に聞き覚えがあったイズヴァルトは、「どちらさん?」と尋ねたマイヤに怒った顔を見せた。
「拙者に一本とった女性でござるよ」
音を立てるな。このまま口に入れたまま息を潜めてほしいでござると小声でいう。しかし相手は扉の向こうの息遣いに気づいていた。
「返事が無いねえ。このままだと勝手に開けちゃうけどいいのかい?」
「ま、まってくだされ!」
イズヴァルトは驚き、マイヤをおしのけてズボンを履く。マイヤも髪の毛を軽くブラッシングして身だしなみを整えた。
「イズヴァルト、もういいよ?」
小声で返事が来ると、イズヴァルトは入っていいと扉の向こうに呼びかけた。果たして彼を試合場で打ち負かした、当の女戦士が姿を現した。
彼女を見てマイヤはびっくり仰天。
(わっ、顔は傷だらけだけどすっごい美人さん!)
追いはぎにでも転職した良家の令嬢か。ヴィクトリアはその様な雰囲気を醸し出していた。あと、絶対にやさしい女の人のはずだとも。
おっぱいの大きさに関しては申し分なし。ひまわり畑が出てくる映画作品の女優みたいなおっきい乳房だと、わけのわからぬことをぶつぶつと。
「なんとかろーれんって何者なんだい、嬢ちゃん?」
そう尋ねるヴィクトリアも可愛らしいマイヤを見て、大層見とれていた。乳房は大きく揺れている。しかし肩は広く長袖のシャツは男物のそれだった。乳房と筋肉が発達しすぎて、婦人のものではきついのだろう。
「それはともかくイズヴァルトの坊や。この可愛いお嬢ちゃんはアンタの妹さんかい?」
「拙者の侍女で家来の、マイヤ=カモセンブルグどのでござる」
「そっか……アタイはてっきり、アンタの奥さんかと思ったけどさ」
少年騎士は「お戯れを」と力無く呟いて赤面した。マイヤの方はまんざらでもなかった。
「うふ。けれどもイズヴァルトさんはとっても女の子にもてるから、私はそうはならないかもしれませんよ?」
そう言っては見たものの、うれしくなってはにかんでしまう。形は良いがそろそろ前のほうが抜けそうな乳歯を見せた。
「ほーん。そうかいそうかい? まあでもボウヤがかっこいいのはわかるし、女の子を泣かせまくる色男に成長しそうなのは確かだけどさ」
ヴィクトリアはマイヤの元に近づいて抱き上げた。こんなにおしゃまで可愛い娘さんこそ、きっと良い奥さんになるはずと。
「からかうのは困るでござる!」
「あら。アタイは本当に思ったことを言っただけさ。それより、ボウヤの未来の奥様に、ほんのご挨拶をしなくちゃねえ」
ヴィクトリアは「えっへん!」と気取るマイヤに、腰のかばんに入れていた包袋を手渡した。中には焼き菓子が入っていた。
その中には小さなクッキーがいくつも入っており、マイヤは礼を述べてその1つを口の中で味わうと、大層嬉しそうな顔で、「んま〜い!」と叫んだ。
「こ、これはトーリとおばさんが、こっそりと買っているいるものじゃないですか!」
この菓子は、ナントブルグでもかなりの有名店のもので高級品。アスカウの村の宿場町でも支店があり、トーリとシュミット夫人は買い求めていた。
けれどもマイヤはこれまで1度しか食べられなかった。甘いものを食べると虫歯になるわとトーリに止められて。そうしないとトーリの食べる分が少なくなるからだ。
甘くておいしいお菓子を、次々と口の中に頬張る幼子。じゅるる、と唾液を垂らしたイズヴァルトが「それ、拙者にも一口」と手を差し出すと、彼女は「いやだっ!」と包みを抱えて背を向けた。
「ひどいでござる……拙者は毎日、たっくさん美味しいものを飲ませてあげているのに……」
「もひもひもひ……(ここでそういう疑われることを言わないのっ!)」
ヴィクトリアは彼等のやり取りを見て、小さな夫婦の喧嘩みたいだと思いつつ、イズヴァルトの肩をちょんちょん、つついて振り向かせた。
「その菓子、どこで売っているかをアタイは知っているんだけどさ。知りたく無いかい?」
「是が非でも。マイヤどのがいきり立ってとびかかってくるぐらい、独り占めしたいでござる」
「おいおい……騎士さまがそんなに我侭なこといっていいのかねェ……それはそうと、その菓子をタダで食べられるお仕事、紹介したいんだけど乗らないかい、ボウヤ?」
それは何でござるか、と少年騎士が問う。
「その子も含めて、アタイの家来にならないかい?」
「しかし拙者は貴殿の従者になれと、王様に言われたでござるよ」
「従者は王様がアタイに配した部下ってやつさ。けどアタイの申し出は違う。このいくさに参加した後、アタイは聖騎士団に入団する事が約束された。まあボウヤは見習い騎士さんになるけどさ」
ただし自分は騎士という地位にとどまらず、いずれこの国の武将や大領主になってみせる。魔竜との戦いで新たな直轄地が得られるはずだろうから、すごい功績をあげればそこそこの土地持ちにしてくれるかもしれない。
「貴殿の家臣などとは……お断りするでござる。こう見えても拙者、シギサンシュタウフェン領のおぼっちゃんでござるよ?」
「なんだい、この国の貴族サマだったのかい。そりゃあ残念だね。けど、こういうのはどうだい?」
聖騎士団入団までの、期間限定の家来になってもらえないだろうか。それなりの給料は出すことが自分にはできる。
ヴィクトリアは国王から、傭兵としては最高クラスの給料を得ていることを話した。イズヴァルトを唸らせた亜人の戦士、ヴィヤーサよりも上の給料をと。
「そこでさ。アンタの腕を見込んでアタイのお給料の半分を譲ってやろうと思うんだ」
この可愛いお嬢さんのお給料込みで。夫婦なんだから別にいいだろうとヴィクトリアが笑うと、マイヤは嬉しそう顔をほころばせながら彼女の頬にキスをした。
「一体、ヴィクトリアどのはいくらもらっているのでござるか?」
「そうさね。1日のお給料は銀貨8枚さ。他の傭兵の倍以上だね」
「そ、そんなに! 拙者が提示された従士の日給は、銀貨1枚でござるのに!」
「……それだけ王様は本気になっているってことなのさ」
ヴィクトリアは言う。魔竜が占拠するアカサカチハヤの大地を奪取するという計画は、ホーデンエーネンが国を挙げて成し遂げようとする一大プロジェクトだ。
これまで王国は魔竜に勝った試しは1度もない。亜人の傭兵も欲したが、彼の大半は魔竜こそキンキ大陸のあるじと仰いでいるので力を貸してくれなかった。
「それに……ボウヤは可愛い奥さんを養わなきゃならないだろう?」
「マイヤどのは拙者の侍女でござる!」
「それじゃあ侍女ってことでね。けど従者の賃金じゃろくにお給料を支払えやしないからねえ。ああそれと……」
ヴィクトリアはクッキーを貪り続けるマイヤに頬ずりする。彼女はこの幸せいっぱいに育った様な童女に、とても強い愛着を覚えていた。
「こんなに可愛い子を1人に残す、ってのは考えてないだろうね?」
「勿論でござるが……いや、しかし……」
もし魔竜との戦いで負け、自分が死んだらどうなるのだろうかとイズヴァルトは考えた。マイヤはきっと悲しむし、彼女の身にも危険が及ぶだろう。
けれども、彼女を王都に置いて行くのもどうかと考えた。
「アタイは、小さい子を危険なところに連れて行くのは嫌だけど、アンタはきっと聞かないだろう。アタイがアンタとこの子を絶対に守る、って約束するから、安心してお嬢ちゃんも連れて行きなよ?」
イズヴァルトはうなずいた。マイヤももちろんそうする、と答えてヴィクトリアに抱きついたまま。
当のヴィクトリアはマイヤの顔を見て勘を働かせた。どこか、不敵で冷静なものが見えたからだ。
(この子は戦場で死ぬタマじゃないだろうね。)
本当に危なくなったら、すぐに逃げるだろう。それもうまいこと。
(目の前のボウヤといい嬢ちゃんといい、多分ちょっとやそっとのことで死ぬ運命には無いだろうさ。この子らを幸運の神様としてもてなしていこう。)
それにである。サイカノマゴイチの部下の魔物たちは、力ない女子供や老人には、決して牙を向けないと聞く。
もしである。これがニンゲン同士での普通の戦争であれば、決して2人を連れて行かない。
捕まればイズヴァルトは敵兵に殺され、マイヤは幼いながらも慰み者にされて身体を引き裂かれるに違いなかった。
ヴィクトリアは渡り歩いた戦場の村や街で、マイヤの様な幼い少女が股を裂かれて血を流し、事切れていたのを見たことがあったのだ。
「……承知したでござる。拙者とマイヤどのを、貴殿の期間限定の家来として加えて欲しいでござるよ」
「もひもひ……お菓子を食べさせてくれるなら、どこへだって付いて行くよ!」
「ああそうかい。なら決まりだね。それ、と。旅の間はアタイが坊ちゃんに剣法を教えてやるよ」
そして何度か試合をしよう。もし自分が勝てば、とイズヴァルトが尋ねた。
「そりゃあねえ……」
ヴィクトリアはマイヤをベッドの上に降ろした後、上着を脱いでシャツのボタンを外し始める。
驚くイズヴァルトとマイヤ。ヴィクトリアは薄笑いを浮かべながら、布で覆われていたその肌をさらけ出した。
引き締まった腹と胸、その胸の上には豊穣さの象徴として申し分ない、柔らかみを失わない大きな乳房が、少年と幼女の目の前に。
それと、彼女の両胸の間には、黄金に輝くメダルをつけた鎖がかかっていた。
イズヴァルトは目を伏せ、「それは如何なることでござるか?」と尋ねると、ヴィクトリアは「アタイの身体を好きにしろ、ってことさ」と大笑いする。
「す、すきにって……かような申し出をなさるのでござるか?」
「オバサンのおっぱいは嫌かい?」
「いや……拙者はヴィクトリアどのを、おばさんだと思ってはおらぬでござるが……」
「まあ、そこのお嬢ちゃんのぷっくりおまんこやおしりの柔らかさに比べりゃあ、ちょいと固くなっちまっている脂肪の固まりだけどねェ……」
ニンマリと笑うヴィクトリア。イズヴァルトは悪そうな笑みにも美しさを感じてしまい、じわりと男根をたぎらせてしまう。
マイヤはヴィクトリアが胸にくっつける、美麗で柔らかそうな乳房に目が釘付けだった。
「とってもいいおっぱい……」
ただ、豊かなそれよりも更に気になるものがあった。柔らかで深い谷間の上に輝く、メダルのレリーフである。
ところどころルビーやサファイアの宝石がちりばめられおり、2本の剣を持った獅子が彫られている。
あのメダルは相当な出自のものでなければ持てないだろう、と考えたマイヤは、王城へ行くときに立ち寄った本屋で見た、紋章の本の背表紙を思い出した。
どうするんだい、と問うヴィクトリアに、イズヴァルトは力強い声を発した。
「……身体の事はともかく、是非とも受けるでござる!」
彼女はシャツのボタンをつけて「なら決まりだね」と高らかに笑った。
「では、拙者が負けた時はどうするでござるか?」
「そうだねえ……」
ヴィクトリアはイズヴァルトに近づき、顔を寄せる。汗臭かったが、その匂いには男の情欲をそそるものが存分に嗅ぎ取れた。
少年は股間の熱を、一層高めさせてしまっていた。その気配を察し、ふふふ、と笑うヴィクトリア。
「じゃあ、アンタにとって屈辱的なことを、申しつけてやろうかしらね?」
女戦士は艶やかに笑い、自分の唇を軽く舐める。イズヴァルトはそれに暗喩の意味が込められているのも知らなかった。
「絶対に勝ってみせるでござるよ!」
まあ元気のいいこと、と笑うヴィクトリアは、自分をじっと見つめるマイヤに微笑みを向けた。
「じゃあ明日、アタイの部屋に一緒に来てね」
そう言って王宮内の傭兵の宿舎の部屋番号を記したメモをイズヴァルトに渡し、部屋から出て行った。
イズヴァルトは決意に満ちた表情を、ドアに向けていた。
「まあ。あの程度の挑発に、そんなに熱くなりなさんなって?」
「……でも、拙者のはらわたがふつふつと煮えたぎっているでござるよ」
「じゃあ私が、怒りんぼになってるイズヴァルトさんをなだめてあげるね?」
マイヤは再び彼のズボンを脱がせた。ヴィクトリアの『大人の女の薫り』にさかりついていた彼の男根を見て呼びかける。
「やっぱり、おっぱいの大きな女の人が好きなんだね?」
「そうではないでござるよ」
イズヴァルトはマイヤの身体をぎゅっと抱きしめた。嬉しさを覚えたマイヤは、愛情と情熱をフェラチオに傾ける。
「ううう……拙者はおおきなおっぱいよりも、かわいいマイヤどのが好みでござる……」
少年騎士はくわえ込まれた快感に、たちまち夢中になってしまった。マイヤもまた、小さな手で玉をころがし、ふくろをなでさすりながら元気よく首を動かした。
優越感たっぷりの女戦士の挑戦に憤っていたイズヴァルトは、かわいい口と手による奉仕をうけて、たちどころにとろけきってしまっていた。
「ああっ、マイヤどのの口と舌は、いつ味わってもよきものでござる……拙者はどうして、ふんまんを抑えてくれる良い侍女と巡りあったでござろうか……」
吸根の舐りとしごきに、息も絶え絶えになる少年騎士。今夜は4回も5回も抜かせてもらうからね、と心の中で呟いたマイヤが、いつもより早い男根の震撼を口の中で受け止めた。
喘いで腰を揺らすイズヴァルトから放たれた精液は、元気一杯に彼女の口の中に飛び出して飲み込まれた。
マイヤは続く2回目の放精を促すために休みなく舌と唇を動かし続け、イズヴァルトを戦いとヴィクトリアに対する想念から、マイヤの口戯に集中させた。
逞しく、艶やかな幼い彼の射精筒を美味しそうにしゃぶり、尿道のあたりをちろちろ、ちろちろとかわいく舐め続けながらも、マイヤはヴィクトリアが首にかけていたメダルの文様について、想いを巡らせていた。
そのドアの向こうで、ちゅぱちゅぱ、もぐもぐと可愛い口と舌によるおしゃぶりの音を聞き届ける影があった。女戦士のヴィクトリアだ。
彼女は気配を殺し、中の様子をドアにそばだてた耳に聞こえる吸着音だけで知り得ていた。
(なるほどね……やっぱりあのボウヤと嬢ちゃんは出来てたか……)
けれども、10歳にも満たない娘とああいう事を為すのどうだろうか。
(ボウヤと嬢ちゃんの好き者っぷりを覗きながらの旅は、なかなかに楽しそうだねえ。)
イズヴァルトの2度目の放精が始まる前に、彼女は静かに去って行った。
□ □ □ □ □
翌日。イズヴァルトはすっきりとした気分であった。マイヤの献身的なフェラチオのおかげである。
昨晩のうちに怒りの6発を放っただけでなく、今朝のおはようの挨拶がわりのフェラチオで気持ちよく放出し、彼は怒りを鎮めることができた。
彼のエキスを存分に吸って、旅立った時よりも肌艶がよくなっている幼な子を抱えて宿を出た。
今日はこれから宿舎にいるヴィクトリアへと会う。その前にマイヤは本屋に連れて行って欲しいと頼み込んできた。
イズヴァルトは云う通りに、街で一番の大きな書店へと立ち寄ることにした。彼もまた、軍旅について述べた本を買ってみようかと考えていたからだ。
本屋に入るとマイヤは彼の肩から跳び降り、一目散に紋章学の本を見つけ出して手に取った。東街区の書店でみたものと同じ本だった。
(2本の剣を持った獅子の紋章か……)
ページをめくり続けてからしばらくして、彼女はそっくりなそれを見つけ出した。2本の剣の獅子を家紋にした貴族の家。
説明文には、「ホーデンエーネン暦200年の頃にイーズモー王国のツネーヒ=アルグレイブ暗黒卿によって滅ぼされた、ヒッジランド王家の家紋」と記されていた。
かの暗黒卿の愛妾ともなった、エリザベスという姫騎士の艶っぽいサーガこそ、制圧される直前から始まっていたのを読みながら思い出す。
(姫騎士エリザベスは王国最強の女騎士で魔法戦士。『姫竜の牙』という魔剣を手にして暗黒卿の軍団を何度か蹴散らしたと物語にはあったけど……)
それもついには終わりの時が。最後の要害を落とされた姫騎士は、親族や部下の助命と引き換えに、暗黒卿の側室となった。そこからが艶っぽい話となる。
敵味方として争っていた暗黒卿は、エリザベスにとって身体と心の相性が抜群の、運命の男であった。牢屋での一晩をかわきりに、愛欲に満ちた日々が続き、彼女は次々と暗黒卿の子を産んだ。
その暗黒卿。ツネーヒ=アルグレイブ。銀色の髪を持つたいそうに美しいエルフを母としたハーフエルフであり、100年以上にも渡りサイゴークの過半を治め、『覇王』として皆に恐れられた。
漆黒の甲冑を身にまとい、戦場を疾駆する姿は『黒い死神』と言われ、彼が持つ2メートル程の大段平は魔剣であった。
『覇王の剣』。強大な重圧の魔法を封じ込められ、魔法が使える者が念じて振り下ろせば、地響きや地割れが起こるという。
暗黒卿とヒッジランドの姫騎士は、歴史上の人物ではあったが、半ば伝説であり官能小説の題材でもあった。
ただこの2人の最期はわかっていない。数百年経った今ではもう、2人とも生きていないだろうし、彼の一族による王朝もこの世に無かった。
今のイーズモー王国にあるのは、暗黒卿が打ち立てた王国を滅ぼした武将を祖とする国である。薄暗いことを記す歴史書によれば、暗黒卿の子孫はことごとく見つけ出され、処刑されたとも。
(サイゴークで出回っているルビーとサファイアは確か、原石はイーズモー産が多いらしいし。)
その情報は暗黒卿の数多くの妻たちのエピソードも含めて、アスカウに滞在した旅の吟遊詩人からマイヤは知り得ていた。
下に向いて曲がっている奇妙な形のペニスをしゃぶりながら、詩人はタダで『ツネーヒ暗黒卿と妻たちのサーガ』を歌ってくれた。
かなり癖のある渋い味のペニスを頬張りつつ、聞かされた歌はサイゴークでは奏でるのを禁止されているという。
(サイゴークの人たちにとって、暗黒卿は……)
圧政の象徴であり、『覇王』による暗い歴史の亡霊だと吟遊詩人は教えてくれたのを思い出す。
(もしかしたらヴィクトリアさんは……)
マイヤは決心する。ヴィクトリアの本当の出自を、是非にも聞いて見たいと。
しかし果たして、それは叶う事となるのであろうか?
その続きについてはまた、次回にて。