聖騎士イズヴァルトの伝説【新編】・まとめ 作:CHACOとJAGUAR
コーヅケーニッヒから東北東、400キロ先にスズカルという港街がある。海沿いのそこは『えくすぷれす』の北路線の終着点だ。
この当時の人口は4万人ほど。ホーデンエーネン北部からの船がよく来る。北部最大の港町・アヅチハーゲンからの船商人が頻繁に入って来る湊としても知られている。
もう1つ、この頃からスズカルは1つの顔があった。パラッツォ教徒の居住区があるのだ。この港町はこの異教徒達の町でもあった。
『甘露(アームリータ)』のみで生きるという戒律こそ守られていないが、半分近くがパラッツォ教徒。その6割弱は弾圧が厳しいホーデンエーネンから逃れて来た。
ゆえにエチウの本拠地から外国の信徒達の様子を伺おうと司祭騎士達が派遣されたりもする。その日、司祭騎士のミーシャ=シルクノフがやって来たのはその目的もあった。
だが別の仕事も任されていた。パラッツォ教団に近づこうとするアドルフ王太子との交渉事も彼は担っていた。イーガにしてはやや寒い気もするスズカルの港の桟橋に降り立ったのは、その年の9月の初め頃だった。
今回の査察の日程はこうだ。教徒達の様子を確認することと訴えを聞く事。もう1つはアドルフの貢物を受け取る為である。
聖職者にしては粗末な服をまとった彼は、桟橋の向こうに待つ1輌の馬車と、年若い女を連れた黒い服を着た大柄な男を見て手を振った。
この港を訪れる時、彼とよく話をするアドルフの配下であった。チェザルという名のその男はもとは王国の警備兵団の要職にいたと聞いている。
「チェザル殿。お久しぶりだ!」
「おおよそ1年ぶりですね、シルクノフ様。さて……」
本題に入りましょう。チェザルは王太子から教主様への貢物がある、と召使いの女は持っていた包みをシルクノフに渡した。
「これは?」
「教主様が近頃迎えた養女様が、近頃健康を害しているとお聞きしましたゆえ、アドルフ様がこれをと」
シルクノフはうなずいた。その包みに入っていたのは、『親思いのひな鳥の献身』の秘術で作った薬だ。その材料はマイヤの腹から出された胎児だった。
「イーガの製薬工房の新作ですが、乳児にもきくと被験結果で出ております」
「おお、これはありがたい。是非にもヘラ様にお飲みになって頂こう」
コーザが見出したゴール族の娘ヘラは、先月受けた陰核周囲の包皮の割礼の後、体調が優れぬ毎日を送っていた。
教主がどんなに手を尽くしてもヘラの体調が一向によくならず、焦っている。その事をシルクノフは気にかけていた。教主様への良い土産になるぞ。
「では、私たちはこれでお暇させていただきます」
「いや待て。いつもの様に教徒の家を借りて語り合おうではないか?」
「別の用事がございますので。それでは失礼」
チェザルは召使いの女と共に馬車に乗り、去って行った。彼等が向かうのはこの街の色街だ。その街区にはひっそりとして目立たないところにとある店があった。
若い女を諸外国に輸出入する人身売買の商人の店だ。主な輸出先は需要があるウマヤーノ。とある好事家達がそこにサロンを持っていた。
先天的に身体が不自由だったり知能に問題があったりする娘を愛玩物として囲う。その様な集いであった。
ウマヤーノはノーマルなセックスこそ事欠かないが、一部の倒錯者にとってはつまらない国でもあった。店の前に馬車が止まるとチェザルが降りた。
店の小僧に挨拶をすると当の商人の元に通された。チェザルはこの男の仕事仲間だ。彼は警備兵団時代、貧民街から障害がある娘を拉致し、彼に売り飛ばしたことがしばしばあった。
「チェザル様。今日はいかなるご用事ですかな?」
「お前にとっていい話を持ってきた。ものすごい逸品を見つけたのだよ」
その商品は後天的な障害を負う事になったが、ありあまる程に魅力的だ。ウマヤーノの連中に高値で売れるはずだろう。
「障害があって産まれたのではないのですか……果たして買い手がつくかどうか」
「しかしその娘はとんでもない上物だ。馬車に乗せてあるから見て欲しい」
商人はチェザルに引っ張られて馬車の中にあるものを見た。手足の無い裸体の少女が眠っていた。12歳ぐらいに見えるが、乳房は豊満だ。
「……これはなかなかに素晴らしい。すぐに買い手が見つかることでしょうな。しかし」
どこかで見たことがある様な気がする。見覚えがあるのだ。
「ちなみに、どこで見つけたものですかな?」
「身よりもなく、病院にいたところを私がさらったのだ。金が無くてな」
「警備兵団は?」
「あれは3年前にやめたよ。そこの俺には妻と子もいるが、そこにいる愛人もいる。皆を養う為に金が必要だったのだよ」
ウマヤーノに運べばどれくらいになるか。商人は答えた。金貨100枚はくだらないでしょう。手足が無くてしかも美少女。おっぱいも大きいと来ている。これまで扱った商品の中で一番の値段となるだろう。
「チェザル様、金貨10枚でお引き取りいたしましょう」
「なんと、それはありがたい! これであの女の腹にいる子も救われる!」
チェザルは召使いの女がやや大きくなって来た腹を撫でるのを見て笑った。そういう事でしたか、と商人はうなずいた。
(あの女に産ませる子供の養育費目当てだな。ふふ。ひどいことをするものだ。)
眠っている少女は店の中に運び込まれた。それからチェザルは金貨10枚を手に取り、馬車に乗って去って行った。
商人は今も眠り続ける娘を改めて見てためいきをついた。とても愛らしい。腹に手術痕があるみたいだが。それからきんたまが疼いて来るいやらしさも兼ね添えてもいる。
「どうれ。売り飛ばす前に味見をしてみようか」
ベッドの上の少女を改めて見てみる。眠ったまま目を覚ます事がない。眠り姫の魔法のせいだった。まぶたを開けてみても起きなかった。
これは好都合だ。暴れられて抵抗される恐れは無い。手をとても大きな乳房に乗せる。ふんわりとした感触だ。強く押すとむにゅ、と潰れる。
「おおっ! とても柔らかくて触り心地が良いおっぱいだ。ふひひ……」
商人は思い切り強く鷲掴みにする。きれいな肌に自分の醜い手の痕をつけてやる。強くにぎる。潰れて内出血を起こすぐらいに。きれいな身体をこうして虐めるのは何と楽しいことか!
「……起きない。泣いて謝る姿が楽しいのに」
少女の両腕と両腿にはフリルがついた絹の覆い袋がかぶされていた。右腿のそれをはぎとる。切断された部位にきちんと肉と皮がついていた。切り離されてからかなり時間が経っているのだろう。
とても醜い。しかしこれこそがこの娘の魅力だと彼は思った。無欠過ぎる美少女ほど魅力に乏しい物は無い。目に見えるところで欠点が無いと魅力が薄まる。
(あの口うるさい顧客たちも満足する事だろうな。何せ知恵遅れの娘に子を産ませようとする変人なのからな、あいつらは……」
それよりも肝心なのは中の具合だ。まずは外見を見てみよう。少女の割れ目は無毛でつるんとしていた。指で触れると赤ん坊の肌の様に柔らかい。ペニスの根本を楽しませてくれそうな柔らかみが。
指で中を広げてみた。紅色の淫らな園が広がっていた。小陰唇の形がより複雑になっているのを見て、若干使い込まれているなと思った。
陰唇の指さわりもまたいい。それに触ると生暖かく、ぬるぬるとしていた。この娘はどんな夢を見ているのだろうか。陰核に目を向けると周囲の包皮が切り取られ、常に露出させられていた。
(た、たまらん……)
ご丁寧にも愛玩用に整えられているらしいな。商人は淫靡裂の指での探索を止めてズボンを降ろした。彼のペニスは硬直していた。
商人はベッドにあがって少女の身体にのしかかった。邪魔な脚や腕が無いから股を開かせるのが容易い。勃起を蜜を垂らして待ち受けている肉壺の中に沈み込ませた。
「お、おおおう!」
吸いつきがとても良い。中は生暖かくて食い込み方がえげつなかった。商人は腰を振り始める。膣の奥は彼のペニスを堪能するかの様にまとわりついていた。
ベッドが揺れて商人は喘ぐ。きれいで柔らかい肌とドスケベなほぞの下。この少女が与えてくれる官能のせいで、商人はたった3分で果ててしまった。
けれども腰が止まらない。結局彼は5回も娘の中で果て、抱き着いたまま眠りについた。その目覚めの時である。複数人の男達が店の中に躍り込んできて、彼を捕縛したのは。
同じころ、スズカルの郊外の森の中で、チェザルと馬車の御者。それから召使いの女は冷たくなって事切れていた。
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外国へ送り出される前に商人に犯されただるまの少女は、その日の内にスズカルの街から運び出された。今だ眠り続けている。相当に強力な『眠り姫の魔法』によるものだった。
しかしその一隊は途中で街道をそれ、南の森林地帯に入って行った。翌々日にアドルフは、しばらく静養がしたいと父王に申し出た。
「一週間か? 一カ月か?」
「6カ月ほどでございます。コーヅケーニッヒより暖かいところで暮らそうと。もちろん、父上には毎日遣いを出しますゆえ」
「ほう……どこで暮らすつもりじゃ?」
「私の御料地のうち1つです。マーツザーカの東といえばおわかりでしょう」
「うむ」
ということは魔獣が現れたというデマが出たアノーヅのあたりか。国王の頭に疑念がよぎった。そういうことかもしれないな。息子にかまをかけてみた。
「イズヴァルトの遺体を探そうというのだな。感心じゃ」
「……もちろんそのつもりですとも」
近辺で情報収集を行い、本当に死んだのか確かめるつもりだとアドルフは答えた。平然とした調子でだ。
国王は疑うのをやめた。本当に気にかけているのだな、他国との関係を。
「あいわかった。半年と言わず1年は住まうがいい。あとそれと、毎月孫達を連れて顔を見せに来るように」
「承知いたしました、父上」
アドルフは国王の執務室を出ると、外で待っていたオットーに、先に屋敷に戻って伝えて来る様にと命じた。
「アドルフ様は?」
「先に向かう。保養地の屋敷の様子を見に行きにな。お前は執事どもに伝えて回れ」
「承知いたしました」
オットーが去るとアドルフは少数の供を連れて市街へ向かった。向かうのは『えくすぷれす』の駅。一番信頼できるゲーンハルトのみを連れて他を帰らせた。
VIP室に通された。盗聴はされていないかとアドルフは印を切る。問題ない。マーツザーカへの特別急行の出発を待つ間、煙草の煙をくゆらせながらゲーンハルトと語らった。
「何も明日でも。そうまでしてすぐに向かいたいのですか?」
「もちろんだ。可愛い『だるま姫』が待っているからな。ゲーンハルト、この同行にはもちろん報酬をやる。授けるのは後になるがな……」
『だるま姫』が我が子を孕んだ後、お前にもおすそ分けをやろう。それが報酬だ。ゲーンハルトは舌なめずりをしてしまう。ホーデンエーネン最強の少年騎士の恋人を寝取れるとは。なかなかに楽しみだ。
「ただゲーンハルト。わかっているな?」
「はい。この事は国王陛下にご内密に。『だるま姫』は別宅に住まわせる、ですな?」
「おおよそ1年だ。私はこの1年で『おしゃぶり姫』を手なづけ、妾に迎え入れる」
それが決定的になる証拠を是非とも探し出したい。イズヴァルトの遺体だ。彼が死んだ事が事実であれば、マイヤはかならずなびくだろう。絶望して。
「あとそれと、あの娘はしばらくは『眠り姫』のまんまだ。最低でも、子供を2人授けてやってから目覚めさせてやる。毎日くさいものの世話をするのは、たまったものじゃないからな」