※この作品はR-18です。

聖騎士イズヴァルトの伝説【新編】・まとめ   作:CHACOとJAGUAR

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第二回

 さて、ヒラッカの南側で争いが起きていた頃である。

 

 イズヴァルトはアーツギの街での演奏を終え、夜を徹して船でヒラッカの河をのぼり、ターマルーガ河の合流に位置するハーシの街に着いた。

 

 ハーシはサガミニアの河川交通の重要地。街としては一際大きかった。城壁が無いがとても広く、ナントブルグの3倍はあるそうだ。

 

 そこでは商いに来ていたツックイーの森のエルフ達の姿があった。彼等は魔法で動く荷車や空飛ぶ座布団、あるいは美術工芸品を売っている。店を構えてだ。

 

 今日も彼等は里で作ったものを売り続ける。ヒラッカ河沿いの東側の河岸のすぐ近くにもエルフの男が店を開いていた。

 

「いらっしゃい! 新作がでたズラよ!」

 

 何の新作と問われれば、『げーむうぉっち』という魔道具である。もともとはイーガで発明されたものであったが、エルフの里でも作っていた。魔法術式を組み入れた厚さ2センチほどの木の板に、ガラス板とつまみとボタンを取りつけたものだ。

 

 起動させるとガラス板に、その木の板に入っていた遊戯ができる。熊とオーガが『おすもう』をする遊戯や、畑に侵入してくる猿を罠に落とすもの、あるいは色街でサキュバスを見つけたら矢で撃つ遊戯とかである。256色で表示される。

 

 河岸についたマルカスは、『ちんぽを入れられたサキュバスをできるだけ早い時間に失神させるげーむ』を買って、近くにある公園でおっぱじめていた。

 

 ガラス版には目がぱちくりとしていて戯画的な、羊のそれの様なツノを生やした愛らしい娘が映っていた。サキュバスという設定だ。乳房はぷるるん。それでいて乳輪が大きく桜色である。

 

 その絵柄は『もえもえ』と呼ばれる画風であった。南の地方の女エルフが得意とする描き方である。対して北のエルフの絵師は『りありずむ』というものに固執していささか可愛げが無い。

 

 その画面の中のサキュバスだが股間まで丸見えだった。大きく股を開き、包皮から出たクリトリスを丸見えにさせ、太いちんぽ入れられて頬を染めていた。

 

 木の板の左側にあるつまみを上下左右に動かすと、サキュバスの中に入ったちんぽが動ぐるりと動く。そうすると下腹のあたりが動かした方向でぽっこりとなる。画面の中のサキュバスはとろんとした目つきになって更に濃く頬を紅く染める。

 

 さらに右側のボタンを連打すると、ちんぽが出し入れされる。つまみとボタンを上手く動かして、そのサキュバスの膣の中の感じどころを責めて射精する前に白目を剥かせる、というルールであった。

 

「えいくそ、このっ!」

 

 マルカスはがちゃがちゃと音を立てて画面の中のサキュバスを喘がせた。第三ステージ目で、『中イキ未経験サキュバス』が相手だった。

 

「くそ! なかなかいかねえや。このっ! このっ!」

 

 上手く操作をしていたのに負けてしまった。画面の中のちんぽが精液をどくどくと放ってサキュバスは不敵な笑みを浮かべる。ちなみにだが五回までは同じステージで挑戦できるらしい。

 

 イズヴァルトは熱心に『げーむうぉっち』を続けるマルカスを横で見ていた。イズヴァルトもいくつか試してみたが、どうにも操作が難しい。けれどもうまくいくと1時間も2時間もこれにかじりついてしまったりもした。

 

「マルカスどの? ちょっとよろしいでござるか?」

「んん? いいとこなんだよ! えいくそ! さっさとイケやコラ! ……ああくそ。あと3回かよ……」

「そのう、でござるが……」

 

 イズヴァルトは恥ずかしそうに指さした。マルカスの股間が遠目でもわかるぐらいに勃起していたのだ。性に貪欲な女エルフ達を楽しませてなかなか孕めぬ種族のうち1人に子を為させたこの男の男根は、大層に立派な代物であった。

 

「あっ。いけねえ。絵ごときに欲情しちまった」

「致し方が無いでござる。春画は拙者も幼い頃はよく見ていたでござるよ。それと、マイヤが沢山買うので本棚を1つ買ってしまったでござる」

 

 ナントブルグの我が家にまだあるだろうか、とイズヴァルトはつぶやくと、キンキ大陸の春画なんて見れたもんじゃない、とマルカスは笑った。

 

「なんたって飽きる程女陰を見てきた俺を欲情させるんだからな。南のエルフの春画は!」

「ま、まあ確かに。ツックイーのエルフどのらの『おまんこはめはめ絵巻』は、かわいらしくてその上いやらしいでござる。あれでしこしこをしてしまったこともござったよ……」

「ははッ! やっぱりおめえもそうか! ああくそ、きんたまがいらいらしてたまらねえ! ちょっと荷物を頼む。すぐに戻って来るからな」

 

 そう言ってマルカスは『げーむうぉっち』だけを持ってベンチから立った。近くに便所があったのでその中に入り、便穴から放たれる糞小便のにおいに悩まされながらも、『げーむうぉっち』の画面に映るサキュバスの絵を見ながら男根を引っ張り出した。

 

「おおっ。早く出さねえと!」

 

 マルカスの陰茎はとても大きい。イズヴァルトといい勝負だがこちらのほうが太さが勝っていた。上向いて皮がめくれあがってしまっているそれをしごきだし、うお、うお、と喘ぎながらしごきたてた。

 

「おおおおっ。たまらねえェッ!」

 

 大声で叫びながらびゅるるるる。マルカスは盛大に金玉の生成物を便所穴に吐き出した。この男、人より精巣が大きく活発に動くものだから放つ時も常人の倍以上の時間がかかる。

 

「はうあ。あううあ……ふひ。へへっ!」

 

 陰茎の付け根の苛立ちが収まったのを感じると、そのまま小便をして便所から出た。待っていたイズヴァルトはうつむき加減になって赤面していた。

 

「どうした、イズヴァルト?」

「そのう……マルカスどの。いささか、お声が大きかった様にお聞き受けしたでござるが?」

「ああ。わりいわりい。つい声が出ちまうんだ。許してくれや。そうそう。これから向かう『ヤニカスエルフの鼻毛亭』っていう酒場は、オクタヴィア姐さんの息子さんがやっている店なんだが、けっこう豪華なステージがあるらしいぜ?」

「なんと! オクタヴィアどののご子息がおられたでござるか!」

 

 イズヴァルトは驚いていた。オクタヴィアとはカイロネイアの褐色肌エルフ。姓をアーマリクという。山地の中央にあるニラッサの街の元締めでもあった。強い目つきの気が強い女エルフである。

 

 オクタヴィアは幼い頃、カントニアの過半を治めていたムサシノ帝国の貴族達のもとを渡り歩き、愛玩エルフとしてちやほやされた。

 

 茶色い肌の魅力たっぷりな幼い肢体をけばけばしい子供服で飾り、『メスガキ黒エルフ』としてぶいぶい言わせていたという。踊り子としても舞台でたびたび踊っていたという。

 

 ムサシノ帝国の多くの若者たちの精液が、まるっきり子を孕まぬ彼女によって浪費された。そのせいでかの国は子孫に恵まれず、ついには滅んだとも言われているぐらいだが、ただ単に女エルフ達によって貪られまくっただけである。

 

「エルフはなかなかに男児に恵まれぬと聞いたでござるが?」

「そりゃ人によりけりだろうよ。俺が世話になってるフィリッパは、どうやら男の子になるようだぜ。クリスタのやつが太鼓判を押してくれたから間違いねえ。おめえが世話になっているイナンナさんより確実さ。あの人、よく見立てを間違えるだろ?」

「あんまりイナンナどのの事を悪く言わないでいただきたいでござるよ?」

 

 果たしてその1時間後にイズヴァルトとマルカスは、『ヤニカスエルフの鼻毛亭』にたどり着いた。入口の側には尻穴に煙管を突っ込んで、ニコチンの直腸吸収を行い、にんまりと笑う美少女エルフの銅像が置いてあった。

 

「ふむ。これはオクタヴィアどのの作でござるな?」

「ああそうよ。銅像のモデルはイナンナさんの娘さんだそうだ。女医をやってあちこち放浪してなかなか帰って来ない、アシュタルテっていう娘さんらしいな」

 

 イナンナにはエルフの娘と孫がいた。娘がアシュタルテで孫がアプロディータ。あまり里には戻って来ない。2人とも流れの医者として、同時に女エルフのライフワークである、おちんちん狩りの旅を続けていたのだ。

 

 『ヤニカスエルフの鼻毛亭』はなかなかに広く、造りがしっかりとしていてきれいに整えられていた。イズヴァルトはオクタヴィアの息子という人物と会ったが、ニンゲンでいうと70代ぐらいの肌黒の美老人に見えた。

 

「はじめましてでござる。イズヴァルト=シギサンシュタウフェンでござる」

「ああ。オクタヴィアかあさんが語ってたニンゲンの楽師さんだね。ものすごく強い魔法戦士と聞いたけど、剣はどうしたのだね?」

 

 イズヴァルトは『覇王の剣』をイナンナの家に置いて来ていた。代わりに今はギターを背負っている。剣はもう捨てたのだ。

 

 今も未練たらたらに想いを寄せ、夢の中でも彼女との『おちんこぱいずり』や『なめまわしフェラ』、『しりあなエッチ』の甘い夢を見ていた彼はだが、もはや彼女との結婚は叶わぬ夢になってしまった。

 

「私、もうお金持ちのどえらい旦那様がいるから、ちんこだけが取り柄の貴方なんて要りません事よ。間男も間に合ってますわ。おほほほ!」

 

 どうしてもまた一緒になりたいという恋文を送っても、かような返事を返されては諦めざるを得るまい。イズヴァルトがこれまで武を磨き、聖騎士団の騎士として、ホーデンエーネンで一番の勇士となったのも、全てマイヤの為だった。

 

 愛する恋人と一年中いちゃこらしてにぽこぽこと子を産ませてぶくぶく太らせ、ころころとなった身体を可愛い可愛いとめでて、子供ともども幸せにさせる。

 

 それから貯めていたお金を元手に、彼女が夢見ていたホーデンエーネン初の総合大学を建てようと夢を見ていたが、そんな苦労をせずともマイヤは最高の金づるを手に入れてしまった。

 

 はした金を乞食に投げ渡す感覚で大学設立の資金を出せる程の大金持ち、イーガ魔法王国のマルティン王子が『ご主人さま』となったからだ。近々、イーガとホーデンエーネンでその様な話が持ち上がるという話も人づてに聞いていた。

 

「拙者はもはや騎士ではござらぬ。楽師でござるよ!」

「ふーん。まあ、そう言い張るならそれでいいけど。ともかく今夜はよろしくね。ちゃんとお金は弾んでおくから」

 

 ところでと酒場の主人が尋ねた。イズヴァルトと一緒に来るはずのオルタンスや他の楽師の姿がまだ見えないのだが。それを聞いてややっ、と思ったイズヴァルトはマルカスと目を見合わせた。

 

「先に向かっていると聞いたでござるが!」

「もしかしてのもしかしてだぞ! オルタンスの嬢ちゃんら、ヤリチン男をひっかけて連れ込み宿で道草を喰っているんじゃねえのか!」

「無きにしもあらずでござる!」

 

 イズヴァルトとマルカスは右手で印を切って、念話魔法でオルタンス達に呼びかけた。サガミニア=エルフ仕込みのその術式は、1キロ離れた相手とも会話することが出来るのだ。

 

 3分してやっと、オルタンスからの交信をマルカスは受け取った。しかしすぐ近くにいるらしい。外に出て通りを見れば、オルタンスほか数名の楽師エルフ達が荷物を持って全速力でこちらに走って来ていた。

 

「たいへんズラ! たいへんズラ!」

「オルタンスの嬢ちゃん、何が大変なんだよ!」

「『らいぶ』は中止にさせてもらうズラ! ツックイーの里からの急報ズラよ!」

 

 イズヴァルトと酒場の主人も表に出て、やって来たオルタンス達に尋ねた。里がこの辺では見かけねえ連中に襲われているズラ。おまん達にも手を貸してほしいとみんなが言っている。焦りのあまりオルタンス達はぜえぜえと息を吐いていた。

 

「イズヴァルト。どうする?」

「答えるまでもないでござるよ!」

 

 居候する村の一大事とあれば、そこで長きにわたって世話になっている義理堅い男児であれば、どう選ぶのかはおのずとわかること。

 

 さて、剣を捨てたイズヴァルトはマルカスの問いにどう答えたか?

 

 その続きについてはまた、次回にて。

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