聖騎士イズヴァルトの伝説【新編】・まとめ 作:CHACOとJAGUAR
陣屋の中は壮絶な戦いが繰り広げた跡があった。地方の領主の騎士団の者が守る陣屋だと聞いていたが、彼等は誰一人として生き残っている者はいなかった。
酸鼻きわまる血まみれた中を恐る恐る探りながら、イズヴァルトはとうとうヴィクトリアの姿を目の当たりにした。彼女は床几の上に腰掛けてうずくまっていた。
まとっていた鎖帷子はいくつも斬られた痕があり、自分の血と返り血とで真っ赤に染まっていた。矢も幾本か刺さっていた。
それと右肩がばっさりと深く切り裂かれていた。兜を脱ぎ捨てて額にびっしょりと汗をかき、荒々しい息をし続けていた。
「ヴィクトリアどの!」
イズヴァルトがマイヤとともに駆け寄る。彼女はまだいくらか意識があった。目の前に現れたイズヴァルトを見て、満足げに目を細めた。
「イズヴァルトくん。マイヤちゃん……」
「その傷は! この陣屋は!」
「わたし達に投石砲を撃ってきたのはこの人たち……でも安心して。もう撃ってこないから……」
何故なら自分が一人も残らず討ち果たしたからだ。ヴィクトリアは自分を襲うホーデンエーネンの兵士達が、この陣屋から出てきたと答えた。
陣屋には40名程の兵士や従士、武者の屍があった。それをたった1人で討ち果たしたのは流石であったが、イズヴァルトはこんな事をしなくても、と涙をこぼしながらヴィクトリアをしかりつけた。
「拙者と肩を並べれば、そうもならずにけちょんけちょんだったでござるよ!」
「ごめんね。ごめんね……」
「謝るのは拙者でござる! さあ! 王様のもとへ! 拙者の故郷のシギサンシュタウフェンへ!」
イズヴァルトはヴィクトリアを担ぎ上げようとする。しかし肩を引き上げようとしたところで彼女はうめいた。彼女は背中と腰のあいだを鋭く斬られていた。
「イズヴァルトくん……もういいの……ねえ、聞いて?」
最後のお願いだと、ヴィクトリアは彼に告げた。いつの日か、自分の遺灰をヒッジランドのウラスコーに送り届けてほしい。メダルと一緒に。
「わたしはもう、それでいいの……おねがい……絶対に忘れないで……」
額に汗をかいていたヴィクトリアの顔が、急に静かになった。イズヴァルトとマイヤは彼女の名を叫びながら泣き続けた。
後に聖騎士イズヴァルトが「わが戦場の師でありいくさ場での母」と述懐した女性の最期であった。
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その後のイズヴァルトの行動は、ホーデンエーネン王国史に記されたジュンケイン王の最後の合戦とされる、『トンダバヤシ退き口』が詳しい。イズヴァルトとマイヤは陣屋に繋がれた馬を奪い、窮地に立たされたホーデンエーネン王の元に向かいそれを助けた。
『覇王の剣』を手にした少年勇者は容赦しなかった。神経が引きちぎれるぐらいに魔剣の力を引き出し、シジョーナワテの援軍が到着するまで敵を退け続けた。
魔剣の力を引き出す集中力に欠けるようになったら、今度は自分の武勇でもって相手と切り結ぶ。少年騎士イズヴァルトに勝てる相手はいなかった。戦いは夕刻まで続き、イズヴァルトは負傷しながらも生き延びる事が出来た。
ヴィクトリアの遺体は王の側近によって運び出され、シジョーナワテの砦でこの戦いで討ち死にした敵味方とともに墓に葬られた。ただ彼女の遺灰の一部は瓶に収められ、いつの日か向かうであろう彼女の故郷へと持っていく事にした。
「それが何年先になるかはわからぬでござるが、きっと拙者は為し遂げて見せるでござるよ」
イズヴァルトはまだ、別の大陸に向かうことがどの様なものかは理解しかねていた。船で盛んに行き来することは聞いている。けれどもたまに遭遇する漂流や船の座礁、沈没などの話が入り乱れて、戦場へ赴く様なものだと思えてならなかったのである。
とはいえ今、彼は負傷した身体を癒さなければならなかった。いくつも靱帯が切れ、切り傷をこさえて1カ月は療養生活を続けなければならなかったのだ。
シジョーナワテの砦には、彼専用の病室があった。マイヤと一緒のベッドで寝起きし、彼女に朝と晩に吸い取られて眠る日々が続く。
それ以外にイズヴァルトがすることは、瓶に詰まった遺灰を手にして眺めるだけ。ヴィクトリアが死んでから言葉数が少なくなった。マイヤは皮を剥いたりんごをフォークに差して、心配しながらイズヴァルトが無言で食べる様を見ていた。
「イズヴァルトさん……」
「なんでござるか、マイヤどの?」
「ううん。なんでもないよ。早く身体が治るといいね! と思っていただけだから……」
もちろんそれも願っている。イズヴァルトはマイヤを抱き寄せた。彼女はヴィクトリアの遺灰が入った小瓶を受け取り、小さな手でぎゅっと握りしめた。
「絶対に、一緒にヒッジランドに行こうね?」
イズヴァルトはうなずいた。彼が王都への帰還が出来るようになったのは、トンダバヤシでの戦いから2カ月後の事だった。彼の治療にあたっていたのは、聖騎士団医療班のガレヌス隊に所属する、カール=ミヤヅムント。
彼をこの戦争に連れてきた聖騎士の名前が、それであった。
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王都に戻った後、イズヴァルトはその武勇を王から称えられた。齢10にして騎士見習いという身分で聖騎士団に入団することとなった。
早速騎士団の副団長であるエルヴィン。彼を凌ぐ軍才があると評されているライナー=イナトミッテンフェルト副団長とともに、入団の儀式を受けた。
聖騎士団が信奉するキンキ大陸の土地神であり軍神・ハチマンウーサの碑の元で誓いを立て、騎士として一生を全うすると宣言する。とはいえこれはあくまで儀式。
イズヴァルトは11歳になるその日までは、貴族の子女と同じく学問所や、ライナーの家で軍法を学び続けるだけでいいとエルヴィンから申し伝えられた。彼の武勇は既に、平均の聖騎士よりも上にあったからだ。
「とはいえ学問ばかりでは身体もなまるだろうから、王都の道場で鍛錬を積むといい。意外に聖騎士顔負けの剣士や槍使いもいるから、君も退屈はしないだろう」
エルヴィンはそう告げておすすめの武術の道場を一覧にした紙を渡した。イズヴァルトは学問所とライナーの私邸、道場をまわって腕を磨くという日々を送り始めた。
その王都に戻ってから1カ月もすると、いろいろと悪い話を耳にするようになった。国王はあの戦いで利き腕を負傷し、もう剣をふるうことができぬ。
魔竜との手痛い敗戦を聞き及んで期待を裏切られた北部の領民や傭兵団が、治安を乱したり反乱を起こして国を動揺させ続けていると。
イズヴァルトは故郷の村で仲良くしていた5人の娘達から手紙を貰い、いくらか嬉しく思っていたところに不穏な話を聞き及んで心を痛めた。
「果たして……拙者はこのまま学生さんとして、のんびりしてよいのでござろうか?」
イズヴァルトは正式に侍女となり、彼のお給料から読みたい本やお菓子の資金をくすねているマイヤに尋ねた。
「今は学ぶべき時だよ。王様からも言われたよね? ちゃんと勉強して外国語も学ばなきゃ、サイゴークの旅は許してあげられないって?」
左様でござる。とイズヴァルトはうなずく。ならば今は雌伏の時。とはいえ気持ちはそわそわとして考えがまとまらなかった。マイヤはすっかり、ちいちゃな女房然とした態度でイズヴァルトに問いかけた。
「きっとヴィクトリアさんもそう言うと思うよ。イズヴァルトさん。今は学ぶときだよ。何もかもを!」
もちろんそれが正しい道であるとイズヴァルトにはわかっていた。だからこの落ち着かない気分をどうにかしたい。そもそも彼はマイヤを前にすると、その浮つき具合がひどくなってしまったのだ。
「わかった。決めたでござる。拙者は王様や団長達からお呼びが来るまで、子供として過ごすでござるよ……さて」
イズヴァルトは椅子に座り、本を開くマイヤに近づいて呼びかけた。ここで貴殿の去就をはっきりするでござる。
「マイヤどの。拙者の侍女というお仕事で、果たして今の貴殿は満足しているでござるか?」
「やぶから棒に……どうしたの?」
「うん。今こそ拙者は言いたいでござる! 貴殿こそ拙者よりもこの王国に、なくてはならに人物になりそうな気がしてならないでござるよ!」
イズヴァルトは、彼女が『転生人』であることと、豊富な学識を内に秘めている事を並べ立てて申し出た。拙者が学者衆や行政庁に推挙するでござる。国のために働いていただけぬでござるか?
「うーんと……私は……」
マイヤは本を閉じた。それからイズヴァルトを見上げてまっすぐな視線を向けた。
「その前に。私はイズヴァルトさんのお嫁さんになりたいの!」
「え、今なんて言ったでござるか?」
イズヴァルトがもう一度訪ねると、彼女は可愛い頬を染めながら、「だから、およめさんにして欲しいの!」とはっきりと答える。
「……嫌なの?」
「いや。拙者は勿論その申し出を受けるつもりでござるが……ああ、いってしまったでござる!」
マイヤは彼の頬を手に取った。それから無言で抱きしめられると、小鳥の様な口でキスをした。
「夫婦になればいろいろと面倒くさい事を気にせずに、一緒にヴィクトリアさんの故郷へ行けるからね。『姫竜の牙』を収めて、彼女がどれだけ立派だったのかを2人で郷の人達に言い伝えましょう!」
「……左様でござるな。そしてマイヤどのが無事に学者となり、この国にそうごうだいがく、なるものを作り上げる手助けができるでござる。拙者はマイヤどのを妻とし、ホーデンエーネン一の大学者として立派に育て上げるでござるよ!」
イズヴァルトの決意に、うふふ、と笑うマイヤ。ただ、正式に夫婦になるには、マイヤが12の歳になってから、とイズヴァルトが言う。ホーデンエーネンの法律により、決められていることであった。
彼等の時代は男が13、女が12の歳に結婚させてすぐに跡継ぎを産ませる、まだ人の寿命がそれほど長くない頃だったのだ。
「……あ。それとイズヴァルト。許嫁にしてくれたのに申し訳ないんだけど、もう一つお願いがあるの」
「それは、何でござるか?」
「私に敬称をつけて呼ばないで欲しいの。なんだか、他人行儀に思えるから……」
はは、そうでござったな、とイズヴァルトは彼女の小さな耳にささやく。
「こうでござるか? ……マイヤ」
彼女は蕩けた笑顔を見せて頬を染め、彼にしなだれかかると浴室を指さしてこう言った。
「お風呂に入って身を清めて、2人きりで婚約を誓いあいましょうよ?」
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10歳の少年と6歳の少女は、風呂から出て何一つまとわぬ姿でベッドに倒れ込んだ。マイヤは細く可愛らしい太腿を大きく広げ、「きて」とイズヴァルトにささやく。
彼はヴィクトリアに何度もやってあげたように、膨らんだ小さな割れ目を指で広げ、やさしくねぶって彼女の味を確かめる。
ミルクのような甘い香りと、子山羊の様なかわいらしいにおいが鼻を包み込む。割れ目の奥の育ち切っていない彼女の女性器は、とても小さく可愛らしい。
淡いピンクの小陰唇と膣口と、いじって鍛えた鶏冠に包まれたクリトリスは、情欲よりも保護欲を掻き立てるものだった。
舌でちろちろ、とそれらを愛でると、マイヤの口から可愛らしい声で、「うんっ、イズヴァルト、きもちいいよう!」と漏れ出る。彼は舌の腹でクリトリスを愛で、先端を膣内に注ぎ込む。
「くううっ。イズヴァルト……愛してね。私があなたの大きなものを受け入れられるように、備えさせて……」
承知した、と彼は念入りに舌でヴァギナの膣壁を舐り込み、唇で小陰唇と陰核に刺激を与える。幼い膣のそこかしこから、ねっとりとしたマイヤの蜜がとろとろと流れ出て、イズヴァルトはその味にしびれを覚えた。
「マイヤのあそこ、とても美味でござる。拙者はずっと、いつまでもこうしていたい……」
そして、彼女に何度も至福の時を味あわせてあげたい、と思ったイズヴァルトの愛撫器管に熱が籠る。背中を貫く甘美な愛の刺激に、マイヤは大きくのけ反った。
柔らかい小鹿の脚を彼の肩に巻きつけ、太腿と下腹を愛で続ける口で塞ぎ続けると、下腹の芯から受けた大きな波を感じて、膣口から勢いよく潮を飛ばした。
顔にかかったそれからマイヤの濃厚で新鮮な匂いが漂う。イズヴァルトは汗だくになって力を抜いたマイヤの股間から顔を離し、「そろそろよいでござるか?」と尋ねた。
幼い少女は大粒の涙を流しつつ、「いいよ、きて」と両腕を広げた。少年と少女が互いに抱き合い、イズヴァルトは背を丸めて愛すべき谷間にそそり立ったものを入れ込んだ。
処女膜を突き破られたマイヤだが、痛みを必死にこらえ、彼を怯ませない様踏みとどまる。彼の男根と彼女の膣口が合わさった結合部から、じんわりと血のしずくが流れ出た。
「痛いのは大丈夫でござるか、マイヤ?」
「ううん、平気。だって私、前世でも処女を破ったからね!」
彼女は朗らかに微笑んだ後、イズヴァルトの唇にキスをする。とはいえ少年騎士は彼女を気遣って、これ以上進む事に躊躇するが、マイヤはしがみついて欲している事を伝えた。
「気にしなくていいよ、イズヴァルト。私は大丈夫だから……」
前世での経験を語る。10代の中頃に付き合っていた恋人に処女を捧げ、数え切れない程繰り返したと。更にはそれまで秘していた事を語り、痛みなどへっちゃらだとイズヴァルトを勇気づけた。
「とはいえ、本当の本当に……良いのでござるか?」
「イズヴァルトは優しいんだね? 私の前世の恋人は乱暴だったよ! 初めての時は本当に痛くて楽しく無かったんだから」
でも経験を深め相手が慣れていってからは、愛と快楽に満ちあふれた交わりになっていったとマイヤは語った。イズヴァルトはもっと優しく人を思いやる腰使いだから、その時はもっと早くに訪れるだろうと励ました。
「では……もっと奥に入れるでござるよ?」
「うん」
少年騎士は、可愛らしい恋人の膣に己の分身を沈み込ませ始めた。が、それは彼の亀頭を半分まで入れたところで、それ以上は進めなかった。
彼女の赤ん坊の通り道はあまりにもせまく、きつく、育っていなかったのだ。だけど、彼女の幼い下の口に新鮮な精液を送り込ませられる快感は、その部分だけで充分だった。
マイヤは無理をして腰を上げ、彼の亀頭全体まで入れると小刻みに尻を動かし始めた。
「イズヴァルト、あなたも腰を動かして!」
イズヴァルトの最も柔らかい部分は彼女の濡れ切った粘膜からの刺激を受け、外に出ている長く太い胴を激しく脈打たせていた。
彼は求めてくる幼ない膣口に、深く沈み込ませて破りきらないように注意する。激しいリズムで、2人の下腹は互いにダンスを踊った。
「ああっ、マイヤ…きついけれど、とても感じる! 拙者はそなたの愛を感じるでござるよ!」
「うんっ、私もイズヴァルトのやさしさを、あなたの真心を大事なところで、存分に!」
イズヴァルトとマイヤは互いに喘ぎ、快感に酔いしれながらも双方の愛情を確かめ合う。心と体が通じ合う者同士の至福の時間。それが幾度も、時計の針が90度を向くまで2人は擦り合った。
そこでマイヤが2度目の絶頂を覚えた時、イズヴァルトの竿は大きく膨れ上がり、ヴィクトリアに子を授けようとした愛情袋で作られたもので、マイヤの膣内に存分に放った。
くたくたになったイズヴァルトは、身体を離したマイヤの幼いそこからあふれ出る自分の精液を見る。マイヤはそれを手ですくい、自分の口に入れた。
「今度は、いつものようにね?」
そうささやいて、物足りなさそうな彼の男根に口を添える。ああっ、とイズヴァルトの声とせわしない喘ぎ声。
ぴちゃぴちゃ、ぷちゅう、と奏でるマイヤの唇と舌が、新たな精液をいただこうとせわしなく動き続ける。
2人その後、何度も互いの性器を舐めあい、汗だくになって絶頂に達しながら婚約の儀を取おこなっていった。
それがイズヴァルトとマイヤの、幼き日の一番の思い出だった。
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かくして少年騎士・イズヴァルトが後に世界最高の英雄と称され、様々な宿命と対峙していく夜明け前の物語はここまでである。
イズヴァルトとマイヤは運命が2人を分かつまで、共に手を携えて人生という旅を続ける事となるのだが、さて、その行方はいかに?
その続きについてはまた、次回にて。