聖騎士イズヴァルトの伝説【新編】・まとめ 作:CHACOとJAGUAR
はむっ。
もぐっ、もぐっ、もぐ。
クニットモッツェン城から3キロ北、ちょうどタッカテオッキ河の船着き場から南の山城に目を向けながら、マイヤは弁当をかじっていた。川沿いの飯屋で売っていた魚の酢漬けサンドだ。焼いたネギや香草と一緒に挟まれたそれは、マイヤの舌に合っていた。
「うんうん。脂がのってて美味しい。少々塩っけが多い気もするけど」
パンも固めで香ばしい。これならもう1個食べてもいいやと思ったが、平らげたところで胃もたれを覚えた。どうやらもう、受け付けてくれないようだ。
チーズを一切れかじりながら、あまり多く食べられないことにマイヤは寂しさを覚えた。イズヴァルトと一緒に旅をしていた時にはもりもり食べていたのに。お腹がぽよぽよと肉をつけたぐらいだ。馬車に乗りっぱなしの歩きっぱなしだったのに。
悲しむのはここまでにしておこう。仕事の再開だ。マイヤは測量家を呼んで指示した。城からここまでの平野の傾き具合を調べてほしい。北側はなだらかな傾斜になっていた。
対して南のアネガウ河に向かっての野原は平坦だった。南側はオーミゲニア高地に向かっている。
さらにその南、200キロ先にはアカサカチハヤ山地の北側に向けて広がる、マイバラーフェン大森林があった。迷いの森とも言われる魔境で、人食いのゴール族が今も密かに暮らしているという。
大森林はかつて、ホーデンエーネン王国とオーミゲニア王国との最終決戦が行われたそうだが、相当な泥沼いくさとなったそうだ。双方合わせて10万近くが死んだという。
それに負けたオーミゲニアの王族の一部は、崖道を伝ってアカサカチハヤへ逃げたと言い伝えがあった。魔族と交わって血筋を残し、慎ましやかに暮らしているらしい。
とはいえアカサカチハヤといえば平和を望む魔竜のお膝元であるから、そこへ逃げたオーミゲニアの王族らにとって捲土重来など夢のまた夢だ。というわけでお家再興のいくさという不安材料は、今はもう無かった。
そんな昔物語を思い出しながらマイヤは考えた。クニットモッツェン城とほとんど兵舎ばかりのナーガハーマの城下町は向かって西側に寄っている。東側は砦がある丘以外は何も無かった。
(南と北の川をつなぐ、運河なんてのはどうだろ?)
調べ終わった測量家らが戻って来て報告をはじめた。マイヤは運河を提案してみた。相手のちんぽをしゃぶりながらだ。
もちろん、相手を興奮させる為に視覚情報に訴える。車椅子にかけた毛布を外して、白い絹の覆いをかぶせて映える、もっちりとした質感の太ももと、すべりの良さそうな股肌を晒した。
それから太ももを肘掛けに置く。甘い匂いを放つ恥裂と指を入れてみたくなるような柔らかいアナルを相手に見せ、しっかりと勃起させた。それだけで十分だった。
「そこそこうおおぉおひいぃ! その案はちょっと……おおおおおう!」
フェラを施してやった測量士が盛大に放った。ごっくん。なかなかに精虫が多そうな濃い味を堪能した後、2発目をいただくために亀頭を舐め回しながらその理由を聞いた。
れろれろれろ。ちゅぱちゅぱちゅぱ。れろれろれろ。ちゅぱっ。
「ひいい〜!」
2発目はすぐに出た。土木工事費がかさむ。高低差があるから掘るのも面倒だ。そんなマネをしたら5年10年は工事が続くだろう。
「そっかあ。それじゃあ仕方ないね」
その測量家のご褒美の時間が終わった。次に与える相手がチンポを剥いてマイヤの前に突き出した。雑に洗っているようでチンカス臭がきつかった。
(うへええ……)
もうちょっときちんと洗いなさいよ、と思いながら亀頭に口づけて相手の喜ぶ声を聞きながら、なるほどと思った。洗っていないからではない。新陳代謝に優れているのだ。
1日で常人の倍以上も垢がたまるぐらいに激しいようだ。肌はなまっちろいくせにきんたまは黒々としていた。長さはそれほどでもないが太さがしっかりしているそれを咥えて放たれたものを飲み込んだ。上物だ。くせのある苦味だが味わい深い。この測量士はたくさんの子宝に恵まれるだろう。
3人目、4人目が持論を語りながらマイヤのご褒美を受けた。お腹はすっかりたぷたぷだ。5人目に、というところで急にお腹が痛くなりだした。侍女に頼んだ。抱き抱えられた彼女は皆に尻を向ける格好となった。
「う、うにゅにゅにゅにゅ!」
皆の前でマイヤは、肛門括約筋をうごめかした。草むらに放たれたのは液状のだ。少々生臭かった。出しても疲労感ばかりを覚える大便だ。
びぢぐそばかりの彼女だが、硬さと大きさがちょうどいいバナナ便だとものすごい性的快感を受ける。その時は疲れを覚えることはないのだが。
「ふううう……それで、みんなの話を要約すると、こういうことでいいかな?」
城と城下町の東側に、新たな輸送道路を設けてみてはどうか。ナーガハーマを経由して南北を縦断する街道はあったが、クニットモッツェン山の東側の中腹あたりを通過するように敷かれていた。その起伏が荷運びにとって面倒だった。ものすごく急な坂道になるからだ。
「この案はマイヤ様が考える前から我々が近衛騎士団に提案しておりましたが……」
「そんなもん根性でなんとかなる、と返してまともに取り合ってくれなかったんですよ」
連れて来た他の者たちもそうなのだ、と教えてくれた。なるほど。マイヤはいよいよ頭の中の青写真をはっきりとさせた。尻穴からちょろっとにゅるにゅる便をひねり出すと、尻を清めてもらって城に戻った。
帰ってからは設計士らに指示して図面を描かせた。この1ヶ月、街の者やこの辺りを通る行商人達に聞き取りしたことを踏まえてである。
出来上がったのは城の東側に大きな道路を敷き、その道路をまたぐように城の南側に新たな街区を設ける案だ。
城はあくまで防衛拠点で戦闘を行う場所、拠点でもある。起伏が少ない土地形を南北に縦断する東の幅広い道路から、南北の河の船着き場からあがってくる物資を運んで城に送り込む。庶民の交通網としても使う。
そして街は城の北側からその南に軸を移す。これで北から攻めてくると想定される、パラッツォ教団の攻撃にさらされないはずだ。もし南側でも戦闘が起きれば、市民はアネガウ河を渡って南へ逃げればいい。その為の退避路もマイヤは考えていた。
その計画案は翌日の会議で受理された。南側だけでなく、大道路に沿って北側にも街区が広がっているのが、マイヤの死後数百年経った後の、ナーガーハーマの街並みである。
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提案でクニットモッツェン城からいくらか離れたところに、新たなナーガハーマの街区を設ける案を取ったのには理由があった。城の拡張である。彼女は北側に集まっている旧市街をそのまま城に取り込もうと考えていた。
旧市街、といっても大それたものではなかった。クニットモッツェン城をぐるりと囲むナーガハーマ市は、くねりとした起伏ばかりの、狭い土地であった。
そこに兵士や武将の長屋や家がひしめきあっている。あまりにも数がお多いものだから、商人の店や娯楽の場は、城壁の外側にあった。壁も藁ぶきの掘っ建て小屋ばかりだった。
マイヤはそこの改造の計画も立てていた。旧市街地はすべて城内と設定し、東の大道路から伸びる道の周囲に、兵舎と彼ら相手の商店がある地区を設ける。2万とはいかないが1万人が住める広さを考えていた。旧市街ではせいぜいが5000人ほどだった。
「つまり私は前世の世界にあった『べーすきゃんぷ』を参考にしました。兵士さんたちが住む区画と、戦闘になりそうな区画とを分けて設けるのです」
拡張されたクニットモッツェン山城は北部の政治的、軍事的な司令塔となるだろう。この近くで必ず城攻めが行われるはずだ。兵士の宿舎がぎっしりと中に詰まっていると、戦いの時の妨害となりかねない。すっきりさせたい。
そういうことでマイヤの案は、城の周囲の元居住区を更地にすることだった。その代わりに兵器や兵糧の倉庫を置く。起伏の多い地形でもいくらか扱いやすくなるだろう。
それからアヅチハーゲンやオバーマゲルクから、ナーガーハーマに向かう交通網の要所にある砦にも、同様の施設を設けるべきだとマイヤは論じた。食い物に関しては不作時の飢饉や災害時にも使えるだろう。
「と、言うわけです。いかがでしょうか?」
会議に並ぶ近衛騎士団のお偉い方は、なるほどとうなずいた。兵舎に関しては彼らもおぼろげながら、マイヤと同じ考えを持っていた。
旧市街は山を中心とした円形だった。各街区の中心部をぐるりとまわる、今となってはドブ川となっている水堀からの悪臭に悩まされていたのだ。なにせ5000人しか暮らせない狭い街である。そこを城の外郭扱いにしてにおいの元を断つのはいい。
マイヤの側にいた騎士が呼びかけた。この案で良ければ挙手してください。皆が手を上げた。この辺の都市計画は概ね賛同できたからである。問題は資金源だった。
「ところでナーガーハーマの改造計画はどのように資金と人を集め、進めるのですかな?」
「北部諸侯から人をかき集めて……マイヤ様はどう思われます?」
その心配は必要無いんだよ。マイヤは1つの案を提案した。トーリに聞かされた提案だ。資金に関してはもうあてがある。
「イーガ国と私の工房から資金を出させましょう。それだけでは多分足りないでしょうから、いずれ皆様にご協力いただければと思います」
「では、人足の手配はどうすればよろしいのですかな? 2万、いや、5万人ぐらいは必要かと思われますが?」
その心配もいりません。マイヤはトーリから貰った策を皆に告げた。
「パラッツォ教団にご協力いただければ、ゆうに2万は集まることでしょうね」