※この作品はR-18です。

聖騎士イズヴァルトの伝説【新編】・まとめ   作:CHACOとJAGUAR

394 / 782
第三回

 ヘラは語る。パラッツォ教を目の敵とするムーツ大陸の強国が、動き出したのだと。

 

「クボーニコフだよ。そこがついに動くみたい」

 

 クボーニコフ王国。ムーツ大陸西部の大半を領し、数多くの属国を従えている海洋大国だ。オーガ族が多くいる海軍を有し、西の海では向かうところ敵無しと言われている。同時に、ホーデンエーネンの同盟国でもあった。

 

 教主の秘蔵っ子は続けて語った。

 

「そのクボーニコフが北のナンブロシアと手を組んだ。エチウに攻め入るためにだよ」

 

 ナンブロシアもまた大国である。人口こそ多くはないが、ゴブリンとオーガの里を多く有している。それから、謎多き神秘の大陸と言われている北東のエーゾ北極大陸と唯一交流がある国でもあった。

 

 クボーニコフとナンブロシアが結んだ理由は、そのものずばり、エチウの攻略だ。両国は拡大をし続けるパラッツォ教を敵視していた。それと資源を欲した。クボーニコフはサイゴークへの海運の航路と海産。ナンブロシアは奴隷としてのエチウ人が欲しかった。

 

「なにゆえナンブロシアは奴隷が欲しいのでござる?」

「マリベーラちゃんが言ってたよ。あそこは資源はたくさんあるけどとても寒いから、なかなか人が増えないんだって」

 

 マリベーラとは教団が雇っている凄腕のハーフリングだ。マリベーラの武芸も見ている。彼女は守りを固める為、エチゴニアに向かったとヘラは語った。

 

「ナンブロシアのオーマストックって港に、その国々の船や物や兵隊を集めているんだって。始めているんだって。クボーニコフはすでに、2万もの海軍をそこにあつめさせているらしいよ」

「2万の海軍……とんでもないでござるな」

 

 それもオーガの海兵がたくさんいる海軍である。ムーツ大陸西側のオーガは、大陸東側のクノーへ地方やアイヅバルド盆地にいる同族より質は劣るが、それでもニンゲンの戦士10人分の働きをすると言われていた。

 

 クボーニコフもとい、ムーツの兵は獰猛だ。特にオーガ族。西の海賊オーガらは3000年前の奸雄・チアン=カイシェックを英雄視して彼のような猛者を目指し、東側のオーガは大昔にムーツ大陸を統一した伝説的人物、アテールイを神のごとく信奉して武芸の腕を磨いている。

 

 特にクボーニコフの海軍は悪名高かった。略奪や虐殺を辞さない。捕虜は女以外取らない。男は子供でも皆殺し。エチウはこれまで何度もあった小競り合いでそれを知らされた。

 

 そういった恐ろしい連中が攻めてくる。ホーデンエーネン王国暦で言うところの356年5月。イズヴァルトは新たなる戦いでも、こき使われる事となった。

 

 

□ □ □ □ □

 

 

 6月はじめ。招集を受けたイズヴァルトはエチゴニア島へ向かった。ヘラとともにハルヒアトゥントゥリ山にある旧総本山に入ると、ある人物と再会した。

 

「よおっ、聖騎士。ヘラの嬢ちゃん。久しぶりじゃな!」

 

 言葉にサイゴーク大陸のなまりが強い、ドワーフのトールキンであった。彼の後ろにはでっぷりと太ったニンゲンの女がいた。愛人のエッダという女信徒である。

 

「トールキンどの、お久しぶりでござる」

 

 司祭騎士団長とこのドワーフの男は、かつては敵として戦場で相まみえたが今は違った。イズヴァルトはパラッツォ教の司祭騎士の長、トールキンはエチゴニア方面を守る傭兵部隊の部隊長のうち1人である。

 

 トールキンは彼の宝とも言うべき業物・『鬼滅の大斧(オーガスレイブ)』とボウガンを背負っていた。いでたちは鋼の兜をかぶり、鎖帷子の上に汚らしい厚手の防寒具。

 

 しかし膝まである毛織の足通しの上はキルトを巻いてスカートみたいにしている。戦場で素早く用を足すのと、彼好みのでぶっちょのエッダとすぐに性交を致すためにだ。サイゴークのドワーフは大抵、こうした腰布を身につけるのだ。

 

 エッダはエチウ諸島のパラッツォ教徒らしく、毛や厚布で重ね合わせた貫頭衣に、あちらこちらに黒い革ベルトをつけていた。ベルトには『甘露(アームリータ)』を入れている水筒や、小物を入れている袋をいくつもぶらさげている。それのせいで大きな腹とでっぷりとした胸が強調されていた。

 

「トールキンどのも招集を受けたでござるか?」

「いや、儂は元々エチゴニアの防備にあたってたんじゃよ。そこにいるエッダとなあ」

「司祭騎士団長さま、お久しぶりです」

 

 エッダの肌艶はとても良く、そこはかとなく色気が漂っていた。トールキンと朝昼晩、いつでもどこでも『法悦』を為していたからだ。彼女は背中に鉄でできた筒を持っていた。鉄砲である。

 

「エッダどのも戦われるのでござるか?」

「いやいや、エッダは儂の従者じゃ。鉄砲と弾薬はとりあえず支給されただけじゃ。エッダ、イズヴァルトに貸してやれい」

 

 太った女は背中に負っていた銃をイズヴァルトに渡した。旧式の鉄砲、火縄を使うサーペンタインであった。銃口をのぞいてみたが旋条が施されていなかった。

 

「……エチウの工房で、ごく初期に作ったものでござるな?」

「そうさ。うるせえ音でこけ脅す程度にしか使えねえのじゃ。あるだけまだまし、っていう程度の出来じゃい」

 

 イズヴァルトはエッダに銃を返した。ちなみにだがイズヴァルトは最新式の鉄砲を支給されていた。ホーデンエーネン産の魔法で発火する装置があり、銃身に旋条がついたものだ。マイア=テクニカ産の最高級品であった。ヘラは短筒を持たされていたが扱いは下手だった。

 

「クボーニコフの武装はいかほどでごさろうな?」

「潜伏した経典の巫女によれば、旧式銃が多いらしいぞ。数もそんなに無いだろうなあ。ところで、ヘラの嬢ちゃんはオーガとの戦いは初めてかのう?」

「そりゃそうだけど?」

 

 エッダがくれた飴をもごもごとさせながらヘラはうなずいた。エチゴニアは南部がわりと暖かく耕作に適しているので、甘味の原料となる根菜がとれる。こういう飴が作られて売られていた。

 

(ギルバートによる注:エチゴニアとナオエニアは寒冷な気候だが、カナザワース島に比べれば耕作に適している。甘味のもととなる根菜、つまりは甘味ダイコンは煮汁を砂糖の原料にして、その絞り粕は家畜の餌にするのだ。)

 

「オーガの衆は魔法が効かない……まあ、治癒魔法ぐらいならそこそこかかるし着ているものや身につけているものは燃やせたりするがのう。が、何故か魔法によって生じた火や氷でけがをすることが無い。他の魔法も同じじゃ」

「もご……なんでさ?」

「オーガの身体は特殊なんじゃよ。抵抗力、というべきか……まあ、自分の身体の中に、危害を加える魔法を打ち消す、『力場』っちゅうもんを持っておるんじゃよ」

 

 とはいえ、あくまでオーガに対して魔法をかけたのみの場合だ。身体強化魔法をかけてぶん殴るといった戦い方は有効だ。魔法で発動する落とし穴といった罠などもである。

 

「あとは毒じゃ。オーガどもはニンゲン連中と同じぐらいに毒や病原菌に弱い。儂らみたいに皮膚と肉が頑丈でなかなか貫きとおせんが、毒矢が刺されば容易に仕留められるんじゃ」

「ふうん。毒かあ……それよりもさ?」

 

 ヘラはトールキンに近づいて寄りかかると、彼のキルトの上をさすって流し目を送った。

 

「アナタ、久しぶりにあたしと会えたんだから、もっと楽しいことをしながら話そうよ♥」

 

 『法悦』へのお誘いだった。

 

 

□ □ □ □ □

 

 

 一刻後である。ヘラは背後からガンガンと突き掘るぶっといドワーフのペニスにより、『法悦』の声を上げ続けていた。

 

 トールキンの自室の窓に身を乗り出し、貫頭衣をめくって丸出しになった尻と太ももとを抱え込まれて大きく拡げられ、すみれ色のアヌスをうごめかしながら、キルトを脱いで下半身を丸出しにしたドワーフによるピストン運動が与えてくれる激しい悦に浸っていた。

 

「あわわわわわっ♥」

 

 子どもとはいえトールキンは容赦しなかった。引き裂かれて壊れそうなぐらいに拡げられた膣とその中を力強く叩き続けた。しかしヘラの小さな女性器はしっかりと受け入れていた。

 

「おほおおおおお♥」

「嬢ちゃん! しっかり鍛えておるのぉ!」

「うふふふふ♥ 騎士団長サマと毎日してるからだよぉ♥」

「そうかそうか! イズヴァルトとコーザにたっぷり躾けられておるんじゃなあ! なら遠慮はせんよ!」

 

 只でさえ速いのにトールキンはピッチをさらに上げた。力強く激しい腰振りだ。トールキンもこらえきれず射精してしまったが、唸って残り汁を出しながらも掘削を続けた。

 

「おひょっ♥」

「おお、雌のこどもの顔をしとるのう! そういう顔をたくさんしてきれいに育てよ、嬢ちゃん!」

「おほおおおっ!」

 

 ヘラは白目を剥いて泡を吹いた。それから全身が弛緩して倒れ込んだ。だがトールキンはやめなかった。女は脱力してへなへなになりきると、快楽を深く受け入れるようになるからだ。

 

 その例が部屋のベッドで横たわっていた。愛人のエッダである。彼女は精液でぐじゅぐじゅになった股を拡げたまま、失神していたのだ。膣口はぱっくりと開いたままだった。

 

「おらおらおら! もっと楽しめい!」

「はあい……♥」

 

 ヘラはトールキンによって40回果てさせられた。しかしこの娘にとってよくあることであった。ぐっすりと眠れば次の日には必ず元気にはしゃげるのだ。教主コーザによる薫陶の賜物だった。

 

 

□ □ □ □ □

 

 

 エチゴニアに着いてから半月が経った。未だに出陣の触れが来ない。イズヴァルトは司祭騎士団長という立場にあるが、この軍の指揮権は別の男が持っていたからだ。

 

 イズヴァルトは例によって、赤ん坊を孕むための女信徒の尻の感触を下腹と太ももで味わいながら、その指揮者と会っていた。黒い髪でのっぺりとした顔立ちのオーガ族の男に見える若い男である。

 

「サクラウチどの。まだ海軍を向かわさぬのでござるか?」

「フフ。向こうから仕掛けて来ぬ限りは不要だよ。相手を先に走らせて動きで目的を読み、叩く。兵法の基本ではないかね、聖騎士?」

 

 法衣に赤いスカーフを首にかけ、長い髪に青いバラの細工を飾っていたこの人物は、タカミ=ジュンらと同じく教団の要職・枢機卿にあたる人物だった。サクラウチ=シロウという。枢機卿一の伊達男と呼ばれていた。

 

「それと、諜報からはこういう情報も受けている。クボーニコフ海軍は艦隊再編成が滞っているゆえ、なかなか外洋に出られないそうだ」

 

 オーマストックに大艦隊が集結したが、どの様に進軍するかで今さら会議がなされているのだという。

 

「君はゆっくりと子作りをしていたまえ。はっはっはっ!」

「さようでござるか。しかし貴殿は……」

 

 イズヴァルトは口づけを求めてくる女の顔を避け、大きなテーブルにあい向かって座るサクラウチを見た。彼はツノの生えたオーガの女の子を目の前に乗せて寝かせていた。まだ幼児ともいえる女の子だ。

 

 その子はふかふかとした生地でできた服を1枚着ているだけだった。前が開いていてボタンがついておらず、腹の帯で縛るといった格好だ。『じゅばん』と呼ばれるオーガ族の下着である。子供向けのは腰までしか丈が無かった。

 

 サクラウチはその娘に股を開かせ、手に持ったぬるぬるとした液体をつけた棒で陰核真下にある穴に出し入れしていた。女の子は「ひぐう。ひぐう」と嬉しそうに震えている。気持ち良いからだ。

 

「……何をしているのでござる?」

「見てわからないか。私はこの子に、愛を与えているのだよ?」

「どこの子でござる?」

「私の娘のうちの1人だ。リコという名だよ……何番目の娘かは聞かないでくれたまえ。すぐには覚え出せないんでな」

 

 枢機卿は200人や300人は子供がいた。リコというツノが生えた娘が何番目になるか、サクラウチはすぐに答えられなかったのだ。

 

 けれどもぬるぬるとして弾力がある細長い棒でもって、幼い娘の尿道を開発してやる、父親としての愛情は確かにあった。これを愛と言い張るのにイズヴァルトはついていけなかったが、リコという小さな娘がうれしそうにしているから、悪くはないことなんだろうと思うことにした。

 

「拙者は子作り、貴殿は娘さんの尿道の開発にかまけていれば良い、ということでござるな?」

「許せ、聖騎士。ホーデンエーネンの兵法は積極攻勢、先手必勝を良しとするだろうが、あいにくパラッツォ軍は違うのでな。やられたらやり返す、というモットーで動いているのだよ」

 

 その答えに従うしか無い。イズヴァルトは女の膣の中で射精しながらそう思った。抱き合っていた女が立ち上がり、後ろに控えていたもう1人が抱きついてほぞの下に彼の陽根を挿れた。

 

 その女が甘ったるい吐息をついてのけぞった直後である。至急、と経典の巫女が飛び込んできて知らせをもたらした。その知らせに枢機卿と司祭騎士団長は声もあげられぬぐらいに驚いてしまった。

 

 さて、イズヴァルトが聞かされた恐るべき急報とは一体何だったのか?

 

 その続きについてはまた、次回にて。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。