※この作品はR-18です。

聖騎士イズヴァルトの伝説【新編】・まとめ   作:CHACOとJAGUAR

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第九回

 ホーデンエーネン王国暦356年7月半ば。

 

 イズヴァルトらパラッツォ教団軍はナオエニア本島から西に20キロの沖合にあるサンジョランド島を確保し、そこに陣地を置いた。

 

 サンジョランド島はこの時代、人口800人ぽっちしか住まぬ島だった。平地が少ないからである。崖が多くて土地の起伏が激しい。クボーニコフ海軍はそこに前線基地を築こうとしていた。この島がナオエニア攻めの戦略的な要地だと調べてあげていたからだ。

 

 イズヴァルトはそこをヘラの飛翔魔法の力を借りて空から襲い、敵軍を散々に痛めつけた後に小舟のかき集めてやって来たトールキンの部隊に占領させた。連携作戦は見事に成った。この策を立てた者こそが、狙撃手のヴォルフ=ラングレンであった。

 

 占拠し、砦と櫓を立て、島で一番高いところにある物見台から周囲の景色を見てイズヴァルトはうなずいた。この島は確かに良い。周囲の島々と近く、海域が狭い。投石砲やバリスタを置けばクボーニコフ海軍の船に手痛い打撃を与えられるだろう。

 

「ほほう、この島を取れという理由がよくわかったでござる。しかしどうして、パラッツォはここに砦を置かなかったのでござろうか?」

 

 傍にいたナオエニアのユイランに尋ねる。彼女もナオエニア公から精鋭を託されてこの戦いに参加して、ここにいたのだ。

 

「ここはもともと、ナオエニア公国の最後の生き残りが籠っていた島だべ」

「つまりは、教団に最後まで抵抗した英雄、チカロフ=ラングレンどのでござるか?」

「そうだべ。チカロフさんは凄腕の射手を集めてここに籠ったべ。すんげえ激しい戦いだっただあよ」

 

 その射手の1人がユイランだった。彼女はチカロフの戦いを最後まで見届けた。補給線攻めに遭い、矢と投げ石が尽きて食料も無くなった頃に、パラッツォ教の使者が現れて投降を呼びかけた。チカロフは部下達を全員逃すと、自害して果てようとする。しかしそれをやって来たコーザに止められ、こう諭された。

 

「剣で生きる者は剣によって死ぬ。その運命は変えられません。チカロフさん、教団に降れ、とは言いません。私を斃す更に強い武器を得てください。その時にまた、私は臆せず立ちはだかることにいたしましょう」

 

 教主は沢山の財宝と希望するナオエニアの武者をつけ、チカロフをクボーニコフに流した。彼は海軍の武将となったが、ある操練で事故に遭い、命を落とした。

 

「おれが聞いているのはそんぐらい。そしてこの島に籠ってのいくさは、4年にも及んだっぺ……」

 

 ユイランは昨日の事の様に覚えている。その時のナオエニア公の子孫が統治者として島に戻ると、妾となって支えることにした。後々の世のナオエニア家の一族は、彼女の血が混じることとなる。

 

「ところででござる。ラングレンというのは……」

「ヴォルフのことだっぺか? お察しの通り、チカロフさんのひ孫さんだっぺよ。でも本人に聞いちゃなんねえ。アヅチハーゲンに逃げたんで、ご一家でひけ目を感じてるっぺよ。きっと」

 

 チカロフが籠り、そのひ孫が奪取を進言したサンジョランド島は、まさに金城湯池の要害だった。敵の船から投石がびゅんびゅんと飛んで来たが崖は高く、陣地に落とせなかった。逆に島側から放たれる石や矢は面白いように当たる。1か月にも及ぶ攻防でパラッツォ軍側は守り切り、敵の船を5隻ほど沈めた。

 

 そしてホーデンエーネン王国暦356年8月末、イズヴァルトはトールキンにナオエニアを負かせ、エチゴニアに戻った。エチゴニアにいるサクラウチ=シロウに急な依頼を頼まれたからだ。

 

 クボーニコフ海軍が占拠した中立地帯、サワータキャビク島の攻撃というのがそれである。

 

 

□ □ □ □ □

 

 

 ナエバニア防衛は順調である。早々に抜かれることはまず無い。むしろ防壁として大いに役に立っているはずである。しかし自分とヘラを呼び戻すなどとは心外である。もう少しあそこで粘らせても良かったのではないのか。

 

「と、拙者は思うでござるがサクラウチどの、貴殿はなんの考えがあって呼び戻したのでござるか?」

 

 エチゴニア、ハルヒアトゥントゥリの大聖堂の礼拝所で、おおよそ3か月ぶりに顔を見た枢機卿に問い詰めた。黒の桔梗の模様がところどころに描かれている、外行き用のローブをまとう枢機卿一の伊達男は、尿道を構ってもらっていたリコというオーガの娘と、もう1人、栗色の髪のオーガの娘の服を整えてやっていた。もう1人もサクラウチの娘である。

 

「このエチゴニア方面を攻める『北軍』の勢いが増している。ゆえに君とヘラに手伝って欲しいのだ」

 

 戦線はエチゴニアの東、アガノモック諸島で留まっている。諸島の6割を奪われた。パラッツォ教が目標とした敵側橋頭保の奪取……サワータキャビク島にはいまだ上陸できていない。

 

「北側は万全だったのではござらぬか? マリベーラどのと3人の枢機卿……オハラ=タカシどのとツシマ=シュウジどの、それから貴殿がいるではござらぬか?」

 

 オハラ=タカシとツシマ=シュウジは、枢機卿の中では武勇に優れているという話を聞いていた。枢機卿が持つ不思議な武器をこの2人が造っていると聞いている。マリベーラはハーフリングの暗殺者だが、その戦闘力はすさまじい。毒を多く扱うからオーガの天敵になるはずだった。

 

「……2人ともイナーヴァニアに向かった。また侵攻の気配があるそうだ。クロサワ兄弟と情報収集につとめている」

「サイゴークとは和議がなっていたのではござらぬか?」

「連合軍は物資は兵站がうまくいかなくなっての、教団側は信徒の疲弊と現場の指揮官不足が原因だ。イナーヴァニアには今、戦争を経験した武者はあまりいない」

 

 イズヴァルトが加わったサイゴーク諸国連合による討伐軍との戦争で、戦闘の指揮を取ったり前線で兵を率いる多くの武者が討たれた。その多くがイナーヴァニアやエチウの元貴族達である。連合軍との戦いではこの諸島の『元大公家』に連なる人物の多くが神の元へ向かった。輪廻の理に従って次の生を得るだろう。

 

 司祭騎士やイナーヴァニアの貴族達が新人の為の教育プログラムを作っているが、まだ完成していないし教育機関もできていない。司祭騎士や経典の巫女は独学で兵法を学んでくれるが、武者ではない。戦場では兵站や占領地統治などの補佐役に適している。そっちに徹するべきだという声も上がっていた。

 

「では、マリベーラどのは?」

「彼女は教主様よりある密命を受けて旅立った。どこになるかは知らされておらん。君にも頼みたい。触手姫を……」

「説得して引き入れるなどとはだめでござる。拙者が貴殿らに力を貸すのはそもそも、ブランカどのの身の安全と、教主どのがブランカどのに『かまってちゃん』をしてはならぬという約束をしたからでござるよ。それを破ったらいつでもお相手つかまつる。この身が滅びようと。わきまえよ」

 

 サクラウチは無言でうなずいた。イズヴァルトはいつでもエチウを逃げられるだろう。自分達枢機卿にはかなわないだろうが、エチゴニアやカナザワースを火の海にできるぐらいの実力もあった。彼1人を討つのに数万の信徒の犠牲が出るかもしれない。

 

 それと、教主と司祭騎士イプセン以外にはあまり懐かぬヘラが、彼にはよく甘えている。その彼女はイズヴァルトの首に抱き着いていた。まるで娘だ。教主はこの司祭騎士を彼女の将来の夫にしようと考えているようだが。

 

「ところでサクラウチどの。ご息女がたとこれからどこへお出かけでござるか?」

 

 サクラウチは明日、激励の為にナオエニアへ向かう。2~3日ぐらいの滞在である転移魔法があるからひとっ飛びだ。

 

「娘達のおめかし用の小物を買いに行くところだ。可愛い少女が来たほうが良いだろう?」

「さ、さようでござるな……」

 

 可愛いのは確かだ。しかしパラッツォ教の激励の仕方をイズヴァルトは知っている。このオーガの童女たちは男達の世話をするのだ。寝ずにのしかかられ続けるだろう。ちっちゃいながらも頑丈だし、法悦が好きな身体になっているが。

 

「となれば、お買い物にヘラどのを連れて行ってもらえぬか?」

「どうしてだ?」

「この子にはおまんこ以外の遊びを知って欲しいでござる。女の子なのに最前線で傷つくほど戦ってきたのだから、そのぐらいは当然のことでござるよ?」

 

 サクラウチは首をかしげた。わからぬ、という様子だった。

 

「ならん。ヘラは教主様にとって大事な子だ。それと我らは、子供の時は過ぎていると見なしている……お前たち、司祭騎士殿の肩を持つなよ?」

 

 何か言いたげな姉妹たちを連れてサクラウチは去った。イズヴァルトは頬ずりをして足で股間の近くをさすって来るヘラに呼びかけた。

 

「同じ年ごろの子達とも仲良くするでござるよ、ヘラどの?」

「え? なんで?」

 

 ヘラは小さな唇をイズヴァルトの顔に押し付けてささやいた。さっさと法悦をちょうだい。司祭騎士から見てこの娘はいびつに育っている様に思えてならなかった。同じ年代の女の子とつるんだり興味を示すことが、全く無かったからである。

 

 

□ □ □ □ □

 

 

「はひ♥ はひ♥ ほーえつ♥ ほーえつ♥ また感じちゃう♥ あなたがいっていないのに♥ あたしだけこんなにきもちよくなっちゃっていいのかな♥ がまんできなくてごめん♥ ごめんなさい♥」

 

 ヘラはイズヴァルトの腕の中でまた果てた。アガノモック諸島に向かう軍船の上でだ。人がいるというのにヘラは腰布をたくしあげ、法衣の前を割ったイズヴァルトの男根とつながり続けた。

 

 とはいえ人がいても気にすることは無かった。まわりも男女が『法悦』の真っ最中だった。パラッツォ教徒は暇があるとすぐに『法悦』を為すものである。肌寒くも心地よい9月の潮風に吹かれながらの交合は、秘部だけが真夏のように暑くてじめっとする。それが離れがたくなってついつい、長くやってしまう。

 

 何度も射精した後イズヴァルトはヘラを抱きしめてやった。彼女はすっかり汗だくだった。女の子の可愛いにおいがするが、クサい。ヘラは風呂に入るのがおっくうだったからだ。

 

「ヘラどの。今夜こそは湯あみをしていただくでござるよ」

「なんでえ? 体臭のこと? くっさいほうがあかちゃんを孕みやすいってみんな言ってたよ?」

「非科学的な迷信でござるよ。むむっ、頭皮にこまかいゴミみたいなものがついているでござる……フケもちょっと出てきているでござるよ?」

「かゆくないからいいもーん! ねえねえ?」

 

 もっと法悦をしよう。だらんと伸びているイズヴァルトのちんぽを掴んでヘラはねだった。その彼女の股は精液まみれである。形がほぐれた小さな膣口から、とろりと垂れている。青臭いにおいがぷーんと漂ってきて彼は顔をしかめた。生産力が良すぎである。昨日も8発、ヘラの膣に呑ませてやったのに。10人の他の女の種付けをしてやっての上でだ。

 

「今日はここまででござる。いくら拙者のきんたまが強いとはいえ、これ以上やったら故障するでござるよ」

「でもどうせあと1日は船の上でしょ? 暇すぎない?」

「読書でもしておくでござるよ。ヘラどのはお勉強をサボりがちでござる。よく学び、よく寝て育つでござるよ?」

「『おしゃぶり姫』にもそんなこと言ってたの?」

 

 マイヤの名前を聞いてイズヴァルトは不愉快になった。伝え聞く今の体たらくに腹が煮えくり返る。しかしあの娘は幼い頃、ちんぽをしゃぶりながら学問をやっていた。上昇思考や何者かになりたいという気概を感じられた。既に将来が約束され、とかく快楽に耽り切りなヘラとは違う。この未来のパラッツォ教の重鎮こそ、勉強に励んでもらいたいものなのだが。

 

「ほーえつ♥ ほーえつ♥」

「1時間ぐらい勉強をするでござる。拙者も一緒に学ぶでござるよ。兵法を学ぼうでござる」

「えー、やだっ! ほーえつ!」

 

 ヘラはだだをこねてイズヴァルトのペニスを口に咥え込んでしまった。幼いながらもしゃぶりの技術はなかなかにある。自分のヴァギナの奥のにおいが染みついた生臭いものを頬張り、口でしごいてイズヴァルトを悩ませた。

 

 かくしてイズヴァルトはヘラに大人としての振舞いができずにアガノモック諸島に入ってしまった。そこでもまたクボーニコフ軍の執拗な攻撃に悩まされる事になるが、さて、その行方はいかに?

 

 その続きについてはまた、次回にて。

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