聖騎士イズヴァルトの伝説【新編】・まとめ 作:CHACOとJAGUAR
ホーデンエーネン王国暦356年9月半ば。
イズヴァルトはエチゴニアにいるサクラウチ=シロウにアガノモックを任せ、ヘラと鉄騎兵エドワードらと共にサワータキャビク島への上陸を強行した。
副団長エレクトラからは、まだ時期尚早という助言があったが気にはしなかった。とりあえずは敵の拠点に突入だ。攻撃は最大の防御と自分に言い聞かせて暴れまわることにした。
「こたびの拙者らのサワータキャビク入りは、敵の撹乱が目的と心得よ! 我らがここで騒げば、敵は必ずやおびき出されるでござろう!」
撹乱の基本的な段取りはこうである。ヘラが空襲で敵基地や軍船を炎で焼き払ったのを皮切りに、近くに潜んでいたイズヴァルトたちが襲いかかる。
撤退だって厭わない。目的はあくまで遊撃による挑発行為だ。敵をおびき出して迎撃の用意が整っているアガノモック諸島に攻め込ませる。戦力的には頼れる枢機卿が2人、戻って来るという話が出ていたから決戦で勝つ自信はあった。
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サワータキャビクはエチウ諸島の東端に位置する大きな島である。エチウ諸島と東のムーツ大陸の中間に位置し、両地域の中継地点となっている。交易と漁業で栄えている。
オーマストック広さはサイゴークのヨナゴル半島とほぼ同じ。西の端の港から一番東にある岬まで、馬でおおよそ3日かかると言われるほどだ。
甘藷のような形をした島の外周は砂浜と岸壁が取り巻き、南部は平地や丘陵地が多い。中央部と北側は山がちである。北側海岸はほぼ絶壁で港は無い。
この島は各地域の商人や富農からなる合議制をとっている。人口は3万ほどだから国を作るよりも島まるごと自治都市にしたようなかっこうだ。
とはいえかつて、3000年ほど前まではサワータ王国という国があった。絶滅したエチウのオーガの国であった。『海賊王』チアン=カイシェックに滅ぼされたとされている。それからはムーツのオーガの船乗りたちの街となった。そこからなんやかんやで今の状態となった。
「人口は3万! しかも軍隊をもたない! けれども平野だの山だの地形が豊か! ゆえに、サワータキャビク島はエチウとムーツで戦争があるたび、多くの住民がとばっちりを受ける主戦場となったのだよ! わははは!」
海に浮かぶ小舟の上で、同行するエドワードが高らかに笑った。サワータキャビク島について説明してもらった後でだ。イズヴァルトは抱きついてきて、割れ目の周りを指でさすってもらいたがるヘラの相手をしながら、感心したようにうなずいた。
「で、ござるか。しかしでござる。ホーデンエーネンであればサワータキャビクを占拠し、軍事要塞を設けるでござるが、なにゆえエチウ諸国とナンブロシアは、そうしなかったのでござろうな?」
「多分だが、そこにクボーニコフが割って入って非武装中立地帯にしようと申し出たのかもしれん! ナンブロシアは漁業権を巡って、エチウ諸国としょっちゅう喧嘩を繰り広げていたらしいからな!」
ナンブロシアは、ムーツ大陸の北の大国である。王国ではなく大公国なのは、東ムーツの盟主たるワターリ王家の家臣筋にあたるからだ。ただ、ワターリ王家は弱体化が著しく、名ばかり盟主という立ち位置にある。
それなのに今だ『家臣』であり続けるのは、そうしたほうが東ムーツの諸国との交流がやりやすいからだ。同じ家臣筋である南のクノーへ公国とたいへん仲が悪い。
クノーへはムーツのオーガでも特に強い部族らをまとめていて、しかも天然資源が豊富な大陸東側中部を占めている。クノーへとの戦争でもナンブロシアは勝つことは無かった。
土地は広く豊かなのだが、移動距離が長すぎて雪深く、軍隊や輜重がゆく街道に金と労力がかかるのだ。よってクノーへに近い拠点に兵を駐屯させる労力がいる。
そちらはそちらでまた面倒なことに、クノーへの息がかかったゴブリンやオーガの部族が暴れまわっており、統治が行き届かなかった。海側にある最大の拠点・ハチノヘジンスクからクノーへに向かう街道沿いにある、マブチロフ大河は、ナンブロシアを激しく嫌う水賊団の版図だった。
そのせいでナンブロシアは伝統的に、たくさんの富を得なければならなかった。海外と交易をし、領海を広げることに力を注いでいるそうだ。少数民族のエーゾゴブリンと類人猿しか知的生命体が存在しない、北東のエーゾ大陸にまで船を走らせるぐらいにだ。
「エチウのオーガ族の伝説的な聖地・『ヒラーイズミ』を仇敵のクノーへは擁している。ナンブロシアはそいつが気に食わないらしい! なので、国力を富ませて滅ぼそうとしているそうだが、なかなかうまくいかないそうだ!」
「ヒラーイズミでござるか。確か、オーガの王が本拠にしていたらしいでござるが」
「アテールイだな! まあ、5メートル近くある巨人だったそうだから、子を為せずに死んだらしい。子作りが得意な君と違ってな!」
からかわれたイズヴァルトは眉をハの字に曲げ、作り笑いをした。否定はできない。せがむヘラの腰布をめくり、ぷにぷにとした割れ目の周りを指で撫でていたからだ。
「んふっ♥」
そのヘラはご満悦である。イズヴァルトは指に力を込めず、表面をゆっくりなぞってくれたからだ。感じ過ぎてクリトリスがにょっきりと出てくると、こっちもこすってとイズヴァルトにせがんだ。
「たくさんなでなでして♥ そしたら、挿れていいよ♥」
「こちょこちょだけにするでござるよ。もうそろそろ島でござる」
「ちぇっ。あたしのことをずーっとはめたままでいいのに♥」
気づかれての敵襲も考えられる。島まではあと5キロだ。こんな小船でよく気づかれずに来れたものだと感心しながら、イズヴァルトは南にある、海霧でかすんでいるサワータキャビク島の影を見つめた。
イズヴァルト達は途中の島々でいくつも船を変え、ここまでたどり着いた。彼らが向かっていたのは島の北側だ。断崖ばかりだが1つだけ隠し港があった。クボーニコフ軍が気づかぬそこは、パラッツォ側の潜入部隊が拠点としていた。
右手の薬指をヘラの割れ目の周囲からクリトリスに移し、小さな体をとても熱くさせて待っていると、島の方からいくつもの篝火が浮かびあがってやって来た。隠し港からの船団だ。
陰核への甘い責めを受け続けて大股を広げて膣蜜を垂らしながら、ヘラは味方の船だとイズヴァルト達に告げた。その先頭の小船の舳先で立っていたのは、銀色髪のエルフだった。
イズヴァルトもヘラの足のつま先を伸ばさせながら、水夫らに櫂をこがさせる。二隻の船が接舷すると、イズヴァルトはくたくたになったヘラを背負って乗り込んだ。銀髪のエルフが挨拶した。
「君がイズヴァルト=シギサンシュタウフェンか?」
「さようでござる。貴殿はパラッツォ教の……」
「違う。俺はパラッツォ教関係者ではない。商人のパスカル=カザマビッチ。もとはサガミニアに住んでいた」
パスカルが乗る船には屈強な男たちと、ゴブリンの射手が数名いた。パスカルはエチウとムーツの物資を運ぶ船商人だ。パラッツォ教と手を組んだのは、クボーニコフの海軍が海を荒らし回って商売させなくなった腹いせなのだとか。
「オーマストックとエチゴニアの貿易で食ってきたのに、クボーニコフの連中が出しゃばってからはあがったりだ。なので本業をお休みにしてパラッツォ教団に手を貸した、というわけだ。連中をこの海域から追い払うのに是非とも協力してくれ、司祭騎士団長」
「もちろんでござる。それでは早速、拙者らは暴れまわりに行くでござる」
手始めにどの港湾を襲えばいいのか、イズヴァルトは尋ねた。守りが薄くて資材が多く、襲撃されると必ず怒りを買う。嫌がらせに絶好なのはどこであろう。
「武勇を頼んでオーマストックを襲撃するとは考えていなかったか……安心した」
「ほんとはそっちにしたいでござるよ。策源地を叩きのめすのが戦争のやり方というものでござる」
「今の状況ではそうもいかないだろう、ということか。わかった。とりあえずは島の南の港湾を攻めるのが良いだろう。東は少しばかり防備がきつい。元々からだが、術式結界も施されているからな。エチウのオーガが組み立てた古代術式だ。とても厄介だ」
島の東部にある古くからの港街は、安易に攻めてはいけない。イズヴァルトはパスカルのその助言に従う事にした。
翌日、襲撃の為のメンバーを再編し準備を整え終えると、島の南にあり、クボーニコフ軍が展開しているいくつかの港湾をヘラに襲わせた。
「火をつけたらさっと戻って来るでござる。ちょっとへこますぐらいで構わない。サワータキャビク島も安全ではないとクボーニコフに思わせるのがミソでござるよ」
「わかったよー!」
ヘラは大人しく従ってくれた。いくつかの港で数隻の船や蔵を焼いて戻ってきた。深入りして、身の危険を及ぼすような事はしなかった。ナエバニアでのてひどい負傷が彼女を戒めさせたのだ。
食料や矢弾が焼かれると当然、補充のための船や部隊がやってくるものである。イズヴァルト達は陸の輜重兵を、ヘラは輸送船を襲って痛めつけた。これがもう一度起きたあたりで、クボーニコフ軍はとうとう本腰を入れる事にした。サワータキャビク島に潜む遊撃隊排除を考えたのだ。
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西の港湾に、新たに十数隻の軍船が入って来た。クボーニコフ軍の旗を掲げているが、かの国の軍船とはシルエットが違う。『南軍』が加えている属国衆の軍船のようだ。
「となると、クボーニコフはこちらに力を集中するつもりでござろうか?」
イズヴァルトは食料を持ってきてくれたパスカルに尋ねた。このエルフはヘラに甘えられ、股間を擦られながらものを引き出されているところであった。たまには違うちんぽも喰いたい。そう言って引き出したものをしゃぶりはじめた。
「うっ……どうもそうらしいな。おお……ちょっと歯があたっているがなかなかにうまいもんだ」
「ヘラどのはおしゃぶりも大好きでござるからな。それはそうと南の属国衆の船だと、どうしてわかったでござるか?」
「ふうっ。舳先の飾りだ。南の小国の船は、エルフの文化が流れ込んでいるからえらくすけべえな彫像をとりつけているものが多い」
大抵はおっぱいを不必要に盛った女エルフの上半身像が取り付けられている。しかし今回見たものの中にはもっと際どいものがあった。
女エルフ……というより、腰回り曲線がすとんとなってちょっとお腹がぽっこりしている女児エルフが、巨大なちんぽにまたがり、己の割れ目をそれの鈴口にこすりつけながらのけぞっている、というものであった。
「ほおっ……多分、カントニアのエルフの船かもしれん」
「カイロネイアかサガミニアでござろうか?」
「違う。ああいうあられもないのはミナッカミニアのエルフのだ。連中がクボーニコフに手を貸していることがわかった。オーガだけでなくエルフも本格的に動くとは厄介なことになった。ここからどうするかは考え直したほうがいい」
パスカルは深いため息をついた。同時にヘラの口の中に彼の種汁が注がれた。すぼめた口が糸を引いてペニスから離れると、彼女はごくりと飲んでにんまりと笑って見せた。反り立ったパスカルのペニスを指ではじいた。
「まだ、こんなに硬いよ♥」
エルフの男は性には淡白だが、やはり亜人である。火が付くとなかなか鎮まるものではない。真っ白いが鋼鉄の様に硬いそれをヘラがつかんでしごき始めた。
「からかうんじゃない。望み通りにしてやる」
パスカルはヘラの腰を覆っていた布を外すと持ち上げた。彼女はガニ股になって待ち構えた。洗っていないからか精液のにおいがする割れ目の奥があらわになり、生臭くも悩ましいにおいを漂わせるとパスカルはひと思いに突き込んだ。
「うっ……♥」
ヘラはその硬度に喘がされた。とはいえパスカルのペニスは大きさも申し分が無かった。18センチほどだ。性に奥手なエルフ男とはいえ、ぶらさげてそそり立たせているものは亜人種によくある『業物』だった。
「ひぐっ♥ ひぐっ♥」
ヘラは涙目になってよがる。ぐぽっ、ぐぽっ、と音をたてて交合を続けながら、パスカルはイズヴァルトにアドバイスした。西の港を襲うなら少数精鋭はだめだ。総掛かりでいこう。
「実は、この島につてがあるんだ。1人で100人力という豪傑なんだが、動いてくれれば心強い」
「いやしかし、すぐに向かいたいでござる。軍法にも兵は拙速を尊ぶという言葉があるでござるよ。その助けは終わってからでよいでござる」
イズヴァルトの他、エドワードや連れてきた猛者たちはおろか、股間をぐっぽぐっぽとしごかれて喜悦の涙を浮かべているヘラも同意見だった。叩くなら早いほうがいい。
「無事に終わればいいんだがな……うっ」
パスカルがヘラの中に注ぎ終わると、イズヴァルト達は早速、食料と水を持って西へと向かった。ヘラは口と股間を清めることなくついていった。小さな体が精液臭いのはそのままだった。
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島の一番西にある港は、クボーニコフの兵士でごった返していた。新たに到着した者達は、元から守っていた連中と殴り合っていた。
「食料が無いだと、このやろう!」
「ケチらずさっさと蔵から出せや! 属国衆だからって舐めてんのか!」
属国衆……つまりはユーリポフ13王国の沿岸側や南部のムラカミヴィアといった海洋国の兵士たちには、エルフやオーガの姿がちらほらあった。彼らもまた『海賊王』が連れた子分や性奴隷との子の末裔だった。とにかく気性が荒い。
「うるせえよ! 1週間前から遊撃隊に蔵をやられちまってんだべ!」
「こっちだってなあ、この3日間干し魚ぐれえしか食ってねえべよ!」
詰られる『北軍』の海兵らも負けじと鼻息を荒くした。オーガの数は新たに入ってきたのよりかは少ないが、臆せず『南軍』の兵士らと殴り合った。騒ぎは大ごとになり、港沿いのいくつかの家屋がとばっちりを受けて火事に遭った。
「……まったく、ひどいものですねえ」
船の上から港のほうを見る、コートに身を包んだふっくらとしたエルフの少年みたいな姿の男がつぶやいた。エルフではない。半ばハーフリングのコーガの実力者・ヘファイスティオン=キツレティスだ。
彼が乗る船の舳先には、おなかぽっこりの幼女エルフがでかい亀頭の上にまたがる木像がついていた。ナエバニア=エルフの船である。ついでに、その像はエルフの女児ではなかった。作成者によれば、今の族長の実の妹にあたる人物がモデルとなっている。
「そうですべえ。チアン=カイシェックの子分や私生児どもの子孫は、人格がろくでもねえのばっかりですべえ」
後ろにいてそう答えたのもまた、エルフの男児みたいな人物。ナエバニアの大族長・カジミェシュ=ウンノフスキ、その人である。
「そういや大族長様。舳先の像の妹様は、海賊王に嫁いだそうですが?」
「チアンとは子をなす前にナエバニアに戻りましたべえよ。あいつが海に沈んだ頃ですべえ」
それからカジミェシュの実妹はシマナミスタンの海エルフの部族に嫁いだ。あっちの亜人らはカントニアよりも乱婚や重婚に無頓着なので、通い婚の方式で各地の亜人の族長と交わって子を為しているそうだ。
「あっちじゃ妹の股ぐらを通して、部族同士の交流が深まっているらしいですべえよ。そのおかげでナエバニアも、シマナミスタンとの貿易をよくしてもらっておりますべえ」
「まんこがつなげる仲良し穴ともだちの輪、というものでございますね!」
「あははは! そういうことですべえ! おかげでぼくちんもシマナミスタンのたくさんのおっぱいと、なかよしこよしをさせてもらっておりますべえ!」
カジミェシュは高らかに笑う。ちなみにだが彼のいでたちだが、厚手のコートの下に、腰をベルトで縛った金銀の刺繍をつけた貫頭衣であった。ベルトから下、裾にかけて前側に切れ込みがあり、ボタンでとめられていた。武器は何も帯びていなかった。暗器は言わずもがなだ。
「……しかし、ああして喧嘩をしているのを見ますと、ほのぼのといたしますなあ」
「ほんと、ほのぼのとしますべえ……クボーニコフは絶対にカントニアはおろか、ナエバニアも攻め落とせねえって思えるからですべえ」
「確かに。あんな『蛮族』どもじゃ、カントニア攻略はできないでしょう。目をつけてくれたのがエチウで良かったですよ」
「カントニアを攻めたんなら、海岸のいたるところにクボーニコフの水兵さんらの死体が、漂着することになりますべえ。そうなると、ほのぼのとできませんべえなあ」
「ほんと、それだけは嫌ですよ。全くもってムーツの連中ときたら……特に西側は、キンキ大陸人のイキリ武者文化が、入り込んでおりますからねえ……」
そうですべえ、とカジミェシュがうなずこうとしたその時だった。彼は東の空から、大きな魔力を持つ何かが、こちらに向かってきているという気配を察した。超高速で飛んできているようだ。右手で素早く印を切った。
「どうなさいました?」
「ヘファイスティオンくん。防護結界術式の準備をしてくださいべえ。東からなんかとんでもないのがきますべえよ」
「……わかりました。大族長様は?」
迎撃に出る。そう答えてカジミェシュは服の裾からベルトのあたりにまでついているボタンを外した。控えていた女エルフが2メートル近くの金棒を持ってくると、それを軽々と受け取って大股になって構えた。
「最初の一撃で決めようとする、向こうの思惑を折ってやりますべえ」
大族長は更に魔法印を切る。彼は船から勢いよく飛びあがった。果たしてこの大族長が見つけた敵とは、いかなる人物だったのか?
その続きについてはまた、次回にて。